JP2005033030A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電極の断線,電気抵抗の局部的増大,エレクトロマイグレ−ションなどを抑制するための半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 高抵抗SiC層2の形成、pウェル領域3の形成、チャネル層5のエピタキシャル成長を順次行なった後、チャネル層5及びpウェル領域3の一部にp+ コンタクト領域4を形成し、p+ コンタクト領域4の上方を開放した注入マスクを用いて、p+ コンタクト領域4の側部を囲むソース領域6を形成し、その後に、ソース領域6及びp+ コンタクト領域4に跨るソース電極8を形成する。ソース電極8の下地における段差がほとんどないので、ソース電極8のエレクトロマイグレーション,断線,電気的抵抗の局部的増大などの発生が抑制される。
【選択図】 図2
【解決手段】 高抵抗SiC層2の形成、pウェル領域3の形成、チャネル層5のエピタキシャル成長を順次行なった後、チャネル層5及びpウェル領域3の一部にp+ コンタクト領域4を形成し、p+ コンタクト領域4の上方を開放した注入マスクを用いて、p+ コンタクト領域4の側部を囲むソース領域6を形成し、その後に、ソース領域6及びp+ コンタクト領域4に跨るソース電極8を形成する。ソース電極8の下地における段差がほとんどないので、ソース電極8のエレクトロマイグレーション,断線,電気的抵抗の局部的増大などの発生が抑制される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、高耐圧、大電流用に使用される炭化珪素半導体パワーデバイスに関する。
従来より、パワーデバイスは高耐圧で大電流を流す半導体素子であることから、低損失であることが望まれている。従来は、シリコン(Si)基板を用いたパワーデバイスが主流であったが、近年、SiとCとが1:1の成分比で結合してなる半導体材料であるSiC(炭化珪素)基板を用いたパワーデバイスが注目され、開発が進められている。SiCはシリコンに比べ材料自体の絶縁破壊電界が1桁高いので、pn接合部やショットキー接合部における空乏層を薄くしても高い逆耐圧を維持することができる。そこで、SiC基板を用いると、デバイスの厚さを薄く、また、ドーピング濃度を高めることができるために、SiC基板は、オン抵抗が低く、高耐圧低損失のパワーデバイスを形成するための基板材料として期待されている。ここで、SiC基板には、SiCとは異なる材料からなる基板上に、SiC結晶層をエピタキシャル成長させたものをも含むものとする。なお、「SiC」で表わされる炭化珪素は、「Si:C」で表されるCを微量(数%以下)含んだシリコンとは、物理的,化学的性質が異なる材料である。
ところが、SiC基板を用いたMISFETは、シリコン基板を用いたMISFETに比べ、チャネル層におけるキャリアの移動度が低いという欠点がある。これはシリコンの熱酸化膜が純粋な酸化シリコンであるのに対し、SiC基板上の熱酸化膜は、その内部に炭素が残留していて、熱酸化膜とSiC層(半導体層)との界面における界面準位が多いためである。
そこで、最近では、この欠点を克服するために、SiC基板を用いたMISFETとして、通常の反転型MISFETでなく、蓄積型MISFETが提案されている。たとえば、特許文献1には、このようなSiC基板を用いた蓄積型MISFETとして、表面部のチャネル層をエピタキシャル成長させた二重注入MISFETが開示されている。
図5は、従来のSiC基板を用いた蓄積型MISFET,かつ,二重注入型MISFETの構造を示す断面図である。
図5に示すように、この二重注入型MISFETは、SiC基板131と、SiC基板131上に設けられた高抵抗SiC層132と、高抵抗SiC層132の表面部の一部にp型不純物イオンを注入して形成されたpウェル領域133と、pウェル領域133及び高抵抗SiC層132の上面上に形成されたn型不純物を含むチャネル層135と、チャネル層135及びpウェル領域133の一部にn型不純物イオンを注入して形成されたソース領域136と、チャネル層135の表面上に設けられた熱酸化膜からなるゲート絶縁膜137と、ゲート絶縁膜137の上に設けられたゲート電極110と、ソース領域136を貫通してpウェル領域133に到達する溝の壁面上に設けられ、pウェル領域133及びソース領域137に接触するように設けられたソース電極138と、SiC基板131の裏面上にオーミック接触するように形成されたドレイン電極139とを備えている。
各々n型半導体層であるソース領域136と高抵抗SiC層132とは、n型半導体層であるチャネル層135を介して電気的に導通した状態となっている。ソース電極138とソース領域137およびpウェル領域133とは、互いにオーミック接触するように熱処理されている。SiC基板131とドレイン電極139とは互いにオーミック接触するように熱処理されている。
この従来のSiC基板を用いたMISFETは、ソース領域136,高抵抗SiC層132と同じn型半導体層であるので、チャネル層の反転を利用した反転型MISFET(一般的なMISFET)ではなく、チャネル層の蓄積状態を利用した蓄積型MISFETである。チャネル層を有する蓄積型MISFETは、反転型MISFETに比べ、MIS界面から離れた深い領域まで電流が流れることから、界面準位が多いMIS界面付近の領域の影響を受けにくいので、チャネル移動度(キャリアの移動度)が向上する。
また、通常、このような半導体装置のために用いるSiC基板としては、主面が公称されている結晶面(たとえば(0001)面など)からずれているオフ基板を用いる。その理由は、高抵抗SiC層132をエピタキシャル成長させる際に、オフ基板を用いると高抵抗SiC層132がステップフロー成長するので、高抵抗SiC層132の結晶性が向上するからである。
特開2001−144288号公報(第3−7頁、第5図−第10図)
安食恒雄 他、「半導体デバイスの信頼性技術」、日科技連株式会社、1988年(第201−204頁)
杉野 学 他、「コンタクト形成にRIEを使用したオーミック電極の特性」、SiC及び関連ワイドギャップ半導体研究会第9回予稿集、応用物理学会「SiC及び関連ワイドギャップ半導体研究会」、2000年(第74頁)
しかしながら、上記従来のSiC基板を用いた半導体装置においては、電極や上層配線等の導体部材の下地に段差が生じるので、その上の導体部材にエレクトロマイグレーションによる故障がおこりやすく、半導体装置の信頼性が低いという不具合があった。エレクトロマイグレーションとは、導体部材中を流れる電子流によって引き起こされる、導体部材中の金属イオンの輸送現象であり、導体部材の電気抵抗が局部的に高くなったり、極端な場合には導体部材が断線するおそれがある。
また、一般に、段差を有する面上に形成された導体部材は、段差部分で薄くなって断面積が小さくなるため、電流密度が局所的に大きくなり、その結果、局所的に温度が上昇する。このような電流密度の分布,温度分布があるときに、金属イオン流の不均一がおこり、導体部材の金属が不足する部分では、ボイドが発生し、金属が蓄積する場所ではヒロックやホイスカーが発生して配線間の短絡が生じるおそれがある(例えば非特許文献1参照)。
ここで、図5に示す従来のMISFETの構造を製造する際には、ソース領域136を貫通する溝を形成する必要があるので、ソース領域136の一部をRIEなどで除去する必要がある。ソース領域136は通常200nm〜300nmの厚みがあり、完全に除去するためにオーバーエッチングすることを考慮に入れると、溝の壁面には250nm以上の段差ができることになる。特に、段差がソース電極138の厚さよりも大きい場合には、ステップカバレジが悪ければ完全に断線する。
図6は、従来のMISFETの断面構造を示すSEM写真図である。同図に示すように、ソース電極の段差の上方に位置する部分(矢印参照)で、極端に薄くなっていることがわかる。
また、RIEによりソース領域136のエッチングを行なう際、エッチングされた領域の表面にプラズマイオンの衝撃によるダメージが入ったり、カーボン重合膜等が付着するなどして、エッチングされた領域の表面上に設けた電極は、良好なオーミック特性が得られず、コンタクト抵抗が増大するという不具合があった。特に、上述のようなダメージは1回の犠牲酸化によっても除去できないことが報告されている(例えば非特許文献2参照)。ソース電極138とソース領域136とのコンタクト抵抗は、オン抵抗に直接寄与するので、できるだけ低くする必要がある。また、ソース電極138とpウェル領域133との間のコンタクト抵抗は、ソース電極138とソース領域136との間のコンタクト抵抗ほど低くなくともよいが、ソース電極138とpウェル領域133とがショットキー接触であると、pウェル領域133の電位が安定せず、MISFETの閾値電圧が不安定になる。さらに、ソース領域136,pウェル領域133及び高抵抗SiC層132に形成される寄生バイポーラトランジスタがオンになって、MISFETの耐圧の低下を招くおそれもある。
本発明の目的は、ソース電極とその下地との良好なオーミック接触を実現するとともに、ソース電極の下地における段差をできるだけ小さくする手段を講ずることにより、信頼性の高い半導体装置およびその製造方法を提供するものである。
本発明の半導体装置は、炭化珪素層と、ウェル領域に囲まれる高濃度不純物拡散領域と、ウェル領域用のコンタクト領域と、炭化珪素層,ウェル領域及び高濃度不純物拡散領域の各一部に跨るチャネル層と、高濃度不純物拡散領域及びコンタクト領域に跨る電極とを設けるとともに、コンタクト領域の上面と高濃度不純物拡散領域の上面との段差が電極の厚さの1/2以下としたものである。
これにより、段差の上方における電極の一部が薄くなる現象を抑制することができる。すなわち、電極の一部における断線,電気抵抗の局部的増大,エレクトロマイグレーションなどの発生を抑制することができる。よって、信頼性の高い半導体装置が得られる。
コンタクト領域の上面と高濃度不純物拡散領域の上面との段差が実質的に0であることが好ましい。
電極とコンタクト領域とのオーミック接触を確保するためには、コンタクト領域の第2導電型不純物の濃度は、1×1019cm-3以上であることが好ましく、5×1019cm-3以上であることがより好ましい。
チャネル層が第1導電型不純物を含み、蓄積型MISFETとすることにより、チャネル移動度の高い半導体装置が得られる。
チャネル層は、キャリア走行領域として機能する複数の第1の半導体層と、上記第1の半導体層よりも高濃度のキャリア用不純物を含み上記第1の半導体層よりも膜厚が薄く上記第1の半導体層へのキャリアの供給が可能な複数の第2の半導体層とを積層して構成されている多重δドープ層を有していることが好ましい。
本発明の半導体装置の製造方法は、炭化珪素層の形成、ウェル領域の形成、チャネル層のエピタキシャル成長を順次行なった後、チャネル層及びウェル領域の一部に、高濃度の第2導電型不純物のイオン注入を行なって、コンタクト領域を形成し、その前後いずれかに、高濃度の第1導電型不純物のイオン注入を行なって、コンタクト領域の側部を囲む高濃度不純物拡散領域を形成し、その後に、高濃度不純物拡散領域及びコンタクト領域に跨る電極を形成する方法である。
この方法により、高濃度不純物拡散領域を貫通する溝を形成しなくてもよいので、コンタクト領域の上面と高濃度不純物拡散領域の上面との段差を電極の厚さの1/2以下にすることが容易となり、電極の一部における断線,電気抵抗の局部的増大,エレクトロマイグレーションなどの発生を抑制することができる。よって、信頼性の高い半導体装置を製造することができる。
高濃度不純物拡散領域へのイオン注入の際に、コンタクト領域の上方を開放した注入マスクを用い、コンタクト領域の第2導電型不純物の濃度よりも低濃度の第1導電型不純物を注入することにより、注入マスクを除去する際のオーバーエッチングを行なっても、コンタクト領域と高濃度不純物拡散領域との間における段差を実質的に0にすることができるので、特に信頼性の高い半導体装置が得られる。
ウェル領域へのイオン注入は、コンタクト領域の第2導電型不純物の濃度が1×1019cm-3以上になるように行なうことが好ましく、コンタクト領域の第2導電型不純物の濃度が5×1019cm-3以上になるように行なうことがより好ましい。
本発明の半導体装置及びその製造方法によると、電極の下地の段差を小さく抑制することができるので、電極の断線,局部的電気抵抗の増大,エレクトロマイグレーション等の発生を抑制することができ、信頼性の高い半導体装置を得ることができる。
本実施形態においては、バルクのSiC基板を用いた蓄積型の二重注入MISFET(半導体装置)に関する実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態である二重注入型MISFETの構造を示す断面図である。図1には、部分的な断面構造しか開示されていないが、MISFETの平面構造は、たとえば国際出願PCT/JP01/07810号の図2又は図5に開示されるような構造となっている。
図1に示すように、この二重注入型MISFETは、濃度が1×1018cm-3以上のn型不純物(ドーパント)を含む低抵抗のSiC基板1と、SiC基板1の主面上に設けられ、濃度が1×1015cm-3〜1×1016cm-3程度の不純物がドープされている高抵抗SiC層2と、高抵抗SiC層2の表面部の一部に濃度が1×1016cm-3から1×1018cm-3のp型不純物をドープして形成されたpウェル領域3と、pウェル領域3及び高抵抗SiC層2に跨って形成された多重δドープ層を含むチャネル層5と、チャネル層5及びpウェル領域3の一部に濃度が約5×1019cm-3のp型不純物をドープして形成されたp+ コンタクト領域4と、pウェル領域3及びチャネル層5の各一部に濃度が1×1018cm-3以上(たとえば1×1019cm-3程度)のn型不純物をドープして形成されたソース領域6と、チャネル層5の表面上に設けられた熱酸化膜からなるゲート絶縁膜7と、ゲート絶縁膜7の上に設けられたゲート電極10と、ソース領域6およびp+ コンタクト領域4の上面に接触するように設けられたソース電極8と、SiC基板1の裏面上にオーミック接触するように形成されたドレイン電極9とを備えている。
MISFETの動作時には、ソース電極8−ドレイン電極9間に所定の電圧が印加された状態で、ゲート電極10にしきい値電圧以上のバイアスが印加されると、ソース電極8からソース領域6を経てチャネル層5にキャリアが注入され、チャネル層5から高抵抗SiC層2,SiC基板1を経てドレイン電極9までキャリアが走行する。
高抵抗SiC層2とウェル領域3とソース領域6の表面は平坦化処理されており、この上にチャネル層5がエピタキシャル成長されている。チャネル層5は、キャリア走行領域として機能する第1の半導体層5aと、第1の半導体層5aよりも膜厚が薄く、第1の半導体層5aへのキャリアの供給が可能な高濃度のn型不純物を含む第2の半導体層5bとを交互に積層してなる多重δドープ層を有している。例えば、第1の半導体層5aにおける不純物の濃度が1×1016cm-3以下でその厚みが40nm程度であり、第2の半導体層5bにおける不純物の濃度が1×1017〜1×1018cm-3程度でその厚みが10nm程度である。例えば、チャネル層5の最下層を第1の半導体層5aとして、第1の半導体層5aと第2の半導体層5bを交互に三周期堆積し、最表層にさらに第1の半導体層5aを積層した構造である。この場合、第1の半導体層5aの厚みを40nm、第2の半導体層5bの厚みを10nmにすると、チャネル層5の厚さは190nmである。
各々n型半導体層であるソース領域6と高抵抗SiC層2とは、n型半導体層であるチャネル層5を介して電気的に導通した状態となっている。また、ソース電極8とソース領域6およびp+ コンタクト領域4とが互いにオーミック接触するように熱処理され、SiC基板1とドレイン電極9とが互いにオーミック接触するように熱処理されている。
図5に示す従来のMISFETにおいては、ソース領域136を貫通してpウェル領域133に到達する溝を設けて、溝の壁面に沿ってソース電極を形成していたので、ソース電極の一部において段差に起因する断線,電気抵抗の局部的増大,エレクトロマイグレーションなどの不具合が生じていた。それに対し、本実施形態のMISFET(半導体装置)によると、p+ コンタクト領域4とソース領域6との上面がほぼ平坦になっていて、両者間に段差がほとんどない(実質的に0である)ので、ソース電極8中に、段差に起因する,断線,局部的な電気抵抗の増大,エレクトロマイグレーションなどの発生を抑制することができる。よって、信頼性の高いMISFET(半導体装置)が得られることになる。
図2(a)〜(h)は、本実施形態の二重注入型MISFETの製造工程を示す図である。
まず、図2(a)に示す工程で、4H−SiCの(0001)面から8度のオフ角を持つオフ基板であるSiC基板1の主面上に、熱CVD等により、SiC基板1よりも低濃度のn型不純物を含む高抵抗SiC層2をエピタキシャル成長させる。このとき、例えば、原料ガスとしてシラン(SiH4 )とプロパン(C3 H8 )を、キャリアガスとして水素(H2 )を、ドーパントガスとして窒素(N2 )をそれぞれ用いる。例えば600V耐圧のMISFETを製造する場合には、高抵抗SiC層2の不純物濃度は1×1015cm-3〜1×1016cm-3であることが望ましく、その厚さは10μm以上であることが望ましい。
次に、図2(b)に示す工程で、エピタキシャル成長された高抵抗SiC層2の一部に、p型不純物(アルミニウム,ホウ素など)をイオン注入によりドープして、pウェル領域3を形成する。pウェル領域3の形成の際には、まず、厚さ3μm程度のシリコン酸化膜を高抵抗SiC層2の上面上に堆積し、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングによって、シリコン酸化膜のうちpウェル領域3を形成する部分のみに開口を設けて、注入マスクを形成する(図示せず)。そして、注入マスクの上方から開口内にイオン注入を行なう。その後、注入欠陥を低減するために、基板温度を500℃以上の高温に保ってアルミニウムまたはボロンのイオン注入を行ない、イオン注入の後、マスクとして用いたシリコン酸化膜をふっ酸によって除去する。pウェル領域3におけるp型不純物の濃度は、通常1×1017cm-3前後から1×1018cm-3であり、pウェル領域3の深さはピンチオフしないように1μm前後とする。
次に、図2(c)に示す工程で、たとえば熱CVDにより、pウェル領域3及び高抵抗SiC層2の上にチャネル層5をエピタキシャル成長させる。チャネル層5中の第2の半導体層5b(図1参照)の形成の際には、例えば、原料ガスとしてシラン(SiH4 )とプロパン(C3 H8 )を、キャリアガスとして水素(H2 )を、ドーパントガスとして窒素(N2 )をそれぞれ用いる。また、チャネル層5中の第1の半導体層5a(図1参照)の形成の際には、ドーパントガスを供給せずに、原料ガスとしてシラン(SiH4 )とプロパン(C3 H8 )を、キャリアガスとして水素(H2 )をそれぞれ供給する。この熱CVDを交互に繰り返すことにより、図1に示す多重δドープ層の構造を実現することができる。
次に、図2(d)に示す工程で、基板上に、注入マスクとなる厚さ1μm程度のシリコン酸化膜を堆積し、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングによって、シリコン酸化膜のうちp+ コンタクト領域4を形成する部分の上方に位置する部分を開放する開口を設ける。この注入マスクを用いて、pウェル領域3と後に形成されるソース電極とのコンタクトをとるために、チャネル層5及びpウェル領域3の表面部の一部に高濃度のp型不純物をイオン注入によってドープして、チャネル層5を貫通してpウェル領域3に到達するp+ コンタクト領域4を形成する。p+ コンタクト領域4の深さは350nm前後で、不純物の濃度は約5×1019cm-3以上である。このとき、イオン注入の方法は、pウェル領域3の形成と同じである。
次に、図2(e)に示す工程で、基板上に、注入マスクとなる厚さ1μm程度のシリコン酸化膜を堆積し、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングによって、シリコン酸化膜のうちソース領域6を形成する部分とp+ コンタクト領域4との上方に位置する部分を開放する開口を設ける。そして、この注入マスクを用いて、pウェル領域3の表面部の一部に高濃度のn型不純物をイオン注入によってドープして、p+ コンタクト領域4の両側部を囲むように、ソース領域6を形成する。そして、注入欠陥を低減するために、基板温度を500℃以上の高温に保って窒素またはリンのイオン注入を行ない、イオン注入の後、マスクとして用いたシリコン酸化膜をふっ酸によって除去する。ソース領域6における不純物の濃度は1×1019cm-3程度であり、p+ コンタクト領域4の不純物濃度よりは低い。このソース領域6に注入された不純物によって相殺されたp+ コンタクト領域4の不純物の濃度が約5×1019cm-3である。また、ソース領域6は、チャネル層5より深く、かつ、p+ コンタクト領域4よりは浅く、その深さは例えば300nm程度である。その後、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気中で1700℃程度で30分程度の活性化アニールを施す。
次に、図2(f)に示す工程で、チャネル層5,ソース領域6及びp+ コンタクト領域4の上にチャネル層5,ソース領域6及びp+ コンタクト領域4の露出している表面を熱酸化して、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜7を形成する。例えば、石英管中で基板を保持し、酸素を流量2.5(l/min)で石英管中に導入し、石英管内の温度を1180℃に保って2.5時間、熱酸化することで厚み約60nmの熱酸化膜を形成できる。
次に、図2(g)に示す工程で、SiC基板1の裏面にドレイン電極9を形成する。その際、ドレイン電極9として、例えば厚さ200nm程度のニッケル膜を、真空蒸着などによって堆積した後、アルゴンなどの不活性ガス中で1000℃程度,2分程度の熱処理を施す。この熱処理によって、ドレイン電極9はSiC基板1にオーミック接触する。
また、通常のフォトリソグラフィー,ウェットエッチングにより、ゲート絶縁膜7のうちソース領域6の上及びその周囲の上に位置する部分を除去してから、ソース領域6及びp+ コンタクト領域4に跨るソース電極8を形成する。その際、ソース電極8として、例えば厚さ100nm程度のニッケル膜を、真空蒸着などによって堆積する。その後、アルゴンなどの不活性ガス中で1000℃程度,2分程度の熱処理を施す。この熱処理によって、ソース電極8はソース領域6とp+ コンタクト領域4との双方にオーミック接触する。ソース電極8及びドレイン電極9のオーミック接触のための熱処理は、同時に行なってもよいし、個別に行なってもよい。
次に、図2(h)に示す工程で、ゲート絶縁膜7の上でソース電極8とは離間した位置にゲート電極10を形成する。その際、真空蒸着などにより、厚さ200nm程度のアルミニウム膜などを堆積した後、通常のフォトリソグラフィーとエッチングにより、アルミニウム膜をパターニングして、ゲート電極10を形成する。
その後の工程は図示しないが、ソース電極8及びゲート電極10を覆う層間絶縁膜として厚さ1μm程度のシリコン酸化膜を堆積し、RIE等により、層間絶縁膜を貫通してソース電極8およびゲート電極10に達するヴィアホールを形成した後に、厚さ2μm程度のアルミニウム膜を真空蒸着等で堆積し、通常のフォトリソグラフィー,エッチングによってパターニングすることにより、電極パッドや配線を形成する。このようにして、二重注入型MISFETが完成する。
本実施形態の製造方法によると、図2(d)に示す工程で、チャネル層5の表面からp型不純物のイオン注入を行ない、チャネル層5の表面からチャネル層5を貫通してpウェル領域3に達するp+ コンタクト領域4を形成しているので、p+ コンタクト領域4とソース領域6との間にほとんど段差を形成することなく、ソース電極8とp+ コンタクト領域4とをオーミック接触させることができる。
従来のMISFETでは、pウェル領域の中にソース領域形成のためのイオン注入を行なっているので、pウェル領域の不純物濃度は逆導電型の不純物を含むソース領域の実効キャリア濃度を十分高く保持しうる程度にしか濃くできない。そのため、ソース電極とpウェル領域とのコンタクト抵抗を小さくすることが困難であった。
一般に、ソース電極のn型SiC層へのオーミック接触は、例えばニッケルを用いて1000℃前後の熱処理を加えれば、n型SiC層におけるn型不純物の濃度をそれほど高くしなくても容易に実現することができる。それに対し、p型SiC層へのオーミック接触は、単に1000℃程度の熱処理をするだけではこれまで実現できていない。例えばP型SiCの不純物であるアルミニウムを電極に用いて1000℃程度の熱処理をすれば比較的容易にオーミック接触となるが、この場合はn型SiC層へのオーミック接触が実現できなくなる。
それに対し、本実施形態の製造方法では、ソース領域6のn型不純物濃度(1×1018cm-3)よりも高い濃度(5×1019cm-3)のp型不純物をp+ コンタクト領域4に導入することにより、後述するように、良好なオーミック接触を容易に実現することができることがわかった。
なお、n型のチャネル層5にp型不純物をイオン注入するので、p型不純物の濃度が低いとチャネル層5やソース領域6中のn型不純物によって相殺されて(補償されて)、実効的なp型キャリア濃度が低くなり、ソース電極とp+ コンタクト領域との良好なオーミック接触が実現できない。したがって、p+ コンタクト領域4のp型不純物濃度はチャネル層5の最も高いn型不純物濃度の10倍以上であることが好ましく、図2(a)〜(h)に示す製造方法においてはソース領域6の不純物濃度よりも高いことが好ましい。このようにすれば、チャネル層5中のn型不純物によって相殺されても十分に高いp型キャリア濃度が得られるので、従来のMISFETのように、ソース領域6をエッチングしなくても、ソース電極8とp+ コンタクト領域4とのオーミック接触を確保することができる。
また、ソース領域6のエッチングを行わずにソース電極8を形成するので、エッチングによるダメ−ジやコンタミネ−ションの付着の発生を伴わず、よって、ソース電極8とソース領域6及びp+ コンタクト領域4との良好なオーミック接触を実現することができるとともに、工程数の削減による製造コストの低減を図ることができる。
なお、本実施形態の製造工程中におけるソース領域6の形成のためのイオン注入は、p+ コンタクト領域4を注入マスクで覆った状態で行なうことも可能である。その場合には、p+ コンタクト領域4中のp型不純物濃度がソース領域6中のn型不純物によって相殺されることはないので、p+ コンタクト領域4中のp型不純物濃度がチャネル層5中の第2の半導体層5bのn型不純物によって相殺することだけを考慮すれば足りる。ただし、ソース領域6の形成のためのイオン注入を、p+ コンタクト領域4を注入マスクで覆った状態で行なう場合には、シリコン酸化膜をパターニングして、注入マスクを形成する際に、オーバーエッチングによって段差が生じるという不利益がある。その場合には、段差をソース電極の厚みの1/2以下に抑制すれば、断線,電気抵抗の局部的な増大,エレクトロマイグレーションなどの発生は一応抑制することができることが経験的にわかっている。具体的には、オーバーエッチングによる段差を50nm以下に抑制することが可能であるので、ソース電極8の厚みが100nm以下であればよい。
本実施形態の図2(a)〜(h)に示す製造方法では、ソース領域6のn型不純物濃度(1×1018cm-3)よりも高い濃度(5×1019cm-19)のp型不純物をp+ コンタクト領域4に導入することにより、ソース領域6の形成のためのn型不純物イオンの注入の際に、p+ コンタクト領域4の上方を開放した注入マスクを用いることができるので(図2(e)参照)、ソース電極8の下地に段差をほとんど形成することなく、ソース電極8とp+ コンタクト領域4との良好なオーミック接触を容易に実現することができる。すなわち、図2(e)に示す注入マスクのパターニング時におけるオーバーエッチングの際には、p+ コンタクト領域4とpウェル領域6とにおける不純物の導電型の相違や不純物濃度の差によって、p+ コンタクト領域4とpウェル領域6とではエッチングされる量が異なるので、小さな段差は生じうるが、エレクトロマイグレーション,断線,電気抵抗の局部的増大などの不具合を生じるほどの段差ではないので、この場合には、両者の段差は実質的には0とみなせる。よって、本実施形態の製造方法により、著効を発揮することができる。
また、本実施形態の製造工程における図2(d)に示す工程(p+ コンタクト領域4の形成工程)と、図2(e)に示す工程(ソース領域6の形成工程)とは順序を逆にしても、本実施形態と同様の効果を発揮することができる。そして、その場合にも、ソース領域6の形成のためのイオン注入は、p+ コンタクト領域4を形成しようとする領域を注入マスクで覆って行なうことも可能である。
本実施形態による蓄積型の二重注入型MISFETのチャネル移動度は、100cm2 /V・sec 以上と高く、オフ耐圧が600Vであった。ソース電極8とソース領域6との間の接触抵抗は、本実施形態のMISFETと同時にウェハに形成されたTLMパタ−ンを利用した測定では、1×10-5Ω・cm2 以下であった。
また、本実施形態のMISFETについて、ソース電極8とp+ コンタクト領域4との間の接触抵抗を、本実施形態のMISFETと同時にウェハに形成されたテストデバイスを用いて評価した。
図3は、本発明のMISFETの性能の評価のために用いたテストデバイス(MISFET)の構造を示す断面図である。同図に示すMISFETは、実施形態のMISFEとは、共通のSiC基板1と高抵抗SiC層2とを有している。そして、実施形態のMISFETにおけるpウェル領域3へのp型不純物イオン注入の際には、テストデバイス全体が注入マスクで覆われていて、pウェル領域は形成されない。そして、チャネル層5の形成の際には、テストデバイスにも多重δドープ層がエピタキシャル成長されている(図示せず)。そして、実施形態のMISFETにおけるp+ コンタクト領域4の形成の際に、テストデバイスのチャネル層及び高抵抗SiC層52の上部にも高濃度(5×1019cm-3程度)のp型不純物が導入され、図3に示す高濃度p型領域54が形成される。そして、高濃度p型領域54の上には、ゲート絶縁膜57が形成されており、さらに、ゲート絶縁膜57が除去された領域に、高濃度p型領域54にオーミック接触する2つのソース電極58(平面上のサイズ100μm×150μm)が互いに10μmの間隔をもって設けられている。
ここでは、このテストデバイスの2つのソース電極58間の電圧電流特性を測定し、オーミック接触部の電気抵抗を評価した。
図4は、テストデバイスの高濃度p型領域54のp型不純物濃度をパラメータとする,2つのソース電極58間の電流電圧特性を示す図である。高濃度p型領域54はp+ コンタクト領域4と同じ濃度のp型不純物を含んでいるので、図4からp+ コンタクト領域4が適正な電気抵抗特性を示すp型不純物濃度がわかることになる。図4からわかるように、p+ コンタクト領域4の不純物濃度が1×1018cm-3〜5×1018cm-3の範囲においては、電流が少なく電気抵抗が非常に大きい。そして、p+ コンタクト領域4の不純物濃度が1×1019cm-3になると、電流が増えて実用的に使用可能な電気抵抗(コンタクト抵抗)を有していることがわかる。さらに、p+ コンタクト領域4の不純物濃度が5×1019cm-3になると、電流が非常に多くなり非常に小さな電気抵抗(コンタクト抵抗)を有していることがわかる。TLM(Transmission Line Method)法によってコンタクト抵抗の値を求めたところ、不純物濃度が1×1019cm-3の場合、5×10-2Ω・cm2程度であるのに対し、不純物濃度が5×1019cm-3の場合、5×10-3Ω・cm2程度と、1桁低かった。
つまり、図1に示すMISFETにおけるp+ コンタクト領域4中のp型不純物濃度は、1×1019cm-3以上であることが好ましく、5×1019cm-3以上であることがより好ましい。
本実施形態のMISFETにおいては、チャネル層5に、不純物濃度が互いに異なる第1の半導体層5aと第2の半導体層5bとを積層してなるδドープ層を形成したが、均一な濃度のn型不純物がドープされたチャネル層を有していてもよい。その場合には、チャネル層のn型不純物濃度は1×1016cm-3〜5×1017cm-3程度が適正であり、チャネル層の厚みは200nm前後が適正である。あるいは、チャネル層の深さ方向に対して濃度分布を有するn型不純物を含むチャネル層を設けてもよい。
なお、本実施形態においては、ゲート絶縁膜として熱酸化膜を用いたが、CVD等によって堆積されたシリコン酸化膜,シリコン窒化膜などの絶縁膜、あるいは熱酸化膜と堆積絶縁膜とを積層した絶縁膜を用いてもよい。
また、本実施形態においては、SiCを利用した半導体装置として、nチャネルのMISFETを例にあげたが、SiC基板として低抵抗のp型基板を用いた場合には、半導体装置としてnチャネル型のIGBTを設けることができる。
また、SiC基板,高抵抗SiC層,チャネル層及びソース領域をp型領域とし、ウェル領域およびコンタクト領域をn型にすれば、半導体装置としてpチャネル型MISFETを設けることができる。
また、本発明は、ドレイン電極が裏面にある縦型MISFETを例にあげたが、ソース電極、ドレイン電極がともに基板表面にある、通常の横型MISFETに適用することができる。
本発明の半導体装置は、特に、大電力用のパワーデバイスや高周波デバイスにおけるMISFET,IGBTなどに利用することができる。
1 SiC基板
2 高抵抗SiC層
3 pウェル領域
4 p+ コンタクト領域
5 チャネル層
5a 第1の半導体層
5b 第2の半導体層
6 ソース領域
7 ゲート絶縁膜
8 ソース電極
9 ドレイン電極
10 ゲート電極
2 高抵抗SiC層
3 pウェル領域
4 p+ コンタクト領域
5 チャネル層
5a 第1の半導体層
5b 第2の半導体層
6 ソース領域
7 ゲート絶縁膜
8 ソース電極
9 ドレイン電極
10 ゲート電極
Claims (10)
- 基板の主面上に設けられた炭化珪素層と、
上記炭化珪素層の一部に設けられ、第1導電型不純物を含む高濃度不純物拡散領域と、 上記炭化珪素層の一部において上記高濃度不純物拡散領域の側部及び底部を囲むように設けられ、2導電型不純物を含むウェル領域と、
側部が上記高濃度不純物拡散領域に囲まれ、かつ、底部が上記ウェル領域に接触するように形成され、上記ウェル領域よりも高濃度の第2導電型不純物を含むコンタクト領域と、
上記炭化珪素層,上記ウェル領域及び上記高濃度不純物拡散領域の各一部に跨って設けられたチャネル層と、
上記高濃度不純物拡散領域及び上記コンタクト領域の各上面に接触するように設けられた電極と
を備え、
上記コンタクト領域の上面と上記高濃度不純物拡散領域の上面との段差が、上記電極の厚さの1/2以下である,半導体装置。 - 請求項1記載の半導体装置において、
上記コンタクト領域の上面と上記高濃度不純物拡散領域の上面との段差が実質的に0である,半導体装置。 - 請求項1又は2記載の半導体装置において
上記コンタクト領域の第2導電型不純物の濃度は、1×1019cm-3以上である,半導体装置。 - 請求項3記載の半導体装置において
上記コンタクト領域の第2導電型不純物の濃度は、5×1019cm-3以上である,半導体装置。 - 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
上記チャネル層は第1導電型不純物を含み、
蓄積型MISFETとして機能する,半導体装置。 - 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
上記チャネル層は、
キャリア走行領域として機能する複数の第1の半導体層と、上記第1の半導体層よりも高濃度のキャリア用不純物を含み上記第1の半導体層よりも膜厚が薄く上記第1の半導体層へのキャリアの供給が可能な複数の第2の半導体層とを積層して構成されている多重δドープ層を有している,半導体装置。 - 基板上に、第1導電型不純物を含む炭化珪素層を形成する工程(a)と、
上記炭化珪素層の一部に、第2導電型不純物のイオン注入を行なって、ウェル領域を形成する工程(b)と、
上記ウェル領域を含む上記炭化珪素層の上に、チャネル層をエピタキシャル成長させる工程(c)と、
上記工程(c)の後に、上記チャネル層及びウェル領域の一部に、上記ウェル領域よりも高濃度の第2導電型不純物のイオン注入を行なって、底部が上記ウェル領域に接触するコンタクト領域を形成する工程(d)と、
上記工程(c)の後で、上記工程(d)の前又は後に、高濃度の第1導電型不純物のイオン注入を行なって、上記コンタクト領域の側部を囲む高濃度不純物拡散領域を形成する工程(e)と、
上記工程(d)及び(e)の後に、上記高濃度不純物拡散領域及び上記コンタクト領域の各上面に接触する電極を形成する工程(f)と
を含む半導体装置の製造方法。 - 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
上記工程(e)では、上記コンタクト領域の上方を開放した注入マスクを用い、上記コンタクト領域の第2導電型不純物の濃度よりも低濃度の第1導電型不純物を注入する,半導体装置の製造方法。 - 請求項7又は8記載の半導体装置の製造方法において、
上記工程(d)では、上記コンタクト領域の第2導電型不純物の濃度が1×1019cm-3以上になるように、イオン注入を行なう,半導体装置の製造方法。 - 請求項9記載の半導体装置の製造方法において、
上記工程(d)では、上記コンタクト領域の第2導電型不純物の濃度が5×1019cm-3以上になるように、イオン注入を行なう,半導体装置の製造方法。
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JP2003271353A JP2005033030A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | 半導体装置及びその製造方法 |
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