JPH0562826A - バルブ駆動用ソレノイドの電流制御回路 - Google Patents

バルブ駆動用ソレノイドの電流制御回路

Info

Publication number
JPH0562826A
JPH0562826A JP22319791A JP22319791A JPH0562826A JP H0562826 A JPH0562826 A JP H0562826A JP 22319791 A JP22319791 A JP 22319791A JP 22319791 A JP22319791 A JP 22319791A JP H0562826 A JPH0562826 A JP H0562826A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solenoid
mosfet
nch
circuit
flyback
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22319791A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Furuhata
昌一 古畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP22319791A priority Critical patent/JPH0562826A/ja
Publication of JPH0562826A publication Critical patent/JPH0562826A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ソレノイド電流の高速開閉に伴う発生損失が少
なく、小型化でき、かつ駆動特性が優れたバルブ駆動用
ソレノイドの電流制御回路を得る。 【構成】Nch-MOSFETと主ダイオ−ドの直列回路か
らなりソレノイドに並列接続されて逆起電圧を吸収する
フライバック回路と、このフライバック回路の中点に接
続されたNch-MOSFETからなりドライブ回路により
駆動されて前記2つのNch-MOSFETを介して流れる
ソレノイド電流を所定のタイミングでオンオフ制御する
主トランジスタスイッチと、姿勢保持期間直前直後の主
トランジスタスイッチのオフ期間中ソレノイドの逆起電
圧を所定のレベルに抑制してフライバック回路のNch-M
OSFETのドレ−ン,ゲ−ト間に印加するフライバッ
ク制御回路とを備えるものとする。また、ドライブ回
路,フライバック制御回路が、指令信号によりオンオフ
制御されるNch-MOSFETを含むものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】バルブ駆動用ソレノイドの電流制
御回路、ことに自動車の燃料噴射バルブ,エアブレ−キ
システムの油圧バルブ等を駆動するソレノイドの電流制
御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車産業では、エンジンのマイコン制
御化が進められており、例えばソレノイドの発熱量を抑
制したハイオミング型と呼ばれる燃料噴射用インジェク
タが知られている。電流制御回路は、この種のインジエ
クタのソレノイドに流れる電流を20KHz 程度の高速
でオンオフ制御し、その通流時間を調整して平均電流を
好適な値に保持するものであるが、インジェクタに動作
抵抗や引っ掛かりがあったりしても、動作渋滞を生ずる
ことなく燃料噴射を行える動作の安定性が求められると
ともに、電流制御回路自身小型で発熱量が少ないことが
求められる。
【0003】図3は従来のバルブ駆動用ソレノイドの電
流制御回路を示す接続図、図4は従来の電流制御回路の
動作を示すタイムチャ−トである。図において、一方端
が電源に接続されたバルブ駆動用のソレノイド1には、
フライバック用のトランジスタ2がその順方向電流を遮
断する主ダイオ−ド4を介して並列接続され、トランジ
スタ2のコレクタ,ベ−ス間にはソレノイド1の逆起電
圧を阻止する方向にツェナ−ダイオ−ド5が接続される
とともに、ベ−スは抵抗6Aおよびドライブ用のトラン
ジスタ7を介して接地され、図4に示すフライバック制
御信号aがトランジスタ7のベ−スに印加されることに
よりトランジスタ2がオンオフ制御される。また、ソレ
ノイド1には主トランジスタスイッチ3のコレクタが接
続され、そのエミッタは抵抗6Cを介して接地されると
ともに、そのベ−スは抵抗6Bを介してトランジスタ8
