JPH0557157U - 樋受金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樋受部材を取付用支∂にリベットでかしめて
締着する際にセット位置の位置決めを簡単確実に行うと
ともに、リベットかしめが１ケ所でも遊動したり回動し
ないで安定した高い密着度で締着し結合することを可能
とする。 【構成】 樋受部材の取付部と軒等への取付用支∂の支
片の相対する両面に凹凸嵌合により係接する構成と、リ
ベットかしめを併用して同時に行う構成を特徴としてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、雨樋（軒樋）を軒先に沿わせて所定の位置に支持して取付けられる ようにした樋受金具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

金属の帯板片からなる樋受部材を軒等の固定部に定着する取付用支∂に接合し てリベット等で結合してなる樋受金具は例えば実開昭６３−１９５０２６号、実 開平２−３６５２９号公報等によって従来から知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来の樋受金具は、固定側になる取付用支∂と、これに支持される 樋受部材とが、ねじ又はリベット等の止具で締着して一体に結合するものである が、リベットによるかしめで結合する場合、位置決めが難しく、また１ケ所のか しめではリベットを中心に遊回動して定位置にセットし難いといった問題がある 。その為かしめの位置を２ケ所にすることもあるが、作業に手間を要する上に、 部品点数も多くなる為にコスト高になるという欠点がある。

【０００４】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、リベットによるかしめを１ケ所にしても遊回動した り、セット位置がづれたりせず、樋受部材と取付用支∂との結合を迅速且つ能率 的に行うことのできる樋受金具を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における樋受金具は、軒樋を支持する樋受 部材１と、この樋受部材を軒等の固定部に定着する取付用支∂２とよりなる樋受 金具であって、取付用支∂２の端部の支片３と、樋受部材１の取付部４の面とを 係接してリベット５で締着するとともに、その締着の際に一方の面に突設した位 置決め用の突起６が他方の面に形成した凹部７と節度嵌合するように構成してな るものである。

【０００６】

【作用】

樋受部材１の取付部４を取付用支∂２の支片３に当てがって一方の突起６を他 方の凹部７に嵌合させると、両者の凹凸嵌合により位置決めが行われる。この状 態で両者のリベット孔８・９が合致するため、そのリベット孔８・９にリベット ５を挿入し、リベット端部をかしめる。このようにすると、リベットによりかし めを行う際に取付用支∂２に対する樋受部材１の位置決めがし易くなり、またリ ベットによるかしめが１ケ所だけでもしっかり締着でき強固に結合できる。

【０００７】

【実施例】

樋受部材１は帯板金属を折曲げて樋の形、型式に対応した形に形成する。図１ 〜２に示すものは半円形であるが、角樋の場合は上向きコ字形に形成する。同図 における樋受部材１は、後端部を内向きコ字形に形成してその外面を取付部４と なす。

【０００８】 取付用支∂２は帯板金属を折り曲げて水平部と垂直部を形成し、垂直部を支片 ３とする。この支片３と前記の取付部４の夫々の面にリベット孔８・９を形成す る共に、一方の面には突起６を、他方の面には凹部７を夫々プレス等により圧出 成形する。図１〜２においては、突起６を取付用支∂２の支片３に、また凹部７ は樋受部材１の取付部４に夫々形成されているが、突起６を取付部４側に、又凹 部７を支片３側に設けるようにすることもできる。又この凹部７はリベット孔と 同様の透孔として形成することもできる。

【０００９】 図１〜２において、樋受部材１の前端部に樋の耳縁を係止する前部係止片１０ を、又後端部には後部の耳縁を係止する後部係止片１１が夫々設けられている。

【００１０】 図３〜４は吊下式樋受金具の一例であり、帯板金属を水平にしてその両端部を 夫々内向きコ字形に形成することにより夫々を前部係止片１０と後部係止片１１ となす。取付用支∂２は垂直に形成して、その下端を直角に折り曲げてそれを支 片３となす。支片３を樋受部材１の中央の水平部に当てがって、突起６を対応す る凹部７に嵌合してリベット孔８・９を合わせ、それにリベット５を打ち込んで かしめることにより樋受部材１と取付用支∂２とを一体に結合するものである。 支片３の下面に下向きに突出する突起６を形成し、対応する樋受部材１の水平面 の取付部４に凹部７を夫々打出しにより形成するこしは前記の場合と同様である 。尚突起と凹部は夫々逆の面に設けてよいことは前示の場合と同様である。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上記のとおり構成されているので、樋受部材を取付用支∂の取付位置 に当てがってリベットかしめにより取付ける場合にセット位置の位置決めが容易 で迅速且つ確実に取付けを行うことができる。またリベットによるかしめは１ケ 所でもルーズに遊動したり回動する心配がなく、従って従来回転止めが必要な場 合はリベットかしめを２ケ所で行っていたのを１ケ所で足りることにより作業性 を著るしく高めることができ、而もセット箇所の面の密着度を高めるとともに、 方向性も一定にできるため正確で安定したリベットのかしめが得られるようにな る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案樋受金具の側面図である。

【図２】同上の分解斜視図である。

【図３】本考案の他の実施例の側面図である。

【図４】同上の分解斜視図である。

【図５】樋受部材の取付部と取付用支∂との接合部の拡
大した分解断面図である。

【符号の説明】

１ 樋受部材 ２ 取付用支∂ ３ 支片 ４ 取付部 ５ リベット ６ 突起 ７ 凹部 ８・９ リベット孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軒樋を支持する樋受部材１と、この樋受
   部材を軒等の固定部に定着する取付用支∂２とよりなる
   樋受金具であって、取付用支∂２の端部の支片３と、樋
   受部材１の取付部４の面とを係接してリベット５で締着
   するとともに、その締着の際に一方の面に突設した位置
   決め用の突起６が他方の面に形成した凹部７と節度嵌合
   するように構成してなることを特徴とする樋受金具。