JP2540837B2 - Ｆｍ−ａｍ方式音声多重放送の受信装置 - Google Patents
Ｆｍ−ａｍ方式音声多重放送の受信装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、米国におけるテレビジヨン音声多重放送に
好適な、FM−AM方式音声多重放送の受信装置に関する。
好適な、FM−AM方式音声多重放送の受信装置に関する。
本発明は、搬送波抑圧形式のFM−AM方式音声多重放送
の受信装置において、副チヤンネル復調用の再生搬送波
を適宜レベルに調整して、副チヤンネル中に混入した搬
送波周波数成分と相殺させることにより、低周波領域の
ノイズ（バズ）のレベルを低減するものである。
の受信装置において、副チヤンネル復調用の再生搬送波
を適宜レベルに調整して、副チヤンネル中に混入した搬
送波周波数成分と相殺させることにより、低周波領域の
ノイズ（バズ）のレベルを低減するものである。
我が国のテレビジヨン音声多重放送では、副チヤンネ
ル信号は、水平周波数fHの２倍の周波数の副搬送波を周
波数変調するFM−FM方式で送信される。
ル信号は、水平周波数fHの２倍の周波数の副搬送波を周
波数変調するFM−FM方式で送信される。
これに対して、米国のテレビジヨン音声多重放送で
は、ステレオ放送の場合、第２図に示すように、副チヤ
ンネルの差信号（Ｌ−Ｒ）は、2fHの周波数の副搬送波
を新幅変調し、その両側波帯のみを伝送する、搬送波抑
圧形式のFM−AM方式で送信される。
は、ステレオ放送の場合、第２図に示すように、副チヤ
ンネルの差信号（Ｌ−Ｒ）は、2fHの周波数の副搬送波
を新幅変調し、その両側波帯のみを伝送する、搬送波抑
圧形式のFM−AM方式で送信される。
この副チヤンネルには、S/N改善のためのコンパンダ
が挿入されている。また、主，副の両チヤンネルの間
に、fHの周波数のパイロツト信号が設けられる。このよ
うにパイロツト信号を設けたFM−AM方式は、FMステレオ
放送の標準方式として採用されている。なお、図示は省
略するが、5fHの周波数の第２副搬送波を周波数変調す
るFM−FM方式の第２音声専用チヤンネルが設けられてい
る。
が挿入されている。また、主，副の両チヤンネルの間
に、fHの周波数のパイロツト信号が設けられる。このよ
うにパイロツト信号を設けたFM−AM方式は、FMステレオ
放送の標準方式として採用されている。なお、図示は省
略するが、5fHの周波数の第２副搬送波を周波数変調す
るFM−FM方式の第２音声専用チヤンネルが設けられてい
る。
上述のようなFM−AM方式音声多重放送を受信した場
合、テレビジヨン受像機の音声復調回路から第２図に示
すような復調出力が得られる。この復調出力のうち、主
チヤンネルの和信号（Ｌ＋Ｒ）は直ちにマトリクス回路
に供給される。一方、副チヤンネルの搬送差信号（Ｌ−
Ｒ）Ｃは、同時に送信されるfHの周波数のパイロツト信
号に基いて、受信機側で再生された副搬送波を用いて復
調された後に、ノイズ低減回路（コンパンダ）を介し
て、マトリクス回路に供給される。これにより、マトリ
クス回路において、左チヤンネル信号Ｌ及び右チヤンネ
ル信号Ｒが形成されて、ステレオ音声信号が再生され
る。
合、テレビジヨン受像機の音声復調回路から第２図に示
すような復調出力が得られる。この復調出力のうち、主
チヤンネルの和信号（Ｌ＋Ｒ）は直ちにマトリクス回路
に供給される。一方、副チヤンネルの搬送差信号（Ｌ−
Ｒ）Ｃは、同時に送信されるfHの周波数のパイロツト信
号に基いて、受信機側で再生された副搬送波を用いて復
調された後に、ノイズ低減回路（コンパンダ）を介し
て、マトリクス回路に供給される。これにより、マトリ
クス回路において、左チヤンネル信号Ｌ及び右チヤンネ
ル信号Ｒが形成されて、ステレオ音声信号が再生され
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕 ところが、FM復調出力には、種々の原因によつて、映
像信号が混入している。この混入した映像信号（バズ）
のエネルギースペクトラムは、第３図に示すように、水
平周波数fHの基本波及び高調波の近傍に集中しているた
め、前述のようなFM−AM方式音声多重放送の場合は、第
２高調波の側波帯成分が副チヤンネル信号に混入して、
復調出力中の低周波数領域が妨害を受け、再生音声信号
の品位が低下するという問題があつた。
像信号が混入している。この混入した映像信号（バズ）
のエネルギースペクトラムは、第３図に示すように、水
平周波数fHの基本波及び高調波の近傍に集中しているた
め、前述のようなFM−AM方式音声多重放送の場合は、第
２高調波の側波帯成分が副チヤンネル信号に混入して、
復調出力中の低周波数領域が妨害を受け、再生音声信号
の品位が低下するという問題があつた。
かかる点に鑑み、本発明の目的は、バズのレベルを低
減させて、再生音声信号の品位を向上させたFM−AM方式
音声多重放送の受信装置を提供するところにある。
減させて、再生音声信号の品位を向上させたFM−AM方式
音声多重放送の受信装置を提供するところにある。
本発明は、搬送波抑圧形式のFM−AM方式音声多重放送
の受信装置において、主チャンネル音声信号、パイロッ
ト信号及び副チャンネル搬送音声信号からなる受信音声
多重変調信号から抽出されたパイロット信号に基づい
て、抑圧された副搬送波信号を再生する副搬送波再生用
PLL回路と、抽出パイロット信号のレベルを検出する第
１のレベル検出回路と、再生副搬送波信号が供給される
と共に、第１のレベル検出回路によって検出された検出
レベルに基づいて、互いに異なる第１及び第２のレベル
を有し、抽出パイロット信号と同じ周波数及び同じ位相
の第１及び第２の相殺用方形波状パイロット信号を生成
する相殺用パイロット生成回路と、主チャンネル音声信
号及び第１の相殺用方形波状パイロット信号が供給され
て、パイロット信号の除去された主チャンネル音声信号
が得られる第１の減算回路と、受信音声多重変調信号に
混入している副搬送波成分のレベルを検出する第２のレ
ベル検出回路と、再生副搬送波信号が供給されると共
に、第２のレベル検出回路によって検出された検出レベ
ルに基づいて、混入副搬送波成分と同じ周波数及び同じ
位相の相殺用方形波状副搬送波成分を生成する相殺用副
搬送波生成回路と、副チャンネル搬送音声信号及び第２
の相殺用方形波状パイロット信号が供給されて、パイロ
ット周波数成分の除去された副チャンネル搬送音声信号
が得られる第２の減算回路と、副チャンネル搬送音声信
号及び相殺用方形波状副搬送波成分が供給されて、副搬
送波成分が除去された副チャンネル搬送音声信号が得ら
れる第３の減算回路と、第２及び第３の減算回路によっ
て、パイロット周波数成分及び副搬送波成分が除去され
た副チャンネル搬送音声信号及び再生副搬送波信号が供
給されて、副チャンネル搬送音声信号の検波出力である
副チャンネル音声信号が得られる乗算器とを有すること
を特徴とするものである。
の受信装置において、主チャンネル音声信号、パイロッ
ト信号及び副チャンネル搬送音声信号からなる受信音声
多重変調信号から抽出されたパイロット信号に基づい
て、抑圧された副搬送波信号を再生する副搬送波再生用
PLL回路と、抽出パイロット信号のレベルを検出する第
１のレベル検出回路と、再生副搬送波信号が供給される
と共に、第１のレベル検出回路によって検出された検出
レベルに基づいて、互いに異なる第１及び第２のレベル
を有し、抽出パイロット信号と同じ周波数及び同じ位相
の第１及び第２の相殺用方形波状パイロット信号を生成
する相殺用パイロット生成回路と、主チャンネル音声信
号及び第１の相殺用方形波状パイロット信号が供給され
て、パイロット信号の除去された主チャンネル音声信号
が得られる第１の減算回路と、受信音声多重変調信号に
混入している副搬送波成分のレベルを検出する第２のレ
ベル検出回路と、再生副搬送波信号が供給されると共
に、第２のレベル検出回路によって検出された検出レベ
ルに基づいて、混入副搬送波成分と同じ周波数及び同じ
位相の相殺用方形波状副搬送波成分を生成する相殺用副
搬送波生成回路と、副チャンネル搬送音声信号及び第２
の相殺用方形波状パイロット信号が供給されて、パイロ
ット周波数成分の除去された副チャンネル搬送音声信号
が得られる第２の減算回路と、副チャンネル搬送音声信
号及び相殺用方形波状副搬送波成分が供給されて、副搬
送波成分が除去された副チャンネル搬送音声信号が得ら
れる第３の減算回路と、第２及び第３の減算回路によっ
て、パイロット周波数成分及び副搬送波成分が除去され
た副チャンネル搬送音声信号及び再生副搬送波信号が供
給されて、副チャンネル搬送音声信号の検波出力である
副チャンネル音声信号が得られる乗算器とを有すること
を特徴とするものである。
かかる本発明によれば、第１の減算回路に主チャンネ
ル音声信号及び第１の相殺用方形波状パイロット信号が
供給されて、パイロット信号の除去された主チャンネル
音声信号が得られる。第２の減算回路に副チャンネル搬
送音声信号及び第２の相殺用方形波状パイロット信号が
供給されて、パイロット周波数成分の除去された副チャ
ンネル搬送音声信号が得られる。
ル音声信号及び第１の相殺用方形波状パイロット信号が
供給されて、パイロット信号の除去された主チャンネル
音声信号が得られる。第２の減算回路に副チャンネル搬
送音声信号及び第２の相殺用方形波状パイロット信号が
供給されて、パイロット周波数成分の除去された副チャ
ンネル搬送音声信号が得られる。
又、第３の減算回路に副チャンネル搬送音声信号及び
相殺用方形波状副搬送波成分が供給されて、副搬送波成
分が除去された副チャンネル搬送音声信号が得られる。
相殺用方形波状副搬送波成分が供給されて、副搬送波成
分が除去された副チャンネル搬送音声信号が得られる。
以下、第１図を参照しながら、本発明によるFM−AM方
式音声多重放送の受信装置による一実施例について説明
する。
式音声多重放送の受信装置による一実施例について説明
する。
本発明の一実施例の構成を第１図に示す。
第１図において、アンテナＡに誘起された高周波信号
が入力端子（１）からチユーナ（２）に供給されて、音
声多重放送の放送局が選択される。このチユーナ（２）
の出力が映像中間周波回路（３）に供給され、これの映
像検波回路（４）から複合映像信号が映像・色信号回路
（５）に供給される。この映像・色信号回路（５）の３
原色出力信号が受像管（６）に供給されると共に、水平
及び垂直同期信号HSY及びVSYが偏向・高圧回路（７）に
供給され、偏向・高圧回路（７）から水平、垂直の偏向
出力が偏向コイル（８）に供給されると共に、高圧直流
が受像管（６）に供給される。
が入力端子（１）からチユーナ（２）に供給されて、音
声多重放送の放送局が選択される。このチユーナ（２）
の出力が映像中間周波回路（３）に供給され、これの映
像検波回路（４）から複合映像信号が映像・色信号回路
（５）に供給される。この映像・色信号回路（５）の３
原色出力信号が受像管（６）に供給されると共に、水平
及び垂直同期信号HSY及びVSYが偏向・高圧回路（７）に
供給され、偏向・高圧回路（７）から水平、垂直の偏向
出力が偏向コイル（８）に供給されると共に、高圧直流
が受像管（６）に供給される。
4.5MHzの音声中間周波信号が映像中間周波回路（３）
から音声中間周波回路（11）に供給され、これの音声復
調回路（12）から、前出第２図に示したような、主チヤ
ンネル信号，パイロツト信号及び副チヤンネル搬送信号
が得られる。
から音声中間周波回路（11）に供給され、これの音声復
調回路（12）から、前出第２図に示したような、主チヤ
ンネル信号，パイロツト信号及び副チヤンネル搬送信号
が得られる。
主チヤンネルの和信号（Ｌ＋Ｒ）は、後述の、パイロ
ツト信号除去回路（30）の減算器（36）及び低域フイル
タ（13）を介してマトリクス回路（14）に供給される。
副チヤンネルの搬送差信号（Ｌ−Ｒ）Ｃは、減算器（3
7）及び後述の副搬送波成分除去回路（40）の減算器（4
6）を介して、乗算器（同期検波回路）（15）に供給さ
れ、乗算器（15）で得られた差信号（Ｌ−Ｒ）が、低域
フイルタ（16）及びノイズ低減回路（コンパンダ）（1
7）を介して、マトリクス回路（14）に供給される。両
低域フイルタ（13）及び（16）の遮断周波数は例えば14
KHzとされる。マトリクス回路（14）からの左チヤンネ
ル信号Ｌ及び右チヤンネル信号Ｒが、それぞれ増幅器
（18L）及び（18R）を介して、左及び右のスピーカ（19
L）及び（19R）に供給される。
ツト信号除去回路（30）の減算器（36）及び低域フイル
タ（13）を介してマトリクス回路（14）に供給される。
副チヤンネルの搬送差信号（Ｌ−Ｒ）Ｃは、減算器（3
7）及び後述の副搬送波成分除去回路（40）の減算器（4
6）を介して、乗算器（同期検波回路）（15）に供給さ
れ、乗算器（15）で得られた差信号（Ｌ−Ｒ）が、低域
フイルタ（16）及びノイズ低減回路（コンパンダ）（1
7）を介して、マトリクス回路（14）に供給される。両
低域フイルタ（13）及び（16）の遮断周波数は例えば14
KHzとされる。マトリクス回路（14）からの左チヤンネ
ル信号Ｌ及び右チヤンネル信号Ｒが、それぞれ増幅器
（18L）及び（18R）を介して、左及び右のスピーカ（19
L）及び（19R）に供給される。
（20）は送信側で抑圧された副搬送波を再生するため
のPLL回路であつて、位相比較器（乗算器）（21），低
域フイルタ（22），電圧制御発振器（VCO）（23），並
びに２個のフリツプフロツプ（24）及び（25）から構成
される。
のPLL回路であつて、位相比較器（乗算器）（21），低
域フイルタ（22），電圧制御発振器（VCO）（23），並
びに２個のフリツプフロツプ（24）及び（25）から構成
される。
位相比較器（21）には、帯域フイルタ（26）を介し
て、音声復調回路（12）の復調出力中のパイロツト信号
が供給され、位相比較器（21）の出力が低域フイルタ
（22）を介してVCO（23）に供給される。このVCO（23）
の周波数が4fHの発振出力が第１のフリツプフロツプ（2
4）に供給され、フリツプフロツプ（24）の周波数が2fH
の正相出力が、再生副搬送波として、乗算器（15）に供
給される。フリツプフロツプ（24）の逆相出力は第２に
フリツプフロツプ（25）で分周されて、パイロツト信号
と周波数が等しく90゜の位相差を有する90゜位相方形波
信号fH（90゜）が位相比較器（21）に供給される。
て、音声復調回路（12）の復調出力中のパイロツト信号
が供給され、位相比較器（21）の出力が低域フイルタ
（22）を介してVCO（23）に供給される。このVCO（23）
の周波数が4fHの発振出力が第１のフリツプフロツプ（2
4）に供給され、フリツプフロツプ（24）の周波数が2fH
の正相出力が、再生副搬送波として、乗算器（15）に供
給される。フリツプフロツプ（24）の逆相出力は第２に
フリツプフロツプ（25）で分周されて、パイロツト信号
と周波数が等しく90゜の位相差を有する90゜位相方形波
信号fH（90゜）が位相比較器（21）に供給される。
乗算器（15）においては、側波帯成分（ωｃ±ωｍ）
と搬送波ωｃとの乗算が行なわれて、周知のように、そ
の出力には低周波成分ωｍと、周波数が搬送波周波数だ
け高い方にシフトした側波帯成分（２ωｃ±ωｍ）とが
得られるので、低域フィルタ（16）を介して、低周波成
分ωｍだけが取り出されて、副チヤンネルの差信号（Ｌ
−Ｒ）が復調される。
と搬送波ωｃとの乗算が行なわれて、周知のように、そ
の出力には低周波成分ωｍと、周波数が搬送波周波数だ
け高い方にシフトした側波帯成分（２ωｃ±ωｍ）とが
得られるので、低域フィルタ（16）を介して、低周波成
分ωｍだけが取り出されて、副チヤンネルの差信号（Ｌ
−Ｒ）が復調される。
PLL回路（20）の第１のフリツプフロツプ（24）の正
相出力が第３のフリツプフロツプ（27）で分周されて、
パイロツト信号と周波数が等しく同位相の０゜位相方形
波信号fH（０゜）が、パイロツト信号除去回路（30）の
利得制御増幅器（31）に供給されると共に、乗算器（3
2）に供給される。この乗算器（32）には帯域フイルタ
（26）を介して、音声復調回路（12）の復調出力中のパ
イロツト信号が供給されており、乗算器（32）の出力は
このパイロツト信号のレベルに比例したものとなる。こ
の乗算器（32）の出力がパイロツトレベル検出回路（3
3）に供給され、その検出出力が利得制御増幅器（31）
に制御出力として供給される。これにより、増幅器（3
1）からは、パイロツト信号のレベルに比例した０゜位
相方形波信号fH（０゜）が出力され、この増幅器（31）
の出力が、それぞれ係数回路（34）及び（35）を介し
て。主チヤンネル及び副チヤンネルの減算器（36）及び
（37）に供給される。
相出力が第３のフリツプフロツプ（27）で分周されて、
パイロツト信号と周波数が等しく同位相の０゜位相方形
波信号fH（０゜）が、パイロツト信号除去回路（30）の
利得制御増幅器（31）に供給されると共に、乗算器（3
2）に供給される。この乗算器（32）には帯域フイルタ
（26）を介して、音声復調回路（12）の復調出力中のパ
イロツト信号が供給されており、乗算器（32）の出力は
このパイロツト信号のレベルに比例したものとなる。こ
の乗算器（32）の出力がパイロツトレベル検出回路（3
3）に供給され、その検出出力が利得制御増幅器（31）
に制御出力として供給される。これにより、増幅器（3
1）からは、パイロツト信号のレベルに比例した０゜位
相方形波信号fH（０゜）が出力され、この増幅器（31）
の出力が、それぞれ係数回路（34）及び（35）を介し
て。主チヤンネル及び副チヤンネルの減算器（36）及び
（37）に供給される。
しかして、上述のフリップフロップ（27）、利得制御
増幅器（31）及び係数回路（34），（35）にて、互いに
異なる第１及び第２のレベルを有し、抽出パイロット信
号と同じ周波数及び同じ位相の第１及び第２の相殺用方
形波状パイロット信号を生成する相殺用パイロット生成
回路が構成される。
増幅器（31）及び係数回路（34），（35）にて、互いに
異なる第１及び第２のレベルを有し、抽出パイロット信
号と同じ周波数及び同じ位相の第１及び第２の相殺用方
形波状パイロット信号を生成する相殺用パイロット生成
回路が構成される。
なお、（38）はモノラル・ステレオ判別回路であつ
て、パイロツトレベル検出回路（33）の出力を供給さ
れ、判別回路（38）の出力がマトリクス回路（14）及び
ステレオ表示回路（39）に供給される。
て、パイロツトレベル検出回路（33）の出力を供給さ
れ、判別回路（38）の出力がマトリクス回路（14）及び
ステレオ表示回路（39）に供給される。
本出願人による特願昭59−234,290号（特開昭61−11
3,371号）において提案されたように、主チヤンネルの
減算器（36）においては、音声復調回路（12）からのパ
イロツト信号と、利得制御増幅器（31）からの０゜位相
方形波信号fH（０゜）の基本波成分とが相殺される。一
方、副チヤンネルの減算器（37）には、同期検波回路
（15）におけるパイロツト信号と再生搬送波との乗算に
より発生するfHの周波数成分をも含めて、副チヤンネル
のパイロツト周波数成分を相殺するように、０゜位相方
形波信号fH（０゜）が供給される。このため、係数回路
（34）及び（35）の係数はそれぞれ〔π/4〕及び〔1/
2〕に設定される。
3,371号）において提案されたように、主チヤンネルの
減算器（36）においては、音声復調回路（12）からのパ
イロツト信号と、利得制御増幅器（31）からの０゜位相
方形波信号fH（０゜）の基本波成分とが相殺される。一
方、副チヤンネルの減算器（37）には、同期検波回路
（15）におけるパイロツト信号と再生搬送波との乗算に
より発生するfHの周波数成分をも含めて、副チヤンネル
のパイロツト周波数成分を相殺するように、０゜位相方
形波信号fH（０゜）が供給される。このため、係数回路
（34）及び（35）の係数はそれぞれ〔π/4〕及び〔1/
2〕に設定される。
これにより、パイロツト信号を無調整で除去するるこ
とができて、ノイズ低減回路（17）の誤動作が防止され
る。
とができて、ノイズ低減回路（17）の誤動作が防止され
る。
（40）は副搬送波成分除去回路を全体として示し、PL
L回路（20）の第１のフリツプフロツプ（24）の周波数
が2fHの正相出力が副搬送波成分除去回路（40）の利得
制御増幅器（41）に供給されると共に、乗算器（42）に
供給される。この乗算器（42）には帯域フイルタ（43）
を介して、音声復調回路（12）の復調出力に混入した副
搬送波成分が供給されており、乗算器（42）の出力はこ
の副搬送波成分のレベルに比例したものとなる。この乗
算器（42）の出力が副搬送波成分レベル検出回路（44）
に供給され、その検出出力が利得制御増幅器（41）に制
御出力として供給される。これにより、増幅器（41）か
らは、混入副搬送波成分のレベルに比例した2fHの周波
数の方形波信号が出力され、この増幅器（41）の出力
が、適宜の移相回路（45）を介して、副チヤンネルの減
算器（46）に供給されて、副チヤンネルの搬送差信号
（Ｌ−Ｒ）Ｃに混入している副搬送波成分が相殺され
る。しかして、利得制御増幅器（41）及び移相回路（4
5）にて、混入副搬送波成分と同じ周波数及び同じ位相
の相殺用方形波状副搬送波成分を生成する相殺用副搬送
波生成回路が構成される。そして、映像信号の絵柄によ
つても異るが、バズのレベルが15〜30dB程度低減され
て、再生音声信号の品位が格段に向上する。
L回路（20）の第１のフリツプフロツプ（24）の周波数
が2fHの正相出力が副搬送波成分除去回路（40）の利得
制御増幅器（41）に供給されると共に、乗算器（42）に
供給される。この乗算器（42）には帯域フイルタ（43）
を介して、音声復調回路（12）の復調出力に混入した副
搬送波成分が供給されており、乗算器（42）の出力はこ
の副搬送波成分のレベルに比例したものとなる。この乗
算器（42）の出力が副搬送波成分レベル検出回路（44）
に供給され、その検出出力が利得制御増幅器（41）に制
御出力として供給される。これにより、増幅器（41）か
らは、混入副搬送波成分のレベルに比例した2fHの周波
数の方形波信号が出力され、この増幅器（41）の出力
が、適宜の移相回路（45）を介して、副チヤンネルの減
算器（46）に供給されて、副チヤンネルの搬送差信号
（Ｌ−Ｒ）Ｃに混入している副搬送波成分が相殺され
る。しかして、利得制御増幅器（41）及び移相回路（4
5）にて、混入副搬送波成分と同じ周波数及び同じ位相
の相殺用方形波状副搬送波成分を生成する相殺用副搬送
波生成回路が構成される。そして、映像信号の絵柄によ
つても異るが、バズのレベルが15〜30dB程度低減され
て、再生音声信号の品位が格段に向上する。
なお、上述の実施例では、副搬送波成分除去回路（4
0）の利得制御増幅器（41）の利得を自動制御するよう
にしたが、手動調整により適宜の利得に固定するように
してもよい。
0）の利得制御増幅器（41）の利得を自動制御するよう
にしたが、手動調整により適宜の利得に固定するように
してもよい。
上述せる本発明によれば、搬送波抑圧形式のFM−AM方
式音声多重放送の受信装置において、主チャンネル音声
信号、パイロット信号及び副チャンネル搬送音声信号か
らなる受信音声多重変調信号から抽出されたパイロット
信号に基づいて、抑圧された副搬送波信号を再生する副
搬送波再生用PLL回路と、抽出パイロット信号のレベル
を検出する第１のレベル検出回路と、再生副搬送波信号
が供給されると共に、第１のレベル検出回路によって検
出された検出レベルに基づいて、互いに異なる第１及び
第２のレベルを有し、抽出パイロット信号と同じ周波数
及び同じ位相の第１及び第２の相殺用方形波状パイロッ
ト信号を生成する相殺用パイロット生成回路と、主チャ
ンネル音声信号及び第１の相殺用方形波状パイロット信
号が供給されて、パイロット信号の除去された主チャン
ネル音声信号が得られる第１の減算回路と、受信音声多
重変調信号に混入している副搬送波成分のレベルを検出
する第２のレベル検出回路と、再生副搬送波信号が供給
されると共に、第２のレベル検出回路によって検出され
た検出レベルに基づいて、混入副搬送波成分と同じ周波
数及び同じ位相の相殺用方形波状副搬送波成分を生成す
る相殺用副搬送波生成回路と、副チャンネル搬送音声信
号及び第２の相殺用方形波状パイロット信号が供給され
て、パイロット周波数成分の除去された副チャンネル搬
送音声信号が得られる第２の減算回路と、副チャンネル
搬送音声信号及び相殺用方形波状副搬送波成分が供給さ
れて、副搬送波成分が除去された副チャンネル搬送音声
信号が得られる第３の減算回路と、第２及び第３の減算
回路によって、パイロット周波数成分及び副搬送波成分
が除去された副チャンネル搬送音声信号及び再生副搬送
波信号が供給されて、副チャンネル搬送音声信号の検波
出力である副チャンネル音声信号が得られる乗算器とを
有するので、下記の効果が得られる。
式音声多重放送の受信装置において、主チャンネル音声
信号、パイロット信号及び副チャンネル搬送音声信号か
らなる受信音声多重変調信号から抽出されたパイロット
信号に基づいて、抑圧された副搬送波信号を再生する副
搬送波再生用PLL回路と、抽出パイロット信号のレベル
を検出する第１のレベル検出回路と、再生副搬送波信号
が供給されると共に、第１のレベル検出回路によって検
出された検出レベルに基づいて、互いに異なる第１及び
第２のレベルを有し、抽出パイロット信号と同じ周波数
及び同じ位相の第１及び第２の相殺用方形波状パイロッ
ト信号を生成する相殺用パイロット生成回路と、主チャ
ンネル音声信号及び第１の相殺用方形波状パイロット信
号が供給されて、パイロット信号の除去された主チャン
ネル音声信号が得られる第１の減算回路と、受信音声多
重変調信号に混入している副搬送波成分のレベルを検出
する第２のレベル検出回路と、再生副搬送波信号が供給
されると共に、第２のレベル検出回路によって検出され
た検出レベルに基づいて、混入副搬送波成分と同じ周波
数及び同じ位相の相殺用方形波状副搬送波成分を生成す
る相殺用副搬送波生成回路と、副チャンネル搬送音声信
号及び第２の相殺用方形波状パイロット信号が供給され
て、パイロット周波数成分の除去された副チャンネル搬
送音声信号が得られる第２の減算回路と、副チャンネル
搬送音声信号及び相殺用方形波状副搬送波成分が供給さ
れて、副搬送波成分が除去された副チャンネル搬送音声
信号が得られる第３の減算回路と、第２及び第３の減算
回路によって、パイロット周波数成分及び副搬送波成分
が除去された副チャンネル搬送音声信号及び再生副搬送
波信号が供給されて、副チャンネル搬送音声信号の検波
出力である副チャンネル音声信号が得られる乗算器とを
有するので、下記の効果が得られる。
かかる本発明によれば、受信音声多重変調信号に混入
している副搬送波成分のレベルを検出する第２のレベル
検出回路と、再生副搬送波信号が供給されると共に、第
２のレベル検出回路によって検出された検出レベルに基
づいて、混入副搬送波成分と同じ周波数及び同じ位相の
相殺用方形波状副搬送波成分を生成する相殺用副搬送波
生成回路と、副チャンネル搬送音声信号及び相殺用方形
波状副搬送波成分が供給されて、副搬送波成分が除去さ
れた副チャンネル搬送音声信号が得られる減算回路（第
３の減算回路）を設けたので、バスレベルが低減されて
再生音声信号の品位が高くなるFM−AM方式音声多重放送
の受信装置を得ることができる。
している副搬送波成分のレベルを検出する第２のレベル
検出回路と、再生副搬送波信号が供給されると共に、第
２のレベル検出回路によって検出された検出レベルに基
づいて、混入副搬送波成分と同じ周波数及び同じ位相の
相殺用方形波状副搬送波成分を生成する相殺用副搬送波
生成回路と、副チャンネル搬送音声信号及び相殺用方形
波状副搬送波成分が供給されて、副搬送波成分が除去さ
れた副チャンネル搬送音声信号が得られる減算回路（第
３の減算回路）を設けたので、バスレベルが低減されて
再生音声信号の品位が高くなるFM−AM方式音声多重放送
の受信装置を得ることができる。
また、本発明によれば、主チャンネル音声信号及び副
チャンネル搬送音声信号から減算する相殺用パイロット
信号が方形波状であるので、その相殺用方形波状パイロ
ット信号を三角波状の相殺用パイロット信号にするため
の積分回路が不要になるので、構成が簡単になると共
に、三角波状の相殺用パイロット信号の信号レベルの変
動を除去するために、積分回路に設けた信号レベル調整
用の可変抵抗器の調整が不要になるFM−AM方式音声多重
放送の受信装置を得ることができる。
チャンネル搬送音声信号から減算する相殺用パイロット
信号が方形波状であるので、その相殺用方形波状パイロ
ット信号を三角波状の相殺用パイロット信号にするため
の積分回路が不要になるので、構成が簡単になると共
に、三角波状の相殺用パイロット信号の信号レベルの変
動を除去するために、積分回路に設けた信号レベル調整
用の可変抵抗器の調整が不要になるFM−AM方式音声多重
放送の受信装置を得ることができる。
第１図は本発明によるFM−AM方式音声多重信号の受信装
置の一実施例の構成を示すブロツク図、第２図及び第３
図は本発明の説明のためのスペクトル図である。 （15）は副チヤンネル復調回路（同期検波回路）、（2
0）はPLL回路、（30）はパイロツト信号除去回路、（4
0）は副搬送波成分除去回路、（41）は利得制御増幅
器、（44）はレベル検出回路、（46）は減算器である。
置の一実施例の構成を示すブロツク図、第２図及び第３
図は本発明の説明のためのスペクトル図である。 （15）は副チヤンネル復調回路（同期検波回路）、（2
0）はPLL回路、（30）はパイロツト信号除去回路、（4
0）は副搬送波成分除去回路、（41）は利得制御増幅
器、（44）はレベル検出回路、（46）は減算器である。
Claims (1)
- 【請求項１】搬送波抑圧形式のFM−AM方式音声多重放送
の受信装置において、 主チャンネル音声信号、パイロット信号及び副チャンネ
ル搬送音声信号からなる受信音声多重変調信号から抽出
されたパイロット信号に基づいて、抑圧された副搬送波
信号を再生する副搬送波再生用PLL回路と、 前記抽出パイロット信号のレベルを検出する第１のレベ
ル検出回路と、 前記再生副搬送波信号が供給されると共に、前記第１の
レベル検出回路によって検出された検出レベルに基づい
て、互いに異なる第１及び第２のレベルを有し、前記抽
出パイロット信号と同じ周波数及び同じ位相の第１及び
第２の相殺用方形波状パイロット信号を生成する相殺用
パイロット生成回路と、 前記主チャンネル音声信号及び前記第１の相殺用方形波
状パイロット信号が供給されて、パイロット信号の除去
された主チャンネル音声信号が得られる第１の減算回路
と、 前記受信音声多重変調信号に混入している副搬送波成分
のレベルを検出する第２のレベル検出回路と、 前記再生副搬送波信号が供給されると共に、前記第２の
レベル検出回路によって検出された検出レベルに基づい
て、前記混入副搬送波成分と同じ周波数及び同じ位相の
相殺用方形波状副搬送波成分を生成する相殺用副搬送波
生成回路と、 前記副チャンネル搬送音声信号及び前記第２の相殺用方
形波状パイロット信号が供給されて、パイロット周波数
成分の除去された副チャンネル搬送音声信号が得られる
第２の減算回路と、 前記副チャンネル搬送音声信号及び前記相殺用方形波状
副搬送波成分が供給されて、副搬送波成分が除去された
副チャンネル搬送音声信号が得られる第３の減算回路
と、 前記第２及び第３の減算回路によって、前記パイロット
周波数成分及び前記副搬送波成分が除去された前記副チ
ャンネル搬送音声信号及び前記再生副搬送波信号が供給
されて、前記副チャンネル搬送音声信号の検波出力であ
る副チャンネル音声信号が得られる乗算器とを有するこ
とを特徴とするFM−AM方式音声多重放送の受信装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62033946A JP2540837B2 (ja) | 1987-02-17 | 1987-02-17 | Ｆｍ−ａｍ方式音声多重放送の受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62033946A JP2540837B2 (ja) | 1987-02-17 | 1987-02-17 | Ｆｍ−ａｍ方式音声多重放送の受信装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63202189A JPS63202189A (ja) | 1988-08-22 |
| JP2540837B2 true JP2540837B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=12400675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62033946A Expired - Lifetime JP2540837B2 (ja) | 1987-02-17 | 1987-02-17 | Ｆｍ−ａｍ方式音声多重放送の受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2540837B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61113371A (ja) * | 1984-11-07 | 1986-05-31 | Sony Corp | Ｆｍ−ａｍ方式多重放送受信装置におけるパイロツトキヤンセル回路 |
-
1987
- 1987-02-17 JP JP62033946A patent/JP2540837B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63202189A (ja) | 1988-08-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |