JP2004360773A - 内燃機関のバランサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動二輪車用内燃機関の二次バランサ装置の改良。
【解決手段】クランク軸26の軸線を通る平面でクランクケースが上下21、20に分割された4サイクル内燃機関4に設けられ、ピストンの上下動に伴う振動を除去する二次バランサ70において、上記二次バランサ70の回転軸心が、上記クランク軸26のジャーナル軸受締結ボルト65の外側で、かつ上記クランクケース20、21の上下分割面Sよりも下方、すなわち上記上下に分割された下方のクランクケース20に配置されたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動二輪車用内燃機関の二次バランサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載される4サイクル内燃機関は、ピストンの往復運動に基づく振動が発生しやすい。そのため、内燃機関にはこの振動を除去するためのバランサ装置を備えたものがある。バランサ装置は、例えばクランク軸にウェブを一体に形成した一次バランサ装置と、ピストンやコンロッド等の全質量に見合ったバランスウェイトをバランサ軸に設け、このウェイトをクランク軸と連動回転させることにより機関運転時の振動を除去する二次バランサ装置とがある。
【0003】
従来の自動二輪車の二次バランサ装置は、上下に分割されたクランクケースの分割面に二次バランサの回転軸心を配置したものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、クランク軸のジャーナル軸受締結ボルトの下方延長線の間に配置されたものもあった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−122028号公報
【0005】
【解決しようとする課題】
前記従来の二次バランサ装置は、回転軸線がクランクケースの分割面にあるので、取付精度が低かった。また、バランサが低い位置にあると、オイルを掻き上げてしまうので、フリクションロスが増大する。
【0006】
【課題を解決するための手段および効果】
前記従来の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、クランク軸の軸線を通る平面でクランクケースが上下に分割された4サイクル内燃機関に設けられ、ピストンの上下動に伴う振動を除去する二次バランサにおいて、上記二次バランサの回転軸心が、上記クランク軸のジャーナル軸受締結ボルトの外側で、かつ上記クランクケースの上下分割面よりも下方に配置されたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項1記載の発明は上記のとおり構成され、二次バランサの回転軸心がクランクケースの上下分割面よりも下方に配置されるので、取付精度が向上する。また、ジャーナル軸受締結ボルトの外側に配置されるため、ジャーナル軸受締結ボルトの下方延長線間に配置した従来のものよりも高く設置でき、フリクションロスが低減される。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、上記二次バランサが、上記上下に分割された下方のクランクケースの前面に配置されたことを特徴とするものである。
【0009】
このように請求項2記載の発明は、二次バランサが上下に分割された下方のクランクケースの前面に配置されるので、二次バランサの軸穴をクランクケースと一体に形成でき、したがって取付精度が向上する。
【0010】
次に請求項3記載の発明は、クランク軸の軸線を通る平面で上下に分割されたクランクケースと、ピストンの上下動に伴う振動を除去する二次バランサと、機関の各部を潤滑するオイルを冷却するオイルクーラとを備えた4サイクル内燃機関において、上記上下に分割された下方のクランクケースの前部に、上記二次バランサと上記オイルクーラとが並列に配置されたことを特徴とするものである。
【0011】
また請求項4記載の発明は、前記請求項3記載の発明において、上記オイルクーラの取り付け座面と上記クランクケースの上下分割面との間に、上記二次バランサの軸中心が配置されたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3および請求項4記載の発明は前記構成を有するので、二次バランサの取付け精度を確保しつつ、機関中心(特にオイルクーラやメインギャラリ)にオイルを供給できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例を適用した水冷式直列4気筒ウェットサンプ式内燃機関が搭載された自動二輪車1の側面図であって、部分的に断面で示されている。この自動二輪車1のヘッドパイプ2に連なる車体フレーム3に、燃焼装置部4aと変速機部4bとを一体化した内燃機関4が懸架されている。車体フレーム3は複数の部材から構成されている。ヘッドパイプ2にはフロントフォーク5が回動可能に支持されていて、その上端には操縦用ハンドル6が装着され、また下端には前輪7が軸支されている。
【0014】
車体フレーム3の後部には、リヤフォーク8がその前端を枢支され、上下方向に揺動可能になっている。リヤフォーク8の中央下部に三角形リンク部材9がその一つの角部で枢支され、その三角形リンク部材9の他の角部に棒状リンク部材10が枢支され、更にその棒状リンク部材10の他端は車体フレーム3の下部に枢支されている。車体フレーム3と上記三角形リンク部材9の第3の角部との間には、リヤクッション11が介装されている。リヤフォーク8の後端には後輪12が軸支されている。この後輪12は、内燃機関4の変速機部4bのカウンタ軸軸端に装着されている図示しない駆動スプロケットと、後輪の軸に装着された従動スプロケット13との間に、巻掛けられたチェーン14によって、駆動される。
【0015】
変速機部のカウンタ軸はクランク軸などと平行で、車体の左右方向に向けて配置されている。内燃機関4の前側に設けられている排気ポートに連なる排気管15は内燃機関の下部側方を回って車体後部に至り、排気消音器16に接続されている。車体フレーム3の上部には、燃料タンク17が装着され、その後方にシート18が装備されている。この内燃機関は水冷式であり、シリンダやオイルを冷却する過程で昇温した水は、ラジエータ19で冷却される。
【0016】
図2は上記水冷4気筒ウェットサンプ式内燃機関4の縦断面図である。この内燃機関4は燃焼装置部4aと変速機部4bとが一体化されている。矢印fは前方を指している。内燃機関4の外殻は、下部クランクケース20、上部クランクケース21、シリンダヘッド22、シリンダヘッドカバー23および最下部のオイルパン24から成っている。シリンダ25は上部クランクケース21と一体になっている。下部クランクケース20と上部クランクケース21との合わせ面(分割面)Sに設けられた軸受に、クランク軸26および変速機のメイン軸27が回転可能に支持されている。図2中の符号65は、クランク軸26のジャーナル軸受締結ボルトを示す。メイン軸27の下方には変速機のカウンタ軸28が回転可能に支持され、メイン軸27の後方にはシフトドラム29が回動可能に支持されている。シリンダ25内にはピストン30が摺動可能に収容されている。そのピストン30とクランク軸26のクランクピン31との間はコンロッド32で接続されている。また、上記クランクケース分割面Sの下方でクランク軸26の前方に二次バランサ70が配置されている。
【0017】
シリンダヘッド22の下部の、ピストン30の上面に対向する部分に燃焼室33が形成されている。この燃焼室33には吸気ポート34の出口端と排気ポート35の入口端が開口している。吸気ポート34の入口端には、図示していないが、吸気マニホールド、キャブレター、エアクリーナ等が接続されている。排気ポート35の出口端には、図1に示された排気管15、排気消音器16が接続されている。燃焼室33に臨んで、吸気ポート34と排気ポート35をそれぞれ開閉する吸気弁36と排気弁37が設けられている。シリンダヘッド22の上部とシリンダヘッドカバー23の内部に動弁機構38が設けられている。
【0018】
このような内燃機関4において、燃焼室33に供給された燃料・空気混合気に点火すると、燃料が燃焼して燃焼室33の圧力が上昇し、ピストン30を押下げる(図2参照。)。吸気弁36および排気弁37を作動させ所定の順序・タイミングで吸排気と点火を繰返すことにより、ピストン30が往復動する。ピストン30のこの運動はコンロッド32を介してクランク軸26の回転となり、この回転は歯車を介して変速機のメイン軸27に伝達され、更に変速歯車を介してカウンタ軸28に伝達される。そして最終的には図1に示されるチェーン14、従動スプロケット13を介して、後輪12に伝達される。クランク軸26の回転はまた動弁機構38に伝達され、前記吸気弁36、排気弁37を所定の順序・タイミングで開閉することになる。
【0019】
下部クランクケース20の下部には、オイルポンプ39が設けられている。オイルポンプ39は、メイン軸27の駆動スプロケットに掛け回されているチェーン40によって駆動される。また、上端がオイルポンプ39の吸入口に接続され、下方のオイルパン24内へ向けてラッパ状に広がりながら伸びる吸入管41が設けられている。吸入管41の下端の大径部には、ストレーナ42が取付けられている。43はオイルレベル確認用覗き窓を示す。ストレーナ42と吸入管41の内部が、オイルパン24からのオイル吸入油路Aである。
【0020】
下部クランクケース20の右側面にはオイルフィルタ44が設けられている。また下部クランクケース20の前面にオイルクーラ45が設けられている。更に下部クランクケース20の内部において左右方向にメインギャラリ46が設けられている。オイルポンプ39で吸い上げられ圧力上昇したオイルは、油路Bを経由してオイルフィルタ44に送られる。オイルフィルタ44で浄化されたオイルは油路Cを経てオイルクーラ45へ送られて、冷却される。冷却されたオイルは、油路Dを経てメインギャラリ46へ送られ、そこからクランクケース20、21の各軸受部へ送られて、クランク軸26の回転摺動部の潤滑・冷却に供せられる。図中の小矢印はオイルの流れを示している。油路Bから油路Fが分岐し、下端にリリーフバルブ47が連なっている。オイルポンプに過剰圧力が生じた時に、このリリーフバルブ47によって油圧が解放される。
【0021】
図3は図2のIII−III矢視断面図であり、クランクケース20、21の横断面を前から見た図である。図のほぼ中央に左右方向に向くクランク軸26が配されている。このクランク軸26には4箇所のクランクピン31があり、4個のピストン30(図2)のそれぞれに連なる各コンロッド32の大端部32aが接続されている。また、クランク軸26は下部クランクケース20と上部クランクケース21とによって形成される5ヶ所の軸受部50で支持されている。下部クランクケース20にはメインギャラリー46が仕切壁状の部分を貫いて左右方向に穿設されている。メインギャラリー46の上部に接して、油路B(図2、図5)の断面が見える。51はメインギャラリーのオイル入口であり、オイルクーラ45から油路D(図2、図5)を経て送られたオイルがここからメインギャラリ46内へ入る。メインギャラリー46から各軸受部50へ向けて、下部クランクケース20に、油路Eが穿設されている。
【0022】
クランク軸26の、上記各軸受部50に支持されている部分のうちの4箇所に、クランク軸の軸方向に直交する油路Gが穿設されている。また各クランクピン31の内部には、上記油路Gに連通する斜めの油路Hが穿設されている。更に上記油路Hに連通しクランクピン31を横断する油路Jが穿設されている。油路Hを穿設した時生じた開口端は、鋼ボール52を圧入して塞がれている。クランク軸26の軸端には発電機53が装着されている。
【0023】
油路Dを経由して、オイル入口51からメインギャラリー46内に送り込まれたオイルは、上方へ向かう油路Eを経て各軸受部50へ入り、クランク軸26の摺動部を潤滑する。さらにそのオイルは、クランク軸26内の油路G、油路H、油路Jを経て、クランクピン31とコンロッド32の大端部32aの間に押し出され、そこの摺動部を潤滑することになる。
【0024】
図4は、図2の矢印IVの方向から見たオイルフィルタ44とオイルクーラ45、および関連のある油路を、前述の図3の対応位置に表示した図である。図において、44はオイルフィルタ、45はオイルクーラをそれぞれ示す。オイルフィルタ44のオイル出口54とオイルクーラ45のオイル入口55との間は、下部クランクケース21に穿設された油路Cでつながっている。オイルクーラ45のオイル出口56と、図3のメインギャラリ46のオイル入口51との間は、下部クランクケース21に穿設された直線的な油路D(図2、図5)でつながっている。油路Fは、図4に示されていない油路B(図5のオイルフィルタ44のオイル入口53に連なる油路)から分岐した油路であり、下端にリリーフバルブ47が接続されている。リリーフバルブ47は、オイルポンプ39により過剰圧力が生じた時に、それを解放する。
【0025】
図5は、図2の矢印V−V方向から見た下部クランクケース20の図である。矢印fは前方を指している。図中の小矢印はオイルの流れを示している。オイルフィルタ44は下部クランクケース20の右側部に取付けられている。オイルクーラ45は、全4個ある気筒の中央側気筒前方の下部クランクケース20前面に取付けられている。下部クランクケースのクランク軸下方を左右に貫通してメインギャラリ46が設けられている。メインギャラリの上方でメインギャラリに交差し、オイルフィルタ44のオイル入口53に連なる油路Bが見える。また、油路Bの曲がり部から下方へ分岐する油路Fの断面が見える。オイルフィルタ44のオイル出口54とオイルクーラ45のオイル入口55とは油路Cで結ばれている。オイルクーラ45のオイル出口56とメインギャラリのオイル入口51は油路Dで結ばれている。図には、下部クランクケース20の上面に形成された5箇所の軸受部50が見え、各軸受部50の中央にメインギャラリ46に通じる油路Eが開口している。油路Eの両側にスリット57が形成されている。油路Eの側面形は図2にも示されている。58は上下のクランクケースの軸受部を、ひとつながりの円環状に接続形成するためのボルト孔を示す。
【0026】
オイルポンプで圧送され、油路Bを経てオイルフィルタ44に入ったオイルは、そこで浄化された後、油路Cを経てオイルクーラ45に入る。そこで水で冷却された後、油路Dを経てメインギャラリ46へ入り、さらに油路Eを経て各軸受部50へ送給され、潤滑に供される。オイルを冷やす過程で温度が上昇した水は、車体前面に装着されているラジエータ19(図1)で冷却される。この内燃機関では、オイルクーラ自体も内燃機関の前面に装着されているので、オイル空冷の効果がある。
【0027】
図6は上記実施形態の油路のつながりを分かり易く示した斜視図である。矢印fは前方を指している。図中の小矢印はオイルの流れを示す。各部材や装置の位置や名称はすでに述べた通りである。図示のオイル流通系統において、ストレーナ42のオイル入口59から吸入されたオイルは、オイル吸入管41内の油路Aを経由し、オイル入口60からオイルポンプ39に入る。オイルポンプ39で昇圧されたオイルは、オイル出口61から出て油路Bを経由し、オイル入口53からオイルフィルタ44に入る。オイルフィルタ44で浄化されたオイルは、オイル出口54から出て油路Cを経由し、オイル入口55からオイルクーラ45へ入る。そこで冷却されたオイルは、オイル出口56から出て油路Dを経由し、オイル入口51からメインギャラリ46に入る。横長のメインギャラリ46のほぼ中央部へ注入されたオイルは、5個の油路Eにほぼ均等に行き渡り、油路Eとスリット57を経由して各軸受部50に供給される。オイルポンプ39によりオイルに過剰圧力が生じた時には、油路Bから分岐した油路Fの下端に接続されているリリーフバルブ47によって、過剰油圧が解放される。解放されたオイルは、オイルパンに戻る。上記油路B〜Fはクランクケース内に穿設された油路である。
【0028】
図7は、図2の矢印V−V方向から見たクランク軸26の一部とバランサ70の図を、図5の下部クランクケース20の対応位置に重ねて示した図である。図には、クランク軸26も二次バランサ70も断面で示されている。この図において、二次バランサ70は全4気筒のうちの中央側の気筒の前方に配置されている。バランサ軸71は下部クランクケース20の壁体部に支持されて固定されている。バランサ軸71の外周には、ニードル72aとニードル保持器72bとからなるニードルベアリング72を介して、バランスウエイト73が回転可能に保持されている。バランスウエイト73のボス部外周には、ウエイト部に隣接してバランサ従動歯車74が嵌装され、凹凸嵌合部75によって、バランスウエイト73とバランサ従動歯車74とが一体的に回転するようになっている。バランスウエイト73の両端は、バランサ従動歯車74と共にサイドワッシャ76、77によって、軸方向の動きが規制されている。クランク軸26の一つのクランクウエブには、歯数が前記バランサ従動歯車74の2倍のバランサ駆動歯車78が設けられており、前記バランサ従動歯車74に噛合っている。そこで、クランク軸26の回転がバランサ駆動歯車78、バランサ従動歯車74を介してバランサ軸71に伝達され、クランク軸26の2倍の回転速度で二次バランサ70を回転駆動して、2次振動を打ち消す。
【0029】
図8は下部クランクケース20の正面図である。図中Sはクランクケース上下分割面、44はオイルフィルタ、48はオイルクーラの取り付け座面、55はオイルクーラのオイル入口、56はオイルクーラのオイル出口、70は二次バランサ、71aはバランサ軸中心、24はオイルパンである。この図から判るように、本実施形態では、下部クランクケース20の前部に二次バランサ70とオイルクーラ45とが並列に、かつオイルクーラ45の取り付け座面48とクランクケースの上下分割面Sとの間に、二次バランサ70の軸中心71aが位置するように、配される。
【0030】
本実施例の二次バランサ70は、回転軸心がクランク軸26のジャーナル軸受締結ボルト65の外側に配置されるので、ジャーナル軸受締結ボルトの下方延長線間に配置した従来のものよりも高く設置でき、フリクションロスが低減される。また二次バランサ70の回転軸心が、クランクケースの上下分割面Sの下方、すなわち上下に分割された下方の下部クランクケース20の前面に配置されるので、二次バランサ70の軸穴を下部クランクケース20と一体に形成でき、したがって取付精度が向上する。また、二次バランサ70の取付け精度を確保しつつ、機関中心部にオイルを供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を適用した内燃機関が搭載された自動二輪車の側面図であって、部分的に断面で示されている。
【図2】図2は上記内燃機関の縦断面図である。
【図3】図3は図2のIII−III矢視拡大断面図であり、クランクケースの横断面を前から見た図である。
【図4】図4は図2の矢印IVの方向から見たオイルフィルタとオイルクーラ、および関連のある油路を、上記図3の対応位置に表示した図である。
【図5】図5は図2の矢印V−V方向から見た下部クランクケースの図である。
【図6】図6は上記実施形態の油路のつながりを分かり易く示した斜視図である。
【図7】図7は図2の矢印V−V方向から見たクランク軸の一部とバランサの図を、図5の下部クランクケース20の対応位置に重ねて示した図である。
【図8】図8は下部クランクケース20の正面図である。
【符号の説明】
A,B,C,D,E,F,G,H,J…油路、S…クランクケース上下分割面、1…自動二輪車、2…ヘッドパイプ、3…車体フレーム、4…内燃機関、4a…燃焼装置部、4b…変速機部、5…フロントフォーク、6…操縦用ハンドル、7…前輪、8…リヤフォーク、9…三角形リンク部材、10…棒状リンク部材、11…リヤクッション、12…後輪、13…従動スプロケット、14…チェーン、15…排気管、16…排気消音器、17…燃料タンク、18…シート、19…ラジエータ、20…下部クランクケース、21…上部クランクケース、22…シリンダヘッド、23…シリンダヘッドカバー、24…オイルパン、25…シリンダ、26…クランク軸、27…メイン軸、28…カウンタ軸、29…シフトドラム、30…ピストン、31…クランクピン、32…コンロッド、33…燃焼室、34…吸気ポート、35…排気ポート、36…吸気弁、37…排気弁、38…動弁機構、39…オイルポンプ、40…チェーン、41…オイル吸入管、42…ストレーナ、43…オイルレベル確認用覗き窓、44…オイルフィルタ、45…オイルクーラ、46…メインギャラリ、47…リリーフバルブ、48…オイルクーラの取付け座面、50…軸受部、51…メインギャラリのオイル入口、52…鋼ボール、53…オイルフィルタのオイル入口、54…オイルフィルタのオイル出口、55…オイルクーラのオイル入口、56…オイルクーラのオイル出口、57…スリット、58…軸受部ボルト孔、59…ストレーナのオイル入口、60…オイルポンプのオイル入口、61…オイルポンプのオイル出口、62…三角形リンク部材、63…棒状リンク部材、65…ジャーナル軸受締結ボルト、70…二次バランサ、71…バランサ軸、71a…バランサ軸中心、72…ニードルベアリング、72a…ニードル、72b…ニードル保持器、73…バランスウエイト、74…バランサ従動歯車、75…凹凸嵌合部、76、77…サイドワッシャ、78…バランサ駆動歯車。

Claims (4)

  1. クランク軸の軸線を通る平面でクランクケースが上下に分割された4サイクル内燃機関に設けられ、ピストンの上下動に伴う振動を除去する二次バランサにおいて、
    上記二次バランサの回転軸心が、上記クランク軸のジャーナル軸受締結ボルトの外側で、かつ上記クランクケースの上下分割面よりも下方に配置されたことを特徴とする内燃機関のバランサ装置。
  2. 上記二次バランサが、上記上下に分割された下方のクランクケースの前面に配置されたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のバランサ装置。
  3. クランク軸の軸線を通る平面で上下に分割されたクランクケースと、ピストンの上下動に伴う振動を除去する二次バランサと、機関の各部を潤滑するオイルを冷却するオイルクーラとを備えた4サイクル内燃機関において、
    上記上下に分割された下方のクランクケースの前部に、上記二次バランサと上記オイルクーラとが並列に配置されたことを特徴とする内燃機関。
  4. 上記オイルクーラの取り付け座面と上記クランクケースの上下分割面との間に、上記二次バランサの軸中心が配置されたことを特徴とする請求項3記載の内燃機関。
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