JP2610975B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2610975B2
JP2610975B2 JP63321731A JP32173188A JP2610975B2 JP 2610975 B2 JP2610975 B2 JP 2610975B2 JP 63321731 A JP63321731 A JP 63321731A JP 32173188 A JP32173188 A JP 32173188A JP 2610975 B2 JP2610975 B2 JP 2610975B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は撮影レンズを保護するレンズバリヤを開閉
するレンズバリヤ開閉機構及びこのレンズバリヤを有す
るカメラに関する。
[従来の技術] カメラには撮影レンズを保護するために、撮影レンズ
の前面にレンズバリヤを設けるものがある。このレンズ
バリヤは通常は撮影レンズを覆っており、撮影時に開く
ようになっているが、このレンズバリヤ開閉機構は例え
ば実開昭58-7132号公報に開示されるようにカメラ本体
に設けたレンズバリヤを、撮影時に手で横方向へスライ
ドさせるもの、また例えば実開昭62-63731号公報に開示
されるように、2枚のレンズバリヤをそれぞれの支点を
中心にして両側へ開くもの等がある。
[発明が解決しようとする課題] ところで、前者の横方向へスライドさせるものは、カ
メラ本体の前面を覆うように設けられており、全体が大
きくなり、その分カメラ本体に収納スペースを確保する
必要があり、カメラ本体の横幅を短縮して小型化を図る
上で障害となり、しかも自動的に開閉する機構を備える
ことが困難である。
また、後者の両側へ開くものは、それぞれのレンズバ
リヤに駆動力を与えて、それぞれ独立して撮影窓の両側
に開閉する機構であるため、構造が複雑であり、しかも
レンズバリヤの収納スペースを2箇所に別個に確保する
必要があり、同様にカメラの小型化、特に撮影レンズの
鏡胴を光軸方向に進退可能としたカメラにおいては、上
記問題が一層障害となっている。
この発明はかかる点に鑑みなされたもので、第1発明
の目的はレンズバリヤを一方向へ重ねて収納すること
で、収納スペースの確保が容易であり、しかも開閉構造
が簡単なレンズバリヤ開閉機構を提供することであり、
また第2発明の目的は撮影レンズの光軸方向への移動に
連動して簡単な機構でレンズバリヤを開閉することが可
能なレンズバリヤ開閉機構を有するカメラを提供するこ
とである。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、この発明のカメラは、撮
影レンズの前面を移動することにより、前記撮影レンズ
を被覆する閉口状態と、前記撮影レンズを解放する開口
状態を形成するために作動するバリヤを有するカメラに
おいて、該バリヤは、各々係合手段を有する複数の分割
バリヤによって構成され、前記係合手段が前記開口状態
及び前記閉口状態では各前記分割バリヤを互いに係合状
態にする一方、前記開口状態と前記閉口状態とが切り替
わる過程の少なくとも一部では、非係合状態にするよう
に構成され、前記複数の分割バリヤのうち、第1の分割
バリヤの移動に従動して、他の分割バリヤが移動し、前
記開口状態では、前記複数の分割バリヤが互いに光軸方
向に重ねて配置されることを特徴としている。
また、このカメラにおいては、前記複数の分割バリヤ
のうち、第1の分割バリヤは第1の係合手段及び第2の
係合手段を有し、第2の分割バリヤは第3の係合手段を
有し、前記分割バリヤが前記開口状態から前記閉口状態
へ切り替わる過程においては、前記第1の係合手段と前
記第3の係合手段が係合し、前記分割バリヤが前記閉口
状態から前記開口状態へ切り替わる過程においては、前
記第2の係合手段と前記第3の係合手段が係合すること
を特徴としている。
さらに、このカメラは、前記第1の分割バリヤを、前
記閉口状態へ付勢する付勢手段を有することを特徴とし
ている。
さらにまた、このカメラは、カメラ非使用状態では本
体に沈胴する沈胴位置に位置し、撮影可能状態では本体
から突出した突出位置に位置するレンズ鏡胴を有し、該
レンズ鏡胴の、前記沈胴位置と前記突出位置との間の移
動に連動して、前記第1の分割バリヤが移動することを
特徴としている。
[作用] この発明のカメラは、複数の分割バリヤによって構成
されるバリヤを有し、このバリヤが撮影レンズの前面を
移動することにより、撮影レンズを被覆する閉口状態
と、撮影レンズを解放する開口状態を形成するようにな
っている。ここで、複数の分割バリヤは各々に係合手段
を有し、開口状態及び閉口状態では各分割バリヤを互い
に係合状態にする一方、開口状態と閉口状態とが切り替
わる過程の少なくとも一部では、非係合状態にするよう
に関係づけられており、前記複数の分割バリヤのうち、
第1の分割バリヤの移動に従動して、他の分割バリヤが
移動し、前記開口状態では、前記複数の分割バリヤが互
いに光軸方向に重ねて配置される。
このため、撮影レンズの開口状態と閉口状態とを切り
替えるにあたり、一つの分割バリヤを移動させるのみ
で、全ての分割バリヤが移動し、さらに閉口状態におい
ては互いに光軸方向に重ねて配置されるため、収納スペ
ースが少なくすることができる。
また、このカメラにおいては、複数の分割バリヤのう
ち、第1の分割バリヤは第1の係合手段及び第2の係合
手段を有し、第2の分割バリヤは第3の係合手段を有
し、開口状態から閉口状態へ切り替わる過程において
は、第1の係合手段と第3の係合手段が係合し、分割バ
リヤが閉口状態から開口状態へ切り替わる過程において
は、第2の係合手段と第3の係合手段が係合するので、
各分割バリアの移動を容易にすることができる。
さらに、このカメラは、第1の分割バリヤを、閉口状
態へ付勢する付勢手段を有するので、非使用状態では常
に撮影レンズが被覆され、閉口状態を維持することが容
易である。
さらにまた、このカメラは、非使用状態では本体に沈
胴する沈胴位置に位置し、撮影可能状態では本体から突
出した突出位置に位置するレンズ鏡胴を有し、このレン
ズ鏡胴の、沈胴位置と突出位置との間の移動に連動し
て、第1の分割バリヤが移動するので、カメラの使用状
態と非使用状態を切り替えるのみで、開口状態と閉口状
態とが切り替わるので、開閉のために別の動力を設ける
必要が無く、構造が簡単である。
[実施例] 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図乃至第6図はこの発明が適用されるカメラを示
し、第1図はカメラの正面図、第2図は同背面図、第3
図は平面図、第4図は第3図の左側面図、第5図は第3
図の右側面図、第6図は第1図のVI-VI断面図、第7図
はファインダの表示を示す図、第8図は裏蓋の表示を示
す図である。
カメラボディの構成 このカメラは本体10、前カバー20、装飾パネル30及び
裏蓋40から構成され、これらはそれぞれ合成樹脂で形成
されている。前カバー20の前面に装飾パネル30が係合さ
れており、この前カバー20が本体10を覆うように係合し
ネジ止めされる。裏蓋40及び電池蓋41は本体取付体42の
軸受部42aにヒンジ軸43を介して一体に組付けられてお
り、この本体取付体42を本体10に係合し、さらにネジで
固定している。この裏蓋40は本体10に設けられた裏蓋開
閉ノブ11で開閉される。電池蓋41には電池の逃げ部41a
が形成されており、さらに電池蓋41の側部には凹部41b
が形成されている。この電池蓋41は側部を本体10に係合
して閉じるようになっており、側部の凹部41bに指先を
当て開くことができる。
前カバー20の側部には電池蓋41の凹部41bの近傍にス
トラップ取付具12が設けられている。
前カバー20、装飾パネル30、裏蓋40及び電池蓋41はカ
メラを構成する全周面が曲面に形成され、さらにカメラ
の側面から突出する部分を極力なくして手ざわりを良く
している。
カメラの大きさは、長さ略117mm、高さ略63mm、厚さ
略35mmに形成され、小型で取扱性、携帯性に優れた構成
になっている。
また、画面サイズは24mm×36mmに設定されている。
本体10には画枠部13を挟んで未露光フィルム収納室14
と露光フィルム収納室15とが形成されており、この未露
光フィルム収納室14にはパトローネ1が収納され、露光
された写真フィルムFが露光フィルム収納室15に設けら
れたリール16で巻取られる。
本体10の中央部にはフロント地板17が設けられ、この
フロント地板17に撮影レンズ50を備えた鏡胴枠22が鏡胴
51と一体で光軸方向へ移動可能に設けられ、沈胴するよ
うになっている。
撮影レンズ この撮影レンズ50は4群4枚で構成され、鏡胴枠22に
支持体52,53を介して取付けられ、鏡胴枠22が鏡胴51に
取付けられている。撮影レンズ50の焦点距離は35mm、明
るさはF3.5に設定されている。
撮影レンズ50はレンズとレンズとの間にシャッター54
が配置されたビトゥインタイプが用いられ、3枚のレン
ズ50a,50b,50cはガラスで形成され、写真フィルム側の
1枚のレンズ50dは非球面のプラスチックで形成されて
いる。
撮影レンズ50の撮影距離は0.35m〜無限大に設定され
ている。
ファインダー機構 ファインダー機構はカメラ本体の中央上部に設けら
れ、アルバダ式ブライトフレーム透視ファインダーが用
いられている。
このファインダー60には第7図に示すような表示が設
けられ、撮影範囲フレーム61,62、AFフレーム63があ
り、さらに測距完了(点灯)及び距離警告(点滅)表示
64、クローズアップモード(点灯)表示65、ブリッツマ
ーク66等が設けられている。
焦点調節機構 焦点調節機構は撮影に際し、被写体までの距離に応じ
て撮影レンズ50と写真フィルム面との距離を変え、被写
体の像が正しくフィルム面に結ばれるように焦点の調節
を行なう。
この焦点調節のための測距機構としての投光AFレンズ
70、受光AFレンズ71がフロント地板17の上部に設けら
れ、装飾パネル30のAF窓72,73で覆われ、赤外線ノンス
キャンアクティブ式自動測距が採用されている。撮影距
離範囲は通常撮影が0.6m〜無限大、クローズアップ撮影
が0.35m〜0.6mである。
撮影レンズ50を保持する鏡胴51の繰出で、レンズ群を
直進駆動させてピント調節を行なう。レリーズボタン2
の半押しでフォーカスロックが可能で、ファインダー60
内に測距完了を表示する。
クローズアップボタン3の操作で、クローズアップ撮
影が可能となり、さらにクローズアップボタン3を操作
すると通常撮影に切替る。このクローズアップボタン3
の近傍に電源ボタン4が設けられている。
シャッター機構 シャッター機構は写真フィルムに必要な露光量を時間
的に与える役割りと、露光時間以外は不必要な光を遮断
する機能を兼ねている。
レリーズボタン2の操作でシャッターモータ80が駆動
してシャッター54を開閉するようになっており、このシ
ャッター54の制御はプログラムシャッター方式が採用さ
れている。また、電磁レリーズが採用され、シャッター
速度は1/3秒〜1/500秒の無段階変速である。さらに、セ
ルフタイマが用いられており、撮影モード切替ボタンS1
でセットされ、レリーズボタン2の操作で作動開始し、
作動時間は約10秒で、作動時発光ダイオードが約7秒点
灯し、約3秒点滅する。1ショット後に、自動発光モー
ドに復元する。
シャッター54はレンズバリヤ閉、電源電圧低下、スト
ロボ未充電及び被写体距離が撮影可能距離範囲外である
ときレリーズロックされる。
自動露出機構 写真フィルムに適正な露光を与えるために、画面にお
さまる被写体側の光の明暗を測り、露光量を調節するも
のである。入射してくる光の量に応じて電気信号を変換
するために、cds(硫化カドミウム)受光素子90が用い
られている。この受光素子90はフロント地板17に取付け
られ、装飾パネル30のAE受光窓91で覆われている。
露出制御の連動範囲はフィルム感度ISO100で、被写体
輝度のEV値5〜17の範囲であり、EV値9以下はストロボ
自動発光に自動的に切換えられる。
このカメラはDXコードが付いたパトローネ入りフィル
ムが使用され、写真フィルムをカメラに入れると、同時
にフィルム感度ISO50〜3200が自動的にセットされ、非D
Xフィルムは全て感度ISO100に自動的にセットされる。
ストロボ機構 このストロボ機構は閃光管100が本体10の未露光フィ
ルム室14の上方に固定されており、装飾パネル30のフラ
ッシュ窓101で覆われている。
ストロボ機構は低輝度時に自動的に発光し、かつ自動
充電式で、充電回路のコンデンサ7が本体10の露光フィ
ルム収納室15に近接して配置されている。
フィルム巻上げ機構 フィルム巻上げ機構は、この実施例では内蔵モータ11
0による自動巻上げ方式が用いられ、巻上げユニット111
を介して駆動され、裏蓋40を閉じた後に、レリーズボタ
ン2の作動で開始するオートロード方式である。オート
ロードミスは後記する撮影情報表示部122のフィルムカ
ウンタの「0」表示が点滅、さらにフィルム給送マーク
が点滅する。最終駒まで撮影されると自動的に巻戻され
る。
フィルム巻戻し機構 フィルム巻戻し機構は最終駒の撮影が完了すると、自
動的に巻戻しを行ない、巻戻しが完了すると自動的に停
止する。撮影モード切換ボタンS1とレリーズボタン2の
2操作で途中から巻戻しが可能になっている。
フィルム巻戻しはフィルムカウンタを減算し、かつフ
ィルム給送マークを逆方向へ表示する。
DXフィルムの場合はフィルム先端をパトローネに巻込
み後に、巻戻しが自動的に停止し、非DXフィルムの場合
はフィルム先端をパトローネに巻込まないで巻戻しが自
動的に停止する。
裏蓋 裏蓋40は蝶番式の開閉が用いられ、自動ロックであ
る。裏蓋40にはオートデートや撮影情報の制御表示部12
0が裏蓋地板44を介して設けられ、さらにフィルム確認
窓6が形成されている。
また、裏蓋40にはLCD部飾板130が取付けられ、このLC
D部飾板130にはデート表示部121、撮影情報表示部122が
設けられている。さらに、前記した撮影モード切替ボタ
ンS1とデートモード切替ボタンS2、年月日、時分の修正
箇所を選択する修正箇所選択ボタンS3、デート表示の加
算を行なう加算ボタンS4が設けられている。
裏蓋40の内側には圧着板46が設けられており、この圧
着板46で本体10に形成されたフィルムレールとの間にト
ンネル間隔を形成し、写真フィルムを走行させるように
している。
電源 本体10の電池室18には3Vリチウム電池8が1本収納さ
れ、ユーザーが電池蓋41を開閉することで交換可能にな
っている。さらに、デート写し込み用として機能すると
共に主電源のバックアップ電源としても機能する3Vのボ
タン電池9が1個、裏蓋40の電池収納室45に収納されて
いる。
オートデート オートデートとして液晶表示のディジタル時計が制御
表示部120に内蔵されており、裏蓋40のLCD部飾板130に
設けられたデート表示部121に「年月日」「月日年」、
「日月年」、「日時分」或いは「OFFモード」が切替表
示され、それぞれ前記したデートモード切替ボタンS2、
年月日、時分の修正箇所を選択する修正箇所選択ボタン
S3、デート表示の加算を行なう加算ボタンS4を操作して
調整される。また、デート写し込み部によってデート写
し込みを行なう。
撮影情報表示 裏蓋40の撮影情報表示部122には、第8図に示すよう
にバッテリ表示122a、フィルムカウンタ122b及びフィル
ム給送表示122cが設けられている。また、ストロボ充電
中122d及びセルフタイマモード122e、さらに自動発光モ
ード122f、強制発光モード122g、不発光モード122hが切
換え表示される。
レンズバリヤ開閉機構 次に、レンズバリヤ開閉機構について、第9図乃至第
14図に基づいて詳細に説明する。
第9図は鏡胴駆動機構及びシャッター駆動機構を示す
図、第10図はレンズバリヤ開閉機構を示す図、第11図は
第10図のXI-XI断面図、第12図はレンズバリヤ開閉機構
の作動状態を示す断面図、第13図は第9図のXIII-XIII
断面図、第14図は第12図のXIV-XIV断面図である。
第11図及び第12図に示すように、フロント地板17には
支持枠21が設けられ、この支持枠21に鏡胴51が光軸方向
へ進退可能に設けられており、鏡胴51が沈胴する。さら
に、鏡胴51には鏡胴枠22が固定され、両者は一体になっ
て作動する。鏡胴51は前側部に撮影窓55を有しており、
この撮影窓55はレンズバリヤ140で覆われて、内部の撮
影レンズ50を保護するようになっている。
このレンズバリヤ140は第10図乃至第12図に示すよう
に、2枚の分割バリヤ141,142で構成され、鏡胴51の内
側に設けられたバリヤ押え板143で鏡胴51に支持され、
鏡胴51に形成された一対のレール56間を摺動可能になっ
ている。前側に配置された分割バリヤ141の上端には、
レール56と摺動しかつ後側にも突出する係合手段である
突起141aが、下端にはレール56と摺動する係合手段であ
る突起141b及び前側に突出する突起141cが形成されてお
り、突起141cは鏡胴51に形成された溝51a内を摺動す
る。後側に配置された分割バリヤ142の上端には係合手
段である突起142aが、下端には係合手段である突起142b
が、それぞれレール56と摺動するように形成されてい
る。レンズバリヤ140を閉じる場合は、まず分割バリヤ1
42が上方に移動し、突起142bが分割バリヤ141の突起141
aに当接することにより、分割バリヤ141が連動して上方
に移動し、鏡胴51の撮影窓55が覆われる。分割バリヤ14
1の突起141cは溝51a内を摺動し、レンズバリヤ140が完
全に閉じたときは、溝51aの上端51bに当接する寸法関係
しなっており、ファインダー60の側を下にしてカメラを
保持したとき、重力の作用で分割バリヤ141がさらに移
動し、レンズバリヤ140が半開状態になることを防いで
いる。一方レンズバリヤ140を開く場合には、分割バリ
ヤ142の突起142aが、分割バリヤ141の突起141aに当接し
連動して、開くようになっている。この分割バリヤ141,
142は第10図及び第12図に示すように、鏡胴51の撮影窓5
5の下方に重ねて収納される。
また、レンズバリヤ開閉機構は、第10図乃至第12図を
参照して、ここに詳細に述べた機構以外でもよく、例え
ばリンク機構等を用いて互いに連動させた複数の分割バ
リヤを一方向へ重ねて収納するようにカメラ本体に設
け、さらにこの1個の分割バリヤに駆動力を与えて連動
して開閉作動させるようにすればよい。
鏡胴51のバリヤ収納部は幅D1に設定され、バリヤ収納
部が撮影窓55の一方側に形成される分鏡胴51は幅D2を小
さくすることができ、レンズバリヤ140を鏡胴51に収納
するようにしても、鏡胴51の幅を狭くすることができ、
カメラが小型になる。
この実施例ではレンズバリヤ140を2個の分割バリヤ
で構成しているが、これに限定されず、2個以上でもよ
く、多くの分割バリヤを用いることにより、収納スペー
スの幅方向を短縮できる。
後側の分割バリヤ142にはピン144が形成され、このピ
ン144には軸受メタス145が設けられている。この軸受メ
タル145にはバリヤ開閉レバー146の先端に形成した二又
係合部146aが係合しており、このバリヤ開閉レバー146
の基部146bは支持ピン147に軸受メタル148を介して回動
可能に支持されている。この支持ピン147は鏡胴51の裏
側に設けられている。
バリヤ開閉レバー146の基部146bには作動ピン149が設
けられ、この作動ピン149とバリヤ押え板143に設けた係
止片150との間にはスプリング151が設けられている。こ
のスプリング151でレンズバリヤ140は常に閉じ方向へ付
勢され、分割バリヤ142が鏡胴51の前側内側部に設けら
れたストッパ152に当接した状態で、分割バリヤ141,142
で撮影窓55を閉じている。分割バリヤ142がストッパ152
に当接することで、両者の間に遮光が行なわれ、また分
割バリヤ142,141の間でも端部を重ねることで遮光して
いる。
バリヤ開閉レバー146に設けられた支持ピン147はバリ
ヤ駆動レバー153等から構成されるカム機構Aで作動さ
れ、このバリヤ駆動レバー153は鏡胴枠22に支持ピン154
で回動可能に支持され、カム機構Aによって開閉作動す
ることによって、撮影レンズ50に連動する機構が簡単に
なっている。
バリヤ駆動レバー153の端部153aにはカムピン155が設
けられ、このカムピン155が支持枠21とフロント地板17
とで形成されたカム溝156を鏡胴枠22の作動に応じて移
動し、これによりバリヤ駆動レバー153が回動する。バ
リヤ駆動レバー153の屈曲端部153bはバリヤ開閉レバー1
46の作動ピン149に当接しており、バリヤ駆動レバー153
の回動によって作動してレンズバリヤ140を開閉する。
カム溝156は第11図及び第12図に示すように、フロン
ト地板17の凹部17aに、支持枠21のカム片21aを挿着する
ことで形成され、フロント地板17と支持枠21の2部材で
カム溝156を容易に形成することができる。
鏡胴枠22の下端に形成された支持部22aは第12図及び
第13図に示すように、軸受157を介してガイド軸158にス
ライド可能に支持されると共に、雌ネジ軸受159を介し
て駆動ネジ軸160上を移動可能に支持されている。ガイ
ド軸158の一端は支持枠21に、他端はフロント地板17に
固定され、駆動ネジ軸160の一端はフロント地板17に固
定された押え板161に回動可能に支持され、他端はフロ
ント地板17に軸受162を介して回動可能に軸支され、駆
動ネジ軸160の回転によって鏡胴枠22が光軸方向へ移動
するようになっている。鏡胴枠22の支持部22aにはフロ
ント地板17に挿通した位置規制部材163の先端部163aが
当接しており、この位置規制部材163はスプリング164を
介してフロント地板17に支持され、駆動ネジ軸160と鏡
胴枠22の雌ネジ軸受159との間のバックラッシュを吸収
し、鏡胴枠22が正確に作動するようにしている。雌ネジ
軸受159は鏡胴枠22の支持部22aに固定された押え板165
で支持されており、この押え板165で雌ネジ軸受159が鏡
胴枠22から抜けることがないようにされている。
駆動ネジ軸160には駆動ギヤ166が設けられ、この駆動
ギヤ166は第9図に示すように、中間ギヤ167,168,169を
介してモータ74の出力ギヤ171に噛合しており、モータ7
4の駆動によって、その動力がこれらの中間ギヤ167,16
8,169を介して駆動ギヤ166へ伝達され、これにより駆動
ネジ軸160を回転するようになっている。
モータ74には回転羽根172が設けられており、この回
転数をフォトカプラ173で検出して、鏡胴51を光軸方向
へ移動する制御情報としている。なお、フォトカプラと
は、光源と受光素子を対向して配列し、光源と受光素子
の間に不透明物体があるか否かを検出する検出素子であ
る。
また、鏡胴枠22の取付部22aには第12図に示すよう
に、作動部材174が設けられ、この作動部材174には接片
175が設けられている。この接片175は第14図に示すよう
に、鏡胴51と連動して制御基板176上を摺動するように
なっている。この制御基板176はフロント地板17の壁17b
に取付けられており、制御基板176上に電源接点175bと
カメラ本体側接点175c〜175gが設けられ、鏡胴51が光軸
方向へ繰出されると、接片175がこれらのカメラ本体側
接点175c〜175gと接触して、沈胴の停止位置Y1、通常撮
影の初期位置Y2、通常撮影の繰出量カウント基点Y3、マ
クロ撮影の初期位置Y4及びマクロ撮影の繰出量カウント
基点Y5の情報を制御部に与えるようになっている。
この制御基板176は一端の突部176aをフロント地板17
の凹部17cに係合し、他端176bをフロント地板17に固定
した押え板161のストッパ177,178間に係合し、光軸方向
へ移動可能に支持されている。この制御基板176には位
置調整窓176cが形成されており、この位置調整窓176cを
介してアジャストボルト179がフロント地板17の壁17bに
螺着されている。このアジャストボルト179の取付軸179
aが頭部179bの中心から偏位した位置にあり、アジャス
トボルト179の回動で制御基板176が光軸方向へ移動して
位置の調整が行なわれる。
この鏡胴51には第9図に示すように、レリーズボタン
2の操作でシャッターモータ80が駆動し、その動力が出
力ギヤ81から中間ギヤ82,83,84,85を介してシャッター
リング86の歯部86aに伝達され、シャッターリング86を
回転させ、3枚のシャッター羽根54cを開閉作動させる
ようになっている。このそれぞれのシャッター羽根54c
は支持ピン87を介して鏡胴51に回動可能に支持され、こ
のシャッター羽根54cの基部には係合孔54aが形成されて
おり、この係合孔54aにシャッターリング86に固定した
作動ピン88が係合され、このシャッターリング86の回動
によってシャッター羽根54cが開閉する。
シャッターリング86は常にその突起86bが鏡胴51側に
固定されたストッパ89aに当接するように設定され、ス
トッパ89bは開作動時の位置規制となっている。
シャッター羽根54cには接片54bが形成されており、こ
の接片54bをフォトカプラ99が検知してシャッター制御
の時間管理を行なうようになっている。
パララックス補正機構 受光側AFレンズ71は第9図及び第12図に示すように、
支持ピン180を支点としてフロント地板17に対し撮影レ
ンズ50の繰出しに応じて矢印方向へ回動し、パララック
ス補正が可能になっている。この支持ピン180の一方に
は受光側AFレンズ71の支持部71aとフロント地板17との
間にバネ181が装着され、他方には支持部71bとパララッ
クス補正ピン182との間に補正バネ183が装着されてい
る。このパララックス補正ピン182は鏡胴51と一体に鏡
胴枠22を光軸方向へ移動させることによって、補正バネ
183を介して受光側AFレンズ71を押動する。受光側AFレ
ンズ71の他方にはバララックス調整ピン184でパララッ
クス調整レバー185が取付けられ、このパララックス調
整レバー185に受光側AFレンズ71の突起71cが当接して回
動の位置規制が行なわれ、遠近切替のパララックス補正
が行なわれる。
この受光側AFレンズ71の後方にある光電変換素子76は
第12図に示すように調整枠77に配置され、この光電変換
素子76は調整板78に取付けられている。この調整板78は
調整ピン79で調整枠77に取付けられ、この調整ピン79を
回動することによって調整板78を移動し、光電変換素子
76の配置位置を調整するようになっている。
[発明の効果] この発明によれば、互いに連動する複数の分割バリヤ
で撮影レンズを覆っており、撮影時に1個の分割バリヤ
に駆動力を与えて、各分割バリヤを一方向へ連動して開
き重ねて収納することができるから、複数の分割バリヤ
を一方向へ重ねて収納することで、収納スペースの確保
が容易である。
また、各分割バリヤを一方向へ連動して開閉するよう
に凹凸係合させ、最も作動距離が長い分割バリヤに駆動
力を与えて連動させると、分割バリヤを開閉する機構が
簡単である。
さらに、撮影レンズを備える鏡胴の光軸方向への作動
に連動して、カム機構を介してレンズバリヤ開閉機構を
駆動させてレンズバリヤを開閉するようにすると、カム
機構による簡単な構造でレンズバリヤを開閉でき、カメ
ラの構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図はこの発明が適用されるカメラを示
し、第1図はカメラの正面図、第2図は同背面図、第3
図は平面図、第4図は第3図の左側面図、第5図は第3
図の右側面図、第6図は第1図のVI-VI断面図、第7図
はファインダの表示を示す図、第8図は裏蓋の表示を示
す図、第9図は鏡胴駆動機構及びシャッター駆動機構を
示す図、第10図はレンズバリヤ開閉機構を示す図、第11
図は第10図のXI-XI断面図、第12図はレンズバリヤ開閉
機構の作動状態を示す断面図、第13図は第9図のXIII-X
III断面図、第14図は第12図のXIV-XIV断面図である。 図中符号10は本体、21は支持枠、22は鏡胴枠、51は鏡
胴、140はレンズバリヤ、141,142は分割バリヤ、Aはカ
ム機構である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズの前面を移動することにより、
    前記撮影レンズを被覆する閉口状態と、前記撮影レンズ
    を解放する開口状態を形成するために作動するバリヤを
    有するカメラにおいて、 該バリヤは、各々係合手段を有する複数の分割バリヤに
    よって構成され、 前記係合手段が前記開口状態及び前記閉口状態では各前
    記分割バリヤを互いに係合状態にする一方、前記開口状
    態と前記閉口状態とが切り替わる過程の少なくとも一部
    では、非係合状態にするように構成され、 前記複数の分割バリヤのうち、第1の分割バリヤの移動
    に従動して、他の分割バリヤが移動し、 前記開口状態では、前記複数の分割バリヤが互いに光軸
    方向に重ねて配置されることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】前記複数の分割バリヤのうち、第1の分割
    バリヤは第1の係合手段及び第2の係合手段を有し、第
    2の分割バリヤは第3の係合手段を有し、 前記分割バリヤが前記開口状態から前記閉口状態へ切り
    替わる過程においては、前記第1の係合手段と前記第3
    の係合手段が係合し、 前記分割バリヤが前記閉口状態から前記開口状態へ切り
    替わる過程においては、前記第2の係合手段と前記第3
    の係合手段が係合する ことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】前記第1の分割バリヤを、前記閉口状態へ
    付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1記
    載のカメラ。
  4. 【請求項4】カメラ非使用状態では本体に沈胴する沈胴
    位置に位置し、撮影可能状態では本体から突出した突出
    位置に位置するレンズ鏡胴を有し、 該レンズ鏡胴の、前記沈胴位置と前記突出位置との間の
    移動に連動して、前記第1の分割バリヤが移動すること
    を特徴とする請求項1記載のカメラ。
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