JPH056229B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 複数種類のCADシステム等で生成した図面デ
ータを保持するシステムの図面管理装置。各図面
データの記憶アドレスと組み合わせて、該図面デ
ータの処理システムの識別名を管理フアイルに保
持するようにする。この装置により、各図面デー
タの読出し、出力等の処理において、それぞれ個
別に必要な図面処理システムを自動的に指定して
処理することが可能となり、異種システムの図面
データを統合して管理することができる。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、複数種類のCADシステム等で生成
した図面データを保持する計算機システムの図面
管理装置に関する。

計算機利用設計、いわゆるCADシステムに代
表される計算機の処理による、設計／製造の自動
化システムによつて、多くの設計図面等が計算機
のデータとして生成されるようになり、それらの
図面データを使つて、プリンタ等の適当な出力装
置により出力される可視図面を作成することが多
くなつてきた。

従つて、かゝる図面は、前記の図面データの状
態で計算機システムの記憶装置に保存すれば、管
理の自動化が容易になり、図面管理の効率化のた
めに望ましい。

〔従来の技術と発明が解決しようとする問題点〕

CADシステムには、例えば回路設計用、プリ
ント板設計用、装置設計用、機構設計用その他の
ように、各種設計対象種別等によつて、それぞれ
に適切なシステムとして開発された処理システム
があり、このために例えば一企業内でも、多数の
異なる処理システムが使用される場合が多い。

それらの各種のCAD等の処理システムは、そ
れぞれに別個に開発されいるものが多いので、出
力データの構成等が一般にそれぞれ独自であり、
又出力装置の種類等も異なる場合がある。

このために従来は、そのようなシステムの図面
データを維持管理する場合には、個別の管理シス
テムによつていた。

その場合には、例えば同一の製品のための各種
図面を統合して管理する必要のある場合等には、
特に非能率的になるので、むしろ旧来の管理方式
のように、書類として出力した状態の図面で保存
することになり、統合的な図面管理の自動化が困
難になるという問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図は、本発明の構成を示すブロツク図であ
る。

図は図面管理装置の構成を示し、１は処理装
置、２は入力装置、３は出力装置、４は記憶装
置、５は管理フアイイル、６は図面データの登録
フアイル、７は図面処理システムの処理プログラ
ムフアイルであり、管理フアイル５の１１は項、
８はデータポインタ欄、９はシステム識別名欄、
１０は図面番号欄を示す。

〔作用〕

処理装置１で実行される図面管理プログラム
は、入力装置２から指定される各図面データを、
記憶装置４の登録フアイル６に格納するに際し、
管理フアイル５に該図面データのための１項を設
け、同時に入力される指定に従つて、次に述べる
制御情報を記憶する。

管理フアイル５の各項１１には、データポイン
タ及びシステム識別名の欄を有し、データポイン
タ欄８は登録フアイル６の該当の図面データ１６
の記憶アドレスを示し、システム識別名欄９は処
理プログラムフアイル７にある、該図面データ１
６を処理するプログラムの図面処理システム１７
の識別名を示すようにする。

又、図面番号欄１０に図面を識別する図面番号
を記憶し、その他の欄には一般に図面管理に用い
られる管理情報等を、必要により記憶してよい。

入力装置２から、図面の出力要求があると、指
定の図面番号によつて管理フアイル５を索引し、
該当の項のシステム識別名欄９にある識別名によ
つて、図面処理システム１７の１つを決定し、該
図面処理システム１７の処理プログラムに、デー
タポインタ欄８の記憶アドレスを渡して、該プロ
グラムを起動する。

従つて、指定の図面データに対応する処理プロ
グラムが自動的に起動され、個別の処理によつて
該図面データの出力処理等を実行し、出力装置３
に所要の図面を出力することができる。

従つて、各種の処理システムによつて生成さ
れ、構成等の異なる図面データを、管理フアイル
５の手段によつて、一括して管理することが可能
になる。

〔実施例〕

第２図は、本発明の実施例のシステム構成を示
すブロツク図である。

システムは、図面の原本となる登録フアイル６
を有するセンタシステム２０と、図面の配布を受
けて使用する例えば工場システム２１とからな
る。

一般にこのような工場システムは複数あつてよ
く、その場合の各工場システムは、図示の工場シ
ステム２１と同様に、センタシステム２０に接続
される。

設計者は設計者端末２２から指示して、処理プ
ログラムフアイル７にある所要のCAD等である
図面処理システムを処理装置２３で実行させ、公
知のように計算機処理を指示することによつて設
計作業を行い、その結果として、設計フアイル２
４に設計図面の図面データを完成する。

次に、処理装置２３で図面管理プログラムを実
行し、設計フアイル２４に保持される図面データ
を指定して登録を要求する。こゝで設計者は端末
２２から、その図面の図面番号、図面処理システ
ムの識別名を指定し、又要すれば設計者名、その
所属、図面版数、製品識別名その他の、所定の管
理情報を入力するものとする。

図面管理プログラムは、指定の図面データを設
計フアイル２４から読み出して、前記のように登
録フアイル６に格納する。

又管理フアイル５に該図面データの項を追加し
て、前記のように図面番号、図面処理システムの
識別名、図面データの記憶アドレス、及びその他
の情報を記憶して、図面データの登録処理を終了
する。

工場システム２１の処理装置３０では、センタ
システム２０と同じ図面管理プログラムが実行さ
れるようにし、又処理プログラムフアイル３７に
は、センタシステム２０の処理プログラムフアイ
ル７にある図面処理システムのうち、その工場シ
ステム２１の図面データに必要な図面処理システ
ムをコピーしておく。

センタシステム２０では、図面管理担当者が例
えば端末２５から処理装置２３の図面管理プログ
ラムに指示して、指定の図面データの配布を行
う。

図面管理プログラムは、管理フアイル５から指
定の図面番号の項を読み出し、その内容と登録フ
アイル６にある該当図面データとを、指定の工場
システム２１へ送信する。

工場システム２１の処理装置３０で、それらの
データを受信すると、図面データを登録フアイル
３６に格納し、その記憶アドレスと受信した情報
で、管理フアイルの情報を構成して、管理フアイ
ル３５に設けた１項に記憶し、以上により図面デ
ータの配布が終了する。

工場システム２１では図面出力を必要とすると
き、端末３８から処理装置３０の図面管理プログ
ラムに図面出力を要求する。

図面管理プログラムは、指定の図面番号によつ
て管理フアイル３５を検索して管理情報を得、該
管理情報に従つて処理プログラムフアイル３７か
ら所要の図面処理システムの出力処理プログラム
を呼び出し、そのプログラムによつて、登録フア
イル３６にある図面データを出力装置３９へ出力
する。

センタシステム２０においても、端末２５等か
ら処理装置２３の図面管理プログラムに指示する
ことにより、前記と同様にして登録フアイル６に
ある所要図面データによる図面を出力装置２６等
に出力することができる。

又登録フアイル６から設計フアイル２４にコピ
ーして、図面データの修正等の設計作業に使用す
ることができる。

以上のようなシステムを構成することにより、
多種の異なるCADシステム等の出力図面データ
を一括して管理する図面管理システムが可能にな
り、図面の保管スペースの減少と共に、自動化管
理による検索速度の向上、図面配布日程の短縮及
び省力化、設計システム、生産管理システム、製
造システム間の連携の容易化、図面管理の自動化
による、図面の検索、利用の迅速容易化等が得ら
れる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、多種の異なるCADシステム等の出力図面デ
ータを一括して管理する図面管理システムを容易
に構成できるので、図面管理の効率を向上すると
いう著しい工業的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示すブロツク図、第２
図は図面管理システムの一構成例ブロツク図であ
る。 図において、１，２３，３０は処理装置、２は
入力装置、３，２６，３９は出力装置、４は記憶
装置、５，３５は管理フアイル、６，３６は登録
フアイル、７，３７は処理プログラムフアイル、
８はデータポインタ欄、９はシステム識別名欄、
１０は図面番号欄、１１は項、１６は図面デー
タ、１７は図面処理システム、２０はセンタシス
テム、２１は工場システム、２２は設計者端末、
２４は設計フアイル、２５，３８は端末を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数種類の図面処理システム１７と図面デー
   タ１６とを記憶装置４に保持し、各該図面データ
   に基づく図面出力を、それぞれ特定の該図面処理
   システムによつて処理するようにした装置であつ
   て、 管理フアイル５を設け、 該管理フアイル５には各該図面データ１６にそ
   れぞれ対応する項１１を設け、 各該項１１には、当該図面データ１６を保持す
   る該記憶装置４の記憶アドレス８と、 該図面データ１６に対応して図面出力を処理す
   る該図面処理システム１７の識別名９とを保持
   し、 該図面データ１６を指定する所定の出力要求を
   受けた場合に、該管理フアイル５から該指定の図
   面データに対応する該項１１を索引し、 当該項に保持する該識別名に従つて該図面処理
   システム１７を起動し、該図面処理システムに該
   指定の図面データの該記憶アドレスを渡して、図
   面出力処理を行わせるように構成されていること
   を特徴とする図面管理装置。