JPH0561498B2 - - Google Patents

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JPH0561498B2
JPH0561498B2 JP58202521A JP20252183A JPH0561498B2 JP H0561498 B2 JPH0561498 B2 JP H0561498B2 JP 58202521 A JP58202521 A JP 58202521A JP 20252183 A JP20252183 A JP 20252183A JP H0561498 B2 JPH0561498 B2 JP H0561498B2
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Japan
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speed
change
rotation speed
clutch
ratio
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JP58202521A
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Kazutoshi Nobumoto
Shizuo Tsunoda
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPS6095261A publication Critical patent/JPS6095261A/ja
Publication of JPH0561498B2 publication Critical patent/JPH0561498B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、あらかじめ定められた変速制御特性
にのつとつて、無段変速機の入出力トルク比を調
整するようにしてなる電子制御式無段変速装置に
関するものである。
(従来技術) 近時、特公昭45−32567号公報にみられるよう
に、アクセル開度に応じて変速比の変わる無段変
速機を介して、エンジン回転数を調速機に伝達す
ることにより、機械的に、エンジンの運転状態に
応じて所定の変速制御特性どおりの変速比を得る
ようにしたものが提案されている。
このようなものにあつては、上記変速制御特性
を、例えばエンジン負荷に対して最も消費燃料の
少なくなるように設定して省燃費運転を行なえる
等の利点を有する反面、必らずしも運転者の要求
にあつた走行感覚が得られないという欠点を有す
る。
この点を詳述すると、運転者によるエンジンに
対する入力で主たるものはアクセル操作であり、
したがつてこのアクセル操作の変化に対して走り
の変化がレスポンスよく応答するものであること
が望まれる。しかしながら、従来のものでは、変
速制御特性によつて、アクセル開度とエンジン回
転数と変速比の関係が一律に決定されてしまうた
め、例えアクセルを早く踏み込んだとしても、遅
く踏み込んだのと同じような走りの変化しか得ら
れず、運転者にとつては不満感や異和感を感じて
しまうことになつてしまう。
ところで、変速比の変化速度は、無段変速機構
の実際の入力回転数と目標入力回転数との偏差が
大きいほど大きくなるものと考えられるが、これ
は積極的に変化速度を変更するものではなく、変
化速度設定用の制御ゲインが一定で偏差に応じて
変化速度が成り行き上変化するものと考えること
ができる。換言すれば、上記偏差が一定であれば
変化速度も一定であつて、アクセル操作の変化に
応じて変速比の変化速度を変更するものではな
い。
(発明の目的) 本発明は以上のような事情を勘案してなされた
もので、エンジン負荷の変化率に対応してレスポ
ンスよく走りの変化が生じるようにした電子制御
式無段変速装置を提供することを目的とする。
(発明の構成) 前述の目的を達成するため、本発明にあつては
次のような構成としてある。すなわち、第1図に
ブロツク図的に示すように、 エンジン駆動系に介在され、入力トルクと出力
トルクとの比が連続的に可変の無段変速機構と、 前記無段変速機構の入出力トルク比を変化させ
る変化比可変手段と、 エンジンの運転状態に応じて、あらかじて定め
