JP2598777B2 - 刺しゆう情報確認装置 - Google Patents

刺しゆう情報確認装置

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JP2598777B2
JP2598777B2 JP60095160A JP9516085A JP2598777B2 JP 2598777 B2 JP2598777 B2 JP 2598777B2 JP 60095160 A JP60095160 A JP 60095160A JP 9516085 A JP9516085 A JP 9516085A JP 2598777 B2 JP2598777 B2 JP 2598777B2
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義夫 柴田
二郎 木村
幸弘 小林
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株式会社 バルダン
株式会社 ダックス
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、記録媒体上に予め記憶された刺しゅう情報
を確認するための装置に係り、特に、模様形状を表すコ
ラムデータとこのコラムデータ内を縫目線で埋め尽くす
ための縫いピッチ等の刺しゅう実行に関する条件とを含
んだ刺しゅう情報を視覚的に確認することを可能にする
刺しゅう情報確認装置に関するものである。
[従来技術] 従来、刺しゅう作業の能率性向上のために自動制御刺
しゅう機が多く用いられている。
この自動制御刺しゅう機とは、主として縫目を形成す
るための縫目形成手段としての針及び該針と加工布との
相対位置を変化させる駆動手段とを備え、その針の上下
動や駆動手段の動作量は記憶手段に記憶される刺しゅう
情報に基づいてマイクロコンピュータ等によって正確に
制御されている。また、この自動刺しゅう機は高い汎用
性を有している。すなわち各種の模様の刺しゅうが可能
となるように、上記記憶手段に記憶される刺しゅう情報
は書き換え可能となっており、外部記憶素子から随時必
要な情報を入力しているのである。例えば、上記記憶手
段にRAMを用い、外部記憶素子としてROM、紙テープや磁
気テープ等の各種記録媒体を使用するのである。
そして、上記記録媒体上に自動刺しゅう機の記憶方式
に則った形式の刺しゅう情報を多種用意することで汎用
性に優れた自動刺しゅう機としているのである。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記汎用性がために自動刺しゅう機を実際に
作動させるに際して次のような問題点を招いていた。
上記記録媒体上の刺しゅう情報は、自動刺しゅう機の
記憶方式に則り記述されるものであるため作業者には一
見してどのような模様を刺しゅうするためのものである
か判明しないのである。
ところで、全ての針落ち点の座標が記録されたデータ
なら、そのデータをプリントアウトして各針落ち点をプ
ロットすることで刺しゅう模様の形状を確認することが
可能である。
しかし、模様形状を表すコラムデータとこのコラムデ
ータ内を縫目線で埋め尽くすための縫いピッチ等の刺し
ゅう実行に関する条件とを含んだ刺しゅう情報の場合に
は、このデータをプリント等に打ち出して見ても容易に
模様が判明しない。というのも、この様な形式の刺しゅ
う情報は、自動刺しゅう機にかけて初めて針落ち点が求
められるからである。
従って、一旦自動刺しゅう機を作動させて記憶させた
刺しゅう情報がどのようなものであるかを判断するので
あるが、これでは一つの刺しゅう作業が自動刺しゅう機
で完了するだけの時間、通常極めて長い時間を単に確認
作業として要することになり自動刺しゅう機の稼働率、
作業性の低下を招いていた。
また、上記記録媒体の管理を充分に行い、どのような
模様が記録されているかを予め認識できたとしても以下
の理由により上記確認作業を全て回避することはできな
かった。
すなわち、自動刺しゅう機で刺しゅうを実行する布の
領域は、該自動刺しゅう機の布を保持する刺しゅう枠内
であることに限られ、それ以外であれば刺しゅう枠と針
との衝突により思わぬ事故が発生することになる。従っ
て記憶手段に記憶された刺しゅう情報に従って刺しゅう
作業を実行したとき、刺しゅうの模様が確実に上記刺し
ゅう枠内に納まるか否かを必ず確認する必要があるので
ある。
これは、単に模様の形状を知るだけでは不充分であ
り、その模様を刺しゅうする際の作業開始位置、及びそ
の開始位置からどの方向へどれだけの範囲で刺しゅうが
施されるか等の詳細な情報を必要とする。これらの詳細
な情報までも全て刺しゅう情報について管理するには多
大な労力を必要とし、また不可能でもある。
しかも、自動刺しゅう機の汎用性を一層向上させるた
めに今日では記憶手段に記憶された刺しゅう情報を適宜
加工し、例えば同一の模様を回転したり、反転したりま
たは拡大、縮小する物までも提供されている。この種の
装置にあってはその情報の加工後に、どのような模様が
どのような範囲で刺しゅうされるかを前もって正確に判
断するのは不可能なのである。
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、自動刺し
ゅう機の稼働率を低下させる長時間に渡る刺しゅう情報
の確認作業を排除することのできる優れた刺しゅう情報
確認装置を提供することをその目的としている。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するために本発明の構成した手段
は、第1図の基本的構成図に示す如く、 自動刺しゅう機に用いられる記録媒体M上に予め記憶
され、模様形状を表すコラムデータと、このコラムデー
タ内を縫目線で埋め尽くすための縫いピッチ等の刺しゅ
う実行に関する条件とを含んだ刺しゅう情報を読み込ん
で入力する入力手段C1と、 二次元的に模様を表示する表示手段C2と、 前記入力手段C1によって読み込まれた刺しゅう情報に
基づき、コラム上に形成されるべき縫点を算出する縫点
算出手段M1と、 該縫点算出手段M1の算出した縫点間に、前記刺しゅう
情報中の縫いピッチ等の刺しゅう実行に関する条件に対
応して、コラム内を横切って形成されるべき縫目線を決
定する縫目線決定手段M2と、 前記算出した縫点及び決定した縫目線から、コラム内
を縫目線で埋め尽くした縫い上がり状態の刺しゅう模様
を前記表示手段C2に表示させる表示制御手段C3とを備
え、 該表示制御手段C3は、 前記表示手段C2に刺しゅう模様の全体が納まるように
自動的に表示の縮尺を決定する縮尺決定手段C4と、 該縮尺決定手段C4により決定された縮尺に従って、前
記縫い上がり状態の刺しゅう模様を縮尺して前記表示手
段C2に表示すると共に、該縮尺率を理解するための縮尺
あるいは基準長さ等の適宜の縮尺関連表示を前記表示手
段C2に表示する縮尺表示手段C5とを備えることを特徴と
する刺しゅう情報確認装置をその要旨としている。
本発明における入力手段C1とは、記録媒体M上の刺し
ゅう情報の読み取りが可能なもので、記録媒体Mの構成
に応じて選択される。例えば記録媒体Mとして磁器テー
プやディスク等の磁気を利用したものであれば、その磁
界の変化をピックアップするヘッド等から入力手段C1が
構成される。同様に紙テープが記録媒体Mであれば紙テ
ープリーダー等が入力手段C1となるのである。
表示手段C2とは、二次元的に模様を表示するものであ
って、視覚に直接的に模様を認識させることが可能なも
のである。従って、例えば、カソード・レイ・チューブ
(以下、CRTと呼ぶ)ディスプレイ等を用いれば簡単に
構成されるものである。また、二次元的表示が可能であ
ればよく、例えば、今日開発の著しい液晶ディスプレイ
やプラズマディスプレイ等その構成はどのようなもので
もよい。
表示制御手段C3とは、上記表示手段C2を制御して、そ
の二次元的表示面に表示する情報を制御するものであ
る。そして、この表示制御手段C3が表示手段C2に表示さ
せるものが、前記入力手段C1によって入力された記録媒
体M上に記憶されている刺しゅう情報である。従って、
例えば、この表示制御手段C3はCRTコントローラや刺し
ゅう情報を記憶するビデオRAM等から構成される。
縫点算出手段M1は、例えば、後述する実施例の第6図
や第8図に記載されるような手順の処理にてコラム上に
形成されるべき縫点を算出する手段であり、自動刺しゅ
う機に備えられているのと同様の算出機能を有する。
縫目線決定手段M2は、例えば、刺しゅう実行時の縫点
の形成順番により、隣合う縫点間を結ぶ線分を決定する
といった手法など、適宜の手法により縫目線を決定す
る。
また、表示手段C2に刺しゅう模様を二次元的に表示す
るに際し、その模様の大きさが容易に理解可能なよう
に、画面にスケールを付ける等の処理をすればより好ま
しいことから、表示制御手段C3に、上述の様な縮尺決定
手段C4を備えさせると共に、どの程度縮尺されたかを理
解させるために縮尺表示手段C5とを備えさせるのであ
る。
更に、近年のディジタル技術を利用して、表示手段C2
に刺しゅう模様の全体が納まるように自動的に表示の縮
尺を決定したり、その表示した模様の反転や回転等の情
報の加工が可能なように表示制御手段C3に種々の機能を
付加すれば、各種の確認が本刺しゅう情報確認装置で可
能となるのである。
[作用] 本発明の刺しゅう情報確認装置によれば、入力手段C1
が記録媒体Mから読み込んだ刺しゅう情報から、縫点算
出手段M1が、まず、コラム上に形成されるべき縫点を算
出する。次に、縫目線決定手段M2が、このコラム内を横
切って縫点間に形成される縫目線を求める。こうして縫
点及び縫目線を求めたら、表示制御手段C3が、表示手段
C2に縫点を表示すると共に、コラム内を横切って縫点間
を結ぶ縫目線をも表示する。この結果、表示手段C2に
は、刺しゅう模様の外形形状だけでなく、コラム内を縫
目線で埋め尽くした縫い上がり状態の刺しゅう模様が表
示される。
これにより、模様形状を表すコラムデータとこのコラ
ムデータ内を縫目線で埋め尽くすための縫いピッチ等の
刺しゅう実行に関する条件とからなる無味乾燥な刺しゅ
う情報がどの様な縫い上がりの刺しゅう模様を意図した
ものであるのかを、試し縫いをすることなく視覚的に確
認することができる。しかも、単なる外形形状だけでは
なく、コラム内を縫目線で埋め尽くした状態が分かるの
で、ピッチの相違等による完成品の持つ独特の印象をも
容易に理解することができるようになる。
この刺しゅう模様の表示に当たり、表示手段C2に表示
すべき刺しゅう模様が大き過ぎるときは、縮尺決定手段
C4が、表示手段C2に刺しゅう模様の全体が納まるように
自動的に表示の縮尺を決定する。そして、縮尺表示手段
C5が、この縮尺に従って、縫い上がり状態の刺しゅう模
様を縮尺して表示手段C2に表示すると共に、この縮尺率
を理解するための縮尺あるいは基準長さ等の適宜の縮尺
関連表示を併せて表示手段C2に表示する。この結果、刺
しゅう模様の大きさも容易に理解できる。この結果、既
存のデータに基づいてどんな刺しゅう模様が形成される
かということだけに留まらず、実際に刺しゅうを行うに
当たってどのような大きさの刺しゅう枠を使用したらよ
いかといったことも容易に確認することができ、試し縫
いの必要性をほぼ完全に排除することができる。
以下、本発明をより具体的に説明するために実施例を
挙げて詳述する。
[実施例] 第2図は実施例の刺しゅう情報確認装置を備えた自動
刺しゅう機システムの構成を示す概略図である。図にお
いて、1は公知のミシンで、公知のごとく、縫針1′及
び図示しない該縫針と協動する釜及び後述するソーイン
グモータを備えて成る。2は布地保持部で、刺しゅう枠
2′により布地を保持し、レール3及び4上を自在に移
動可能にされている。5はミシンテーブルで、その上に
はレール4が設けられ前記布地保持部2が該テーブル5
上を移動できるよう構成されている。6は前記したミシ
ン1の縫針1′を上下動させるソーイングモータと、駆
動部である前記布地保持部2を前記レール3に沿って移
動させるステッピングモータ(以下、単にyモータと呼
ぶ)、前記レール4に沿って移動させるステッピングモ
ータ(以下、単にxモータと呼ぶ)の3つのモータを駆
動力とし、該駆動力(回転力)を所望の針の上下動力や
直線レール上の移動力に変換する公知のローラ、ワイ
ヤ、カム等からなる動力部である。7は操作部となるキ
ーボードで、紙テープリーダー7Rの作動や、後述するCR
T8の表示画面の変更等、各種の操作を押圧キーの選択に
よって行うことができる。8は、紙テープリーダー7Rか
らの入力情報に基づいた刺しゅう模様や、当該刺しゅう
模様の情報の加工をキーボード7の操作によって実行す
ると、その加工後の刺しゅう模様を逐次操作者に視覚的
に認識させるための二次元的な表示部であるカソード・
レイ・チューブ(以下、単にCRTと呼ぶ)、9は前記キ
ーボード7によりCRT8上に写し出された模様とほぼ同一
の模様を布地上に形成するため、前記動力部6内の3つ
のモータへ制御信号を出力する電子制御装置である。
次に、第3図に第2図で述べた自動刺しゅう機システ
ムの各構成要素をブロック図で表わし、その係合関係に
ついて図を基に説明する。図において、7Rは刺しゅう情
報の入力部となる紙テープリーダー、7は操作部となる
キーボード、8は表示部であるCRTを示しており、第2
図で前述したそれと同一のものである。又、第2図にお
いて述べたように動力部6には3種のモータを駆動源と
して備えているが、これらのモータが第4図における6
x、6y及び6sである。第4図において、10は本制御系の
制御を行うセントラルプロセッシングユニット(以下、
単にCPUと呼ぶ)、11はCPU10の実行すべき一連の制御手
順をプログラムとして予め記憶しているリードオンリメ
モリ(以下、単にROMと呼ぶ)、12はCPU10にて行われる
種々の演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモ
リ(以下、単にRAMと呼ぶ)である。これらCPU10、ROM1
1、RAM12によって本システムの電子制御装置9の主要部
が構成されている。13は公知のバッファ等からなる紙テ
ープリーダー7Rと電子制御装置9とをつなぐ1/0ポート
で、紙テープP上に記録された刺しゅう情報を電子制御
装置9へ送り、また電子制御装置9からのコントロール
信号を紙テープリーダー7Rへ伝えている。15はキーボー
ドインターフェイスでキーボード7とCPU10との間で情
報伝達を可能にするものである。16はCRTコントローラ
で、CPU10からの情報に基づいてビデオRAM17内に書き込
まれた内容を、CPU10からの指令に応じて適宜CRT8に表
示するものである。18はCPU10の指令に応じてxモータ6
x又はyモータ6yを適宜正逆運転し、図示しない布地保
持部2を移動させるx−yモータコントローラ、19も同
様にCPU10からの指令に応じてソーイングモータ6sを駆
動して、図示しない縫針1′を上下動させるソーイング
モータコントローラである。
以上のごとき自動刺しゅう機システムにおいて、本実
施例の刺しゅう情報確認装置は以下のように作動する。
紙テープリーダー7Rはキーボード7からの指令に基づ
き、与えられた紙テープPからその上に記憶されている
刺しゅう模様の情報を解読する。第4図が例として英字
「A」を刺しゅうするための紙テープP上に記憶される
刺しゅう情報の説明図である。
図示するように各刺しゅう情報はその情報毎に定めら
れた作業基準点COを起点とする複数の点の集合として一
つの模様を記憶している。ここでは、作業基準点COは模
様の高さH、模様の幅Wそれぞれの中点、即ち模様の中
心に定められている。そして、その作業基準点COを基に
図示する縫点1S、2S、3S、…12Sが定められ、該縫点に
より定まる複数のコラム(第7図中のI、II、III)の
集合として一つの幅を有する模様を定義している。
該コラムの集合として捉えられる模様をミシン1及び
動力部6を制御して実際に布地上に縫目を形成する手順
は次のように行われる。
まず、各コラムはその性質上第5図に示す縫点と他の
縫点間が直線で囲まれるコラムと、第7図に示すように
各縫点間が曲線で囲まれる場合との2つの種類に大別で
きるものである。従ってこの2種類のコラムが操作者に
よってどのように移動されようと本システムは確実かつ
正確に模様を縫い上げることが可能であることを示す。
第5図は、作業基準点COからの距離が直角座標を用い
て(x1,y1)(x2,y2)(x3,y3)(x4,y4)で表わされる縫点1S、
2S、3S、及び4Sによって定義されるコラムである。この
コラムを図示するように縫い上げるためには縫点移動距
離Δx1,Δy1及びΔx2,Δy2を算出すればよいことがわ
かる。この縫点移動距離Δx1,Δy1及びΔx2,Δy2を算
出する手順を流れ図第6図に示す。CPU10においてこの
種のコラムを縫う際に必ず実行される手順である。ま
ず、CPU10において、4つの点(x1,y1)(x2,y2)〜(x4,y4)
から成るコラムであることを判断するとステップ101が
実行され、コラムの平均長Lを算出するために必要なコ
ラムの辺(x1,y1)と(x2,y2)及び(x3,y3)と(x4,y4)のそれ
ぞれの中点が求められる。
次に、ステップ102ではその結果(xm1,ym1)と(xm2,y
m2)とを用いてコラム平均長Lを算出する。そして、続
くステップ103によって、予め入力されている該コラム
を縫うピッチ数P(回数/cm)と前記コラムの平均長L
とから目的とする縫点移動距離Δx1,Δy1,Δx2,Δy2
の値が算出される。以上によって、操作者は所望のピッ
チ数で均一な縫目模様が得られるのである。
次に、第7図に示す曲線コラムの場合について、流れ
図第8図を参照して詳細に説明する。この種のコラムは
第5図に示した四角形コラムと相違しており第7図に図
示するように(x1,y1)(x2,y2)…(x5,y5)の5点により表
示されている。従って前述のごとく、CPU10は処理しよ
うとするコラムが5点で構成されるコラムであると判断
すると、第8図に示す流れ図のステップ201を実行する
のである。
ステップ201では、まず縫点(x1,y1)、(x2,y2)及び
(x4,y4)、(x5,y5)から成る2線分の中点(xm3,ym3)と(xm
4,ym4)を求める。次にステップ202によって先に求めた
2つの中点と縫点(x3,y3)との3点を通る1つの円の方
程式を演算し、該円の中心点(xc,yc)を中心とする半
径rの円と点(xm3,ym3)、(xm4,ym4)とを基に次の2つの
量を算出する。まず、線分(xc,yc)、(xm3,ym3)と線分
(xc,yc)、(xm4,ym4)とによって挟まれる角α、第2に
該角度αによって作られる半径rの円の円弧長Lαであ
る。
そして、次のステップ204にて、予め入力されている
本コラムを縫うピッチ数P(回数/cm)と先のステップ2
03にて算出されたα及びLαとを用い、円弧長Lαを所
定のピッチ数で縫うときの各縫目が中心(xc,yc)、半
径rの円に対して作る円弧の角度Δαnが算出され、続
くステップ205にて当該Δαnと半径rとに基づいて前
記(xm3,ym3)、(x3,y3)、(xm4,ym4)にて作られる円弧上
に仮想の縫点(x dn,y dn)(ただしn=1、2、…)
を算出する。
ステップ206では、上記したステップ205までに得られ
た仮想縫点を基準に、そして(x1,y1)、(x2,y2)、…(x5,
y5)で作られる円弧コラムの形状に沿って縫目を形成す
るために中心(xc,yc)の円の半径方向と該コラムとの
なす角αo及びαeが算出され、次にそのαoとαeと
の角度差αs=αo−αeを求め、該αsと先の(x d
n,y dn)とを基に第9図に示すようにαn(ただしn=
1、2、3、…)が算出される。そして次のステップ20
7で実際の縫点(x on,y on)、(x in,y in)と仮縫点
(x dn,y dn)との差Δr nn算出される。
続くステップ208では、Δrn、Δαn、αnに基づい
て既知のx dn、y dnを原点として(x on,y on)が算出
される。
ステップ209では、(x on,y on)に基づいて(x in,y
in)が同様に算出され、目的としている(x in,y i
n)、(x on,y on)(ただしn=1、2、3、…)が求
められることになる。
以上本システムの記録媒体たる紙テープP上に記憶さ
れている模様の記憶方式と、その記憶情報に基づく縫針
1′が布地を縫う点の算出方法に関して詳述したが、こ
れらの関係はCRT8上に当該パターンを視覚表示する際も
まったく同様である。公知のごとく、CRT8は多数の規則
的に配列された点(画素)の集合によって表現されるマ
トリックスを予め有しており、第4図〜第8図において
示した各縫点に対応するマトリックス上の点を光点と
し、かつ、その隣り合う光点をつなぐ直線上に位置する
点を発光させれば、刺しゅう模様を視覚表示することが
可能となり、CRT8上には本システムの電子制御部9が自
動刺しゅう機によって布地上に形成する模様とほぼ同一
の模様が二次元的に表示されるのである。本例において
は、前述のような手順に従って求めた各縫点と縫点とを
通る直線の式を計算し、実際に縫針1′が糸を用いて作
る縫目模様とほぼ同一の模様がCRT8上に表わされるよう
に構成している。
次に、以上詳述した自動刺しゅう機システムにおける
実施例の刺しゅう情報確認装置の動作について述べる。
第9図は、刺しゅう情報確認ルーチンのフローチャー
トであり、キーボード7によって刺しゅう情報の確認を
すべき旨の指令を与えたとき予めROM11内に記憶されて
いる本ルーチンはCPU10によって実行に移される。
まず、本ルーチンの処理が開始されると確認すべき刺
しゅう情報の入力(ステップ300)が行われる。すなわ
ち、紙テープPから紙テープリーダー7Rがその穿孔情報
を解読して電子制御装置9へ入力するのである。このと
きの情報が例えば前述した第4図のごとく各コラムの集
合からなる模様の情報で、RAM12内に一時的に記憶され
る。次に、上記入力した刺しゅう情報の作業基準点COを
CRT8の画面の中央である直角座標の原点と一致させ、縮
尺1/1の初期設定が実行(ステップ301)され、以下の処
理に備える。
第10図がCRT8の画面の分割説明図である。図のよう
に、CRT8の画面はm行n列のマトリックスの要素(画
素)毎に光点を有しており、その画素は画面の中央O点
を基準とした直角座標で表現される。従って、例えばX
=6,Y=3の点Qを発光させると、第10図中のQ点が特
定され発光するのである。
上記のごとき刺しゅう情報とCRT8の画面との初期設定
が終了すると、次いでステップ302の縫点の演算が実行
される。これは、前述した第6図、第8図の各コラム毎
の縫点演算ルーチンの実行であり、CRT8の画面中央のO
点からどれだけの距離の点が縫点となるかを演算するの
である。ここで、初期設定によって縮尺は1/1に設定さ
れているため、CRT8上の距離は実際の刺しゅうされたと
きの距離と同一となる。
各縫点の演算が完了すると、次にその縫点及び隣り合
う縫点間の画素を発光するようにCPU10がCRTコントロー
ラ16へ指令を発する(ステップ303)。これは、上記の
ごとくして決定される縫点と、隣り合う縫点間の画素の
X,Y座標、すなわち発光する点の情報を、ビデオRAM17に
記憶させ、その記憶内容に応じた画素のみをCRTコント
ローラ16が発光させることによって達成される。
次に、ステップ304では上記のごとき演算にオーバー
フロー等が生じていないか、すなわち、各光点の情報が
全てCRT8上に表現可能であるか否かが判断される。縮尺
が1/1であればCRT8の画面の面積以上のものを表示しよ
うとしても画面内に納まらないこととなる。従って、縫
点演算結果は常に本ステップにて確認され、画面内に納
まるときのみ再度ステップ302へ戻って次のコラムの処
理へと進み漸次模様がCRT8上に表示されていることにな
る。
もし、画面表示範囲を超えるときには、ステップ305
によってそのオーバーフロー等の発生状況が詳しく判断
される。ここで発生状況とは、画面の表示範囲を超える
演算結果が画面上のX,Y座標のどの座標に対してなされ
たかを判断し、かつそれが+,−両方向について検出さ
れたか否かを判断することである。例えば縫点の演算結
果がX軸の+方向にのみ表示不可能である場合には、作
業基準点COをCRT画面の中央であるO点と一致させずX
軸の一方向へずらして模様を表示すれば、同一縮尺でも
CRT画面上に模様は表示可能である。しかし、そのよう
にしてX軸の一方向へずらして再度模様の縫点を演算し
た結果がX軸の一方向へも表示不可能となった場合、こ
の場合には最早、同一縮尺ではCRT画面上に模様を表示
することは不可能であることを意味する。同様にY軸方
向についても同じ判断がなされる。そして、これらの判
断の結果、模様を表示する際に中心となる作業基準点CO
の位置をずらすだけの処理で充分であればステップ306
にてCO点の変更がなされて再度ステップ302へ戻り、そ
れだけでは表示不可能な場合にはステップ307が処理さ
れ、縮尺が1/n倍されて再度設定後にステップ302へ戻
る。これによりCRT画面には模様が常に最良の状態で表
示されることとなり、また必要に応じて自動的に縮尺が
決定されるのである。
以上のごとく、本実施例の刺しゅう情報確認装置は、
自動刺しゅう機が刺しゅうを実行する基となる刺しゅう
情報を入力すると、あたかも自動刺しゅう機によって刺
しゅうが施されたら出来上がるであろう模様と同一とな
るように各縫点及び各縫点からの糸の軌跡をCRT8により
二次元的に表示するのである。
従って、紙テープPという人間には全く理解し難い刺
しゅう情報の形式のものを、最も的確に、二次元的に直
接視覚表示するのであり、刺しゅう情報の確認が容易に
なされる。しかも、その表示は刺しゅう機による刺しゅ
うの出来上がり状態と何ら変ることのない、一対一に対
応するものであるから、単に刺しゅう模様の確認に止ま
らずその刺しゅう模様の大きさ等の確認も一度に処理可
能である。また、このような電気的処理に基づく刺しゅ
う模様の確認は、実際の自動刺しゅう機等を作動させる
方法による確認に比べると大幅な時間の短縮が可能であ
り、また無用な作業を自動刺しゅう機に実行させる必要
もないので作業性、能率性の向上が達成される。
なお、本実施例においては刺しゅう情報確認装置は縫
点の演算能力を有するのみであるが、例えば自動刺しゅ
う機が刺しゅう情報を適宜加工することが可能であり、
模様の反転、回転、拡大や縮小等の機能を有するもので
あれば、その機能実行のためのプログラムを刺しゅう情
報確認装置としても共有して使用可能とし、CRT8上の表
示に対しても模様の反転、回転等が同様に実行可能とす
ればよい。また、拡大や縮小を実行した際にはCRT画面
上に現存の縮尺あるいは基準長さ等を同時に表示すれば
模様の大きさの確認が一層的確で迅速となる。
[発明の効果] 以上、実施例を挙げて詳述したように、本発明の刺し
ゅう情報確認装置は、 自動刺しゅう機に用いられる記録媒体上に予め記憶さ
れ、模様形状を表すコラムデータと、このコラムデータ
内を縫目線で埋め尽くすための縫いピッチ等の刺しゅう
実行に関する条件とを含んだ刺しゅう情報を読み込んで
入力する入力手段と、 二次元的に模様を表示する表示手段と、 前記入力手段によって読み込まれた刺しゅう情報に基
づき、コラム上に形成されるべき縫点を算出する縫点算
出手段と、 該縫点算出手段の算出した縫点間に、前記刺しゅう情
報中の縫いピッチ等の刺しゅう実行に関する条件に対応
して、コラム内を横切って形成されるべき縫目線を決定
する縫目線決定手段と、 前記算出した縫点及び決定した縫目線から、コラム内
を縫目線で埋め尽くした縫い上がり状態の刺しゅう模様
を前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備え、 該表示制御手段は、 前記表示手段に刺しゅう模様の全体が納まるように自
動的に表示の縮尺を決定する縮尺決定手段と、 該縮尺決定手段により決定された縮尺に従って、前記
縫い上がり状態の刺しゅう模様を縮尺して前記表示手段
に表示すると共に、該縮尺率を理解するための縮尺ある
いは基準長さ等の適宜の縮尺関連表示を前記表示手段に
表示する縮尺表示手段とを備えることを特徴とするもの
である。
従って、記録媒体上に記憶された刺しゅう情報を自動
刺しゅう機を何ら作動させることなく確認することがで
きる。しかも、その確認作業は二次元的な表示に基づい
て行われるため正確で素早く完了することができる。特
に、この二次元表示では、刺しゅう模様の各縫点及び縫
点間に形成される縫目線を有する縫い上がり状態にてな
されるので、既成データの単なる形状だけでなく、縫い
ピッチ等の相違に基づく縫い上がり状態のイメージをも
確認することができる。従って、単に形状だけを表示し
たのでは分からないデータ作成者の意図も確認すること
ができる。さらに、刺しゅう模様が表示手段の画面から
はみ出してしまうことがなく、常に全体を確認すること
ができ、しかも、縮尺あるいは基準長さ等の適宜の表示
がなされるので、刺しゅう模様の全体が一画面で確認で
きるようにしたことによって縫い上がりの大きさを誤解
してしまうといった新たな不具合を招くこともない。こ
れにより、自動刺しゅう機の稼動率を向上させることが
でき、また無用な試し縫い等の手間が省略できるので作
業能率をも大幅に改善することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的構成図、第2図は実施例の概略
構成図、第3図はその制御系のブロック図、第4図はそ
の刺しゅう情報の記憶方式の説明図、第5図はその刺し
ゅう情報の直線コラムの説明図、第6図はその直線コラ
ムの縫点演算用のフローチャート、第7図はその刺しゅ
う情報の円弧コラムの説明図、第8図はその円弧コラム
の縫点演算用のフローチャート、第9図は刺しゅう情報
確認ルーチンのフローチャート、第10図はCRTの画面構
成の説明図を示す。 M1……縫点算出手段 M2……縫目線決定手段 C1……入力手段 C2……表示手段 C3……表示制御手段 C4……縮尺決定手段 C5……縮尺表示手段 M……記録媒体 7R……紙テープリーダー P……紙テープ 8……CRT 10……CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 二郎 名古屋市中区錦1丁目13番19号 株式会 社中日本システム内 (72)発明者 小林 幸弘 座間市ひばりが丘4丁目5370 リコー電 子工業株式会社さがみ野工場内 (56)参考文献 特開 昭56−36987(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動刺しゅう機に用いられる記録媒体上に
    予め記憶され、模様形状を表すコラムデータと、このコ
    ラムデータ内を縫目線で埋め尽くすための縫いピッチ等
    の刺しゅう実行に関する条件とを含んだ刺しゅう情報を
    読み込んで入力する入力手段と、 二次元的に模様を表示する表示手段と、 前記入力手段によって読み込まれた刺しゅう情報に基づ
    き、コラム上に形成されるべき縫点を算出する縫点算出
    手段と、 該縫点算出手段の算出した縫点間に、前記刺しゅう情報
    中の縫いピッチ等の刺しゅう実行に関する条件に対応し
    て、コラム内を横切って形成されるべき縫目線を決定す
    る縫目線決定手段と、 前記算出した縫点及び決定した縫目線から、コラム内を
    縫目線で埋め尽くした縫い上がり状態の刺しゅう模様を
    前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備え、 該表示制御手段は、 前記表示手段に刺しゅう模様の全体が納まるように自動
    的に表示の縮尺を決定する縮尺決定手段と、 該縮尺決定手段により決定された縮尺に従って、前記縫
    い上がり状態の刺しゅう模様を縮尺して前記表示手段に
    表示すると共に、該縮尺率を理解するための縮尺あるい
    は基準長さ等の適宜の縮尺関連表示を前記表示手段に表
    示する縮尺表示手段とを備えること を特徴とする刺しゅう情報確認装置。
JP60095160A 1985-05-02 1985-05-02 刺しゆう情報確認装置 Expired - Lifetime JP2598777B2 (ja)

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JPH0772389B2 (ja) * 1987-06-12 1995-08-02 東海工業ミシン株式会社 自動刺繍機における管理装置

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