JPH0565693U - 表皮付ガーニッシュ構造 - Google Patents

表皮付ガーニッシュ構造

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JPH0565693U
JPH0565693U JP1382092U JP1382092U JPH0565693U JP H0565693 U JPH0565693 U JP H0565693U JP 1382092 U JP1382092 U JP 1382092U JP 1382092 U JP1382092 U JP 1382092U JP H0565693 U JPH0565693 U JP H0565693U
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明夫 新井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスキング工程や、別体の不織布貼着工程が
省略できて製造コストの安い表皮付ガーニッシュ構造を
提供することを目的とする。 【構成】 シートベルト10取り出し用の縦長の開口部
8が設けられ、表面側が表皮材3で覆われたガーニッシ
ュ本体1の裏側に、スライドプレート2が縦長方向に摺
動自在に保持されている表皮付ガーニッシュ構造におい
て、前記表皮材3の前記開口部8に対応する部分を上下
に分割して縦長折り返し部3bを形成し、ガーニッシュ
本体1の開口部8上下端縁を越えて、裏面側へ縦長に折
り返し固着するように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車用などの表皮付ガーニッシュ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下に従来の表皮付ガーニッシュ構造について説明する。
【0003】 図6は従来の表皮付ガーニッシュ構造を備えたセンターピラーの縦断面図であ る。
【0004】 車体パネル6に固着されたスライダーケーシング5の溝内には金属製のスライ ダー4が上下方向にスライドするように保持されている。このスライダー4に樹 脂製のスライドプレート2とシートベルト10調整用の操作ノブ7とが固着され ている。
【0005】 樹脂製のガーニッシュ本体1は車体パネル6に固着されており、ガーニッシュ 本体1の表面を覆う表皮材3は、その外周縁がガーニッシュ本体1の裏面側へ折 り返し貼着されているとともに、開口部8の周縁はガーニッシュ本体1の裏面周 縁部へ折り返し貼着されている。この表皮材3の加飾工程においては、接着剤を ロボットによってガーニッシュ本体1の裏面へ噴霧するために、その開口部8の 裏面周縁部だけに選択的に噴霧することは不可能であって、殆ど裏面全体に接着 剤層が形成されてしまう。
【0006】 一方、図7に示すようにスライドプレート2は樹脂製であるため、図の破線で 示すような長手方向の反り変形を起こし易く、その上下端縁2aが図6に示すよ うに、スライド時にガーニッシュ本体1裏面の接着剤残留箇所1aに当接して摺 動抵抗を増し、スライドプレート2の端縁2aが接着剤層に喰込んでガクッガク ッとなったりして、操作ノブ7の操作フィーリングを著しく悪化させるおそれが あった。
【0007】 このため従来の工程では図8に示すように、ガーニッシュ本体1の開口部8の 上下部に縦長の不織布9を貼着したり、或いは、ロボットによって接着剤を噴霧 する前に該当箇所をマスキング処理したりしていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の構成では、マスキング工程や、別体の不織布9の貼 着工程が必要であってコストがかかるなどの問題点を有していた。
【0009】 本考案は上記従来の問題点を解決するもので、マスキング工程や、別体の不織 布貼着工程が省略できて製造コストの安い表皮付ガーニッシュ構造を提供するこ とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本考案の表皮付ガーニッシュ構造は、シートベルト 取り出し用の縦長の開口部が設けられ、表面側が表皮材で覆われたガーニッシュ 本体の裏側に、スライドプレートが縦長方向に摺動自在に保持されている表皮付 ガーニッシュ構造において、前記表皮材の前記開口部に対応する部分を上下に分 割し、ガーニッシュ本体の開口部上下端縁を越えて、裏面側へ縦長に折り返し固 着するようにした構成を有している。
【0011】
【作用】
この構成によって、マスキング工程や、別体の不織布貼着工程を施す必要がな いので、製造コストが低減し、且つ表皮材の縦長折り返し部は従来の折り返し部 に連続しているので、固着作業が容易であり固着の位置決めが正確になる。
【0012】
【実施例】
以下本考案の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0013】 図1は本考案に係わる表皮付ガーニッシュ構造を備えたセンターピラーの斜視 図であり、図2及び図3はその断面図である。尚、従来例で示した部品と同じ部 品には同符号を付してある。図において、1はガーニッシュ本体、2はスライド プレート、3は表皮材である。
【0014】 車体パネル6に固着されたスライダーケーシング5は、両側に断面コ字状の溝 5aを備え、この溝5a内には金属製のスライダー4が上下方向にスライド可能 に保持されている。そして、このスライダー4の外面側に、樹脂製のスライドプ レート2とシートベルト10調整用の操作ノブ7とが固着されている。可撓樹脂 製のガーニッシュ本体1は断面略U字状を成し、中央部分には縦長の開口部8を 備え、その裏面に突設されたクリップなどによって車体パネル6に固着されてい る。
【0015】 ガーニッシュ本体1の表面を覆う表皮材3は、その外周縁がガーニッシュ本体 1の裏面側へ折り返し貼着されているとともに、図4に示すように、開口部8の 周縁がガーニッシュ本体1の裏面側へ折り返し貼着されて、周縁折り返し部3a を成し、さらに、開口部8に対応する部分が上下に分割されて、ガーニッシュ本 体1の開口部8の上下端縁を越えて、裏面側へ縦長に折り返し固着されて縦長折 り返し部3bを成している。