られた変速制御特性にしたがつて前記変速比可変
手段にシフトアツプ信号、シフトダウン信号を出
力する変速比変更制御手段と、 前記無段変速機構の入力回転数および出力回転
数を検出する回転数検出手段と、 エンジン負荷の変化率を検出するエンジン負荷
変化率検出手段と、 前記エンジン負荷変化率検出手段からの出力を
受け、エンジン負荷の変化率に応じて前記変速制
御特性により定まる前記無段変速機構の目標入力
回転数に至るまでの目標入力回転数変化速度を設
定する入力回転数変化速度設定手段と、 前記回転数検出手段で検出される前記入力回転
数の変化と前記出力回転数の変化と前記入力回転
数変化速度設定手段によつて設定される目標入力
回転数変化速度とに基づいて変速比変化速度を設
定して、該設定された変速比変化速度となるよう
に前記変速比可変手段を制御する変速比変化速度
制御手段と、 を備えた構成としてある。
(実施例) 全体の概要を示す第2図において、1はエンジ
ンで、該エンジン1の出力は(回転)は、クラツ
チ2、ギアボツクス3、無段変速機4、デフアレ
ンシヤルギア5を介して、駆動輪6へ伝達される
ようになつており、エンジン1から駆動輪6まで
の間の動力伝達機構が、エンジン駆動系を構成し
ている。
前記エンジン1には、吸気マニホルド7を介し
て吸気管が接続され、該吸気管8内に配設したス
ロツトルバルブ9の開度を調整することにより、
エンジン1の出力が調整される。また、前記ギア
ボツクス3は、後述するように、手動操作によつ
て、R(リバース)、N(ニユートラル)、D(ドラ
イブ)、L(ロー)の各レンジをとりうるようにな
つている。さらに、クラツチ2の断続および無段
変速機4の変速比変更は、油圧を利用したアクチ
ユエータを制御することにより、後述するように
それぞれ自動的に行なわれるようになつている。
次に、前記クラツチ2、ギアボツクス3、無段
変速機4につき、第3図に基づいて順次説明する
こととする。
前記クラツチ2は、エンジン1のクランクシヤ
フトともなるクラツチ入力軸21と、該入力軸2
1に対して回転自在なクラツチ出力軸22とを有
する。このクラツチ出力軸22には、クラツチデ
イスク23がスプライン嵌合され、該クラツチデ
イスク23を、クラツチ入力軸21と一体のフラ
イホイール24に圧接することによつて、両軸2
1と22がつながつた接続状態となり、逆にクラ
ツチデイスク23とフライホイール24とが離間
すると両軸21と22との連動が断たれた切断状
態となる。このようなクラツチデイスク23のフ
ライホイール24に対する圧接、離間を行なうた
め、出力軸22にはスリーブ25が摺動自在かつ
回転自在に嵌合されて、該スリーブ25には、支
点26を中心にして揺動自在とされた皿ばね等の
ばね部材27の一端部が連結される一方、該ばね
部材27の他端部が、クラツチデイスク23の背
面に臨まされたクラツチプレツシヤプレート28
に連結されている。これにより、スリーブ25が
第2図右方動すると、ばね部材27を介してクラ
ツチプレツシヤプレート28すなわちクラツチデ
イスク23が同図左方へ変位された接続状態とな
り、逆にこの接続状態からスリーブ25が第3図
左方動すると切断状態となる。
前記スリーブ25の第3図左右方向変位位置の
調整は、シリンダ装置29により行なわれるよう
になつている。すなわち、シリンダ装置29のピ
ストンロツド30が、支点31を中心にして揺動
自在な揺動アーム32の一端部に連結される一
方、該揺動アーム32の他端部が前記スリーブ2
5の背面に臨まされている。、また、シリンダ装
置29のピストン33によて画成された油室34
が、配管35を介して三方電磁切換弁からなるク
ラツチソレノイドバルブ36に接続され、該クラ
ツチソレノイドバルブ36は、油圧ポンプ37の
吐出側より伸びる配管38、およびリザーバタン
ク39より伸びる配管40に、それぞれ接続され
ている。そして、油圧ポンプ37の吸込側は、フ
イルタ41が接続されてリザーバタンク39より
伸びる配管42が接続されている。
前記クラツチソレノイドバルブ36は、接続用
と切断用との2つのソレノイド36a,36bを
有し、接続ソレノイド36aを励磁(切断ソレノ
イド36bは消磁)した際に、油圧ポンプ37と
シリンダ装置29の油室34とが連通されて、ピ
ストンロツド30が伸長され、クラツチ2が接続
