JPH0626411Y2 - ドアトリム - Google Patents

ドアトリム

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JPH0626411Y2
JPH0626411Y2 JP3442990U JP3442990U JPH0626411Y2 JP H0626411 Y2 JPH0626411 Y2 JP H0626411Y2 JP 3442990 U JP3442990 U JP 3442990U JP 3442990 U JP3442990 U JP 3442990U JP H0626411 Y2 JPH0626411 Y2 JP H0626411Y2
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JP
Japan
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base material
door
inner seal
door trim
fixed
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JP3442990U
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JPH03124911U (ja
Inventor
伸雄 阿部
Original Assignee
池田物産株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、ドアインナパネルに添着するドアトリムに関
する。
「従来の技術」 従来、この種のドアトリム1としては、例えば、第5図
に示すようなものがある。
すなわち、基材2にパッド部材4を装着し、その上から
表皮部材5で被覆し、さらに、基材2の上端が略コ字形
断面に屈曲されたウエストライン部3の端縁にインナー
シール6を一定間隔をおいた複数の綴針8,8…により
固着して成るドアトリム1である。
基材2の材質は、ポリプロピレンを主成分としたいわゆ
るPP複合材であり、一方、インナーシール6は塩化ビ
ニルを押出し成形したものに、細巾状の金属板を芯材7
として埋設したものである。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、このような従来のドアトリム1では、イ
ンナーシール6の芯材7などよりも、基材2のPP複合
材の方が線膨張係数が大きいために、高温時では基材2
がインナーシール6に比べて相対的に伸びて、基材2の
ウエストライン部3の表皮部材5にしわや波打ちが生じ
て外観品質が損なわれるという問題点があった。
また、逆に低温時では基材2がインナーシール6に比べ
て相対的に縮むため、インナーシール6の塩化ビニルの
表面にしわや波打ちが生じて外観品質が損なわれるとい
う問題点があった。
本考案は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、基材に伸縮を吸収するスリットを設けたことに
より、基材とインナーシールの各材質の線膨張係数の違
いから生じるしわや波打ちを防ぐことができ、外観品質
を向上させることができるドアトリムを提供することを
目的としている。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところ
は、 ドアインナパネルに添着するドアトリムにおいて、 表皮部材などにより被覆された基材の上端のウエストラ
イン部に、ドアガラスに弾接するインナーシールを複数
の綴針により固着し、 基材のウエストライン部の綴針が止着された箇所の間
に、基材とインナーシールの各材質の線膨張係数の違い
により生じる伸縮を吸収するスリットを設けたことを特
徴とするドアトリムに存する。
「作用」 ドアトリムを構成する表皮部材などにより被覆された基
材の上端のウエストライン部には、一定間隔おきに複数
の切り込みが付されてスリットが設けられる。
スリットが設けられたウエストライン部には、該スリッ
トを横切るように細巾状のインナーシールが一定間隔を
おいた複数の綴針により固着される。
インナーシールを固着する綴針は、基材のウエストライ
ン部に設けられている各スリットの間の部位に止着され
て、ウエストライン部の全長はインナーシールの全長と
同一に拘束される。
それにより、基材とインナーシールの各材質の線膨張係
数の違う場合に、温度変化によりどちらか一方が他方に
比して相対的に伸縮しても片方の余分な伸縮は基材のス
リットにより吸収される。
基材またはインナーシールの伸縮は、基材のスリットに
より吸収されるから、温度変化により基材を被覆する表
皮部材やインナーシールにしわが寄ったり、波打ちが生
じることを防ぐことができ、ドアトリムの外観品質が向
上する。
「実施例」 以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。
第1図から第4図は本考案の一実施例を示している。
第1図に示すように、ドアトリム20は、鋼板より成形
されたドアアウタパネル10にヘミングやスポット溶接
により固着されたドアインナパネル12に、クリップ止
めにより取付けられている。
ドアインナパネル12は、ドアアウタパネル10と同様
に鋼板から成形されており、所定の箇所に小孔12aが
穿設され、小孔12aにはクリップ受具13が嵌合して
いる。
ドアトリム20の基材30の内側30aには、ドアトリ
ム20をドアインナパネル12に重ね合わせたときに、
ドアインナパネル12のクリップ受具13に合致する箇
所にクリップ本体14が設けられている。
ドアトリム20は、その基材30の内側30aのクリッ
プ本体14の嵌合凸部14aが、ドアインナパネル12
のクリップ受具13の嵌合凹部13aに嵌合するととも
に、ドアインナパネル12と相互に重ね合わさった下端
部34にビス15によりドアインナパネル12に固着し
て、ドアインナパネル12に取付けられている。
ドアトリム20の基材30は、いわゆるPP複合材を図
示した形状に成形したものであり、基材30の上端は略
コ字形断面に屈曲されてウエストライン部31を構成
し、また、基材30のウエストライン部31と下端部3
4の中間付近には、アームレスト部33が設けられてい
る。
基材30の材質であるいわゆるPP複合材は、ポリプロ
ピレン60%,ポリエステル繊維30%,タルク10%
より構成されている。
基材30の外側30bの表側には、薄皮状の発泡ポリプ
ロピレンより成るパッド部材40が貼着され、さらにそ
の上は、塩化ビニルシートから成る表皮部材50で被覆
され、表皮部材50の端縁50aは基材30の内側30
aに巻き込まれて基材30の内側30aの周縁の表面に
接着されている。
第2図に示すように、表皮部材50などにより被覆され
たウエストライン部31の端縁のインナーシール70を
介してドアガラス11を保持するガラス保持部32に
は、水平方向において等間隔おきに略矩形状の切り込み
が付されて、合計6個のスリット60が設けられてい
る。
ウエストライン部31のスリット60が設けられたガラ
ス保持部32には、細巾状でありドアガラス11に弾接
するインナーシール70が、6個のスリット60を横切
るようにして装着され、等間隔をおいた7個の綴針80
により、いわゆるタッカ止めにより固着されている。
インナーシール70を固着する綴針80がガラス保持部
32に止着されている部位は、ガラス保持部32のスリ
ット60の間の舌片状の部位32aの略中央部とガラス
保持部32の両端部32bである。
綴針80は、所定の長さの針金を略コ字形に曲げて形成
されたものである。
インナーシール70は、塩化ビニルを連続押出し成形し
たものの内部に、細巾状の金属板を芯材71として埋設
したものであり、ドアガラス11に直接に弾接して水や
ほこりの侵入を防ぐためのひだ状のリップ部72a,7
2bが長手方向に渡って上下2段に形成されている。
上下2段の各リップ部72a,72bには、ドアガラス
11との摺動抵抗を小さくするためのナイロン細毛73
が植毛されている。
インナーシール70は、上段のリップ部72aと下段の
リップ部72bの間に嵌装する等間隔をおいた7個の綴
針80により、ウエストライン部31のガラス保持部3
2にタッカ止めにより固着されている。
次に作用を説明する。
第2図に示すように、表皮部材50などにより被覆され
た基材30のウエストライン部31のガラス保持部32
には、等間隔おきに切り込みが付されてスリット60が
設けられている。
スリット60が設けられたガラス保持部32には、該ス
リット60を横切るように細巾状のインナーシール70
が等間隔をおいた7個の綴針80により固着される。
基材30は材質であるいわゆるPP複合材の線膨張係数
は、インナーシール70を構成する芯材71と塩化ビニ
ルの線膨張係数よりも大きいため、高温時にはインナー
シール70に比べて相対的に基材30のガラス保持部3
2が伸びる。
この場合には、インナーシール70はガラス保持部32
に等間隔をおいた7個の綴針80により固着されてお
り、ガラス保持部32の全長はインナーシール70の全
長と同一に拘束されているから、第3図に示すように、
ガラス保持部32の余分に伸びた部分は、スリット60
の縮小により吸収される。
高温時において、ガラス保持部32の余分に伸びた部分
は、スリット60に吸収されるため、ガラス保持部32
を被覆する表皮部材50などにしわが寄ったり波打ちが
生じることはなく、ドアトリム20の外観品質は損なわ
れない。
第4図に示すように、逆に低温時には、インナーシール
70に比べて相対的にガラス保持部32が縮むが、この
場合のガラス保持部32の縮みは、スリット60の拡張
により吸収される。
それにより、インナーシール70の塩化ビニルの表面に
しわが寄ったり波打ちが生じることはなく、ドアトリム
20の外観品質は損なわれない。
このように、温度変化によるガラス保持部32または、
インナーシール70の伸縮は、ガラス保持部32のスリ
ット60により吸収されるから、インナーシール70な
どにしわが寄ったり波打ちが生じることはなく、ドアト
リム20の外観品質は向上する。
「考案の効果」 本考案に係るドアトリムによれば、基材に伸縮を吸収す
るためのスリットを設けたので、基材と、該基材に固着
したインナーシールの各材質の線膨張係数の違いから温
度変化により生じる基材などのしわや波打ちを防ぐこと
ができ、ドアトリムの外観品質を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は本考案の一実施例を示しており、第
1図はドアトリムの全体断面図、第2図は要部斜視図、
第3図およびび第4図は作用説明図、第5図は従来のド
アトリムの要部斜視図である。 10……ドアアウタパネル 11……ドアガラス 12……ドアインナパネル 20……ドアトリム 30……基材 32……ウエストライン部 32……ガラス保持部 40……パッド部材 50……表皮部材 60……スリット 70……インナーシール 71……芯材 80……綴針

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドアインナパネルに添着するドアトリムに
    おいて、 表皮部材などにより被覆された基材の上端のウエストラ
    イン部に、ドアガラスに弾接するインナーシールを複数
    の綴針により固着し、 基材のウエストライン部の綴針が止着された箇所の間
    に、基材とインナーシールの各材質の線膨張係数の違い
    により生じる伸縮を吸収するスリットを設けたことを特
    徴とするドアトリム。
JP3442990U 1990-03-30 1990-03-30 ドアトリム Expired - Lifetime JPH0626411Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3442990U JPH0626411Y2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 ドアトリム

Applications Claiming Priority (1)

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JP3442990U JPH0626411Y2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 ドアトリム

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Publication Number Publication Date
JPH03124911U JPH03124911U (ja) 1991-12-18
JPH0626411Y2 true JPH0626411Y2 (ja) 1994-07-20

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