JPH0556353U - 超仕上ヘッドの電動オシレーション装置 - Google Patents

超仕上ヘッドの電動オシレーション装置

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JPH0556353U
JPH0556353U JP2792U JP2792U JPH0556353U JP H0556353 U JPH0556353 U JP H0556353U JP 2792 U JP2792 U JP 2792U JP 2792 U JP2792 U JP 2792U JP H0556353 U JPH0556353 U JP H0556353U
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superfinishing
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heads
super
finishing
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仁 村越
誠 平岡
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 玉軸受けの外輪が疲労破壊する虞れを無く
し、高寿命で、かつ騒音を低減する。 【効果】 本体3に往復移動可能に設けられ、加工面に
圧接する砥石8を有する超仕上ヘッド6a,6bと、該
超仕上ヘッド6a,6bと本体3とを連結するばね手段
11a,11bとからなる振動系を、偏心軸13にころ
がり軸受け14を設けて前記超仕上ヘッド6a,6bに
摺接させることにより高速微振動させて超仕上加工する
超仕上ヘッドの電動オシレーション装置において、前記
ころがり軸受け14の外輪15の外周に補強リング16
を設けて、該補強リング16と超仕上ヘッド6a,6b
とを摺接させるようにした。かかる構成により、超仕上
げヘッド6a,6bから受ける反力は補強リング16に
よって分散され、外輪15が変形することはない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は超仕上ヘッドの電動オシレーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、円柱状のワークの外表面を超仕上加工する超仕上ヘッドの電動オシレー ション装置は、当該超仕上ヘッドとコイルスプリングとで振動系を構成し、超仕 上ヘッドにカムを摺接させることにより、振動系を高速微振動させるようになっ ている。前記カムとしては、偏心軸にころがり軸受け(玉軸受け又はころ軸受け )を設けたものが使用され、そのころがり軸受けの外輪を超仕上ヘッドに摺接さ せるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の電動オシレーション装置では、例えば図4に示すよう に、玉軸受け20の外輪21には超仕上ヘッド22より反力Fを受けるが、この 反力を受ける部分に玉23が位置したときは問題ないが、その玉23が移動して 反力を受ける部分に玉23が無いときには、図5に示すように、外輪21が変形 する。このようにして、外輪21が変形すると、玉23が円滑に移動しなくなる 。また、玉23の移動に伴って外輪21が出たり引っ込んだりする変形を繰り返 す結果、騒音が発生したり外輪21が疲労破壊する虞れがあった。 本考案はかかる問題点を解決することを課題とし、ころがり軸受けの外輪が疲 労破壊する虞れがなく、高い寿命で、かつ騒音の少ない超仕上ヘッドの電動オシ レーション装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案は、本体に往復移動可能に設けられ、加工面 に圧接する砥石を有する超仕上ヘッドと、該超仕上ヘッドと本体とを連結するば ね手段とからなる振動系を、偏心軸にころがり軸受けを設けて前記超仕上ヘッド に摺接させることにより高速微振動させて超仕上加工する超仕上ヘッドの電動オ シレーション装置において、 前記玉軸受けの外輪の外周に補強リングを設けて、該補強リングと超仕上ヘッ ドとを摺接させるようにしたものである。 前記補強リングは、厚さがころがり軸受けの内径の10〜40%未満(好まし くは10〜20%未満)のものを使用する。
【0005】
【作用】
前記構成によれば、ころがり軸受けの外輪は補強リングによって補強され、そ の補強リングが超仕上ヘッドと摺接する。したがって、超仕上げヘッドから受け る反力は補強リングによって分散され、外輪の変形は非常に小さくなる。
【0006】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に従って説明する。 図1,図2は本考案に係る超仕上ヘッドの電動オシレーション装置を示す。1 ,1は相互に近接して配置されて同方向に回転駆動可能に設けられた周知の一対 の鼓形キャリアロールで、それらの間に載置される円柱状のワーク2を回転させ つつ図1において矢印方向に移動させるようになっている。 フレーム構造からなる本体3には、2本のガイドバー4、5が平行に上下に配 設され、このガイドバー4、5には一対の超仕上ヘッド6a,6bが挿通されて おり、この一対の超仕上ヘッドはワーク2の進行方向に平行に往復移動可能にな っている。
【0007】 各超仕上ヘッド6a,6bには、ホルダ7に保持された複数の砥石8がワーク 2の進行方向に列設されている。また、各超仕上ヘッド6a、6bの移動方向に 直角な端面は摺接面9となっている。さらに、この摺接面9と反対側の端面と、 本体3の端板10との間には、コイルばね11a,11bが接続されている。こ れらのコイルばね11a,11bと超仕上ヘッド6a,6bとは振動系を構成し ている。 前記一対の超仕上ヘッド6a,6b間には、図示しない駆動モータによって回 転駆動する駆動軸12が、超仕上ヘッド6a,6bの振動方向と直角方向に設け られている。この駆動軸12には、図2に示すように、偏心軸部13が設けられ 、この偏心軸部13に玉軸受け14が固着されている。
【0008】 玉軸受け14の外輪15の外周には、補強リング16が嵌合され、この補強リ ング16が前記超仕上げヘッド6a,6bの摺接面9と摺接するようになってい る。 前記補強リング16の材質は、弾性率が21000kg/mm2程度であり、 硬度がロックウェル硬さのCスケールで60以上の金属、具体的には変形や摩耗 に強い焼入れ鋼(例えば、JISのSKS93)が好ましい。
【0009】 以上の構成からなる超仕上ヘッドの電動オシレーション装置において、 駆動軸12が図示しない駆動モータによって駆動すると、玉軸受け14が偏心運 動する。これにより、玉軸受け14が図1において左方に移動して回転している ときには、左側の超仕上ヘッド6aは、玉軸受け14の補強リング16に押圧さ れてコイルスばね11aの付勢力に抗して同図中左方向に移動する。一方、右側 の超仕上ヘッド6bは、コイルばね11bの付勢力により超仕上ヘッド6aと同 じ左方向に移動する。 同様にして、玉軸受け14が図1において右方に移動しているときには、超仕 上ヘッド6a,6bは共に右方向に移動する。
【0010】 このように、駆動軸12の偏心軸部13に固着された玉軸受け14は偏心運動 するに伴って、一対の超仕上ヘッド6a,6bは同方向に高速で微振動する。こ の結果、キャリアロール1、1上を回転しつつ移動するワーク2の外表面は、超 仕上ヘッド6a,6bの砥石8によって鏡面状に超仕上げされる。 この振動中に玉軸受け14は、図3に示すように、超仕上ヘッド6a,6bの 摺動面9から反力Fを受けるが、玉軸受け14の外輪15の周囲には補強リング 16が設けてあるので、反力Fは補強リング16によって分散され、反力Fが作 用する部分の裏側に玉17が無くても、外輪15は変形が非常に小さい。したが って、玉軸受け14の玉17は円滑に内輪と外輪の間を移動するので、外輪15 の変形を繰り返すようなことはなく、騒音が少なくなり、また疲労破壊もしにく くなり、寿命が長くなる。
【0011】 表1は、本考案者らによって行われた本考案の確認実験結果であり、玉軸受け の内径(50mm)に対する補強リング厚さの割合を変化させた場合の効果を示 す。
【表1】 玉軸受け内径に対する 補強リング 騒音低減効果 補強リング厚さの割合 の強度 の状態 40%(厚さ20mm)以上 強い 40%未満と変化なし 20〜40%未満(厚さ10〜20mm未満) やや強い 20%未満より効果上がる 10〜20%未満(厚さ5〜10mm未満) 最適 最適 5〜10%未満(厚さ2.5〜5mm未満) やや弱い 低い 5%(厚さ2.5mm)未満 弱い 効果なし この表1に示すように、玉軸受けの内径に対する補強リング厚さの割合が10 〜40%未満(好ましくは、10〜20%未満)である場合が、効果の上で最も 適していることが確認された。 なお、前記実施例では、ころがり軸受けとして玉軸受けを用いているが、ロー ラ軸受けを使用することも可能である。
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、カムを構成するころがり軸 受けの外輪はその外周が補強リングによって補強されているので、超仕上ヘッド の摺接面から受ける反力に対して変形することがないため、内外輪間の転動体は 円滑に移動して騒音が少なくなるうえ、外輪の疲労破壊等の虞れがなく、高い寿 命となる等の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る電動オシレーション装置の正面
図である。
【図2】 図1のI−I線断面図である。
【図3】 図1の電動オシレーション装置に用いられる
玉軸受けの部分拡大図である。
【図4】 従来の電動オシレーション装置に用いられる
玉軸受けの部分拡大図である。
【図5】 図4の玉軸受けの変形時の部分拡大図であ
る。
【符号の説明】
3…本体、 6a,6b…超仕上ヘッド、 8…砥石、 11a,11b…コイルばね(ばね手段)、 13…偏心軸部、 14…玉軸受け(ころがり軸受け)、 15…外輪 16…補強リング。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に往復移動可能に設けられ、加工面
    に圧接する砥石を有する超仕上ヘッドと、該超仕上ヘッ
    ドと本体とを連結するばね手段とからなる振動系を、偏
    心軸にころがり軸受けを設けて前記超仕上ヘッドに摺接
    させることにより高速微振動させて超仕上加工する超仕
    上ヘッドの電動オシレーション装置において、 前記ころがり軸受けの外輪の外周に補強リングを設け
    て、該補強リングと超仕上ヘッドとを摺接させるように
    したことを特徴とする超仕上ヘッドの電動オシレーショ
    ン装置。
  2. 【請求項2】 前記補強リングの厚さは、ころがり軸受
    けの内径の10〜40%未満(好ましくは10〜20%
    未満)であることを特徴とする請求項1に記載の超仕上
    ヘッドの電動オシレーション装置。
JP2792U 1992-01-06 1992-01-06 超仕上ヘッドの電動オシレーション装置 Expired - Lifetime JP2568171Y2 (ja)

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JPH0556353U true JPH0556353U (ja) 1993-07-27
JP2568171Y2 JP2568171Y2 (ja) 1998-04-08

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010082744A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Ntn Corp 超仕上げ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010082744A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Ntn Corp 超仕上げ装置

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JP2568171Y2 (ja) 1998-04-08

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