JP2011074853A - 内燃機関のクランクケース構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クランクケース2を形成する左右ケース半体2aの前部にその外周壁42をケース内側に窪ませてなる左右凹部43をそれぞれ形成し、該左右凹部43によりクランクケース2の冷却風通路(走行風通路46)を形成する。
【選択図】図5
Description
請求項2に記載した発明は、前記クランクケースの底部にオイルパン(例えば実施例のオイルパン66)が一体形成され、該オイルパンのオイルレベル(例えば実施例のオイルレベルL)よりも下方に前記冷却風通路が配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、当該内燃機関のシリンダ(例えば実施例のシリンダ3)からオイルパンへオイル(例えば実施例のエンジンオイルOIL)を戻すオイル戻り通路(例えば実施例のカムチェーン室15)に近接して、前記冷却風通路が配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記オイル戻り通路の下方かつ、前記オイルパン内に臨むオイルポンプ(例えば実施例のオイルポンプ65)の吸入口(例えば実施例の吸入口65b)の上方に、前記冷却風通路が配置されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記両半ケースが、車体左右方向で分割された左右一対のものとされ、前記冷却風通路が、前記左右半ケースの外周壁の前部をそれぞれ後方に窪ませてなる左右一対の前記凹部からなることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記冷却風通路が、少なくとも当該内燃機関のシリンダからオイルパンへオイルを戻すカムチェーン室(例えば実施例のカムチェーン室15)の左右全幅に渡って設けられ、かつ前記左右半ケースの一方(例えば実施例の左ケース半体2b)の側壁(例えば実施例の側壁41)に到達してケース外側方に開放することを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記冷却風通路のケース外側方への開口(例えば実施例の開口46a)が、当該内燃機関を搭載した車両の車体を左右何れかに傾けた状態で支持するサイドスタンドと同側に設けられることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記カムチェーン室が、当該内燃機関の左右一側にてクランクケース、シリンダ本体(例えば実施例のシリンダブロック3a)及びシリンダヘッド(例えば実施例のシリンダヘッド3b)に跨って形成され、前記クランクケースにおけるクランク軸(例えば実施例のクランクシャフト9)の左右両側を支持する一対の支持壁(例えば実施例の左右クランク軸受け部41a)が、前記左右半ケースにそれぞれ形成され、前記左右支持壁におけるカムチェーン室と同側のもの(例えば実施例の左クランク軸受け部41a)が、該カムチェーン室よりも左右内側に位置すると共に前記凹部に接続され、この支持壁には、その左右外側及び内側を連通する開口(例えば実施例の開口69)が形成され、前記オイルパンが、前記カムチェーン室と同側の支持壁よりも左右内側にて、前記左右半ケースの合わせ面を跨いで設けられることを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、冷却風通路でオイルパン内のオイルを効率よく冷却できる。
請求項3に記載した発明によれば、シリンダ内を循環した比較的高温のオイルを効率よく冷却でき、オイルパン内のオイル温度の上昇を抑制できる。
請求項4に記載した発明によれば、オイル戻り通路とオイルポンプの吸入口との間を冷却風通路(外周壁)で仕切ることができ、比較的高温のオイルが直接オイルポンプに吸入されることを抑制できる。また、オイル戻り通路が冷却風通路を迂回することで、オイル戻り通路の長さを実質延長させ、オイル内の気泡を少なくできる。さらに、シリンダ内を循環した比較的高温のオイルを効率よく冷却でき、オイルパン内のオイル温度の上昇を抑制できる。
請求項5に記載した発明によれば、車両前方からの走行風を冷却風通路に導入でき、クランクケースの冷却性を高めることができる。
請求項6に記載した発明によれば、シリンダからカムチェーン室を伝って戻るオイルが流れる領域に冷却風通路を設けることとなり、オイルパン容量を減らすことなくこれを十分に確保できると共に、冷却風通路が左右半ケースの一方の側壁に到達してケース外側方に開放することで、冷却風通路内に進入した走行風をケース外側方に流すことができ、クランクケースの冷却性をより高めることができる。
請求項7に記載した発明によれば、冷却風通路内に浸入した水等を開口から容易に排出できる。
請求項8に記載した発明によれば、カムチェーン室からの比較的高温のオイルがオイルパンに直接至らず、支持壁に設けた開口を通じて該支持壁の左右内側に至った後に、凹部を伝ってオイルパンに至ることとなるため、オイルパンに流入するオイルを良好に冷却できると共に、オイルパン内におけるオイルの混ざり性及び冷却性を向上できる。
ここで、シリンダヘッド3bに供給されたエンジンオイルOILは、カムチェーン室15を通じてオイルパン66内に戻るが、このときの戻り通路となるカムチェーン室15は、左右方向(車幅方向)で左側壁41における左凹部43の上方部位(左クランク軸受け部41a)よりも左右外側に位置し、かつ左凹部43の外側端よりも左右内側に位置している。換言すれば、左凹部43が形成する走行風通路46の左側部は、車幅方向で少なくともカムチェーン室15の全幅に渡って設けられている。
そして、図5を併せて参照し、カムチェーン室15を通じてクランクケース2内に至ったエンジンオイルOILは、まず左ケース半体2aの前側の外周壁42を伝って左凹部43の上面(左上部傾斜壁43a)に至り、該上面の傾斜に沿って斜め下後方に流れる。左凹部43の前部上面には、前記締結ボルトを挿通する左右方向に沿う円筒状のボス部68の一つ(以下、ボス部68aという)の上半部が隆起しており、該ボス部68aに突き当たることで、左凹部43上面を流れるエンジンオイルOILの勢いが止められる。
さらに、オイルパン66は概ね左右側壁41間に位置しており、このオイルパン66へのオイル入口は、左右側壁41間であって左右ケース半体2a,2bの合わせ面S1を跨いで設けられるともいえる。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
2 クランクケース
3 シリンダ
3a シリンダブロック(シリンダ本体)
3b シリンダヘッド
2a 左ケース半体(半ケース)
2b 右ケース半体(半ケース)
S1 合わせ面
9 クランクシャフト(クランク軸)
15 カムチェーン室(オイル戻り通路)
41 側壁
41a クランク軸受け部(支持壁)
42 外周壁
43 左凹部
44 右凹部
46 走行風通路(冷却風通路)
65 オイルポンプ
65a 吸入口
66 オイルパン
69 開口
L オイルレベル
OIL エンジンオイル(オイル)
Claims (8)
- 一対の半ケースを合わせ面で合わせることでクランクケースを形成する内燃機関のクランクケース構造であって、
前記両半ケースはそれぞれ、側壁の外周から他方の半ケース側へ外周壁を延出してなり、前記両半ケースの外周壁の端面を前記合わせ面で突き合わせる内燃機関のクランクケース構造において、
前記両半ケースに前記外周壁をケース内側に窪ませてなる凹部を形成し、該凹部により前記クランクケースの冷却風通路を形成することを特徴とする内燃機関のクランクケース構造。 - 前記クランクケースの底部にオイルパンが一体形成され、該オイルパンのオイルレベルよりも下方に前記冷却風通路が配置されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のクランクケース構造。
- 当該内燃機関のシリンダからオイルパンへオイルを戻すオイル戻り通路に近接して、前記冷却風通路が配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関のクランクケース構造。
- 前記オイル戻り通路の下方かつ、前記オイルパン内に臨むオイルポンプの吸入口の上方に、前記冷却風通路が配置されることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のクランクケース構造。
- 前記両半ケースが、車体左右方向で分割された左右一対のものとされ、前記冷却風通路が、前記左右半ケースの外周壁の前部をそれぞれ後方に窪ませてなる左右一対の前記凹部からなることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の内燃機関のクランクケース構造。
- 前記冷却風通路が、少なくとも当該内燃機関のシリンダからオイルパンへオイルを戻すカムチェーン室の左右全幅に渡って設けられ、かつ前記左右半ケースの一方の側壁に到達してケース外側方に開放することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関のクランクケース構造。
- 前記冷却風通路のケース外側方への開口が、当該内燃機関を搭載した車両の車体を左右何れかに傾けた状態で支持するサイドスタンドと同側に設けられることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関のクランクケース構造。
- 前記カムチェーン室が、当該内燃機関の左右一側にてクランクケース、シリンダ本体及びシリンダヘッドに跨って形成され、前記クランクケースにおけるクランク軸の左右両側を支持する一対の支持壁が、前記左右半ケースにそれぞれ形成され、前記左右支持壁におけるカムチェーン室と同側のものが、該カムチェーン室よりも左右内側に位置すると共に前記凹部に接続され、この支持壁には、その左右外側及び内側を連通する開口が形成され、前記オイルパンが、前記カムチェーン室と同側の支持壁よりも左右内側にて、前記左右半ケースの合わせ面を跨いで設けられることを特徴とする請求項6又は7に記載の内燃機関のクランクケース構造。
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US9222435B2 (en) | 2011-11-02 | 2015-12-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Stirling engine with humidity control |
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