JPH0559190A - 遮蔽性フイルムおよび遮蔽性粘着シートもしくはテープ - Google Patents

遮蔽性フイルムおよび遮蔽性粘着シートもしくはテープ

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JPH0559190A
JPH0559190A JP3262114A JP26211491A JPH0559190A JP H0559190 A JPH0559190 A JP H0559190A JP 3262114 A JP3262114 A JP 3262114A JP 26211491 A JP26211491 A JP 26211491A JP H0559190 A JPH0559190 A JP H0559190A
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JP
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film
shielding
tape
shielding film
pressure
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JP3262114A
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Inventor
Takurou Sen
拓朗 笘
Manabu Sakahara
学 坂原
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 版下を入力機で読み取らせ、コンピュータで
図形処理を行い、文字、線画の製版処理を行うシステム
において、版下に添付されている入力時に不要な写真あ
るいは写真のコピーなどの原稿を、入力時に簡単に遮蔽
し、入力、読み取りをさせないようにすることができる
遮蔽性フィルムおよび遮蔽性粘着シートもしくはテープ
を提供する。 【構成】 光線の波長が380nm〜800nmの領域
において、光透過率が10%〜50%の範囲である黒色
の合成樹脂製の遮蔽性フィルム(1) 。該遮蔽性フィルム
を用いた遮蔽性粘着シートもしくはテープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遮蔽性フィルム及び遮
蔽性粘着シートもしくはテープに関し、より詳しくは、
版下を入力機で読み取らせ、コンピュータで図形処理を
行ない、文字、線画の製版処理を行なうシステムで使用
される遮蔽性フィルム及び遮蔽性粘着シートもしくはテ
ープに関する。
【0002】
【従来技術および解決しようとする課題】従来、文字、
線画の塗りつぶし、平網伏せ、拡大、移動などの製版処
理は、遮光テープ、遮光フィルム、平網チント、透明テ
ープなどを使用して、カメラ拡大、貼込作業、焼付作業
などを手作業で行っていた。
【0003】ところが近年、大日本スクリーン株式会社
製のTX−570に代表されるもののように、入力機で
文字、線画を読み取らせ、コンピュータで図形処理し、
前記した手作業で行っていた製版処理を行うものが出現
してきた。すなわち、文字、線画の入力は、版下にある
文字、線画を入力機でスキャンニングさせて読み取らせ
る。
【0004】このとき、文字、線画の他、最終の印刷物
に必要な階調のある原稿である写真のコピーなどを、位
置関係と使用する写真が判るように、版下の所定の位置
に添付するのが通例である。
【0005】しかし、入力機は、文字、線画等を白、黒
の2値化データとして読み取るのが一般的であるため
に、階調のある写真原稿あるいはそのコピーが版下にあ
ると、データ量が膨大なものとなり、入力処理に時間が
かかったり、入力不可となって機械の性能がダウンして
しまうことがある。
【0006】このようなトラブルを避けるために、版下
の写真あるいは写真のコピーなどの階調のある原稿の部
位に、白紙あるいは黒紙を貼り付けて入力時に隠す方法
が採られ、予め、版下の隠す部位に合わせて白紙あるい
は黒紙を切り抜き、これを透明テープあるいは糊で版下
に貼る作業を行う。
【0007】ところが、この作業においては、白紙ある
いは黒紙は不透明であるから、切り抜く形状が複雑な場
合に、隠す部位に会わせて切り抜くことが困難で煩わし
く、時によっては、完全に隠れなかったり、必要な文
字、線画の部位までを隠してしまうなどの不都合を生じ
る場合がある。更に、版下に透明テープや糊で白紙ある
いは黒紙を貼るために、白紙あるいは黒紙の隠す部位へ
の位置合わせが行い難く、また、入力後に、これら白紙
あるいは黒紙を剥がすときに、剥がれなかったり、版下
を傷めてしまうなどの不都合を伴う場合があった。
【0008】本発明の目的は、版下を入力機で読み取ら
せ、コンピュータで図形処理を行い、文字、線画や写真
等の製版処理を行うシステムにおいて、版下に添付され
ている入力時に不要な写真あるいは写真のコピーなどの
階調のある原稿や文字、線画のように階調のない原稿で
あっても、不要な部分を、入力時に簡単に遮蔽し、入
力、読み取りをさせないようにすることができる遮蔽性
フィルムおよび遮蔽性粘着シートもしくはテープを提供
することにある。
【0009】本発明者らは、鋭意研究した結果、光線の
波長が380nm〜800nmの領域において、特定の
光透過率を有する遮蔽性フィルムまたは該遮蔽性フィル
ムを用いた遮蔽性粘着シートもしくはテープによって、
上記目的を達成できることを見出だし、その知見に基づ
いて本発明を完成するに至った。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、光線の波長が380nm〜800nmの領域におい
て、光透過率が10%〜50%の範囲である黒色の合成
樹脂製の遮蔽性フィルムまたは該遮蔽性フィルムを用い
た遮蔽性粘着シートもしくはテープが提供せられる。
【0011】以下、図面を参照しながら本発明について
詳しく説明する。
【0012】本発明の黒色の合成樹脂製の遮蔽性フィル
ム(1) (図1)は、光線の波長が380nm〜800n
mの領域において、光透過率が10%〜50%の範囲で
ある。このような光透過率とすることによって、透視性
を確保でき、かつ、遮蔽性をも確保することができる。
ここで、透視性とは、遮蔽性フィルムを版下に載置した
とき、版下の原稿を透視し得ることを意味する。
【0013】遮蔽性フィルム(1) は、黒色の染顔料が高
分子材料に混合、分散されてなるもの、黒色系の染顔料
を含むインキが透明な高分子材料のフィルム面に印刷や
コーティングされたもの、あるいは透明な高分子材料の
フィルムが黒色染料で染色されたもの等も使用できる。
黒色の染顔料は、遮蔽性フィルム(1) の光学特性が前記
したものになるようなものであればよく、その種類、使
用量は、特に限定されるものではない。黒色の染顔料と
しては、カーボンブラックが代表的である。
【0014】高分子材料としては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、延伸ポリプロピレン(O
PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の群から選ばれる
もの(A)、あるいは、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ニトロセルロース、ポリアクリレート系樹脂等のい
ずれかの樹脂と、ニトリルゴムの混合物(B)が挙げら
れ、これら樹脂とニトリルゴムの混合重量比が50:5
0〜80:20のものが好ましい。上記混合物(B)を
使う場合、これを黒色の染顔料と共に溶剤に分散・溶解
させたものを透明のPET、OPP、PVC等のフィル
ムからなる支持体面に塗布・乾燥させる。このようにし
て得られる遮蔽性フィルム(1) は粘着剤を用いずとも支
持体面に仮接着された状態で扱い易く、また、遮蔽性フ
ィルム(1) を切り抜いた後、不要部分は容易に支持体か
ら剥離することができる。また、上記混合物(B)に染
顔料を添加せずに支持体面に塗布・乾燥して剥離性フィ
ルムを形成し、該フィルム面に黒色インキで印刷を施し
て遮蔽性フィルム(1) としてもよい。この場合の遮蔽性
フィルム(1) の厚さは一般に5〜200μmであって、
10〜50μmがより好ましい。
【0015】本発明で用いられる粘着剤層(2) は、再剥
離可能であるものが好ましく、例えば、アクリル系粘着
性小粒子とバインダー成分とからなるもの、アクリルエ
マルジョン等があり、厚さは5〜100μmが好まし
い。
【0016】本発明で用いられる透明の合成樹脂フィル
ム(3) としては、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレン(PE)、延伸ポリプロピレン(O
PP)、ポリ塩化ビニール(PVC)、ポリメチルメタ
クリレート(PMMA)などが用いられる。合成樹脂フ
ィルム(3) の厚さは一般に25〜200μmであって、
100μm程度が好ましい。
【0017】本発明においては、遮蔽性フィルム(1) 、
粘着剤層(2) 、透明の合成樹脂フィルム(3) の積層構成
により種々の遮蔽性フィルムまたは遮蔽性粘着シートも
しくはテープが提供せられる。このような積層構成につ
いて説明する。
【0018】まず、第1の積層構成によるものは、遮蔽
性フィルム(1) の一面に、粘着剤層が設けられている遮
蔽性粘着シートもしくはテープである(図2)。
【0019】第2の積層構成によるものは、遮蔽性フィ
ルム(1) が、透明の合成樹脂フィルム(3) 上に剥離可能
に設けられている遮蔽性フィルムである(図3)。
【0020】第3の積層構成によるものは、第2の積層
構成の透明の合成樹脂フィルム(3)面に粘着剤層(2) が
設けられている遮蔽性粘着シートもしくはテープである
(図4)。
【0021】第4の積層構成によるものは、遮蔽性フィ
ルム(1) と透明の合成樹脂フィルム(3) の間に粘着剤層
(2) が設けられている遮蔽性フィルムである(図5)。
【0022】第5の積層構成によるものは、前記第4の
積層構成による遮蔽性フィルムにおいて、透明の合成樹
脂フィルム(3) の粘着剤層(2) との非接触面に、さらに
粘着剤層(2')が設けられていることを特徴とする遮蔽性
粘着シートもしくはテープである(図6)。この積層構
成の場合には、粘着剤層(2) の粘着力よりも粘着剤層
(2')の粘着力を強くしておくことが望ましい。これは、
粘着シートもしくはテープを剥離する際に、粘着剤層
(2) と合成樹脂フィルム(3) の間が剥離されるようにす
るためである。
【0023】また、本発明においては、上述した積層構
成によるものに、さらに、枚葉としてのシート状、ある
いは巻体状にしてテープ状とするために必要な離型紙あ
るいは離型フィルム(4) が設けられていてもよい(図7
は第5の積層構成によるものを示す)。離型紙あるいは
離型フィルム(4) は、グラシン紙などの紙あるいはPE
Tなどの合成樹脂フィルムの片面あるいは両面に、シリ
コン系樹脂あるいはポリエチレンイミンオクタデシルイ
ソシアネート付加物などの非シリコン系樹脂が離型剤と
して設けられているものである。離型紙あるいは離型フ
ィルム(4) の厚さは10〜200μmである。
【0024】また、テープ状にする際に、離型紙あるい
は離型フィルム(4)を用いない場合は、テープ使用時に
展開が簡便に行えるように、離型剤層(5) が適宜設けら
れる(図8は第5の積層構成によるものを示す)。離型
剤層(5) は、シリコン系樹脂あるいはポリエチレンイミ
ンオクタデシルイソシアネート付加物などの非シリコン
系樹脂から成り、その厚さは約1μmである。
【0025】また、本発明の遮蔽性フィルム(1) の使用
態様として、粘着剤層(2) の代りに水などをバインダー
としてフィルム(1) と合成樹脂フィルム(3) を一時的に
固定して、実質的に上述した第4または第5の積層構成
による形態のものとしてもよい。
【0026】
【作用】本発明の遮蔽性フィルムおよび遮蔽性粘着シー
トもしくはテープは、従来のように階調のある原稿や階
調のない文字・線画の不要部分の形状に予め切り抜いて
から版下に貼るのではなく、版下の全面に一旦貼り付
け、その後に不要な階調の原稿の形状に沿ってカット
し、この部分を残し、必要な文字、線画の部分の遮蔽性
フィルム又は遮蔽性粘着シートもしくはテープを取り除
くのである。
【0027】本発明の遮蔽性フィルムは、版下に載置
し、必要ならば端部を再剥離性の粘着テープ等で版下に
仮止めして用いる。又、遮蔽性粘着シートもしくはテー
プは、粘着性小粒子からなる再剥離可能な粘着剤層(2),
(2')が設けられているので、空気を抱き込ませずに版下
に直接貼り付けて用いることができ、剥離時に版下に紙
むしりなどが生じない。
【0028】本発明の遮蔽性フィルムおよび遮蔽性シー
トもしくはテープは、光線波長380nm〜800nm
の領域において、光透過率が10%〜50%であるの
で、予め版下に全面に貼り付けたときに、10%以上の
光線透過率を有するので、下の版下の文字、線画などの
原稿が透視できる。このために原稿の形状に沿ってカッ
トを行い易い。また、透明の合成樹脂フィルム(3) が設
けられているので、カット時にカッター等の刃先が版下
表面にまでは届かず、版下を痛めることはない。
【0029】更に、階調のある原稿部分は遮蔽性フィル
ム或いは遮蔽性粘着シートもしくはテープによって覆わ
れており、しかも、光線透過率が50%以下であるた
め、入力機には黒の閉図形として読み取らすこととな
り、白・黒の2値化データとしての読み取りがスムーズ
になされ、入力機の入力処理の負荷を減じることにな
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明による遮蔽性フィルムおよび遮
蔽性粘着シートもしくはテープの実施例について、図面
に基づいて説明する。
【0031】[実施例1]図1は、本発明による遮蔽性
フィルムの一具体例を示す断面図である。
【0032】厚さ25μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムを、380nm〜800nmの光線波長領域
において光透過率が30%となるように黒色染料で染色
して、黒色の合成樹脂フィルム(1) を得た。
【0033】これを版下に載せて四隅を粘着テープで固
定したところ、版下の透視性は良く、階調のある原稿部
分を残し、他の部分を作業性良くカッターナイフで切り
除くことができた。
【0034】[実施例2]図9は、本発明の第1の積層
構成による遮蔽性粘着テープの一具体例を示す断面図で
ある。
【0035】実施例1の黒色の合成樹脂フィルム(1) の
片面に、アルキル基の炭素数が4〜8のアクリル酸アル
キルエステルとアクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、スチレン酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等とを溶
接重合し、次に水中に分散して懸濁液とすることで調製
された粘着性小粒子からなる粘着剤を20μmの厚さと
なるように塗布、乾燥して、再剥離性の粘着剤層(2) を
設けた。更に、フィルム(1) の他の片面に、ポリエチレ
ンイミンオクタデシルイソシアネート付加物の溶液を約
1μmの厚さとなるように、塗布、乾燥して、更に離型
剤層(5) を形成して遮蔽性粘着テープ(T)を得た。
【0036】この遮蔽性粘着テープ(T)を版下の全面
に貼り付けたところ、気泡の抱き込みもなく、簡便に貼
り付けることができた。更に、版下の透視性もよく、階
調のある原稿部分に沿ってカッターナイフでカットし、
階調のある原稿部分を残して不要部分を剥離し、この遮
蔽性粘着テープ(T)を除去したが、紙むしりなどの版
下の損傷は生じなかった。
【0037】その後に、実際の文字、線画の処理機とし
て大日本スクリーン株式会社製のTX−570および版
下台紙読取装置として同社のHF−60を使用して、版
下の読み取り入力を行った。HF−60の版下台紙読取
装置にこの版下をセットし、読み取らせたところ、黒の
閉図形として読み取り処理され、CPUの容量超過など
は起こらず、写真のコピーのような階調のある原稿部分
は遮蔽されて処理された。
【0038】[実施例3]図5は、本発明の第4の積層
構成によるによる遮蔽性フィルムの一具体例を示す断面
図である。
【0039】厚さ25μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムを、380nm〜800nmの光線波長領域
において光透過率が30%となるように黒色染料で染色
して、黒色の合成樹脂フィルム(1) を得た。このフィル
ム(1) の片面に、実施例2で用いたのと同じ粘着剤(2)
を20μmの厚さとなるように塗布、乾燥した。その
後、保護用フィルムとして100μmの厚さの透明のP
ETフィルム(3)を粘着剤層(2) の側に貼り合わせて、
遮蔽性フィルムを得た。
【0040】[実施例4]図7は、本発明の第5の積層
構成による遮蔽性粘着テープの一具体例を示す断面図で
ある。
【0041】実施例3と同様に、合成樹脂フィルム(1)
の片面に、実施例2で用いたのと同じ粘着剤(2) を20
μmの厚さとなるように塗布、乾燥した。一方、保護用
フィルムとして100μmの厚さの透明のPETフィル
ム(3) の片面に、実施例2と同様に調製された粘着性小
粒子からなる粘着剤(2')を30μmの厚さとなるように
塗布、乾燥した。さらに粘着剤層(2')の片面に離型フィ
ルム(4) を貼り合わせた。これら2層のフィルムを粘着
剤層(2) とフィルム(3) が接触するように貼り合わせ
て、遮蔽性粘着テープを得た。
【0042】この遮蔽性粘着テープを以下のようにして
使用した。まず、遮蔽性粘着テープの離型フィルム(4)
を剥がして、粘着剤層(2')を露出させた。つぎに、これ
を版下に貼り付けたところ、気泡の抱き込みもなく、簡
便に貼り付けることができた。また、版下への貼り直し
も簡便に行うことができた。更に、版下の透視性もよ
く、階調のある原稿部分に沿ってカッターナイフで簡単
にカットでき、保護用のフィルム(3) が設けられている
ので、カット時にカッター等の刃先が版下表面にまでは
届かず、版下の損傷は生じなかった。その後に、不要な
階調のある原稿部分を残して遮光フィルム(1) を剥がし
たところ、粘着剤層(2) とフィルム(3) の間が簡単に剥
がれ、フィルム(3) の面に粘着剤は残存していなかっ
た。
【0043】この後に、大日本スクリーン株式会社製の
TX−570および版下台紙読取装置として同社のHF
−60を使用して、版下の読み取り入力を行った。HF
−60の版下台紙読取装置にこの版下をセットし、読み
取らせたところ、黒の閉図形として読み取り処理され、
CPUの容量超過などは起こらず、写真のコピーのよう
な階調のある原稿部分は遮蔽されて処理された。
【0044】[実施例5]図4は、本発明の第3の積層
構成によるによる遮蔽性フィルムの一具体例を示す断面
図である。
【0045】厚さ100μmの透明のPETフィルム
(3) を支持体として用いた。一方、アクリロニトリルゴ
ム50重量部、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(重量
比80/20)150重量部および黒色顔料としてカー
ボンブラック10重量部を、メチルエチルケトン/トル
エン混合溶剤(重量比2/1)600部に溶解分散混合
し、塗工液として、PETフィルム(3) を支持体に、乾
燥後の厚みが30μmとなるようにロールコーターより
塗布、乾燥し、全厚が130μmの黒色半透明のマスキ
ングフィルムを得た。このフィルムは、可視光線波長域
における光透過率が30%であった。
【0046】このフィルムを版下に載せたところ、版下
の透視性は良いものであった。次に、階調のある原稿部
分に沿ってカッターナイフでカットし、階調のある原稿
部分を残して不要部分の遮光フィルム(1) を剥離したと
ころ、簡単に剥がすことができた。
【0047】この後に、大日本スクリーン株式会社製の
TX−570および版下台紙読取装置として同社のHF
−60を使用して、版下の読み取り入力を行った。HF
−60の版下台紙読取装置にこの版下をセットし、読み
取らせたところ、実施例4と同様の結果が得られた。
【0048】[実施例6]本発明の遮蔽性フィルム(1)
の使用の一態様として、以下の実験を行った。
【0049】遮蔽性フィルム(1) は、厚さ25μmのP
ETフィルムを黒色顔料によって、可視光線波長域にお
ける光透過率が30%としたものを用いた。
【0050】一方、保護用フィルム(3) として100μ
mの厚さの透明のPETフィルム(3) の片面に、実施例
3と同様に調製された粘着性小粒子からなる粘着剤(2')
を20μmの厚さとなるように塗布、乾燥した。さらに
粘着剤層(2')の片面に離型フィルム(4) を貼り合わせた
フィルムを作成した。このフィルムの離型フィルム(4)
を剥がして、粘着剤層(2')を露出させた後、これを版下
に貼り付けたところ、気泡の抱き込みもなく、簡便に貼
り付けることができた。次に、保護用フィルム(3) の表
面を、スポンジ等を使用して水で濡らした後、遮蔽性フ
ィルム(1) をこれに貼り合わせた。このものは水を接着
剤として保護用フィルム(3) と遮蔽性フィルム(1) とが
仮接着されていた。
【0051】この状態で、版下の透視性はよく、階調の
ある原稿部分に沿ってカッターナイフで簡単にカットで
き、保護用のフィルム(3) が設けられているので、カッ
ト時にカッター等の刃先が版下表面にまでは届かず、版
下の損傷は生じなかった。その後に、不要な階調のある
原稿部分を残して遮光フィルム(1) を剥がし、大日本ス
クリーン株式会社製のTX−570および版下台紙読取
装置として同社のHF−60を使用して、版下の読み取
り入力を行った。HF−60の版下台紙読取装置にこの
版下をセットし、読み取らせたところ、実施例5と同様
の結果が得られた。
【0052】
【発明の効果】本発明の遮蔽性フィルムおよび遮蔽性粘
着シートもしくはテープによれば、版下を入力機で読み
取らせ、コンピュータで図形処理を行ない、文字、線画
の製版処理を行なうシステムにおいて、版下に添付され
ている入力時に不要な写真あるいは写真のコピーなどの
階調のある原稿を、入力時に簡単に遮蔽し、入力、読み
取りをさせないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による遮蔽性フィルムを示す断面図であ
る。
【図2】本発明の第1の積層構成による遮蔽性粘着シー
トもしくはテープを示す断面図である。
【図3】本発明の第2の積層構成による遮蔽性フィルム
を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の積層構成による遮蔽性粘着シー
トもしくはテープを示す断面図である。
【図5】本発明の第4の積層構成による遮蔽性フィルム
を示す断面図である。
【図6】本発明の第5の積層構成による遮蔽性粘着シー
トもしくはテープを示す断面図である。
【図7】本発明の第5の積層構成による遮蔽性粘着シー
トもしくはテープの一具体例を示す断面図である。
【図8】本発明の第5の積層構成による遮蔽性粘着シー
トもしくはテープの一具体例を示す断面図である。
【図9】本発明の第1の積層構成による遮蔽性粘着テー
プの一具体例を示す断面図である。
【符号の説明】
T…遮蔽性粘着テープ (1) …合成樹脂遮蔽性フィルム (2) …粘着剤層 (2')…粘着剤層 (3) …透明の合成樹脂フィルム (4) …離型フィルム (5) …離型剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/20 A 6122−4F C09J 7/02 JLF 6770−4J G03F 7/032 9019−2H

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光線の波長が380nm〜800nmの
    領域において、光透過率が10%〜50%の範囲である
    黒色の合成樹脂製の遮蔽性フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遮蔽性フィルムの一面
    に、粘着剤層が設けられていることを特徴とする遮蔽性
    粘着シートもしくはテープ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の遮蔽性フィルムが、透
    明の合成樹脂フィルム上に設けられていることを特徴と
    する遮蔽性フィルム。
  4. 【請求項4】 透明の合成樹脂フィルム面に粘着剤層が
    設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の遮
    蔽性粘着シートもしくはテープ。
  5. 【請求項5】 粘着剤層面に透明の合成樹脂フィルムが
    設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の遮
    蔽性フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の遮蔽性フィルムにおい
    て、透明の合成樹脂フィルムの粘着剤層との非接触面
    に、さらに粘着剤層が設けられていることを特徴とする
    遮蔽性粘着シートもしくはテープ。
  7. 【請求項7】 粘着剤層が再剥離可能である、請求項
    2,4,5または6のうちの1項に記載の遮蔽性フィル
    ムまたは遮蔽性粘着シートもしくはテープ。
  8. 【請求項8】 遮蔽性フィルムが、黒色の染顔料が高分
    子材料に混合、分散されてなることを特徴とする、請求
    項1〜7のうちの1項に記載の遮蔽性フィルムまたは遮
    蔽性粘着シートもしくはテープ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のうちの1項に記載の遮蔽
    性フィルムまたは遮蔽性粘着シートもしくはテープを使
    用する、写真製版における版下の製版処理方法。
JP3262114A 1991-07-03 1991-10-09 遮蔽性フイルムおよび遮蔽性粘着シートもしくはテープ Pending JPH0559190A (ja)

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JP3262114A JPH0559190A (ja) 1991-07-03 1991-10-09 遮蔽性フイルムおよび遮蔽性粘着シートもしくはテープ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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