A,8Bからなるドライブ回路8に接続され、並列接続
されたベ−スに図4に示すスイッチング指令信号bが加
えられることにより主トランジスタスイッチ3がオンオ
フ制御される。さらに、トランジスタ2はNch のトラン
ジスタ、主トランジスタスイッチ3はPch のトランジス
タからなり、その順方向電流の通流方向が互いに逆向き
になるよう主ダイオ−ド4を介して直列接続される。
【0004】このように構成された従来の電流制御回路
において、主トランジスタスイッチ3がオンした状態で
は電源からソレノイド1に流入したソレノイド電流Is
は主トランジスタスイッチ3を通して流れ、ソレノイド
1に電源電圧Vs が印加される。また、主トランジスタ
スイッチ3がオフする際ソレノイド1に生ずる逆起電圧
は主ダイオ−ド4、および低い動作電圧(Vce sat)で
動作するトランジスタ2からなるフライバック回路によ
り短絡され、逆起電圧はVce satに低減される。一方、
スイッチング指令信号bは図4に示すように、そのオン
期間がバルブ駆動時に長く,駆動後の姿勢保持期間で短
くなるようそのタイミングが設定され、したがってスイ
ッチング指令信号bのオン期間に比例するソレノイド電
流If はバルブの駆動時に大きく,その後の姿勢保持期
間ではバルブの開状態を維持するに必要な最小値に低減
され、ソレノイドの発熱を抑制する。
【0005】また、姿勢保持期間中オン状態となるフラ
イバック制御信号aは、そのオン期間が姿勢保持期間の
直前直後、スイッチング指令信号bのオフ期間に対応し
て所定時間そのオン期間が短縮され、この間ドライブ用
トランジスタ7および主トランジスタスイッチ3がオフ
状態となるので、トランジスタ2はツェナ−ダイオ−ド
5のツェナ−電圧で決まる高動作電圧状態で大きな駆動
電流をソレノイド1に還流し、ソレノイドの逆起電圧は
ツェナ−電圧に相当する大きさに保持され、バルブ駆動
時の大きなソレノイド電流If は急激に減少する。すな
わち、ソレノイド電流Is の変化dIs /dtは、ツェ
ナ−電圧に比例し,ソレノイドのインダクタンスに逆比
例するので、大きなソレノイド電流でバルブのプランジ
ャ−を高速で駆動して弁を開いた後、直ちにソレノイド
電流を減少させてソレノイドの発熱を抑制できる。ま
た、姿勢保持期間の終了時にソレノイド電流を再び高速
で零に低減してバルブを閉鎖できるので、ソレノイドの
無駄な発熱を抑制できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例において
電流制御回路を小型化するためには、トランジスタ2お
よび主トランジスタスイッチ3の電流利得hFEを高くす
ることが有効であり、このため従来例ではドライブ回路
のトランジスタをダ−リントン構成にして電流利得を高
くするよう構成されている。ところが、ダ−リントン構
成では逆にトランジスタのVCE(SAT) が高くなり、大き
なソレノイド電流Is を制御した際発生損失が増し、ト
ランジスタの発熱を阻止するための冷却体が大型化する
ことになり、電流制御回路の小型化を阻害するという問
題が発生する。そこで、問題を回避する対策として、ト
ランジスタ2および3をスイッチング損失の少ないPch-
MOSFETおよびNch-MOSFETに置き換えること
が考えられる。しかしながら、Pch-MOSFETはNch-
MOSFETに比べて同一チップサイズにおける動作電
圧が約3倍と高く、これに伴ってドライブ回路の構成素
子が大型化するため、電流制御回路の小型化が阻害され
るという問題があり、その改善が求められている。
【0007】この発明の目的は、ソレノイド電流の高速
開閉に伴う発生損失が少なく、小型化でき、かつバルブ
の駆動特性が優れたバルブ駆動用ソレノイドの電流制御
回路を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、ソレノイド電流の通流時間をバ
ルブの駆動時に長く姿勢保持期間中短い所定のタイミン
グで開閉制御することにより、前記通流時間に比例した
大きさのソレノイド電流をソレノイドに供給するものに
おいて、Nch-MOSFETと主ダイオ−ドとの直列回路
からなり前記ソレノイドに並列接続されてソレノイドの
逆起電圧を吸収するフライバック回路と、このフライバ
ック回路の中点に接続されたNch-MOSFETからなり
ドライブ回路により駆動されて互いに直列接続された前
記2つのNch-MOSFETを介して流れるソレノイド電
流を前記所定のタイミングでオンオフ制御する主トラン
ジスタスイッチと、前記姿勢保持期間直前直後の主トラ
ンジスタスイッチのオフ期間中前記ソレノイドの逆起電
圧を所定のレベルに抑制して前記Nch-MOSFETのド
レ−ン,ゲ−ト間に印加するフライバック制御回路とを
備えてなるものとする。
【0009】また、ドライブ回路が、ドレ−ンが電源お
よび主トランジスタスイッチのゲ−トにそれぞれ抵抗を
介して接続されたソ−ス接地Nch-MOSFETからな
り、ソレノイド電流の通流期間中前記Nch-MOSFET
をオフさせるスイッチング指令信号により主トランジス
タスイッチを所定のタイミングでオンオフ制御するよう
形成されてなるものとする。
【0010】さらに、フライバック制御回路が、フライ
バック回路のNch-MOSFETのソ−スに一方端が接続
され他方端が接地されたコンデンサおよびトランジスタ
の直列体と、この直列体の中点と前記Nch-MOSFET
のゲ−ト間,および電源間にそれぞれ接続された抵抗
と、前記Nch-MOSFETのドレ−ン,ゲ−ト間に接続
され前記トランジスタの導通時にソレノイドの逆起電圧
をツェナ−電圧にクランプして前記Nch-MOSFETの
ドレ−ン,ゲ−ト間に供給するクランプ回路とを備え、
前記トランジスタがフライバック制御信号により導通す
ることにより前記クランプ回路が動作するよう形成され
てなるものとする。
【0011】
【作用】この発明の構成は、フライバック制御回路のト
ランジスタおよび主トランジスタスイッチをともにソレ
ノイド電流を通流するよう直列接続されたNch-MOSF
ETで構成することにより、大きなソレノイド電流の高
速スイッチングに対する発生損失および動作電圧が低
く、電流制御回路を小型化できることに着目して成され
たものである。具体的には、一方端が電源に接続された
ソレノイドにドレ−ンが接続されたNch-MOSFETお
よびこのNch-MOSFETのソ−スと電源との間に接続
された主ダイオ−ドとでNch-MOSFETのオン期間中
ソレノイドの逆起電圧を吸収するフライバック回路を構
成し、このフライバック回路の中点(前記Nch-MOSF
ETのソ−ス)にドレ−ンが接続されソ−スが抵抗を介
して接地されたNch-MOSFETにより主トランジスタ
スイッチを構成し、この主トランジスタスイッチをドラ
イブ回路により所定のタイミングでオンオフ制御するよ
う構成したことにより、ソレノイド電流は2つのNch-M
OSFETを直列に流れ、ドライブ回路による主トラン
ジスタスイッチの通流時間をバルブの駆動時に長く,姿
勢保持期間中短くオンオフ制御することにより、大きな
ソレノイド電流に対して発生損失が少なく小型で動作が
安定した電流制御回路が得られる。また、姿勢保持期間
中主トランジスタスイッチのオンオフによりソレノイド
に発生する逆起電圧はフライバック回路により吸収され
る。
【0012】また、ドライブ回路を、ドレ−ンが電源お
よび主トランジスタスイッチのゲ−トにそれぞれ抵抗を
介して接続されたソ−ス接地Nch-MOSFETとし、ソ
レノイド電流の通流期間中前記Nch-MOSFETをオフ
させるスイッチング指令信号により主トランジスタスイ
ッチを所定のタイミングでオンオフ制御するようすれ
ば、動作電圧の低減が可能になり、主トランジスタスイ
ッチおよびドライブ回路を小型化することができる。
【0013】さらに、フライバック制御回路を、フライ
バック回路のNch-MOSFETのソ−スに一方端が接続
され他方端が接地されたコンデンサおよびトランジスタ
の直列体と、この直列体の中点とNch-MOSFETのゲ
−ト間,および電源間にそれぞれ接続された抵抗と、Nc
h-MOSFETのドレ−ン,ゲ−ト間に接続されトラン
ジスタの導通時にソレノイドの逆起電圧をツェナ−電圧
にクランプしてNch-MOSFETのドレ−ン,ゲ−ト間
に供給するクランプ回路とで構成すれば、トランジスタ
を姿勢保持期間の直前直後の主トランジスタスイッチの
オフ期間中、フライバック制御信号により導通させるこ
とにより、ソレノイドの逆起電圧を所定のレベルに抑制
して前記Nch-MOSFETのドレ−ン,ゲ−ト間に印加
し、Nch-MOSFETを高い動作電圧で駆動してソレノ
イド電流をフライバック回路に還流できるので、ソレノ
イド電流は急速に減少し、ソレノイドの無駄な発熱を回
避する機能が得られる。
【0014】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の実施例になるバルブ駆動用ソレノ
イドの電流制御回路を示す接続図、図2は実施例になる
電流制御回路の動作を示すタイムチャ−トであり、従来
技術と同じ構成部分には同一参照符号を付すことによ
り、重複した説明を省略する。図において、電源からソ
レノイド電流Is の供給を受けるソレノイド1には並列
に、互いに直列接続されたNch-MOSFET12および
主ダイオ−ド14が接続されてソレノイド1の逆起電圧
をNch-MOSFETの低い動作電圧(Vds sat) に低減
するフライバック回路15を構成する。また、フライバ
ック回路15の中点(Nch-MOSFET12のソ−ス)
にはNch-MOSFETからなる主トランジスタスイッチ
13が接続され、そのソ−スが抵抗16Cを介して接地
されることにより、2つのNch-MOSFET12および
13の直列回路からなるソレノイド電流Is の通路が形
成される。
【0015】一方、主トランジスタスイッチ13のゲ−
トは抵抗16Bを介してドライブ回路としてのソ−ス接
地Nch-MOSFET18のドレ−ンに接続され、抵抗1
6Aを介して電源から供給されるNch-MOSFETのド
レ−ン電流を、ゲ−トに加えられるスイッチング指令信
号Bによりオンオフ制御することにより、主トランジス
タスイッチ13のオンオフ制御が行われる。また、フラ
イバック回路15の動作はフライバック制御回路21に
よりNch-MOSFET12の通流状態を制御することに
より行われる。
【0016】フライバック制御回路21は、図ではソ−
ス接地Nch-MOSFETからなるトランジスタ22と、
そのドレ−ンと電源間およびNch-MOSFET12のゲ
−ト間ならびにソ−ス間にそれぞれに接続された抵抗2
6A,26B、ならびにコンデンサ23と、Nch-MOS
FETのドレ−ン,ゲ−ト間に接続されたクランプ回路
25とで構成され、クランプ回路25はソレノイド1の
逆起電圧を阻止する方向のツェナ−ダイオ−ドおよびこ
れとは逆にゲ−トバイアス電圧を阻止する方向のダイオ
−ドとの直列回路で構成される。
【0017】次に、上述のように構成された電流制御回
路の動作を説明する。図2においてスイッチング指令信
号Bは零レベル期間が駆動時にt1 〜t3 と長く、姿勢
保持期間で短くなるようそのオンオフタイミングが設定
される。また、フライバック制御信号Aはその零レベル
期間が駆動時には信号Bと等しく、姿勢保持期間では零
期間が持続するよう設定されるとともに、姿勢保持期間
直前,直後の信号Bの零期間t3 〜t4 およびt5 〜t
6 に対応して高レベルとなるようそのオンオフタイミン
グが設定される。したがって、t1 時点で信号Bが零に
変化するとドライブ回路18がオフし、電源電圧がゲ−
トに印加されることにより主トランジスタスイッチは導
通状態となり、同時に信号Aが零に変化してトランジス
タ22がオフになるので電源電圧は抵抗26A,26B
を介してNch-MOSFET12のゲ−トに印加され、Nc
h-MOSFET12が導通するので、ソレノイド電流I
s が2つのNch-MOSFETを直列に流れ、信号A,B
の長い零期間に比例した大きなソレノイド電流によって
ソレノイド1が励磁され、図示しないバルブが高速駆動
される。なお、この時電源から抵抗26A,コンデンサ
23,および主トランジスタスイッチ13の経路でコン
デンサ23が充電されることにより、Nch-MOSFET
12のソ−ス電位が安定する。
【0018】t3 時点で信号A,Bが高レベルに変化す
ると、主トランジスタスイッチ13が閉じてソレノイド
電流を遮断するとともに、トランジスタ22が導通して
コンデンサ23の電荷を主トランジスタスイッチのドレ
−ン,ソ−ス間の寄生ダイオ−ドを介して放電するの
で、Nch-MOSFET12のベ−ス電圧は零となりオフ
状態に変化する。しかし、大きなソレノイド電流が遮断
されることによりソレノイド1に大きな逆起電圧が発生
するので、この逆起電圧がクランプ回路25のツェナ−
電圧を越えた時点でクランプ回路25,抵抗26B,ト
ランジスタ22の経路で電流が流れ、ソレノイド1がツ
ェナ−電圧を保持した状態でNch-MOSFET12が高
い作動電圧で駆動される。したがって、ソレノイド1の
蓄積エネルギ−はフライバック回路15を通して放電
し、駆動時の大きなソレノイド電流Is はt3 〜t4
点で急速に減少する。このような回路の動作は姿勢保持
期間直後のt5 〜t6 時点でも同様に発生し、ソレノイ
ド電流を零に低減する。
【0019】また、t4 〜t5 時点の姿勢保持期間にお
いては、トランジスタ22が閉じてNch-MOSFET1
2が導通状態を維持するので、信号Bの零レベル期間主
トランジスタスイッチ13が導通してソレノイド電流が
流れ、信号Bの高レベル期間にはソレノイドの逆起電圧
がフライバック回路に吸収されてソレノイド1の逆起電
圧をNch-MOSFET12の低い順方向電圧降下V
DS SATに保持するとともに、ソレノイドの蓄積エネルギ
−がフライバック回路を介して放電するので、ソレノイ
ド電流は幾分低下し、所定の範囲でソレノイド電流が変
化する。
【0020】上述のように、実施例になる電流制御回路
においては、フライバック回路15のNch-MOSFET
12が主トランジスタスイッチ13としてのNch-MOS
FETと直列接続されて、ソレノイド電流Isのスイッ
チング回路を形成し、かつNch-MOSFETからなるド
ライブ回路18と、フライバック制御回路21のNch-M
OSFETからなるトランジスタ22により主トランジ
スタスイッチおよびフライバック回路の高速スイッチン
グ制御が行われるので、Nch-MOSFETの持つ低い動
作電圧性能および低スイッチング損失性能を有効に利用
し、低損失で小型なバルブ駆動用ソレノイドの電流制御
回路が得られる。
【0021】
【発明の効果】この発明は前述のように、ソレノイドに
2つのNch-MOSFETを直列接続し、接地側のNch-M
OSFETを主トランジスタスイッチとしてソレノイド
電流のスイッチングを行うとともに、ソレノイドおよび
これに近いNch-MOSFETに主ダイオ−ドを並列接続
してソレノイドの逆起電圧を吸収するフライバック回路
を形成するよう構成した。その結果、Nch-MOSFET
の持つ低いスイッチング損失性能および低い動作電圧性
能を利用できるので、バイポ−ラトランジスタを用いた
従来の電流制御回路で問題になった損失の増加,および
これに起因する冷却体の大型化を回避できるとともに、
Pch-MOSFETとNch-MOSFETとを組み合わせて
使用する場合Pch-MOSFETの動作電圧が高く,その
駆動回路が大型化するという問題点が排除され、大きな
ソレノイド電流を低損失で高速スイッチング制御でき、
発熱が少なく小型化された電流制御回路を備えたバルブ
駆動用ソレノイドを提供することができる。
【0022】また、ドライブ回路がドレ−ンが電源およ
び主トランジスタスイッチのゲ−トにそれぞれ抵抗を介
して接続されたソ−ス接地Nch-MOSFETからなり、
ソレノイド電流の通流期間中前記Nch-MOSFETをオ
フさせるスイッチング指令信号により主トランジスタス
イッチを所定のタイミングでオンオフ制御するよう構成
すれば、動作電圧が低く、低損失で、より小型化された
ドライブ回路を有する主トランジスタスイッチを提供す
ることができる。
【0023】さらに、フライバック制御回路を、フライ
バック回路のNch-MOSFETのソ−スに一方端が接続
され他方端が接地されたコンデンサおよびトランジスタ
の直列体と、この直列体の中点とNch-MOSFETのゲ
−ト間,および電源間にそれぞれ接続された抵抗と、Nc
h-MOSFETのドレ−ン,ゲ−ト間に接続されトラン
ジスタの導通時にソレノイドの逆起電圧をツェナ−電圧
にクランプしてNch-MOSFETのドレ−ン,ゲ−ト間
に供給するクランプ回路とで構成すれば、フライバック
回路のNch-MOSFETをソレノイド電流の通路として
の機能と、フライバック回路による逆起電圧の吸収機能
とに兼用する制御を行うことができるとともに、姿勢保
持期間の直前直後にトランジスタを導通させるよう制御
することにより、ソレノイドの逆起電圧をクランプ回路
のツェナ−電圧に保持してNch-MOSFETを高い作動
電圧で駆動し、ソレノイド電流を急速に減衰させる機能
が得られ、ソレノイドの無駄な発熱を阻止する効果が得
られる。また、トランジスタをNch-MOSFETで構成
すれば、低損失かつ低作動電圧のフライバック制御回路
を形成でき、より低損失で小型化されたフライバック制
御回路を有するバルブ駆動用ソレノイドの電流制御回路
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例になるバルブ駆動用ソレノイ
ドの電流制御回路の構成を示す接続図
【図2】実施例になる電流制御回路の動作を示すタイム
チャ−ト
【図3】従来のバルブ駆動用ソレノイドの電流制御回路
を示す接続図
【図4】従来の電流制御回路の動作を示すタイムチャ−
【符号の説明】
1 バルブ駆動用ソレノイド 2 フライバック用トランジスタ 3 主トランジスタスイッチ 4 主ダイオ−ド 5 ツェナ−ダイオ−ド 7 トランジスタ(フライバック制御用) 8 ドライブ回路 12 Nch-MOSFET 13 主トランジスタスイッチ(Nch-MOSFET) 14 主ダイオ−ド 15 フライバック回路(Nch-MOSFET) 18 ドライブ回路 21 フライバック制御回路 22 トランジスタ(Nch-MOSFET) 23 コンデンサ 25 クランプ回路 A フライバック制御信号 B スイッチング指令信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソレノイド電流の通流時間をバルブの駆動
    時に長く姿勢保持期間中短い所定のタイミングで開閉制
    御することにより、前記通流時間に比例した大きさのソ
    レノイド電流をソレノイドに供給するものにおいて、Nc
    h-MOSFETと主ダイオ−ドとの直列回路からなり前
    記ソレノイドに並列接続されてソレノイドの逆起電圧を
    吸収するフライバック回路と、このフライバック回路の
    中点に接続されたNch-MOSFETからなりドライブ回
    路により駆動されて互いに直列接続された前記2つのNc
    h-MOSFETを介して流れるソレノイド電流を前記所
    定のタイミングでオンオフ制御する主トランジスタスイ
    ッチと、前記姿勢保持期間直前直後の主トランジスタス
    イッチのオフ期間中前記ソレノイドの逆起電圧を所定の
    レベルに抑制して前記Nch-MOSFETのドレ−ン,ゲ
    −ト間に印加するフライバック制御回路とを備えてなる
    ことを特徴とするバルブ駆動用ソレノイドの電流制御回
    路。
  2. 【請求項2】ドライブ回路が、ドレ−ンが電源および主
    トランジスタスイッチのゲ−トにそれぞれ抵抗を介して
    接続されたソ−ス接地Nch-MOSFETからなり、ソレ
    ノイド電流の通流期間中前記Nch-MOSFETをオフさ
    せるスイッチング指令信号により主トランジスタスイッ
    チを所定のタイミングでオンオフ制御するよう形成され
    てなることを特徴とする請求項1記載のバルブ駆動用ソ
    レノイドの電流制御回路。
  3. 【請求項3】フライバック制御回路が、フライバック回
    路のNch-MOSFETのソ−スに一方端が接続され他方
    端が接地されたコンデンサおよびトランジスタの直列体
    と、この直列体の中点と前記Nch-MOSFETのゲ−ト
    間,および電源間にそれぞれ接続された抵抗と、前記Nc
    h-MOSFETのドレ−ン,ゲ−ト間に接続され前記ト
    ランジスタの導通時にソレノイドの逆起電圧をツェナ−
    電圧にクランプして前記Nch-MOSFETのドレ−ン,
    ゲ−ト間に供給するクランプ回路とを備え、前記トラン
    ジスタがフライバック制御信号により導通することによ
    り前記クランプ回路が動作するよう形成されてなること
    を特徴とする請求項1記載のバルブ駆動用ソレノイドの
    電流制御回路。
JP22319791A 1991-09-04 1991-09-04 バルブ駆動用ソレノイドの電流制御回路 Pending JPH0562826A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22319791A JPH0562826A (ja) 1991-09-04 1991-09-04 バルブ駆動用ソレノイドの電流制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22319791A JPH0562826A (ja) 1991-09-04 1991-09-04 バルブ駆動用ソレノイドの電流制御回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0562826A true JPH0562826A (ja) 1993-03-12

Family

ID=16794324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22319791A Pending JPH0562826A (ja) 1991-09-04 1991-09-04 バルブ駆動用ソレノイドの電流制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0562826A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1096480A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Kayaba Ind Co Ltd 電磁弁駆動回路
JP2008228277A (ja) * 2007-01-15 2008-09-25 Yazaki North America Inc センスレジスタによって制御される定電流リレードライバ
KR101029942B1 (ko) * 2006-06-27 2011-04-19 주식회사 만도 차량용 솔레노이드 전류 제어 회로
US20130243608A1 (en) * 2012-03-16 2013-09-19 Denso Corporation Control device of high pressure pump
KR20180008149A (ko) * 2016-07-15 2018-01-24 주식회사 만도 솔레노이드 밸브의 제어 회로

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1096480A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Kayaba Ind Co Ltd 電磁弁駆動回路
KR101029942B1 (ko) * 2006-06-27 2011-04-19 주식회사 만도 차량용 솔레노이드 전류 제어 회로
JP2008228277A (ja) * 2007-01-15 2008-09-25 Yazaki North America Inc センスレジスタによって制御される定電流リレードライバ
US20130243608A1 (en) * 2012-03-16 2013-09-19 Denso Corporation Control device of high pressure pump
US9341181B2 (en) * 2012-03-16 2016-05-17 Denso Corporation Control device of high pressure pump
KR20180008149A (ko) * 2016-07-15 2018-01-24 주식회사 만도 솔레노이드 밸브의 제어 회로

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0181148B1 (en) Semiconductor device
JPH0865125A (ja) パワーmosfetスイッチのゲートドライブ回路
US4740722A (en) Composite semiconductor device
CN115173676A (zh) 一种抑制过冲尖峰的SiC MOSFET驱动电路
JPH0562826A (ja) バルブ駆動用ソレノイドの電流制御回路
EP1180842B1 (en) Voltage regulator of vehicle AC generator
JPH1155937A (ja) 誘導性負荷の駆動回路
JPS61288617A (ja) 半導体装置
JP2569634Y2 (ja) 電界効果トランジスタを用いたスイツチング回路
US4562361A (en) Power switching transistor drive circuit
JPS61261920A (ja) 導電変調型mosfetの過電流保護回路
JPH10250U (ja) スイッチング回路
JP4581231B2 (ja) 電圧駆動型半導体素子のゲート駆動回路
JPH0833314A (ja) 負荷駆動装置
JPH0336333B2 (ja)
JPS60199219A (ja) 飽和したトランジスタの蓄積時間を減少させる方法及び装置
JPH0311574B2 (ja)
JPH0445303Y2 (ja)
JPS6041546B2 (ja) ゲ−トタ−ンオフ・サイリスタのゲ−ト制御回路
JPS61288618A (ja) 半導体装置
JPH0330881Y2 (ja)
JPS6240409Y2 (ja)
JP2004147452A (ja) ゲートドライブ回路
JPH06236812A (ja) 駆動回路
JPH0311573B2 (ja)