JP2568171Y2 - 超仕上ヘッドの電動オシレーション装置 - Google Patents

超仕上ヘッドの電動オシレーション装置

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JP2568171Y2
JP2568171Y2 JP2792U JP2792U JP2568171Y2 JP 2568171 Y2 JP2568171 Y2 JP 2568171Y2 JP 2792 U JP2792 U JP 2792U JP 2792 U JP2792 U JP 2792U JP 2568171 Y2 JP2568171 Y2 JP 2568171Y2
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super
finishing head
oscillation device
electric oscillation
finishing
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仁 村越
誠 平岡
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は超仕上ヘッドの電動オシ
レーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、円柱状のワークの外表面を超仕上
加工する超仕上ヘッドの電動オシレーション装置は、当
該超仕上ヘッドとコイルスプリングとで振動系を構成
し、超仕上ヘッドにカムを摺接させることにより、振動
系を高速微振動させるようになっている。前記カムとし
ては、偏心軸にころがり軸受け(玉軸受け又はころ軸受
け)を設けたものが使用され、そのころがり軸受けの外
輪を超仕上ヘッドに摺接させるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の電動オシレーション装置では、例えば図4に示すよう
に、玉軸受け20の外輪21には超仕上ヘッド22より
反力Fを受けるが、この反力を受ける部分に玉23が位
置したときは問題ないが、その玉23が移動して反力を
受ける部分に玉23が無いときには、図5に示すよう
に、外輪21が変形する。このようにして、外輪21が
変形すると、玉23が円滑に移動しなくなる。また、玉
23の移動に伴って外輪21が出たり引っ込んだりする
変形を繰り返す結果、騒音が発生したり外輪21が疲労
破壊する虞れがあった。本考案はかかる問題点を解決す
ることを課題とし、ころがり軸受けの外輪が疲労破壊す
る虞れがなく、高い寿命で、かつ騒音の少ない超仕上ヘ
ッドの電動オシレーション装置を提供することを目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案は、本体に往復移動可能に設けられ、加工面
に圧接する砥石を有する超仕上ヘッドと、該超仕上ヘッ
ドと本体とを連結するばね手段とからなる振動系を、偏
心軸にころがり軸受けを設けて前記超仕上ヘッドに摺接
させることにより高速微振動させて超仕上加工する超仕
上ヘッドの電動オシレーション装置において、前記玉軸
受けの外輪の外周に補強リングを設けて、該補強リング
と超仕上ヘッドとを摺接させるようにしたものである。
前記補強リングは、厚さがころがり軸受けの内径の10
〜40%未満のものを使用する。
【0005】
【作用】前記構成によれば、ころがり軸受けの外輪は補
強リングによって補強され、その補強リングが超仕上ヘ
ッドと摺接する。したがって、超仕上げヘッドから受け
る反力は補強リングによって分散され、外輪の変形は非
常に小さくなる。
【0006】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に従って説明す
る。図1,図2は本考案に係る超仕上ヘッドの電動オシ
レーション装置を示す。1,1は相互に近接して配置さ
れて同方向に回転駆動可能に設けられた周知の一対の鼓
形キャリアロールで、それらの間に載置される円柱状の
ワーク2を回転させつつ図1において矢印方向に移動さ
せるようになっている。フレーム構造からなる本体3に
は、2本のガイドバー4、5が平行に上下に配設され、
このガイドバー4、5には一対の超仕上ヘッド6a,6
bが挿通されており、この一対の超仕上ヘッドはワーク
2の進行方向に平行に往復移動可能になっている。
【0007】各超仕上ヘッド6a,6bには、ホルダ7
に保持された複数の砥石8がワーク2の進行方向に列設
されている。また、各超仕上ヘッド6a、6bの移動方
向に直角な端面は摺接面9となっている。さらに、この
摺接面9と反対側の端面と、本体3の端板10との間に
は、コイルばね11a,11bが接続されている。これ
らのコイルばね11a,11bと超仕上ヘッド6a,6
bとは振動系を構成している。前記一対の超仕上ヘッド
6a,6b間には、図示しない駆動モータによって回転
駆動する駆動軸12が、超仕上ヘッド6a,6bの振動
方向と直角方向に設けられている。この駆動軸12に
は、図2に示すように、偏心軸部13が設けられ、この
偏心軸部13に玉軸受け14が固着されている。
【0008】玉軸受け14の外輪15の外周には、補強
リング16が嵌合され、この補強リング16が前記超仕
上げヘッド6a,6bの摺接面9と摺接するようになっ
ている。前記補強リング16の材質は、弾性率が210
00kg/mm2程度であり、硬度がロックウェル硬さ
のCスケールで60以上の金属、具体的には変形や摩耗
に強い焼入れ鋼(例えば、JISのSKS93)が好ま
しい。
【0009】以上の構成からなる超仕上ヘッドの電動オ
シレーション装置において、駆動軸12が図示しない駆
動モータによって駆動すると、玉軸受け14が偏心運動
する。これにより、玉軸受け14が図1において左方に
移動して回転しているときには、左側の超仕上ヘッド6
aは、玉軸受け14の補強リング16に押圧されてコイ
ルスばね11aの付勢力に抗して同図中左方向に移動す
る。一方、右側の超仕上ヘッド6bは、コイルばね11
bの付勢力により超仕上ヘッド6aと同じ左方向に移動
する。同様にして、玉軸受け14が図1において右方に
移動しているときには、超仕上ヘッド6a,6bは共に
右方向に移動する。
【0010】このように、駆動軸12の偏心軸部13に
固着された玉軸受け14は偏心運動するに伴って、一対
の超仕上ヘッド6a,6bは同方向に高速で微振動す
る。この結果、キャリアロール1、1上を回転しつつ移
動するワーク2の外表面は、超仕上ヘッド6a,6bの
砥石8によって鏡面状に超仕上げされる。この振動中に
玉軸受け14は、図3に示すように、超仕上ヘッド6
a,6bの摺動面9から反力Fを受けるが、玉軸受け1
4の外輪15の周囲には補強リング16が設けてあるの
で、反力Fは補強リング16によって分散され、反力F
が作用する部分の裏側に玉17が無くても、外輪15は
変形が非常に小さい。したがって、玉軸受け14の玉1
7は円滑に内輪と外輪の間を移動するので、外輪15の
変形を繰り返すようなことはなく、騒音が少なくなり、
また疲労破壊もしにくくなり、寿命が長くなる。
【0011】表1は、本考案者らによって行われた本考
案の確認実験結果であり、玉軸受けの内径(50mm)
に対する補強リング厚さの割合を変化させた場合の効果
を示す。
【表1】 玉軸受け内径に対する 補強リング 騒音低減効果 補強リング厚さの割合 の強度 の状態 40%(厚さ20mm)以上 強い 40%未満と変化なし 20〜40%未満(厚さ10〜20mm未満) やや強い 20%未満より効果上がる 10〜20%未満(厚さ5〜10mm未満) 最適 最適 5〜10%未満(厚さ2.5〜5mm未満) やや弱い 低い 5%(厚さ2.5mm)未満 弱い 効果なし この表1に示すように、玉軸受けの内径に対する補強リ
ング厚さの割合が10〜40%未満(好ましくは、10
〜20%未満)である場合が、効果の上で最も適してい
ることが確認された。なお、前記実施例では、ころがり
軸受けとして玉軸受けを用いているが、ローラ軸受けを
使用することも可能である。
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
によれば、カムを構成するころがり軸受けの外輪はその
外周が補強リングによって補強されているので、超仕上
ヘッドの摺接面から受ける反力に対して変形することが
ないため、内外輪間の転動体は円滑に移動して騒音が少
なくなるうえ、外輪の疲労破壊等の虞れがなく、高い寿
命となる等の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る電動オシレーション装置の正面
図である。
【図2】 図1のI−I線断面図である。
【図3】 図1の電動オシレーション装置に用いられる
玉軸受けの部分拡大図である。
【図4】 従来の電動オシレーション装置に用いられる
玉軸受けの部分拡大図である。
【図5】 図4の玉軸受けの変形時の部分拡大図であ
る。
【符号の説明】
3…本体、 6a,6b…超仕上ヘッド、 8…砥石、 11a,11b…コイルばね(ばね手段)、 13…偏心軸部、 14…玉軸受け(ころがり軸受け)、 15…外輪 16…補強リング。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に往復移動可能に設けられ、加工面
    に圧接する砥石を有する超仕上ヘッドと、該超仕上ヘッ
    ドと本体とを連結するばね手段とからなる振動系を、偏
    心軸にころがり軸受けを設けて前記超仕上ヘッドに摺接
    させることにより高速微振動させて超仕上加工する超仕
    上ヘッドの電動オシレーション装置において、 前記ころがり軸受けの外輪の外周に補強リングを設け
    て、該補強リングと超仕上ヘッドとを摺接させるように
    したことを特徴とする超仕上ヘッドの電動オシレーショ
    ン装置。
  2. 【請求項2】 前記補強リングの厚さは、ころがり軸受
    けの内径の10〜40%未満であることを特徴とする請
    求項1に記載の超仕上ヘッドの電動オシレーション装
    置。
JP2792U 1992-01-06 1992-01-06 超仕上ヘッドの電動オシレーション装置 Expired - Lifetime JP2568171Y2 (ja)

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JPH0556353U JPH0556353U (ja) 1993-07-27
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JP5316936B2 (ja) * 2008-09-30 2013-10-16 Ntn株式会社 超仕上げ装置

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