JPH0559127A - ビニル基を有する新規な重合体 - Google Patents
ビニル基を有する新規な重合体Info
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- JPH0559127A JPH0559127A JP22273091A JP22273091A JPH0559127A JP H0559127 A JPH0559127 A JP H0559127A JP 22273091 A JP22273091 A JP 22273091A JP 22273091 A JP22273091 A JP 22273091A JP H0559127 A JPH0559127 A JP H0559127A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F20/00—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
- C08F20/02—Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
- C08F20/10—Esters
- C08F20/26—Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen
- C08F20/28—Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen containing no aromatic rings in the alcohol moiety
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ビニル基を利用した活性エネルギ−硬化型樹脂
原料、不飽和ポリエステル樹脂の改質剤、アクリルゴム
の架橋剤などとして用いることのできるビニル基を有す
る新規な重合体を提供すること。 【構成】1分子中に1個以上のビニル基と1個のエポキ
シ基を有する化合物と、不飽和カルボン酸、または水酸
基を有する不飽和カルボン酸エステルのいずれか一方と
を反応させて得られるビニル基を有する不飽和カルボン
酸エステル組成物(A)を重合して得られるビニル基を
有する新規な重合体。 【効果】本発明の新規な重合体は、側鎖にビニル基を有
するため、紫外線もしくは電子線のごとき活性エネルギ
−線の照射、または、有機ペルオキシドや、有機ヒドロ
ペルオキシド等の適当な重合触媒を用いる等の方法によ
り硬化させることができ、活性エネルギ−硬化型樹脂原
料、不飽和ポリエステル樹脂の改質剤、アクリルゴムの
架橋剤などとして用いることのできる有用な物質であ
る。
原料、不飽和ポリエステル樹脂の改質剤、アクリルゴム
の架橋剤などとして用いることのできるビニル基を有す
る新規な重合体を提供すること。 【構成】1分子中に1個以上のビニル基と1個のエポキ
シ基を有する化合物と、不飽和カルボン酸、または水酸
基を有する不飽和カルボン酸エステルのいずれか一方と
を反応させて得られるビニル基を有する不飽和カルボン
酸エステル組成物(A)を重合して得られるビニル基を
有する新規な重合体。 【効果】本発明の新規な重合体は、側鎖にビニル基を有
するため、紫外線もしくは電子線のごとき活性エネルギ
−線の照射、または、有機ペルオキシドや、有機ヒドロ
ペルオキシド等の適当な重合触媒を用いる等の方法によ
り硬化させることができ、活性エネルギ−硬化型樹脂原
料、不飽和ポリエステル樹脂の改質剤、アクリルゴムの
架橋剤などとして用いることのできる有用な物質であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は側鎖に、ビニル基を有す
る新規な重合体に関するものである。
る新規な重合体に関するものである。
【0002】本発明の新規な重合体は、側鎖にビニル基
を有するため、空気中の酸素による酸化重合、紫外線も
しくは電子線のごとき活性エネルギ−線の照射、また
は、有機ペルオキシドや、有機ヒドロペルオキシド等の
適当な重合触媒を用いる等の方法により硬化させること
ができ、活性エネルギ−硬化型樹脂原料、不飽和ポリエ
ステル樹脂の改質剤、アクリルゴムの架橋剤や、塗料用
樹脂、接着剤用樹脂原料として用いることのできる有用
な物質である。
を有するため、空気中の酸素による酸化重合、紫外線も
しくは電子線のごとき活性エネルギ−線の照射、また
は、有機ペルオキシドや、有機ヒドロペルオキシド等の
適当な重合触媒を用いる等の方法により硬化させること
ができ、活性エネルギ−硬化型樹脂原料、不飽和ポリエ
ステル樹脂の改質剤、アクリルゴムの架橋剤や、塗料用
樹脂、接着剤用樹脂原料として用いることのできる有用
な物質である。
【0003】
【従来の技術】従来、側鎖にビニル基を有する共重合体
は、アクリルゴムの架橋剤としても有用である。アクリ
ルゴムの架橋剤として用いられるビニル基を有する重合
体としては、ブチルアクリレ−ト、スチレンなどの重合
性モノマ−とアリルメタクリレ−トの共重合体が公知で
ある。しかしながら、アクリルゴムの架橋剤としてアリ
