JPH0559895U

JPH0559895U - ユニット

Info

Publication number: JPH0559895U
Application number: JP176792U
Authority: JP
Inventors: 充幸座光寺
Original assignee: 横河電機株式会社
Priority date: 1992-01-22
Filing date: 1992-01-22
Publication date: 1993-08-06

Abstract

(57)【要約】【目的】冷却用のファンを可能な限り低速にして、フ
ァンからの騒音を低く抑えることを目的にする。【構成】本考案は、ネストに差し込まれる発熱する電
気回路を有する複数のカードと、複数枚のカードを１つ
のカード群とし、１つのカード群ごとに設けられたカー
ドを冷却するためのファンと、を有するユニットに改良
を加えたものである。本装置は、ネストに取り付けられ
た外気温度を測定する温度センサと、カード内に設けら
れたカードの熱量発生情報を記憶した記憶部と、温度セ
ンサの情報と記憶部の情報とにより複数のファンの回転
数を制御する制御部と、を有することを特徴とするもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ユニットの冷却用ファンの制御に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、発熱する電気回路を有するカードをネストに複数差し込んで構成されるユニットでは、冷却ファンは、固定回転数で駆動していた。この回転数は、最悪の温度環境で、問題とならないように設定されている。つまり、許される使用温度範囲の上限で、なおかつ、最も発熱の高いカードをネストに全部差し込んだ状態で、安全動作をするように、設計されている。そのため、常温あるいは低温状態やカードがネストに全部差し込んでいない場合には、過剰冷却になっていた。

【０００３】このような構成の場合、以下のような問題点があった。通常、ファンの回転数が高くなるほど騒音が大きくなる傾向にある。この騒音は近くの作業者に不快感を与える。この解決策として、ファンの回転数を下げるということが考えられるが、固定回転数で、回転数を下げると装置の信頼性が低下してしまう。また、ネストに、発熱量の高いカードが全て接続されることはまれであるかかわらず、ファンは最悪の環境を想定した固定回転数で、高速回転していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、冷却用のファンを可能な限り低速にして、ファンからの騒音を低く抑えることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ネストに差し込まれる発熱する電気回路を有する複数のカードと、複数枚のカードを１つのカード群とし、１つのカード群ごとに設けられたカードを冷却するためのファンと、を有するユニットにおいて、前記ネストに取り付けられた外気温度を測定する温度センサと、前記カード内に設けられたカードの熱量発生情報を記憶した記憶部と、前記温度センサの情報と前記記憶部の情報とにより複数のファンの回転数を制御する制御部と、を有することを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

このような本考案では、カード内に熱量発生情報を記憶した記憶部と、ネストに外気温度を測定する温度センサとを設けたことにより、環境にあった冷却ができ、回転数を抑えることができるので、騒音を低減することができる。

【０００７】

【実施例】

以下図面を用いて本考案を説明する。図１は本考案にかかるユニットの構成例を示した図である。図において、１はネスト、２はネスト１に差し込むＣＰＵカード、３₁〜３_nはネスト１に差し込む電気回路を有するカード、４はネスト１に取り付けられた外気温度を測定する温度センサ、５は、ネスト１に取り付けられていて、温度センサ４の情報とＣＰＵカード２からの情報とにより複数のファンの回転数を制御する制御回路、６₁〜６_mは、複数枚のカードを１つのカード群とし、１つのカード群ごとに１台づつ設けられたカードを冷却するためのファンである。ここで、ファンが冷却するカードは、ＣＰＵカード２も含む。図２は本考案の一実施例の構成ブロック図である。図において、３１₁〜３１_nは、カード３₁〜３_n内にそれぞれ設けられていて、自己のカードの回路が動作し、熱平衡に達したときの熱量発生情報を記憶した記憶部で、システムバスを介してＣＰＵカード２に接続されている。ＣＰＵカード２と温度センサ４は、制御回路５に接続されている。そして、制御回路５はファン６₁〜６_mに接続されている。本実施例では、制御部をＣＰＵカード２と制御回路４との２つにより構成した例を示した。

【０００８】このような装置の動作を以下で説明する。システム立ち上げ時に、ＣＰＵカード２は、ネスト１に接続されたカード３₁ 〜３_n内の記憶部３１₁〜３１_nより、それぞれの熱量発生情報を読みだす。次にＣＰＵカード２は各カードの発熱情報と各カード配置とにより、ユニット内の熱量の分布状態を算出し、各ファンの回転数情報を送出する。制御回路５は、回転数情報と温度センサ４からの外気温度情報とを受け取り、外気温度に比例した回転数を回転数情報をもとに算出して、各ファンの回転数として制御する。外気温度が低いときは、高温のときと比べて、低い回転数で、どのファンも回転し、外気温度が高くなれば、どのファンもその外気温度に比例して、回転数を上げて回転する。また、発熱情報により、カード群で、熱量の分布が低いところは、ファンの回転数は低く、分布が高いところは、ファンの回転数も高い。つまり、１つのファンが冷却するカード群に、発熱量の高いカードがネストに高密度に接続され、かつ、外気が高温度の場合には、ファンは高速で回転する。逆に、発熱量の低いカードが低密度にネストに接続され、かつ、外気温度が低い場合には、ファンは低速となる。そして、ファンが冷却するカード群にカードが接続されていない場合には、ファンは停止している。このような動作により、温度環境や、ユニットに接続されているカードの実情に合わせたファンの回転数の制御ができる。このため、最悪の温度環境として、４０℃位を想定して、設定される十分な冷却効果が得られる固定回転数よりも、低い回転数に設定される場合がほとんどであるため、騒音は低減される。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によれば、カード内に記憶部による各カードの発熱情報と、温度センサによる外気温度情報とが得られるので、温度環境やユニットに接続されているカードの実情に合わせたファンの回転数の制御ができため、カードの動作を保証して、不要な騒音を防止できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるユニットの構成例を示した図で
ある。

【図２】本考案の一実施例の構成ブロック図である。

【符号の説明】

１ネスト２ＣＰＵカード３₁〜３_n カード４温度センサ５制御回路６₁〜６_m ファン３１₁〜３１_n 記憶部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ネストに差し込まれる発熱する電気回路
を有する複数のカードと、複数枚のカードを１つのカード群とし、１つのカード群
ごとに設けられたカードを冷却するためのファンと、を有するユニットにおいて、前記ネストに取り付けられた外気温度を測定する温度セ
ンサと、前記カード内に設けられたカードの熱量発生情報を記憶
した記憶部と、前記温度センサの情報と前記記憶部の情報とにより複数
のファンの回転数を制御する制御部と、を有することを特徴とするユニット。