JPH0566144U - 床用パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】高荷重が作用してもたわみの少ない床用パネル
を提供する。 【構成】それぞれ一対の角パイプ状フレーム２Ａ，２Ｂ
を縦横に配置し、それらの突き合わせ部を溶接してフレ
ーム枠を構成し、このフレーム枠に上面板３を載置して
一体化した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＯＡ機器などを配置する際に用いられる床用パネル構造に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、建物の床素地上に多数の支柱部材を固定し、この支柱部材に床用パネ ルを架設し、その下方空間に配線あるいは空調用配管を敷設することが行われて いる。この床用パネル上にはＯＡ機器や情報機器などが配置されることから、そ れらの重量に充分に耐えるように、球面状に上方に湾曲する突出部を、縦の中心 線、横の中心線および対角線を中心線として対称に多数配設するとともに、各突 出部を隣接する他の突出部の少なくとも一つとリブにて連絡した方形の底板と、 この底板の周縁部に形成されたフランジおよび突出部に載せられてスポット溶接 されたフラットな方形の面板からなる床用パネルが知られている（例えば、特開 平２−８４５４号公報参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような床用パネルにあっては、成形上の制約からパネルの 高さを大きくすることができず、高荷重の場合、たわみが大きくなるという問題 があった。

【０００４】 本考案は、このような問題点に鑑みてなされたもので、高荷重が作用してもた わみが少ない床用パネルを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、少なくとも４本の角パイプ状フレームを縦横に配置し、これらのフ レームの突き合わせ部を溶接してフレーム枠を構成し、このフレーム枠に上面板 を載置して一体化したことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

床用パネルのフレーム枠を角パイプ状フレームで構成したことにより、床用パ ネルの中央部に大きな荷重が作用しても、その荷重に伴う曲げモーメントを大き な断面二次モーメントで支持することができ、たわみを小さく抑えることができ る。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１および図２には、床用パネル１の第１実施例が示されており、この床用パ ネル１は、上下一対の角パイプ状フレーム２Ａ，２Ａと、これらのフレーム２Ａ ，２Ａの左端間および右端間に上下両端がそれぞれ挟持された左右一対の角パイ プ状フレーム２Ｂ，２Ｂと、これらのフレーム２Ｂ，２Ｂに左右両端が挟持され た複数本の角パイプ状補強フレーム２Ｃと、これらのフレーム２Ａ，２Ｂ，２Ｃ に載置された上面板３からなり、４本のフレーム２Ａ，２Ｂによりフレーム枠を 構成している。

【０００９】 そして、フレーム２Ｂおよび補強フレーム２Ｃの両端は、それぞれフレーム２ Ａ，２Ｂとの突き合わせ部において溶接されて一体化され、また、上面板３は、 フレーム２Ａの端部開口を被うようにその左右両縁部が折り曲げられ、さらに、 その裏面において、フレーム２Ａおよび補強フレーム２Ｃとの隅肉部が溶接され て一体化されている。また、フレーム２Ａの両端部近傍には、後述する支柱部材 ４の支持ボルト４ａが嵌入可能な小孔２ａが形成され、この小孔２ａに対応して 上面板３の四隅にも小孔３ａが形成されている。

【００１０】 このように構成した床用パネル１を敷設するには、図３に示すように、多数個 の支柱部材４を所定間隔で床素地に固定した後、この支柱部材４の支持ボルト４ ａに床用パネル１の一隅部に形成された小孔２ａ，３ａを嵌め込み、合わせて他 の隅部に形成された小孔２ａ，３ａを他の隣接する３個の支柱部材４の対応する 支持ボルト４ａにそれぞれ嵌め込めばよい。この際、床用パネル１は、ドライバ ーなどで小孔２ａ，３ａを通して支持ボルト４ａを回転させることにより、その 高さが調整される。

【００１１】 なお、本実施例においては、上面板３はその左右両縁部が折り曲げられてフレ ーム２Ａの端部開口を被うように形成したが、特に端部開口を被う必要はなく、 フレーム２Ａ，２Ｂで構成されるフレーム枠に一致する大きさに形成してその上 に載置してもよく、また、補強フレーム２Ｃをフレーム２Ａ，２Ａ間に配設して もよい（図４参照）。

【００１２】 また、フレーム２Ａ，２Ｂの断面形状（高さ）に比べて補強フレーム２Ｃの断 面形状（高さ）を小さくすることもでき、さらに、上面板３の強度が高い場合に は、補強フレーム２Ｃを廃止することもできる。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、少なくとも４本の角パイプ状フレームを縦横に 配置し、これらのフレームの突き合わせ部を溶接してフレーム枠を構成し、この フレーム枠に上面板を載置して一体化したことにより、床用パネルに大きな荷重 が作用しても、たわみを小さく抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の床用パネルを示す平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】床用パネルを支柱部材に敷設する状態を示す斜
視図である。

【図４】他の実施例の床用パネルを示す平面図である。

【符号の説明】

１ 床用パネル ２Ａ，２Ｂ 角パイプ状フレーム ２Ｃ 補強フレーム ３ 上面板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも４本の角パイプ状フレームを
   縦横に配置し、これらのフレームの突き合わせ部を溶接
   してフレーム枠を構成し、このフレーム枠に上面板を載
   置して一体化したことを特徴とする床用パネル。