JPH0563859A - フアクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶表示部を設けることなく、固定送信情報
を作成可能とする。 【構成】 操作キー５ａ，５ｂの操作により、音声デー
タがリスト順位に従ってＲＯＭ１２内から順次読み出さ
れ、付属電話機１８から音声として順次発生される。そ
して、所望の音声が発生されたときに、選択キー６を操
作してその音声を選択すると、その選択された音声が再
び前記付属電話機１８から発生される。そして、登録キ
ー７の操作により、再び発生された音声に対応する文字
のデータがＲＯＭ１２内から読み出されてＲＡＭ１３内
に記憶される。そして、ＲＡＭ１３内に記憶された文字
データは、読取装置１９により読み取られた原稿用紙上
の画像データとともに画情報として送信され、受信側装
置において、印刷用紙上に固定送信情報として読み取り
画像とともに印刷される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、発信元情報等の固定送
信情報を容易に作成できるようにしたファクシミリ装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ファクシミリ装置において、発信
元情報や送信メッセージ等の固定送信情報を作成する場
合には、キー操作により、文字データを記憶部から読み
出して、その文字データの文字を液晶表示部に表示させ
て正誤を確認し、それから同文字データを登録するよう
にしていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、昨今フ
ァクシミリ装置の外観デザインを向上させるため、或い
は低価格を実現するために、液晶表示部を設けないよう
にすることが望まれるようになってきた。

【０００４】ところが、このようにすると、たとえ固定
送信情報を作成し得ても、間違いを生じ易く、その正誤
を確認するためには、印刷用紙に対する印刷が必要にな
り、印刷により誤りを発見した場合には登録データの消
去や再登録が必要になって煩雑なものである。

【０００５】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、液晶表示部を設けるこ
となく、固定送信情報を作成可能なファクシミリ装置を
提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、音声データを記憶する記憶手段
と、所定のキー操作に基づいて前記記憶手段内の音声デ
ータを順次音声として発生する音声発生手段と、発生さ
れた音声を選択するための音声選択手段と、選択された
音声に対応する文字のデータを登録する登録手段と、登
録された文字データを画情報として送信する送信手段と
を有するものである。

【０００７】

【作用】従って、本発明によれば、所定のキー操作に基
づいて、記憶手段内の音声データが順次音声として発生
され、発生された音声が選択手段により選択される。そ
して、選択された音声に対応する文字のデータが登録手
段により登録され、その登録された文字データは送信手
段により画情報として送信される。以上のように、登録
したい文字を音声により確認しながら登録することがで
きる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
基づいて説明する。図２に示すように、多数のキーより
なるキー入力部１はファクシミリ装置のフレーム２の前
部上面に配置され、そのキー入力部１には、ファックス
番号を入力したりするための複数の数字キー３、発信元
情報等の固定送信情報を作成するためのモードを設定す
るモード設定キー４等が設けられている。

【０００９】前記数字キー３は、モード設定キー４によ
り固定送信情報を作成するためのモードが設定された時
に、他の機能の入力キーとして作用する。即ち、固定送
信情報の作成モード設定時において、各数字キー３は、
仮名、アルファベット及び数字等の音声を順次発生させ
るための操作キー５ａ，５ｂ、その音声を選択して再び
発生させるための選択キー６、その選択された音声に対
応する文字のデータを登録するための登録キー７、文字
データの登録動作を終了するための登録終了キー８、登
録された文字データを確認のために印刷用紙上に印刷出
力させる確認キー９、登録された文字データを消去する
ためのキャンセルキー１０としてそれぞれ作用する。

【００１０】次に、このファクシミリ装置の回路構成に
ついて説明する。図１に示すように、ＣＰＵ（中央処理
装置）１１はＲＯＭ（リードオンリメモリ）１２に記憶
されたプログラムに基づいてファクシミリ装置全体の動
作を制御する。ＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ）１３
はファックス番号等のデータを記憶する。

【００１１】トーン発生回路１４はファクシミリ通信用
のトーン信号を発生する。即ち、ファクシミリ装置が発
呼局となる場合には、このトーン信号として、１１００
Ｈｚの呼出し音（ＣＮＧ）等が発生される。一方、ファ
クシミリ装置が被呼局となる場合には、トーン信号とし
て、前記ＣＮＧに対応する２１００Ｈｚの被呼局識別信
号（ＣＥＤ）等が発生される。

【００１２】ＮＣＵ（ネットワークコントロールユニッ
ト）１５には前記トーン発生回路１４、トーン検出回路
１６及びモデム１７が接続されるとともに、付属電話機
１８が接続されている。前記トーン検出回路１６は、ト
ーン発生回路１４により発生した各トーン信号を検出し
てＣＰＵ１１に入力する。モデム１７は送受信信号の変
復調を行う。ＮＣＵ１５は電話回線との接続を制御する
とともに、相手先のＦＡＸ番号等に対応したダイヤルパ
ルスの呼出し及び着信を検出する機能を有している。そ
して、トーン発生回路１４、ＮＣＵ１５、トーン検出回
路１６、及びモデム１７により送信手段が構成されてい
る。尚、この実施例では、呼出し信号としてダイヤルパ
ルス回線用のダイヤルパルスを送出しているが、プッシ
ュボタン回線用のＤＴＭＦ信号を送出するように構成し
てもよい。

【００１３】読取装置１９は原稿用紙上の画像を読み取
るためのものであり、記録装置２０は受信された画像デ
ータに基づいて印刷用紙上に画像を印刷するためのもの
である。

【００１４】前記ＲＯＭ１２は記憶手段を構成し、その
内部にはア〜ンまでの仮名、Ａ〜Ｚまでのアルファベッ
ト、及び０〜９までの数字等の音声データの記憶領域、
同仮名、アルファベット、及び数字等の文字データの記
憶領域が設けられている。尚、音声データ及び文字デー
タは、それぞれ予め設定されたリスト順位に従って記憶
されている。

【００１５】前記付属電話機１８は音声発生手段を構成
し、前記操作キー５ａ，５ｂの操作により、音声データ
が前記リスト順位に従ってＲＯＭ１２内から順次読み出
されて、この付属電話機１８から音声として順次発生さ
れる。尚、一方の操作キー５ａを操作すると、音声デー
タがリスト順位の順方向、例えばア、イ、ウ、・・・の
順に順次読み出され、他方の操作キー５ｂを操作する
と、音声データがリスト順位の逆方向に順次読み出され
る。

【００１６】前記選択キー６は音声選択手段を構成し、
前記順次発生される音声のうち、所望の音声が発生され
たときに、同選択キー６を操作してその音声を選択する
と、その選択された音声が再び前記付属電話機１８から
発生される。

【００１７】前記登録キー７及びＲＡＭ１３は登録手段
を構成し、登録キー７の操作により、前記再び発生され
た音声に対応する文字のデータがＲＯＭ１２内から読み
出されてＲＡＭ１３内に記憶される。そして、ＲＡＭ１
３内に記憶された文字データは、前記読取装置１９によ
り読み取られた原稿用紙上の画像データとともに画情報
として送信され、受信側装置において、印刷用紙上に固
定送信情報として読み取り画像とともに印刷される。

【００１８】次に、前記のように構成されたファクシミ
リ装置の作用を説明する。さて、この実施例のファクシ
ミリ装置の固定送信情報の作成時には、ＣＰＵ１１の制
御のもとで図３及び図４のフローチャートに示すような
動作が行われる。即ち、モード設定キー４が操作される
と、装置が固定送信情報の作成モードに切り替えられる
（ステップＳ１）。そして、操作キー５ａ，５ｂが操作
されると、音声データがリスト順位に従ってＲＯＭ１２
内から順次読み出され、付属電話機１８から音声として
順次発生される（ステップＳ２，Ｓ３）。

【００１９】そして、前記順次発生される音声のうち所
望の音声が発生されると、選択キー６が操作されてその
所望の音声が選択され、その選択された音声が再び付属
電話機１８から発生される（ステップＳ４，Ｓ５）。

【００２０】そして、その再び発生された音声が所望の
音声か否かが使用者により確認され、所望の音声である
場合は登録キー７が操作され、その音声に対応する文字
のデータがＲＯＭ１２内から読み出されてＲＡＭ１３内
に記憶、つまり登録される（ステップＳ６，Ｓ７）。
又、所望の音声でない場合は、ステップＳ２に戻り新た
に操作キー５ａ，５ｂの操作が行われる。

【００２１】次に、全ての登録が終了したか否かが登録
終了キー８の操作により判断され、登録終了キー８が操
作されない場合はステップＳ２に戻り新たに操作キー５
ａ，５ｂの操作が行われる（ステップＳ８）。又、登録
終了キー８が操作された場合は、登録された文字データ
に対応する全ての音声が順次付属電話機１８から発生さ
れ、使用者により確認が行われる（ステップＳ９）。

【００２２】そして、発生された音声が正しい場合は、
確認キー９が操作され、前記ＲＡＭ１３内に登録された
文字データが記録装置２０により印刷用紙上に印刷され
る（ステップＳ１０，Ｓ１１）。又、発生された音声が
正しくない場合は、キャンセルキー１０が操作され、登
録された文字データが消去されて、ステップＳ２に戻り
前記登録動作が繰り返される（ステップＳ１２，Ｓ１
３）。そして、印刷用紙上に印刷された固定送信情報と
しての文字が使用者により視認されて、登録動作が終了
される。

【００２３】以上のように、この実施例のファクシミリ
装置においては、発信元情報等の固定送信情報を作成す
る場合に、登録したい文字を音声により確認しながら確
実に登録することができる。従って、液晶表示部を設け
なくても、固定送信情報の作成を容易に行うことがで
き、装置の製作コストの低減及び外観デザインの向上を
図ることができる。

【００２４】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、液
晶表示部を設けなくても、固定送信情報の作成が可能で
あり、外観デザインの向上、及び製作コストの低減を図
ることができるという優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具体化したファクシミリ装置の回路構
成を示すブロック図である。

【図２】ファクシミリ装置のキー入力部を示す部分斜視
図である。

【図３】ファクシミリ装置の固定送信情報の作成時にお
ける動作を示すフローチャートである。

【図４】ファクシミリ装置の固定送信情報の作成時にお
ける動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

５ａ 操作キー、５ｂ 操作キー、６ 音声選択手段を
構成する選択キー、７登録手段を構成する登録キー、１
２ 記憶手段を構成するＲＯＭ、１３ 登録手段を構成
するＲＡＭ、１４ 送信手段を構成するトーン発生回
路、１５ 送信手段を構成するＮＣＵ、１６ 送信手段
を構成するトーン検出回路、１７ 送信手段を構成する
モデム、１８ 音声発生手段を構成する付属電話機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 音声データを記憶する記憶手段と、所定
   のキー操作に基づいて前記記憶手段内の音声データを順
   次音声として発生する音声発生手段と、発生された音声
   を選択するための音声選択手段と、選択された音声に対
   応する文字のデータを登録する登録手段と、登録された
   文字データを画情報として送信する送信手段とを有する
   ことを特徴とするファクシミリ装置。