JPH055702Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH055702Y2
JPH055702Y2 JP1987116520U JP11652087U JPH055702Y2 JP H055702 Y2 JPH055702 Y2 JP H055702Y2 JP 1987116520 U JP1987116520 U JP 1987116520U JP 11652087 U JP11652087 U JP 11652087U JP H055702 Y2 JPH055702 Y2 JP H055702Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
filter
circuit
band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987116520U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6421537U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987116520U priority Critical patent/JPH055702Y2/ja
Publication of JPS6421537U publication Critical patent/JPS6421537U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH055702Y2 publication Critical patent/JPH055702Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、FM受信機の中間周波(以下、単に
IFと称す)増幅段におけるIFフイルタにより発
生する歪みの改善に関する。
背景技術 FM受信機の中間信号増幅段に設けられるIFフ
イルタは妨害信号を排除する為に選択特性と低歪
み特性の両者を満足する必要があるが、係る特性
を両立することは一般に困難である。そこで、第
5図に示されるような構成のFM受信機が本出願
人によつて提案されており、以下説明する。
第5図において、フロントエンド1による第1
のIF信号(10.7MHz)は、IF帯域フイルタ91に
より妨害波が除去されてFM検波器10において
FM検波される。このIFフイルタ9及びFM検波
器10において伝送歪みが発生することになる。
この検波出力はLPF11により帯域制限されて
VCO14の制御信号となるが、このLPF11は
いわゆるパイロツトトーン方式のFM放送波の場
合には53kHz(サブ信号の上限周波数)まで通過
させるように設計されればVCO14により検波
出力は再びFM信号となり、VCO34の自走発振
周波数を6.2MHzとし、それを中心に周波数が検
波出力に応じて変調される。このVCO14によ
るFM信号のスペクトラムは、もとの変調信号を
S、IFフイルタ9、FM検波器10、LPF11及
びVCO14の伝送系により発生する歪みをDと
すれば、(S+D)なる成分を含有している。
一方、フロントエンド1による第1のIF信号
は、IFフイルタ9〜VCO14の伝送系による遅
延時間に対応する為の遅延回路2を経て混合器3
に入力され、VCO14の出力であるFM信号
(6.2MHz)と混合される。この混合出力からBPF
4により10.7、6.2、4.5MHzの第2のIF信号成分
を検出する。この場合、混合器3への第1のIF
信号は歪み発生原因となるBPF等を経ていない
為に、その周波数スペクトラムはS成分のみであ
るから、BPF4による第2のIF信号(4.5MHz)
には(S+D)−S=Dなる成分、すなわち、歪
成分のみが存在することになる。この歪成分Dの
みを含む第2のIF信号は周波数偏移が少ないの
で、BPF37を狭帯域として妨害成分を除去す
るようにしてもこのBPFにおいて歪みの生ずる
ことはない。
このBPF4による第2のIF信号(4.5MHz)は、
VCO14の出力信号(6.2MHz)と混合器5にお
いて混合され、IFフイルタ6において再び第1
のIF信号(10.7MHz)となり、次段のFM検波器
に7に供給される。この混合器5の変換出力に
は、(S+D)−D=Sなる成分が導出されるか
ら、歪成分Dが除去されて変調信号Sだけのスペ
クトラムとなる。従つて、IFフイルタ6は歪み
の生じない広帯域フイルタとすることが出来る。
FM検波器7によつて復調された信号はMPXス
テレオ復調回路8に供給されて左右チヤンネル信
号に分離される。
こうすることにより、IFフイルタであるBPF
9の選択度特性を向上させ、これにより生ずる信
号歪を打ち消すことが出来るのでIF信号処理回
路の特性向上が図れることになる。
ところで、高感度の受信を行なう為にBPF4
として極めて狭帯域特性のものを用いると、この
BPF4における信号遅延時間が問題となる。す
なわち、FM検波器10の出力に含まれるノイズ
は上記信号遅延時間が短いときは、混合器3及び
4によつて周波数変換、再変換を行なうことによ
つて除去されるが、上記信号遅延時間が大きくな
るとノイズの除去が不完全となつてFM検波器7
の出力にノイズが現われるのである。そこで、
LPF11のカツトオフ周波数を低く設定するこ
とも考えられるが、変調信号に影響を与えないよ
うにする必要がありその設定が難しい。
考案の概要 よつて、本考案の目的とするところは、変調信
号の周波数スペクトラムに応じて自動的にLPF
11の遮断周波数を制限し得るFM受信機を提供
することである。
上記目的を達成する為に本考案のFM受信機
は、周波数変調された受信信号を第1中間周波信
号に変換する手段と、前記第1中間周波信号の帯
域を制限する第1帯域フイルタと、前記帯域フイ
ルタの出力信号を検波するFM検波回路と、前記
FM検波回路の出力信号の帯域を制限する低減フ
イルタと、前記低域フイルタの出力信号に応じた
周波数を発振する電圧制御発振器と、前記第1中
間周波信号と前記電圧制御発振器の出力信号とを
混合して第2中間周波信号を得る混合回路と、前
記第2中間周波信号の帯域を制限する第2帯域フ
イルタと、前記第2帯域フイルタの出力信号と前
記電圧制御発振器の出力信号とを混合して前記第
1中間周波信号を得てこれをFM検波部へ送出す
る第2混合回路とを有するFM受信機において、
前記受信信号の周波数スペクトラム情報を検出す
る検出手段と、前記検出手段の出力に応じて前記
低域フイルタの高域遮断周波数特性を制御する制
御回路とを備えたことを特徴とする。
実施例 以下、本考案の実施例について第1図を参照し
つつ説明する。第1図に示された回路において第
5図に示された回路と対応する部分には同一符号
を付しかかる部分の説明は省略する。
第1図において、FM検波器10の出力信号は
LPF11a及び11bに供給される。LPF11
aは、例えばモノラル信号に対応してカツトオフ
周波数がモノラル信号の伝送帯域である15KHzに
設定される。LPF11aの構成例とその減衰特
性を第2図A及びBに示す。LPF11bは、例
えばステレオ信号に対応してカツトオフ周波数が
53KHzに設定される。LPF11bの構成例とその
減衰特性を第3図A及びBに示す。LPF11a
及び11bの各出力はスイツチ回路13によつて
択一的にVCO12に中継される。
MPXステレオ復調回路8の図示しない検出手
段としての周知ステレオ/モノラル検出回路よ
り、受信信号がステレオ信号であるかモノラル信
号であるかを表わすステレオ/モノラル信号が制
御回路14に供給される。この信号は従来ステレ
オインジケータ15等の駆動に用いられている。
制御回路14は、このステレオ/モノラル信号に
基づいてスイツチ回路13の切換えを制御する。
すなわち、スイツチ回路13に対し、ステレオ受
信時にはLPF11bの出力をVCO12に中継さ
せ、モノラル受信時にはLPF11aの出力を
VCO12に中継させる。他の構成は第5図の回
路と同様であり、その説明は省略する。
こうすることによつて、検出手段により信号成
分のスペクトラムの相違が検出され、このスペク
トラムを表わす情報に基づいて該信号成分だけを
通過させるようにLPFのカツトオフ周波数が制
御回路によつて選択される。その結果、IFフイ
ルタ9及びFM検波器10で生じたノイズ成分は
LPFにより抑制され、VCO12から混合器3及
び5に入力されるノイズ成分のレベル自体が減少
するから、FM検波器7の出力に導出されるノイ
ズは減少する。一方、信号成分は維持されるか
ら、LPF11のカツトオフ周波数を固定した従
来回路に比してS/Nをより改善することが可能
となる。例えば、従来LPF11の遮断周波数を
ステレオ受信に対応して比較的高く(53KHz)設
定する必要があつたが、これをモノラル信号の受
信の際には低く設定することが出来、その分だけ
ノイズが抑制される。
フイルタ11a及び11bは、第4図に示され
るような制御信号に応じて導通するトランジスタ
によつて定数が変化し、高域遮断周波数の変化す
る単一のフイルタ回路として構成することも可能
である。また、上述の実施例では、MPXステレ
オ復調回路のステレオ/モノラル検出回路を信号
スペクトラムを検出する検出手段として活用した
が、これに限られるものではなく周知手段を用い
ることが出来る。例えば、被測定信号が供給され
かつ夫々一定の周波数成分を検出するように為さ
れた複数のBPFの出力を用いる構成としても良
く、これに対応してLPFを複数設け、あるいは
LPFの遮断周波数を連続的に設定し得るように
構成して該遮断周波数を制御することが可能であ
る。テレビ放送における音声復調系に本考案を適
用する場合には、いわゆる音声多重信号の判別信
号を活用することも考えられる。
なお、本考案は、FM放送の受信機としてのみ
ならず、一般のFM通信機の受信部に適用可能で
ある。遅延回路2は、IFフイルタ9での信号遅
延時間が短いときは省略しても良い。
考案の効果 以上説明したように本考案のFM受信機におい
ては、変調信号のスペクトラムに基づいてFM検
波器とVCOとの間に設けられたフイルタの遮断
周波数を定める構成としたので、変調信号成分を
減衰させずにIFフイルタ等において生じた歪成
分を減衰させることが可能となつて、よりS/N
の改善された復調信号が得られて好ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例を示すブロツク回路
図、第2図A及びBは、第1図のLPF11aの
構成及び利得特性を説明する為の説明図、第3図
A及びBは、第1図のLPF11aの構成及び利
得特性を説明する為の説明図、第4図は、第1図
のLPF11a及び11bの他の構成例を示す回
路図、第5図は、従来例を示すブロツク回路図で
ある。 主要部分の符号の説明、6,9……IFフイル
タ、7,10……FM検波器、11,11a,1
1b……LPF、12……VCO、13……スイツ
チ回路、14……制御回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 周波数変調された受信信号を第1中間周波信号
    に変換する手段と、前記第1中間周波信号の帯域
    を制限する第1帯域フイルタと、前記帯域フイル
    タの出力信号を検波するFM検波回路と、前記
    FM検波回路の出力信号の帯域を制限する低域フ
    イルタと、前記低域フイルタの出力信号に応じた
    周波数を発振する可変周波数発振器と、前記第1
    中間周波信号と前記可変周波数発振器の出力信号
    とを混合して第2中間周波信号を得る混合回路
    と、前記第2中間周波信号の帯域を制限する第2
    帯域フイルタと、前記第2帯域フイルタの出力信
    号と前記可変周波数発振器の出力信号とを混合し
    て前記第1中間周波信号を得てこれをFM検波部
    へ送出する第2混合回路とを有するFM受信機で
    あつて、前記受信信号の周波数スペクトラム情報
    を検出する検出手段と、前記検出手段の出力に応
    じて前記低域フイルタの高域遮断周波数特性を制
    御する制御回路とを備えたことを特徴とするFM
    受信機。
JP1987116520U 1987-07-29 1987-07-29 Expired - Lifetime JPH055702Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987116520U JPH055702Y2 (ja) 1987-07-29 1987-07-29

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987116520U JPH055702Y2 (ja) 1987-07-29 1987-07-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6421537U JPS6421537U (ja) 1989-02-02
JPH055702Y2 true JPH055702Y2 (ja) 1993-02-15

Family

ID=31359128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987116520U Expired - Lifetime JPH055702Y2 (ja) 1987-07-29 1987-07-29

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH055702Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6421537U (ja) 1989-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0681109B2 (ja) ステレオ信号分離回路
JPH055702Y2 (ja)
JP2705794B2 (ja) 受信機
JPS6349011Y2 (ja)
JP2508470B2 (ja) 映像検波回路
JPS6221105Y2 (ja)
JP2557526B2 (ja) 多方式テレビジョン受信機
JPH0352061Y2 (ja)
JPH05244536A (ja) 音声信号処理回路
JPS605649Y2 (ja) 送受信装置
JP2820713B2 (ja) ダブルコンバージョンチューナ
JP2590243B2 (ja) Fm復調回路
JP2890411B2 (ja) テレビジョン音声多重信号の復調装置
KR200143100Y1 (ko) 위성방송수신 시스템
KR960001547B1 (ko) 멀티 시스템의 오디오 검파회로
JPS62629B2 (ja)
JPS6230542B2 (ja)
JPS636939Y2 (ja)
JPS59834Y2 (ja) Fmステレオ放送のマルチプレツクス復調回路
KR930005226Y1 (ko) 다중화 중간주파수증폭 시스템
JPH0139004Y2 (ja)
JPH06165057A (ja) If一体化音声多重チューナにおけるミュート装置
JPS6113434B2 (ja)
JPH03248689A (ja) 音声処理回路
JPH05153522A (ja) 音声多重放送受信装置