JPH0556705B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、同報依頼フアクシミリから送信され
たフアクシミリ原稿を一旦蓄積した後、このフア
クシミリ原稿をマークシート上に記載された同報
宛先指定情報に基づいて複数の宛先へ同報配信す
ると共に、この同報配信後に同報結果情報を前記
同報依頼フアクシミリへ返信するフアクシミリ蓄
積同報装置に関する。

従来の技術 従来の通信結果情報を返信する機能を有するフ
アクシミリ装置の通信方法は、発信端末と着信端
末とを蓄積装置を有する交換機を介して接続さ
せ、発信端末からの情報である送信時刻、発信端
末番号、通信内容及び着信端末からの情報である
着信端末受信完了確認情報を上記蓄積装置内で蓄
積、合成することにより通信結果情報を作成し、
これを発信端末に返送するようにしている。

なお、このような技術は特公昭58−45225号公
報に詳しく記載されている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の通信結果情報を利用
するフアクシミリ装置における通信方法は（特公
昭58−45225号公報記載の技術）、発信端末と着信
端末との相互で着信端末が電文を着信した場合に
ついてのみ言及するものであり、複数の宛先端末
へ電文を同報配信するようなフアクシミリ蓄積同
報装置については利用することができなかつた。

これは、上記のような従来の技術の場合、送信
できたか否なかを判別するフアクシミリ端末は１
つであるため、通信結果情報の対象となるフアク
シミリ端末を特定する情報を通信結果情報に加え
なくても容易に把握することができるが、複数の
フアクシミリ端末へ同報配信する場合には、通信
結果情報の対象となるフアクシミリ端末が複数存
在するため、これらを特定する情報が必要となつ
てくるからである。

本発明は上記従来の課題を解決するために為さ
れたものであり、複数のフアクシミリ端末へ同報
配信する場合であつても同報結果情報を同報依頼
フアクシミリ端末に返信することができるフアク
シミリ蓄積同報装置を提供することを目的とす
る。

また、本発明は利用者が目視により瞬時に送信
が完了した宛先端末と送信できなかつた宛先端末
を認識することができる同報結果情報を返信する
ことができるフアクシミリ蓄積同報装置を提供す
ることを目的とする。

課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、同報依頼
フアクシミリ端末から送信された宛先指令用マー
クシートと電文とを受信する手段と、前記マーク
シート上にマーク欄に記入されるマークの有無を
検出し、この検出結果より複数の宛先端末を認識
し前記電文を認識された複数の宛先端末へ同報配
信する手段と、この同報配信後に、前記マークシ
ートのマークの有無により認識された宛先端末名
に対応する文字パターンを発生させ、この発生し
た文字パターンによる各宛先端末名を送信が完了
したグループと送信できなかつたグループとに区
分して同報結果情報を作成する結果情報作成手段
と、前記同報結果情報を前記同報依頼フアクシミ
リ端末へ返信する手段とを備えたものである。

作 用 本発明は上記の構成により、複数の宛先端末へ
同報配信する場合でも同報依頼者は同報配信処理
後に即座に同報結果情報を入手することができ、
しかもこの同報結果情報は各宛先端末を文字パタ
ーンで表示するとともに送信を完了したグループ
と送信できなかつたグループとに区分して表示す
るために依頼者は目視により瞬時に送信できなか
つた宛先端末を把握することができる。

実施例 第１図は本発明に係るフアクシミリ蓄積同報装
置が適用された同報システムの一実施例を示す概
略ブロツク図である。すなわち、第１図において
Ｍがフアクシミリ蓄積同報装置本体（以下、単に
同報装置という。）で、この同報装置Ｍに同報依
頼フアクシミリFAX1と複数の同報宛先FAXnが
交換機Ｓを介して接続されている。

同報装置Ｍは、受信チヤネル制御部１と、受付
制御部２と、記憶部３と、主制御部４と結果返送
制御部５と、同報配信制御部６と送信チヤネル制
御部７とから概ね構成されている。

次に、これら主制御部４、結果返送制御部５、
同報配信制御部６についてさらに詳しく説明す
る。

主制御部４は従来既知のもので、第２図のごと
く受付制御部２のインタフエース４１と、同報結
果レポートのフオーマツトを格納する同報結果フ
オーマツトメモリ４２と、宛先認識情報ｄを格納
するためのメモリ４３と、同報宛先FAXn等のダ
イアル番号メモリ４４と、当該制御部４全体を制
御する制御部４５と、同報時刻指定を行うための
時計４６と、同報配信制御部６のインタフエース
４７と、同報結果レポートのフオーマツト変更や
同報結果レポートの確認等を行うためのキーボー
ド付きCRT４８と、結果返送制御部５のインタ
フエース４９とを備えて成る。

結果返送制御部５は、第１図のようにキヤラク
タ発生部５１と画信号圧縮部５２の他に、画情報
（フアクシミリ原稿の全部または一部）を宛先認
識情報ｄに合成して同報結果レポートを生成する
切換部５３とを有してなり、この切換部５３は第
３図に示すように、主制御部４のインタフエース
５３１と、宛先認識情報ｄ（キヤラクタ情報）を
格納するためのキヤラクタ情報バツフア５３２
と、記憶部３内の画情報を読み出したり、消去し
たりする読み出し消去制御部５３３と、この制御
部５３３の制御によつて記憶部３内の画情報を格
納するバツフアメモリ５３４と、このバツフアメ
モリ５３４からの画情報を画信号圧縮部５２から
のキヤラクタ情報とを選択合成して同報結果レポ
ートを生成し、これを送信チヤネル制御部７に転
送する選択回路５３５と、前記主制御部５３１か
らの起動タイミング信号によつて前記読み出し消
去制御部５３３を制御するための制御部５３６
と、この制御部５３６の制御によつて呼出信号を
送信チヤネル制御部７へ転送するダイアル発呼制
御部５３７とから構成されている。

同報配信制御部６は、第４図に示すように、主
制御部４のインタフエース６１と、宛先認識情報
メモリ６２と、記憶部３内の画情報読み出しを制
御する読み出し制御部６３と、この制御部６３の
制御により記憶部３内の画情報を格納するバツフ
アメモリ６４と、当該同報配信制御部６全体を制
御するための成制御部６５と、不達宛先FAXnに
対するリトライ回数をカウントするリトライ回数
カウンタ６６と、リトライタイマ６７と、前記制
御部６５の制御により呼出信号を送信チヤネル制
御部７へ転送するダイアル発呼制御部６８とから
なり、前記バツフアメモリ６４から読み出された
画情報が送信チヤネル制御部７に転送される。

以上のように構成された本発明に係るフアクシ
ミリ蓄積同報装置の動作を説明する。

まず、同報配信する際に、同報依頼者は同報依
頼フアクシミリFAX１（以下、同報依頼FAX１
という。）に対し、同報配信すべきフアクシミリ
原稿と同報配信の宛先指定原稿（マークシート）
をセツトした後、同報依頼FAX１を起動する。

ここに、宛先指定原稿（以下、マークシートと
いう。）は、その一例を第６図に示すように、光
学式マーク読み取り装置（図示せず）等により読
み取り可能なシート本体１１の表面長手方向の一
側端に一定間隔置きに設けた複数のスタートマー
ク１２と、他側端に同様にして設けた複数のスト
ツプマーク１３と、これら両マーク１２，１３間
に適当間隔置きに設けた複数の同報宛先（第６図
の例では、Ａ支店、Ｃ工場、Ｍ出張所、Ｎ支店、
Ｐ工場を指定）や同報時刻指定（第６図の例では
21時30分を指定）等のマーク１４を有して成り、
同報依頼者が同図の例のように所望のマーク１４
を塗り潰すことにより、同報宛先指定情報が記入
されるものである。

前記同報依頼FAX１が起動すると、前記マー
クシートの同報宛先指定情報（以下、OMR情報
という。）が交換機Ｓを経て受信チヤネル制御部
１から受付制御部２に入力される。

しかして、前記画情報は書込信号ａに基づいて
記憶部３に一旦蓄積される。一方、前記OMR情
報は画信号復元部２１を経て宛先認識部２２に入
力され、同報宛先の認識識別が行われ、この同報
宛先認識結果情報ｄが主制御部４に入力される。

この主制御部４はさらに同報宛先認識結果情報
ｄを同報配信制御部６に転送する。そこで、同報
配信制御部６は読み出し信号ｂに基づき記憶部３
から前記画情報を読み出し、この画情報を前記同
報宛先認識結果情報ｄに基づいて、送信チヤネル
制御部７から各同報宛先フアクシミリFAXn（以
下、同報宛先FAXnという。）へ同報配信する。

一方、画情報の同報配信に引続いて、同報配信
の結果情報（以下、同報結果レポートという。）
が結果返送制御部５から送信チヤネル制御部７を
経て、前記同報依頼FAXnに返信される。

つまり、同報結果レポートはその一例を第５図
に示すように、主制御部４からの前記同報宛先認
識結果情報ｄを基に、キヤラクタ発生部５１及び
画信号圧縮部５２等からなる結果返送制御部５で
生成され、これがフアクシミリ信号に変換されて
送信チヤネル制御部７から同報依頼FAX１に返
信される。この同報結果レポートは第５図からも
明らかなように同報依頼者がマークシートの記入
欄を塗り潰すことにより指定した宛先端末名が文
字パターンに変換されて表示されているため、利
用者は目視により瞬時に送信した全ての宛先端末
名を認識することができる。

