JP2890411B2 - テレビジョン音声多重信号の復調装置 - Google Patents

テレビジョン音声多重信号の復調装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テレビジョン音声多重信号の復調装置に関
し、特に、メインのテレビジョン音声信号帯域よりも高
域側にステレオ再生用等のサブ音声信号が多重化された
テレビジョン音声多重信号を復調する復調装置に関す
る。
〔発明の概要〕
本発明は、メイン音声信号に対してステレオ再生用等
のためのサブ音声信号が周波数多重化されるとき、該サ
ブ音声信号の有無を判別するためにパイロット信号を重
畳するようなテレビジョン音声多重信号を復調する復調
装置において、パイロット信号検出回路により検出され
たパイロット信号のレベルをレベル調整回路により調整
した後にパイロット判別回路及びパイロット除去信号発
生回路に送るように構成することにより、性能を低下さ
せることなく調整箇所を削減して調整作業の手間を減ら
しコストダウンを図るものである。
〔従来の技術〕
例えばアメリカ合衆国におけるテレビジョン音声多重
放送は、FM復調した後の音声信号の周波数スペクトラム
が第2図に示すようになっており、この第2図から明ら
かなように、主要(メイン)音声に対応する第1の音声
信号S1の周波数帯域よりも高域側に、ステレオ差信号等
に対応する第2の多重音声信号S2と、外国語音声信号等
に対応する第3の多重音声信号S3とが配設されている。
上記第1の音声信号S1は、テレビジョン信号の水平走査
周波数であるfHよりも低域側に配設されており、周波数
fHの位置には上記第2の音声信号の有無を識別するため
のパイロット信号SPLが配置されている。上記第2の多
重音声信号S2は、第2の周波数2fHの搬送波信号を第2
の音声信号であるステレオ差信号(L−R)でAM変調し
たものであり、例えば21k〜41kHZの周波数帯域を有して
いる。上記第3の多重音声信号S3は、第3の周波数5fH
の搬送波信号を第3の音声信号、例えば外国語(いわゆ
るバイリンガル)音声信号でFM変調したものである。さ
らに高域側に、中心周波数6.5fHのテレメトリ信号STL
配設されることもある。このような3つ以上の音声信号
を多重化するテレビジョン音声伝送システムの例が米国
特許第4,405,944号公報等に開示されている。
このようなテレビジョン音声多重信号を復調するため
の復調装置としては、例えば第3図に示すようなものが
従来より知られている。この第3図において、入力端子
1にはテレビジョン映像信号から分離されFM復調され
た、第2図に示すような周波数スペクトラムを有するテ
レビジョン音声多重信号が供給されている。この入力信
号は、上記第2の多重音声信号S2の周波数帯域である21
k〜41kHZよりも充分に高い例えば50kHZのカットオフ周
波数を有するLPF(ローパスフィルタ)2に送られて上
記第1音声信号S1及び第2多重音声信号S2が取り出さ
れ、パイロット信号除去(パイロット・キャンセル)回
路3を介して、第1音声信号処理回路4及び第2音声信
号検波回路5にそれぞれ送られる。第1音声信号検波回
路4からの出力はLPF6に送られて上記第1音声信号S1
みが取り出され、この第1音声信号S1はマトリクス回路
7に送られる。上記第2音声信号検波回路5においては
例えば同期検波等により第2多重音声信号S2が低域変換
されて例えばfHより低域側に配設され、LPF8によりこの
低域変換された第2音声信号成分のみが取り出されて、
切換スイッチ9の一方の被選択端子aに送られる。ま
た、入力端子1からの信号は、通過中心周波数が5fH
BPF(バンドパスフィルタ)10に送られて上記第3の多
重音声信号S3が取り出され。第3音声信号検波回路11で
FM検波された後、LPF12により第3音声信号成分のみが
取り出される。このLPF12からの出力は切換スイッチ9
の他方の被選択端子bに送られる。切換スイッチ58から
の出力は例えばいわゆるdbx(登録商標)デコーダ等の
ノイズ低減回路13に送られてノイズ低減処理され、マト
