JPH0562606A - イオン源 - Google Patents
イオン源Info
- Publication number
- JPH0562606A JPH0562606A JP3246488A JP24648891A JPH0562606A JP H0562606 A JPH0562606 A JP H0562606A JP 3246488 A JP3246488 A JP 3246488A JP 24648891 A JP24648891 A JP 24648891A JP H0562606 A JPH0562606 A JP H0562606A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ion source
- valve
- chamber
- valve body
- extraction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Particle Accelerators (AREA)
- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 イオン源を真空に保ったまま取外しを可能に
すること。 【構成】 イオン源チェンバ1のビ−ム引出し部にゲ−
トバルブ部11を設け、ビ−ムダクト8に結合する。ゲ
−トバルブ部のL字型の筐体12内に、ビ−ム引出し口
3が形成された引出し用弁体17と、これと90度角度
を異にして遮蔽用弁体(18)が設けられている。ビ−
ム発生時、引出し用弁体を弁座16に配置する。イオン
源のクリ−ニング時、引出し用弁体を収容部21内に引
込み、遮蔽用弁体(18)を弁座に配置し、イオン源チ
ェンバ内を真空状態に保ったままビ−ムダクトから取り
外す。チェンバ内に溜った有毒物質は空気中に洩れず、
空気が流入しないから発火反応も起こらない。
すること。 【構成】 イオン源チェンバ1のビ−ム引出し部にゲ−
トバルブ部11を設け、ビ−ムダクト8に結合する。ゲ
−トバルブ部のL字型の筐体12内に、ビ−ム引出し口
3が形成された引出し用弁体17と、これと90度角度
を異にして遮蔽用弁体(18)が設けられている。ビ−
ム発生時、引出し用弁体を弁座16に配置する。イオン
源のクリ−ニング時、引出し用弁体を収容部21内に引
込み、遮蔽用弁体(18)を弁座に配置し、イオン源チ
ェンバ内を真空状態に保ったままビ−ムダクトから取り
外す。チェンバ内に溜った有毒物質は空気中に洩れず、
空気が流入しないから発火反応も起こらない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン源チェンバ内を
真空に保ったまま取り外せるイオン源に関する。
真空に保ったまま取り外せるイオン源に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン源のイオンビ−ム引出し部には、
その形式を問わずビ−ム引出し口が存在し、例えば図3
に示すように、イオン源チェンバ1のフランジ2に引出
し口3を有する引出し口フランジ4が密閉用O−リング
5を介在させて複数のボルト6で取り付けられている。
かかる引出し口フランジ4を有するイオン源は、O−リ
ング7を挾んでビ−ムダクト8にボルト9で結合され、
イオンビ−ムは引出し口3に近接して配置した引出し電
極10で引出され、ビ−ム下流側に送出される。
その形式を問わずビ−ム引出し口が存在し、例えば図3
に示すように、イオン源チェンバ1のフランジ2に引出
し口3を有する引出し口フランジ4が密閉用O−リング
5を介在させて複数のボルト6で取り付けられている。
かかる引出し口フランジ4を有するイオン源は、O−リ
ング7を挾んでビ−ムダクト8にボルト9で結合され、
イオンビ−ムは引出し口3に近接して配置した引出し電
極10で引出され、ビ−ム下流側に送出される。
【0003】イオン源の運転に伴い、イオン源チェンバ
1内には、発生ビ−ム種、イオン源形式により変わる
が、燐、砒素、セシウム等の有毒物質、発火性物質が付
着し、溜っていく。かかる物質を除去するするために、
引出し口フランジ4と共にイオン源チェンバ1を取外
し、排気ドラフト等に持ち込んでクリ−ニングを行うこ
とを要する。これには、先ずイオン源チェンバ1、ビ−
ムダクト8内の真空を破らなければならないが、この
際、有毒物質が空気中に洩れることがあり得るし、不活
性ガス(N2等)で真空をリ−クする場合にも、O2及び
水分を含む若干の空気が混入して発火することがある。
そこで、この反応の可能性を少なくするため、使用後、
イオン源チェンバを放置冷却し、真空リ−クを行ってい
るが、かなりの無駄な時間を必要とする。
1内には、発生ビ−ム種、イオン源形式により変わる
が、燐、砒素、セシウム等の有毒物質、発火性物質が付
着し、溜っていく。かかる物質を除去するするために、
引出し口フランジ4と共にイオン源チェンバ1を取外
し、排気ドラフト等に持ち込んでクリ−ニングを行うこ
とを要する。これには、先ずイオン源チェンバ1、ビ−
ムダクト8内の真空を破らなければならないが、この
際、有毒物質が空気中に洩れることがあり得るし、不活
性ガス(N2等)で真空をリ−クする場合にも、O2及び
水分を含む若干の空気が混入して発火することがある。
そこで、この反応の可能性を少なくするため、使用後、
イオン源チェンバを放置冷却し、真空リ−クを行ってい
るが、かなりの無駄な時間を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、イオン源チ
ェンバ内を真空に保ったまま、イオン源を取り外すこと
を可能とするイオン源を提供することを目的とするもの
である。
ェンバ内を真空に保ったまま、イオン源を取り外すこと
を可能とするイオン源を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、イオン源にお
いて、ビ−ム引出し口部にゲ−トバルブ部を有し、チェ
