JP2950473B2 - 内管と外管とを固定した耐火二層管および耐火二層管の内管と外管との固定方法 - Google Patents
内管と外管とを固定した耐火二層管および耐火二層管の内管と外管との固定方法Info
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- JP2950473B2 JP2950473B2 JP5014498A JP5014498A JP2950473B2 JP 2950473 B2 JP2950473 B2 JP 2950473B2 JP 5014498 A JP5014498 A JP 5014498A JP 5014498 A JP5014498 A JP 5014498A JP 2950473 B2 JP2950473 B2 JP 2950473B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不燃性の外管の内
部に合成樹脂製の内管を挿入し組み合わせた耐火二層管
において、内管と外管とが容易に離脱しない耐火二層管
および耐火二層管の内管と外管との離脱を防止する為の
固定方法に関する。
部に合成樹脂製の内管を挿入し組み合わせた耐火二層管
において、内管と外管とが容易に離脱しない耐火二層管
および耐火二層管の内管と外管との離脱を防止する為の
固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、塩化ビニル等の合成樹脂管は
金属管等に比べ耐薬品性、耐腐食性、内面平滑性、施工
性等の優れた特性を有しているため建築物の給排水管や
換気管に広く用いられている。しかしながら、この塩化
ビニル管等の合成樹脂管は、耐火性に劣り火災時に容易
に焼失してしまい、延焼や有毒ガスの発生といった難点
を有している。特に、マンションなどの集合住宅では、
合成樹脂管を伝わって他の区画へ火が燃え移る虞れがあ
り、防災上の大きな問題となっていた。
金属管等に比べ耐薬品性、耐腐食性、内面平滑性、施工
性等の優れた特性を有しているため建築物の給排水管や
換気管に広く用いられている。しかしながら、この塩化
ビニル管等の合成樹脂管は、耐火性に劣り火災時に容易
に焼失してしまい、延焼や有毒ガスの発生といった難点
を有している。特に、マンションなどの集合住宅では、
合成樹脂管を伝わって他の区画へ火が燃え移る虞れがあ
り、防災上の大きな問題となっていた。
【0003】そこで、このような欠点をカバーするため
に合成樹脂管の外周面を不燃性の材料で被覆した耐火二
層管(複合管・二層管と称することもある)、例えば繊
維強化モルタルを被覆した塩化ビニル管またはセメント
ビニル二層管等が一般に広く用いられている。こうした
耐火二層管においては外管(被覆材)の乾燥等による収
縮あるいは内管(合成樹脂管)の熱水等の通過による熱
膨脹によって、内外管の間に熱膨脹や収縮の度合差が生
じるために内外管に応力が生じ、これによって内外管に
亀裂が生じることがある。
に合成樹脂管の外周面を不燃性の材料で被覆した耐火二
層管(複合管・二層管と称することもある)、例えば繊
維強化モルタルを被覆した塩化ビニル管またはセメント
ビニル二層管等が一般に広く用いられている。こうした
耐火二層管においては外管(被覆材)の乾燥等による収
縮あるいは内管(合成樹脂管)の熱水等の通過による熱
膨脹によって、内外管の間に熱膨脹や収縮の度合差が生
じるために内外管に応力が生じ、これによって内外管に
亀裂が生じることがある。
【0004】この対策として、これらの応力を吸収する
ための方法が講じられている。例えば、内管の外側に突
起物を設けて内管と外管との間に間隙を形成する(特公
昭50−7770号)、内管と外管との間の長手方向に
発泡ポリスチレン等の層状体を介在させる(特開昭51
−112813号)、外管の内円を楕円形状にして短径
側で内管を保持し、長径側で内管との間隙を形成する
(特公昭57−17841号)等が提案されている。何
れも内管と外管との間に間隙を形成して、前述の内外管
に生じる応力を吸収するものである。内管と外管との間
に間隙を形成する最も簡単な方法は、内管の外径より大
きな内径を有する外管と組み合わせることである。
ための方法が講じられている。例えば、内管の外側に突
起物を設けて内管と外管との間に間隙を形成する(特公
昭50−7770号)、内管と外管との間の長手方向に
発泡ポリスチレン等の層状体を介在させる(特開昭51
−112813号)、外管の内円を楕円形状にして短径
側で内管を保持し、長径側で内管との間隙を形成する
(特公昭57−17841号)等が提案されている。何
れも内管と外管との間に間隙を形成して、前述の内外管
に生じる応力を吸収するものである。内管と外管との間
