JP3128214B2 - 4サイクルエンジンのオイル溜構造 - Google Patents
4サイクルエンジンのオイル溜構造Info
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- JP3128214B2 JP3128214B2 JP09304211A JP30421197A JP3128214B2 JP 3128214 B2 JP3128214 B2 JP 3128214B2 JP 09304211 A JP09304211 A JP 09304211A JP 30421197 A JP30421197 A JP 30421197A JP 3128214 B2 JP3128214 B2 JP 3128214B2
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪車ある
いは四輪車等の車輛に搭載する4サイクルエンジンのオ
イル溜構造に関する。
いは四輪車等の車輛に搭載する4サイクルエンジンのオ
イル溜構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、車輛用4サイクルエンジンの
従来のオイル溜構造を示しており、クランクケース1の
下端部がオイル溜室3となっており、該オイル溜室3内
には上方から吸込管5が浸漬し、該吸込管5の下端吸込
口6はオイル溜室底面(クランクケース底面)の近傍で
開口している。吸込管5の上端部は、クランクケース側
壁のオイル通路を経てオイルポンプ10の吸込側に連通
している。
従来のオイル溜構造を示しており、クランクケース1の
下端部がオイル溜室3となっており、該オイル溜室3内
には上方から吸込管5が浸漬し、該吸込管5の下端吸込
口6はオイル溜室底面(クランクケース底面)の近傍で
開口している。吸込管5の上端部は、クランクケース側
壁のオイル通路を経てオイルポンプ10の吸込側に連通
している。
【0003】車輛の加速時あるいは減速時にオイルが後
方あるいは前方へ片寄った場合でも吸込口6がオイル中
に浸漬しているように、たとえばオイル溜室3の前後幅
の概ね中央部であって、オイル溜室底面のもっと低い箇
所に吸込口6が配置されている。
方あるいは前方へ片寄った場合でも吸込口6がオイル中
に浸漬しているように、たとえばオイル溜室3の前後幅
の概ね中央部であって、オイル溜室底面のもっと低い箇
所に吸込口6が配置されている。
【0004】L1はエンジン停止時のオイルレベルを示
しており、クランク軸等の回転部材に撹拌抵抗がかから
ないようにその高さは制限されている。エンジン運転時
には、オイルが各給油箇所あるいは冷却箇所へと循環さ
れることにより、オイル溜室3のオイルレベルはたとえ
ばL2の高さまで下がる。
しており、クランク軸等の回転部材に撹拌抵抗がかから
ないようにその高さは制限されている。エンジン運転時
には、オイルが各給油箇所あるいは冷却箇所へと循環さ
れることにより、オイル溜室3のオイルレベルはたとえ
ばL2の高さまで下がる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常の加速時あるいは
減速時には、オイル溜室3内の全オイルが後方あるいは
前方に片寄るが、吸込口6は一応浸漬状態を保つことが
できる。
減速時には、オイル溜室3内の全オイルが後方あるいは
前方に片寄るが、吸込口6は一応浸漬状態を保つことが
できる。
【0006】ところが急加速時になると、オイルレベル
はL10で示すように後方へ大きく片寄せられ、吸込口6
の一部がオイル外に露出し、エア噛みが生じる。急減速
時の場合は前方へと大きく片寄せられ、エア噛みが生じ
る。
はL10で示すように後方へ大きく片寄せられ、吸込口6
の一部がオイル外に露出し、エア噛みが生じる。急減速
時の場合は前方へと大きく片寄せられ、エア噛みが生じ
る。
【0007】この対策としてオイル量を増やすことが考
えられるが、そうするとオイルレベルが高くなり過ぎ、
クランク軸等の回転部材のオイル浸漬面積が増加し、撹
拌抵抗が増加する。一方、吸込口近傍の底壁を下方へと
深く窪ませて、その中へ吸込口6を挿入するようにする
と、エア噛みは防止できるが、エンジン全体の上下方向
の寸法が大きくなり、エンジンが大型化する。特に自動
二輪車では、クランクケースの底壁を下げることにな
り、車輛の最低地上高が低くなる。
えられるが、そうするとオイルレベルが高くなり過ぎ、
クランク軸等の回転部材のオイル浸漬面積が増加し、撹
拌抵抗が増加する。一方、吸込口近傍の底壁を下方へと
深く窪ませて、その中へ吸込口6を挿入するようにする
と、エア噛みは防止できるが、エンジン全体の上下方向
の寸法が大きくなり、エンジンが大型化する。特に自動
二輪車では、クランクケースの底壁を下げることにな
り、車輛の最低地上高が低くなる。
【0008】別の対策として、オイル溜室の表面積を小
さくし、その中に吸込管を配置することにより、加速時
あるいは減速時におけるオイルの前後への片寄りを規制
することも考えられるが、オイル溜室のオイル量が少な
くなるため、オイルの劣化が早期化すると共に熱交換容
量が減少して冷却性能も低下する。
さくし、その中に吸込管を配置することにより、加速時
あるいは減速時におけるオイルの前後への片寄りを規制
することも考えられるが、オイル溜室のオイル量が少な
くなるため、オイルの劣化が早期化すると共に熱交換容
量が減少して冷却性能も低下する。
【0009】さらに別の対策として、特開平3−237
207号公報に記載されているように、仕切壁によりオ
イル溜室を分割し、オイルプレッシャポンプとスカベン
ジングポンプとを並設し、スカベンジングポンプによっ
て一方のオイル溜室から他方のオイル溜室へと移送し、
オイルプレッシャポンプにより上記他方のオイル溜室か
ら各給油箇所にオイルを圧送する方式、すなわちドライ
サンプ循環方式がある。
207号公報に記載されているように、仕切壁によりオ
イル溜室を分割し、オイルプレッシャポンプとスカベン
ジングポンプとを並設し、スカベンジングポンプによっ
て一方のオイル溜室から他方のオイル溜室へと移送し、
オイルプレッシャポンプにより上記他方のオイル溜室か
ら各給油箇所にオイルを圧送する方式、すなわちドライ
サンプ循環方式がある。
【0010】しかしかかる構造は、仕切壁によりオイル
溜室を仕切っているだけであるので、急加速時あるいは
急減速時にオイルの片寄りが大きくなると、仕切壁を乗
り越えてオイルが移送され、しかもその後に両オイル溜
室が元のオイル量状態に戻るのに非常に時間がかかる。
そのために該公報の装置では、エア噛み防止のために大
きい方のオイル溜室に2つの吸込管を配置している。
溜室を仕切っているだけであるので、急加速時あるいは
急減速時にオイルの片寄りが大きくなると、仕切壁を乗
り越えてオイルが移送され、しかもその後に両オイル溜
室が元のオイル量状態に戻るのに非常に時間がかかる。
そのために該公報の装置では、エア噛み防止のために大
きい方のオイル溜室に2つの吸込管を配置している。
【0011】
【発明の目的】本願発明は、所定のオイル量を確保しな
がら、急加減速時におけるエア噛みを防止し、かつ、最
低地上高さを高く維持できるようにすることを目的とし
ている。
がら、急加減速時におけるエア噛みを防止し、かつ、最
低地上高さを高く維持できるようにすることを目的とし
ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本願請求項1記載の発明は、分割構造のクランクケ
ースの下半部分をオイル溜室とし、該オイル溜室の底面
近傍にオイル吸込口を開口し、オイルポンプにより上記
オイル吸込口を介してオイル溜室のオイルを吸い込む車
輌用の4サイクルエンジンのオイル溜構造において、オ
イル溜室の車輌進行方向の後部に、仕切壁によりオイル
溜室から仕切られると共に上端が天井壁で覆われた後部
オイル別室を形成し、上記仕切壁と天井壁は、各クラン
クケース部材と一体鋳造成形して、クランクケース部材
同士を結合することにより、オイル別室を構成し、仕切
壁の下端部にはオイル流通用小孔を設け、天井壁には空
気孔を設けていることを特徴としている。
め、本願請求項1記載の発明は、分割構造のクランクケ
ースの下半部分をオイル溜室とし、該オイル溜室の底面
近傍にオイル吸込口を開口し、オイルポンプにより上記
オイル吸込口を介してオイル溜室のオイルを吸い込む車
輌用の4サイクルエンジンのオイル溜構造において、オ
イル溜室の車輌進行方向の後部に、仕切壁によりオイル
溜室から仕切られると共に上端が天井壁で覆われた後部
オイル別室を形成し、上記仕切壁と天井壁は、各クラン
クケース部材と一体鋳造成形して、クランクケース部材
同士を結合することにより、オイル別室を構成し、仕切
壁の下端部にはオイル流通用小孔を設け、天井壁には空
気孔を設けていることを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明は、分割構造のクラン
クケースの下半部分をオイル溜室とし、該オイル溜室の
底面近傍にオイル吸込口を開口し、オイルポンプにより
上記オイル吸込口を介してオイル溜室のオイルを吸い込
む車輌用の4サイクルエンジンのオイル溜構造におい
て、オイル溜室の車輌進行方向の前部に、仕切壁により
オイル溜室から仕切られると共に上端が天井壁で覆われ
た前部オイル別室を形成し、上記仕切壁と天井壁は、各
クランクケース部材と一体鋳造成形して、クランクケー
ス部材同士を結合することにより、オイル別室を構成
し、仕切壁の下端部にはオイル流通用小孔を設け、天井
壁には空気孔を設けていることを特徴としている。
クケースの下半部分をオイル溜室とし、該オイル溜室の
底面近傍にオイル吸込口を開口し、オイルポンプにより
上記オイル吸込口を介してオイル溜室のオイルを吸い込
む車輌用の4サイクルエンジンのオイル溜構造におい
て、オイル溜室の車輌進行方向の前部に、仕切壁により
オイル溜室から仕切られると共に上端が天井壁で覆われ
た前部オイル別室を形成し、上記仕切壁と天井壁は、各
クランクケース部材と一体鋳造成形して、クランクケー
ス部材同士を結合することにより、オイル別室を構成
し、仕切壁の下端部にはオイル流通用小孔を設け、天井
壁には空気孔を設けていることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明は、分割構造のクラン
クケースの下半部分をオイル溜室とし、該オイル溜室の
底面近傍にオイル吸込口を開口し、オイルポンプにより
上記オイル吸込口を介してオイル溜室のオイルを吸い込
む車輌用の4サイクルエンジンのオイル溜構造におい
て、オイル溜室の車輌進行方向の前部と後部に、仕切壁
によりオイル溜室から仕切られると共に上端が天井壁で
覆われた前部オイル別室と後部オイル別室を形成し、上
記仕切壁と天井壁は、各クランクケース部材と一体鋳造
成形して、クランクケース部材同士を結合することによ
り、オイル別室を構成し、各仕切壁の下端部にはオイル
流通用小孔を設け、天井壁には空気孔を設けていること
を特徴としている。請求項4記載の発明は、請求項1,
2又は3記載の車輌用の4サイクルエンジンのオイル溜
構造において、クランクケースを左右2分割構造とし、
オイル流通用小孔は仕切壁の合わせ面に形成した切欠き
により構成し、空気孔は天井壁の合わせ面に形成した切
欠きにより構成してことを特徴としている。
クケースの下半部分をオイル溜室とし、該オイル溜室の
底面近傍にオイル吸込口を開口し、オイルポンプにより
上記オイル吸込口を介してオイル溜室のオイルを吸い込
む車輌用の4サイクルエンジンのオイル溜構造におい
て、オイル溜室の車輌進行方向の前部と後部に、仕切壁
によりオイル溜室から仕切られると共に上端が天井壁で
覆われた前部オイル別室と後部オイル別室を形成し、上
記仕切壁と天井壁は、各クランクケース部材と一体鋳造
成形して、クランクケース部材同士を結合することによ
り、オイル別室を構成し、各仕切壁の下端部にはオイル
流通用小孔を設け、天井壁には空気孔を設けていること
を特徴としている。請求項4記載の発明は、請求項1,
2又は3記載の車輌用の4サイクルエンジンのオイル溜
構造において、クランクケースを左右2分割構造とし、
オイル流通用小孔は仕切壁の合わせ面に形成した切欠き
により構成し、空気孔は天井壁の合わせ面に形成した切
欠きにより構成してことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本願請求項1記載の発明を
適用した自動二輪車用4サイクルエンジンの縦断左側面
図であり、該エンジンは図中の左方が車輛進行方向の前
方となるように車輛に搭載される。クランクケース1は
左右2つ割り構造であり、クランクケース1の側壁には
クランク軸支持孔9等と共に各種回転部材用の支持孔あ
るいは凹部が形成され、クランクケース1の前上端部に
シリンダ2が結合され、該シリンダ2には図示しないシ
リンダヘッド及びヘッドカバー等が結合されている。な
お、図1は左右のクランクケース部材の合わせ面に沿っ
て切断した断面図であるので、クランクケース1の外周
合わせ面が図に表れていることになるが、該合わせ面に
も一応ハッチングを施している。以下図4〜図8に示す
左右2分割構造の図面も同様に合わせ面にハッチングを
施してある。
適用した自動二輪車用4サイクルエンジンの縦断左側面
図であり、該エンジンは図中の左方が車輛進行方向の前
方となるように車輛に搭載される。クランクケース1は
左右2つ割り構造であり、クランクケース1の側壁には
クランク軸支持孔9等と共に各種回転部材用の支持孔あ
るいは凹部が形成され、クランクケース1の前上端部に
シリンダ2が結合され、該シリンダ2には図示しないシ
リンダヘッド及びヘッドカバー等が結合されている。な
お、図1は左右のクランクケース部材の合わせ面に沿っ
て切断した断面図であるので、クランクケース1の外周
合わせ面が図に表れていることになるが、該合わせ面に
も一応ハッチングを施している。以下図4〜図8に示す
左右2分割構造の図面も同様に合わせ面にハッチングを
施してある。
【0016】クランクケース1の下半部分はオイル溜室
3となっており、一定レベルL1の潤滑及び冷却用オイ
ルが溜められている。クランクケース1の側壁外面には
オイルポンプ10が付設され、該オイルポンプ10のオ
イル入口はクランクケース側壁内のオイル通路を介して
クランクケース1内の吸込管5に連通している。オイル
レベルL1は、クランク軸及び各回転部材にオイルが浸
漬して撹拌抵抗がかからないようにその高さが設定され
ている。たとえば、クランク軸あるいは各回転部材に接
触しない程度の高さに制限されている。
3となっており、一定レベルL1の潤滑及び冷却用オイ
ルが溜められている。クランクケース1の側壁外面には
オイルポンプ10が付設され、該オイルポンプ10のオ
イル入口はクランクケース側壁内のオイル通路を介して
クランクケース1内の吸込管5に連通している。オイル
レベルL1は、クランク軸及び各回転部材にオイルが浸
漬して撹拌抵抗がかからないようにその高さが設定され
ている。たとえば、クランク軸あるいは各回転部材に接
触しない程度の高さに制限されている。
【0017】吸込管5はクランクケース1の前後方向幅
の中間部に配置されると共に適宜の固定手段によりクラ
ンクケース1に固定され、上方からオイル溜室3内に突
入しており、ラッパ状の下端吸込口6は最も深い箇所の
近傍で開口している。
の中間部に配置されると共に適宜の固定手段によりクラ
ンクケース1に固定され、上方からオイル溜室3内に突
入しており、ラッパ状の下端吸込口6は最も深い箇所の
近傍で開口している。
【0018】かかる構造のオイル溜室3の車輛進行方向
の後部に、仕切壁11と天井壁12で囲まれた後部オイ
ル別室13が形成されている。仕切壁11と天井壁12
はクランクケース1と一体に鋳造成形されており、仕切
壁11はクランケース底壁から概ね垂直上方に立ち上が
ると共にオイルレベルL1よりも上方まで延び、オイル
溜室3の左右方向全幅にわたって形成されており、これ
により、後部オイル別室13をオイル溜室3から仕切っ
ている。
の後部に、仕切壁11と天井壁12で囲まれた後部オイ
ル別室13が形成されている。仕切壁11と天井壁12
はクランクケース1と一体に鋳造成形されており、仕切
壁11はクランケース底壁から概ね垂直上方に立ち上が
ると共にオイルレベルL1よりも上方まで延び、オイル
溜室3の左右方向全幅にわたって形成されており、これ
により、後部オイル別室13をオイル溜室3から仕切っ
ている。
【0019】天井壁12は、前記仕切壁11の上端から
クランクケース後壁まで至り、後部オイル別室13の上
方全面を覆っている。天井壁12はオイルレベルL1よ
り上方に位置しており、前下がり状に少し傾斜してい
る。
クランクケース後壁まで至り、後部オイル別室13の上
方全面を覆っている。天井壁12はオイルレベルL1よ
り上方に位置しており、前下がり状に少し傾斜してい
る。
【0020】仕切壁11の下端部には、左右幅の中央部
にオイル流通用小孔20が形成されており、該オイル流
通用小孔20は、オイル溜室3と後部オイル別室13と
の間のオイル流通を可能としているが、短時間、たとえ
ば数秒間では殆どオイルが流通しないように絞られてお
り、具体的な寸法例としては5mm角四方程度の流通断面
積となっている。
にオイル流通用小孔20が形成されており、該オイル流
通用小孔20は、オイル溜室3と後部オイル別室13と
の間のオイル流通を可能としているが、短時間、たとえ
ば数秒間では殆どオイルが流通しないように絞られてお
り、具体的な寸法例としては5mm角四方程度の流通断面
積となっている。
【0021】天井壁12には、その後端部の左右幅の中
央部に空気孔21が形成されている。該空気孔21の大
きさは、少なくとも空気が流通できる大きさであればよ
い。具体的には上記オイル流通用小孔20と同じ程度で
あるが、それよりも小さくとも可能である。
央部に空気孔21が形成されている。該空気孔21の大
きさは、少なくとも空気が流通できる大きさであればよ
い。具体的には上記オイル流通用小孔20と同じ程度で
あるが、それよりも小さくとも可能である。
【0022】上記オイル流通用小孔20と空気孔21
は、クランクケース1が左右2つ割り構造であることを
利用して、左右クランクケース部材の合わせ面で形成さ
れている。すなわち空気孔21は、図2に示すように天
井壁12の左右の合わせ面にそれぞれ形成したコの字形
切欠きを合わせることにより構成しており、一方、図3
に示すようにオイル流通用小孔20は、仕切壁11の左
右の合わせ面にそれぞれ形成したコの字形切欠きを合わ
せることにより構成している。
は、クランクケース1が左右2つ割り構造であることを
利用して、左右クランクケース部材の合わせ面で形成さ
れている。すなわち空気孔21は、図2に示すように天
井壁12の左右の合わせ面にそれぞれ形成したコの字形
切欠きを合わせることにより構成しており、一方、図3
に示すようにオイル流通用小孔20は、仕切壁11の左
右の合わせ面にそれぞれ形成したコの字形切欠きを合わ
せることにより構成している。
【0023】
【作用】図1において、エンジ停止時のオイルレベルは
L1であるが、エンジンを始動するとオイルポンプ10
が作動して吸込口6からオイルが吸い込まれ、各給油箇
所へと循環されるので、オイル溜室3内及び後部オイル
別室13のオイルレベルはレベルL2まで下がる。
L1であるが、エンジンを始動するとオイルポンプ10
が作動して吸込口6からオイルが吸い込まれ、各給油箇
所へと循環されるので、オイル溜室3内及び後部オイル
別室13のオイルレベルはレベルL2まで下がる。
【0024】自動二輪車を急加速した時には、図4に示
すようにオイルは後側へと大きく片寄るが、オイル溜室
3内のオイルと後部オイル別室13内のオイルは、それ
ぞれの室内で単独で後方へと移動し、それぞれL3,L4
で示すようなオイルレベル状態となる。オイル溜室3内
のオイルは仕切壁11でせき止められるので、大きく後
方へと移動することはなく、吸込口6はオイル浸漬状態
に保たれ、エア噛み現象は生じない。
すようにオイルは後側へと大きく片寄るが、オイル溜室
3内のオイルと後部オイル別室13内のオイルは、それ
ぞれの室内で単独で後方へと移動し、それぞれL3,L4
で示すようなオイルレベル状態となる。オイル溜室3内
のオイルは仕切壁11でせき止められるので、大きく後
方へと移動することはなく、吸込口6はオイル浸漬状態
に保たれ、エア噛み現象は生じない。
【0025】急加速の時間は1秒以内あるいは長くとも
数秒であるので、急加速中において、オイル流通用小孔
20を通ってオイル溜室3から後部オイル別室13へと
オイルが移動することはほとんどなく、また、急加速
中、一部のオイルは仕切壁11を乗り越えるが、天井壁
12によって後部オイル別室13への流入は阻止される
ので、急加速後は、前下がり傾斜状の天井壁12を伝っ
て速やかにオイル溜室3に戻される。すなわち、急加速
によりオイルの片寄りがあっても、オイル溜室3内のオ
イル量が減少することはなく、速やかに元の量が確保さ
れる。
数秒であるので、急加速中において、オイル流通用小孔
20を通ってオイル溜室3から後部オイル別室13へと
オイルが移動することはほとんどなく、また、急加速
中、一部のオイルは仕切壁11を乗り越えるが、天井壁
12によって後部オイル別室13への流入は阻止される
ので、急加速後は、前下がり傾斜状の天井壁12を伝っ
て速やかにオイル溜室3に戻される。すなわち、急加速
によりオイルの片寄りがあっても、オイル溜室3内のオ
イル量が減少することはなく、速やかに元の量が確保さ
れる。
【0026】一定速度の通常走行時あるいは通常の加速
走行時には、勿論吸込口6はオイル浸漬状態に保たれて
おり、吸込口6からはオイル溜室3のオイルが吸い込ま
れている。また、後部オイル別室13とオイル溜室3と
の間では、上記吸込管5の吸込作用によるオイルの流動
を利用して、オイル流通用孔20を介して少しずつオイ
ルが流通する。すなわち、後部オイル別室13内のオイ
ルも少しずつオイル溜室3内に移り、オイルポンプ10
によって吸い込まれる。
走行時には、勿論吸込口6はオイル浸漬状態に保たれて
おり、吸込口6からはオイル溜室3のオイルが吸い込ま
れている。また、後部オイル別室13とオイル溜室3と
の間では、上記吸込管5の吸込作用によるオイルの流動
を利用して、オイル流通用孔20を介して少しずつオイ
ルが流通する。すなわち、後部オイル別室13内のオイ
ルも少しずつオイル溜室3内に移り、オイルポンプ10
によって吸い込まれる。
【0027】オイルポンプ10から圧送されるオイル
は、エンジン各所を潤滑し、冷却して、オイル溜室3へ
と戻される。
は、エンジン各所を潤滑し、冷却して、オイル溜室3へ
と戻される。
【0028】
【第2の実施の形態】図5は、請求項1記載の発明の別
の実施の形態であり、吸込管5の下端吸込口6の位置
を、図1の場合よりも前方へと変位させている。具体的
には、後部オイル別室13の仕切壁11とオイル溜室3
の前端部との前後間隔W1の概ね中央位置付近に配置さ
れている。
の実施の形態であり、吸込管5の下端吸込口6の位置
を、図1の場合よりも前方へと変位させている。具体的
には、後部オイル別室13の仕切壁11とオイル溜室3
の前端部との前後間隔W1の概ね中央位置付近に配置さ
れている。
【0029】その他の構造は図1の構造と同様であり、
同じ部品には同じ符号を付してある。
同じ部品には同じ符号を付してある。
【0030】図5の構造では、図1の構造に比べて、急
加速に対応できる範囲が少し狭められるが、反対に減速
に対応できる範囲が少し広がる。
加速に対応できる範囲が少し狭められるが、反対に減速
に対応できる範囲が少し広がる。
【0031】
【第3の実施の形態】図6は、本願請求項2記載の発明
を適用した自動二輪車用の4サイクルエンジンの縦断側
面図であり、オイル溜室3の車輛進行方向の前部に、仕
切壁31と天井壁32よりなる前部オイル別室33を形
成してある。仕切壁31の下端部にはオイル流通用小孔
40が形成され、天井壁32の前端部には空気孔41が
形成されている。天井壁32は後ろ下がり状に傾斜して
おり、オイルレベルL1よりも上方に位置している。そ
の他の前部オイル別室33の構造は、図1の後部オイル
別室の構造と前後が反対になるだけで基本的には同じ構
造である。なお、図1と同じ部品には同じ符号を付して
ある。
を適用した自動二輪車用の4サイクルエンジンの縦断側
面図であり、オイル溜室3の車輛進行方向の前部に、仕
切壁31と天井壁32よりなる前部オイル別室33を形
成してある。仕切壁31の下端部にはオイル流通用小孔
40が形成され、天井壁32の前端部には空気孔41が
形成されている。天井壁32は後ろ下がり状に傾斜して
おり、オイルレベルL1よりも上方に位置している。そ
の他の前部オイル別室33の構造は、図1の後部オイル
別室の構造と前後が反対になるだけで基本的には同じ構
造である。なお、図1と同じ部品には同じ符号を付して
ある。
【0032】自動二輪車を急減速した時には、オイルは
前側へと大きく片寄るが、オイル溜室3内のオイルと前
部オイル別室33内のオイルは、それぞれの室内で単独
で前方へと移動し、それぞれL5,L6で示すようなオイ
ルレベル状態となる。オイル溜室3内のオイルは仕切壁
31でせき止められるので、大きく前方へと移動するこ
とはなく、吸込口6はオイル浸漬状態に保たれ、エア噛
み現象は生じない。
前側へと大きく片寄るが、オイル溜室3内のオイルと前
部オイル別室33内のオイルは、それぞれの室内で単独
で前方へと移動し、それぞれL5,L6で示すようなオイ
ルレベル状態となる。オイル溜室3内のオイルは仕切壁
31でせき止められるので、大きく前方へと移動するこ
とはなく、吸込口6はオイル浸漬状態に保たれ、エア噛
み現象は生じない。
【0033】急減速中の短い時間内に、オイル流通用小
孔40を通ってオイル溜室3から前部オイル別室33へ
とオイルが移動することはほとんどなく、また、急減速
中、一部のオイルは仕切壁31を乗り越えるが、天井壁
32によって前部オイル別室33への流入は阻止される
ので、急減速後は、後下がり傾斜状の天井壁32を伝っ
て速やかにオイル溜室3に戻される。すなわち、急減速
によりオイルの片寄りがあっても、オイル溜室3内のオ
イル量が減少することはなく、速やかに元の量が確保さ
れる。
孔40を通ってオイル溜室3から前部オイル別室33へ
とオイルが移動することはほとんどなく、また、急減速
中、一部のオイルは仕切壁31を乗り越えるが、天井壁
32によって前部オイル別室33への流入は阻止される
ので、急減速後は、後下がり傾斜状の天井壁32を伝っ
て速やかにオイル溜室3に戻される。すなわち、急減速
によりオイルの片寄りがあっても、オイル溜室3内のオ
イル量が減少することはなく、速やかに元の量が確保さ
れる。
【0034】
【第4の実施の形態】図6の仮想線で示す吸込管5は、
請求項2記載の発明の変形例であり、仮想線で示す吸込
管5の下端吸込口6の位置は、実線で示す吸込管5の吸
込口6よりも後方へと変位している。具体的な位置は、
前部オイル別室33の仕切壁31とオイル溜室3の後端
部との前後間隔W2の概ね中央位置近傍に配置されてい
る。
請求項2記載の発明の変形例であり、仮想線で示す吸込
管5の下端吸込口6の位置は、実線で示す吸込管5の吸
込口6よりも後方へと変位している。具体的な位置は、
前部オイル別室33の仕切壁31とオイル溜室3の後端
部との前後間隔W2の概ね中央位置近傍に配置されてい
る。
【0035】このように吸込口6を後方へ変位させてい
ると、図6に実線で示す構造に比べて、急減速に対応で
きる範囲は少し狭められるが、反対に加速に対応できる
範囲は少し広がる。
ると、図6に実線で示す構造に比べて、急減速に対応で
きる範囲は少し狭められるが、反対に加速に対応できる
範囲は少し広がる。
【0036】
【第5の実施の形態】図7は本願請求項3記載の発明を
適用した4サイクルエンジンの縦断側面図であり、オイ
ル溜室3の車輛進行方向の前後両部に、それぞれ仕切壁
31,11と天井壁32,12よりなる前,後部オイル
別室33,13が形成されている。
適用した4サイクルエンジンの縦断側面図であり、オイ
ル溜室3の車輛進行方向の前後両部に、それぞれ仕切壁
31,11と天井壁32,12よりなる前,後部オイル
別室33,13が形成されている。
【0037】すなわち、図1の後部オイル別室13と図
6の前部オイル別室33の両方を備えた構造であり、図
1及び図6と同じ部品には同じ符号を付してある。吸込
管5は、前後両仕切壁31,11間の中央部に配置され
ている。
6の前部オイル別室33の両方を備えた構造であり、図
1及び図6と同じ部品には同じ符号を付してある。吸込
管5は、前後両仕切壁31,11間の中央部に配置され
ている。
【0038】図7の構造によると、急加速及び急減速の
いずれの場合でも吸込口6がオイル外に露出するのを防
ぐことができる。
いずれの場合でも吸込口6がオイル外に露出するのを防
ぐことができる。
【0039】
【その他の実施の形態】(1)図8に示すように後部オ
イル別室13の構造として、仕切壁11と天井壁12と
を大きな円弧形状に滑らかに連続させることもできる。
また、図示しないが前部オイル別室の仕切壁と天井壁も
上記同様に一体円弧形に連続させることができる。
イル別室13の構造として、仕切壁11と天井壁12と
を大きな円弧形状に滑らかに連続させることもできる。
また、図示しないが前部オイル別室の仕切壁と天井壁も
上記同様に一体円弧形に連続させることができる。
【0040】(2)上下2つ割り構造のクランクケース
にも適用でき、この場合、たとえば図9に示すように下
側のクランクケース部材1bに仕切壁11を形成し、上
側のクランクケース部材1aに天井壁12を形成し、上
下クランクケース部材1a,1bを結合することによ
り、天井壁12でオイル別室13を覆うようにすること
もできる。オイル流通用小孔20及び空気孔21につい
ては、たとえば機械加工により孔明する。
にも適用でき、この場合、たとえば図9に示すように下
側のクランクケース部材1bに仕切壁11を形成し、上
側のクランクケース部材1aに天井壁12を形成し、上
下クランクケース部材1a,1bを結合することによ
り、天井壁12でオイル別室13を覆うようにすること
もできる。オイル流通用小孔20及び空気孔21につい
ては、たとえば機械加工により孔明する。
【0041】(3)自動二輪車の他に4輪自動車等、各
種車輛用の4サイクルエンジンにも適用可能である。
種車輛用の4サイクルエンジンにも適用可能である。
【0042】(4)吸込管5として、前記各実施の形態
ではクランクケースとは別体のパイプ部材を取り付けて
あるが、吸込口を有する吸込室をクランクケースと一体
に形成することも可能である。
ではクランクケースとは別体のパイプ部材を取り付けて
あるが、吸込口を有する吸込室をクランクケースと一体
に形成することも可能である。
【0043】(5)前記各実施の形態では、クランクケ
ースの底壁自体でオイル溜室を形成しているが、クラン
クケース下部に別途オイルパンを取り付け、該オイルパ
ン内をオイル溜室とする4サイクルエンジンにも適用で
きる。
ースの底壁自体でオイル溜室を形成しているが、クラン
クケース下部に別途オイルパンを取り付け、該オイルパ
ン内をオイル溜室とする4サイクルエンジンにも適用で
きる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本願請求項1記載の
発明によると、 (1)オイル溜室3の車輛進行方向の後部に、仕切壁1
1と天井壁で囲まれた後部オイル別室13を形成し、急
加速時におけるオイル溜室3内のオイルの後方への片寄
りせき止めているので、吸込口6がオイル外に露出する
のを防止し、エア噛みを防止することができる。
発明によると、 (1)オイル溜室3の車輛進行方向の後部に、仕切壁1
1と天井壁で囲まれた後部オイル別室13を形成し、急
加速時におけるオイル溜室3内のオイルの後方への片寄
りせき止めているので、吸込口6がオイル外に露出する
のを防止し、エア噛みを防止することができる。
【0045】(2)仕切壁11でオイルの移動をせき止
めるようにしているので、エア噛み防止のためにオイル
溜室3を深く形成する必要はなく、エンジン高さを抑え
ることができる。特に、自動二輪車ではオイル溜室を深
くする必要がないことにより、最低地上高を高く維持す
ることができる。
めるようにしているので、エア噛み防止のためにオイル
溜室3を深く形成する必要はなく、エンジン高さを抑え
ることができる。特に、自動二輪車ではオイル溜室を深
くする必要がないことにより、最低地上高を高く維持す
ることができる。
【0046】(3)オイルはオイル溜室3と後部オイル
別室13の両方に貯溜しており、急加速時のオイルの急
激な片寄りに対しては仕切壁11によりせき止めてエア
噛みを防止し、一方、両室3,13をオイル流通用小孔
20で連通していることにより、静的状態のときには両
室3,13間のオイル流通を可能としているので、上記
のように急加速時におけるエア噛みを十分に防止しなが
らも、潤滑及び冷却に利用するオイルの量を十分に確保
することができる。したがって、オイルの劣化を遅延さ
せ、かつ冷却性能も維持することができる。
別室13の両方に貯溜しており、急加速時のオイルの急
激な片寄りに対しては仕切壁11によりせき止めてエア
噛みを防止し、一方、両室3,13をオイル流通用小孔
20で連通していることにより、静的状態のときには両
室3,13間のオイル流通を可能としているので、上記
のように急加速時におけるエア噛みを十分に防止しなが
らも、潤滑及び冷却に利用するオイルの量を十分に確保
することができる。したがって、オイルの劣化を遅延さ
せ、かつ冷却性能も維持することができる。
【0047】(4)後部オイル別室13の上面を天井壁
12により覆っているので、急加速時に仕切壁11をオ
イルが乗り越えても後部オイル別室13に入り込むこと
はなく、急加速終了後は、天井壁12を伝って速やかに
オイル溜室3に戻されるので、オイル溜室3のオイル量
が一時的にも減少することはなく、常に急加速時に対応
するオイル量を保持しておくことができる。
12により覆っているので、急加速時に仕切壁11をオ
イルが乗り越えても後部オイル別室13に入り込むこと
はなく、急加速終了後は、天井壁12を伝って速やかに
オイル溜室3に戻されるので、オイル溜室3のオイル量
が一時的にも減少することはなく、常に急加速時に対応
するオイル量を保持しておくことができる。
【0048】本願請求項2記載の発明によると、オイル
溜室3の前部にオイル別室33を形成しているので、前
記請求項1記載の発明とは反対に、急減速時のエア噛み
を防止することができる。その他、前記請求項1記載の
発明による効果(2)(3)(4)と同様の効果を奏す
る。
溜室3の前部にオイル別室33を形成しているので、前
記請求項1記載の発明とは反対に、急減速時のエア噛み
を防止することができる。その他、前記請求項1記載の
発明による効果(2)(3)(4)と同様の効果を奏す
る。
【0049】本願請求項3記載の発明によると、オイル
溜室3の前後両部にオイル別室33,13を形成してい
るので、急加速時と急減速時のいずれの場合でも、エア
噛みを防止でき、かつ、前記請求項1記載の発明による
効果(2)(3)(4)と同様の効果を奏する。
溜室3の前後両部にオイル別室33,13を形成してい
るので、急加速時と急減速時のいずれの場合でも、エア
噛みを防止でき、かつ、前記請求項1記載の発明による
効果(2)(3)(4)と同様の効果を奏する。
【図1】 本願請求項1記載の発明を適用した4サイク
ルエンジンの縦断側面図である。
ルエンジンの縦断側面図である。
【図2】 図1のII−II断面拡大図である。
【図3】 図1のIII−III断面拡大図である。
【図4】 図1と同じエンジンであって、急加速時のオ
イルの状態を示す縦断側面図である。
イルの状態を示す縦断側面図である。
【図5】 本願請求項1記載の発明の別の実施の形態を
示す4サイクルエンジンの縦断側面図である。
示す4サイクルエンジンの縦断側面図である。
【図6】 本願請求項2記載の発明を適用した4サイク
ルエンジンの縦断側面図である。
ルエンジンの縦断側面図である。
【図7】 本願請求項3記載の発明を適用した4サイク
ルエンジンの縦断側面図である。
ルエンジンの縦断側面図である。
【図8】 オイル別室の変形例を示す縦断側面部分図で
ある。
ある。
【図9】 オイル別室の変形例を示す縦断側面部分図で
ある。
ある。
【図10】 従来技術の縦断側面図である。
1 クランクケース 3 オイル溜室 5 吸込管 6 吸込口 11 仕切壁 12 天井壁 13 後部オイル別室 20 オイル流通用小孔 21 空気孔 31 仕切壁 32 天井壁 33 前部オイル別室 40 オイル流通用小孔 41 空気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−332056(JP,A) 実開 平1−166205(JP,U) 実開 昭62−124208(JP,U) 実公 昭47−26753(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 7/00 302 F01M 11/00 F01M 11/06
Claims (4)
- 【請求項1】 分割構造のクランクケースの下半部分を
オイル溜室とし、該オイル溜室の底面近傍にオイル吸込
口を開口し、オイルポンプにより上記オイル吸込口を介
してオイル溜室のオイルを吸い込む車輌用の4サイクル
エンジンのオイル溜構造において、 オイル溜室の車輌進行方向の後部に、仕切壁によりオイ
ル溜室から仕切られると共に上端が天井壁で覆われた後
部オイル別室を形成し、 上記仕切壁と天井壁は、各クランクケース部材と一体鋳
造成形して、クランクケース部材同士を結合することに
より、オイル別室を構成し、 仕切壁の下端部にはオイル流通用小孔を設け、天井壁に
は空気孔を設けていることを特徴とする車輌用の4サイ
クルエンジンのオイル溜構造。 - 【請求項2】 分割構造のクランクケースの下半部分を
オイル溜室とし、該オイル溜室の底面近傍にオイル吸込
口を開口し、オイルポンプにより上記オイル吸込口を介
してオイル溜室のオイルを吸い込む車輌用の4サイクル
エンジンのオイル溜構造において、 オイル溜室の車輌進行方向の前部に、仕切壁によりオイ
ル溜室から仕切られると共に上端が天井壁で覆われた前
部オイル別室を形成し、 上記仕切壁と天井壁は、各クランクケース部材と一体鋳
造成形して、クランクケース部材同士を結合することに
より、オイル別室を構成し、 仕切壁の下端部にはオイル流通用小孔を設け、天井壁に
は空気孔を設けていることを特徴とする車輌用の4サイ
クルエンジンのオイル溜構造。 - 【請求項3】 分割構造のクランクケースの下半部分を
オイル溜室とし、該オイル溜室の底面近傍にオイル吸込
口を開口し、オイルポンプにより上記オイル吸込口を介
してオイル溜室のオイルを吸い込む車輌用の4サイクル
エンジンのオイル溜構造において、 オイル溜室の車輌進行方向の前部と後部に、仕切壁によ
りオイル溜室から仕切られると共に上端が天井壁で覆わ
れた前部オイル別室と後部オイル別室を形成し、 上記仕切壁と天井壁は、各クランクケース部材と一体鋳
造成形して、クランクケース部材同士を結合することに
より、オイル別室を構成し、 仕切壁の下端部にはオイル流通用小孔を設け、天井壁に
は空気孔を設けていることを特徴とする車輌用の4サイ
クルエンジンのオイル溜構造。 - 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の車輌用の4サ
イクルエンジンのオイル溜構造において、クランクケー
スを左右2分割構造とし、オイル流通用小孔は仕切壁の
合わせ面に形成した切欠きにより構成し、空気孔は天井
壁の合わせ面に形成した切欠きにより構成していること
を特徴とする車輌用の4サイクルエンジンのオイル溜構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09304211A JP3128214B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 4サイクルエンジンのオイル溜構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09304211A JP3128214B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 4サイクルエンジンのオイル溜構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11141400A JPH11141400A (ja) | 1999-05-25 |
JP3128214B2 true JP3128214B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=17930355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09304211A Expired - Fee Related JP3128214B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 4サイクルエンジンのオイル溜構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3128214B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4386704B2 (ja) | 2003-10-08 | 2009-12-16 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のオイル溜構造 |
JP2010159733A (ja) * | 2009-01-12 | 2010-07-22 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の潤滑装置 |
JP6300932B2 (ja) * | 2014-08-07 | 2018-03-28 | 三菱電機株式会社 | 燃料供給装置 |
JP2017166653A (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-21 | トヨタ自動車株式会社 | 動力伝達装置 |
-
1997
- 1997-11-06 JP JP09304211A patent/JP3128214B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11141400A (ja) | 1999-05-25 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |