JPH0560342U - 椅子における背もたれ及び座体の傾動支持装置 - Google Patents

椅子における背もたれ及び座体の傾動支持装置

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JPH0560342U
JPH0560342U JP9083891U JP9083891U JPH0560342U JP H0560342 U JPH0560342 U JP H0560342U JP 9083891 U JP9083891 U JP 9083891U JP 9083891 U JP9083891 U JP 9083891U JP H0560342 U JPH0560342 U JP H0560342U
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俊一 高松
博嗣 久保
克典 濱
浩 岩淵
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株式会社イトーキクレビオ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 背もたれの後傾動と座体の前傾動とを一つの
ばね体にて弾性的に支持できるようにする。 【構成】 脚体1の上端に取り付けた支持部材4に、背
もたれ荷重を支持する傾動作動体7を後傾動自在で前傾
動不能に枢着すると共に、座体2を前傾動自在で後傾動
不能に枢着し、これら傾動作動体7と座体2との間のう
ち当該傾動作動体7の後傾動又は座体2の前傾動にて両
者が接近又は離反する部位に、圧縮ばね13等のばね体
を、直接に又はてこ板10を介して介挿する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、背もたれを後傾動自在に構成すると共に座体を前傾動自在に構成し て成る椅子において、これら背もたれと座体との傾動を弾性的に支持する傾動支 持装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
このように、背もたれを後傾動自在に構成すると共に座体を前傾動自在に構成 して成る椅子において、背もたれと座体との傾動を弾性的に支持する手段として 従来は、例えば実開昭62−109646号公報等に記載されているように、脚 体の上端に固着した支持部材に、背もたれが取り付く傾動作動体を後傾動自在に 枢着すると共に、座体を前傾動自在に枢着して、傾動作動体と支持部材との間及 び座体と支持部材との間にコイルばね等のばね体を各々装架し、背もたれの後傾 動と座体の前傾動とを別々のばね体にて支持する構成になっていた。
【0003】 しかし、従来のように背もたれの後傾動と座体の前傾動を別々のばね体にて支 持した構成では、ばね体の数が増えてそれだけ部品点数が増大するばかりか、支 持部材には、背もたれに対するばね体と座体に対するばね体との支持部を別々に 形成しなければならず、部材の加工の手間も増大するため、製造コストが嵩むと 言う問題があった。
【0004】 本考案は、背もたれの後傾動と座体の前傾動とを一つばね体にて支持できるよ うにした椅子を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本考案は、脚体の上端に設けた支持部材に、背もたれ 荷重に対する傾動作動体を後傾動自在で前傾動不能に枢着すると共に、座体を前 傾動自在で後傾動不能に枢着し、これら傾動作動体と座体との間のうち当該傾動 作動体の後傾動又は座体の前傾動にて両者が接近又は離反する部位に、それら傾 動作動体の後傾動と座体の前傾動とを共通して支持するばね体を介挿する構成に した。
【0006】
【考案の作用・効果】
このように構成すると、傾動作動体が後傾動する場合と、座体が前傾動する場 合との両方の場合においてばね体が変形するから、傾動作動体の後傾動と座受体 の前傾動とを一つのばね体にて弾性的に支持できることになる。 つまり、椅子に座った人が背もたれにもたれ掛かって傾動作動体が後傾動する と、座体が後傾不能の状態で、ばね体の個所で傾動作動体が座体に対して接近又 は離反することにより、ばね体が変形して背もたれの後傾動が弾性的に支持され 、逆に、椅子に座った人が身体を前傾させて座体が前傾すると、傾動作動体が前 傾不能の状態で、ばね体の個所で座体が傾動作動体に接近動又は離反動すること により、ばね体が変形して座体の前傾動が弾性的に支持される。
【0007】 このように、本考案によると、一つのばね体にて背もたれの後傾動と座体の前 傾動とを弾性的に支持できるので、背もたれを後傾動自在に構成すると共に座体 を前傾動可能に構成して成る椅子において、背もたれと座体との弾性的な支持機 構の構造を簡単にでき、延いては椅子の製造コストを低減できる効果を有する。
【0008】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1〜図6は第1の実施例を示し、これらの図において符号1は椅子の脚体を 、符号2はクッション2a付きの座体を、符号3はクッション3a付きの背もた れを各々示し、前記脚体1の上端には、上向きに開口した箱状の支持部材4を固 着している。
【0009】 前記座体2の下面には、左右一対の側板5a,5aを備えた座受体5が固着さ れており、該座受体5の左右両側板5a,5aの後端部を、前記支持部材4の左 右両側板4a,4aに左右横長の第1枢着ピン6にて枢着し、更に、座受体5の 後端には、前記支持部材4の後端面に接当する左右一対のストッパー部5b,5 bを下向きに突設することにより、座体2が前傾動自在で後傾動不能となるよう に構成する。
【0010】 また、支持部材4の内部には、側面視L字状に形成した傾動作動体7の水平部 を配設し、該傾動作動体7における前後中途部を、左右長手の第2枢着ピン8に て支持部材4の左右両側板4a,4aに枢着し、傾動作動体7における垂直部の 上端に背もたれ3を取り付ける一方、前記支持部材4の左右両側板4a,4a間 に、傾動作動体7における水平部のうち第2枢着ピン8よりも前方の部位を支持 するようにしたストッパーピン9を装架することにより、傾動作動体7及び背も たれ3が後傾動のみ可能で前傾不能となるようにする。
【0011】 そして、前記支持部材4における前端部の左右両側板4a,4aに、椅子の後 方に向けて延びるてこ板10の基端を左右横長のピン11にて枢着し、このてこ 板10の先端部を、前記傾動作動体7における前端の左右両側板7a,7a間に 装架した支持ピン12にて支持し、更に、てこ板10と座受体5との間に、ばね 体の一例としての圧縮ばね13を介挿する。なお、圧縮ばね13は複数個配設し ても良い。符号10ahばね受けを示す。
【0012】 この場合、圧縮ばね13の位置をてこ板10の自由端寄りに位置させて、傾動 作動体7の後傾動にててこ板10が回動したてとき圧縮ばね13が変形しにくく なるようにしており、また、圧縮ばね13のばね力は、人がその上半身を直立し た姿勢で椅子に座った状態では、座体2が前傾動しない程度の強さに設定されて いる。
【0013】 以上の構成において、椅子に座った人が背もたれ3にもたれ掛かると、傾動作 動体7が第2枢着ピン8を中心に後傾動し、それに連れててこ板10が上向きに 回動する一方、座体3が後傾動不能に保持されているため、てこ板10の回動が 圧縮ばね13にて弾性的に支持されて、背もたれ3の後傾動に対するロッキング 機能が付与される。
【0014】 この場合、椅子に人が座った状態では、座体2に対してはこれを前傾させるよ うなモーメントが作用しているが、座体2は、ばね体13を介して傾動作動体7 にて後傾方向に押圧付勢されるので、椅子に座った人が背もたれ3にもたれ掛か った状態で座体2が前傾動することはない。 一方、椅子に座った人が身体を前傾させると、座体2が第1枢着ピン6を中心 にして前傾動する一方、てこ板10はストッパーピン9及び傾動作動体7の支持 ピン12を介して下向き回動不能に保持されているので、座体2の前傾動が圧縮 ばね13にて弾性的に支持される。
【0015】 この場合、背もたれ3の回動中心から背もたれ3の上端までの距離が長いため 、傾動作動体7に背もたれ荷重が大きなモーメントとして作用する一方、椅子に 座った人が身体を前傾させた場合に座体2に作用するモーメントはあまり大きく ないため、単に、傾動作動体7の後傾動と座体2の前傾動とを一つの圧縮ばね1 3にて支持したに過ぎない構成では、傾動作動体7の後傾動は的確に支持できて も座体2の後傾動に対しては圧縮ばね13が硬過ぎたり、逆に、座体2の前傾動 を的確に支持できても、傾動作動体7の後傾動に対して圧縮ばね13が柔らか過 ぎると言うように、傾動作動体7の後傾動と座体2の前傾動とを的確に支持でき ない虞がある。
【0016】 しかし、実施例のように、傾動作動体7の回動中心から背もたれ3までの距離 L1よりも、傾動作動体7の回動中心から圧縮ばね13までの距離L2を大きく する一方、座体2の回動中心を椅子の後部に位置させると、傾動作動体7の後傾 動によって圧縮ばね13に作用するモーメントを小さくでき、しかも、座体2の 前傾動による荷重を圧縮ばね13に対して大きなモーメントとして作用させるこ とができるので、一つの圧縮ばね13にて、背もたれ3の後傾動と座体2の前傾 動とを的確に支持できることになる。
【0017】 この場合、てこ板10を設けることなく、傾動作動体7と座体2との間に直接 に圧縮ばね13を介挿しても良いが、実施例のようにてこ板10を介して圧縮ば ね13を設けると、てこ板10の回動中心から支持ピン12までの距離L3と、 てこ板10の回動中心から圧縮ばね13までの距離L4とを適宜設定することに より、圧縮ばね13に作用する傾動作動体7のモーメントと座体2のモーメント との比率を自在に変更できるので、背もたれ3の後傾動と座体2の前傾動とをよ り的確に支持できる。
【0018】 図7に示すのは、傾動作動体7と座体2との間のうち、当該傾動作動体7と座 体7との回動中心よりも後方の部位に引っ張りばね14を装架した第2の実施例 であり、また、図8に示すのは、座受体5を傾動作動体7の下方に配設して、こ れら傾動作動体7と座受体5との間のうち、当該傾動作動体7と座受体5との回 動中心よりも後方の部位に圧縮ばね13を介挿した第3の実施例である。
【0019】 なお、図7及び図8において示す符号15は、傾動作動体7の前傾動及び座体 2の後傾動を阻止するストッパー部を示し、符号16,17は、それぞれ座体2 と傾動作動体7とを支持部材4に枢着するためのピンである。 また、図9に概念的に示すの第4の実施例は、傾動作動体7と座受体5とを前 後に隔てて配設すると共に、傾動作動体7の前端部と座受体5の後端部とが相対 向して鉛直状に延びるように形成して、これら座受体5と傾動作動体7とを各々 支持部材4にピン16,17にて枢着し、更に、傾動作動体7の前端面と座受体 7の後端面との間に、支持部材4にピン18にて枢着した上向きのてこ板10を 配設し、このてこ板10と座受体5との間に圧縮ばね13を介挿したものである 。
【0020】 上記の各実施例はばね体としてコイルばねを使用したが、本考案におけるばね 体としては、ねじりコイルばねとかU字状に折り曲げた板ばね、或いはゴムなど 、他の形態のものも使用できることは言うまでもない。 なお、本考案における座体とは座受体も含む概念であり、また、座受体を設け ることなく、座体と傾動作動体との間にばね体を直接に介挿しても良いことは言 うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る椅子の縦断側面図である。
【図2】図1のII−II視平断面図である。
【図3】図1のIII − III視断面図である。
【図4】図1のIV−IV視断面図である。
【図5】図1のV−V視断面図である。
【図6】作用を示す図である。
【図7】第2の実施例を示す概念図である。
【図8】第3の実施例を示す概念図である。
【図9】第4の実施例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 脚体 2 座体 3 背もたれ 4 支持部材 5 座受体 9 ストッパーピン 10 てこ板 13 ばね体の一例としての圧縮ばね 14 ばね体の一例としての引っ張りばね
フロントページの続き (72)考案者 岩淵 浩 大阪市城東区今福東1丁目4番18号 株式 会社伊藤喜工作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】脚体の上端に設けた支持部材に、背もたれ
    荷重に対する傾動作動体を後傾動自在で前傾動不能に枢
    着すると共に、座体を前傾動自在で後傾動不能に枢着
    し、これら傾動作動体と座体との間のうち当該傾動作動
    体の後傾動又は座体の前傾動にて両者が接近又は離反す
    る部位に、それら傾動作動体の後傾動と座体の前傾動と
    を共通して支持するばね体を介挿したことを特徴とする
    椅子における背もたれ及び座体の傾動支持装置。
JP9083891U 1991-11-06 1991-11-06 椅子における背もたれ及び座体の傾動支持装置 Expired - Lifetime JP2551878Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019097631A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 イハラ鋼業株式会社 椅子

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JP2019097631A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 イハラ鋼業株式会社 椅子

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