に間隙を形成する最も簡単な方法は、内管の外径より大
きな内径を有する外管と組み合わせることである。
【0005】ところで、内管と外管との間に間隙を形成
する耐火二層管は、保管或いは使用時の運搬および施工
時等に内管が抜け落ちる事故が発生するので、内管と外
管とを容易に離脱しないように固定しておく必要があ
り、さらにこれらの固定手段は施工時に現場で容易に固
定を解除できることが望ましい。そこで、このような内
管の離脱防止方法として、前記特開昭51−11281
3号のように内管と外管との間の長手方向に発泡ポリス
チレン等の層状体を介在させる方法、外管端部より露出
している内管の外管端部寄りにゴムバンドを嵌める方
法、外管端部より露出している内管と外管の一部を含め
て熱収縮フィルムで包囲し、加熱することで熱収縮フィ
ルムを収縮して締め付ける方法(特開昭59−1067
85号および特開昭59−106786号)、外管端部
より露出している内管の外管端部寄りに紐状体を巻回し
て接着テープで止める方法(特開昭59−2462
号)、内管と外管との間隙に外管端部からくさび状の止
め具を打ち込む方法(実開昭57−175892号)、
外管端部より露出している内管と外管の一部を含めて自
己伸張貼着フィルムを伸張して包囲する方法(特開平8
−300504号)等が行われている。
する耐火二層管は、保管或いは使用時の運搬および施工
時等に内管が抜け落ちる事故が発生するので、内管と外
管とを容易に離脱しないように固定しておく必要があ
り、さらにこれらの固定手段は施工時に現場で容易に固
定を解除できることが望ましい。そこで、このような内
管の離脱防止方法として、前記特開昭51−11281
3号のように内管と外管との間の長手方向に発泡ポリス
チレン等の層状体を介在させる方法、外管端部より露出
している内管の外管端部寄りにゴムバンドを嵌める方
法、外管端部より露出している内管と外管の一部を含め
て熱収縮フィルムで包囲し、加熱することで熱収縮フィ
ルムを収縮して締め付ける方法(特開昭59−1067
85号および特開昭59−106786号)、外管端部
より露出している内管の外管端部寄りに紐状体を巻回し
て接着テープで止める方法(特開昭59−2462
号)、内管と外管との間隙に外管端部からくさび状の止
め具を打ち込む方法(実開昭57−175892号)、
外管端部より露出している内管と外管の一部を含めて自
己伸張貼着フィルムを伸張して包囲する方法(特開平8
−300504号)等が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内管の
外側に突起物を設ける方法や内管と外管との間隙に長手
方向に発泡ポリスチレン等の層状体を介在させる方法
は、外管内に内管を挿入するのが困難で、且つ層状体を
同時に挿入するのは、さらに困難で作業の繁雑さおよび
挿入時の外管の破損の誘発を招き生産性が低下する。ま
た、ゴムバンドで内管を固定する方法では、ゴムバンド
が脱落することがあり、内管が外れ易い。熱収縮フィル
ムによる固定方法では、加熱装置および加熱作業が必要
となり、作業が繁雑であり、且つ一端加熱固定した後に
内管あるいは外管が環境の変化で僅かに収縮しても熱収
縮フィルムによる締め付け力が解除され、内管と外管が
離脱することがある。外管端部から露出している内管の
外管端部寄りに紐状体を巻回して接着テープで止める方
法および自己伸張貼着フィルムで固定する方法では、経
時変化により接着テープおよび自己伸張貼着フィルムが
ほどけたり、締め付け力が弱まり内管と外管との固定が
不十分となることがある。また、耐火二層管の配管施工
時に上記固定材を取り除くのに手数が掛かり、取り除か
れたフィルム等の固定材の廃材が多くなる等の課題があ
る。そこで、簡単な装置と材料で簡単に、耐火二層管の
内管と外管とを固定した耐火二層管が急望されていた。
外側に突起物を設ける方法や内管と外管との間隙に長手
方向に発泡ポリスチレン等の層状体を介在させる方法
は、外管内に内管を挿入するのが困難で、且つ層状体を
同時に挿入するのは、さらに困難で作業の繁雑さおよび
挿入時の外管の破損の誘発を招き生産性が低下する。ま
た、ゴムバンドで内管を固定する方法では、ゴムバンド
が脱落することがあり、内管が外れ易い。熱収縮フィル
ムによる固定方法では、加熱装置および加熱作業が必要
となり、作業が繁雑であり、且つ一端加熱固定した後に
内管あるいは外管が環境の変化で僅かに収縮しても熱収
縮フィルムによる締め付け力が解除され、内管と外管が
離脱することがある。外管端部から露出している内管の
外管端部寄りに紐状体を巻回して接着テープで止める方
法および自己伸張貼着フィルムで固定する方法では、経
時変化により接着テープおよび自己伸張貼着フィルムが
ほどけたり、締め付け力が弱まり内管と外管との固定が
