JPH056180A - 電子鍵盤楽器の発音装置 - Google Patents

電子鍵盤楽器の発音装置

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JPH056180A
JPH056180A JP3183001A JP18300191A JPH056180A JP H056180 A JPH056180 A JP H056180A JP 3183001 A JP3183001 A JP 3183001A JP 18300191 A JP18300191 A JP 18300191A JP H056180 A JPH056180 A JP H056180A
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子鍵盤器において、発音チャンネルに対応
するキー情報の割当て処理及び構成を簡単にする。 【構成】 アサイメントメモリ33に少なくとも1チャ
ンネル分のキー情報を記憶し、そのキー情報に基いて楽
音発生回路19の音源をセットする。一方、キー番号に
対応させたビットを有するキーオン/オフ・レジスタ3
1にキーのオン/オフ情報を記憶する。アサイメントメ
モリ33に記憶された発音中のキー情報に対応するキー
がオフされたとき、サーチ手段32によってレジスタ3
1のオンキー情報を例えば高音側から調べ、残っている
オンキーがあればそのキー情報でもってアサイメントメ
モリ33の内容を書換えて、発音させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子キーボード楽器等
における発音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ピアノ、電子オルガンのような電子
キーボード楽器は、PCM波形メモリに記憶された音源
情報を音色及びキー情報に従って読出し、振幅、エンベ
ロープ等の加工を行ってから発音信号として出力する。
いくつかのキーの同時押しや伴奏音の発音のために、楽
音発生回路は、複数個の同時発音チャンネルを有してい
る。
【0003】チャンネルアサイナ(チャンネル分配器)
が発音チャンネルの管理を行っていて、空きチャンネル
や優先度の低いチャンネルに新たに生じる発音を割当て
ている。
【0004】アサイナによるキーアサイン方式として、
先押優先方式や後押し優先方式が知られている。また空
きチャンネルがないとき、割当てられている発音波形間
のエンベロープを比較し、エンベロープレベルが一番低
い発音チャンネル、即ち発音の終端に近いチャンネルに
新たなキーを割当てる方式(エンベロープ最小値検出方
式)も知られている。
【0005】ところで、鍵盤操作に対応した発音チャン
ネルとして1チャンネルのみ(又は2チャンネル)を割
当て、他の発音チャンネルを自動伴奏発音等に割当てた
ソロ(単音)演奏モードを選択できるようにした電子キ
ーボード楽器が知られている。このソロ演奏モードで
は、復鍵方式と称されているチャンネル割当て処理を行
うことがある。
【0006】復鍵方式では、発音は単音の後押し優先で
あり、常に最後に押された鍵が単一の発音チャンネルに
割当てられる。複数個の鍵が押された時は、後押し優先
で順次発音し、同時に押鍵順序を記憶しておく。発音中
の鍵が離された時には、他に押鍵中の鍵があれば、押鍵
順記憶テーブル中の後押し順序の最後の鍵を発音チャン
ネルに割当てて発音する(復鍵処理)。
【0007】上述のようなソロ演奏モードでの復鍵処理
は、複雑な処理ステップを必要とし、また押鍵順を記憶
するためにメモリのスタック領域を必要とする。
【0008】図6は従来の復鍵方式のアサイナ(チャン
ネル割当て)処理の手順を示し、図7は押鍵順を記憶す
るためのメモリのスタック処理を説明する図である。
【0009】まずステップ71でポリ(多音)演奏モー
ドかソロ(単音)演奏モードかの判断を行い、ポリ演奏
モードでは、ステップ72のポリ処理を行う。ソロ演奏
モードでは、ステップ73でキーのオン/オフを判別
し、オンであれば、ステップ74で発音チャンネルをサ
ーチして割当てると共に、ステップ75で押鍵順序を復
鍵のための情報としてスタックにストアする。図7
(a)はこのときのスタック19aの内容を示し、C、
B、Aの順序にキーオンされると、ノートコード(キー
コード)A、B、Cの情報がスタック領域19aに下か
らA、B、Cの順に記憶される。ここでキーDが新たに
押されると、ノートDが発音されると共に、スタック領
域19aの下端にノートコードDが記憶される(プッシ
ュ)。
【0010】ステップ73でキーオフの場合には、次に
ステップ76で現に発音中のチャンネルと同一キーであ
るか否かを判断し、同一であれば、ステップ77でその
キーのオフ情報を作成する(アサインオフ)。そして次
のステップ78でスタック領域の書換え(プル)を行
い、ステップ79でスタックされている最後のキー情報
を発音チャンネルに割当てる(復鍵処理)。例えば、図
7(b)のように、スタック領域にノートコードC、
B、Aの順でスタックされているときに、キーAが離鍵
されると、キーAの消音に伴ってノートコードAがスタ
ック領域から押出されると共に、ノートコードBが発音
チャンネルに割当てられる。
【0011】またステップ76で、オフのキーが現在の
発音中のチャンネル内容と異なる場合には、ステップ8
0で復鍵情報の書換え処理のみを行う。例えば図7
(c)に示すように、ノートコードC、B、Aの順にス
タックされているときに、キーBが離鍵されると、ノー
トコードBがスタック領域から削除され、押鍵順がC、
Aとなる。キーAに対応した発音は継続される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ソロ演奏モードにおける復鍵処理は、多くのプログラム
ステップを必要とし、また押鍵順を記憶するスタック領
域を消費する。電子楽器のプログラムはリアルタイム処
理であるから、高価な高速マイクロプロセッサを必要と
する。
【0013】またスタック領域を節約すると、復鍵情報
の保持数が制限され、多数の鍵が一時に押されたときに
復鍵が困難になることがある。
【0014】本発明は上述の問題にかんがみ、ソロ演奏
モードでのキーアサイン方式を簡略にし、プログラムス
テップ数をを少なくして低速プロセッサでも十分な応答
が得られるようにすることを一つの目的とする。
【0015】本発明の別の目的は、押鍵順序を記憶する
ことなく、従ってスタックを使用せずに復鍵処理を行う
ことにより、処理に必要なハードウェアの負担を軽減す
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の発音チャンネル
割当て装置は、少なくとも1チャンネル分のキー情報を
記憶し、そのキー情報を楽音発生器19に伝達するアサ
イメントメモリ33と、キー番号に対応した各ビットに
キーのオン/オフ情報を記憶する記憶手段(キーオン/
オフ・レジスタ31)と、上記記憶手段に記憶されたオ
ンキー情報を所定の音高順にサーチするサーチ手段32
と、上記アサイメントメモリ33に記憶された発音中の
キー情報に対応するキーがオフされたとき、上記サーチ
手段32によって得た他のオン中のキー情報でもってア
サイメントメモリ33の内容を書換えて上記楽音発生器
19に送出させるアサイメントコントロール手段とを具
備する。
【0017】
【作用】サーチ手段32は、記憶手段31に記憶された
キーオン/オフのビット情報を例えば高音から順にサー
チする。従って発音中のキーがオフになったとき、他に
オン中のキーがあれば、単純に高音優先で発音キーとし
て発音チャンネルに割当てられる。なお、オフキーが発
音中のキーでなければ、そのキーに対応した記憶手段3
1のビットがキーオフにリセットされる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す電子楽器の
要部ブロック図である。この電子楽器は、鍵盤11、操
作パネル12を備える。電子楽器の回路部は、バス15
を介して互いに結合されたCPU18、ROM17、R
AM16から成るマイクロコンピュータで構成されてい
る。
【0019】CPU18は、鍵盤操作に対応した音符情
報や、テンキー12a、パネルスイッチ12b等の操作
に対応したリズム、音色などのパラメータ情報を楽音発
生回路19に送出する。楽音発生回路19は、これらの
情報に基いてROM17からPCM音源データを読み出
し、その振幅やエンベロールを加工してD/A変換器2
0に出力する。D/A変換器20から得られる楽音信号
は、アンプ21を介してスピーカ22に与えられる。
【0020】図2は、図1の電子楽器におけるチャンネ
ルアサイナ30の機能ブロック図である。なお、アサイ
ナの機能は、図1のCPU18とROM17に書込まれ
たプログラム及びRAM16により実現されている。こ
のアサイナ30は、ソロ演奏モードに対応するものであ
り、ポリ演奏モード時には、従来のアサイナが構成され
る。
【0021】アサイナ30の主な構成要素は、楽音発生
回路19に割当てたキー情報を伝達する1チャンネル分
のアサイメントメモリ33、全鍵N1〜Nnに対応して
キーのオン”1”及びオフ”0”を記憶するノートオン
/オフ・レジスタ31、このレジスタ31の内容を所定
の順序でサーチするサーチ手段32及びアサイメントコ
ントローラ34から成る。
【0022】なお、ノートオン/オフ・レジスタ31
は、鍵盤11の押作をCPU18が把握するために設け
られているもので、従来の電子楽器におけるアサイナで
も使用されている。
【0023】図3〜図5は、CPU18による発音処理
手順を示す。図3はメインルーチンであて、まずステッ
プ40の初期化処理でシステムの初期化を行い、次にス
テップ41でパネルスイッチのスキャン検出を行い、オ
ンのスイッチがあればパネル処理のステップ42を行
う。更に、ステップ43でキースイッチのスキャン検出
を行い、オンのスイッチがあれば、対応するキーの発音
処理をステップ44で行う。次にステップ45で自動演
奏のためのMIDI処理を行い、更にステップ46で他
の処理を行う。このメインルーチンは一定の周期で巡回
する。
【0024】図4は図3の発音処理のステップ44を示
し、まずステップ50でアサイナ処理(チャンネルアサ
イン)を行い、次にステップ51でアサイナ30から楽
音発生回路19に発音パラメータを渡して、音源をセッ
トし、発音を行う。楽音発生回路19は、セットされた
発音パラメータに基いて、指定の音色のPCM信号を指
定のピッチで波形メモリ17aから読出し、更に波形の
エンベロープ及び振幅を変調して楽音信号として導出す
る。
【0025】図5はアサイナ30の処理ステップを示
す。まずステップ60で、キーのオン/オフを判定し、
オンであれば、ステップ61で図2のノートオン/オフ
・レジスタ31の該当キー番号Niのビットをセットす
る。次にステップ62で現在発音中であるか否かを判定
し、発音中であればアサイナ30において消音情報を生
成し(アサイナオフ処理)、更にステップ64に進んで
オンキーに対応するチャンネルアサインを行う。即ち、
楽音発生回路19に渡す発音情報をアサインメントメモ
リ33にセットする。これらのステップ63、64の処
理は、アサイメントコントローラ34が行っている。
【0026】従って、キーオン時のアサイナ処理は従来
と同じであり、押鍵順に発音される。但し、押鍵順を記
憶するスタックは使用しない。
【0027】ステップ60でキーオフであれば、ステッ
プ65でノートオン/オフ・レジスト31の該当キー番
号Niのビットをクリアする。次にステップ66でキー
オフのノート(キー番号)が現在発音中のキーと同一で
あるか否かを判定する。この判定は図2のアサイメント
メモリ33の内容に基いてアサイメントコントローラ3
4が行う。
【0028】ステップ65の判定で、同一ノートの発音
中でなければメインルーチンに戻る。即ち、現在の発音
は継続される。また同一ノートの発音中であれば、ステ
ップ67に進んで該当キーについてのアサインオフの処
理(消音情報のセット)を行い、消音する。
【0029】更にステップ68に進み、ノートオン/オ
フ・レジスタ31のビットを例えば高音側からサーチ
し、ステップ69でビット有を検出したら、ステップ7
0でそのビットに対応するキーについてアサイン処理
(発音情報のセット)を行う。即ち、消音したときに押
鍵中のキーが残っていれば、高音優先でそのキーを発音
チャンネルに割当てる(復鍵処理)。なおステップ69
でビット無しの判定があれば、復鍵することなく、メイ
ンルーチンに戻る。
【0030】以上のように、例えばキー番号のF3 、D
3 、C3 の順にキーを離すことなく押して行くと、
3 、D3 、C3 の順に発音する。そしてC3 のキーを
離すと、残りのF3 、D3 のキーのうち高い方のキーF
3 が発音に割当てられる。つまり押鍵順序を記憶するス
タック領域を使わなくても、復鍵処理ができる。この場
合、押されているキーの数に制限なく復鍵が可能であ
る。従来では押鍵順に復鍵され、また復鍵可能なキー数
はスタックのセグメント数により制限されているから、
本方式によれば、従来にない演奏効果が期待できる。
【0031】図5のステップ68の処理では、一例とし
てノートオン/オフ・レジスタ31を高音順にサーチし
たが、低音順にサーチしてもよい。或いは、サーチ順序
を予めランダムな音高順に定めておき、この順序でサー
チしても同様な効果が期待できる。
【0032】なお上述の実施例では、アサイナ30のア
サイメントメモリ33は1チャンネル分であるが、例え
ば右手と左手に対応させた2チャンネル分を用意しても
よい。
【0033】
【発明の効果】本発明は上述のように、キー番号に対応
したビットを有する記憶手段(キーオン/オフ・レジス
タ31)に保持されたキーのオン/オフ情報に基いて、
発音中のキーがオフしたときには、記憶手段を例えば高
音側からサーチし、他にオンキーが残っている場合に
は、そのサーチによって得たキー情報で発音内容を変更
するようにしたことを特徴とする。
【0034】従って、本発明によると、押鍵順序を記憶
していた従来の複雑な処理によらずに、高音順或いは低
音順の単純なサーチアルゴリズムによりキーオフ時に残
りのオンキーへの発音変更(復鍵)処理を行うので、プ
ログラムステップが少なくなり、安価な低速マイクロプ
ロセッサを使用しても高速対応が可能となる。
【0035】また従来のように押鍵順序を記憶するメモ
リのスタック領域を使用しないので、構成が簡単であ
り、必要なハードウェアが減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電子楽器の全体構造を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の特徴的な構成要素を示す要部ブロック
図である。
【図3】CPUによるメインルーチンの処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】発音処理を示すフローチャートである。
【図5】アサイナ処理を示すフローチャート図である。
【図6】従来のアサイナ処理を示すフローチャート図で
ある。
【図7】従来のアサイナ処理に使用されるスタック領域
の説明図である。
【符号の説明】
11 鍵盤 12 パネル操作 13 キースイッチ回路 14 パネルスイッチ回路 15 バス 16 RAM 17 ROM 18 CPU 19 楽音発生回路 20 D/A変換器 21 アンプ 22 スピーカ 30 アサイナ 31 キーオン/オフ・レジスタ 32 サーチ手段 33 アサイメントメモリ 34 アサイメントコントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1チャンネル分のキー情報を
    記憶し、そのキー情報を楽音発生器に伝達するアサイメ
    ントメモリと、キー番号に対応した各ビットにキーのオ
    ン/オフ情報を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記
    憶されたオンキー情報を所定の音高順にサーチするサー
    チ手段と、上記アサイメントメモリに記憶された発音中
    のキー情報に対応するキーがオフされたとき、上記サー
    チ手段によって得た他のオン中のキー情報でもってアサ
    イメントメモリの内容を書換えて上記楽音発生器に送出
    させるアサイメントコントロール手段とを具備する電子
    鍵盤楽器の発音装置。
  2. 【請求項2】 上記サーチ手段における所定の音高順
    が、高音順であることを特徴とする請求項1に記載の発
    音装置。
  3. 【請求項3】 上記サーチ手段における所定の音高順
    が、低音順であることを特徴とする請求項1に記載の発
    音装置。
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