また、本実施例では同報結果レポートに電文の
情報を一部付加させることにより同報結果レポー
トの認識も容易なものとしている。

つまり、本実施例の同報装置Ｍでは、記憶部３
内の画情報は、同報配信制御部６を通して同報配
信した後、これを消去することなく、再度、結果
返送制御部５からの読み出し信号ｅに基づいてこ
れをバツフアメモリ５３４に取り込んでいる。

しかして、このバツフアメモリ５３４に取り込
まれた画情報（当該フアクシミリ原稿の全部また
は一部の情報）と、キヤラクタ発生部５１、画信
号圧縮部５２を経てきた宛先認識情報ｄとが切換
部５３の選択回路５３５で、予め設定されたフオ
ーマツトに従つて、合成される。

その後、当該結果返送制御部５の読み出し消去
制御部５３３からの消去信号ｆによつて、記憶部
３内の画情報が消去される。

このようにして合成された情報は前述のように
送信チヤネル制御部７から上述の第５図で示すよ
うな同報結果レポートとして同報依頼FAX１へ
返信される。

この同報結果レポートは所定の同報結果情報
（同図の１、同報依頼者〜６−２、不達宛先・不
達理由の各欄）の下部に、当該フアクシミリ原稿
の全部または一部が追加付記されたものであつ
て、一枚で構成される。また、送信が完了した宛
先端末のグループと送信ができなかつた宛先端末
のグループを区分してそれぞれの宛先端末はその
名称を文字パターンで表示する。第５図の例では
Ａ支店、Ｃ工場、Ｍ出張所が送信を完了したグル
ープであり、Ｎ支店、Ｐ工場が送信できなかつた
グループである。

このように、本発明による作成された同報結果
レポートは各宛先端末の名称の文字パターンで生
成し、送信が完了したグループと送信ができなか
つたグループとに区分して表示したため、利用者
は目視によつて瞬時に送信できなかつた宛先端末
を認識することができる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は、同
報配信後に、マークシートのマークの有無により
認識された宛先端末名に対応する文字パターンを
発生させ、この発生した文字パターンによる各宛
先端末名を送信が完了したグループと送信できな
かつたグループとに区分して同報結果情報を作成
する結果情報作成手段と、同報結果情報を同報依
頼フアクシミリ端末へ返信する手段とを備えたこ
とにより、複数の宛先端末へ同報配信する場合で
も同報依頼者は同報配信処理後に即座に同報結果
情報を入手することができ、しかもこの同報結果
情報は各宛先端末を文字ターンで表示するととも
に送信を完了したグループと送信できなかつたグ
ループとに区分して表示するために依頼者は目視
により瞬時に送信できなかつた宛先端末を把握す
ることができる。その結果、利用者にとつて極め
て利便性の高い装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るフアクシミリ蓄積同報装
置の一実施例を示す概略的ブロツク図、第２図は
第１図における主制御部の具体的構成の一例を示
すブロツク図、第３図は同じく結果返送制御部の
具体的構成の一例を示すブロツク図、第４図は同
じく同報配信制御部の具体的構成の一例を示すブ
ロツク図、第５図は同報結果レポートの一例を示
す説明図、第６図は宛先指定原稿の一例を示す説
明図である。 FAX１……同報依頼フアクシミリ、FAXn…
…同報宛先フアクシミリ、Ｓ……交換機、Ｍ……
フアクシミリ蓄積同報装置本体、１……受信チヤ
ネル制御部、２……受付制御部、３……記憶部、
４……主制御部、５……結果返送制御部、６……
同報配信制御部、７……送信チヤネル制御部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 同報依頼フアクシミリ端末から送信された宛
   先指令用マークシートと電文とを受信する手段
   と、前記マークシート上のマーク欄に記入される
   マークの有無を検出し、この検出結果より複数の
   宛先端末を認識し前記電文を認識された複数の宛
   先端末へ同報配信する手段と、この同報配信後
   に、前記マークシートのマークの有無により認識
   された宛先端末名に対応する文字パターンを発生
   させ、この発生した文字パターンによる各宛先端
   末名を送信が完了したグループと送信できなかつ
   たグループとに区分して同報結果情報を作成する
   結果情報作成手段と、前記同報結果情報を前記同
   報依頼フアクシミリ端末へ返信する手段とを備え
   たフアクシミリ蓄積同報装置。