【0016】 以上のように構成された表皮付ガーニッシュ構造は、ガーニッシュ本体1の開 口部8の接着剤残留箇所1aに表皮材3の縦長折り返し部3bが貼着されている ので、スライドプレート2が図2の破線で示す位置までスライドしても、残留接 着剤によって動きを妨げられることがなく、従来のマスキング工程や不織布の貼 着工程が不要になり、また、従来は廃材にしていたものを利用できるので製造コ ストが低減する。さらに、表皮材3の縦長折り返し部3bは開口部8の周縁折り 返し部3aに連続しているので、固着作業が容易であり且つ固着の位置決めが正 確になる。
【0017】 また、開口部8の両側裏面側にも接着剤層は残留しているが、スライドプレー ト2とガーニッシュ本体1との間には表皮材3の周縁折り返し部3aが介在して おり、且つスライドプレート2の幅方向の反り変形は殆どないので、スライドプ レート2の両側端縁が接着剤残留箇所に当接することはなく、その動きを妨げら れることもない。
【0018】 以上のように本実施例によれば、シートベルト10取り出し用の縦長の開口部 8が設けられ、表面側が表皮材3で覆われたガーニッシュ本体1の裏側に、スラ イドプレート2が縦長方向に摺動自在に保持されている表皮付ガーニッシュ構造 において、前記表皮材3の前記開口部8に対応する部分を上下に分割して縦長折 り返し部3bを形成し、ガーニッシュ本体1の開口部8上下端縁を越えて、裏面 側へ縦長に折り返し固着することにより、スライドプレート2の動きが残留接着 剤によって妨げられることがなく、接着剤のマスキング工程や不織布の貼着工程 が不要になる。また、表皮材3の縦長折り返し部3bの固着作業が容易になり且 つ固着の位置決めが正確になる。
【0019】 また、図5に示すように、表皮材3の縦長折り返し部3bの形状を二股状に形 成して、開口部8の裏面側へ縦長に折り返し固着すると、上記と同様な効果が得 られる上に、スライドプレート2の全幅をカバーすることができて一層の効果が ある。
【0020】
【考案の効果】
以上のように本考案は、シートベルト取り出し用の縦長の開口部が設けられ、 表面側が表皮材で覆われたガーニッシュ本体の裏側に、スライドプレートが縦長 方向に摺動自在に保持されている表皮付ガーニッシュ構造において、前記表皮材 の前記開口部に対応する部分を上下に分割し、ガーニッシュ本体の開口部上下端 縁を越えて、裏面側へ縦長に折り返し固着することにより、ガーニッシュ本体の 開口部の接着剤残留箇所に表皮材の縦長折り返し部が貼着されているので、スラ イドプレートがこの位置までスライドしても、残留接着剤によって動きを妨げら れることがなく、従って接着剤のマスキング工程や、別体の不織布の貼着工程を 施す必要がないので製造コストが低減し、且つ表皮材の縦長折り返し部は開口部 の周縁折り返し部に連続しているので、固着作業が容易であり固着の位置決めが 正確になる優れた表皮付ガーニッシュ構造を実現出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における表皮付ガーニッシュ構
造を備えたセンターピラーの斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】本考案の実施例における表皮付ガーニッシュ構
造の背面図である。
【図5】同他の実施例における表皮付ガーニッシュ構造
の背面図である。
【図6】従来の表皮付ガーニッシュ構造を備えたセンタ
ーピラーの断面図である。
【図7】表皮付ガーニッシュ構造のスライドプレートの
斜視図である。
【図8】従来の表皮付ガーニッシュ構造の背面図であ
る。
【符号の説明】
1 ガーニッシュ本体 2 スライドプレート 3 表皮材 3a 周縁折り返し部 3b 縦長折り返し部 8 開口部 10 シートベルト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートベルト取り出し用の縦長の開口部
    が設けられ、表面側が表皮材で覆われたガーニッシュ本
    体の裏側に、スライドプレートが縦長方向に摺動自在に
    保持されている表皮付ガーニッシュ構造において、前記
    表皮材の前記開口部に対応する部分を上下に分割し、ガ
    ーニッシュ本体の開口部上下端縁を越えて、裏面側へ縦
    長に折り返し固着するようにしたことを特徴とする表皮
    付ガーニッシュ構造。
JP1992013820U 1992-02-14 1992-02-14 表皮付ガーニッシュ構造 Expired - Lifetime JP2598883Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1992013820U JP2598883Y2 (ja) 1992-02-14 1992-02-14 表皮付ガーニッシュ構造

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Publication Number Publication Date
JPH0565693U true JPH0565693U (ja) 1993-08-31
JP2598883Y2 JP2598883Y2 (ja) 1999-08-23

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ID=11843920

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6418960U (ja) * 1987-07-27 1989-01-31
JPH02145542U (ja) * 1989-05-15 1990-12-11

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6418960U (ja) * 1987-07-27 1989-01-31
JPH02145542U (ja) * 1989-05-15 1990-12-11

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