ンバを密閉可能に構成したことを主たる特徴とするもの
であり、更に、具体的には、ビ−ム引出し口部に、ビ−
ム引出し用弁体と遮蔽用弁体とを有するゲ−トバルブ部
を備えたことを特徴とするものである。
いて、ビ−ム引出し口部にゲ−トバルブ部を有し、チェ
ンバを密閉可能に構成したことを主たる特徴とするもの
であり、更に、具体的には、ビ−ム引出し口部に、ビ−
ム引出し用弁体と遮蔽用弁体とを有するゲ−トバルブ部
を備えたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】クリ−ニングのためのイオン源の取外しに際し
ては、ゲ−トバルブ部を閉じることによりイオン源チェ
ンバを密閉し真空状態を保持したまま取り外す。ビ−ム
を発生させるイオン源の動作時には、引出し口が形成さ
れた弁体を用いてイオンを引出す。
ては、ゲ−トバルブ部を閉じることによりイオン源チェ
ンバを密閉し真空状態を保持したまま取り外す。ビ−ム
を発生させるイオン源の動作時には、引出し口が形成さ
れた弁体を用いてイオンを引出す。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図1はイオン源のビ−ム引出部付近の断面図、図
2は二つの弁体を開放したときの図1のA−A線におけ
るゲ−トバルブ部の断面図であり、図3と同一符号は同
等部分を示す。イオン源チェンバ1のビ−ム引出し口フ
ランジ部2にゲ−トバルブ部11がO−リング5を介在
させてボルト6によって固定され、これら全体はビ−ム
ダクト8の角型フランジ81に、O−リング7を挾み、
ゲ−トバルブ部11のL字型の筐体12に形成されたネ
ジ穴13に螺合するボルト9で結合される。ゲ−トバル
ブ部11におけるL字型の筐体12の両側面部にはそれ
ぞれイオン源チェンバ1及びビ−ムダクト8に連通する
開口部14及び15が設けられており、筐体12内に
は、開口部14側の弁座16に配置可能の二つの弁体、
ビ−ムの引出し口3が形成されたビ−ム引出し用弁体1
7及び開口をもたない遮蔽用弁体18を有する。弁体1
7と18は90度位置を異にして配置されており、各弁
体の操作軸19、20は、筐体12の弁体収容部21、
22の端部の閉塞板23、24から延出し、各操作軸に
設けられた鍔部25、26と閉塞板23、24との間に
ベロ−ズシ−ル部27、28がそれぞれ設けられてい
る。各弁体17、18の弁座16側周辺部にはO−リン
グ29が配設されている。
する。図1はイオン源のビ−ム引出部付近の断面図、図
2は二つの弁体を開放したときの図1のA−A線におけ
るゲ−トバルブ部の断面図であり、図3と同一符号は同
等部分を示す。イオン源チェンバ1のビ−ム引出し口フ
ランジ部2にゲ−トバルブ部11がO−リング5を介在
させてボルト6によって固定され、これら全体はビ−ム
ダクト8の角型フランジ81に、O−リング7を挾み、
ゲ−トバルブ部11のL字型の筐体12に形成されたネ
ジ穴13に螺合するボルト9で結合される。ゲ−トバル
ブ部11におけるL字型の筐体12の両側面部にはそれ
ぞれイオン源チェンバ1及びビ−ムダクト8に連通する
開口部14及び15が設けられており、筐体12内に
は、開口部14側の弁座16に配置可能の二つの弁体、
ビ−ムの引出し口3が形成されたビ−ム引出し用弁体1
7及び開口をもたない遮蔽用弁体18を有する。弁体1
7と18は90度位置を異にして配置されており、各弁
体の操作軸19、20は、筐体12の弁体収容部21、
22の端部の閉塞板23、24から延出し、各操作軸に
設けられた鍔部25、26と閉塞板23、24との間に
ベロ−ズシ−ル部27、28がそれぞれ設けられてい
る。各弁体17、18の弁座16側周辺部にはO−リン
グ29が配設されている。
【0008】ビ−ム発生時、操作軸19を操作して引出
し用弁体17を弁座16に配置し、イオン源チェンバ1
からイオンを引出す。クリ−ニングのためのイオン源の
取外しに際しては、開口を持たない遮蔽用弁体18でイ
オン源チェンバ1を密閉し真空状態を保ったままビ−ム
ダクト8から取り外す。イオン源の立ち上げ時、チェン
バ1内を高真空に引く際には、両方の弁体17、18を
収容部21、22内に引き込んでゲ−トバルブ部を開放
し、コンダクタンスの良い状態で行うと立ち上げ時間の
短縮が図れる。
し用弁体17を弁座16に配置し、イオン源チェンバ1
からイオンを引出す。クリ−ニングのためのイオン源の
取外しに際しては、開口を持たない遮蔽用弁体18でイ
オン源チェンバ1を密閉し真空状態を保ったままビ−ム
ダクト8から取り外す。イオン源の立ち上げ時、チェン
バ1内を高真空に引く際には、両方の弁体17、18を
収容部21、22内に引き込んでゲ−トバルブ部を開放
し、コンダクタンスの良い状態で行うと立ち上げ時間の
短縮が図れる。
【0009】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成したの
で、イオン源チェンバを取り外す場合には、チェンバを
密閉し真空状態を保ったまま取り外すことができるか
ら、有毒物質が空気中に洩れることがないし、チェンバ
内に空気が流入することもないから発火する恐れもな
く、安全に取り扱うことができる。そして、発火の恐れ
もないことに伴い、取り外す前に放置冷却する必要がな
いから簡便、迅速に取外し作業を行うことができる。
で、イオン源チェンバを取り外す場合には、チェンバを
密閉し真空状態を保ったまま取り外すことができるか
ら、有毒物質が空気中に洩れることがないし、チェンバ
内に空気が流入することもないから発火する恐れもな
く、安全に取り扱うことができる。そして、発火の恐れ
もないことに伴い、取り外す前に放置冷却する必要がな
いから簡便、迅速に取外し作業を行うことができる。
【0010】イオン源のゲ−トバルブ部は、ビ−ム引出
用弁体と遮蔽用弁体を有するから、イオン源チェンバか
らのビ−ム引出し得る状態とチェンバを密閉する状態に
簡単に切り換えることができる。
用弁体と遮蔽用弁体を有するから、イオン源チェンバか
らのビ−ム引出し得る状態とチェンバを密閉する状態に
簡単に切り換えることができる。
【0011】ゲ−トバルブは機能の異なる二つの弁体を
各別に操作し、弁座に配置されるから、各弁体の操作行
程が短くて済み、真空状態に維持されるゲ−トバルブ内
の容積も小さくすることができ、全体を小型に構成する
ことができる。
各別に操作し、弁座に配置されるから、各弁体の操作行
程が短くて済み、真空状態に維持されるゲ−トバルブ内
の容積も小さくすることができ、全体を小型に構成する
ことができる。
【図1】本発明の実施例の断面図である。
【図2】バルブを開放したときの図1のA−A線におけ
るゲ−トバルブ部の断面図である。
るゲ−トバルブ部の断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】 1 イオン源チェンバ 3 ビ−ム引出し口 8 ビ−ムダクト 10 引出し電極 11 ゲ−トバルブ部 12 筐体 14,15 開口部 16 弁座 17 ビ−ム引出し用弁体 18 遮蔽用弁体 19,20 操作軸 27,28 ベロ−ズシ−ル部
Claims (3)
- 【請求項1】 ビ−ム引出し口部にゲ−トバルブ部を有
し、チェンバを密閉可能に構成したことを特徴とするイ
オン源。 - 【請求項2】 ビ−ム引出し口部に、ビ−ム引出し用弁
体と遮蔽用弁体とを有するゲ−トバルブ部を備えたこと
を特徴とするイオン源。 - 【請求項3】 異なる機能をもつ2枚の弁体を有するこ
とを特徴とする真空ゲ−トバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3246488A JPH0562606A (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | イオン源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3246488A JPH0562606A (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | イオン源 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562606A true JPH0562606A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=17149147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3246488A Pending JPH0562606A (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | イオン源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0562606A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013182863A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Toshiba Corp | イオン源 |
EP3533493A1 (en) * | 2018-03-02 | 2019-09-04 | Hitachi, Ltd. | Particle beam treatment system and method for renewing facilities of particle beam treatment system |
-
1991
- 1991-09-02 JP JP3246488A patent/JPH0562606A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013182863A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Toshiba Corp | イオン源 |
US9355809B2 (en) | 2012-03-05 | 2016-05-31 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Ion source |
EP3533493A1 (en) * | 2018-03-02 | 2019-09-04 | Hitachi, Ltd. | Particle beam treatment system and method for renewing facilities of particle beam treatment system |
CN110215620A (zh) * | 2018-03-02 | 2019-09-10 | 株式会社日立制作所 | 粒子射线治疗系统以及粒子射线治疗系统的设备更新方法 |
JP2019150295A (ja) * | 2018-03-02 | 2019-09-12 | 株式会社日立製作所 | 粒子線治療システムおよび粒子線治療システムの設備更新方法 |
JP2022105048A (ja) * | 2018-03-02 | 2022-07-12 | 株式会社日立製作所 | 粒子線治療システムおよび粒子線治療システムの設備更新方法 |
US11389671B2 (en) | 2018-03-02 | 2022-07-19 | Hitachi, Ltd. | Particle beam treatment system and method for renewing facilities of particle beam treatment system |
CN110215620B (zh) * | 2018-03-02 | 2022-08-16 | 株式会社日立制作所 | 粒子射线治疗系统以及粒子射线治疗系统的设备更新方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |