JPH056576Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は再生用テープ駆動メカニズム及び録音
再生用テープ駆動メカニズムを備えたダビング機
能付テープレコーダーの制御装置に関する。

(ロ) 従来の技術 二つのテープ駆動メカニズムを備えたテープレ
コーダーでは、再生用テープ駆動メカニズムによ
つて第１テープの所望の曲を自動的に選曲して再
生し、この所望の曲を録音再生用テープ駆動メカ
ニズムによつて第２テープに録音することが出来
る。

従来、再生用テープ駆動メカニズムによつて第
１テープの自動選曲動作が終了し所望の曲を再生
する状態になると、これと同時に録音再生用テー
プ駆動メカニズムの一時停止釦を解除し第２テー
プを録音状態にするようにしたものが、実開昭57
−177236号で提案されている。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 上記した従来技術に依れば、第１テープの任意
の曲を自動的に選んで第２テープにダビングする
場合、再生用テープ駆動メカニズム側を自動選曲
操作するとともに、録音再生用テープ駆動メカニ
ズムを一時停止操作して録音待機状態にする必要
があり、複数の曲を選んでダビングする場合には
一時停止操作を繰り返し行なわなければならな
い。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は上記した問題点に鑑み、テープを高速
で走行させて曲の頭出しを行なう自動選曲機構を
備えた再生用テープ駆動メカニズムと、録音再生
用テープ駆動メカニズムを具備したテープレコー
ダーにおいて、前記再生用テープ駆動メカニズム
におけるヘツド支持基板と前記録音再生用テープ
駆動メカニズムにおけるヘツド支持基板とを選択
的に連動可能とする連結部材を設け、前記連結部
材により各ヘツド支持基板を連動可能に設定した
時、前記再生用テープ駆動メカニズム側の自動選
曲操作に伴つて各ヘツド支持基板を連動して再生
（録音）位置より僅かに後退させ、再生用テープ
駆動メカニズムを自動選曲動作状態にすると同時
に録音再生用テープ駆動メカニズムを録音一時停
止状態とするように構成したことを特徴とするテ
ープレコーダーの制御装置を提供するものであ
る。

(ホ) 作用 連結部材によつて再生用テープ駆動メカニズム
におけるヘツド支持基板と録音再生用テープ駆動
メカニズムにおけるヘツド支持基板を連動可能に
連結することにより、再生用テープ駆動メカニズ
ム側を自動選曲操作してそのヘツド支持基板を再
生位置より僅かに後退させ、第１テープを高速で
走行させる自動選曲動作状態にすると同時に、録
音再生用テープ駆動メカニズムのヘツド支持基板
が連動して録音位置より僅かに後退し、第２テー
プを録音一時停止状態とすることが出来る。

そして第１テープの選曲動作が完了したなら
ば、再生用テープ駆動メカニズムのヘツド支持基
板が再生位置に復帰すると同時に録音再生用テー
プ駆動メカニズムのヘツド支持基板が連動して録
音位置に復帰する。

(ヘ) 実施例 以下図面に示す本考案の実施例について説明す
る。

１はヘツド支持基板２、巻取りリール台３、巻
取用プーリ４、早送り用プーリ５、再生ヘツド
６、ピンチローラ７、キヤブスタン８等の部品を
備え、自動選曲機構を備えた再生用テープ駆動メ
カニズム、９はヘツド支持基板１０、巻取りリー
ル台１１、巻取用プーリ１２、消去ヘツド１３、
録音再生ヘツド１４、ピンチローラ１５、キヤブ
スタン１６等の部品を備えた録音再生用テープ駆
動メカニズムである。

１７はヘツド支持基板２を再生位置に附勢する
スプリング、１８はヘツド支持基板１０を録音位
置に附勢するスプリングである。１９は前記ヘツ
ド支持基板２上の軸２０に回動自在に設けられス
プリング２１によつて反時計方向に附勢された連
結レバーで、選択レバー２２が鎖線位置にある時
には前記連結レバー１９は他方のヘツド支持基板
１０との分離位置にあり、且つ選択レバー２２は
実線位置に操作された時にはピン２３を介して前
記連結レバー１９はスプリング２１に抗して時計
方向に回動し他方のヘツド支持基板１０との連動
位置になる。

２４は再生用テープ駆動メカニズム１側を自動
選曲動作状態に設定するための自動選曲操作手段
で、該操作手段２４が操作された時ヘツド支持基
板２をスプリング１７に抗して再生位置より僅か
に後退させ、巻取りリール台３から巻取用プーリ
４を離間させると同時に早送り用プーリ５を接合
させ、更にピンチローラ７をキヤブスタン８から
離間させて自動選曲動作状態とするものである。

そして第１テープの曲間を検出手段（図示せ
ず）により検出して自動選曲動作が完了した時、
自動選曲操作手段２４が復帰し、ヘツド支持基板
２がスプリング１７により再生位置に復帰し再生
用テープ駆動メカニズムは再生状態に復帰するも
のである。

本考案装置は上述のように構成されており、第
１図は再生用テープ駆動メカニズム１が、再生状
態、録音再生用テープ駆動メカニズム９が録音状
態にあるのを示している。

この時、選択レバー２２を実線位置に操作した
ならば、連結レバー１９がヘツド支持基板２と１
０を連動可能とするので、斯かる状態において自
動選曲操作手段２４を操作すると、第２図に示す
ように再生用テープ駆動メカニズム１におけるヘ
ツド支持基板２が再生位置より僅かに後退して自
動選曲動作状態になると同時に、該ヘツド支持基
板２の動きが連結レバー１９を介して他方のヘツ
ド支持基板１０に伝達され、該ヘツド支持基板１
０も録音位置より僅かに後退する。従つて該ヘツ
ド支持基板１０の後退移動によつて巻取リール台
１１から巻取プーリ１２が離間し、ピンチローラ
１５がキヤブスタン１６から離間して録音再生用
テープ駆動メカニズムを録音一時停止状態とする
ことが出来る。

そして再生用テープ駆動メカニズム１における
自動選曲動作が完了して再生状態に復帰すると、
ヘツド支持基板２，１０の連動により録音再生用
テープ駆動メカニズム９は自動的に録音状態に復
帰することとなる。

そして、一度選択レバー２２を操作しておけ
ば、再生用テープ駆動メカニズム側の自動選曲操
作手段の操作のみで録音再生用テープ駆動メカニ
ズムを録音一時停止状態とすることが出来る。

(ト) 考案の効果 本考案は上述のように構成されたものであるか
ら、再生用テープ駆動メカニズム側のヘツド支持
基板と録音再生用テープ駆動メカニズム側のヘツ
ド支持基板とを連結レバーで連動させるだけで、
再生用テープ駆動メカニズムの自動選曲動作状態
への移行並びに復帰と録音再生用テープ駆動メカ
ニズムの録音一時停止状態への移行並びに復帰と
を連動させることが出来、操作性を向上させるこ
とが出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案装置の異なる状態の
概略平面図である。 １……再生用テープ駆動メカニズム、２……ヘ
ツド支持基板、９……録音再生用テープ駆動メカ
ニズム、１０……ヘツド支持基板、１９……連結
レバー、２４……自動選曲操作手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープを高速で走行させて曲の頭出しを行なう
   自動選曲機構を備えた再生用テープ駆動メカニズ
   ムと、録音再生用テープ駆動メカニズムを具備し
   たテープレコーダーにおいて、前記再生用テープ
   駆動メカニズムにおけるヘツド支持基板と前記録
   音再生用テープ駆動メカニズムにおけるヘツド支
   持基板とを選択的に連動可能とする連結部材を設
   け、前記連結部材により各ヘツド支持基板を連動
   可能に設定した時、前記再生用テープ駆動メカニ
   ズム側の自動選曲操作に伴つて各ヘツド支持基板
   を連動して再生（録音）位置より僅かに後退さ
   せ、再生用テープ駆動メカニズムを自動選曲動作
   状態にすると同時に録音再生用テープ駆動メカニ
   ズムを録音一時停止状態とするように構成したこ
   とを特徴とするテープレコーダーの制御装置。