JPH0561955B2 - - Google Patents

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JPH0561955B2
JPH0561955B2 JP9516285A JP9516285A JPH0561955B2 JP H0561955 B2 JPH0561955 B2 JP H0561955B2 JP 9516285 A JP9516285 A JP 9516285A JP 9516285 A JP9516285 A JP 9516285A JP H0561955 B2 JPH0561955 B2 JP H0561955B2
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JP
Japan
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stitching
embroidery
sewing
pattern
Prior art date
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JP9516285A
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English (en)
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JPS61253093A (ja
Inventor
Yoshio Shibata
Jiro Kimura
Hiroshi Takase
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Nakanihon System Co Ltd
Barudan Co Ltd
Original Assignee
Nakanihon System Co Ltd
Barudan Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP9516285A priority Critical patent/JPS61253093A/ja
Publication of JPS61253093A publication Critical patent/JPS61253093A/ja
Publication of JPH0561955B2 publication Critical patent/JPH0561955B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、入力された情報に応じて自動的に刺
しゆうを実行する自動制御の刺しゆう機に関し、
特にその入力される情報、すなわち刺しゆう情報
に則した刺しゆうを実行することのできる機能を
有する刺しゆう機に関するものである。
[従来技術] 従来、刺しゆう作業の能率性向上のために自動
制御の刺しゆう機が多く用いられている。
この刺しゆう機とは、主として縫目を形成する
ための縫目形成手段としての針及び該針と加工布
との相対位置を変化させる駆動手段とを備え、そ
の針の上下動や駆動手段の動作量は刺しゆう情報
記憶手段に記憶される刺しゆう情報に基づいてマ
イクロコンピユータ等によつて正確に制御されて
いる。
また、この刺しゆう機は高い汎用性を有してい
る。すなわち各種の模様の刺しゆうが可能となる
ように、上記刺しゆう情報記憶手段に記憶される
刺しゆう情報は書き換え可能となつており、外部
記憶素子から随時必要な情報を入力しているので
ある。例えば、上記刺しゆう情報記憶手段に
RAMを用い、外部記憶素子としてROM、紙テ
ープや磁気テープ等の各種記録媒体を使用するの
である。
そして、上記の記録媒体上に刺しゆう機の記憶
方式に則つた形式の刺しゆう情報を多種用意する
ことで汎用性に優れた刺しゆう機としているので
ある。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記汎用性がために刺しゆう機を実際
に作動させるに際して次のような問題点を招いて
いた。
刺しゆう機に実際に刺しゆうを実行させるとき
の刺しゆう機始動位置が不明瞭となり、操作性を
低下させるのである。
すなわち、刺しゆう情報として刺しゆう機に記
憶されるものは、刺しゆう情報毎に定められた作
業基準点から縫針による縫いの実行される位置ま
での情報の集合であり、その縫いの実行される位
置に対して忠実に縫針を落とし縫い上げて行く作
業を繰り返すことで所定の模様が完成するのであ
る。例えば、刺しゆう情報が円形の模様を縫い上
げるものであるとするとき、もし該円形の模様の
中心が上記作業基準点として記憶情報に記述され
ている場合には、刺しゆう機の始動が開始される
始動位置を作業基準点と一致して刺しゆう作業を
進めるために始動位置を中心とした円形模様が完
成する。しかし、円形模様の円周上のある点が作
業基準点として記憶情報に記述されている場合に
は、同じく刺しゆう機の始動位置を作業基準点と
一致させて刺しゆう作業を進めても始動位置が円
形模様の円周上にあるように刺しゆうが完成する
ことになる。
従つて、布地の所望の位置に刺しゆう情報記憶
手段に記憶される模様を刺しゆうするためには、
該情報が模様のどの点を作業基準点として記述さ
れているかを正確に把握している必要がある。し
かし、刺しゆう機に対して用意される全ての模様
に対してその作業基準点を把握することはほぼ不
可能である。
このため、例えば刺しゆう機の始動位置を各刺
しゆう情報毎に決めることによつて作業基準点の
把握を不要とし、その位置を何らかのマーカ等で
目印を附す等して同一場所に同じ模様を刺しゆう
させようとする努力がなされている。しかしなが
ら、これでは模様の種類が多くなると上記目印が
増えて間違を起こす原因ともなり、また目印が消
えたりする等能率の低いものであつた。
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、刺
しゆう情報の作業基準点を把握する必要なく同一
模様を同一場所に繰り返し刺しゆうすることので
きる優れた刺しゆう機を提供することを目的とし
ている。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するために本発明の構成した
手段は、第1図の基本的構成図に示すごとく、 記録媒体M上に記憶された刺しゆう情報を入力
し、記憶する刺しゆう情報記憶手段C1と、 布地に縫目を形成する縫目形成手段C2と、 前記布地を保持する保持手段C3と、 該保持手段C3と前記縫目形成手段C2との相
対位置を変化させる駆動手段C4と、 前記刺しゆう情報記憶手段C1によつて記憶さ
れた刺しゆう情報に基づいて前記縫目形成手段C
2と駆動手段C4とを制御する制御手段C5とを
備えることにより同一刺しゆう模様を繰り返し刺
しゆうする刺しゆう機において、 前記制御手段C5が、前記刺しゆう情報記憶手
段によつて記憶された刺しゆう情報に従つて初回
の制御を開始する際の前記縫目形成手段C2と保
持手段C3との相対位置を検出する初期位置検出
部C5−Aと、該初期位置検出部C5−Aの検出
結果を記憶する初期位置記憶部C5−Bとを備え
ることを特徴とする刺しゆう機をその要旨として
いる。
[作用] 本発明における刺しゆう情報記憶手段C1と
は、記録媒体M上の刺しゆう情報の読み取り及び
記憶が可能なもので、記録媒体Mの構成に応じて
選択される。例えば記録媒体Mとして磁気テープ
やデイスク等の磁気を利用したものであれば、そ
の磁界の変化をピツクアツプするヘツド等を利用
して入力を行い、記憶される構成とされる。同様
に紙テープが記録媒体Mであれば紙テープリーダ
ー等を使用して入力後、記憶素子等に記憶する構
成が刺しゆう情報記憶手段C1となるのである。
縫目形成手段C2とは、糸を布地に縫い付ける
もので、例えば公知の針とボビンとの協動機構に
より構成される。これにより布地に縫目が形成さ
れる。
また、この縫目を布地の任意の位置に形成する
ために、布地と縫目形成手段C2との位置関係を
変化させるものが駆動手段C4である。布地は、
縫目の形成がスムーズになるように保持手段C
3、例えば刺しゆう枠によつて張力を加えた状態
で保持されている。従つてこの保持手段C3と前
記縫目形成手段C2との位置関係を変更するも
の、例えば作業台上のレール及び駆動用のステツ
プモータに相当するものが駆動手段C4となる。
制御手段C5は、上記縫目形成手段C2と駆動
手段C4とを入力手段C1からの情報に基づいて
制御する。すなわち、刺しゆう情報通りの模様が
布地上に完成するように適宜駆動手段C4を作動
させつつ縫目形成手段C2を駆動するのである。
本発明にあつては、更に上記制御手段C5に以
下に説明する初期位置検出部C5−A及び初期位
置記憶部C5−Bを有する。
初期位置検出部C5−Aとは、刺しゆう情報記
憶手段C1に記憶された情報に従つた刺しゆうを
実行する際、その縫目形成手段C2と保持手段C
3との相対位置関係を検出するものであり、その
検出は刺しゆう情報に従つた刺しゆうの初回の実
行時になされる。新たな刺しゆう情報を刺しゆう
情報記憶手段C1に記憶し、その刺しゆう情報に
基づく刺しゆう作業を最初に実行するときには、
操作者が布地の所望の位置に模様が形成されるよ
うに刺しゆう機始動位置を自ら設定する。すなわ
ち、新たな刺しゆう情報の作業基準点を把握して
布地上の所望の場所に模様を形成するために必要
な従来の作業をなすのである。その後、刺しゆう
機を作動して刺しゆうを実行するのであるが、こ
の刺しゆう情報に対して最初の刺しゆう作業が実
行されるときの縫目形成手段C2と保持手段C3
との相対位置関係、すなわち始動位置を本初期位
置検出部C5−Aにて検出するのである。この検
出は、例えば上記相対位置を検出させるステツプ
モータ等の回転角度を検出するもの、あるいは保
持手段C3がレール上を移動するときにはそのレ
ール上の位置を検出するもの等の方法により行わ
れる。更に、上記初期位置検出部C5−Aによつ
て始動位置が検出されると、その検出値は初期位
置記憶部C5−Bによつて記憶、保持される。す
なわち、ある新たな刺しゆう情報についての作業
が実行されると、その刺しゆう情報についての始
動位置が上記のごとく検出され、その検出値は以
後の作業に供するための本初期位置記憶部C5−
Bによつて保持され続けるのである。例えば、通
常の各種記憶素子、RAM等により構成され、情
報の保持を継続させるため電源のバツクアツプ等
の技術が利用される。
以下、本発明をより具体的に説明するために実
施例を挙げて詳述する。
[実施例] 第2図は実施例の刺しゆう機である自動刺しゆ
う機のシステム構成を示す概略図である。図にお
いて、1は公知のミシンで、公知のごとく、縫針
1及び図示しない該縫針と協動する釜及び後述す
るソーイングモータを備えて成る。2は布地保持
部で、刺しゆうワク2により布地を保持し、レー
ル3及び4上を自在に移動可能にされている。5
はミシンテーブルで、その上にはレール4が設け
られ前記布地保持部2が該テーブル5上を移動で
きるよう構成されている。6は前記したミシン1
の縫針1を上下動させるソーイングモータと、駆
動部である前記布地保持部2を前記レール3に添
つて移動させるステツピングモータ(以下、単に
yモータと呼ぶ)、前記レール4に添つて移動さ
せるステツピングモータ(以下、単にxモータと
呼ぶ)の3つのモータを駆動力とし、該駆動力
(回転力)を所望の針の上下動力や直線レール上
の移動力に変換する公知のローラ、ワイヤ、カム
等からなる動力部である。7は操作部となるキー
ボードで、紙テープローダー7Rの作動や、ミシ
ン1の駆動速度等、各種の操作を押圧キーの選択
によつて行うことができる。また、上記レール3
及び4は2つのリミツトスイツチ8x,8yをそ
の端部に備えており、刺しゆうワク2′が各レー
ルの端、すなわち原点まで移動したときに閉成し
て刺しゆうワク2′の原点位置への復起を検出可
能としている。9は前記キーボード7の操作によ
り紙テープリーダー7Rから読み込まれた刺しゆ
う情報に基づき、該刺しゆう情報に則つて模様を
布地上に形成するため、前記動力部6内の3つの
モータへ制御信号を出力する電子制御装置であ
る。
次に、第3図に第2図で述べた自動刺しゆう機
システムの各構成要素をブロツク図で表わし、そ
の係合関係について図を基に説明する。図におい
て、7Rは刺しゆう情報の入力部となる紙テープ
ローダー、7は操作部となるキーボードを示して
おり、第2図で前述したそれと同一のものであ
る。又、第2図において述べたように動力部6に
は3種モータを駆動源として備えているが、これ
らのモータが第3図における6x,6y及び6s
である。第3図において、10は本制御系の制御
を行うセントラルプロセツシングユニツト(以
下、単にCPUと呼ぶ)、11はCPU10の実行す
べき一連の制御手順をプログラムとして予め記憶
しているリードオンメモリ(以下、単にROMと
呼ぶ)、12はCPU10にて行われる種々の演算
結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ
(以下、単にRAMと呼ぶ)である。これらCPU
10、ROM11、RAM12によつて本システ
ムの電子制御装置9の主要部が構成されている。
13は公知のバツフア等からなる紙テープローダ
ー7Rと電子制御装置9とをつなぐI/Oポート
で、紙テープP上に記録された刺しゆう情報を電
子制御装置9へ送り、また電子制御装置9からの
コントロール信号を紙テープローダー7Rへ伝え
ている。15はキーボードインターフエイスでキ
ーボード7とCPU10との間で情報伝達を可能
にするものである。18はCPU10の指令に応
じてxモータ6x又はyモータ6yを適宜正逆運
転し、図示しない布地保持部2を移動させるx−
yモータコントローラ、19も同様にCPU10
からの指令に応じてソーイングモータ6sを駆動
して、図示しない縫針1を上下動させるソーイン
グモータコントローラである。
また、20はカウンタ回路であり、2つのリミ
ツトスイツチ8x及び8yが共に閉成したときカ
ウンタをリセツトして初期状態となり、前記x−
yモータコントローラ18の信号に基づき回転す
るxモータ6x、yモータ6yの回転量をカウン
トする。従つて、このカウンタ回路20のカウン
ト値により、刺しゆうワク2′のレール3及び4
上の位置が一義的に検出できることとなる。
以上のごとき自動刺しゆう機システムにおい
て、本実施例の刺しゆう機は以下のように作動す
る。
紙テープローダー7Rはキーボード7からの指
令に基づき、与えられた紙テープPからその上に
記憶されている刺しゆう模様の情報を解読する。
第4図が例として英字「A」を刺しゆうするため
の紙テープP上に記憶される刺しゆう情報の説明
図である。
図示するように各刺しゆう情報はその情報毎に
定められた作業基準点COを起点とする複数の点
の集合として一つの模様を記憶している。ここで
は、作業基準点COは模様の高さH、模様の幅W
それぞれの中点、即ち模様の中心に定められてい
る。そして、その作業基準点COを基に図示する
縫点1S,2S,3S,…12Sが定められ、該
縫点により定まる複数のコラム(第4図中の,
,)の集合として一つの幅を有する模様を定
義している。
該コラムの集合として捉えられる模様をミシン
1及び動力部6を制御して実際に布地上に縫目を
形成する手順は次のように行われる。
まず、各コラムはその性質上第5図に示す縫点
と他の縫点間が直線で囲まれるコラムと、第7図
に示すように各縫点間が曲線で囲まれる場合との
2つの種類に大別できるものである。従つてこの
2種類のコラムが操作者によつてどのように移動
されようと本システムは確実かつ正確に模様を縫
い上げることが可能であることを示す。
第5図は、作業基準点COからの距離が直角座
標を用いてx1,y1,x2,y2,x3,y3,x4,y4で表
される縫点1S,2S,3S、及び4Sによつて
定義されるコラムである。このコラムを図示する
ように縫い上げるためには縫点移動距離Δx1
Δy1及びΔx2,Δy2を算出すればよいことがわか
る。この縫点移動距離Δx1,Δy1及びΔx2,Δy2
算出する手順を流れ図第6図に示す。CPU10
においてこの種のコラムを縫う際に必ず実行され
る手順である。まず、CPU10において、4つ
の点x1,y1,x2,y2〜x4,y4から成るコラムであ
ることを判断するとステツプ101が実行され、コ
ラムの平均長Lを算出するために必要なコラムの
辺x1,y1とx2,y2及びx3,y3とx4,y4のそれぞれ
の中点が求められる。
つぎに、ステツプ102ではその結果xm1,ym1
とxm2,ym2とを用いてコラム平均長Lを算出す
る。そして、続くステツプ103によつて、予め入
力されている該コラムを縫うピツチ数P(回数/
cm)と前記コラムの平均長Lとから目的とする縫
点移動距離Δx1,Δy1,Δx2,Δy2の4種の値が算
出される。以上によつて、操作者は所望のピツチ
数で均一な縫目模様が得られるのである。
次に、第7図に示す曲線コラムの場合につい
て、流れ図第8図を参照して詳細に説明する。こ
の種のコラムは第5図に示した四角形コラムと相
違しており第7図に図示するようにx1,y1,x2
y2…x5,y5の5点により表示されている。従つて
前述の如く、CPU10は処理しようとするコラ
ムが5点で構成されるコラムであると判断する
と、第8図に示す流れ図のステツプ201を実行す
るのである。
ステツプ201では、まず縫点x1,y1,x2,y2
びx4,y4,x5,y5から成る2線分の中点xm3
ym3,xm4,ym4を求める。次にステツプ202に
よつて先に求めた2つの中点と縫点x3,y3との3
点を通る1つの円の方程式を演算し、該円の中心
線xc,yc及びその半径rを算出する。
続くステツプ203では、xc,ycを中心とする半
径rの円と点xm3,ym3,xm4,ym4とを基に次
の2つの量を算出する。まず、線分xc,yc,
xm3,ym3と線分xc,yc,xm4,ym4とによつて
挾まれる角α、第2の該角度αによつて作られる
半径rの円の円弧長Lαである。
そして、次のステツプ204にて、予め入力され
ている本コラムを縫うピツチ数P(回数/cm)と
先のステツプ203にて算出されたα及びLαとを用
い、円弧長Lαを所定のピツチ数で縫うときの各
縫目が中心xc,yc・半径rの円に対して作る円
弧の角度Δαnが算出され、続くステツプ205にて
当該Δαnと半径rとに基づいて前記xm3,ym3
x3,y3,xm4,ym4にて作られる円弧上に仮想の
縫点xdn,ydn(ただしn=1,2,…)を算出す
る。
ステツプ206では、上記したステツプ205までに
得られた仮想縫点を基準に、そしてx1,y1,x2
y2,…,x5,y5で作られる円弧コラムの形状に添
つて縫目を形成するために中心xc,ycの円の半
径方向と該コラムとのなす角αo及びαeが算出さ
れ、次にそのαoとαeとの角度差αs=αo−αeを求
め、該αsと先のxdn,ydnとを基に第9図に示す
ようにαn(ただしn=1,2,3,…)が演算さ
れる。そして次のステツプ207で実際の縫点xon,
yon,xin,yinと仮縫点xdn,ydnとの差Δrnが算
出される。
続くステツプ208では、Δrn,Δαn,αnに基づ
いて既知のxdn,ydnを原点としてxon,yonが算
出される。
ステツプ209では、xon,yonに基づいてxin,
yinが同様に算出され、目的としているxin,yin,
xon,yon(ただしn=1,2,3,…)が求めら
れることとなる。
以上本システムの記録媒体たる紙テープP上に
記憶されている模様の記憶方式と、その記憶情報
に基づく縫針1′が布地を縫う点の算出方式に関
して詳述したが、前述の説明より明らかなように
その縫針1′が布地を縫う点は全て作業基準点CO
を原点として算出されるのである。そして、この
算出された全ての縫点について縫針1′が正確に
移動するように図示しないx−yモータコントロ
ーラ18への制御信号出力ルーチンが実行され、
刺しゆうワク2′がレール3又は4上を移動して
所定の縫い点上に縫針1′が到達した時ソーイン
グモータコントローラ19への制御信号出力によ
り縫針1′が作動し、刺しゆう作業を実行するの
である。
従つて、紙テープP上の情報に基づき同一模様
の刺しゆうを繰り返して実行することが可能とな
るのである。
また、上記した刺しゆうの実行に際してキーボ
ード7より始動点記憶処理の実行が選択操作され
たとき、CPU10は第9図に示すような始動点
記憶ルーチンを実行する。
この始動点記憶ルーチンとは、前述の作業基準
点COを布地のどの位置に設定すれば該布地に対
して所望の配置で刺しゆうが完成するかを記憶す
るものである。すなわわち、刺しゆう作業の実行
を開始するとき、縫針1′と刺しゆうワク2′とが
どのような位置関係であるのかを記憶するのであ
る。本ルーチンの処理へとCPU10が移るとま
ず刺しゆうワク2′を原点に復帰する(ステツプ
300)。この原点とはレール3及び4の最端部であ
り、リミツトスイツチ8x,8yが閉成する位置
までxモータ6x、yモータ6yを回転させるの
である。この位置に刺しゆうワク2′が復帰する
と、第3図で前述したようにカウンタ回路20が
リセツトされ初期状態となる。次いでステツプ
301ではこのリセツトされたカウンタ回路20に
作動を命じ、xモータ6x、yモータ6yの回転
量をカウントする。この状態ではキーボード7か
ら刺しゆう作業の起動、すなわち前述したごとく
各縫点を算出し、該算出結果に基づくxモータ6
x、yモータ6y及びソーイングモータ6sの制
御の起動が指令されるまで継続される(ステツプ
302)。即ち、この状態の下で操作者は刺しゆうを
開始する点を刺しゆうワク2′を移動させること
で自由に決定できるのであり、かつ操作者の刺し
ゆうワク2′に対して実行した移動量は全てカウ
ンタ回路20のカウント値として把握されるので
ある。そして、刺しゆうワク2′の移動を完了し
て刺しゆう作業が起動されたとき、カウンタ回路
20のカウント内容はRAM12内に記憶され
(ステツプ303)、該刺しゆう情報の始動点が記憶
されるのである。
このようにして、刺しゆう作業に際してこの始
動点記憶ルーチンを処理すれば始動点の記憶が自
動的に行われたことになる。
また、上記のごとくして記憶された始動点の情
報は第10図の設定ルーチンをキーボード7の操
作により選択したときに以下のように利用され
る。本ルーチンは、始動点を自動的に決定するこ
とで、刺しゆうを布地の所望の位置、すなわち前
記した第9図の始動点記憶ルーチン処理時に操作
者が手動にて決定した位置に施すを可能とするも
のである。まず、本ルーチンの処理が開始される
と前ステツプ300と同じように刺しゆうワク2′が
原点に復帰されカウンタ回路20のリセツトが行
われる(ステツプ400)。そして、RAM12内に
記憶していた始動点の情報の読み出しが実行され
(ステツプ401)、ついでx−yモータコントロー
ラ18への出力で刺しゆうワク2′が移動される
のである。この刺しゆうワク2′の移動、すなわ
ちxモータ6x、yモータ6yの回転によりカウ
ンタ回路20のカウント値が変化するが、ステツ
プ403の処理によりカウンタ回路20のカウント
値がRAM12に記憶されていた始動点に移動す
るのに必要なカウント値と一致するまでx−yモ
ータコントローラ18への出力は継続され、カウ
ント値が一致する移動点までの移動が完了したと
きに本ルーチンの処理を終了するのである。
これにより刺しゆうを施す始動位置まで自動的
に刺しゆうワク2′が移動し、操作者は単に本ル
ーチンの処理をキーボード7によつて選択するの
みで布地に対して所定の配置の刺しゆうを得るこ
とが可能となるのである。
なお、上記第9図、第10図のフローチヤート
は単一の刺しゆう模様についての始動点の記憶及
び該始動点までの自動的移動についてのみ記述し
ているが、記憶領域をより大きなものとし、刺し
ゆう情報毎にその始動点を記憶するものとすれば
その全ての刺しゆう情報に対して同様な配置の刺
しゆうを得ることができることは明らかである。
以上詳述したように本実施例の刺しゆう機によ
れば、刺しゆう情報を記憶する紙テープPの内容
に従つて一定模様の刺しゆうを繰り返し実行でき
ることはもちろんのこと、該刺しゆうの布地に対
する配置は、一旦始動点を記憶すればその後は自
動的にその始動点まで移動するため同一配置の製
品を簡単に製作できるのである。しかも、その始
動点はxモータ6x、yモータ6yの回転量とし
て検出、記憶しているために、極めて高い精度で
再現され、刺しゆう製品の品質向上をも達成でき
るのである。
[発明の効果] 以上実施例を挙げて詳述したように、本発明の
刺しゆう機は、 記録媒体上に記憶された刺しゆう情報を入力
し、記憶する刺しゆう情報記憶手段と、 布地に縫目を形成する縫目形成手段と、 前記布地を保持する保持手段と、 該保持手段と前記縫目形成手段との相対位置を
変化させる駆動手段と、 前記刺しゆう情報記憶手段によつて記憶された
刺しゆう情報に基いて前記縫目形成手段と駆動手
段とを制御する制御手段とを備えることにより同
一刺しゆう模様を繰り返し刺しゆうする刺しゆう
機において、 前記制御手段が、前記刺しゆう情報記憶手段に
よつて記憶された刺しゆう情報に従つて初回の制
御を開始する際の前記縫目形成手段と保持手段と
の相対位置を検出する初期位置検出部と、該初期
位置検出部の検出結果を記憶する初期位置記憶部
とを備えることを特徴とするものである。
従つて、刺しゆう機にいかに多数の刺しゆう情
報を用いて使用する場合であつても、その刺しゆ
う情報の作業基準点がどの様に定められて記述さ
れているのかを暗記したり、又は刺しゆう機の始
動位置を目印を付して把握する等の煩わしい作業
を全て排除することが可能となるのである。これ
により刺しゆう機の作業性を向上させ、また品質
を常に一定に保てる等大きな副次的効果を奏する
ことにもなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的構成図、第2図は実施
例の概略構成図、第3図はその制御系のブロツク
図、第4図はその刺しゆう情報の記憶方式の説明
図、第5図はその刺しゆう情報の直線コラムの説
明図、第6図はその直線コラムの縫点演算用のフ
ローチヤート、第7図はその刺しゆう情報の円弧
コラムの説明図、第8図はその円弧コラムの縫点
演算用のフローチヤート、第9図は始動点記憶ル
ーチンのフローチヤート、第10図は設定ルーチ
ンのフローチヤートを示す。 C1……刺しゆう情報記憶手段、C2……縫目
形成手段、C3……保持手段、C4……駆動手
段、C5……制御手段、C5−A……初期位置検
出部、C5−B……初期位置記憶部、M……記録
媒体、7R……紙テープリーダー、P……紙テー
プ、10……CPU、18……x−yモータコン
トローラ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 記録媒体上に記憶された刺しゆう情報を入力
    し、記憶する刺しゆう情報記憶手段と、 布地に縫目を形成する縫目形成手段と、 前記布地を保持する保持手段と、 該保持手段と前記縫目形成手段との相対位置を
    変化させる駆動手段と、 前記刺しゆう情報記憶手段によつて記憶された
    刺しゆう情報に基づいて前記縫目形成手段と駆動
    手段とを制御する制御手段とを備えることにより
    同一刺しゆう模様を繰り返し刺しゆうする刺しゆ
    う機において、 前記制御手段が、前記刺しゆう情報記憶手段に
    よつて記憶された刺しゆう情報に従つて初回の制
    御を開始する際の前記縫目形成手段と保持手段と
    の相対位置を検出する初期位置検出部と、該初期
    位置検出部の検出結果を記憶する初期位置記憶部
    とを備えることを特徴とする刺しゆう機。
JP9516285A 1985-05-02 1985-05-02 刺しゆう機 Granted JPS61253093A (ja)

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