JPH0556849B2 - - Google Patents
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- JPH0556849B2 JPH0556849B2 JP4687586A JP4687586A JPH0556849B2 JP H0556849 B2 JPH0556849 B2 JP H0556849B2 JP 4687586 A JP4687586 A JP 4687586A JP 4687586 A JP4687586 A JP 4687586A JP H0556849 B2 JPH0556849 B2 JP H0556849B2
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- HBMJWWWQQXIZIP-UHFFFAOYSA-N silicon carbide Chemical compound [Si+]#[C-] HBMJWWWQQXIZIP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 53
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 25
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は高温動作が可能な炭化シリコン
(SiC)デバイスの構造に関する。
(SiC)デバイスの構造に関する。
[従来技術]
炭化シリコン(SiC)デバイスは高温での動作
が可能な半導体である。炭化シリコン(SiC)の
成長の基板として現在広く用いられているのは、
シリコン(Si)であり、この成長技術は近年とみ
に発展してきた。例えば、面方位(100)のSi基
板上にSiH4とC3H8を用いて化学気相成長法によ
り移動度400cm2/V.seのSiCを成長させることが
可能となつている。また、このようなSiC膜に
MOSダイオード、シヨツトキーバリアダイオー
ドの作製例が報告されているが、SiCの電界効果
トランジスタ等は未だ公表されていない。
が可能な半導体である。炭化シリコン(SiC)の
成長の基板として現在広く用いられているのは、
シリコン(Si)であり、この成長技術は近年とみ
に発展してきた。例えば、面方位(100)のSi基
板上にSiH4とC3H8を用いて化学気相成長法によ
り移動度400cm2/V.seのSiCを成長させることが
可能となつている。また、このようなSiC膜に
MOSダイオード、シヨツトキーバリアダイオー
ドの作製例が報告されているが、SiCの電界効果
トランジスタ等は未だ公表されていない。
[発明が解決しようとする問題点]
一方、Si基板上の単層のSiCにデバイスが形成
された場合、基板のSiが真性の電気伝導を示す程
の高温でそのデバイスを動作させようとすると、
不都合が生じる場合がある。例えばデイプレツシ
ヨン型電界効果トランジスタを上記構造のSiCに
形成した場合、基板のSiが真性となつてキヤリア
密度が増加するとSiCに形成されたソースとドレ
イン間がゲート電位に依らず常に導通状態となり
トランジスタ動作しなくなる恐れがある。
された場合、基板のSiが真性の電気伝導を示す程
の高温でそのデバイスを動作させようとすると、
不都合が生じる場合がある。例えばデイプレツシ
ヨン型電界効果トランジスタを上記構造のSiCに
形成した場合、基板のSiが真性となつてキヤリア
密度が増加するとSiCに形成されたソースとドレ
イン間がゲート電位に依らず常に導通状態となり
トランジスタ動作しなくなる恐れがある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになさ
れたもので、SiCの成長に有利であるSi基板を用
い、このSiが真性となる高温においてもSiC上に
作製したデバイスがSiの電気的性質の影響を受け
ることがないようにすることを目的とする。
れたもので、SiCの成長に有利であるSi基板を用
い、このSiが真性となる高温においてもSiC上に
作製したデバイスがSiの電気的性質の影響を受け
ることがないようにすることを目的とする。
[問題点を解決するための手段]
かかる目的を達成するために本発明では、Si基
板上に1層以上の第1のSiC層と、この第1の層
と性質の異なる第2のSiC層とからなる構成にお
いて、第2のSiC層にデバイスを形成することを
提案する。
板上に1層以上の第1のSiC層と、この第1の層
と性質の異なる第2のSiC層とからなる構成にお
いて、第2のSiC層にデバイスを形成することを
提案する。
[作用]
前記第1のSiC層あるいは第1と第2のSiC層
の界面の性質を利用して、Si基板とデバイスを形
成する第2のSiC層とを分離し、このデバイスの
高温動作時におけるSi基板のデバイスへの影響を
なくすことによつて、所望のSiCデバイス特性を
得ることができる。
の界面の性質を利用して、Si基板とデバイスを形
成する第2のSiC層とを分離し、このデバイスの
高温動作時におけるSi基板のデバイスへの影響を
なくすことによつて、所望のSiCデバイス特性を
得ることができる。
第2のSiC層として例えばn型の3C−SiCを用
いた場合、第1のSiC層としてp型の3C−SiCあ
るいは6H−SiCなどを用いる。p型3C−SiCを用
いた場合、第1と第2のSiC層の界面にできる障
壁(この場合はpn接合)によつて第1と第2の
SiC層は電気的に分離され、結果としてSi基板と
第2のSiC層は分離される。この第1と第2の
SiCの界面の障壁は、SiCの禁制帯幅がSiの禁制
帯幅より広いために、Si基板が真性を示す程の高
温においても消失せず、所望の目的を達すること
ができる。一方、第1のSiC層として6H−SiCを
用いた場合、この6H−SiCの2.9evという禁制帯
幅は第2のSiC層である3C−SiCの2.2evより大き
いため、両者の界面にはp、nと伝導型が異なる
場合も同一(アイソタイプ)の場合もヘテロ接合
によるポテンシヤル障壁が生じる。この障壁によ
り第2のSiC層とSi基板は分離される。
いた場合、第1のSiC層としてp型の3C−SiCあ
るいは6H−SiCなどを用いる。p型3C−SiCを用
いた場合、第1と第2のSiC層の界面にできる障
壁(この場合はpn接合)によつて第1と第2の
SiC層は電気的に分離され、結果としてSi基板と
第2のSiC層は分離される。この第1と第2の
SiCの界面の障壁は、SiCの禁制帯幅がSiの禁制
帯幅より広いために、Si基板が真性を示す程の高
温においても消失せず、所望の目的を達すること
ができる。一方、第1のSiC層として6H−SiCを
用いた場合、この6H−SiCの2.9evという禁制帯
幅は第2のSiC層である3C−SiCの2.2evより大き
いため、両者の界面にはp、nと伝導型が異なる
場合も同一(アイソタイプ)の場合もヘテロ接合
によるポテンシヤル障壁が生じる。この障壁によ
り第2のSiC層とSi基板は分離される。
[実施例]
以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
第1図A,B,CはSi基板上にp型、n型の順
にSiCを成長させた基板構造において、n型SiC
にデイプレツシヨン型MOSFETを作成した実施
例を説明する部分断面図である。
にSiCを成長させた基板構造において、n型SiC
にデイプレツシヨン型MOSFETを作成した実施
例を説明する部分断面図である。
面方位(100)のSi基板1の上にp型SiC2を
SiH4、C3H8およびドーピングガスとしてAl
(C2H5)3を用いて、化学気相成長法により1μm成
長させる。例えばp型SiC2の不純物濃度を5×
1018とする。
SiH4、C3H8およびドーピングガスとしてAl
(C2H5)3を用いて、化学気相成長法により1μm成
長させる。例えばp型SiC2の不純物濃度を5×
1018とする。
次にドーピングガスを入れずに同様な方法でn
型SiC3を300nm成長させる。n型SiC3の不純
物濃度を例えば1×1017cm-3とし、SiCの比誘電
率6.7、SiCのpn接合における内部電位差2V、階
段接合近似を用いるとp型SiC2とn型SiC3と
の界面からn型SiC3の方へ空乏層が約100mm広
がることになる。
型SiC3を300nm成長させる。n型SiC3の不純
物濃度を例えば1×1017cm-3とし、SiCの比誘電
率6.7、SiCのpn接合における内部電位差2V、階
段接合近似を用いるとp型SiC2とn型SiC3と
の界面からn型SiC3の方へ空乏層が約100mm広
がることになる。
n型SiC3上にドナーであるリンをドープした
多結晶Si4をスパツタ法あるいは電子ビーム蒸着
法により500mm被着させ、ソース4A、ドレイ
ン4Bとするためパターニングを施す。ソース4
A、ドレイン4Bは、n型SiC3とオーム性接触
をなす。
多結晶Si4をスパツタ法あるいは電子ビーム蒸着
法により500mm被着させ、ソース4A、ドレイ
ン4Bとするためパターニングを施す。ソース4
A、ドレイン4Bは、n型SiC3とオーム性接触
をなす。
次に1100℃乾燥酸素雰囲気中で表面を熱酸化さ
せる。2時間の酸化でn型SiC3の上には約48m
mのSiO25Aが形成され、ゲート酸化膜の役目
をさせる。多結晶Siの上には約160mmのSiO25
Bが形成され、ソース4A、ドレイン4Bの絶縁
材として働く。(第1図B) 次にアルミニウム(Al)を200mm蒸着後パタ
ーニングし、ゲート電極6を形成しMOSFETが
完成する。(第1図C) 必要に応じてソース4A、ドレイン4B上の
SiO25Bにコンタクトホールを開け、配線を施
す。
せる。2時間の酸化でn型SiC3の上には約48m
mのSiO25Aが形成され、ゲート酸化膜の役目
をさせる。多結晶Siの上には約160mmのSiO25
Bが形成され、ソース4A、ドレイン4Bの絶縁
材として働く。(第1図B) 次にアルミニウム(Al)を200mm蒸着後パタ
ーニングし、ゲート電極6を形成しMOSFETが
完成する。(第1図C) 必要に応じてソース4A、ドレイン4B上の
SiO25Bにコンタクトホールを開け、配線を施
す。
このようにして製作された本発明の分離構造を
有するSiC MOSFETの特性を第2図に示す。こ
の図の特性はチヤネル長2.5μm、チヤネル幅620μ
mのトランジスタの場合である。Si基板1が真性
となり導電性の高くなるような高温においても、
n型SiC3とp型SiC2が空乏層により分離され
ているため、Si基板1を通つて流れるソース4A
とドレイン4B間の電流を防ぐことができ、高温
においてもMOSFETが動作する。
有するSiC MOSFETの特性を第2図に示す。こ
の図の特性はチヤネル長2.5μm、チヤネル幅620μ
mのトランジスタの場合である。Si基板1が真性
となり導電性の高くなるような高温においても、
n型SiC3とp型SiC2が空乏層により分離され
ているため、Si基板1を通つて流れるソース4A
とドレイン4B間の電流を防ぐことができ、高温
においてもMOSFETが動作する。
n型SiC3の膜厚の不純物添加量を変えること
によつてエンハンスメント型のMOSFETも作成
可能である。
によつてエンハンスメント型のMOSFETも作成
可能である。
[発明の効果]
以上説明したように本発明は、Si基板上に1層
以上の第1のSiC層と、この第1の層と性質の異
なる第2のSiC層とから成る構造において、第2
のSiC層にデバイスを形成するもので、高温動作
時においてもSi基板の電気的性質が第2のSiC層
のデバイスに影響するのを、第1のSiC層が防ぐ
ことによつて、所望のSiCデバイス特性を得るこ
とができるという効果を有するものである。
以上の第1のSiC層と、この第1の層と性質の異
なる第2のSiC層とから成る構造において、第2
のSiC層にデバイスを形成するもので、高温動作
時においてもSi基板の電気的性質が第2のSiC層
のデバイスに影響するのを、第1のSiC層が防ぐ
ことによつて、所望のSiCデバイス特性を得るこ
とができるという効果を有するものである。
第1図A,B,Cは、本発明の実施例を説明す
るための部分断面図、第2図は、本発明の構造を
有する実施例の電流電圧特性を説明するための図
である。 図中、1はSi基板、2はp型SiC、3はn型
SiC、4は多結晶Si、4Aはソース、4Bはドレ
イン、5AはSiO2(ゲート酸化膜)、5BはSiO2、
6はゲート電極である。
るための部分断面図、第2図は、本発明の構造を
有する実施例の電流電圧特性を説明するための図
である。 図中、1はSi基板、2はp型SiC、3はn型
SiC、4は多結晶Si、4Aはソース、4Bはドレ
イン、5AはSiO2(ゲート酸化膜)、5BはSiO2、
6はゲート電極である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 シリコン基板上に被着した第1導電形の第1
の炭化シリコン層と、 前記第1の炭化シリコン層に被着した前記第1
の炭化シリコン層と逆導電形の第2の炭化シリコ
ン層とからなる構成において、 前記第2の炭化シリコン層にデバイスを形成す
ることを特徴とする炭化シリコンデバイスの基板
構造。 2 シリコン基板上に被着した6H結晶形を有す
る第1の炭化シリコン層と、 前記第1の炭化シリコン層に被着した3C形結
晶を有する第2の炭化シリコン層とからなる構成
において、 前記第2の炭化シリコン層にデバイスを形成す
ることを特徴とする炭化シリコンデバイスの基板
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4687586A JPS62204519A (ja) | 1986-03-04 | 1986-03-04 | 炭化シリコンデバイスの基板構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4687586A JPS62204519A (ja) | 1986-03-04 | 1986-03-04 | 炭化シリコンデバイスの基板構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62204519A JPS62204519A (ja) | 1987-09-09 |
JPH0556849B2 true JPH0556849B2 (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=12759520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4687586A Granted JPS62204519A (ja) | 1986-03-04 | 1986-03-04 | 炭化シリコンデバイスの基板構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62204519A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01258467A (ja) * | 1988-04-08 | 1989-10-16 | Fujitsu Ltd | 半導体装置の製造方法 |
SG10201600407SA (en) * | 2009-02-20 | 2016-02-26 | Semiconductor Energy Lab | Semiconductor device and manufacturing method of the same |
JP6781293B2 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-11-04 | エア・ウォーター株式会社 | 半導体装置 |
-
1986
- 1986-03-04 JP JP4687586A patent/JPS62204519A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62204519A (ja) | 1987-09-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |