JPH0561619B2 - - Google Patents

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JPH0561619B2
JPH0561619B2 JP57025239A JP2523982A JPH0561619B2 JP H0561619 B2 JPH0561619 B2 JP H0561619B2 JP 57025239 A JP57025239 A JP 57025239A JP 2523982 A JP2523982 A JP 2523982A JP H0561619 B2 JPH0561619 B2 JP H0561619B2
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JP
Japan
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cam
film
motor
shutter
exposure
Prior art date
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Application number
JP57025239A
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English (en)
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JPS57172325A (en
Inventor
Hooru Kuroteia Robaato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPS57172325A publication Critical patent/JPS57172325A/ja
Publication of JPH0561619B2 publication Critical patent/JPH0561619B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/42Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film
    • G03B17/425Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film motor drive cameras
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/08Control effected solely on the basis of the response, to the intensity of the light received by the camera, of a built-in light-sensitive device
    • G03B7/091Digital circuits
    • G03B7/097Digital circuits for control of both exposure time and aperture

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、モータが露出制御機構における電気
機械作用のトランスジユーサとして作用するカメ
ラに関する。
今日市場にある多くのカメラは、露出制御機構
における完全に電気機械作用のトランスジユーサ
として両方向性のモータを使用している。これら
の装置においては、サーボ・システムがフオトセ
ルをモニターするが、撮影用の絞りおよびフオト
セルに対する開口部はモータにより変更される。
このサーボ・システムは、モータをしてフオトセ
ルに達する特定量の光と対応する位置に対して撮
影用絞りを調整させる。このシステムは精密化さ
れ、非常に正確である。またこのシステムは、電
子的なフイードバツク・ループと減衰機構を必要
とし、またこのため複雑となつて高価である。
本発明の目的は、少なくとも2つの操作モード
を有するモータを含む露出制御機構が有するが、
その内部の実際の構造と、モータおよびこれと関
連する回路の使用方法が従来技術におけるよりも
遥にに簡単なカメラの提供にある。
この目的は、各操作モードにおけるモータの作
動に応答して予め定めた異なる露出条件になるよ
うに調整可能な露出制御機構によつて達成され
る。この露出制御機構は、情景の輝度の関数とし
てモータの作動のモードを選択するための電気的
な制御回路を含んでいる。
本発明はその簡単さの故に露出制御単独でも有
効であるが、本発明におけるモータは、従来技術
の場合と異なり、露出条件調整機能と同時には行
なわれない他のカメラの諸機能の付勢または制御
のためにも使用可能である。
本発明のこの望ましい実施態様においては、モ
ータは時計方向および反時計方向の操作モードを
有する。カメラは、情景の輝度の関数としてモー
タの時計方向と反時計方向の回転間の選択のため
の装置と、予め定めた露出条件の設定点へのモー
タの回転方向の変換のための第1のモータ応答装
置とを有する。このカメラは更に、露出条件を設
定するため回転する各々の方向におけるモータの
これ以上の回転運動に応答してシヤツター解除機
構を作動させるための第2のモータ応答装置を含
む。
本発明の実施のため、および本発明の他の特徴
および長所の実施のための種々の手段について
は、図面に関して本発明の例示的な望ましい実施
態様の以下の詳細な説明から明らかになるであろ
う。
本発明は各種のカメラに対して適用可能である
が、典型的な実施例としては、F.W.Harvey等の
名義において1980年2月4日に出願された係属中
の米国特許出願第118272号「フイルム・カートリ
ツジ組立体」において開示された形式のデイスク
型フイルム・カートリツジを使用するためのカメ
ラに対するものである。このフイルム・カートリ
ツジの特定の特徴の更に詳細については、G.S.
Sethiの名義において1980年3月25日出願の同じ
譲受人に譲渡された米国特許第4194822号「写真
フイルム・カートリツジおよびカメラ」に開示さ
れている。本発明が開示される環境について簡単
に理解するため、第1図および第2図においてか
かるフイルム・カートリツジを示し、第3図およ
び第4図においてこのフイルム・カートリツジが
使用されるカメラを示すことにする。
第1図および第2図に示されるフイルム・カー
トリツジ20は、略々平坦な光遮断用のプラスチ
ツク・ハウジング22の外側から接近可能な中心
部ハブ26が設けられた回路運動可能なフイル
ム・デイスク24を密閉するハウジング22を有
する。このフイルム・デイスク24は、前以つて
フイルムの周囲部分を露光させることにより画成
される複数の均等に隔てられた露出域28が設け
られる。各種出或は、第1図に示されるように、
各露出域から時計方向にフイルム・デイスクの縁
部に沿つて配された対応して隣接する送りノツチ
30と関連させられる。カートリツジのハウジン
グ22の前方壁面34の露出窓32は、光を遮断
する円弧状のハウジング切込み部38を貫通して
延在しかつカバー滑子36上の2本のスタツド4
0間に収受されるカメラの構成要素により前記露
出窓部と整合位置関係に入出するように枢動可能
に運動するカバー滑子36が設けられる。前記ハ
ウジングの後壁面42は、カートリツジ圧力板部
材44とフイルムのデイスク・ハブの対応面上の
露出カウンタ・ダイヤル46を含む。
カートリツジがカメラ内に充填される時、カメ
ラ内部のピンが前壁面の光遮断開口48内に進入
し、露出窓32と整合位置関係にカバー滑子36
を最初に固定させる図示しない固定装置を解除す
る。
第1図に示すように、最初に、フイルム・デイ
スク24がハブ耳部50のカートリツジ耳部52
の下縁部との係合により画成されるその最も反時
計方向位置に配され、この位置からフイルム・デ
イスクは隣接する映像域間の角度の約三分の一に
等しい角度だけ時計方向に回転させられて、第1
の未使用の映像域を露出位置に移動させねばなら
ない。同様に、全ての映像域の露出の後フイル
ム・デイスク24がその最も時計方向位置に対し
て360°より若干少なく回転した時、カートリツジ
耳部52の上縁部とのハブ耳部50の係合関係が
最後の映像域を露出窓部の時計方向に隣接する露
出域間の角度の約三分の一に等しい角度だけ移動
させるのである。
第3図、第4図および第5図に示されたカメラ
は、垂直方向に配置された比較的薄い箱形状の胴
部54を有する。第3図に示すように、カメラの
胴部の前壁面56には、対物レンズ58と、フオ
トセル窓部60と、電子式フラツシユ装置62
と、フアインダ窓部64と、シヤツター・レリー
ズ・ボタン66とが設けられている。更に、カメ
ラには当技術において周知の如く、図示しない可
動レンズ・カバーを設けることができる。
第4図は、カメラの胴部の番号70で示す位置
に蝶着され、スライド・ボタン72により着脱自
在のラツチによりその閉止位置に保持されるカメ
ラ後部の後部装填扉68を示している。第4図に
示すようにこの後部装填扉が開被される時、フイ
ルム・カートリツジはカートリツジ室74内に装
入可能であり、その内部にはフイルム・カートリ
ツジの前方壁面34が中間カメラ壁面76に隣接
して存在し、前記壁面は本発明の関連するカメラ
機構の主要構成要素の後部に配置される。フイル
ム・カートリツジ室に対しては、これもまた前記
後部装填扉がバツテリ80の交換を行なうため開
被される時接近可能なバツテリ・コンパートメン
ト78が隣接している。カートリツジが前記室7
4内に装填される時、カメラのレンズと整合され
たフイルム支持フレーム部材82がカートリツジ
の露出窓32内に収受される。駆動部材84はフ
イルム・デイスクのハブ部と係合し、滑り操作ピ
ン86はハウジング切込み部38に進入してカバ
ー滑子36と係合する。前記カバーの扉を閉じる
と、そのばね部材88をしてカートリツジを中間
カメラ壁面76に対して着座させ、ばねアーム9
2により支持された圧力付加部材90をカートリ
ツジの圧力板部材44と整合位置関係に置く。同
時に、カートリツジはスイツチ・ピン94を押圧
して、第5図に示したカートリツジ感知用の常開
スイツチS1を閉路する。更に、中間カメラ壁面
76上の解除ピン96がカートリツジの前壁面の
前述の光遮断開口48に進入して、カバー滑子の
固定装置を解除する。以下に詳細に述べるよう
に、前記扉の係止により、滑り操作ピン86が前
記カバー滑子36を露出窓部との整合位置関係か
ら外ずすように運動し、その結果フイルム・デイ
スク24の露出域が圧力付加部材の作用下で前記
圧力板によりフレーム部材82に対して支持する
ことができる。カバー滑子36が開被される時、
送り爪の歯部98は露出窓部を貫通してフイルム
の周部と係合してその漸進回転運動を制御する。
フイルム・デイスク24が露呈された後、カバー
の扉が解除される過程は、最初に露出窓部から送
り爪を引出して、カバー滑子を運動させて露出窓
部を閉鎖する。この状態は前記扉を開被し得る前
に生じ、これにより露出済みのフイルムを偶発的
に露光させてしまうことを防止する。カートリツ
ジが取出されると、カートリツジ感知スイツチS
1が開路し、解除ピン96がカートリツジの光遮
蔽開口48から引込み、このため再び前記固定装
置がカバー滑子をその閉鎖位置に固定することを
可能にするのである。
本発明は特に前述のカメラの諸特徴に限定され
るものでないため、これまでの説明は、実施を前
提とした望ましい実施態様を例示した一般的な使
用環境を明らかにするために充分である筈であ
り、また本発明にとつて有効な以上の諸特徴およ
び他の従来周知の諸特徴は当業者にとつて周知で
あり、あるいは従来技術の各文献において記載さ
れたさまざまの形態をとり得ることを理解すべき
である。例えば、本文に述べた如き諸特徴のいく
つかを含む種々のデイスク・フイルム型カメラの
諸特徴については、1980年5月13日発行のD.M.