リクス回路7に送られる。マトリクス回路7からは例え
ばステレオの左右チャンネル音声信号が取り出される。
ここで上記第2、第3の音声信号に対しては、それぞ
れdbx(登録商標)等のノイズ低減処理が必要とされる
が、各音声信号系毎にノイズ低減回路を設けることは回
路規模が大きくなってコストアップにつながることよ
り、普及型の機種等においては上記第3図の構成のよう
に、ノイズ低減回路13を第2、第3の音声信号系で共用
させ、これら第2、第3の音声信号のいずれかを選んで
受信し得る構成を採用していることが多い。
ところで、上記パイロット信号除去(パイロット・キ
ャンセル)回路3は、入力された信号中の前記パイロッ
ト信号(周波数fH)を除去するためのものであり、例え
ば第4図に示すような構成が用いられている。この第4
図の構成において、上記第3図のLPF2からの出力信号
は、パイロット信号除去回路3内の加算器51、キャリア
再生回路52及びパイロット信号検出回路53にそれぞれ送
られている。そして加算器51においてパイロット信号の
逆相の信号(パイロット・キャンセル信号)を加算する
ことにより、パイロット信号を除去あるいは減衰してい
る。
すなわち、先ずキャリア再生回路52で入力信号中の周
波数fHの信号(パイロット信号SPL)をPLL回路等を用い
て位相同期された形態で取り出し、この周波数fHのパイ
ロット信号を乗算器等の振幅設定回路55に送って入力パ
イロット信号に対して逆相で振幅が比例した信号(パイ
ロット・キャンセル信号)を形成し、このパイロット・
キャンセル信号を加算器51に送っている。パイロット信
号検出回路53は、例えばパイロット信号同期検波回路53
a及びLPF53bから成り、同期検波回路53aに入力信号を上
記キャリア再生回路52から得られる周波数fHの矩形波信
号で同期検波し、LPF53bで直流成分を取り出すことによ
り入力信号中のパイロット信号のレベルを検出してい
る。このパイロット信号検出回路53からの出力信号は、
可変係数乗算器54を介して上記振幅設定回路55に送ら
れ、また、レベル弁別器(比較器)56の一方の入力端子
に送られている。可変係数乗算器54は、上記パイロット
・キャンセル信号のレベル(振幅)を変化させて加算器
51の出力中のパイロット信号が最小となるように調整す
るためのものである。レベル弁別器53の他方の入力端子
には、可変基準電圧源57からの基準レベルが入力されて
おり、この基準レベルと上記パイロット信号検出回路53
からの出力信号レベルとを比較することにより、パイロ
ット信号の有無を判別して、上記第2音声信号が多重化
された信号か否かを判別している。このパイロット信号
の有無判別出力は、例えば上記第3図のマトリクス回路
7等に送られてステレオ再生かモノラル再生かの切換制
御等が行われる。なお、キャリア再生回路52から周波数
2fHのキャリア信号が出力され、この2fHキャリア信号
が第3図の第2音声信号検波回路5に送られることによ
り、この検波回路5にて上記第2多重音声信号S2の同期
検波が行われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、このような復調装置を製造する際には、上
記可変係数乗算器54及び可変基準電圧源57の調整作業が
必要である。これは、パイロット・キャンセル信号のレ
ベルが不適当で回路3からの出力信号中のパイロット信
号成分が大きいと、ノイズ低減回路13が誤動作し、復調
後のステレオ分離度が悪化する虞れがあるため、回路3
出力信号中のパイロット信号の漏れが最小となるように
可変係数乗算器54でパイロット・キャンセル信号のレベ
ルを調整することが必要とされるからであり、また、パ
イロット信号の有無の判別を確実に行うために、判別レ
ベルである可変基準電圧源57からの基準電圧を調整する
ことが必要とされるからである。
ここで、上記調整を簡略化するために、上記パイロッ
ト・キャンセル信号のレベル調整のみを行い、パイロッ
ト有無判別レベルの調整を省略することも試みらている
が、パイロット信号の周波数fHはテレビジョン信号の水
平周波数であり、テレビジョン受像機内での水平偏向信
号等の影響により、上記音声多重信号中にも第5図に示
すようなノイズ成分、いわゆるバズ成分BZが含まれてい
るため、パイロット信号の有無判別に悪影響を与える虞
れがある。特に最悪の条件では、上記パイロット信号の
平均レベルLPLと上記ノイズ成分(バズ成分)の最大レ
ベルLBZとの比率、いわゆるd/u比は、第5図に示すよう
に6dB程度しかとれなくなることがある。従って、判別
レベルが適切に設定されていない場合には、パイロット
信号が無いモノラル放送であるにもかかわらずステレオ
と、あるいはその逆のように誤判別する虞れがあり、好
ましくない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであ
り、調整箇所を減らしても、パイロット・キャンセル信
号のレベル調整及びパイロット信号有無判別レベルの調
整が最適に行い得るようなテレビジョン音声多重信号の
復調装置の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るテレビジョン音声多重信号の復調装置
は、上述したような課題を解決するために、テレビジョ
ン音声信号の高域側に少なくとも第2の音声信号を変調
して周波数多重化するフォーマットを有し、上記第2の
音声信号の有無に応じてパイロット信号を重畳して成る
テレビジョン音声多重信号を復調する復調装置におい
て、上記テレビジョン音声多重信号が入力されるテレビ
ジョン音声多重信号入力手段と、上記テレビジョン音声
多重信号に重畳されたパイロット信号のレベルを検出す
るパイロット信号検出回路と、上記検出されたパイロッ
ト信号のレベルを調整し、該レベルが調整されたパイロ
ット信号を出力するレベル調整回路と、上記調整された
パイロット信号のレベルと所定の閾値レベルとを比較し
て、上記テレビジョン音声多重信号に上記パイロット信
号が重畳されているか否かを判別するパイロット信号判
別回路と、上記調整されたパイロット信号のレベルに基
づいて、上記パイロット信号を除去するためのパイロッ
ト除去信号を生成するパイロット除去信号生成回路と、
上記入力されたテレビジョン音声多重信号に対して上記
生成されたパイロット除去信号を逆相加算することによ
り、パイロット信号が除去されたテレビジョン音声多重
信号を出力する加算器とを有することを特徴としてい
る。
〔作用〕
上記レベル調整回路を調整するのみで、パイロット除
去信号生成回路により生成されるパイロット除去信号の
レベルと、パイロット信号判別回路におけるパイロット
信号判別レベルとの両者を、それぞれ最適のレベルとな
るように同時に調整できる。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例となるテレビジョン音声多
重信号の復調装置の全体構成を示すプロック回路図であ
る。
この第1図において、入力端子1には前記第2図に示
すような周波数スペクトラムを有するテレビジョン音声
多重信号が入力されており、この入力音声多重信号は、
上記第3の音声信号S3の搬送波周波数5fHを中心通過周
波数とする例えば2次のBPF(バンドパスフィルタ)41
に送られている。このBPF41からの出力信号は、減算器
(加算器)42及びトラップ・フィルタあるいはトラップ
43に送られており、トラップ43からの出力信号はトラッ
プ44に送られている。減算器42は、上記端子1の入力信
号からBPF41の出力信号を減算するものであり、これら
のBPF41及び減算器42により上記搬送周波数5fH成分を
除去するトラップ・フィルタあるいはトラップが形成さ
れる。この減算器42からの出力信号はパイロット信号除
去(いわゆるパイロット・キャンセル)回路3に送られ
る。
パイロット信号除去回路3は、入力された信号中の前
記パイロット信号(周波数fH)を除去するためのもので
あり、加算器51において、このパイロット信号除去回路
3に入力された信号に対してパイロット信号の逆相の信
号(パイロット・キャンセル信号)を加算することによ
り、パイロット信号を除去あるいは減衰している。 す
なわち、先ずキャリア再生回路52で入力信号中の周波数
fHの信号(パイロット信号)をPLL回路等を用いて位相
同期された形態で取り出し、この周波数fHのパイロット
信号を乗算器等の振幅設定回路55に送って入力パイロッ
ト信号に対して逆相で振幅が比例した信号(パイロット
・キャンセル信号)を形成し、このパイロット・キャン
セル信号を加算器51に送っている。パイロット信号検出
回路53はパイロット信号同期検波回路53aとLPF53bとか
ら成っており、同期検波回路53aにおいて、回路3に入
力されて信号を上記キャリア再生回路52から得られる周
波数fHの信号(パイロット信号)で同期検波し、LPF53b
で直流成分を取り出すことにより、入力信号中のパイロ
ット信号のレベルを検出している。このパイロット信号
検出回路53からの出力信号は、レベル調整回路61に送ら
れてレベル調整がされた後、係数乗算器62及びレベル弁
別器(比較器)63にそれぞれ送られるようになってい
る。係数乗算器62からの出力は上記振幅設定回路55に送
られることにより上記パイロット・キャンセル信号の振
幅が設定される。レベル弁別器63は、例えば基準電圧源
64からの基準レベルによりレベル調整回路61を介して得
られるパイロット検波DC出力信号を弁別し、パイロット
信号の有無の判別を行う。このパイロット信号の有無判
別出力は、例えばマトリクス回路7等に送られてステレ
オ再生かモノラル再生かの切換制御等が行われる。
ここで、一般にパイロット信号除去回路3において、
上記パイロット・キャンセル信号レベルやパイロット有
無判別レベルの調整は、回路定数等のばらつきを吸収す
るために行われるものであるが、回路3の内部構成にお
いて最もばらつきが大きくなるのは、パイロット信号検
出回路53におけるDCオフセット又はゲインであり、レベ
ル弁別器63の基準電圧源64と係数乗算器62との間のばら
つき等は、実用上問題の無い程度にまで小さくすること
ができる。この点を考慮して、上記パイロット・キャン
セル信号レベルとパイロット有無判別レベルについて
は、所定のパイロット検出出力が得られたときに最適と
なるように回路設計段階で設定しておくことが可能であ
り、このパイロット検出出力を調整するのみで、パイロ
ット・キャンセル信号レベルとパイロット有無判別レベ
ルの両者を同時に最適なものに調整することができる。
すなわちレベル調整回路61は、パイロット信号検出回路
53のばらつきを吸収し、適切なパイロット検出出力とな
るように調整するためのものである。なお、パイロット
信号検出回路53のばらつきの主要な内容に応じてレベル
調整回路61の地調整対象を合わせるのが好ましく、例え
ばDCオフセットが主にばらつく場合にはDC補償を、ゲイ
ンが主にばらつく場合にはゲイン・コントロールを行わ
せるように調整するのが好ましい。
パイロット信号除去回路3からの出力信号は、第1音
声信号処理回路4及び第2音声信号検波回路5に送ら
れ、第1音声信号処理回路4からの出力信号は、LPF6を
介してマトリクス回路7に送られる。第2音声信号検波
回路5としては、いわゆる同期検波回路が用いられてお
り、入力される信号に対して掛け算されるキャリア信号
としては、キャリア再生回路52から周波数2fHの疑似正
弦波信号が用いられる。この疑似正弦波信号とは、例え
ば三角波や階段状波から3次高調波である周波数6fH
成分を除去あるいは抑圧した信号であり、この6fH成分
のレベルは、例えば基本波(周波数2fH)のレベルから
40dB以上低下したものとなっている。このような疑似正
弦波信号を第2音声信号検波回路5への入力信号、すな
わちBPF41と減算器42とから成るトラップで上記テレビ
ジョン音声多重信号から第3多重音声信号S3の5fH搬送
波成分の近傍が抑圧され、パイロット信号除去回路3に
よりfH成分が除去された信号と掛け算することにより、
上記第3多重音声信号S3が低域側に変換される量を抑え
ながら、上記第2多重音声信号S2を低域変換して検波す
ることが可能となる。この第2音声信号検波回路5から
の出力信号は、切換スイッチ16の一方の被選択端子aに
送られている。この切換スイッチ16は、端子15から供給
される受信切換信号(上記第2音声信号、第3音声信号
のいずれを受信するかの切換選択信号)に応じて切換制
御され、第2音声信号の受信時には被選択端子a側に、
第3音声信号の受信時には被選択端子b側に切換接続さ
れる。
次に、第3音声信号系のトラップ43及び44は、上記BP
F41と共に前記第3図のBPF10を構成するものであり、ト
ラップ周波数がそれぞれ6fH及び4fHの例えば2次のト
ラップ回路が用いられている。トラップ44からの出力信
号は、第3音声信号検波回路11で検波され、切換スイッ
チ16の被選択端子bに送られる。
切換スイッチ16からの出力信号は、周波数特性が可変
のLPF(ローパスフィルタ)17に送られており、このLPF
17は、上記端子15からの受信切換信号に応じて、各音声
受信に適したフィルタ特性に切換制御される。すなわ
ち、第3音声信号受信時には、検波回路11からの出力信
号の周波数特性が高域低下気味であることを考慮して、
カットオフ周波数近傍にピークを有するようなフィルタ
特性に切り換えている。LPF17からの出力信号は、ノイ
ズ低減回路13を介し、マトリクス回路7に送られる。
また、第3音声信号受信時において、RF電界が弱電界
のとき等に生ずるノイズがLPF17の特性により高域成分
の多いヒステリックなノイズとなるが、これを防止する
ためにノイズ検出回路25によって入力信号のノイズレベ
ルを検出し、LPF17に送ってフィルタ特性のカットオフ
近傍のピークを低下させるように制御している。
以上の第1図のような構成を有するテレビジョン音声
多重信号の復調装置によれば、レベル調整回路61により
パイロット検出出力レベルを調整するだけで、上記パイ
ロット・キャンセル信号レベル及びパイロット有無判別
レベルを最適に調整することができ、調整作業が大幅に
簡略化される。これは、一般に調整は回路定数等のばら
つきを吸収するために行なわれるものであるが、パイロ
ット信号除去回路3の内部構成において最もばらつきが
大きくなるのは、パイロット信号検出回路53におけるDC
オフセット又はゲインであることを考慮して、レベル調
整回路61により回路53のばらつきを吸収することによ
り、上記パイロット・キャンセル信号レベル及びパイロ
ット有無判別レベルを同時に最適なものとすることを可
能としたものである。すなわち、パイロット信号検出回
路53からの出力をレベル調整回路61でレベル調整した
後、パイロット・キャンセル信号のレベル設定用の係数
乗算器62及びパイロット信号の有無判別用のレベル弁別
器63に送っているため、1箇所でのレベル調整によりパ
イロット・キャンセル信号レベル及びパイロット有無判
別レベルを同時に最適なものに調整でき、調整作業の簡
略化を及びコストダウンが図れる。
また、第1図の実施例構成によれば、LPF17を、第2
音声信号と第3音声信号の各受信モードに応じて周波数
特性を切り換えることにより、これらの各音声信号系で
共用可能としているため、回路構成を簡略化でき、コス
トダウンを図ることができる。また、第3音声受信時に
RF電界が弱電界となってノイズが増加した場合、ノイズ
検出回路25によりノイズレベルを検出し、LPF17の周波
数特性を制御することによってノイズの高域成分を少な
くし、聴感上の不快感を解消するようにしている。さら
に、従来における第1、第2音声信号系のLPF2と、第3
音声信号系のBPF10とについて、内部回路構成の一部を
共通化し、2次のフィルタ回路3個で構成可能としてい
るため、回路構成が簡略化されてコストダウンが図れる
のみならず、S/N及びセパレーション特性を改善でき
る。
なお、本発明における第2、第3音声信号の搬送波周
波数や変調形態等は、実施例のものに限定されない。こ
の他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変
更が可能であることは勿論である。
〔発明の効果〕
本発明に係るテレビジョン音声多重信号の復調装置に
よれば、パイロット信号検出回路からの検出出力レベル
をレベル調整回路により調整しているため、1箇所の調
整により回路のばらつきの内の最大のばらつきを効率良
く吸収でき、このレベル調整回路により調整されたパイ
ロット信号のレベルをパイロット信号判別回路及びパイ
ロット除去信号生成回路に供給しているため、パイロッ
ト信号判別回路における判別については、所定の閾値レ
ベルに対して調整されたパイロット信号のレベルを比較
することで最適のレベル判別が行え、また、調整された
パイロット信号のレベルに基づいて、パイロット除去信
号生成回路により生成されるパイロット除去信号のレベ
ルを最適なものに調整できる。従って、従来の2箇所の
調整を1箇所に減らすことができ、部品の削減及び調整
時間の短縮によりコストダウンを図ることができる。ま
た、従来の1箇所の調整、例えばパイロット除去信号の
レベル調整のみの場合に比べて、パイロット信号有無判
別の誤動作を大幅に減らすことができ、性能向上が実現
できる。さらに、従来のパイロット除去信号のレベル調
整は、回路3からの出力信号中のパイロット信号の漏れ
成分が最小となるように行っているため、回路3の出力
側から信号を取り出して、BPFで周波数fH成分を抜き出
し、ACレベルメータ等で該fH成分のレベルを確認しなが
ら調整することが必要であったが、本発明によれば、同
時にパイロット信号有無判別レベルの調整が行われるた
め、通常の復調装置に予め設けられているステレオ判別
用のインジケータ(LED、豆ランプ等)の表示状態を確
認することで調整を行うことができ、専用の測定装置や
測定器具等を準備する必要もなくなり、この点でも調整
作業を大幅に簡略化できることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るテレビジョン音声多重信号の復調
装置の一実施例を示すブロック回路図、第2図は本発明
に用いられるテレビジョン音声多重信号の周波数スペク
トラムを示すグラフ、第3図は従来のテレビジョン音声
多重信号の復調装置を概略的に示すブロック回路図、第
4図は従来のパイロット信号除去回路の具体例を示すブ
ロック回路図、第5図はパイロット信号の有無判別レベ
ルを説明するためのグラフである。 1……テレビジョン音声多重信号入力端子 3……パイロット信号除去回路 4……第1音声信号処理回路 5……第2音声信号検波回路 51……加算器 52……キャリア再生回路 53……パイロット信号検出回路 55……パイロット信号振幅設定回路 62……係数乗算器 63……レベル弁別器(比較器) 64……基準電圧発生回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビジョン音声信号の高域側に少なくと
    も第2の音声信号を変調して周波数多重化するフォーマ
    ットを有し、上記第2の音声信号の有無に応じてパイロ
    ット信号を重畳して成るテレビジョン音声多重信号を復
    調する復調装置において、 上記テレビジョン音声多重信号が入力されるテレビジョ
    ン音声多重信号入力手段と、 上記テレビジョン音声多重信号に重畳されたパイロット
    信号のレベルを検出するパイロット信号検出回路と、 上記検出されたパイロット信号のレベルを調整し、該レ
    ベルが調整されたパイロット信号を出力するレベル調整
    回路と、 上記調整されたパイロット信号のレベルと所定の閾値レ
    ベルとを比較して、上記テレビジョン音声多重信号に上
    記パイロット信号が重畳されているか否かを判別するパ
    イロット信号判別回路と、 上記調整されたパイロット信号のレベルに基づいて、上
    記パイロット信号を除去するためのパイロット除去信号
    を生成するパイロット除去信号生成回路と、 上記入力されたテレビジョン音声多重信号に対して上記
    生成されたパイロット除去信号を逆相加算することによ
    り、パイロット信号が除去されたテレビジョン音声多重
    信号を出力する加算器と を有することを特徴とするテレビジョン音声多重信号の
    復調装置。
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