される。そして、この接続時におけるクラツチ2
の伝達トルクは、油室34に対する油液供給量を
多くするほど大きくなる(クラツチデイスク23
のフライホイール24に対する圧接力が大きくな
る)。また、切断ソレノイド36bを励磁(接続
ソレノイド36aは消磁)した際には、上記油室
34がリザーバタンク39に開放されて、ピスト
ンロツド30がリターンスプリング43によつ縮
長されて、クラツチ2が切断される。さらに、両
ソレノイド36a,36bを共に消磁した際に
は、油室34は密閉状態となつて、ピストンロツ
ド30はそのままの状態に保持される。
前記ギアボツクス3は、その入力軸がクラツチ
出力軸22によつて構成されており、該クラツチ
出力軸22には、第1ギア51とこれよりも小径
の第2ギア52とが一体形成されている。この出
力軸22に対しては、これと平行にギアボツクス
出力軸53が配設されると共に、該両軸22と5
3との中間において、第2ギアと常時噛合うバツ
クギア54が配設されている。上記ギアボツクス
出力軸53には、第1ギア51と常時噛合う大径
の中間ギア55が回転自在に嵌合される一方、ス
リーブ56が一体化されている。そして、このス
リーブ56に対しては、クラツチギア57が常時
スプライン嵌合され、該クラツチギア57は、そ
の軸方向変位に伴なつて、第3図に示すように、
中間ギア55に対してもスプライン嵌合可能とさ
れている。
このようなギアボツクス3は、そのクラツチギ
ア57が第3図に示すように最右方位置にあると
きに、クラツチ出力軸22の回転が、第1ギア5
1、中間ギア55、クラツチギア57、スリーブ
56を介してギアボツクス出力軸53に伝達さ
れ、このときの出力軸53の回転方向が自動車の
前進方向に相当する。また、クラツチギア57を
第3図最左方位置に変位させたときは、クラツチ
出力軸22の回転が、第2ギア52、バツクギア
54、クラツチギア57、スリーブ56を介して
ギアボツクス出力軸53に伝達され、このときの
出力軸53の回転方向が、自動車の後退方向に相
当する。さらに、クラツチギア57が第3図左右
方向中間ストローク位置にあるときは(クラツチ
ギア57が中間ギア53とスプライン嵌合せず、
かつバツクギア54とも噛合しない位置にあると
き)、クラツチ出力軸22とギアボツクス出力軸
53との連動が遮断されたニユートラル状態とな
る。
前記クラツチギア57の変位位置の調整は、シ
リンダ装置58によつて行なわれるようになつて
いる。すなわち、シリンダ装置58のピストンロ
ツド59が、連動アーム60を介してクラツチギ
ア57に連係されて、ピストンロツド59が伸長
した際には、クラツチギア57が第3図左方へ変
位されるようになつている。このシリンダ装置5
8は、そのピストン61によつて2つの油室6
2,63が画成され、油室62は配管64を介し
て、また油室63は配管65を介して、三方切換
弁からなるマニユアルバルブ66にそれぞれ接続
されている。そして、マニユアルバルブ66は、
配管67を介して前記油圧ポンプ37に、また配
管68を介してリザーバタンク39に、それぞれ
接続されている。
このようなマニユアルバルブ66は、支点69
を中心にして揺動自在な操作レバー70を手動操
作することにより、その切換えが行なわれるもの
で、操作レバー70は、第3図時計方向へ揺動さ
れるのに伴なつて、順次、Rレンジ、Nレンジ、
Dレンジ、Lレンジをとり得るようになつてい
る。このRレンジ位置においては、油室62が油
圧ポンプ37に連通されると共に、油室63がリ
ザーバタンク39に開放されることにより、ピス
トンロツド59が伸長し、ギアボツクス3は後退
状態となる。また、Nレンジ位置にあつては、両
油室62,63共にリザーバタンク39に開放さ
れて、リターンスプリング71のバランス作用に
より、ピストンロツド59すなわちクラツチギア
57が中間ストローク位置となつて、ギアボツク
ス3は前述したニユートラル位置となる。さら
に、Dレンジ位置にあつては、油室62がリザー
バタンク39に開放されると共に、油室63が油
圧ポンプ37に連通されて、ピストンロツド59
が縮長し、ギアボツクス3は前述した前進状態と
なる。なお、Lレンジ位置の際には、マニユアル
バルブ66はDレンジと同じ位置とされる。
前記無段変速機4は、互いに平行な入力軸81
と出力軸82とを有し、入力軸81にはプライマ
リプーリ83が、また出力軸82にはセカンダリ
プーリ84が設けられて、該両プーリ83と84
との間には、Vベルト85が巻回されている。プ
ライマリプーリ83は、入力軸81と一体の固定
フランジ86と、該入力軸81に対して摺動変位
可能な可動フランジ87とから構成され、該可動
フランジ87は、油圧アクチユエータ88に対す
る油液供給量が増加するのに伴なつて固定フラン
ジ86へ接近して、Vベルト85のプライマリプ
ーリ83に対する巻回半径が大きくなるようにさ
れている。また、セカンダリプーリ84も、プラ
イマリプーリ83と同様に、出力軸82と一体の
固定フランジ89と、該出力軸82に対して摺動
変位可能な可動フランジ90とから構成され、該
可動フランジ90は、油圧アクチユエータ91に
対する油液供給量が増加するのに伴なつて固定フ
ランジ89へ接近して、Vベルト85のセカンダ
リプーリ84に対する巻回半径が大きくなるよう
にされている。
前記油圧アクチユエータ88は、配管92を介
して、また油圧アクチユエータ91は配管93を
介して、三方電磁切換弁からなる変速ソレノイド
バルブ94にそれぞれ接続され、該変速ソレノイ
ドバルブ94は、配管95を介して油圧ポンプ3
7に、また配管96を介してリザーバタンク39
に、それぞれ接続されている。
前記変速ソレノイドバルブ94は、増速用、減
速用の2つのソレノイド94a,97bを有し
て、増速ソレノイド94aを励磁(減速ソレノイ
ド94bは消磁)した際には、油圧アクチユエー
タ88が油圧ポンプ37に連通されると共に、油
圧アクチユエータ91がリザーバタンク39に開
放されるので、Vベルト85のプライマリプーリ
83に対する巻回半径が大きくなる一方、セカン
ダリプーリ84に対する巻回半径が小さくなり、
出力軸82はその回転数が増加する増速状態とな
る(変速比小)。また、減速ソレノイド94bを
励磁(増速ソレノイド94aは消磁)した際に
は、逆に、油圧アクチユエータ91が油圧ポンプ
37に連通されると共に、油圧アクチユエータ8
8がリザーバタンク39に開放されるので、Vベ
ルト85のプライマリプーリ83に対する巻回半
径が小さくなる一方、セカンダリプーリ84に対
する巻回半径が大きくなつて、出力軸82はその
回転数が減少する減速状態となる(変速比大)。
勿論、変速比は、入力軸81の回転数を出力軸8
2の回転数で除したものである(Vベルト85の
セカンダリプーリ84に対する巻回半径をプライ
マリプーリ83に対する巻回半径で除したもの)。
なお、第3図中97は、電磁リリーフバルブで
あり、後述するクラツチ制御、変速比制御に際し
ては図示の位置を保持し続けているものである。
第2図、第3図において、101はコントロー
ルユニツトで、該コントロールユニツト101に
対しては、各センサ102〜109からの出力が
入力される一方、該コントロールユニツト101
からは、クラツチソレノイドバルブ36、変速ソ
レノイドバルブ94、リリーフバルブ97に対し
て出力される。前記各センサ102〜109につ
いて説明すると、センサ102は、スロツトルバ
ルブ9の開度を検出するスロツトルセンサであ
る。センサ103は、エンジン1の回転数NE
(実施例ではクラツチ入力軸21の回転数Eと同
じ)を検出する回転数センサである。センサ10
4は、クラツチ出力軸22の回転数Cを検出する
回転数センサである。センサ105は、操作レバ
ー70のR、N、D、Lの位置を検出すれポジシ
ヨンセンサである。センサ106は、無段変速機
4の入力軸81の回転数NPを検出する回転数セ
ンサである。センサ107は、無段変速機4の出
力軸82の回転数すなわち車速を検出する車速セ
ンサである。センサ108は、アクセルペダル1
10の開度を検出して、その変化速度を得るため
のアクセルセンサである。センサ109は、ブレ
ーキペダル111が操作されているか否かを検出
するためのブレーキセンサである。
次に前記コントロールユニツト101による制
御内容について、第4図〜第6図に示すフローチ
ヤートに基づいて説明する。
第4図は、全体の処理系統を示し、先ず、ステ
ツプAにおいてシステムイニシヤライズされた
後、ステツプBにおいて制御に必要な各種データ
が入力され、その後、ステツプCにおけるクラツ
チ制御、ステツプDにおける変速比制御が行なわ
れることとなる(応答性を考慮してステツプDの
制御の際に読込まれるものもある)。なお、以下
の説明では、クラツチ制御のためのルーチンと、
変速比制御のためのルーチンとに分説していくこ
ととする。
クラツチ制御ルーチン(第5図) 先ず、ステツプ121で、操作レバー70すな
わちギアボツクス3がNレンジにあるか否かが
判定され、Nレンジにない場合は、ステツプ
122へ移行する。このステツプ122では、車速が
大きい(例えば10Km/h以上)か否かが判定さ
れ、車速が大きい場合は、ステツプ123で車速
フラグがセツトされた後、ステツプ124へ移行
する。
前記ステツプ124では、クラツチ入力軸21
の回転数Eの微分値E′を求めて、該微分値E′が
回転数上昇を示す正であるか否かが判定され、
微分値E′が正であるときには、ステツプ125へ
移行する。このステツプ125では、クラツチ入
力軸21の回転数Eがクラツチ出力軸22の回
転数Cより大きいか否かが判定されて、E>C
である場合は、ステツプ126へ移行する。そし
て、このステツプ126では、クラツチソレノイ
ドバルブ36の接続ソレノイド36aを励磁す
る一方、切断ソレノイド36bを消磁して、ク
ラツチ2を接続すなわちその伝達トルクを増大
させる。また、ステツプ125でE>Cではない
と判定されたときには、ステツプ128へ移行し
て、クラツチソレノイドバルブ36の接続、切
断ソレノイド36a,36b共に消磁して、ク
ラツチ2の伝達トルクをそのままに保持する。
また、ステツプ124で、E′>0でないと判定
されたときは、ステツプ127へ移行し、ここで
E<Cであるか否かが判定される。そして、E
<Cのときは、ステツプ126へ移行して、クラ
ツチ2が接続され、またE<Cでないときはス
テツプ128へ移行してクラツチ2の接続状態を
そのままに保持する。
上述したステツプ124から125への流れは、ク
ラツチ入力軸21の回転が上昇しているときを
前提としており、ステツプ125から126への流れ
はクラツチ入力軸21の回転数Eがクラツチ出
力軸22の回転数Cよりも大きいときであるの
で、クラツチ2の伝達トルクを大きくする必要
があり、このためクラツチ2の伝達トルクを大
きくすべくその接続を行なうのである。この場
合は、例えば自動車の発進時におけるいわゆる
半クラツチの状態に相当する。また、ステツプ
125から128への流れは、クラツチ2の伝達トル
クが丁度釣合つているときであるので、該クラ
ツチ2をその状態に保持するものであり、この
場合は例えば定常走行状態に相当する。
逆に、ステツプ124から127への流れは、クラ
ツチ入力軸21の回転数が減少しているときを
前提としており、クラツチ入出力軸21と22
との伝達トルクの授受が丁度ステツプ124から
125への流れとは逆になるため、ステツプ127に
おける判定を、ステツプ125における判定とは
逆にE<Cであるか否かをみるようにしてあ
る。なお、ステツプ127から126への流れは、例
えば操作レバー70を、Nレンジとしたまま走
行している状態で、Dレンジへ変化させたよう
な場合に相当し、この場合もいわゆる半クラツ
チ状態を形成する。また、ステツプ127から128
への流れは、例えばエンジンブレーキを使用し
た減速走行状態に相当する。
一方、前記ステツプ121において、Nレンジ
であると判定されると、ステツプ129で車速フ
ラグをリセツトした後、ステツプ130へ移行す
る。このステツプ130では、クラツチソレノイ
ドバルブ36の接続ソレノイド36aを消磁す
る一方、切断ソレノイド36bを励磁して、ク
ラツチ2を切断する。すなわち、この場合は、
運転者自身がニユートラル状態を要求している
ことが明確なので、無条件にクラツチ2を切断
する。
また、ステツプ122で車速が小さいと判定さ
れたときは、ステツプ131へ移行し、ここでア
クセルペダル110が踏まれているONである
か否かが判定される。このアクセルがONでな
いときは、エンジン1の出力を要求していない
ときなので、ステツプ132へ移行して、車速フ
ラグがセツトされているか否かが判定される。
そして、車速フラグがセツトされているときは
車速が未だ十分に低下していないときであり、
このときはステツプ133へ移行し、ここでブレ
ーキペダル111が踏まれたONであるか否か
が判定される。そして、ブレーキがONされて
いるときはステツプ134へ移行して、ここでエ
ンジン回転数NEが1500rpm以下であると判定
されると、ステツプ129を経てステツプ130へ移
行する(クラツチ2の切断)。また、ステツプ
133でブレーキがONされていないと判定され
たときは、ステツプ135へ移行して、ここでエ
ンジン回転数NEが1000rpm以下であると判定
されると、ステツプ129を経てステツプ130の処
理が行なわれる(クラツチ2の切断)。そして、
クラツチ回転数NEが、ステツプ134で1500rpm
以下ではないと判定された場合およびステツプ
135で1000rpm以下ではないと判定された場合
は、ステツプ124へ移行して前述した処理がな
される。
このように、ブレーキのON、OFFでクラツ
チ2の切断を行なうか否かの判定基準としての
エンジン回転数NEの大きさを異ならせたの
は、ブレーキ(ON)時にあつては車速の低下
が非ブレーキ時よりも早いことを考慮して、エ
ンストの危険を回避するのに余裕をもたせるた
めである。なお、ステツプ132において車速フ
ラグがセツトされていないと判定されたとき
は、エンスト防止のため、ステツプ129を経て
ステツプ130の処理がなされる(クラツチ2の
切断)。
変速比制御ルーチン(第6図) 本実施例では、変速制御特性としては、第8
図に示すような変速制御特性線Xとしてあらか
じめ定められていて、Xより左側がシフトダウ
ンゾーン(変速比が大きくされるゾーン)、X
より右側がシフトアツプゾーン(変速比が小さ
くされるゾーン)としてある。また、変速比変
化速度を調整するのに、変速ソレノイドバルブ
94のソレノイド94a,94bに対するパル
ス信号のデユーテイ比を変えることにより行う
ようにしてある。
先ず、ステツプ141でアクセル開度αが読込
まれた後、ステツプ142でアクセル開度αの微
分値すなわちアクセル開度の変化速度α′が算出
される。次いで、ステツプ143において、操作
レバー70がLレンジにあるか否かが判定され
て、Lレンジにあるときは、ステツプ144でア
クセル開度αに一定の上乗せ分のアクセル開度
Aが加算されて、この加算されたものがアクセ
ル開度αとにして新たに設定された後ステツプ
145へ移行し、ステツプ143でLレンジではない
と判定されたときはステツプ144を経ることな
くステツプ145へ移行する。
ステツプ145の後はステツプ146へ移行して、
ここで、第8図に示す変速制御特性線Xに基づ
いてアクセル開度α(スロツトル開度と同じ)
に応じた目標入力回転数TNpが設定される。
この後、無段変速機4の現在の入力回転数(入
力軸81の回転数)NPと現在の出力回転数
(出力軸82の回転数)Nsとが読込まれると共
に、入力回転上昇率としてのNPの微分値
dNp/dtと出力回転上昇率としてのNsの微分
値dNs/dtとが算出される。
この後、ステツプ147において、NPがTNp
+B(Bは一定値で例えば100rpm)より大きい
か否かが判定されて、NP>TNp+Bであれ
ば、ステツプ148においてC=−1に設定され
た後、ステツプ149へ移行する。このステツプ
149では、いままでのアクセル開度の変化速度
のうち最大のものを示すα′Mと時間的に最も新
しいアクセル開度の計測値であるα′の絶対値と
が比較されて、α′M<|α′|であればステツプ
150において当該|α′|がα′Mとして設定され
た後ステツプ151へ移行し、α′M<|α′|でな
ければ、ステツプ150を経ることなくステツプ
151へ移行する。
前記ステツプ151では、α′Mの大きさに応じ
て、あらかじめ作成されたマツプ等より目標入
力回転上昇率dNp/dtが算出される。そして、
ステツプ152において、前記目標dNp/dtに対
して、前記ステツプ148でのCの値が掛け合わ
されて、新たに目標dNp/dtが設定される。こ
の後、ステツプ153において、前記ステツプ152
での目標dNp/dtに基づいて、後述するように
変速比変化速度dn/dtが演算されると共に、
当該変速比変化速度dn/dtに対応したデユー
テイ比Dが、第7図に示すようなマツプから算
出される。
前記ステツプ153の後はステツプ154へ移行し
て、ここで変速比変化速度dn/dtが正である
か否かが判定され、変速比変化速度が変速比を
大きくすることに相当する正である場合には、
ステツプ155において、シフトダウン信号が発
つせられる。すなわち、変速ソレノイドバルブ
94の増速ソレノイド94aの消磁する一方、
減速ソレノイド94bを励磁することにより、
変速比を大きくして、入力回転数Npが上昇さ
れる。逆に、ステツプ154でdn/dt>0ではな
いと判定されると、ステツプ156へ移行して、
ここでシフトアツプ信号が発つせられる。すな
わち、前記増速ソレノイド94aを励磁する一
方、減速ソレノイド94bを消磁することによ
り、変速比を小さくして、入力回転数NPが低
下される。
勿論、前記ステツプ155、156においてソレノ
イド94aあるいは94bを励磁する際のデユ
ーテイ比Dは、ステツプ153で設定されたdn/
dtに対応したものとなつており、変速比変化速
度dn/dtに絶対値が大きいほどデユーテイ比
Dの絶対値が大きくなつて、変速制御特性に近
づくための応答性が良くなる。
一方、前記ステツプ147において、NP>
TNp+Bではないと判定されると、ステツプ
157へ移行して、ここでNP<TNp−Bである
か否かが判定され、NP<TNp−Bであるとき
はステツプ158においてCが+1にセツトされ
た後、ステツプ149へ移行し、この後前述した
のと同様の処理が行なわれることとなる。ま
た、ステツプ157でNP<TNp−Bではないと
判定されたときは、TNp−B≦NP≦TNp+
Bであつて、変速制御特性に合致したときかこ
の近傍にあるときであり、したがつて、この場
合は順次、ステツプ159において目標dNp/dt
を0にセツトし、ステツプ160でα′Mを0にク
リアした後、ステツプ153へ移行して、この後
は前述したのと同様の処理がなされる。
このように、ステツプ151移行の処理によつ
て、順次、アクセル操作の変化速度に応じた大
きさの目標回転上昇率dNp/dt、変速比変化速
度dn/dt、デユーテイ比Dが設定されて、ア
クセル操作の変化速度α′Mが大きいほど変速制
御特性線Xに近づくための変速比変更の速度が
速くされる。
なお、ステツプ149、150での処理は、アクセ
ル操作の変化速度が始めから終りまで必ずしも
一定でないことを考慮して、この変化速度のう
ち最大のものを選択するようにしたためであ
り、これとは異なつて、変速速度の平均値を用
いるようにすることもできる。また、ステツプ
147、157において、目標入力回転数TNpに対
して±Bを設定したのは、いわゆる制御の不感
帯を形成して、ハンチング、オーバーシユート
等を極力小さくするためである。さらに、ステ
ツプ148、158でのCの±の値は、ステツプ152
において、目標dNp/dtに回転数上昇か回転数
下降かを示す正負の符号を与えるためのもので
ある。さらに又、ステツプ144において、Lレ
ンジの際にアクセル開度αに対してA(A>0)
だけ上乗せするのは、この上乗せによりその目
標入力回転数NPを大きくすべく変速比を大き
くして、実際のスロツトル開度が同じてあれ
ば、Dレンジでの運転に比してローギアでの走
行を行なえるようにするためである(上記上乗
せは、変速制御特性線Xをエンジン回転数が高
くなる側へオフセツトするのと同じ効果が生じ
る)。
ここで、ステツプ153における、目標dNp/
dtから変速比変化速度dn/dtを得るための手段
について説明する。
先ず、無段変速機4の変速比nは、 n=NP/Ns (1) で表わされるため、これを時間tで微分するこ
とにより、 dn/dt=1/Ns×(dNp/dt(Np/Ns)×(dNs/dt))
(2) が得られる。上記(2)式のdNp/dtに代えて、ス
テツプ152で算出された目標dNp/dtを代入す
ると、(2)式は、 dn/dt=1/Ns×(目標dNp/dt−(Np/Ns)×(dNs/
dt))(3) となる。この(3)式は、目標dNp/dtが与えられ
ることによりこれに対応したdn/dtが得られ
ることを意味し、したがつて、この得られた
dn/dtよりあらかじめ対応関係が決定された
デユーテイ比Dが、第7図より求められること
になる。そして、この(3)式によれば、NP、Ns
の変化に応じて、dn/dtが自動的に補正、変
化するので、いわゆる見込み制御(α′Mに対し
てdn/dtの大きさを一律に決定する制御)の
場合に比して、制御のハンチングやオーバーシ
ユートが極力抑制された制御を行なうことが可
能になる。
上述した本発明の作用を、第9図a,b、第1
0図a,bにより図式的に説明すると、第9図
a,bは、変速比変化速度を常に一定とした場合
を、また第10図a,bは本実施例の場合を示し
てあり、図中、α1,α′1は無段変速機4の入力回
転数を、α2,α′2は無段変速機4の出入力回転数
を、β1,β′1は変速比を、β2,β′2はスロツトル開
度を、それぞれ示しており、また変速制御特性線
Xにのつとた定常運転領域をB領域で、このB領
域に達つするまでの運転領域をA領域として示し
てある。この図から容易に理解されるように、本
発明では、アクセル開度の変化に対応したレスポ
ンスのよい変速比の変化すなわち走りの変化を得
ることができる。
以上実施例について説明したが、本発明はこれ
に限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。
変速制御特性は、その一つのパラメータとし
て、スロツトル開度の他、アクセル開度、吸気
負圧等のエンジン負荷を、また他のパラメータ
としてエンジン回転数、車速、無段変速機4の
出力トルク等エンジン1の出力状態を示すもの
を適宜採択して作成することができる。
コントロールユニツト101をマイクロコン
ピユータによつて構成する場合は、デジタル
式、アナログ式のいずれかによつても構成する
ことができる。
変速比変化速度を調整するには、変速ソレノ
イドバルブ94に対するデユーテイ比を変える
ことの他、パルス数、あるいはアナログ式の場
合は電流の大きさ等を変えることにより行なう
ようにしてよい。
(発明の効果) 本発明は以上述べたことから明らかなように、
エンジン負荷の変化率に対応したレスポンスのよ
い走りの変化を得ることができる。また、変速比
の変化速度が、無段変速機の入出力回転数の変化
に対応して随時補正、変化されるため、制御に伴
なうハンチングやオーバーシユート等が極力抑制
されて、制御の安定性や応答性の優れたものが得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体構成図。第2図は本発明
の一実施例を示す全体概略構成図。第3図は本発
明の一実施例を示す全体系統図。第4図〜第6図
は本発明の制御内容の一例を示すフローチヤー
ト。第7図は変速比変化速度とデユーテイ比との
関係を示すグラフ。第8図は変速制御特性の一例
を示すグラフ。第9図a,b、第10図a,bは
発明の作用を比較して示すためのグラフで、第1
0図a,bが本発明のものを、第9図a,bが比
較されるものの例を示す。 1;エンジン、4;無段変速機、81;無段変
速機の入力軸、82;無段変速機の出力軸、8
8,91;アクチユエータ、101;コントロー
ルユニツト、106,107;回転数センサ、1
08;アクセルセンサ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジン駆動系に介在され、入力トルクと出
    力トルクとの比が連続的に可変の無段変速機構
    と、 前記無段変速機構の入出力トルク比を変化させ
    る変速比可変手段と、 エンジンの運転状態に応じて、あらかじめ定め
    られた変速制御特性にしたがつて前記変速比可変
    手段にシフトアツプ信号、シフトダウン信号を出
    力する変速比変更制御手段と、 前記無段変速機構の入力回転数および出力回転
    数を検出する回転数検出手段と、 エンジン負荷の変化率を検出するエンジン負荷
    変化率検出手段と、 前記エンジン負荷変化率検出手段からの出力を
    受け、エンジン負荷の変化率に応じて前記変速制
    御特性により定まる前記無段変速機構の目標入力
    回転数に至るまでの目標入力回転数変化速度を設
    定する入力回転数変化速度設定手段と、 前記回転数検出手段で検出される前記入力回転
    数の変化と前記出力回転数の変化と前記入力回転
    数変化速度設定手段によつて設定される目標入力
    回転数変化速度とに基づいて変速比変化速度を設
    定して、該設定された変速比変化速度となるよう
    に前記変速比可変手段を制御する変速比変化速度
    制御手段と、 を備えていることを特徴とする電子制御式無段変
    速装置。
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