JPH0557306U - 車両用エンジンのオイルパン構造 - Google Patents
車両用エンジンのオイルパン構造Info
- Publication number
- JPH0557306U JPH0557306U JP11319791U JP11319791U JPH0557306U JP H0557306 U JPH0557306 U JP H0557306U JP 11319791 U JP11319791 U JP 11319791U JP 11319791 U JP11319791 U JP 11319791U JP H0557306 U JPH0557306 U JP H0557306U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil pan
- oil
- cooling air
- engine
- chambers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルパンを複槽式に形成して、オイルの片
寄り,泡の発生,冷却風の遮断等を低減する。 【構成】 オイルパン20の底部側を、冷却風通路20
を介して複数の室22,23に仕切った複槽式に形成
し、複数の室22,23を連通パイプ24により連通す
る。
寄り,泡の発生,冷却風の遮断等を低減する。 【構成】 オイルパン20の底部側を、冷却風通路20
を介して複数の室22,23に仕切った複槽式に形成
し、複数の室22,23を連通パイプ24により連通す
る。
Description
【0001】
本考案は、車両用エンジンのクランクケース下部に装着されるオイルパンの構 造に関し、詳しくは水平対向式エンジンに適したオイルパンの構造に関する。
【0002】
一般に水平対向式エンジンのオイルパンは、四角形に近い形状で横幅が広いた め、旋回時にオイルパン内部のオイルが一方に片寄ってオイル吹きを生じ易い。 またピストンを介してシリンダに抜けたブローバイガスがオイル中に混入して、 泡を生じ易い。更にオイルパンにより広い横幅で走行時の冷却風が遮られて、変 速機に対する冷却効率が悪い等の不具合があり、この点を改善することが望まれ る。
【0003】 従来、この種のエンジンのオイルパンの構造に関しては、例えば実開平1−7 6543号公報の先行技術があり、オイルパンを長さ方向に深底部,浅底部,中 深底部を組合わせ接続して構成することが示されている。
【0004】
ところで、上記先行技術のものにあっては、オイルパンが同一の幅で長さ方向 の深さを階段状に変化した形状であるから、直列型エンジンに適したもので、水 平対向式エンジンには適応できない。また幅方向に同一の深さであるから、水平 対向式エンジンに適応しても、オイル吹き,泡の発生,冷却風の遮断等の不具合 を生じる。
【0005】 本考案は、この点に鑑みてなされたもので、オイルパンを複槽式に形成して、 オイルの片寄り,泡の発生,冷却風の遮断等を低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本考案は、クランクケースの下部に装着されるオイ ルパンの底部側を、冷却風通路を介して複数の室に仕切った複槽式に形成し、複 数の室を連通パイプにより連通するものである。
【0007】
上記構成に基づき、オイルパンではオイルが複数の室に分割して入っているの で、旋回時等でのオイルの動きが緩和され、冷却風通路の冷却風によりオイル自 体が冷却されて泡の発生が抑制され、且つ走行時にエンジン後部の変速機等が効 果的に冷却される。
【0008】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1と図2において、水平 対向式エンジンの概略について説明する。水平対向式エンジン1は、クランクケ ース2の左右のバンクにシリンダヘッド3,ロツカカバー4が連設され、クラン クケース2の下部にオイルパン20が装着されてる。クランクケース2の内部に は複数のシリンダ5が水平に設けられ、中心のクランク軸6がコンロッド7を介 してシリンダ5のピストン8に連結される。オイルパン20の内部には多量のオ イルOが溜まっており、底部のストレーナ9がパイプ10を介してクランク軸6 で駆動されるオイルポンプ11に連通して、エンジン各部に強制潤滑するように なっている。また上記エンジン1の後部には変速機12が連結され、車体前後方 向に縦置きで搭載されている。
【0009】 上記水平対向式エンジン1のオイルパン20は、図3に示すように全体として 略四角形の立方体で、横幅と深さが比較的大きい形状である。そこでこのオイル パン20の底部側において、略中心の車体前後方向に冷却風通路21が貫通して 形成され、この冷却風通路21により内部が左右の2つの室22,23に仕切ら れ、2槽タイプに構成される。そして2つの室22,23は、常に同一のオイル レベルを保つように連通パイプ24で連通され、一方の室23にストレーナ9が 挿入される。
【0010】 次に、この実施例の作用について説明する。エンジン運転時にオイルパン20 のオイルOは、オイルポンプ11により各部に供給されて強制潤滑し、潤滑した オイルOが再びオイルパン20に戻るように循環する。このときオイルパン20 では、オイルOが連通パイプ24により移動して、2つの室22,23に常に同 一のレベルで分割して保持されており、このため旋回時等においてはオイルOの 動きが半減する。また、オイルパン20の中央部に冷却風通路21が有ることで 、オイルパン20及び内部のオイルOが効率良く冷却されるようになり、このた めブローバイガスBがシリンダ5からオイル中に混入しても、オイルパン自体の 温度低下が得られるため、泡の発生が抑制される。更に走行時には、冷却風Aが オイルパン20の冷却風通路21を通って後方に良好に流れ、この冷却風Aが変 速機12に当たって油温等が効果的に冷却される。
【0011】 なお、図4に示すように、オイルパン20に冷却風通路21を2つ平行に設け て、3槽タイプに形成することもできる。
【0012】
以上説明したように、本考案によれば、エンジンのオイルパンが複槽式に形成 されるので、水平対向式エンジンの場合に旋回時のオイルの片寄りが低減して、 オイル吹きを防止することができる。冷却風通路によりオイル中の泡の発生が減 少して、エンジンの焼付きを防止でき、走行中にエンジン後部の変速機等への冷 却風が増加して、油温等を低下することができる。更にオイルパンバッフルの枚 数を減じることができて、構造が簡素化する。
【図1】本考案に係る車両用エンジンのオイルパン構造
の実施例を示す断面図
の実施例を示す断面図
【図2】同実施例の一部を示す断面下側面図
【図3】オイルパンを示す斜視図
【図4】本考案の他の実施例を示す正面図
1 水平対向式エンジン 2 クランクケース 20 オイルパン 21 冷却風通路 22,23 室 24 連通パイプ
Claims (1)
- 【請求項1】 クランクケースの下部に装着されるオイ
ルパンの底部側を、冷却風通路を介して複数の室に仕切
った複槽式に形成し、複数の室を連通パイプにより連通
することを特徴とする車両用エンジンのオイルパン構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11319791U JPH0557306U (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 車両用エンジンのオイルパン構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11319791U JPH0557306U (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 車両用エンジンのオイルパン構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557306U true JPH0557306U (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=14606016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11319791U Pending JPH0557306U (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 車両用エンジンのオイルパン構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0557306U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011074853A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関のクランクケース構造 |
JP2016014372A (ja) * | 2014-07-03 | 2016-01-28 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のオイル循環装置 |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP11319791U patent/JPH0557306U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011074853A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関のクランクケース構造 |
JP2016014372A (ja) * | 2014-07-03 | 2016-01-28 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のオイル循環装置 |
US9869217B2 (en) | 2014-07-03 | 2018-01-16 | Honda Motor Co., Ltd. | Oil circulation device for internal combustion engine |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6845743B1 (en) | Oil pan with vertical baffles for oil flow control | |
JP3129129B2 (ja) | 内燃機関のオイルパン | |
US11614019B2 (en) | Engine | |
US4662322A (en) | Overhead-valve engine | |
JP3229340B2 (ja) | 内燃機の上方クランクケース | |
US10914208B2 (en) | In-vehicle internal combustion engine | |
KR910004382B1 (ko) | 엔진 냉각장치 | |
EP0396939A1 (en) | Engine cooling system | |
US7377350B2 (en) | Disposition structure of heat exchanger in motorcycle | |
EP1462626B1 (en) | A multi-cylinder engine and a method for alternatively producing multi-cylinder engines | |
JPH0557306U (ja) | 車両用エンジンのオイルパン構造 | |
JP2547701B2 (ja) | 小形エンジンのオイル補給装置 | |
JPH1054296A (ja) | 4サイクルエンジンの冷却装置 | |
US7104242B2 (en) | Internal combustion engine including splash-resistant oil storage structure | |
JP6790896B2 (ja) | 内燃機関の潤滑構造 | |
JP4322769B2 (ja) | 4サイクル空冷式内燃機関のシリンダヘッド冷却構造 | |
US20020170524A1 (en) | Cylinder block assembly with increased lubricant capacity | |
JP3128214B2 (ja) | 4サイクルエンジンのオイル溜構造 | |
JP2817282B2 (ja) | エンジンの冷却装置 | |
JP3232601B2 (ja) | 4サイクルエンジンのブローバイ装置 | |
JP4214295B2 (ja) | トラクタ用エンジン | |
JPH0622095Y2 (ja) | 内燃機関の潤滑油供給装置 | |
DE102018122469A1 (de) | Verbrennungsmotor | |
JP2532298B2 (ja) | 頭上弁エンジンのブリ―ザ装置 | |
JP5178679B2 (ja) | 内燃機関のクランクケース構造 |