不十分となることがある。また、耐火二層管の配管施工
時に上記固定材を取り除くのに手数が掛かり、取り除か
れたフィルム等の固定材の廃材が多くなる等の課題があ
る。そこで、簡単な装置と材料で簡単に、耐火二層管の
内管と外管とを固定した耐火二層管が急望されていた。
【0007】そこで、本発明の第1の目的は、耐火二層
管の内管と外管との間隙に何らの介在部材を設けること
なく、容易に両者を固定した耐火二層管を提供すること
である。また、本発明の第2の目的は、簡単な装置と材
料で簡単に耐火二層管の内管と外管とを容易に離脱しな
いように固定し、かつこの固定状態を簡単に解除でき
て、解除時の廃材の発生の少ない内管と外管との固定方
法を提供することである。
管の内管と外管との間隙に何らの介在部材を設けること
なく、容易に両者を固定した耐火二層管を提供すること
である。また、本発明の第2の目的は、簡単な装置と材
料で簡単に耐火二層管の内管と外管とを容易に離脱しな
いように固定し、かつこの固定状態を簡単に解除でき
て、解除時の廃材の発生の少ない内管と外管との固定方
法を提供することである。
【0008】
【課穎を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、不燃性の外管に、この外管より若干長く、且つ前記
外管の内径より小さい外径を有する合成樹脂製の内管を
挿入した耐火二層管において、該外管の端部より該内管
の端部を露出させて、該内管の露出部の一方または両方
で外管の端部と所定の間隔を置いた部分に、ホットメル
トである接着剤を内管の外径と外管の内径との間隙より
高い突起状に塗着したことにより、前記第1の目的を達
成する。
は、不燃性の外管に、この外管より若干長く、且つ前記
外管の内径より小さい外径を有する合成樹脂製の内管を
挿入した耐火二層管において、該外管の端部より該内管
の端部を露出させて、該内管の露出部の一方または両方
で外管の端部と所定の間隔を置いた部分に、ホットメル
トである接着剤を内管の外径と外管の内径との間隙より
高い突起状に塗着したことにより、前記第1の目的を達
成する。
【0009】
【0010】
【0011】請求項2記載の発明では、不燃性の外管
に、この外管より若干長く、且つ前記外管の内径より小
さい外径を有する合成樹脂製の内管を挿入した耐火二層
管において、該外管の端部より該内管の端部を露出させ
て、該内管の露出部の一方または両方で外管の端部と所
定の間隔を置いた部分に、ホットメルトである接着剤を
内管の外径と外管の内径との間隙より高い突起状に塗着
することにより、前記第2の目的を達成する。
に、この外管より若干長く、且つ前記外管の内径より小
さい外径を有する合成樹脂製の内管を挿入した耐火二層
管において、該外管の端部より該内管の端部を露出させ
て、該内管の露出部の一方または両方で外管の端部と所
定の間隔を置いた部分に、ホットメルトである接着剤を
内管の外径と外管の内径との間隙より高い突起状に塗着
することにより、前記第2の目的を達成する。
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図1ないし図4を参照して詳細に説明する。図1は、
本発明の実施の形態にかかる耐火二層管の内管と外管と
の固定方法を示した図である。この図で、1は不燃性の
外管、2は合成樹脂製の内管、4は接着剤を表してい
る。合成樹脂製の内管2の外径は、不燃性の外管1の内
径より若干小さくなっているので、両者の間には、間隙
3が形成されている。この間隙3により、例えば、合成
樹脂製の内管2内を熱湯が流れて、この合成樹脂製の内
管2が熱膨張しても、応力が外管1に及ばないようにな
っている。即ち、この間隙3は、不燃性の外管1と合成
樹脂製の内管2の膨張、収縮時に緩衝する役割を果して
いる。一方、この間隙3が存在するために、例えば、こ
の耐火二層管を輸送する際に、合成樹脂製の内管2が不
燃性の外管1から抜け落ちてしまうことがある。
を図1ないし図4を参照して詳細に説明する。図1は、
本発明の実施の形態にかかる耐火二層管の内管と外管と
の固定方法を示した図である。この図で、1は不燃性の
外管、2は合成樹脂製の内管、4は接着剤を表してい
る。合成樹脂製の内管2の外径は、不燃性の外管1の内
径より若干小さくなっているので、両者の間には、間隙
3が形成されている。この間隙3により、例えば、合成
樹脂製の内管2内を熱湯が流れて、この合成樹脂製の内
管2が熱膨張しても、応力が外管1に及ばないようにな
っている。即ち、この間隙3は、不燃性の外管1と合成
樹脂製の内管2の膨張、収縮時に緩衝する役割を果して
いる。一方、この間隙3が存在するために、例えば、こ
の耐火二層管を輸送する際に、合成樹脂製の内管2が不
燃性の外管1から抜け落ちてしまうことがある。
【0015】図1に示すように、合成樹脂製の内管2
は、不燃性の外管1より若干長いために、両端(2a、
2b)が不燃性の外管1より突出している。この実施の
形態では、合成樹脂製の内管2の突出部(2a、2b)
に接着剤4を塗着することにより接着剤の層を突起状に
形成して、合成樹脂製の内管2が不燃性の外管1から抜
け落ちてしまうことを防止している。この接着剤4の塗
着は、図1の(a)〜(c)に示すように、接着剤4を
外管の端部から若干離した位置(例えば3mm)に塗着
する方法と、(d)〜(g)に示すように、接着剤4を
外管の端部に接触させて塗着する方法が可能である。
(a)〜(c)に示す方法で塗着すると、外管1は、若
干可動することなる。
は、不燃性の外管1より若干長いために、両端(2a、
2b)が不燃性の外管1より突出している。この実施の
形態では、合成樹脂製の内管2の突出部(2a、2b)
に接着剤4を塗着することにより接着剤の層を突起状に
形成して、合成樹脂製の内管2が不燃性の外管1から抜
け落ちてしまうことを防止している。この接着剤4の塗
着は、図1の(a)〜(c)に示すように、接着剤4を
外管の端部から若干離した位置(例えば3mm)に塗着
する方法と、(d)〜(g)に示すように、接着剤4を
外管の端部に接触させて塗着する方法が可能である。
(a)〜(c)に示す方法で塗着すると、外管1は、若
干可動することなる。
【0016】図1(a)は、接着剤4を合成樹脂製の内
管2の両端であり、外管1と若干の間隔をおいたところ
に、周囲に一様に塗着してある。また、bは、周囲一様
でなく、3箇所の切れ目を設けて塗着している。(c)
は、周囲に点状に8点接着剤4を塗着している。一方、
(d)、(e)は、合成樹脂製の内管2の両端であり、
外管1と接したところに、周囲に一様に接着剤4を塗着
している。また、(f)、(g)は、合成樹脂製の内管
2の両端であり、外管1と接したところに、周囲に4箇
所の切れ目を設けて接着剤4を塗着している。(d)と
(e)および(f)と(g)の違いは、接着剤4の外管
1との接する面の大小である。なお、この図1に示す例
では、合成樹脂製の内管2の両端の突出部に接着剤4を
塗着しているが、一方にのみ塗着しても抜け落ちを防止
することができる。
管2の両端であり、外管1と若干の間隔をおいたところ
に、周囲に一様に塗着してある。また、bは、周囲一様
でなく、3箇所の切れ目を設けて塗着している。(c)
は、周囲に点状に8点接着剤4を塗着している。一方、
(d)、(e)は、合成樹脂製の内管2の両端であり、
外管1と接したところに、周囲に一様に接着剤4を塗着
している。また、(f)、(g)は、合成樹脂製の内管
2の両端であり、外管1と接したところに、周囲に4箇
所の切れ目を設けて接着剤4を塗着している。(d)と
(e)および(f)と(g)の違いは、接着剤4の外管
1との接する面の大小である。なお、この図1に示す例
では、合成樹脂製の内管2の両端の突出部に接着剤4を
塗着しているが、一方にのみ塗着しても抜け落ちを防止
することができる。
【0017】次に、接着剤4の塗着方法を説明する。図
2は接着剤カートリッジ10のノズル先端12から線状
に塗着しているところを示し、図3は接着剤の塗着状態
の概念図である。接着剤カートリッジ10からの塗着に
はカートリッジガン14を使用することが望ましい。ま
た、接着剤カートリッジ10のノズル先端12の吐出口
の大きさで線状の塗着を大小に調節することができるよ
うになっている。本実施の形態では、図3に示すよう
に、酢ビ系接着剤を使用して耐火二層管の内管2の所定
位置にノズル先端12を当接させ、耐火二層管(内管2
も含む)を、回転させて塗着する。この回転は、下部の
駆動ローラー20、22を矢印方向に回転させることに
より生じている。塗着位置は図1に示す通りである。
2は接着剤カートリッジ10のノズル先端12から線状
に塗着しているところを示し、図3は接着剤の塗着状態
の概念図である。接着剤カートリッジ10からの塗着に
はカートリッジガン14を使用することが望ましい。ま
た、接着剤カートリッジ10のノズル先端12の吐出口
の大きさで線状の塗着を大小に調節することができるよ
うになっている。本実施の形態では、図3に示すよう
に、酢ビ系接着剤を使用して耐火二層管の内管2の所定
位置にノズル先端12を当接させ、耐火二層管(内管2
も含む)を、回転させて塗着する。この回転は、下部の
駆動ローラー20、22を矢印方向に回転させることに
より生じている。塗着位置は図1に示す通りである。
【0018】接着剤4の硬化後に耐火二層管の内管2と
外管1との離脱テストを行ったが接着剤により内管2と
外管1との離脱が防止さていた。本実施の形態では酢ビ
系接着剤を使用したが、接着剤4はこれに限定されるも
のでなく、塩化ビニル系接着剤、エポキシ系樹脂接着剤
等、各種樹脂系接着剤が使用可能である。作業性から速
乾性の接着剤が望ましい。この接着剤は、施工時に剥が
すため、適度な接着力であることが必要である。塗着し
た接着剤4の厚さは、合成樹脂製の内管2の離脱を防止
するため、間隙3以上にする必要がある。
外管1との離脱テストを行ったが接着剤により内管2と
外管1との離脱が防止さていた。本実施の形態では酢ビ
系接着剤を使用したが、接着剤4はこれに限定されるも
のでなく、塩化ビニル系接着剤、エポキシ系樹脂接着剤
等、各種樹脂系接着剤が使用可能である。作業性から速
乾性の接着剤が望ましい。この接着剤は、施工時に剥が
すため、適度な接着力であることが必要である。塗着し
た接着剤4の厚さは、合成樹脂製の内管2の離脱を防止
するため、間隙3以上にする必要がある。
【0019】次に、第2の実施の形態について説明す
る。図4は、ホットメルト接着剤を使用したときの概念
図である。ホットメルトアプリケーター16でホットメ
ルト接着剤を熱融解し、自動ガン14のノズルからホッ
トメルト接着剤を吐出する。自動ガン14のノズルを耐
火二層管の内管2の所定位置に設定し、耐火二層管(内
管2も含む)を回転させ、ホットメルト接着剤を内管2
に塗着する。塗着位置は、第1の実施の形態と同様図1
に示す状態である。ホットメルト接着剤には熱可塑性の
合成樹脂またはゴムをベースにしたものがあるが、あら
ゆる種類のものが使用可能である。耐火二層管の管径
(大きさ)により接着力、塗着量を選定してホットメル
ト接着剤の種類を選定することができる。ホットメルト
接着剤は熱溶融で塗着するので、温度が下がることによ
って極めて短時間に固化付着するので作業性は一般の接
着剤より優れていて、本発明の接着剤としてはより好ま
しい。また、他の実施の形態として、予め接着剤を塗着
してある両面テープを図1に示す位置に巻き付け合成樹
脂製の内管2の抜け落ちを防止することもできる。
る。図4は、ホットメルト接着剤を使用したときの概念
図である。ホットメルトアプリケーター16でホットメ
ルト接着剤を熱融解し、自動ガン14のノズルからホッ
トメルト接着剤を吐出する。自動ガン14のノズルを耐
火二層管の内管2の所定位置に設定し、耐火二層管(内
管2も含む)を回転させ、ホットメルト接着剤を内管2
に塗着する。塗着位置は、第1の実施の形態と同様図1
に示す状態である。ホットメルト接着剤には熱可塑性の
合成樹脂またはゴムをベースにしたものがあるが、あら
ゆる種類のものが使用可能である。耐火二層管の管径
(大きさ)により接着力、塗着量を選定してホットメル
ト接着剤の種類を選定することができる。ホットメルト
接着剤は熱溶融で塗着するので、温度が下がることによ
って極めて短時間に固化付着するので作業性は一般の接
着剤より優れていて、本発明の接着剤としてはより好ま
しい。また、他の実施の形態として、予め接着剤を塗着
してある両面テープを図1に示す位置に巻き付け合成樹
脂製の内管2の抜け落ちを防止することもできる。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、外管の端部よ
り所定の間隔をおいた部分に、ホットメルトである接着
剤を内管の外径と外管の内径との間隙より高い突起状に
塗着しているので、内管が外管から抜け落ちることがな
い。また、接着剤は、容易に剥がすことができるので、
施工現場で余計な手間も要らず、剥がされた接着剤は、
少量であるため、多量の廃棄物となることもない。
り所定の間隔をおいた部分に、ホットメルトである接着
剤を内管の外径と外管の内径との間隙より高い突起状に
塗着しているので、内管が外管から抜け落ちることがな
い。また、接着剤は、容易に剥がすことができるので、
施工現場で余計な手間も要らず、剥がされた接着剤は、
少量であるため、多量の廃棄物となることもない。
【0021】請求項2記載の発明では、外管の端部より
所定の間隔をおいた部分に、ホットメルトである接着剤
を内管の外径と外管の内径との間隙より高い突起状に塗
着するので、内管が外管から抜け落ちることなく内管と
外管を固定することができる。また、接着剤は、容易に
剥がすことができるので、施工現場で余計な手間も要ら
ず、剥がされた接着剤は、少量であるため、多量の廃棄
物となることもない。
所定の間隔をおいた部分に、ホットメルトである接着剤
を内管の外径と外管の内径との間隙より高い突起状に塗
着するので、内管が外管から抜け落ちることなく内管と
外管を固定することができる。また、接着剤は、容易に
剥がすことができるので、施工現場で余計な手間も要ら
ず、剥がされた接着剤は、少量であるため、多量の廃棄
物となることもない。
【図1】本発明の実施の形態にかかる耐火二層管の内管
と外管との固定方法を示した図である。
と外管との固定方法を示した図である。
【図2】接着剤カートリッジのノズル先端から線状に塗
着しているところを示した図である。
着しているところを示した図である。
【図3】接着剤の塗着状態の概念図である。
【図4】ホットメルト接着剤を使用したときの概念図で
ある。
ある。
【符号の説明】 1 外管 2 内管 2a、2b 内管の両端 3 間隙 4 接着剤 10 カートリッジ 12 ノズルの先端 14 カートリッジガン 16 ホットメルトアプリケーター 20、22 駆動ローラー
フロントページの続き (72)発明者 山岸 弘征 東京都港区芝大門2丁目12番10号 浅野 スレート株式会社内 (72)発明者 大日向 秀公 東京都港区芝大門2丁目12番10号 浅野 スレート株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−267599(JP,A) 実開 昭58−89764(JP,U) 特公 昭52−17885(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 9/18
Claims (2)
- 【請求項1】 不燃性の外管に、この外管より若干長
く、且つ前記外管の内径より小さい外径を有する合成樹
脂製の内管を挿入した耐火二層管において、 該外管の端部より該内管の端部を露出させて、該内管の
露出部の一方または両方で外管の端部と所定の間隔を置
いた部分に、ホットメルトである接着剤を内管の外径と
外管の内径との間隙より高い突起状に塗着したことを特
徴とする内管と外管とを固定した耐火二層管。 - 【請求項2】 不燃性の外管に、この外管より若干長
く、且つ前記外管の内径より小さい外径を有する合成樹
脂製の内管を挿入した耐火二層管において、 該外管の端部より該内管の端部を露出させて、該内管の
露出部の一方または両方で外管の端部と所定の間隔を置
いた部分に、ホットメルトである接着剤を内管の外径と
外管の内径との間隙より高い突起状に塗着することを特
徴とする耐火二層管の内管と外管との固定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5014498A JP2950473B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 内管と外管とを固定した耐火二層管および耐火二層管の内管と外管との固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5014498A JP2950473B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 内管と外管とを固定した耐火二層管および耐火二層管の内管と外管との固定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11230428A JPH11230428A (ja) | 1999-08-27 |
JP2950473B2 true JP2950473B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=12850986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5014498A Expired - Lifetime JP2950473B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 内管と外管とを固定した耐火二層管および耐火二層管の内管と外管との固定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2950473B2 (ja) |
-
1998
- 1998-02-16 JP JP5014498A patent/JP2950473B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11230428A (ja) | 1999-08-27 |
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Legal Events
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R250 | Receipt of annual fees |
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RVTR | Cancellation of determination of trial for invalidation |