Herveyの米国特許第4202614号「写真機」におい
て更に詳細に示されている。従つて、本発明の特
定の実施例の以下の説明は、特に、本発明が特に
関与するカメラ構造の一部を形成し、あるいはこ
れと直接共働する如き諸要素に特定されよう。
(第3図乃至第5図に示された実施例の機構) 第5図においては、第3図、第4図および第5
図に示された本発明の実施例の主な機構的な構成
要素は、相互の位置において、またこれがカメラ
内部に占める位置において示されたフイルム・カ
ートリツジ20に対して分解された斜視的な位置
関係で示されている。前述の扉係止機構は、開口
104を貫通するリベツト102により支持され
た滑り部材100と、第4図に示される如くカメ
ラのハウジングの開口106を開して突出するス
ライド・ボタン72とからなる。前記滑り部材が
その図示された係止位置にある時、その下部の耳
部108は、スロツト114を貫通するリベツト
112により摺動自在に支持されたラツチ・スラ
イド110の下縁部と係合して、このラツチ・ス
ライドのフツク116をカバー扉のフツク118
と係止関係に保持する。滑り部材が開口104の
上端部とのリベツト102の当接により規定され
るその解除位置に移動させられる時、滑り板の上
部耳部120はラツチ・スライドの上縁部と係合
し、ラツチ・スライド・フツク116をカバー扉
フツク118から解除する。扉部を係止した時ラ
ツチ・スライドのフインガ122は常開スイツチ
S2を閉路し、扉部が解除される時は常に各々の
フインガが常開スイツチS3を閉路する。デテン
トばね124は滑り部材アーム130のノツチ1
26及び128と係合可能で、このアームをその
係止位置と解除位置にそれぞれ保持する。滑り部
材アーム130のスロツト132は、自身の周囲
に回転するように図示しない手段により支持され
たカバー・スライド調整リング138のフインガ
136のピン134を収受する。前述の滑り操作
ピン86はリング138により支持されて、カー
トリツジのカバー側と係合して前記スライドの開
閉を行なう。第5図においては、カバー・スライ
ドが完全に開被される位置にピン86が示され
る。スライド・ボタンを下方に滑らせてカバー扉
部を解除すると、滑り部材アーム130がリング
138を反時計方法に回転させてカバー・スライ
ドを閉鎖する。スライド板とラツチ・スライド間
で耳部108と120により生じる空動作用の故
に、扉部が解除されスイツチS3が閉鎖される前
に、カバー・スライドは完全に閉鎖されることに
なる。同様に、新しいカートリツジがカメラに装
填される時、そのカバー・スライドが、扉部が係
止されてスイツチS2が閉路される前に、スライ
ドの上方向の運動によつて完全に開被される。必
要に応じて、例えば、米国再発行特許第26181号
に示される方法によつて、スライドばねがばねに
対向するその解除位置に解除自在に保持されかつ
カバー肩部が閉鎖される時自動的に係止するよう
に解除される手段を設けることができる。
回転自在に支持されたカム組立体140は、相
互に固定された関係を結合されるカム・ホイール
142,144を有する。カム・ホイール142
と一体のギア146は、複合減速ギア150とピ
ニオン152を介して両方向に作動可能なモータ
148に結合される。従つて、このモータは前記
カム組立体140をモータの回転方向と同じ方向
であるが非常に減速された角速度で駆動するので
ある。カム組立体140はその終端位置、即ち、
フイルムの送り動作およびシヤツターの巻上げ動
作の完了後であるが、常開スイツチS4を閉路す
るシヤツター・レリーズ・ボタン66の次の作動
の前にこのカム組立体がとる回転位置において示
されている。カム組立体140のこの終端位置
は、常閉スイツチS5がカム・ホイール142の
ラグ154により係合される時、このスイツチの
開路により達成されるのである。
カム・ホイール142の側方かつ後方に隣接し
て、ラチエツト・ホイール156が片持ち軸15
8上に回転自在に取付けられ、この軸はその前端
部において図示しない手段により支持されてい
る。これもまた第4図に示される片持ち軸158
の拡大された後頭部162はフイルム・カートリ
ツジ室内に延在し、カートリツジのハブの中心穴
164内に収受されてフイルム・デイスクの回転
軸を画成する。
前記軸158の拡大頭部の前方において、駆動
ばね84がこの軸の小径部上に回転自在かつ摺動
自在に支持されている。この駆動ばねは、前記フ
イルムデイスクのハブ上の対応する歯列167と
噛合い可能な歯列166を含み、前記駆動ばねと
フイルム・デイスクとの間に回転作用のハブを駆
動する係合関係を生じる。駆動ばねまたはハブの
一方における均等に離間された歯列の数は、もし
これら2つのばねが最初に角度的に不整合状態に
ありそのためそれらの歯列が相互に駆動係合関係
から逸脱する場合の空動動作を最小限度に抑える
ため、少なくともフイルム・デイスクにおける未
使用のこま露出度と同じ数であるべきであるが、
この両部材は必ずしも完全な歯列数を有する必要
はない。換言すれば、もしハブが15枚の歯数を有
するならば、前記駆動部材120°隔てられた僅かに
3枚の歯を有するだけでよいのである。
駆動部材84から前方に延在するピン168
は、ラチエツト・ホイール156の円弧状スロツ
ト169に収受されて、駆動部材とラチエツト・
ホイール156間における相対的な角運動量を、
フイルム・デイスクの1つの画像域に対する角度
より小さいが、フイルム・デイスクの1つのノツ
チに対する角度よりは大きな角度に制限する。組
合わされた捻り兼圧縮ばね170は片持ち軸15
8の周囲を囲繞して、その両端部で駆動部材84
とカム・ホイール144に対して結合されてい
る。この捻り兼圧縮ばね170は前記駆動部材を
カートリツジに対して押圧するが、カートリツジ
が最初にカメラ内に装填される時駆動部材と前記
ハブの歯部が角度的に不整合位置にあると、これ
がカートリツジのハブにより前方に運動すること
を許容する。更に、前記ばね170は、円弧状ス
ロツト169のピン168の収受動作により制限
されるラチエツト・ホイールに対して駆動部材を
時計方向に押圧し、またカム組立体の回転運動を
駆動部材に対して伝達するのである。
ラチエツト・ホイール156には、フイルム・
デイスク上の露出域の数の少なくとも数倍の歯数
が設けられて送り爪172により噛合わされる
が、この送り爪は枢動送りレバー174によつて
枢動自在に支持されてばね176によりラチエツ
ト・ホイール156と係合関係になるように偏倚
される。この枢動送りレバーはばね178により
時計方向に偏倚俟させられ、前記送り爪を下方向
に押圧し、またレバー174のカム・フオロワの
耳部180をカム・ホイール144の周囲の縁部
カム面182と係合するように押圧する。逆転防
止爪184もまた、ばね186の作用下でラチエ
ツト・ホイールと係合させられて、ラチエツト・
ホイールの1枚の歯の角度巾と実質的に等しい角
度にその反時計方向に回転連動を制限する 以下において更に詳細に説明する如く、カム組
立体がその図示位置から時計方向に完全に回転運
動を行なう時は常に、ラチエツト・ホイール15
6が反時計方向に大きく回転運動することを逆転
防止爪184が防止する時、カム面182のロー
プ部188は最初に送り爪172をラチエツト・
ホイール156の隣接する歯列を上方向に通過す
るように噛合わせ、次いでこの歯列をばね178
により下方向に運動させて、ラチエツト・ホイー
ルを時計方向に前進させることによつてばね17
0を介してフイルム・デイスクに対して同様な回
転運動を与える。カムのロープ部188により規
定される前進爪の運動の範囲は、フイルム・デイ
スク連続する画像形成域間の角度間隔の2倍より
僅かに大きな角度だけラチエツト・ホイールを前
進させるに充分である。このラチエツトホイール
156はばね178により付勢され、またフイル
ム・デイスクはばね170を介してラチエツト・
ホイールにより回転運動させられるため、フイル
ム・デイスクの回転運動は、以下に述べるよう
に、カム組立体が回転運動を完了する時その運動
に影響を及ぼすことなく、送り爪の歯部98のフ
イルム・デイスクの送りノツチとの係合によつて
阻止することができるのである。
フイルム・デイスクはフイルム支持フレーム部
材82との抵抗または摩擦もなくカートリツジ内
で自由に回転運動するため、フインガ190は圧
力付加部材における耳部192と係合して、カム
組立体のフイルムの前送運動の間この部材をカー
トリツジから離すように保持する。しかし、フイ
ルムの露出の間、フインガ190は回転運動させ
られて、ばねアーム92をして前記圧力付加部材
を圧力板に対して押圧させるように引込められ
る。このフインガ190の運動は、一端部におい
てフインガ190を支持するアーム196が、ま
た他端部においてはカム・ノーズ200を設けた
アーム198が設けられた枢着ロツド194によ
つて達成される。カム・ノーズ200は、前記圧
力付加部材を支持するばねアーム92に打克つに
充分に強力なばね204によりカム・ホイール1
44上のカム面202に向つて押圧される。カ
ム・ノーズ200がカム面202の面ローブ20
6と係合する時、フインガ190は、前記圧力板
がそのばねアーム92により作動させられるよう
に圧力付加部材の耳部192との係合関係を越え
て引出される。しかし、カムのロープ部206が
カム・ノーズ200との係合関係を越える時は、
ばね2204はフインガ190をして圧力付加部
材を消勢させるのである。
送り爪歯列98は、枢動軸210上に取付けら
れた爪部材208により支持され、部材212に
よりフイルム・デイスクのフイルム送りノツチと
整合関係にあるフイルム・デイスクの前面部に対
して軽く偏倚されている。前記爪部材と反対側の
枢動軸の端部は、送り爪歯列をフイルム・デイス
クとの係合関係から外ずれるように運動させるた
めカム・ホイール144の前面部のローブ部21
8により係合可能なカム・フオロワーのノーズ部
216が設けられたアーム214を支持する。
これもまた枢動軸210上に取付けられたアー
ム220は、係合させられて送り爪歯列98をカ
ートリツジの窓部32から引出すようにカバー・
スライドの調整リング138上のカムのローブ部
224の前方に変位させられるカム・フオロワー
のフインガ222が設けられている。この状態
は、リング138の反対側のカバー・スライド開
口の回転運動がカートリツジの窓部からカバー・
スライドを取除くまでカバー・スライドが爪位置
に達し、この爪がその引出し位置に保持される前
に、リング138の最初のカバー・スライドの閉
鎖運動の間に生じる。カバー・スライドがその完
全に開被された位置にある時、即ち、スライド・
ボタン72が扉部を閉鎖するその最上位置にある
時は常に、カムのロープ部224はフインガ22
2との係合関係を越えて、爪部材のフイルム送り
運動に対しては全く影響を及ぼさない。前記カバ
ー・スライドの運動に対する摩擦抵抗を軽減する
ため、ローブ部224による送り爪歯列の引出し
動作もまた圧力付加部材90をしてフイルム・カ
ートリツジから離反させるように、機構内に適当
なリンク手段を内蔵させることもできる。
最初のフイルム送り操作の開始時において、新
しいカートリツジがカメラに装填された後、送り
爪歯列98は露出窓部を通過して、部材212の
作用下でフイルムに対して定置される。カム組立
体の回転運動の間、圧力付加部材がフインガ19
0により変位させられた後、カム・ローブ部18
8は送りレバー174を上昇運動させ、これによ
りラチエツト・ホイール156が逆転防止爪18
4により反時計方向の回転運動を禁止されるた
め、送り爪172を揚止させる。送り爪のこの上
方への運動の間、カム・ローブ部218は即時送
り爪歯列をフイルム・デイスクから解除し、その
後直ちに前記歯列が再びフイルム・デイスクと係
合することを許容する。送り爪がその後部材17
8の作用下で下方向に運動するため、捻り兼圧縮
ばね170が捻り方向に応力を与えられて回転運
動を駆動部材84を介してフイルム・デイスクに
与える。フイルム・デイスクが最初に1こまの露
出域に対する角度の約三分の一に等しい角度だけ
運動させられる時、送り爪歯列は最初の露出域と
関連する送りノツチと係合関係になる。この送り
爪の運動は、常閉スイツチS6を開路し、フイル
ム・デイスクのこれ以上の回転運動を物理的に阻
止し、これと同時にカム組立体は、カム面182
が送りレバーのカム・フオロワーの耳部180か
ら分離されるため、その終端位置に対して回転し
続けることになる。カムがその終端位置に接近す
るに伴い、フイルムが送られた後、カムのローブ
面206がフインガ198のカム・ノーズ200
を変位させて、圧力板をしてフイルムをフイルム
支持部材に対して押圧させる。ラチエツト・ホイ
ールは逆転防止爪184により時計方向に回転す
ることを阻止されるため、ばね170の捻り抵抗
はフイルム・デイスクに対して時計方向の作用力
を及ぼし続け、その結果送りノツチの下縁部は露
出域を正確に露出位置に保持するため送り爪歯列
に対して弾力的に押圧される。
もし駆動部材および爪部材の歯列が最初に正確
に相互に整合されていたならば、ラチエツト・ホ
イールは、連続する露出域間の角度プラスばね1
70に捻り応力を与えるのに必要な小さな回転角
度の三分の一より僅かに大きな角度だけ運動させ
た後、送り爪により捕捉されることになる。しか
し、もし最初に駆動部材とハブ部間に更に空動状
態が存在するならば、フイルム・デイスクが回転
運動を開始する前にこの別の空動運動もまた吸収
されねばならない。送り爪の全運動範囲がラチエ
ツト・ホイールを隣接する露出域間の角度間隔の
2倍より僅かに大きな角度だけ運動をさせるに充
分であるため、たとえ駆動部材の歯列およびハブ
の歯列が最初に点接触状態にあつて、これにより
前記の空動動作が吸収されてフイルム・デイスク
が回転運動を開始する前に隣接する露出域間の角
度間隔と等しい角度だけ駆動部材を運動させる必
要がある場合でも、フイルムは常に送り爪の1つ
の下方向の送り行程分だけ適正に前述することが
できるのである。
第5図および第6図に示された露出調整機構
は、スタツド228により枢着さればね230に
より実線で示す如くピン232に接するその閉鎖
位置に偏倚されるシヤツター・ブレード226を
含む。シヤツター作動用スライド234は、開口
238を貫通するピン236により摺動自在に支
持され、ばね240により左方に偏倚される。前
記スライド234の左端部か後方に突出する耳部
242は、前記スライドをばね240と反対側の
その閉鎖位置に保持するカム・ホイール142の
レール部244と係合した状態で示される。この
位置においては、前記スライドは常開スイツチS
7を閉路する。カム組立体がその終端部からいず
れかの方向に耳部242を越して運動させるに充
分なだけ回転させられる時は常に、ばね240が
即時スライド234を第6図に点線で部分的に示
されるその解除位置まで駆動し、ここでスライド
234は常開スイツチS8と係合してこれを閉路
させる。カム組立体のこのような運動の間、圧力
付加部材は圧力板との弾力的な係合状態に維持さ
れ、フイルムの露出域を露出の状態に維持する。
シヤツターの駆動フインガ246はスライド23
8に対して枢着され、弱い部材250によりスラ
イドの耳部248に対して時計方向に偏倚させら
れる。ばね240によるスライド234の運動
中、シヤツター駆動フインガはシヤツター・ブレ
ードの下方の耳部252と係合し、この耳部との
係合関係を越えて運動してばね230の作用下で
シヤツターを閉鎖させる前に、即時前記ブレード
をその開口位置に付勢する。前記スライドの後で
説明する再度上げ運動中、シヤツター・ブレード
の耳部252はシヤツターの駆動フインガをばね
252と反対の反時計方向に回転させてこのフイ
ンガが前記耳部を通過することを許容するのであ
る。
前述のシヤツタ・ブレードの背後の開口板25
4は、対物レンズ58の開放状態を規定する開口
部256を含む。スタツド260上に枢着された
開口ブレード258は、前記開口ブレードの前方
であるがシヤツター・ブレードの背後に配置さ
れ、ばね262により反時計方向に偏倚させられ
てカム・ホイール142のカム面266と接触す
るようにそのカム・フオロワー・フインガ264
を維持する。カム組立体がその図示された終端部
にある時は常に、カム面266はその開口部26
8を開口板254の比較的大きな開口256と整
合位置関係において開口プレードを図中実腺の如
く定置し、これにより対物レンズの有効口径を減
少させるのである。
もしカム組立体がシヤツターを開放するその終
端部から反時計方向に回転させられるならば、カ
ム面266は開口ブレードの位置を変化させるこ
となく、こゝでその耳部270はシヤツター・ブ
レードの運転経路内にあつて、ブレードの第6図
の点線で示された位置への開放運動を制限する。
しかし、もしカム組立体が時計方向に回転させら
れるならば、レール244がシヤツターを開放す
るため耳部242を越えて運動する前に、開口ブ
レードのカム・フオロワー・フインガ264がカ
ム面266の斜面部272を通過して落下する。
従つて、シヤツターが開放される前に、ばね26
2は前記開口ブレードを第6図の点線で示される
位置に運動させる。この位置においては、開口ブ
レードは対物レンズ58の有効口径に対して全く
影響を与えず、開口ブレードの耳部270はシヤ
ツター・ブレードの運動経路を越えた状態にあ
る。この時、シヤツター・ブレードの開放運動
は、第6図の点線に示す如く、絶縁された固定さ
れた停止ピン274によつて規定され、このピン
はシヤツター・ブレード自体と共にフラツシユ同
期スイツチS9を構成する。従来技術において周
知の如く、このようなシヤツターにより生じる露
出時間は、シヤツター・ブレードが再び設定の前
に移動する距離に比例する。このように、このシ
ヤツター機構はシヤツター速度と露出の絞りの2
通りの組合せを提供して異なる露出値(EV値)
を有する各露出状態を提供する。もしカム組立体
がシヤツターを作動させるため反時計方向に回転
運動させられるならば、露出は小さな絞り値と短
い露出時間(高いEV値)とにより行なわれる。
もしカム組立体がシヤツターの作動のため時計方
向に回転させられるならば、露出は比較的大きな
絞り値と長い露出時間(低いEV値)で行なわれ、
同期されたフラツシユ点火と組合される。
これまでの説明から、本機構は、各々が3つの
段階、即ち、フイルム前送段階と、露出調整段階
と、シヤツター開放段階とからなる連続するサイ
クルにおいて自動的に作動することが明らかであ
ろう。この3つの段階は、カム組立体140の運
動の対応する範囲により規定され、相互に同時に
生じるものではない。この点から、開口ブレード
258はフイルムの前送動作の間常にその図示さ
れた(高いEV値)位置に対して運動させられる
が、この運動は開口ブレードの予備的な条件付け
の性格を有するも決して輝度に応答するものでは
なく、従つて、「露出調整段階」に関して使用さ
れる意味における「調整」ではないことが判るで
あろう。
露出が行なわれた後、カム・ホイール142は
その終端位置まで時計方向に略々完全に回転運動
して、フイルム・デイスクを前送しかつシヤツタ
ーの再巻上げを行なう。この回転運動が開始した
すぐ後で、かつカム・ホイールが他の機能を行な
う前に、カムのロープ部206はアーム198の
ノーズ部200を越えて運動し、その結果ばね2
04がフインガ190を圧力付加部材90の耳部
192に対して押圧して、カートリツジの圧力板
のフイルム・デイスクに対する緊締作用力を解除
する。カム・ホイールがそのローブ部188が係
合して送りレバー174の耳部180を揚止し始
めることを確保するに充分なだけ回転した時、カ
ムローブ部218はアーム214のカム・フオロ
ワー・ノーズ部216と遭遇して送り爪歯列98
をフイルム・デイスクのノツチから引出すのであ
る。枢動送りレバー174が送り爪172を上方
に揚止する過程にあるため、この時ラチエツト・
ホイールはばね178のフイルムを回転させる作
用下にはない。しかし、進行するフイルム・デイ
スクの回転運動が送り爪のフイルム・デイスク・
ノツチとの係合関係により阻止される時は、ばね
178はラチエツト・ホイール156を時計方向
に回転し続ける。この回転運動は、ラチエツト・
ホイールと、捻り兼圧縮ばね170と反対側の駆
動部材との間の相対的な回転運動がスロツト16
9の反時計方向端部をピン168と係合関係に置
くまで継続する。ラチエツト・ホイール156が
逆転防止爪184により反時計方向への回転運動
を阻止されるため、この時、たとえ送り爪172
が上方向に運動中であつても、捻り兼圧縮ばね1
70はフイルム・デイスクを時計方向に押圧し続
ける。従つて、送り爪歯列98がフイルムのノツ
チから取外されると直ちに、ばね170はフイル
ム・デイスクを円弧状スロツト169により制限
される角度だけ時計方向に回転させて、このノツ
チを送り爪歯列を越えて移動させる。カム・ホイ
ール144の回転運動が継続するが、これがラチ
エツト・ホイールの前送運動を開始する前に、カ
ムのローブ部218はカム・フオロワー・ノーズ
部216を越えて移動し、ばね212に送り爪歯
列の先端部を固定フイルム・デイスクに対して押
圧させる。次に、送り爪歯列が次のフイルム・デ
イスクのノツチに進入してフイルムの前送動作を
完了するまで、カム組立体の継続中の回転運動が
送り爪をしてフイルム・デイスクを回転運動的に
前送させる。従つて、この機構は、フイルム・デ
イスクがその次の露出位置へ前送される速度の如
何に拘わらず、次のノツチが送り爪の歯列の整合
位置関係になるように移動する前に、送り爪の歯
列がフイルム・デイスクと係合関係にあることを
確保するのである。これと同時に、カム組立体1
40はその時計方向の回転運動を継続し、カムの
回転運動が終了する前に、圧力付加部材をして前
記のカートリツジの圧力板を作動させるのであ
る。
露出に続いてカム組立体140の時計方向の回
転運動が開始する時は常に、巻上げ操作がなされ
ないシヤツター作動スライド234の耳部242
はカム・ホイール142の蝶線状のカム面276
の小径部に対して定置する。カム組立体140の
時計方向の回転運動中、前記カム面はスライド2
34をその巻上げ位置を若干越えて運動させ、次
いでカムがその終端部位置に接近するに伴つて耳
部242を越えて運動し、これと同時にばね24
0は、耳部242のレール244との係合位置に
より示される前記スライドの巻上げ位置までこれ
を移動させるのである。
電気作用システムの全般的説明 第5図乃至第8図に示されたカメラの電気作用
システムは、第7図のブロツク図に示される。前
述のモータ148、バツテリ80およびスイツチ
S1乃至S9に加えて、このシステムは電気感知
回路278と、フラツシユ電子回路280と、電
気制御回路組立体282とを含む。この電気制御
回路組立体は、更に、論理権制御装置(LCU)
284と、輝度感知回路286と、モータ電圧調
整回路288と、電力制御回路290と、モータ
駆動回路292とからなる。全ての前記の回路は
従来周知のものであり、当技術における通常の習
熟により従来技術による回路から構成または選定
可能である。従つて、これらの回路については、
その各々の機能に関してのみ以下に記述する。同
様に、前記LCUも従来周知の構成であるが、こ
のLCUに記憶されたプログラムに従う適正な相
互に関連するシーケンスにおける種々のカメラ機
能の制御にとつてこのLCUの重要性はその基幹
をなすものであるため、やゝ詳細に記述すること
にする。第7図および第8図においては、単一の
矢印または線は信号が送られる1本以上の線即ち
配線を表わすものであることを理解すべきであ
る。
論理兼制御装置(LCU) 第8図に示すように、論理兼制御装置(LCU)
284は、中央演算処理装置(CPU)296と、
一時記憶装置298と、格納プログラム記憶装置
300と、タイミング兼周期制御装置302と、
入力信号バツフア304と、入力データ・マルチ
プレクサ306と、割込み信号入力装置308
と、出力データ・バツフア310からなるデイジ
タル・コンピユータ294を含む。論理レベルの
デイジタル信号の形態の入力データ兼信号は、
種々のスイツチS2乃至S8から、また図示しな
い他のセンサ、感知回路およびアナログ/デイジ
タル・コンバータから与えられる。これらのデー
タおよび信号は入力信号バツフア304により受
取られ、またプログラムの制御下で入力データ・
マルチプロクサ306を介し、または割込み信号
入力装置308を介してCPUに対して与えられ
る。CPUからの論理レベルのデイジタル信号は、
これもまたプログラムの制御下にある出力デー
タ・バツフア310に対して与えられる。これら
の出力データバツフアは、入力信号を出力駆動回
路312、例えばモータ駆動回路292に対して
与え、この回路は更に、カメラのモータ、フアイ
ンダ信号、フラツシユの操作等を直接または間接
的に制御するために増幅された駆動信号を与え
る。
従来周知の読出し専用メモリーでよい格納プロ
グラム記憶装置300は、CPUの操作と共働し
かつこれを制御する1つ以上の命令プログラムを
含む。このようなプログラムは、CPUの操作を
調整する符号化情報の形態の命令を含む。記憶さ
れたプログラムの記憶装置に記憶されたどんなプ
ログラムも、前記LCUの操作により、あるいは
カメラの操作によつては変更不可能であるという
意味で恒久的である。一時記憶装置298は1つ
以上の従来周知の読出し/書込みメモリーからな
るもので、例えばフアインダの表示のための符号
化情報を受取り、これを消去する時まで後の使用
のため記憶する。また、この一時記憶装置は、
CPUにより処理されつゝあるデータやこの処理
の結果を表わすデータを一時的に記憶するために
使用することができるのである。
CPUは命令プログラムにより決定される論理
的シーケンスにおける記憶された命令を「読出
し」、必要な入力を得、また出力データ・バツフ
ア310を介して適当な出力駆動回路312に対
し出力信号を送るため必要とされる如く、入力デ
ータ・マルチプレクサ306を介して入力ポート
をアドレス指定する。CPUの作動は非常に高速
であるが遂次的であり、即ち、CPUは命令を取
出し、この命令に必要な諸操作を実施し、次の命
令を取出す等が行なわれる。従つて、CPUの作
動の正確なタイミングは実質的である。このタイ
ミングはタイミング兼周期制御装置302により
行なわれるが、この装置は全てのCPUの操作が
制御される正確に調時された基準信号を与える発
振クロツクを含んでいる。またCPUは、カメラ
のある特定の操作が継続する比較的長い基準期間
を確保するために使用可能であるプログラム制御
下の1つ以上のパルス・カウンタを含む。
以上の事から、カメラの全電子作用システムが
従来周知の方法で構成された従来の構成要素を含
むことが明らであろう。例えば、デイジタル・コ
ンピユータ294は、プログラム可能なマイクロ
コンピユータ、例えば、米国カルフオルニア州サ
ンタ・クララ市のインテル社製の8048型マイクロ
コンピユータの如き当技術において周知の種々の
形態を取り得るものである。
種々のカメラ構成要素が順次その各々の機能を
実施する方法は、デイジタル・コンピユータがプ
ログラムされる方法の一機能である。このコンピ
ユータのプログラミングは当技術において周知の
従来技術である。例えば、前述のマイクロコンピ
ユータのプログラミングについては、1977年に米
国カルフオルニア州バークレイ市のAdam
Osborne&Associates社発行の「マイクロコンピ
ユータの概要」第2巻において記載されている。
従つて、カメラの操作についての以下の記述は、
使用された特定のコンピユータのアーキテクチヤ
およびプログラマの技量に依存するコンピユータ
のプログラムの詳細は割愛して、当技術における
通常の習熟を有するプログラマが適当なコンピユ
ータ・プログラムを得ることができるように記載
する。例示的なカメラ操作の理解の助けとして、
第9図は以下に説明する事象のシーケンスおよび
カメラの諸機能を示すやや省略された論理的フロ
ーチヤートである。
全操作シーケンス カメラの論理シーケスにおける全操作について
考察するため、最初に露出が完了したカートリツ
ジをカメラから取出し、新しいカートリツジを丁
度カートリツジ室74内に装入したところである
としよう。装填扉部68を閉じてラツチを掛ける
と、スイツチS2に閉路すると、割込み信号プロ
セツサを介しCPUに対して送られる信号パルス
を生じる。このパルスに応答して、前記LCUは
電力制御装置を休止操作モードから第9A図の頂
部に示された論理プログラムの点における活動状
態の操作モードに切換え、この時プログラムはこ
の点から進行する。もしカメラがレンズ・カバー
の扉部等が設けられるならば、レンズが覆われる
時は常に同様なスイツチが電力制御装置にその休
止モードをとらせる。この休止モードにおいて
は、カメラのその後の適正な操作を保証するため
付勢された状態を維持しなければならない回路の
構成要素に対してのみ電力が供給されるが、電子
フラツシユ回路およびモータ駆動回路の如き諸要
素はバツテリから遮断されて電流ドレーンを最小
限度に抑えるのである。
カメラをその使用状態に回復した後、もし一時
記憶装置が「露出」または「空」の情報を保有す
るならば、以下において更に詳細に設明するよう
に、この情報は消却即ちクリアされる。この時
LCUはスイツチS1に質疑を発して、カートリ
ツジがカメラ内部に存在するかどうかについて判
断する。もしこのスイツチが開路状態を維持して
カートリツジ室が空であることを表示するなら
ば、LCUは「空」の信号の提供に必要とされる
情報を一時記憶装置に入れる。これと同時に、ス
イツチS4が付勢され電力制御装置はその休止モ
ードをとる。その後シヤツター・レリーズ・ボタ
ンが押されると、その情報は警告信号をフアイン
ダに掲示させる。このため、タイミング兼周期制
御装置により制約される間隔だけ使用操作モード
の一時的な再確保を必要とするが、前述の如く
種々のカメラ機能を多くの異なる方法でプログラ
ムして実行することができるため、カメラの全操
作についての本文の説明は単に例示的なものと考
えるべきである。
扉部が最初に係止されてカートリツジがカメラ
内部にあることを表示する時、もしスイツチS1
が閉路されるならば、LCUはモータ駆動回路に
命令してモータを時計方向に駆動させ、フイル
ム・デイスクを最初の露出位置に前送して以下に
説明するように前には巻上げられなかつたシヤツ
ターを巻上げる。モータが作動する時、スイツチ
S5は開路するまで質疑されて、カム組立体が時
計方向の実質的に完全な1回転を行なつてその図
示された最終位置にあることを表示し、これと同
時にモータが消勢されて前記カム組立体を前記位
置に停止させる。次に、LUCはスイツチS6に
質疑して送り爪がフイルム・デイスクのノツチに
進入したかどうかを判定する。もしそうならば、
LCUは電力制御装置を遮断して、カメラの装填
操作段階を完了してカメラを最初の露出に対して
準備するように前に解除された押しボタンスイツ
チS47作動させる。もし前記爪がフイルム・デ
イスクのノツチになければ、このことは、カート
リツジが前に完全に露出され、かつ「空」の信号
が以下に述べるように一時記憶装置に入れられる
ことを表示する。
バツテリ電圧がある予め定めたレベルより下が
る時は常に、電圧感知回路278はLCUに対し
て割込み信号を与え、これに応答して前記回路は
その休止モードに切換えられ、「バツテリ交換」
信号を生じる情報が一時記憶装置に記憶される。
シヤツター・レリーズ・ボタンがその後に押され
ると、前記回路は必要に応じて一時的にその作動
モードに切換えられ、撮影者に誤動作お警告する
予め定めた期間だけフアインダに信号が現われ
る。あるいはまた、仮りにバツテリが完全に上つ
た状態にあつても警告信号を与えるために、低電
圧信号もしくは電圧不在信号がフアインダにおけ
るさもなければ恒久的に付勢される液晶を消勢し
得、「バツテリ交換」信号が目に見えるように前
記マスクを透明状態にする。前記マスクをその不
透明状態に維持するため必要な小さな電流量は重
要ではなく、電圧感知回路をバツテリが交換され
たことを表示する予め定めたレベル以上の電圧に
おける急激な立上りを検出する時に回復される。
シヤツター・レリーズ・ボタン66が押されて
スイツチS4を閉路する時、パルス・ジエネレー
タは以下の工程からなるフイルム露出走査を開始
する信号パルスを生成する。即ち、 最初に、本回路はその活動モードに切換えら
れ、次いでLCUが記憶された警告情報、例えば、
「空」、「露出」および「バツテリ交換」等の情報
に対する一時記憶装置を質疑する。もしこのよう
な情報が存在するならば、対応する信号がある制
限された時間間隔において表示され、露出操作が
停止される。その後の押しボタンの押し下げによ
り、故障が補正されるまでは各々の応答を生じる
ことになる。カートリツジおよび(または)バツ
テリが交換された後に扉部が再び係止された時、
この信号情報は一時記憶装置から削徐され、前に
述べた装填サイクルが露出のためカメラを準備す
るように繰返される。もし依然として故障が存在
するならば、例えば、もし露出の完了したカート
リツジまたは上つたバツテリが依然としてカメラ
内部に存在するならば、この故障状態は装填サイ
クルの間検出されて適当な信号が再び表示される
ことになる。
LCUが、一時記憶装置内に警告信号が存在し
ないことを判定する時は、このLUCは露出感知
回路に質疑して情景の輝度がある予め定めた周囲
輝度の闘値レベルよりも上または下であることを
判定する。もしこの情景の輝度が前記闘値レベル
よりも高ければ、LUCはモータ駆動回路に命令
してスイツチS8が閉路するまでモータを反時計
方向に作動させ、シヤツターが解除されたことを
表示する。モータが反時計方向に回転させられて
シヤツターを解除するため、前述の如く、露出は
比較的短い時間となり、比較的小さな開口部26
8を介して行なわれる。シヤツター・ブレードが
開口ブレード238の耳部270から反跳するた
め、シヤツター・ブレード226は絶縁された停
止ピン274とは触れることはなく、このピンは
フラツシユの点火スイツチS9の一要素として作
用し、このためフラツシユの照明は生じない。
一方、もし露出検知回路が、情景の輝度が予め
定めた闘値レベルより低いことを判定するなら
ば、LCUは電子フラツシユ回路に命令してフラ
ツシユ点火コンデンサを比較的短い期間、例えば
250ms間充電することによりこのコンデンサを
「再生」させる。以下において明らかになるよう
に、前記フラツシユ・コンデンサは既に実質的に
充電されていないことはそれ程あり得ない。従つ
て、この短い別の再生充電動作は、ほとんど常に
所要のフラツシユの照明を生じるためには充分と
なる。論理的フローチヤートにおいては示されな
いが、LCUは短い再生期間の後フラツシユ装置
を質疑して、この時コンデンサが充分に充電され
たかを判定することができ、もし充電が充分でな
ければ、警告信号を与えて露出操作を遮断しコン
デンサを充電することができるが、このコンデン
サは次にシヤツター・レリーズ・ボタンをもう一
度押すことにより露出サイクルが再開される時フ
ラツシユによる照明を行なう。短いコンデンサ再
生期間の後、スイツチS8の閉路がシヤツターが
解除されたことを表示するまで、LUCはモータ
駆動回路に命令してモータを時計方向に作動させ
る。その結果、露出は比較的長い期間となつて比
較的大きな開口256を介して行なわれ、フラツ
シユの照明は、シヤツター・ブレード226と絶
縁された停止ピン274とからなるスイツチS9
の瞬間的な閉路によつて露出と同期させられるの
である。
スイツチS8の閉路によりシヤツターが解除さ
れたことを表示するためその方向の如何を問わず
カムが回転させられた時、LUCがモータの作動
を停止してフラツシユ・コンデンサるして実質的
に放電させられた状態からこれを充電するに充分
な予め定めた時間間隔だけ充電させて、これと同
時にモータは時計方向に駆動されてフイルム・デ
イスクを前送し、シヤツターを再び巻上げる。も
しシヤツターを作動させる反時計方向へのカム組
立体の回転運動により前の露出が実施されたなら
ば、スイツチS5はカム組立体の続く時計方向の
回転運動が開始する前にスイツチS5が閉路さ
れ、またカム組立体がその終端位置まで再び小さ
な角度だけ回転させられた時にはほとんど直ちに
開路されることになる。しかし、このカム組立体
の運動はシヤツターの巻上げを行なわず、あるい
はフイルム・デイスクの前送を行なわない。従つ
て、この時LCUはスイツチS5および7の両者
をモニターして、前者のスイツチが開路され後者
のスイツチSが閉路されるまでモータの回転運動
を停止することがなく、この状態はカム組立体が
完全に1回転を行なつてフイルムを前送しシヤツ
ターの巻上げを行なつた後再びその最終位置に戻
ることを示している。
モータが停止した後、LCUはスイツチS6を
質疑して、もしフイルム・デイスクの新しい露出
域がこの時露出位置にあるならばとり得るフイル
ム・デイスクのノツチに送り爪が進入したかどう
かを判定する。もしこのスイツチがそうであるこ
とを表示するならば、LCUは次の露出サイクル
の準備のため電力制御装置をその休止位置に切換
える。しかし、もし前の露出が最後に使用可能な
フイルムこまにおけるものであつた場合には、カ
ム組立体のその後の回転運動はシヤツターを巻上
げることになるが、フイルム・デイスクは、デイ
スクの回転運動がハブの耳部50のカートリツ
ジ・ハウジング・ピン52との係合により阻止さ
れる前に、1つの露出こまの巾の約三分の一に等
しい角度だけ回転させられるに過ぎない。従つ
て、仮りにカム組立体が完全な1回転を行なう場
合でも、送り爪はフイルム・デイスクのノツチに
は収受されないことになる。従つて、カム組立体
が1回転を完了してシヤツターの巻上げを完了し
た後この送り爪がフイルム・デイスクの1つノツ
チに存在しないことをLCUが検出するならば、
「露出済み」なる警告信号を生じる情報が一時記
憶装置に記憶され、かゝる信号は予め定めた間隔
だけフアインダに即時表示される。この時LCU
はスイツチS1に質疑してカートリツジがこの表
示間隔において消去されたかどうかを判定する。
もしそうでなければ、電力制御装置はシヤツタ
ー・レリーズ・ボタン66の次の押下げに備えて
その休止モードをとり、これにより信号を再び表
示させる。LCUがカートリツジの取出しを検出
する時、モータは時計方向に作動してシヤツター
を解除し、次いで停止する。これと同時にスイツ
チS4が消勢され、その結果前記制御装置が第9
A図に示されるその最初の機能を再び完了するま
では、シヤツター・レリーズ・ボタン66を押下
げても一切の影響を生じない。
もし撮影者がカバーの扉部を開被して操作シー
ケンスの間の他の時点においてカートリツジを交
換するならば、スイツチS3のその結果の閉路は
LCUに対してLCUをしてモータ駆動回路に命令
させてスイツチS8が閉路するまでモータを時計
方向に作動させる割込み信号を与える。今述べた
ように、この状態は、シヤツターを解除させてカ
バー組立体を僅かにその最終位置を越えて移動さ
せる。このような補助的なシヤツター解除操作
は、カバー組立体の最初の回転運動が最初の露出
こまを露出位置に前送することができ、かつ最初
にシヤツターを解除することなくシヤツターを再
び巻上げ可能であり、これにより露出ウインドと
最初に整合させられたフイルムの露出域を露出さ
せるように、カメラの次の装填サイクルの段階に
おいてシヤツターが巻上げられない状態に放置さ
れる。シヤツターが巻上げられた後電圧検出回路
の閾値レベルよりもバツテリの電圧が低下する
(この状態は長期間カメラを使用しなければ生じ
ることはない)ならば、カートリツジを取出すこ
とはできるが、シヤツターの解除操作の自動的な
動作は電気的エネルギがないために不可能とな
る。従つて、電圧検出回路は、これにより電圧の
閾値レベル以上のレベルへの急激な上昇が電気回
路を再び付勢して、あたかもカメラの扉部が開被
された場合と同様に補助的なシヤツター解除操作
を開始する割込み信号を生じる装置を含んでい
る。この扉部はバツテリの交換のため開被しなけ
ればならないため、カートリツジのカバー・スラ
イドはシヤツターがこのように解除される時に閉
路され、これにより不用意な露出は防止するので
ある。
カメラの扉部の開被またはバツテリの交換のい
ずれにより開始されるかに拘わらず、補助的なシ
ヤツター解除操作が完了した後、LCUは前記回
路のその休止モードに切換え、このモードにおい
ては扉部の開被により前記装填位相サイクルが開
始されるまでその状態を維持する。装填段階につ
いてはカメラ内部の新しいカートリツジの装填の
説明において前に述べたが、カートリツジのロツ
ク機構がカバー・スライド再開被を阻止するよう
に構成されていなければ、部分的に露出されたカ
ートリツジを取出して、同じ方法によりカメラ内
に再装填することができる。
前述の如く、例示的なカメラの操作の本文の記
述および対応するフローチヤート(第9図)は更
に重要な操作工程しかその対象としないため若干
省略されている。マイクロ・プルセツサ制御技術
における通常の技術を有する者にとつては、マイ
クロ・プロセツサの非常に早い操作速度および異
なる記録を実施するため容易にプログラム可能な
柔軟性により、比較的発生し難い誤動作からカメ
ラおよびフイルム装填を保護し、また例えば別の
フアインダ信号の表示の如き更に別の諸操作を実
施し、自動的な単一露出を行ない、固定されある
いは選定可能な時間的遅れの後1回以上の露出を
行なうための別の工程の実施が可能となる。
第10図の実施態様 第10図は、これまでに述べたカメラ機構に関
連して使用可能なシヤツターおよび絞り制御組立
体の別の実施態様を示している。この構成に対し
ては、シヤツター・ブレード320と、シヤツタ
ー作動スライド322と、カム・ホイール326
のシヤツター作動カム面324は、これまでに述
べた対応する要素226,234,266および
142と実質的に同じものであり、シヤツターを
巻上げてその最終位置においてカム・ホイールを
示したものと同様に示されている。シヤツター操
作用スライドをその巻上げ位置に保持するレール
328もまた、前に述べたレール部244と同様
であるが反時計方向の周方向において更に長くな
つている。
3つの徐々に大きくなる開口部332,33
4,336が設けられた開口スライド330は、
スロツト342のリベツト338と340により
摺動可能に支持され、カム・ホイール326の面
344に対して当接している。弱いばね346は
開口ブレードをスロツト342の右端部とのピン
340の係合により画成されるその図示された位
置に対して偏倚している。この位置においては、
最も小さな開口332が対物レンズの光学軸と整
合され、シヤツター・ブレード320により覆わ
れている。
シヤツター・レリーズ・ボタンが押されると、
露出検知回路はどの開口が必要であるかを判定
し、もし最も小さな開口332が私用される場合
は、カム組立体が反時計方向に付勢されて開口ス
ライドを運動させることなくシヤツターを解除す
る。もし他の2つの開口のいずれか一方が必要な
場合は、カム組立体は最初時計方向に回転させら
れ、この運動はカム・ホイール326上のピン3
48を開口スライド330の隣接する左端部と係
合させ、前記スライドを右方に運動させる。中間
の開口を光学経路内に配置するためには、この開
口がレンズの光学軸を僅かに越えて運転した後に
モータが逆転し、これと同時にばね346は前記
スライドを爪レバー354の歯列352とのスロ
ツト・ノツチ350の係合により確保される位置
に対して左方に引張し、前記レバーはスタツド3
56により枢支され、ばね358により時計方向
に軽く偏倚される。カム・ホイールの継続する反
時計方向の回転運動がシヤツター操作用スライド
322の耳部360を越えてレール328を移動
させる時、シヤツターは前に説明したように解除
される。同様に、もし最も大きな開口が必要とさ
れる場合は、カム組立体の最初の時計方向の回転
運動はこの開口が光学軸を僅かに越えて移動させ
られるまで継続し、これと同時に、その後シヤツ
ターの解除を生じるカムのその後の反時計方向の
回転運動の間、歯列352のノツチ362との係
合により適正位置にスライドが阻止されるのであ
る。
露出が完了した後、前記カムは再び時計方向に
回転させられ、フイルムを前送させてシヤツター
の再巻上げを行ない、この回転運動の間、駆動ピ
ン348はこれが前記開口スライドから解除され
る前にその最大開口位置を越えて右方向に前記ス
ライドを移動させる。しかし、このピンがスライ
ドから離れる時、カムのローブ部364は爪レバ
ー354のノーズ部366と係合し、このレバー
を変位させて歯列352を前記開口スライドから
離れるように保持し、その結果前記ローブ364
がレバーのノーズ366との係合関係から移動す
る。従つて、カム組立体がその最終位置において
停止する時、フイルムは前送され、種々のシヤツ
ターおよび絞り調整要素が再びそれらの図示され
た位置になる。明らかに、フイルム前送カム14
4の輪郭は、3つ以上の可能な露出設定が異なる
露出検知回路を必要としかつ若干異なるマイク
ロ・プロセツサのプログラミングを必要とするレ
ール328と244間の長さの差異を調節するよ
うに若干変更されねばならない。しかし、かかる
全ての変更は、これ以上の特定性を以つて記述す
る必要はない明らかな解決法と考えられる。ま
た、これまでに述べたものと類似する手段は開口
スライドの位置に従うシヤツター速度の調整のた
め設けることも可能であることも明らかであろ
う。同様に、開口スライドまたはその相当物もま
た一連の微細なノツチを設けて、連続的に変更可
能な絞りおよび(または)速度の調整可能なシヤ
ツターの調整のため使用してこれによりノツチの
数と同じ多くの露出調整段を提供することも可能
である。図示の実施態様においては、開口スライ
ドをその3つの位置の必要な1つに移動させるカ
ム・ホイールの時計方向の回転運動は、モータの
運転を単に調時することによつて制御可能であ
る。しかし、もしこれ以上の絞りおよび(また
は)シヤツター速度の選定が可能であつても、前
述の如く、カム・ホイールの回転運動位置または
スライド330と類似の調整部材の位置を正確に
検知して、モータが露出調整手段をその適当な位
置に調整した時このモータの逆転を制御するため
の別の手段を設けることが特に望ましい。
第11図の実施態様 第11図は、これまでに述べた対応する諸要素
と全体的に類似するシヤツター・ブレード368
と、シヤツター操作用スライド370とカム・ホ
イール374上の共働するカム面372とを用い
るシヤツター兼絞り調整装置の更に別の実施態様
を示している。しかし、この実施態様において
は、カム組立体の終端部は、シヤツター操作用ス
ライドの耳部376と係合関係にあるカム面37
2の最外端部から離れている。カム・ホイールの
周表面378は枢支された開口ブレード382の
ノーズ部380と係合し、前記ブレードはばね3
86により枢着部384の周囲の時計方向に偏倚
させられている。カム・ホイールがその図示され
た位置にある間、開口ブレードのノーズ部はこの
カム・ホイールの表面378の最外端部の円弧状
域388と係合して、ブレード368の最も小さ
な開口380を前記レンズの光学軸と整合する。
もし光感知回路が最も小さな使用可能な開口を必
要とするならば、モータは比較的低い電圧と短い
持続時間の電気的パルスが与えられて、カム・ホ
イールを時計方向に比較的低速で小さな角度だけ
回転させる。その結果、モータが停止すると、シ
ヤツター操作用スライドの耳部376はカムの表
面372の端部から落下し、前記表面とレール3
94間の開口を通過してシヤツターを解除する。
この動作の間、開口382のノーズ部380はカ
ム・ホイール表面378の最外端部の円弧状域3
88と接触関係を維持し、これにより最も小さな
開口390を介して露出が行なわれる。
もし光検知回路が中間の開口が適当であること
を表示するならば、モータは比較的長く比較的高
い電圧の電気パルスが与えられ、これによりシヤ
ツター操作用スライドの慣性およびカム・ホイー
ルの比較的早い運動のため、スライド370の耳
部376が開口392から外れてレール394と
係合し、次にモータが停止するまで空転を続ける
時露出394と398間の開口369を経て落下
する。しかし、カム・ホイールがシヤツター・ス
ライドの耳部376を越えてレール394を移動
する時までに、ばね386は開口ブレードのノー
ズ部380をカム・ホイールの中間の円弧状表面
400と接触関係になるよう移動させて、中間の
開口402をレンズの光学軸と整合関係になるよ
うに定置する。最後に、もし光検知回路が最大の
開口を必要とすることを検出するならば、モータ
駆動パルスは比較的高い電圧および更に長い持続
時間となり、その結果スライド370の耳部37
6は開口392または396のいずれかに入り損
ねるが係合して、モータの回転運動が停止する時
レール398により解除され、以つて開口ブレー
ドのノーズ部380が最も内側のカムの円弧状領
域404と係合させられて、最も大きな開口40
6を露出操作の間光経路内に配置する。露出操作
に続いて、選定された絞りの如何に拘わらず、カ
ム・ホイールは再びその最終位置に戻されるまで
時計方向に回転させられ、これによりフイルムを
前送させてシヤツターの再巻上げを行なうのであ
る。
別の望ましい実施態様の全体的な説明 第12図乃至第16図の実施態様 本発明の別の望ましい実施態様である第12図
乃至第17図に示されるフイルム前送兼シヤツタ
ー操作機構は、本文に述べたものと同じ形式のカ
メラにおいて、電気的制御回路および関連する機
械的な諸装置、例えば、フイルム・カートリツジ
のカバー・スライドを開閉するための機構と同じ
形式のものと共働して使用可能である。従つて、
このような機構自体のみを例示し、フイルム・カ
ートリツジはフイルム・デイスクの部分的な図に
よつてしか示されない。この機構は基本的には本
文に説明した対応する機構と同じ機能を実施する
ものであるが、構造的にはかなり異なるものであ
る。この機構の夫々は、機械的および電気的な構
成要素の複雑さ、簡潔さ、多能性、製造コストお
よび相対的コストの観点から利点も欠点も有する
ものであるが、一般に、機械的な機構はおそらく
はやや小さな体積に形成された比較的安価なカメ
ラに好適であり、電気的な機構は更に大きな体積
の比較的高価なカメラにおいて適合するが、就中
簡潔さ、円滑かつ静粛な操作および長期の信頼性
は更に重要な基準である。
第12図乃至第16図に示された実施態様の機構 第12図において示す如く、以下において記述
する機構は、フイルム駆動歯車420、カム駆動
歯車422、複合太陽歯車424、キヤリア歯車
426、複合遊星歯車428および複合アイドラ
歯車430からなる遊星歯車伝達装置組立体を含
むものである。フイルム駆動歯車は、カメラ・ハ
ウジングの中間壁面部材432において支承さ
れ、中心軸434を支持している。前に述べた軸
158の場合におけるように、軸434の前端部
はフイルム・キヤリツジ・ハブに収受され、前に
述べたばね170と対応する図示しない張力兼圧
縮複合ばねにより歯車420に結合された駆動ば
ね436を回転自在かつ摺動自在に支持してい
る。また、駆動ばね436と歯車430間の相対
的な回転運動は、前に述べたピン168とスロツ
ト169と対応する図示しない装置により制約を
受ける。前記太陽歯車は軸434上で回転自在に
支持され、更にキヤリア歯車426を回転自在に
支持している。複合アイドラギア430は、壁面
部材432により支持されるピン438上に支承
されている。前記複合アイドラ歯車の比較的大き
な歯車要素は複合太陽歯車の比較的小さな歯車要
素と噛合い、比較的小さなアイドラ歯車要素はフ
イルム駆動歯車と噛合つている。複合太陽歯車の
比較的大きな歯車要素はキヤリア歯車のピン44
0上に支承された複合遊星歯車の比較的小さな歯
車要素と噛合い、遊星歯車の比較的大きな要素は
軸434により支持されたカム駆動歯車と噛合
う。クラウン歯車要素と直歯歯車要素からなる複
合中間歯車442は、スタツド444により中間
壁面部材に対して支承され、その直歯歯車要素は
キヤリア歯車と噛合い、そのクラウン歯車要素は
逆転可能な駆動モータ448のピニオン446と
噛合つている。爪部450はピン452により中
間壁面部材と枢着され、フイルム駆動歯車436
に対して押圧されてこの歯車が時計方向(即ち、
フイルム前送方向)に回転することを制限する。
カム456はカム駆動歯車422に対して取付
けられ、以下において更に詳細に説明するよう
に、絞りとシヤツター速度を調整し、圧力付加部
材を作動させ、シヤツターの巻上げおよび解除を
行ない、送り爪の歯列をフイルム・デイスクのノ
ツチから引込めるように作用する。これらの機能
が実施される特定の方法については第13図乃至
第15図に関して詳細に説明するが、こゝではフ
イルム・デイスクおよびカムの回転運動は非同期
的であり、このためカムがその種々の機能の実施
のため充分に大きな角度にわたり回転運動を生
じ、これによりカム表面およびカム・フオロワー
部材における公差要件を減じ、またモータに対す
る最大トルク要件を最小に抑えるため大きな構成
上の柔軟性を提供するものである。
歯車技術において公知の如く、本文で述べた形
式の遊星歯車伝達装置は、2つの出力部、即ちカ
ム駆動歯車422とフイルム駆動歯車420を提
供するが、そのいずれかの運動が阻止されると他
方は回転運動を行なうものである。カム駆動歯車
の回転運動が阻止されると、キヤリア歯車426
の時計方向の回転運動により遊星歯車を静止遊星
カム駆動歯車と噛合うその大きな歯車要素と同じ
方向に旋回運動させ、それによつて遊星歯車の比
較的小さな要素は太陽歯車を時計方向に駆動する
が、その速度はキヤリア歯車の速度よりも小さ
い。太陽歯車のこの時計方向の回転運動は、更
に、アイドラ歯車を駆動し、その結果フイルム駆
動歯車を時計方向に駆動させ、別の減速は小さな
遊星歯車要素、アイドラ歯車およびフイルム駆動
歯車とにより生じる。もしフイルム駆動歯車の運
動が阻止されると、キヤリア歯車の時計方向の回
転運動によつて、遊星歯車の小さな歯車要素を今
述べた許りの歯車系を介して固定される静止太陽
歯車と噛合わせてこの遊星歯車を反時計方向に回
転させ、これによりカム駆動歯車を反対方向に回
転するキヤリア歯車の速度により遅い速度で反時
計方向に駆動する。同様に、もしキヤリア歯車が
反時計方向に駆動されフイルム駆動歯車が拘束さ
れるならば、カム駆動歯車はキヤリア歯車に対し
て同じ減速比で時計方向に駆動されることにな
る。カム駆動歯車の運動と比較してフイルム駆動
歯車の駆動に関与する異なる数の歯車および歯数
比の故に、この機構はモータと前者の歯車との間
にモータと後者の歯車との間よりも遥かに大きな
減速比をもたらす。例えば、モータとフイルム駆
動歯車間の減速比は200:1の程度であるが、モ
ータとカム駆動歯車間の減速比は20:1程度とな
る。従つて、フイルム駆動歯車は更に低速で回転
してカム駆動歯車よりも非常に大きなトルクを及
ぼすものであることが明らかであろう。
フイルム送り操作の開始時において、以下に説
明する送り爪の歯列がフイルム・デイスクの表面
に接して静置し、モータは時計方向に回転してキ
ヤリア歯車を時計方向に駆動する。カム456が
操作する種々の機構によりこのカム上に及ぼされ
る回転に対する摩擦抵抗のため、該カムはこれに
より、フイルム・デイスクが時計方向(フイルム
の前送方向)に駆動される限り、静止状態を維持
することになる。送り爪がフイルムの送りノツチ
に進入する時、フイルム・デイスクが更に時計方
向に回転することが防止され、送り爪スイツチ2
0の開路状態によりモータが消勢させられる。し
かし、モータがストツパに達する前に、このモー
タおよび遊星伝達装置の慣性によりフイルム駆動
歯車が更に僅かに回転させられ、これにより前記
歯車をフイルム送り部材と結合する図示しないば
ねに張力を与える。フイルム送り部材は爪部45
0により反時計方向には回転することを禁止され
るため、フイルム・デイスクは、その後モータが
カム456に対して回転を与えるように作動する
方向の如何に拘わらず、時計方向のばねの張力の
作用下に維持される。このようにフイルム・デイ
スクがいずれの方向にも回転することを禁じられ
るため、モータのそれ以後の付勢により前記カム
がモータのピニオン446の回転方向と反対の方
向に回転させられることになるのである。
カム456の背面には、第13図に最もよく示
すように、スタツド464により枢支されるレバ
ー462の従動ピン460を収受するカム・トラ
ツク458が設けられている。このカムがその図
示された最終位置にある時、可撓性を有するばね
部材468により前記レバーに取付けられたフツ
ク要素466が、第14図の実線により最もよく
示される如きフイルム送り爪472のフインガ4
70との係合関係を越えて位置される。フイルム
送り爪472は、第12図において示されるよう
に、枢着ピン474により中間壁面部材に対して
枢着され、送り爪の歯列478をフイルム・デイ
スク24に向つて押圧するようにばね476によ
り軽く偏倚させている。レバー462が同図の実
線で示される位置にある時は常に、このレバーは
スイツチS22を開路し、またそのアーム480
は前に述べたと同じ方法によりキヤリツジ圧力板
との係合関係から離脱するように圧力付加部材を
変位させる図示しないリンク装置を作動する。前
記カムがその最終端置からいずれかの方向に約
75°の角度だけ回転させられる時までに、第13
図において破線により示される位置に対するその
結果生じるレバー462の反時計方向の運動によ
つて前記圧力付加部材に圧力板を作動させ、フツ
ク要素466は第13図に同様に示される位置ま
で変位される。このようなフツク要素の運動の
間、その背面482は、ばね部材468を前方に
撓めることにより、送り爪のフインガ470の隣
接端部および前記フインガを通過したフツク要素
のカムと係合する。レバー462は前記カムが約
285°だけ回転するまでこの位置を維持し、これと
同時にこのレバーは前記カムがその回転運動を完
了する時その元の位置に戻される。この戻し運動
の間、前記圧力板における圧力は再び解除され、
フツク要素466の縁部484は前記送り爪のフ
インガ470を捕捉し、フツク要素が送り爪のフ
インガとの係合関係を越えて運動する前に第14
図に点線で示される位置まで前記爪を瞬間的に枢
動させる。前に述べたように、送り爪の歯列47
8がフイルム・デイスクのノツチから瞬間的に引
出される時、歯車420をフイルム送り部材と結
合する部材の捻り作用により、直ちに前記フイル
ム・デイスクを僅かに時計方向に回転させ、その
結果前記爪部材がフツク要素466との係合関係
から解除される時、前記爪の歯列はこの時フイル
ム・デイスクの表面に対して当接する。
第15図、第16図および第17図に示される
ように、開口ブレード486およびシヤツターブ
レード488は共通の枢着部材490上にカム4
56の前方に枢着され、番号492で略示される
案内部材を通過する。この案内部材は、対物レン
ズのための取付部の一部をなし、前に述べたフイ
ルム支持フレーム部材82に対応する第12図に
部分的に示されたフイルム支持フレーム構造部4
94と一体であることが望ましい。
開口ブレード486には、片側でリツプ部49
8により閉鎖された中央部の開口496が設けら
れている。カム456の中心部の3つの隅部のあ
るカム要素500はこの開口内に収受され、開口
板上の弾性ワイヤ502により係合されて前記リ
ツプ部498をカム要素500の隣接する表面と
係合する関係になるように押圧する。このカム要
素が第15図に示されるようにその最終位置にあ
る時、開口ブレードの自由端部はブレード486
と488の後方で前記案内部材492により提供
される開口部504を覆い、これにより光がフイ
ルムに達することを防止するのである。
カム部材が第15図に示された位置から時計方
向に回転する時、開口ブレードは最初反時計方向
(第15図乃至第17図において)に運動し、次
いで、カム部材が約230°だけ回転する時まで、第
16図に示されるその最外方の時計方向位置をと
るようにその運動を反転させる。弾性ワイヤ50
2が開口ブレード停止ピン506に対して押圧す
るこの位置においては、ブレード486の開口部
508がレンズの光学軸と整合して使用可能なレ
ンズの最も小さな絞りを規定する。前記開口ブレ
ードは、カム456が約310°だけ回転されるまで
前記位置を維持し、これと同時にカム456が第
15図に示される位置まで戻される。もしこのカ
ムがその最終位置から反時計方向に回転するなら
ば、ブレード486は最初にその時計方向の最外
位置まで運動し、次いで、このカムの約230乃至
310°の範囲内の回転運動の間、前記ブレードの自
由端部が第17図に示される如く開口部504を
越えるようにその運動方向を反転させる。従つ
て、この時間間隔内において、開口部504はレ
ンズの最大絞りを規定する。前記カムがその回転
運動を完了すると、前記ブレードは再び第15図
に示されたその前の位置に戻るのである。
シヤツター・ブレード488は、リブ516,
518,520およびコンデンサ456の前面上
の円形の中心部ボス522により画成されるカ
ム・トラツク514内に収受される従動ピン51
2が設けられている。2つの弾性ワイヤ524お
よび526は、各番号528および530で示さ
れる如く、その各々の自由端部をブレード488
上の対応する耳部532および534と係合関係
をなし、これにより該ブレードが第15図に示さ
れるその中心位置に偏倚されるようにカメラに堅
固に固定されている。この位置においては、案内
部材の開口部504は、比較的小さな矩形状の露
出開口536と比較的大きな矩形状の露出開口5
38間のシヤツター・ブレードの位置により遮蔽
される。
カムが時計方向に回転させられて比較的大きな
露出値(EV)の露出量、即ち比較的大きな輝度
の情景条件下の露出を生じる時、カム・トラツク
は従動ピン512をカム456の中心部に向つて
移動させることにより、これによりブレードをば
ね256と反対の時計方向に運動させ、その結果
前記カム280°の回転運動を完了する前に比較的小
さな露出開口部536が対物レンズの固定開口5
04を通過し終つているようにする。シヤツタ
ー・ブレードの運動と開口ブレードとの間の調時
関係の故に、前記シヤツター・ブレードの露出開
口が光の経路を横切つて通過する時前記開口ブレ
ードは光の経路を遮断し、これと同時に開口ブレ
ードはその最も小さな開口508を前記の光経路
に定置する。カムがその280°の位置を越えて回転
する時、カムのリブ518の先端部540はピン
512との係合から離脱し、このためばね526
がシヤツター・ブレードを迅速にその最初の位置
に戻すことを許容する。この運動の間、比較的小
さな露出開口536はレンズの光学軸に沿つて開
口508と瞬間的に整合されて、短い時間の最小
絞りの露出を行なう。この時カム456の最後の
回転運動は開口ブレードを第15図に示されるそ
の光遮断位置に戻し、瞬間的に送り爪を引込め、
圧力板を解除して操作サイクルを完了させるので
ある。
カムが反時計方向に回転させられて比較的小さ
なEV値の露出量を生じる時、カム・トラツクは
ピン512をカムの周部に向けて運動させ、これ
によりシヤツター・ブレードをばね524と反対
の反時計方向に運動させ、その結果カムが280°の
回転運動を完了する前に、比較的大きな露出開口
538が前記の光経路を越えて運動することにな
る。大きな開口が光経路を横切る間、開口ブレー
ドは再びブレードを光から保護し、次に完全に開
口504を横切つて運動する。カムが反時計方向
の約280°の回転運動を完了した時、カムのリブ5
18の先端部542は従動ピン512との係合か
ら離脱し、この条件はばね524がシヤツター・
ブレードを迅速にその最初の位置に向けて時計方
向に運動することを許容し、これにより比較的長
い持続時間の最大絞り露光を行ない、これと同時
にカムの最後の回転運動が開口ブレードにその最
初の位置を回復させ、送り爪を引込めて圧力板を
解除するのである。
比較的大きな露出量の開口が固定開口504を
横切る時、シヤツター・ブレードのノーズ部54
4は、前記スイツチ・ブレードとカメラの他の電
気的な構成要素とは絶縁されたシヤツター・ブレ
ード自体とからなるフラツシユ同時スイツチS2
4のスイツチ・ブレード546と接触する。フラ
ツシユが確実に低いEV値の露出の間のみ固定さ
れるようにするためには、シヤツター・ブレード
のノーズ部544がシヤツターの他の作動期間中
にスイツチ・ブレード546と接触するという事
実にも拘わらず、スイツチS24もまた第2の接
点ブレード548を有する。このブレードは、前
記開口ブレードが第17図に示されるその反時計
方向の最外方位置にある時に開口ブレード486
上の耳部552により係合可能でブレード548
をブレード546と接触関係になるように運動さ
せる絶縁された先端部550を含む。開口ブレー
ドおよびシヤツター・ブレードは低いEV値の露
出の間のみこのような各位置を占める故に、スイ
ツチ・ブレード458からシヤツター・ブレード
488に至る電気回路は、比較的大きな露出開口
が開口504を横切る間である前記の期間におい
てのみ完成されるのである。
これまでの記述によれば、これから前に述べた
種々の角度位置がとられるところの同じ最初の位
置にカム546が常に正確に戻ることを示唆して
いるが、送り爪は瞬間的に引込められ、圧力板が
解除され、その回転運動の方向の如何に拘わらず
図示された最終位置からいずれかの方向への約
320°の回転運動をカムが完了する時までに、また
レバー462がその時計方向の最外方位置まで運
動する前に、送り爪が瞬間的に引込められ、圧力
板が解除され、前記シヤツター・ブレードおよび
開口ブレードの全ての大きな運動が完了する。従
つて、第13図に示されるスイツチS22もまた
各操作サイクルの完了時にカムの回転運動を終了
させるため使用可能である。
今述べた本発明の実施態様に関連する電気回路
は、非常に僅かな感知スイツチしか必要としない
点を除いて第8図に示す実施態様と実質的に同じ
ものである。この差異のよつて来たるところは、
主として、第12図乃至第17図に示される機構
が、フイルムの前送機能が完了した後にシヤツタ
ーの巻上げ機能を実施することによるものであ
る。従つて、もしこの機構がフイルムの未露光部
分を露光位置に送るため充分にフイルムを前送し
損なう場合、例えば最後の露光域が露光された後
では、このような不具合は、シヤツターが巻上げ
られてシヤツターを操作することなくカム456
をその最終位置まで戻すことが可能となる前に、
スイツチS20およびS22の同時の閉路状態に
より検出される。しかし、これまで述べた実施態
様においては、このような不具合の後カム組立体
をその最終位置まで戻すことはシヤツターの解除
の干渉工程を必要とするものであり、これは更に
カートリツジのカバー・スライドが閉鎖される時
にのみ実施されねばならない。
こゝで問題とされる機構を内蔵するカメラの
種々の自動的な順序を付した諸操作については、
種々の電気的システムの入力および出力の以降の
要約により、また種々のカメラの操作がモニター
され制御される「ロジツク」の要約によつて記述
する。しばしばコンピユータ技術において使用さ
れるこのような形態の記述は、第5図乃至第9図
において特定的に示される本発明の実施態様を記
載する論理的なフローチヤートに関連して使用さ
れる見近かな形態の記述に代つて、単に短い許り
でなく更にやゝ詳細なものとなることを理解され
たい。換言すれば、異なる技術的な背景を有する
読者の便宜のため2つの異なる記述の方式が用い
られるが、各システムが基本的に異なることを意
味するものではない。
電子的システムに対する入力 1 スイツチの入力 1.1 電力スイツチの入力 下記の状態において電力スイツチ(スイ
ツチS1と同じ)を「開路状態」にする機
構 1.1.1 装填用扉部68が開口状態または 1.1.2 レンズ・カバーの扉部(図示せず)が
閉鎖状態 1.2 解除スイツチ入力 シヤツター・レリーズ・ボタンが作動さ
れる時シヤツター解除スイツチ(スイツチ
S4と同じ)を「閉路状態」にさせ、ま
た、シヤツター・レリーズ・ボタンが解除
される時「開路状態」にする機構 1.3 フラツシユ同期スイツチ入力 シヤツターが完全に開放状態(EV値が
低い/フラツシユ露出時のみ)である時フ
ラツシユ同期スイツチS24を「閉路状
態」にさせ、また他の全ての状態に対して
これを「開路状態」にする機構 1.4 送り爪スイツチ入力 送り爪がフイルム・デイスクのノツチ内
に収受される時送り爪スイツチS20を
「開路状態」にさせ、他全ての状態に対し
ては「閉路状態」にする機構 1.5 圧力板スイツチ入力 圧力が圧力板に加えられる時スイツチS
22を「閉路状態」にさせ、また圧力が解
除される時このスイツチを「開路状態」に
する機構 1.6 「時限」スイツチ入力 図示しない「時限」スイツチを露出サイ
クルの開始に先立つて「閉路状態」にさ
せ、その意図する結果は露出サイクル開始
前のフラツシユ充電の完了である任意のユ
ーザ動作。この「時限」スイツチはカメラ
の撮影グリツプ、カメラの運転、カメラ姿
勢等により作動させられる。
2 露出検出入力 情景の光量は露出検出回転286により検
出され、この回路は前記光量が低いEV値/
フラツシユ領域(低い光量)または高いEV
値領域(高い光量)内のどちらにあるかを判
断する。予め定めた情景の光量は2つの領域
間の公差点を規定する。
電子的システムの出力 1 モータ出力 モータ時は(+)方向または(−)方向に
回転する(かあるいは回転しない)。第15
図乃至第17図に示されるように、(+)方
向の回転はカム456を反時計方向に回転さ
せ、(−)方向の回転はこのカムを時計方向
に回転させる。
2 フラツシユの出力 完全に充電されたフラツシユ・コンデンサ
に対するフラツシユ出力は低いEV値の条件
の下で充分なフラツシユ照明を提供するに充
分であり、このコンデンサは以下に述べる遅
延量に適する時間間隔以内にかかる出力を生
じるように再充電可能とされる。
「主電力」ロジツク 1 以下の場合、即ち 1.1 電力スイツチが「閉路状態」の時、また
は 1.2 前記「時限」スイツチが閉路する時(前
記の「または」とは、「時限」スイツチが
充分な期間の間「閉路状態」にあつた場合
と、システムが遮断状態にある場合とに適
用する。) 1.3 制御された電力が「on」状態にラツチさ
れる時 1.4 フラツシユの充電が開始される時、およ
び 1.5 制御された電力の遅延(調時兼サイクル
制御装置302により確保される)が開始
される時。この遅延は制御される電力に対
する最大「on」時間を確保する。もしこ
の遅延状態が時間切れになると、制御され
た電力はラツチ状態を解かれ(「off」状
態)、全てのシステム機能を終了する。
1.6 以下の場合、即ち 1.6.1 フラツシユ・コンデンサが完全に充電
される時(電子フラツシユ回路280に
おける電圧検出器により検出される如
く)または、 1.6.2 レンズ・カバーの扉部(存在する場合)
が閉鎖される時、または 1.6.3 制御電力の時間的遅延が時間切れの時 1.6.4 制御された電力がラツチ状態を解かれ
た時 2 以下の場合、露出サイクルが開始され、そ
の約束は取消し不能(即ち、不可逆転点)で
ある。即ち、 通常の状態から作動状態へのシヤツター・
レリーズ・ボタンにおける切換えが行なわ
れ、前の露出サイクルおよびフイルム前送サ
イクルが完了した後シヤツター・レリーズ・
スイツチを「閉路」する場合(この状態は
「開路状態」にある送り爪スイツチにより表
示される)。
3 露出サイクルが開始される時(2の場合
に準じる) 3.1 制御された電力が「on」状態にラツチさ
れる時 3.2 フラツシユ充電が開始される時 3.3 光のサンプリングの遅延(調時兼サイク
ル制御装置302により生じる)が開始す
る時。この遅延は情景の光量がサンプルさ
れる時間間隔を確保し、EV値の判定がな
されて記憶される(低EV値/フラツシユ
照明または高EV値時)。
3.4 フラツシユ再生の遅延(調時兼制御装置
302により生じる)が開始される時。
この遅延はサイクルのシヤツターの解除
部分の開始に先立ちフラツシユ・コンデン
サを再生するための最大間隔を確保する
(低EV値/フラツシユ露出時のみ) 3.5 制御された電力の遅延が(再び)開始さ
れる時 4 以下の場合、即ち 4.1 光のサンプリングの遅延が時間切れにな
る時、および 4.2 サンプルされた光量が高いEV値領域であ
る時 4.3 モータの出力が(−)方向の回転である
時ステツプ6に行く 5 以下の場合、即ち 5.1 光サンプリングの遅延が時間切れの時、
および 5.2 サンプルされた光量が低EV/フラツシユ
領域内にある時 5.3 フラツシユ充電が可能となる時 5.4 以下の場合、即ち 5.5.4.1 フラツシユ・コンデンサか完全に充電
される時、または 5.5.4.2 フラツシユ再生遅延状態が時間切れに
なる時(いずれか最初に起きた場合) 5.5.4.3 モータ出力が(+)方向の回転である
時 5.5.4.4 フラツシユの充電が禁止される時 5.5 シヤツターが完全に開放される(フラツ
シユ同期スイツチS24が「閉路状態」と
なる)時、フラツシユ出力が光を発射す
る。
6 露出が完了した時(送り爪がフイルムのノ
ツチから引込む時スイツチS20の閉路によ
り検出される時) 6.1 モータの作動か終了する(モータの空転)
時 6.2 フラツシユの充電が可能な時 6.3 フラツシユの充電の遅延(タイミング兼
周期制御装置302により確保される)が
開始される時 (註)この遅延は、フイルム送りが開始さ
れる前にフラツシユ・コンデンサを充電す
るための固定時間を確保する。
6.4 制御された電力の遅延が再び開始される
時 7 フラツシユ充電の遅延が時間切れになる
時、即ち 7.1 モータ出力が(+)方向の回転である時 7.2 フラツシユの充電が禁止される時 8 フイルムの前送が完了する時(送り爪がフ
イルムのノツチに進入し、送り爪スイツチS
20を「開路」する時) 8.1 モータの作動が停止する時(モータの空
転) 8.2 フラツシユの充填が可能になる時 8.3 制御された遅延が再び開始される時 9 以下の場合、制御された電力がラツチ状態
を解かれる時(「off」の時)、即ち、 9.1 フラツシユ・コンデンサが完全に充電さ
れる時、または 9.2 レンズ・カバーの扉部(存在する場合)
が閉鎖される時(電力スイツチ「開路」す
る時)、または 9.3 制御された電力が時間切れになる時 特殊な事態、故障モード等と関連するロジツ
ク 最終こまのロジツク 本文で特定するこのロジツクは以下の如く作
動する機構を前提とするものである。即ち、最
後のこまが、フイルム・デイスクがこれ以上回
転できない(ハブの耳部50のカートリツジ・
ハウジング耳部52との係合の故に)地点まで
前送された後、カバー456のその後最初の回
転により圧力が圧力板に付加させられる。
1.1 以下の場合、即ち 1.1.1 送り爪がフイルムのノツチに収受され
ない時(送り爪スイツチS20が「閉
路」状態の時)、および 1.1.2 圧力が圧力板に付加される時(スイツ
チS22が「閉路」状態にある時) 1.1.3 記憶装置300における記憶要素がセ
ツトされる時 1.1.4 モータ出力が(−)方向の回転となる
時(モータの作動が(+)方向から
(−)方向の作動に反転される時) 1.1.5 最大の遅延が再び開始される時 1.2 以下の場合、即ち 1.2.1 圧力板における圧力が解除される時
(スイツチS22が「開路」状態になる
時)、および 1.2.2 記憶装置が「セツト」状態にある時
(1.1.3に準じる)、即ち 1.2.3 モータの作動が終了する時 1.2.4 露出サイクルの開始が禁止される時
(この状態は、送り爪がフイルム・デイ
スクのノツチにあることを必要とする
2項の基準に照して、露出サイクルの開
始のため必要不可欠である) 1.2.5 制御された電力がラツチを解かれる時
(即ち、「off」の状態)、即ち、遮断状態
にある時 (註)この遮断状態は、1.2.1および
1.2.2項が満たされた後(即ち、制御
された電力の遅延が時間切れになる時)
ある期間だけ生じる 1.2.6 フラツシユの充電が禁止される時 1.3 1.1.3項の記憶装置は制御された電力が
「off」から「on」の状態になる時にセツト
される。
(註)記憶要素のこの「セツト」状態はモ
ータの出力の望ましい(+)方向の回転を
消勢するため使用され、これは通常送り爪
がフイルム・デイスクのノツチに収受され
ず、圧力板の圧力が解除される時(または
その後)に通常生じる(例えば、3項の
最初のこまの初期化参照) 2 電力の遮断の回復 以下は、電源からの電力がある露出サイク
ルの間遮断された後システムの挙動について
記述する。
2.1 もし遮断状態が1乃至5項において
生じるならば、切換えられた電力が「off」
から「on」になる時、電子的システムの
応答は1項に準じる。露出サイクルは、
通常の方向において開始される(2項に
準じる) (註)こゝで示した情況は、露出が(おそ
らくは)生じなかつた(送り爪が依然とし
てフイルム・デイスクのノツチ内にある)
場合である。圧力板の状態は中間位置であ
る(圧力は、遮光が生じた特定の時間に応
じて付加されたり付加されなかつたりす
る) この状態の許容性は、機構の「詰り」が
給電の再開後のいかなる情況の下でも生じ
得ないような機構であることを前提とす
る。
2.2 もし6または7項において遮蔽が生
じるならば、即ち、切換えられた電力が
「off」から「on」になる時、電子システム
は6または7項のいずれか(いずれの
項であるかは、任意である)においてこの
サイクルをとるべきものである。
以下の論理的状態は2.2項の要件を強
調するものである。
以下の場合、即ち 2.2.1 送り爪はフイルムのノツチには収受さ
れない(スイツチS20は「閉路」状態
にある)時、および 2.2.2 圧力板が解除される(スイツチS22
が「開路」状態にある)時 2.2.3 モータ出力は(+)方向の回転となる。
2.3 もし遮蔽状態が1.1項において生じるな
らば、電子システムは1.1項におけるサ
イクルをとり、この時切換えられた電力が
「off」から「on」になる。
3 最初のこまの初期化 最初のこまの初期化は2.2項のロジツク
において明らかである(要約すれば、電力が
システムに与えられた後、即ち、送り爪が最
初のフイルムのノツチに進入するまでは、モ
ータ出力は(+)方向の回転である) 4 「非常に低い」電圧条件は以下の場合に記
憶される(セツト状態)。即ち、 4.1 制御された電圧が予め定めた閾値より低
く低下する。記憶装置は以下の場合にリセ
ツトされる。即ち 4.2 露出サイクルが開始される時(2項に
準じる)、または 4.3 制御された電力が「off」から「on」にな
る時。フラツシユ・コンデンサの充電は、
ロジツクが「セツト」状態にある時禁止さ
れる。
本文においてこれまで記述した種々のフアイン
ダ信号は以上述べた許りの本発明の実施態様にお
いて容易に実施可能であること、またカメラの制
御要素としてのマイクロ・コンピユータまたは類
似のコンピユータの使用がかゝるカメラに本文に
おいて特に述べた如き特徴に加えて他の特徴をも
たらすものであることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施したカメラにより使用さ
れることが望ましい形式のフイルム・カートリツ
ジを示す正面図、第2図は第1図に示したフイル
ム・カートリツジを示す背面図、第3図は本発明
を実施するカメラの実施例を示す前方からの斜視
図、第4図は開放状態の装填扉を示し、かつカメ
ラ内における装填位置にあるフイルム・カートリ
ツジを示す第3図のカメラ背面図、第5図は第3
図および第4図に示されたカメラの、本発明の望
ましい一実施態様を構成する内部機構を示す分解
斜視図、第6図は第5図に示した機構のシヤツタ
および絞り組立体を示す正面図、第7図は第3図
乃至第6図に示されたカメラの電気回路を示すブ
ロツク図、第8図は第7図に示された電気回路に
内蔵された論理兼制御回路(LCU)を示すブロ
ツク図、第9A図乃至第9D図は第8図に示した
LCUの制御下における種々のカメラ操作の自動
シーケンスを示すやや簡単な論理的フローチヤー
ト、第10図は第6図に示した汎用形式のシヤツ
ター兼絞り作用組立体の別の変更例を示す正面
図、第11図は第6図に示した汎用形式のシヤツ
ター兼絞り作用組立体の更に別の変更例を示す第
10図に略々対応する図、第12図は遊星歯車機
構を使用する本発明の別の望ましい実施態様によ
るカメラ機構の部分断面斜視図、第13図はカー
トリツジの圧力板に対する圧力の付加およびフイ
ルム送り爪の瞬間的な引込み動作を制御する方法
を示す第12図に示した機構のカム部材を示す正
面図、第14図は第13図に示した機構によりフ
イルム送り爪が係合される方法を示す側面図、第
15図は前記カム部材がその中立位置にある時こ
の部材により制御される前記シヤツター兼絞り作
用組立体の各位置を示す第13図と類似の図、第
16図は高いEV露出値の間示された成分の各位
置を示す第15図と対応する図、および第17図
は低いEV露出値の間示された成分の各位置を示
す第15図および第16図と対応する図である。 20……フイルム・カートリツジ、22……ハ
ウジング、24……フイルム・デイスク、26…
…中心部ハブ、28……露出域、30……送りノ
ツチ、32……露出窓、34,56……前壁面、
36……カバー滑子、38……ハウジング切込み
部、40……スタツド、42……後壁面、44…
…カートリツジ圧力板部材、46……露出カウン
タ・ダイヤル、48……光遮断開口、50……ハ
ブ耳部、52……カートリツジ耳部、54……胴
部、58……対物レンズ、60……フオトセル窓
部、62……電子フラツシユ装置、64……フア
インダ窓部、66……シヤツター・レリーズ・ボ
タン、68……装填扉部、72……スライド・ボ
タン、74……カートリツジ室、76……カメラ
壁面、78……バツテリ・コンパートメント、8
0……バツテリ、82……フイルム支持フレーム
部材、84……駆動部材、86……滑り操作ピ
ン、88……ばね部材、90……圧力付加部材、
92……ばねアーム、94……スイツチ・ピン、
96……解除ピン、100……滑り部材、10
4,106……開口、108,120……耳部、
110……ラツチ・スライド、114,132…
…スロツト、116,118,136……フツ
ク、122……フインガ、126,128……ノ
ツチ、130……滑り部材アーム、282,28
4,288,290,292,448,456,
486,488,500……露出制御機構、51
2,540,542……シヤツター解除機構、4
36……フイルム前送機構、420,518……
モータ応答装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも2つの予め設定された露出条件の
    一つを設定することができるカメラにおいて、 両方向へ回転することができるモータと、 情景の輝度を感知するセンサと、 前記センサの出力に応答して前記モータをいづ
    れか一つの回転方向へ回転させる電子回路手段
    と、 前記の少なくとも2つの予め設定した露出条件
    の一つを設定することができる移動板手段と、 前記モータに結合され、前記モータの一つの方
    向への回転によつて前記露出条件のうちの一つを
    設定し、前記モータの反対方向への回転によつて
    前記露光条件のうちの他の一つを設定するように
    前記モータの回転方向を前記移動板手段へ伝達す
    る手段と、 を具備することを特徴とするカメラ。 2 少なくとも2つの予め設定された露出条件の
    一つを設定することができ、シヤツター解除機構
    とフイルム前送り機構とを備えたカメラにおい
    て、 情景の輝度を感知するセンサと、 一つの方向及びその反対の方向へ回転すること
    ができるモータと、 前記センサの出力に応答して、前記モータの回
    転方向を選択する手段と、 前記の少なくとも2つの予め設定した露出条件
    の一つを設定することができる移動板手段と、 前記モータに結合され、前記モータの一つの方
    向への回転によつて前記露出条件のうちの一つを
    設定し、前記モータの反対の方向への回転によつ
    て前記露光条件のうちの他の一つを設定するよう
    に前記モータの回転方向を前記移動板手段へ伝達
    する手段と、 前記露出条件を設定するのと同じ方向における
    前記モータの更なる回転に応答して前記シヤツタ
    ー解除機構を作動させる装置と、 前記シヤツター解除装置の作動後に前記モータ
    を前記フイルム前送り機構と結合させてフイルム
    を前送りさせる装置と、 を具備することを特徴とするカメラ。
JP57025239A 1981-02-18 1982-02-18 Camera to which exposure control mechanism is mounted Granted JPS57172325A (en)

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