JPH056104Y2 - - Google Patents

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JPH056104Y2
JPH056104Y2 JP6274185U JP6274185U JPH056104Y2 JP H056104 Y2 JPH056104 Y2 JP H056104Y2 JP 6274185 U JP6274185 U JP 6274185U JP 6274185 U JP6274185 U JP 6274185U JP H056104 Y2 JPH056104 Y2 JP H056104Y2
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lining material
lining
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sheet
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、トンネルや下水管等の構築物の壁面
に主に施工されるライニング材に関する。
〔従来の技術〕
従来、トンネルのような非円筒状構築物の壁面
に対しては、ポリエステル樹脂とガラス繊維を交
互に積層脱泡した後に硬化させてライニング層を
形成することが考えられたが、この方法は、積層
脱泡作業に手間がかかり、しかも、FRPの溶剤
であるスチレンが多量に蒸発して作業環境を悪化
させる懸念があつた。
また、下水管のような円筒状構築物の壁面に対
しては、該構築物にパイプ材を挿入し、構築物と
パイプ材との隙間にモルタルを注入することによ
りライニング層を形成させていた。しかし、この
方法は大口径円筒体に対する適応性に欠け、しか
も、ライニング後の内部通路がライニング層の厚
みによつて極端に狭まる難点があつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
そこで本願出願人は、先に、次掲のライニング
方法を提案した。
この方法は、紫外線硬化性のライニング材を未
硬化の状態で構築物の壁面に押し付けて密着さ
せ、これを紫外線照射によつてそのまま硬化させ
ることを基本とするもので、ライニング材を上記
壁面に押し付ける手段としてその両側部分の差圧
を利用するものである。この方法によると、上述
した手間のかかる積層脱泡作業が不要になると共
に作業環境の悪化が防がれ、また、中小口径の下
水管は勿論、大口径の下水管に対しても、或いは
非円筒状のトンネルのような構築物に対しても十
分に適用でき、しかもライニング層が薄くなるの
で、構築物が下水管のような円筒体であつてもラ
イニング後の円筒体の内部通路がそれ程狭まらな
い利点がある。
上掲の方法に使用されるライニング材はFRP
等の紫外線又は熱により硬化する合成樹脂よりな
るシート又はチユーブであり、未硬化の状態では
その粘着性のためにべとつき、取扱性に欠ける。
そのため、実際の作業に際しては、上記シート又
はチユーブにフイルム状の被覆材を重ね合わせる
ことによつて取扱性を改善したものが使用され
る。
ところが、上記のシート又はチユーブに被覆材
を重ね合わせたものをライニング材として使用す
ると、ライニング後においては、構築物の壁面と
上記シート又はチユーブとの間に被覆材がサンド
イツチ状に介在された状態となるので、シート又
はチユーブは上記壁面に直接固着されず、その膨
脹によつて上記壁面に被覆材を介して押し付けら
れた状態で固定されるに過ぎない。通常、被覆材
としては、未硬化の合成樹脂に対する剥離性に優
れているポバールフイルムが使用されるが、その
場合は、ポバールフイルムが水溶性であるため
に、ライニング後に被覆材が漏水によつて溶失す
ることもある。そのような事態が生じると、ライ
ニング材と壁面との間に隙間が生じ、両者の結合
力が弱くなるという難点がある。
本考案はこのような問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、未硬化のシート又は
チユーブにフイルム状の被覆材を重ね合わせてそ
の取扱性を改善し得るものであるにもかかわら
ず、ライニング後においてはシート又はチユーブ
が構築物の壁面に直接固着されるようなライニン
グ材を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本考案は、紫外線
又は熱により硬化する合成樹脂よりなる未硬化の
シート又はチユーブにフイルム状の被覆材が重ね
合わされ、この被覆材が、当該ライニング材の伸
張に伴つて開口される裂け目又は該被覆材同士の
オーバーラツプ部を備えることを特徴としてい
る。
〔作用と効果〕
上記ライニング材をその内外間の差圧により伸
張させると、その伸張に伴つて被覆材の裂け目又
は該被覆材同士のオーバーラツプ部が開口し、そ
の開口からシート又はチユーブを形成している未
硬化の合成樹脂がはみ出す。従つて、ライニング
材が伸張した状態で壁面に押しつけられていれ
ば、裂け目又は該被覆材同士のオーバーラツプ部
からはみ出した未硬化の合成樹脂が上記壁面に粘
着し、その後の紫外線照射又は加熱によつてその
まま硬化し、シート又はチユーブが構築物の壁面
に固着される。また、上記の裂け目又はオーバー
ラツプ部は、ライニング材が伸張されていないと
きは閉塞しているので未硬化の合成樹脂がはみ出
すことがなく、そのため、粘着性のある未硬化の
合成樹脂によつて取扱性が損なわれることがな
い。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に従つて説明す
る。
第1図は紫外線により硬化する合成樹脂よりな
る未硬化のシート1の両面にフイルム状の被覆材
2,3を重ね合わせたライニング材Aを例示して
おり、シート1の一面側の被覆材2にはその全厚
に達する所定長の裂け目4が多数箇所に刻設され
ている。シート1には例えばポリエステル樹脂に
ガラス繊維と紫外線により活性化する触媒等を混
入した未硬化の紫外線硬化性FRPをシート状に
成形したものが使用される。このようなライニン
グ材Aが第2図矢印F,Fのように横方向へ伸張
されると、同図のように被覆層2の裂け目4が引
き離されて開口し、シート1を形成している未硬
化の合成樹脂がその裂け目からはみ出す。
上記のライニング材Aを第3図に仮想線で示し
たように構築物Bのライニング面よりやゝ短めに
してその内部に配置し、この状態からライニング
材Aの外側イを排気するか、内側ロに給気する
か、或いはその両者を行うかによつてライニング
材Aの両側部分イ,ロに差圧を生じさせ、この差
圧によつてライニング材Aを矢印のように変位さ
せると共に膨脹させ、もつて同図に実線で示した
ように該ライニング材Aを壁面B1に押し付けて
密着させる。このようにすると、ライニング材A
の膨脹に伴う伸張によつて第4図のように被覆材
2の裂け目4が開き、この裂け目4から未硬化の
合成樹脂がはみ出して壁面B1に粘着する。この
状態でライニング材Aのシート1に紫外線を照射
すると、紫外線或いは硬化時に発生する熱により
合成樹脂が柔軟になり、構築物Bにより密着した
状態で硬化する。硬化したシート1によつて被覆
材2が壁面B1に押し付けられ、かつ、裂け目4
からはみ出して壁面B1に粘着したまま硬化した
合成樹脂のはみ出し部5を介してシート1が壁面
B1が固着される。なお、ライニング材Aが伸張
されていないときは、裂け目4が第1図のように
閉じているので、この裂け目4から未硬化の合成
樹脂がはみ出すことはない。
上記において、構築物Bがトンネルのような非
円筒状、例えばアーチ形断面のものである場合
は、ライニング材Aの周囲を当初より上記壁面
B1にアンカーリングした金具(不図示)によつ
て固定しておけば、ライニング箇所が壁面B1
全体であるか一部であるかに関係なく、ライニン
グを作業性良く行える。
また、構築物Bが下水管のような円筒状のもの
であれば、シート1に代えて未硬化の合成樹脂よ
りなるチユーブを使用することが可能になる。
第5図は紫外線により硬化する合成樹脂よりな
る未硬化のチユーブ6の外側に長尺フイルム状の
被覆材7を相互にオーバーラツプさせてコイル状
に巻き回すことによつてチユーブ6と被覆材7と
を重ね合わせ、また、チユーブ6の内側にも被覆
材8を重ね合わせたライニング材Aを示してい
る。
このライニング材Aが膨脹等によつて伸張され
ると、被覆材7のオーバーラツプ部9がずれて引
き離され、被覆材7同士の隙間から第6図のよう
にチユーブとを形成している未硬化の合成樹脂が
はみ出す。このようなライニング材Aを下水管の
ような円筒状の構築物に挿入し、その内外間に差
圧を生じさせることによつて膨脹させ、もつてラ
イニング材Aを伸張させると、被覆材7同士の隙
間からはみ出した未硬化の合成樹脂が構築物の壁
面に粘着する。従つて、チユーブ6を紫外線照射
によつて硬化させると、合成樹脂のはみ出し部1
0が上記壁面B1に粘着したまま硬化し、このは
み出し部10を介してチユーブ6が壁面B1に固
着される。
第7図は紫外線により硬化する合成樹脂よりな
る未硬化のチユーブ6の外側に間隔をあけて広幅
円筒フイルム状の被覆材11を重ね合わせると共
に、これらの被覆材11にオーバーラツプさせて
該被覆材11と同一形状の被覆材12を上記チユ
ーブ6の外側に重ね合わせ、さらにチユーブ6の
内側にも被覆材13を重ね合わせたライニング材
Aを示している。
このライニング材Aが膨脹等によつて伸張され
ると、被覆材11,12のオーバーラツプ部14
がずれて引き離され、被覆材11と被覆材12と
の隙間から第8図のようにチユーブ6を形成して
いる未硬化の合成樹脂がはみ出す。従つて第5図
及び第6図について説明したライニング材Aと同
等の効果が奏される。なお、第8図において15
は合成樹脂のはみ出し部を示している。
第5図及び第7図に示した未硬化合成樹脂より
なるチユーブ6は、第9図から明らかなように、
シートをチユーブ状に折返してその端部同士を重
ね合わせ、その重ね部分を粘着テープ16,17
によつて結合することによつて容易に作れる。な
お、第9図には下水管などの円筒状の構築物Bに
ライニング材Aを挿入した状態を示している。
上記の各実施例は紫外線照射により硬化する
FRPを用いたが、これに代えてポリエステル樹
脂にガラス繊維と熱により活性化する触媒等とを
混入した熱硬化型FRPを用いてもよい。この場
合は、未硬化のFRPを構築物Bの壁面B1に密着
させた後に、電熱器等により加熱しても良いし、
或いは、熱風を給気して差圧をつくると同時に硬
化を開始させても良い。熱硬化性の場合は、紫外
線照射装置という特殊な装置が不必要であり、取
扱い等が便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例によるライニング材の
一部を切り欠いて示す部分斜視図、第2図は上記
ライニング材が伸張された状態を示す部分斜視
図、第3図は上記ライニング材の使用状態を示す
部分断面図、第4図はライニング材が構築物の壁
面に固着されている状態を説明するための断面
図、第5図は他の実施例によるライニング材を示
す一部切欠側面図、第6図は第5図のライニング
材が伸張された状態を示す一部切欠側面図、第7
図はさらに他の実施例によるライニング材を示す
一部切欠側面図、第8図は第7図のライニング材
が伸張された状態を示す一部切欠側面図、第9図
はシートから作つたチユーブの使用状態を示す断
面図である。 1……シート、2,7,11,12……被覆
材、4……裂け目、5,10,15……合成樹脂
のはみ出し部、6……チユーブ、9,14……オ
ーバーラツプ部、A……ライニング材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 紫外線又は熱によつて硬化する合成樹脂よりな
    る未硬化のシート又はチユーブにフイルム状の被
    覆材が重ね合わされ、この被覆材が、当該ライニ
    ング材の伸張に伴つて開口される裂け目又は該被
    覆材同士のオーバーラツプ部を備えることを特徴
    とするライニング材。
JP6274185U 1985-04-25 1985-04-25 Expired - Lifetime JPH056104Y2 (ja)

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JP6274185U JPH056104Y2 (ja) 1985-04-25 1985-04-25

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JPS61177836U JPS61177836U (ja) 1986-11-06
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EP2317083A1 (en) 2005-03-11 2011-05-04 Jtekt Corporation Cam shaft supporting apparatus

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