ル基を用いると、反応性が高くゲル化しやすい等の問題
がある。
は、アクリルゴムの架橋剤としても有用である。アクリ
ルゴムの架橋剤として用いられるビニル基を有する重合
体としては、ブチルアクリレ−ト、スチレンなどの重合
性モノマ−とアリルメタクリレ−トの共重合体が公知で
ある。しかしながら、アクリルゴムの架橋剤としてアリ
ル基を用いると、反応性が高くゲル化しやすい等の問題
がある。
【0004】
【発明の目的】本発明は、ビニル基を利用した活性エネ
ルギ−硬化型樹脂原料、不飽和ポリエステル樹脂の改質
剤、アクリルゴムの架橋剤などとして用いることのでき
るビニル基を有する新規な重合体を提供することにあ
る。
ルギ−硬化型樹脂原料、不飽和ポリエステル樹脂の改質
剤、アクリルゴムの架橋剤などとして用いることのでき
るビニル基を有する新規な重合体を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、本目的に適したビニル基を側鎖に有する新規な
重合体を見出だした。
の結果、本目的に適したビニル基を側鎖に有する新規な
重合体を見出だした。
【0006】すなわち、本発明は、1分子中に1個以上
のビニル基と1個のエポキシ基を有する化合物と、不飽
和カルボン酸、または水酸基を有する不飽和カルボン酸
エステルのいずれか一方とを反応させて得られるビニル
基を有する不飽和カルボン酸エステル組成物(A)を重
合して得られる側鎖にビニル基を有する新規な重合体お
よび芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体、
および(メタ)アクリル酸エステル系単量体よりなる群
から選ばれた少なくとも1種のビニル系単量体に対し
て、Aを1〜99重量%共重合してなるビニル基を有す
る新規な重合体である。次に、本発明について、さらに
詳しく説明する。
のビニル基と1個のエポキシ基を有する化合物と、不飽
和カルボン酸、または水酸基を有する不飽和カルボン酸
エステルのいずれか一方とを反応させて得られるビニル
基を有する不飽和カルボン酸エステル組成物(A)を重
合して得られる側鎖にビニル基を有する新規な重合体お
よび芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体、
および(メタ)アクリル酸エステル系単量体よりなる群
から選ばれた少なくとも1種のビニル系単量体に対し
て、Aを1〜99重量%共重合してなるビニル基を有す
る新規な重合体である。次に、本発明について、さらに
詳しく説明する。
【0007】本発明で用いる1分子中に1個のエポキシ
基と1個以上のビニル基を有する化合物は、一般式(VII
I)で表される。
基と1個以上のビニル基を有する化合物は、一般式(VII
I)で表される。
【0008】 《iは1から5の整数、R4 は水素または炭素数が1か
ら50のアルキル基、R5 、R6 は水素または炭素数が
1から50のアルキル基または置換フェニル基であり、
R5 、R6 は環を巻いていてもよい》一般式(VIII)で表
される化合物の例は、以下に示すような化合物である。
ら50のアルキル基、R5 、R6 は水素または炭素数が
1から50のアルキル基または置換フェニル基であり、
R5 、R6 は環を巻いていてもよい》一般式(VIII)で表
される化合物の例は、以下に示すような化合物である。
【0009】4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシ
ド、5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン−2−オキシド、リモネンモノオキシド、トリビニル
シクロヘキサンモノオキシド、ジビニルベンゼンモノオ
キシド、ブタジエンモノオキシドや1、2−エポキシ−
9−デセンなどの一般式1で表される化合物、アリルグ
リシジルエ−テルなどの一般式(II)で表される化合物、
グリシジルスチリルエ−テルなどの一般式(III) で表さ
れる化合物などである。
ド、5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン−2−オキシド、リモネンモノオキシド、トリビニル
シクロヘキサンモノオキシド、ジビニルベンゼンモノオ
キシド、ブタジエンモノオキシドや1、2−エポキシ−
9−デセンなどの一般式1で表される化合物、アリルグ
リシジルエ−テルなどの一般式(II)で表される化合物、
グリシジルスチリルエ−テルなどの一般式(III) で表さ
れる化合物などである。
【0010】さらに、以下の化合物なども用いることが
できる。
できる。
【0011】下記化1
【0012】
【化1】
【0013】下記化2
【0014】
【化2】
【0015】下記化3
【0016】
【化3】
【0017】下記化4
【0018】
【化4】
【0019】および これらは、それぞれ単独で用いても、2種以上を同時に
用いてもよい。
用いてもよい。
【0020】また、必要に応じて、エチレンオキシド、
プロピレンオキシド、シクロヘキセンオキシド、スチレ
ンオキシド、α−オレフィンオキシドなどのモノエポキ
シドや、ビニルシクロヘキセンジオキシド、3,4−エ
ポキシシクロヘキシルメチル3,4−エポキシシクロヘ
キシルカルボキシレ−トなどのジエポキシドなどを、上
記の1分子中に1個のエポキシ基と1個以上のビニル基
を有する化合物と同時に用いてもよい。
プロピレンオキシド、シクロヘキセンオキシド、スチレ
ンオキシド、α−オレフィンオキシドなどのモノエポキ
シドや、ビニルシクロヘキセンジオキシド、3,4−エ
ポキシシクロヘキシルメチル3,4−エポキシシクロヘ
キシルカルボキシレ−トなどのジエポキシドなどを、上
記の1分子中に1個のエポキシ基と1個以上のビニル基
を有する化合物と同時に用いてもよい。
【0021】次に、本発明で用いる不飽和カルボン酸
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などの不飽
和モノカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、および、それらの酸無水物などである。
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などの不飽
和モノカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、および、それらの酸無水物などである。
【0022】また、水酸基を有する不飽和カルボン酸エ
ステルは、一般式(IX)で表される。 CR0 =CR1 COOR0 OH ・・・・(IX) 一般式(IX)で表される化合物の例は、以下に示すような
化合物である。
ステルは、一般式(IX)で表される。 CR0 =CR1 COOR0 OH ・・・・(IX) 一般式(IX)で表される化合物の例は、以下に示すような
化合物である。
【0023】2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−
トや2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−トや4
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ−トなどの一般式
(IV)で表される化合物、カプロラクトン変性の2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレ−トなどの一般式(V) で
表される化合物、カプロラクトン変性の4−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレ−ト、マレイン酸やフマル酸や
イタコン酸などの不飽和カルボン酸のエチレンオキシド
またはカプロラクトン変性体などである。
トや2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−トや4
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ−トなどの一般式
(IV)で表される化合物、カプロラクトン変性の2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレ−トなどの一般式(V) で
表される化合物、カプロラクトン変性の4−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレ−ト、マレイン酸やフマル酸や
イタコン酸などの不飽和カルボン酸のエチレンオキシド
またはカプロラクトン変性体などである。
【0024】これらは、それぞれ単独で用いても、2種
以上を同時に用いてもよい。
以上を同時に用いてもよい。
【0025】本発明の新規な重合体に用いられるビニル
基を有する不飽和カルボン酸エステル組成物は、エステ
ル化またはエ−テル化触媒存在下、前記の1分子中に1
個のエポキシ基と1個以上のビニル基を有する化合物
と、前記の不飽和カルボン酸または水酸基を有する不飽
和カルボン酸エステルを、反応させることによって得ら
れる。
基を有する不飽和カルボン酸エステル組成物は、エステ
ル化またはエ−テル化触媒存在下、前記の1分子中に1
個のエポキシ基と1個以上のビニル基を有する化合物
と、前記の不飽和カルボン酸または水酸基を有する不飽
和カルボン酸エステルを、反応させることによって得ら
れる。
【0026】上記の反応の結果得られるビニル基を有す
る不飽和カルボン酸エステル組成物は、開始剤として水
酸基を有する不飽和カルボン酸エステル、例えば、2−
ヒドロキシエチルアクリレ−トを用いた場合、以下のよ
うな構造になる。
る不飽和カルボン酸エステル組成物は、開始剤として水
酸基を有する不飽和カルボン酸エステル、例えば、2−
ヒドロキシエチルアクリレ−トを用いた場合、以下のよ
うな構造になる。
【0027】 CH2 =CHCOOCH2 CH2 (Y)r OH ・・・・(X) 《ただし、一般式10において、rは1〜100の自然
数であり、反応に用いられる2−ヒドロキシエチルアク
リレ−トと1分子中に1個のエポキシ基と1個以上のビ
ニル基を有する化合物との使用比率によって決まる。Y
は1分子中に1個のエポキシ基と1個以上のビニル基を
有する化合物のエポキシ基部分が開環して生じたエ−テ
ル結合部分で結合した物の単位構造である》また、不飽
和カルボン酸または水酸基を有する不飽和カルボン酸エ
ステルに対して、1分子中に1個のエポキシ基と1個以
上のビニル基を有する化合物は、モル比で0.1〜10
0倍、好ましくは1〜5倍の割合で反応させる。
数であり、反応に用いられる2−ヒドロキシエチルアク
リレ−トと1分子中に1個のエポキシ基と1個以上のビ
ニル基を有する化合物との使用比率によって決まる。Y
は1分子中に1個のエポキシ基と1個以上のビニル基を
有する化合物のエポキシ基部分が開環して生じたエ−テ
ル結合部分で結合した物の単位構造である》また、不飽
和カルボン酸または水酸基を有する不飽和カルボン酸エ
ステルに対して、1分子中に1個のエポキシ基と1個以
上のビニル基を有する化合物は、モル比で0.1〜10
0倍、好ましくは1〜5倍の割合で反応させる。
【0028】モル比0.1倍以下では本発明の特徴とす
る官能性が出ないし、100倍以上ではビニル基含有モ
ノマ−として有用なものとならない。
る官能性が出ないし、100倍以上ではビニル基含有モ
ノマ−として有用なものとならない。
【0029】本発明の新規な重合体は、先に説明したビ
ニル基を有するを不飽和カルボン酸エステル組成物を重
合、または、芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系
単量体、および(メタ)アクリル酸エステル系単量体よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種のビニル系単量体
と、先に説明したエポキシ基を有する不飽和カルボン酸
エステル組成物1〜99重量%とを共重合してなるもの
である。単量体の使用割合、重合反応条件等は、所望の
重合体に応じて任意に決定できるものであり、公知のこ
の種重合反応と何ら異ならない。
ニル基を有するを不飽和カルボン酸エステル組成物を重
合、または、芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系
単量体、および(メタ)アクリル酸エステル系単量体よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種のビニル系単量体
と、先に説明したエポキシ基を有する不飽和カルボン酸
エステル組成物1〜99重量%とを共重合してなるもの
である。単量体の使用割合、重合反応条件等は、所望の
重合体に応じて任意に決定できるものであり、公知のこ
の種重合反応と何ら異ならない。
【0030】このような重合反応の一例として、各単量
体成分を無溶媒もしくは有機溶媒に溶解または、分散し
てラジカル重合開始剤の存在下で60〜180℃程度の
温度で攪拌しながら重合する方法を示すことができる。
反応時間は、通常1〜40時間程度とすれば良い。ま
た、有機溶媒としては、ヘプタン、トルエン、キシレ
ン、オクタン、ミネラルスプリットなどの炭化水素系溶
媒、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、メ
チルセロソルブアセテ−ト、ブチルカルビト−ルアセテ
−トなどのエステル系溶媒、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン系
溶媒、エタノ−ル、n−ブタノ−ル、sec−ブタノ−
ル、イソブタノ−ル等のアルコ−ル系溶媒、n−ブチル
エ−テル、ジオキサン、エチレングリコ−ルモノメチル
エ−テル、エチレングリコ−ルモノエチルエ−テル等の
エ−テル系溶媒等を使用できる。
体成分を無溶媒もしくは有機溶媒に溶解または、分散し
てラジカル重合開始剤の存在下で60〜180℃程度の
温度で攪拌しながら重合する方法を示すことができる。
反応時間は、通常1〜40時間程度とすれば良い。ま
た、有機溶媒としては、ヘプタン、トルエン、キシレ
ン、オクタン、ミネラルスプリットなどの炭化水素系溶
媒、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、メ
チルセロソルブアセテ−ト、ブチルカルビト−ルアセテ
−トなどのエステル系溶媒、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン系
溶媒、エタノ−ル、n−ブタノ−ル、sec−ブタノ−
ル、イソブタノ−ル等のアルコ−ル系溶媒、n−ブチル
エ−テル、ジオキサン、エチレングリコ−ルモノメチル
エ−テル、エチレングリコ−ルモノエチルエ−テル等の
エ−テル系溶媒等を使用できる。
【0031】これらの溶媒は単独または適宜組み合わせ
て用いることができる。またラジカル重合開始剤として
は、通常用いられているものをいずれも用いることがで
きる。その一例として、過酸化ベンゾイル、t−ブチル
パ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−ト等の過酸化物、
アゾイソブチルニトリル、アゾビスジメチルバレロニト
リル等のアゾ化合物等を示すことができる。
て用いることができる。またラジカル重合開始剤として
は、通常用いられているものをいずれも用いることがで
きる。その一例として、過酸化ベンゾイル、t−ブチル
パ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−ト等の過酸化物、
アゾイソブチルニトリル、アゾビスジメチルバレロニト
リル等のアゾ化合物等を示すことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の新規な重合体は、側鎖にビニル
基を有するため、紫外線もしくは電子線のごとき活性エ
ネルギ−線の照射、または、有機ペルオキシドや、有機
ヒドロペルオキシド等の適当な重合触媒を用いる等の方
法により硬化させることができ、活性エネルギ−硬化型
樹脂原料、不飽和ポリエステル樹脂の改質剤、アクリル
ゴムの架橋剤などとして用いることのできる有用な物質
である。
基を有するため、紫外線もしくは電子線のごとき活性エ
ネルギ−線の照射、または、有機ペルオキシドや、有機
ヒドロペルオキシド等の適当な重合触媒を用いる等の方
法により硬化させることができ、活性エネルギ−硬化型
樹脂原料、不飽和ポリエステル樹脂の改質剤、アクリル
ゴムの架橋剤などとして用いることのできる有用な物質
である。
【0033】以下本発明の実施例を示す。
【0034】
【実施例1】撹拌器、空気導入管および滴下ロ−トを備
えたフラスコにトルエン300g、触媒ベンジルトリエ
チルアンモニウムクロライド14gを取り、80℃に加
熱した。また、1、2−エポキシ−9−デセン200
g、メタクリル酸112gと、p−メトキシフェノ−ル
0.1gの混合液を滴下ロ−トに取り、先のフラスコに
反応温度80℃で10時間かけて滴下反応させた。エポ
キシドの転化率95%で反応終了とし、水200gで2
回洗浄分液し、得られた有機層を薄膜式蒸発器により濃
縮しビニル基を有する不飽和カルボン酸エステル組成物
313gを得た。 オキシラン酸素濃度(%) 0.54 酸価(mgKOH/g) 15.4
えたフラスコにトルエン300g、触媒ベンジルトリエ
チルアンモニウムクロライド14gを取り、80℃に加
熱した。また、1、2−エポキシ−9−デセン200
g、メタクリル酸112gと、p−メトキシフェノ−ル
0.1gの混合液を滴下ロ−トに取り、先のフラスコに
反応温度80℃で10時間かけて滴下反応させた。エポ
キシドの転化率95%で反応終了とし、水200gで2
回洗浄分液し、得られた有機層を薄膜式蒸発器により濃
縮しビニル基を有する不飽和カルボン酸エステル組成物
313gを得た。 オキシラン酸素濃度(%) 0.54 酸価(mgKOH/g) 15.4
【0035】
【実施例2】攪拌機、窒素ガス導入管および冷却管を備
えたフラスコに、キシレン67gとパ−ブチルZ2.5
gを取り、110〜120℃に加温した。これに、窒素
雰因気下で、下記の単量体と開始剤の混合物を3時間か
けて滴下し、更に7時間反応させ、目的とする共重合体
溶液165gを得た。
えたフラスコに、キシレン67gとパ−ブチルZ2.5
gを取り、110〜120℃に加温した。これに、窒素
雰因気下で、下記の単量体と開始剤の混合物を3時間か
けて滴下し、更に7時間反応させ、目的とする共重合体
溶液165gを得た。
【0036】 実施例1合成品 50g メチルメタクリレ−ト 38g エチルヘキシルアクリレ−ト 12g パ−ブチル O 2.5g 得られた共重合体溶液は、数平均分子量7500、よう
素価15、固型分61%の透明な液体であった。
素価15、固型分61%の透明な液体であった。
【0037】
【実施例3】コンデンサ−、滴下ロ−ト、N2 導入管を
備えたジャケット付き2リットル反応器に2−ヒドロキ
シエチルメタクリレ−ト130g(1.0モル)、4−
ビニルシクロヘキセン−1−オキシド372g(3.0
モル)を仕込んだ。
備えたジャケット付き2リットル反応器に2−ヒドロキ
シエチルメタクリレ−ト130g(1.0モル)、4−
ビニルシクロヘキセン−1−オキシド372g(3.0
モル)を仕込んだ。
【0038】続いてBF3 エ−テラ−ト3.6gを10
%酢酸エチル溶液として2時間かけて滴下し反応させ
た。滴下中系内は50℃に保った。滴下終了後、ガスク
ロマトグラフィ−により分析したところ4−ビニルシク
ロヘキセン−1−オキシドがほとんど消失していること
を確認できた。
%酢酸エチル溶液として2時間かけて滴下し反応させ
た。滴下中系内は50℃に保った。滴下終了後、ガスク
ロマトグラフィ−により分析したところ4−ビニルシク
ロヘキセン−1−オキシドがほとんど消失していること
を確認できた。
【0039】続いて、反応粗液に酢酸エチル480gを
追加し、純水500gで2回水洗し固形分46.3%の
酢酸エチル溶液958gを得た。得られた酢酸エチル溶
液に含まれる2−ヒドロキシエチルメタクリレ−トは、
ガスクロマトグラフィ−において2.1%であった。さ
らに、得られた酢酸エチル層を薄膜蒸発器により濃縮
し、目的のビニル基を有する不飽和カルボン酸エステル
組成物440gを得た。GPC分析の結果、4−ビニル
シクロヘキセン−1−オキシドの付加していない2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレ−ト(n=0)、1モル付加
したもの(n=1)、2モル付加したもの(n=2)、
3・・・の分布を持つ混合物であった。MN=564
(ポリスチレン換算)、MW/MN=1.35であっ
た。1H−NMRスペクトルの結果から、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレ−トへの4−ビニルシクロヘキセン
−1−オキシドの平均付加モル数は約3.7モルであっ
た。
追加し、純水500gで2回水洗し固形分46.3%の
酢酸エチル溶液958gを得た。得られた酢酸エチル溶
液に含まれる2−ヒドロキシエチルメタクリレ−トは、
ガスクロマトグラフィ−において2.1%であった。さ
らに、得られた酢酸エチル層を薄膜蒸発器により濃縮
し、目的のビニル基を有する不飽和カルボン酸エステル
組成物440gを得た。GPC分析の結果、4−ビニル
シクロヘキセン−1−オキシドの付加していない2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレ−ト(n=0)、1モル付加
したもの(n=1)、2モル付加したもの(n=2)、
3・・・の分布を持つ混合物であった。MN=564
(ポリスチレン換算)、MW/MN=1.35であっ
た。1H−NMRスペクトルの結果から、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレ−トへの4−ビニルシクロヘキセン
−1−オキシドの平均付加モル数は約3.7モルであっ
た。
【0040】
【実施例4】撹拌器、窒素ガス導入管および冷却管を備
えたフラスコに、キシレン70gとパ−ブチルZ3gを
とり、110〜120℃に加熱撹拌する。この反応温度
を保ちながら、窒素雰因気下に下記の単量体と開始剤の
混合物を3時間で滴下し、更に10時間反応させて目的
とする重合体キシレン溶液158gを得た。
えたフラスコに、キシレン70gとパ−ブチルZ3gを
とり、110〜120℃に加熱撹拌する。この反応温度
を保ちながら、窒素雰因気下に下記の単量体と開始剤の
混合物を3時間で滴下し、更に10時間反応させて目的
とする重合体キシレン溶液158gを得た。
【0041】 実施例3合成品 50g スチレン 50g パ−ブチルO 2.5g これは、数平均分子量5600、固型分52%、よう素
価20の透明な液体であった。(以下余白)
価20の透明な液体であった。(以下余白)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 299/02 MRT 7442−4J
Claims (13)
- 【請求項1】 1分子中に1個以上のビニル基と1個の
エポキシ基を有する化合物と、不飽和カルボン酸、また
は水酸基を有する不飽和カルボン酸エステルのいずれか
一方とを反応させて得られるビニル基を有する不飽和カ
ルボン酸エステル組成物(A)を重合して得られるビニ
ル基を有する新規な重合体。 - 【請求項2】 芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル
系単量体、および(メタ)アクリル酸エステル系単量体
よりなる群から選ばれた少なくとも1種のビニル系単量
体に対して、Aを1〜99重量%共重合してなるビニル
基を有する新規な重合体。 - 【請求項3】 1分子中に1個以上のビニル基と1個の
エポキシ基を有する化合物が、4−ビニルシクロヘキセ
ン−1−オキシドであるAからなる請求項1、2のビニ
ル基を有する新規な重合体。 - 【請求項4】 1分子中に1個以上のビニル基と1個の
エポキシ基を有する化合物が、5−ビニルシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン−2−オキシドであるAから
なる請求項1、2のビニル基を有する新規な重合体。 - 【請求項5】 1分子中に1個以上のビニル基と1個の
エポキシ基を有する化合物が、リモネンモノオキシドで
あるAからなる請求項1、2のビニル基を有する新規な
重合体 - 【請求項6】 1分子中に1個以上のビニル基と1個の
エポキシ基を有する化合物が、下記一般式(I) で表され
る化合物であるAからなる請求項1または2に記載のビ
ニル基を有する新規な重合体。 《nは0から30の整数》 - 【請求項7】 1分子中に1個以上のビニル基と1個の
エポキシ基を有する化合物が、下記一般式(II)で表され
る化合物であるAからなる請求項1または2に記載のビ
ニル基を有する新規な重合体。 《但し、n1、n2は0から30の整数》 - 【請求項8】 1分子中に1個以上のビニル基と1個の
エポキシ基を有する化合物が、下記一般式(III) で表さ
れる化合物であるAからなる請求項1、2のビニル基を
有する新規な重合体 《但し、Phは置換フェニル基》 - 【請求項9】 不飽和カルボン酸が、(メタ)アクリル
酸であるAからなる請求項1または2に記載のビニル基
を有する新規な重合体。 - 【請求項10】 水酸基を有する不飽和カルボン酸エス
テルが、下記一般式(IV)で表される化合物であるAから
なる請求項1、2のビニル基を有する新規な重合体。 CH2 =CR1 CO(O(CR2 R3 )m )n OH ・・・・(IV) 《但し、 mは1から10の整数、R1 は水素またはメ
チル基、R2 およびR3 は水素または炭素数が1から5
0のアルキル基》 - 【請求項11】 水酸基を有する不飽和カルボン酸エス
テルが、下記一般式(V) で表される化合物であるAから
なる請求項1または2に記載のビニル基を有する新規な
重合体。 CH2 =CR1COOCH2 CH2 (OCO(CH2 )5 )m OH ・・・・(V) - 【請求項12】 水酸基を有する不飽和カルボン酸エス
テルが、下記一般式(VI)で表される化合物であるAから
なる請求項1、2のビニル基を有する新規な重合体。 R0 OCOCH=CHCO(O(CR2 R3 )m1)m2OH ・・・・(VI) 《但し、m1、m2は1から10の整数、R0 は有機化
合物残基》 - 【請求項13】 水酸基を有する不飽和カルボン酸エス
テルが、下記一般式(VII) で表される化合物であるAか
らなる請求項1または2に記載のビニル基を有する新規
な重合体。 R0 OCOCH=CHCOOCH2 CH2 (OCO(CH2 )5 )m OH ・・・・(VII)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22273091A JPH0559127A (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | ビニル基を有する新規な重合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22273091A JPH0559127A (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | ビニル基を有する新規な重合体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0559127A true JPH0559127A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=16787003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22273091A Pending JPH0559127A (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | ビニル基を有する新規な重合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0559127A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0540027A2 (en) * | 1991-10-31 | 1993-05-05 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Compositions, expoxidized compositions, a heat-curable resin composition, an epoxy resin composition, radically polymerized composition, a curable resin composition and a polymer having epoxy groups |
JP2016501943A (ja) * | 2012-12-14 | 2016-01-21 | ブルー キューブ アイピー エルエルシー | 硬化性組成物 |
-
1991
- 1991-09-03 JP JP22273091A patent/JPH0559127A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0540027A2 (en) * | 1991-10-31 | 1993-05-05 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Compositions, expoxidized compositions, a heat-curable resin composition, an epoxy resin composition, radically polymerized composition, a curable resin composition and a polymer having epoxy groups |
EP0540027A3 (ja) * | 1991-10-31 | 1995-06-07 | Daicel Chem | |
JP2016501943A (ja) * | 2012-12-14 | 2016-01-21 | ブルー キューブ アイピー エルエルシー | 硬化性組成物 |
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