JPH055925Y2 - - Google Patents

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JPH055925Y2
JPH055925Y2 JP1989101819U JP10181989U JPH055925Y2 JP H055925 Y2 JPH055925 Y2 JP H055925Y2 JP 1989101819 U JP1989101819 U JP 1989101819U JP 10181989 U JP10181989 U JP 10181989U JP H055925 Y2 JPH055925 Y2 JP H055925Y2
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filter chamber
hole
chamber forming
forming unit
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、下水処理等に用いられる加圧脱水機
の連通孔のシール構造に関するものである。
(従来の技術) 下水道から汚泥を除去したり、港湾、海浜のヘ
ドロ等を除去するため、汚泥等を含む原液を濾室
内に導入し、ポリプロピレン繊維等からなる濾布
により加圧脱水してケーキとすることが行われ
る。
第7図はこうした加圧脱水機の一部を分解して
示す一部破断斜視図であり、濾室形成ユニツト1
0を二枚配列して配列体とした状態を示す。
この濾室形成ユニツト10は、略長方形の濾板
4の片面にダイヤフラム支持板22を固着し、こ
の上にダイヤフラム11を貼り、ダイヤフラム1
1をダイヤフラム押え板3で押えたものである。
この濾室形成ユニツト10の主面を互いに対向さ
せた状態で多数配列し、ダイヤフラム11の表面
と隣接する濾室形成ユニツト10の濾板4との間
に濾布(図示省略)を配置し、濾室40とする。
また、ダイヤフラム11と濾板4との間に圧搾水
を供給する圧搾水供給口24とエア抜き23とが
設けられる。更に、濾室形成ユニツト10の周辺
部には三個の濾液用貫通孔5と2個の原液用貫通
孔15とが設けられている。
加圧脱水時には、図示しない駆動手段を用いて
隣接する濾室形成ユニツト10を互いに当接させ
る。このとき、各貫通孔5,15の周縁部には第
8図に拡大して示すようにリング状溝2が設けら
れ、この溝2内にパツキン21が収容されてお
り、隣接する濾室形成ユニツト10を当接させた
状態で、ダイヤフラム押え板3は隣接する濾室形
成ユニツト10の濾板4の対応部位に当接され、
各濾液用貫通孔5が連通し、濾液流通用連通孔3
0を形成する。各ユニツトの継ぎ目はそれぞれパ
ツキン21によつてシールされる。同様に、各濾
室形成ユニツト10の原液用貫通孔15もそれぞ
れ連通され、原液流通用連通孔を形成する。そし
て、原液連通孔より汚泥等を含む原液を濾室へと
送り込み、圧搾水供給口24より圧搾水を送り込
んでダイヤフラムを膨張させて濾室を圧迫する。
この圧力によつて原液が濾布を通過して濾液に変
り、濾液は濾液排出口6を矢印Gのように排出さ
れ、前述の濾液連通孔30を矢印Fのように流れ
て加圧脱水機外へと排出される。
各濾室形成ユニツト10の濾液用貫通孔5、原
液用貫通孔15を連結させる際に漏れを防止する
ために用いるパツキン21としては、市販のO−
リングやガスケツトを使用することも考えられる
が、内封される液圧(原液15Kg/cm2、濾液7Kg/
cm2)、脱水機の運転時に開閉板を繰返すこと、機
械的精度を考慮して、第9図に拡大して示すよう
な特殊形状のパツキン21を用いている。
このパツキン21は、対向(当接)面側に凸部
21が設けられ、この中央部に切り込み部21b
が設けられ、また当接面と反対側の底面側には断
面弧状の凹部21cが設けられており、当接時に
は主として矢印H,Iのように加圧変形するもの
である。
(考案が解決しようとする課題) しかし、原液中には汚泥等が高濃度で含まれて
おり、切込み部21bに汚泥31が溜るため、第
10図に示すように、切り込み部21bに溜つた
汚泥31が当接時に濾板4に固着する。これが当
接時にパツキン21の当接面全体を圧迫、変質
し、パツキン21を劣化、損傷、変形させ、端部
に切れ30が生成し、寿命が短かく、例えば半年
程度でパツキンを交換する必要があり、交換のた
びに大変な手間がかかつていた。
本考案の課題は、シール部材の劣化、損傷、変
形が少なく、シール部材の寿命が長く、交換の手
間を減らせるような加圧脱水機の連通孔のシール
構造を提供するこである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、少なくとも濾板と貫通孔とを有する
板状の濾室形成ユニツトを互いに主面を対向させ
た状態で複数個配列して濾室形成ユニツト配列体
を構成し、前記貫通孔の周縁に形成された溝にシ
ール部材を収容し、隣接する前記濾室形成ユニツ
トを互いに当接させて濾室を形成し、前記各濾室
形成ユニツトの前記シール部材をそれぞれ隣接す
る前記濾室形成ユニツトに設けられた貫通孔の周
縁に当接させて前記貫通孔を連通させ、この連通
孔に未濾過の原液又は既濾過の濾液を流通させる
加圧脱水機の連通孔のシール構造において、 隣接する前記濾室形成ユニツトに設けられた貫
通孔の周縁と対向する前記シール部材の対向面が
実質的に全面に亘つて平面状及び/又は凸面状を
なし、前記シール部材の前記対向面と反対側の底
面に凹部が設けられていることを特徴とする加圧
脱水機の連通孔のシール構造に係るものである。
(実施例) 第1図は本例のパツキン1を示す第9図と同様
の断面図、第2図はシール部材1を隣接する濾室
形成ユニツトの濾板4に当接させた状態を示す断
面図、第3図aはパツキン1の平面図(濾板4へ
の当接(対向)面側)、同図bはパツキン1の底
面図、第4図は貫通孔5付近を示す一部拡大斜視
図である。
本例のパツキン1はリング状で、貫通孔5の周
縁部に設けられた溝2内に収容固定される。
本例においては、パツキン1の形状を独特に構
成した。即ち、対向する濾板との対向面45には
断面台形の凸部1aを設け、凸部1aの先端側に
は平坦部1eを設けた。対向面45と反対側の底
面46側には凹部1cを設け、凹部1cの両側の
脚部1fを溝2に当接させた。また、パツキン1
の側面47は溝2に当接させて固定すると共に、
側面47の底面側に切り欠き部1dを設け、溝2
との間を離間した。
そして、パツキン1の対向面45を濾板4と当
接させる際には、パツキン1の平坦部1eが矢印
Aのように押圧され、全体として矢印Bのように
凹部1cの方向へと力が加わると共に、この圧力
で脚部1fは矢印Cのように切り欠き1dの方向
へと変形し、この結果、第2図に示すように変形
する。そして、開板時には濾板4がダイヤフラム
押え板3から離れ、パツキン1の形状は第1図に
示すように復元する。
こうしたシール構造によれば、凸部1aや平坦
部1eには汚泥は溜ることなく通過するので、こ
うした汚泥が対向面45と対向する濾板4に固着
することはなく、従つて固着汚泥に起因して対向
面45が圧迫、変質されることはないため、パツ
キン1の変質、変形を抑制でき、パツキン1の寿
命が著しく伸びる。従つてパツキン1の変換頻度
が減り、交換の手間が著しく軽減される。
更に、脚部1fが逃げられるように切り欠き1
dを設けてあるので、凹部1cへと向つて圧力が
集中する際に脚部1fの方向へと無理な歪みが掛
ることはなく、パツキン1の変形が容易であるた
め、パツキン1の寿命が更に伸びる。
平坦部1eの長さlは、全長Lの1/4以上ある
ことが好ましい。平坦部1eを形成する必要は必
ずしもなく、この部分を例えば断面三角形、断面
弧状等の凸部としてもよい。
パツキン1の溝2からの突出部分の幅hは、全
体の厚みHの1/3以下とすることが好ましく、こ
れにより溝によるパツキン1の保持力を大きく保
てる。
パツキン1のうち溝2から突出した凸部1aの
体積と、凹部1c及び切り欠き部1dの体積の和
とは、同程度であることが好ましい。
次に、原液流通用導通孔に上記のパツキン1を
適用した例について述べる。
第5図は濾室形成ユニツトを濾板4側から見た
正面図、第6図は第5図の−線矢視断面図で
ある。
本例では原液供給装置を用いて濾室内へと原液
を供給する。即ち、濾板4に軸受6を取り付け、
この軸受6からアーム7を吊り下げ、アーム7の
下端に原液供給ブロツク8を固定し、ブロツク8
に原液供給ノズル9を接続し、ノズル9の先端か
ら矢印Eのように原液を供給する。ダイヤフラム
押え板3に設けられた原液用貫通孔15は原液供
給ブロツク8に設けられた原液用貫通孔60と連
通する。原液用貫通孔60と隣接する濾室形成ユ
ニツト3の原液用貫通孔15との間のシールを原
液用貫通孔15の周縁に設けられたリング状溝2
に上述のパツキン1を収容し、このパツキン1を
貫通孔60の周縁に当接させることで遂行する。
こうして、各濾室形成ユニツトの原液用貫通孔1
0,15を隣接する濾室形成ユニツト10の原液
用貫通孔10,15と順次連通させ、原液流通用
連通孔50を形成する。そして、原液流通用連通
孔50に矢印Dのように原液を供給すると、原液
の一部はノズル9内へと流入して矢印Eのように
流れ、原液供給ノズル9の先端より濾室内へと供
給される。
原液流通用連通孔50を形成する際にも、前述
のパツキン1を使用することで、パツキン1の劣
化、変形、腐食を押え、寿命を長くすることがで
きる。
上述の例は種々変更できる。
第1図において、凸部1a、凹部1c、切り欠
き1dの形状は変更できる。また、溝2の形状を
変えることもでき、例えば抜け防止のために若干
の傾斜を設けてもよく、パツキンの形状もそれに
合わせてよい。
上述の例ではサイドフイード型(側面から原液
を供給する型)の加圧脱水機について述べたが、
トツプフイード型、ボトムフイード型加圧脱水機
にも本考案を適用できる。また、原液の濾過を行
うための濾布はエンドレス濾布として移動させて
よいが、濾布固定式であつてもよい。
(考案の効果) 本考案に係る加圧脱水機の連通孔のシール構造
によれば、シール部材の対向面が実質的に全面に
亘つて平面状及び/又は凸面状をなしているので
原液又は濾液中の汚泥等がシール部材の対向面に
溜ることはなく、この汚泥等が隣接する濾室形成
ユニツトに設けられた貫通孔の周縁に固着するこ
とはない。従つて、固着汚泥に起因してシール部
材の対向面が圧迫、変質されないので、シール部
材の変質、変形を抑制でき、シール部材の寿命が
著しく伸びるため、シール部材の交換頻度を減ら
し、交換の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はリング状溝にパツキンを収容した状態
を示す断面図、第2図は隣接する濾室形成ユニツ
トをパツキンに当接させた状態を示す断面図、第
3図aはパツキンの平面図、第3図bはパツキン
の底面図、第4図はパツキンの取付位置の周辺を
示す破断斜視図、第5図は濾板側から見た濾室成
形ユニツトの正面図、第6図は第5図の−線
矢視断面図、第7図は濾室形成ユニツトを2枚配
列した状態を示す斜視図、第8図は第7図の−
線矢視断面図(濾室形成ユニツトを互いに当接
させた状態を示す。)、第9図は溝に従来のパツキ
ンを収容した状態を示す断面図、第10図は従来
のパツキンが変形した状態を示す断面図である。 1,21……パツキン、1a……凸部、1c…
…凹部、1d……切り欠き部、1e……平坦部、
1f……脚部、2……リング状溝、3……ダイヤ
フラム押え板、4……濾板、5……濾液用貫通
孔、8……原液供給ブロツク、9……原液供給ノ
ズル、10……濾室形成ユニツト、11……ダイ
ヤフラム、15,60……原液用貫通孔、30…
…濾液流通用連通孔、31……汚泥、40……濾
室、45……対向面、46……底面、47……側
面、50……原液流通用連通孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 少なくとも濾板と貫通孔とを有する板状の濾
    室形成ユニツトを互いに主面を対向させた状態
    で複数個配列して濾室形成ユニツト配列体を構
    成し、前記貫通孔の周縁に形成された溝にシー
    ル部材を収容し、隣接する前記濾室形成ユニツ
    トを互いに当接させて濾室を形成し、前記各濾
    室形成ユニツトの前記シール部材をそれぞれ隣
    接する前記濾室形成ユニツトに設けられた貫通
    孔の周縁に当接させて前記貫通孔を連通させ、
    この連通孔に未濾過の原液又は既濾過の濾液を
    流通させる加圧脱水機の連通孔のシール構造に
    おいて、 隣接する前記濾室形成ユニツトに設けられた
    貫通孔の周縁と対向する前記シール部材の対向
    面が実質的に全面に亘つて平面状及び/又は凸
    面状をなし、前記シール部材の前記対向面と反
    対側の底面に凹部が設けられていることを特徴
    とする加圧脱水機の連通孔のシール構造。 2 前記シール部材の前記溝内に収容された部分
    のうち前記底面以外の面に切り欠き部が設けら
    れていることを特徴とする、請求項1記載の加
    圧脱水機の連通孔のシール構造。
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JP2646184B2 (ja) * 1993-09-10 1997-08-25 株式会社ノダ 床 板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5417456A (en) * 1977-07-08 1979-02-08 Amano Seisakushiyo Kk Tapping screw

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