JP4812489B2 - ころ軸受軌道輪の超仕上げ加工装置 - Google Patents

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Description

この発明は、円すいころ軸受または円筒ころ軸受の内輪または外輪からなる軌道輪の転走面を加工する超仕上げ加工装置に関する。
ころ軸受の内輪または外輪の転走面は、断面が軸方向にストレート面、または断面が1種類の円弧形状となる単一クラウニング面、または断面が複数の円弧形状で繋ぎ併せた形状となる複合クラウニング面、または断面が対数曲線となる対数クラウニング面を有している。これらの面の超仕上げ加工は、円すい面または円筒面に垂直に配置された角形砥石を用いて、円すい面または円筒面に平行にトラバース動作(往復動作)および微振動動作を砥石に与え、かつ砥石を加圧することによって行なっていた。特許文献1および特許文献2にはこのような超仕上げ加工を行うための装置が開示されている。
特開2002−326153号公報 特開2004−209631号公報
上記の超仕上げ加工装置の場合、砥石のトラバース動作および微振動動作は円すい角度面または円筒面に平行になされる。また、砥石に対する加圧力は円すい角度面または円筒面に垂直に作用する。したがって、転走面が単一クラウニング面、複合クラウニング面、あるいは対数クラウニング面の場合、超仕上げ加工による研磨加工量は転走面の軸方向に対して不均一となり、軸方向中央部は除去量過大、軸方向端部は除去量過少となる。そのため軸方向形状が崩れ、均一な仕上げ面が得られないことがある。
図7(A)(B)は、従来装置によりクラウニング面を超仕上げ加工する場合の加工の状況を概念的に示し、(A)は単一クラウニング面を、(B)は複合クラウニング面を加工する場合をそれぞれ示している。図において、砥石ホルダー100に保持された砥石101は、軸回転する被加工ワークとしての軌道輪102の表面(転走面)に対して矢示のように平行にトラバース動作および微振動動作しながら作用し、また、砥石101の中心線101aに沿うよう軌道輪102の表面に垂直に加圧された状態で超仕上げ加工がなされる。このような加工にあっては、上述のように軌道輪102における軸方向中央部表面102aは、除去量過大で平坦になり易く(2点鎖線で示す目的形状との差を参照)、また軸方向端部表面102bは除去量過少となって図のような粗面となる傾向があった。このような傾向は対数クラウニング面の加工においてもみられ、ころ軸受の軌道輪転走面におけるクラウニング面を超仕上げ加工する上での問題点とされていた。
この発明は、これらの課題を解消することを目的としたものであり、ころ軸受の転走面におけるクラウニング面に対し、軸方向に形状崩れのない仕上げ加工を施すことができるころ軸受軌道輪の超仕上げ加工装置を提供するものである。
この発明のころ軸受軌道輪の超仕上げ加工装置は、ころ軸受の内輪または外輪からなる軌道輪の転走面を加工する超仕上げ加工装置であって、所定位置に保持された軌道輪の転走面と平行に進退自在なトラバース動作要素と、このトラバース動作要素上に正逆に旋回自在に設置されて旋回中心が前記トラバース動作要素の進退動作により前記軌道輪の転走面の両端を結んだ直線上を移動する旋回動作要素と、この旋回動作要素上に微振動可能に設置された微振動動作要素と、この微振動動作要素上に設置されて前記転走面に接する超仕上げ用の砥石を砥石中心軸が前記旋回中心に対して垂直となる姿勢で保持し前記砥石中心軸の方向に前記転走面側へ砥石を加圧する砥石加圧手段と、前記トラバース動作要素を進退させるトラバース駆動源と、前記旋回動作要素を正逆に旋回させる旋回駆動源と、砥石中心軸が前記転走面に形成されたクラウニング面の法線方向を常に維持するように前記トラバース駆動源と前記旋回駆動源とを同期させる同期手段とを備え、前記砥石加圧手段は、砥石を保持する砥石ホルダーと、この砥石ホルダーに連結され前記前記転走面側へ砥石を加圧する加圧源とからなり、前記同期手段によるトラバース駆動源と前記旋回駆動源とを同期させる同期制御を行うものとして、砥石を、転走面の各部位の面形状に対して一定角度で作用させると共に、前記法線方向に、前記砥石加圧手段によって砥石を加圧して、砥石を、転走面の各部位の面形状に対して一定の力で作用させたことを特徴とする。
この構成によると、砥石はトラバース動作要素の動作によって軌道輪の転走面と平行にトラバースされる。また、旋回動作要素の動作によって正逆に旋回され、この旋回動作とトバース動作の進退動作とが複合して、旋回中心が軌道輪の転走面上を移動し、かつ前記微振動動作要素によって微振動が与えられる。この場合、砥石の旋回は、トラバース駆動源と旋回駆動源とを同期させる同期手段によって砥石中心軸が前記転走面に形成されたクラウニング面の法線方向を常に維持するようになされ、しかも、砥石は砥石加圧手段によって砥石中心軸の方向に転走面側へ加圧される。そのため、砥石は、転走面の各部位の面形状に対して一定角度および一定の力で作用し、研磨加工量は転走面の軸方向に対して均一となる。したがって、軸方向中央部が除去量過大となったり、軸方向端部が除去量過少となったりするようなことがなく、軸方向に形状崩れのない超仕上げ加工面が得られる。
この発明において、前記微振動動作要素の微振動の方向を、前記砥石中心軸および旋回中心に対して垂直となる方向としても良い。この構成によると、砥石中心軸が前記転走面に形成されたクラウニング面の法線方向を常に維持するよう、砥石の旋回がなされることと相俟って、微振動の方向が常に法線に直交する方向、すなわち、クラウニング面の接線方向となり、これによって面形状に応じた均一かつ緻密な加工がなされる。
また、この発明において、前記クラウニング面は、断面が単一の円弧となる単一クラウニング面、または断面が複数の円弧を繋ぎ併せた形状となる複合クラウニング面、または断面が対数曲線となる対数クラウニング面としても良い。ころ軸受の軌道輪における転走面のこのようなクラウニング面の種々の形状の加工を、この発明の超仕上げ加工装置を用いて行うことにより、軸方向に形状崩れのない均一な超仕上げ加工面を得ることができる。
この発明のころ軸受軌道輪の超仕上げ加工装置は、所定位置に保持された軌道輪の転走面と平行に進退自在なトラバース動作要素と、このトラバース動作要素上に正逆に旋回自在に設置されて旋回中心が前記トラバース動作要素の進退動作により前記軌道輪の転走面の両端を結んだ直線上を移動する旋回動作要素と、この旋回動作要素上に微振動可能に設置された微振動動作要素と、この微振動動作要素上に設置されて前記転走面に接する超仕上げ用の砥石を砥石中心軸が前記旋回中心に対して垂直となる姿勢で保持し前記砥石中心軸の方向に前記転走面側へ砥石を加圧する砥石加圧手段と、前記トラバース動作要素を進退させるトラバース駆動源と、前記旋回動作要素を正逆に旋回させる旋回駆動源と、砥石中心軸が前記転走面に形成されたクラウニング面の法線方向を常に維持するように前記トラバース駆動源と前記旋回駆動源とを同期させる同期手段とを備え、前記砥石加圧手段は、砥石を保持する砥石ホルダーと、この砥石ホルダーに連結され前記前記転走面側へ砥石を加圧する加圧源とからなり、前記同期手段によるトラバース駆動源と前記旋回駆動源とを同期させる同期制御を行うものとして、砥石を、転走面の各部位の面形状に対して一定角度で作用させると共に、前記法線方向に、前記砥石加圧手段によって砥石を加圧して、砥石を、転走面の各部位の面形状に対して一定の力で作用させたから、この装置を用いてころ軸受軌道輪の超仕上げ加工を行うと、砥石は、転走面の各部位の面形状に対して一定角度および一定の力で作用し、研磨加工量は転走面の軸方向に対して均一となる。その結果、軸方向中央部が除去量過大となったり、また、軸方向端部が除去量過少となったりするようなことがなく、転走面の軸方向に形状崩れのない超仕上げ加工面が得られる。
この発明の一実施形態を図1ないし図6と共に説明する。図1に示すように、この超仕上げ加工装置Aは、円すいころ軸受の内輪である軌道輪1のテーパ面からなる転走面1aを砥石5で超仕上げ加工するものである。この超仕上げ加工装置Aは、被加工物である軌道輪1を所定位置に保持する支持機構11と、この支持機構11に保持された軌道輪1の転走面1aと平行な方向(X方向)に進退自在なトラバース動作要素2と、このトラバース動作要素2上に所定位置の旋回中心O回りに正逆に旋回自在に設置された旋回動作要素3とを備える。上記旋回中心Oとなる所定位置は、トラバース動作要素2の進退動作により軌道輪1の転走面1aの両端を結んだ直線(図5(A)の直線L1、または、同図(B)の直線L2)上、あるいは転走面1a上を移動する位置とされる。この旋回動作要素3上に、微振動動作要素4が微振動可能に設置され、この微振動動作要素4上に砥石加圧手段6が設置される。砥石加圧手段6は、軌道輪1の転走面1aに接する超仕上げ用の砥石5を、砥石中心軸5aが前記旋回中心Oに対して垂直となる姿勢で保持し、前記砥石中心軸5aの方向に前記転走面1a側へ砥石5を加圧するものである。
トラバース動作要素2は矩形のトラバース台からなり、固定の基台(図示せず)に対して、ガイド軸2dにより進退自在に案内され、駆動モータからなるトラバース駆動源2aにより、送りねじ機構2bを介して進退動作させられる。送りねじ機構2bは、ボールねじ等からなり、そのナット2bbがトラバース動作要素2に固定され、ねじ軸2baがトラバース駆動源2aに結合されて回転駆動される。
旋回動作要素3は旋回テーブルからなり、トラバース動作要素2上に、前記旋回中心O回りで正逆に旋回自在なように、支軸(図示せず)を介して設置されている。前記支軸は、トラバース動作要素2に設けられたものであっても、旋回動作要素3に設けられたものであっても良い。旋回動作要素3は、前記旋回中心Oを曲率中心とする円弧ギヤ3bがコーナー部に形成され、この円弧ギヤ3bに噛合するピニオンギヤ3dを介して旋回駆動源3cにより正逆により旋回駆動される。旋回駆動源3cは、トラバース動作要素2上に設置された電気モータからなり、ピニオンギヤ3dが出力軸に接続されている。旋回駆動源3cの駆動により、旋回動作要素3は、所定の角度範囲内で矢印Yのように旋回中心Oを中心として、トラバース動作要素2の上面と平行な面域で正逆に旋回する。
旋回駆動源3cとトラバース駆動源2aとは、制御手段である同期手段10に電気的に接続されており、この同期手段10によって、砥石中心軸5aが前記転走面1aに形成されたクラウニング面の法線方向を常に維持するように両駆動源2a,3cの駆動が同期制御される。
なお、上記旋回中心Oは、砥石5の先端の前記転走面1aに対する作用点とされ、トラバース動作要素2の進退動作と旋回動作要素3の旋回動作とが同期手段10によって同期制御されて、旋回中心Oが内輪1の転走面1aの両端を結んだ直線(図5(A)の直線L1、または、同図(B)の直線L2)上、あるいは転走面1a上を移動する。
微振動動作要素4は微振動動作テーブルからなり、図2に示すように旋回動作要素3に設置された2本の平行なガイド棒4a,4aに進退自在に案内される。微振動動作要素4は裏面に一対の振動体4b,4bが設けられており、これら振動体4b,4bが両ガイド棒4a,4a上に跨ってスライド自在に支持されている。微振動動作要素4を微振動させる微振動駆動機構4fは、カム軸4cに設けられて互いに反対方向に偏心する一対の偏心カム4d,4dと、カム軸4cを回転させる電気モータ等の駆動源(図示せず)とからなる。上記偏心カム4d,4dは、上記振動体4b,4bの間に配置され、カム軸4cが回転することで、振動体4b,4bと共に微振動動作要素4に、所定範囲の進退動作からなる微振動を生じさせる。微振動動作要素4の微振動の方向Zは、砥石中心軸5aおよび旋回中心Oに垂直となる方向とされる。上記振動体4b,4bは、復帰ばね4e,4eにより、偏心カム4d,4dに接するように付勢される。
砥石加圧手段6は、図3に示すように微振動動作要素4上に設置されており、砥石ホルダー6aとこの砥石ホルダー6aに連結された加圧源6bとからなる。砥石ホルダー6aは、砥石5を砥石中心軸5aが前記旋回中心Oに対して垂直となる姿勢で保持する。加圧源6bは、砥石ホルダ6aを介して砥石5を砥石中心軸5aの方向に軌道輪1の転走面1a側へ加圧するものである。加圧源6bはエアシリンダ等のシリンダ装置からなり、その伸縮ロッド6baが砥石ホルダー6aの後側に連結されている。砥石加圧手段6による加圧の方向は、砥石中心軸5aに沿った方向であるから、前記微振動動作要素4による微振動の方向Z(図2)および旋回中心Oに対して垂直となる方向である。
図4は、軌道輪1を支持する支持機構11を示す。この支持機構11は、軌道輪1の端面に接して軌道輪1をその軸心L回りに軸回転させるッキングプレート7と、軌道輪1をッキングプレート7に押付ける一対のプッシャーロール8と、軌道輪1を内径面で支持するシュー9とにより構成される。
砥石5は、このように回転支持された軌道輪1の転走面1aにクラウニング面を形成すべく、前記砥石加圧手段6によって、その先端作用部が軌道輪1の転走面1aに押しつけられる。なお、被加工物となる軌道輪1が外輪の場合は、上記シュー9による支持は、外輪の外径面においてなされ、砥石ホルダー6aは砥石5を外輪内に挿入してその内径面に作用させ得る形状のものが用いられる。
上記構成の超仕上げ加工装置Aを用いて軌道輪1の転走面1aを超仕上げ加工する方法について説明する。図5(A)は、転走面1aの断面が単一の円弧となる単一クラウニング面C1を超仕上げ加工する要領を示している。P1は、単一クラウニング面C1の曲率中心P1を示す。なお、この単一クラウニング面C1は、前工程の研削工程で形成されたものであり、この面C1を超仕上げする。この場合、旋回動作要素3の旋回速度とトラバース動作要素2のトラバース動作速度との関係を設定し、その設定速度情報に基づき同期手段10で同期制御させながら、トラバース駆動源2aと旋回駆動源3cとを正逆回転駆動させる。これにより、トラバース動作要素2を矢印X方向に往復動作させ、かつ旋回動作要素3を旋回中心Oの回りに矢印Yのように往復旋回させる。この時、微振動動作要素4を動作させて矢印Z方向(図1および図2参照)に微振動動作要素4を振動させる。
これらの動作を継続しながら、砥石5の先端部を、回転する軌道輪1の転走面1aに対して軸方向一端部から他端部にかけて、また他端部から一端部にかけて繰返し作用させて転走面1aの超仕上げ加工を行う。この加工の際、旋回動作要素3の動作による砥石5の旋回は、一定速度とし、この旋回動作とトラバース動作要素2の進退動作との複合動作により、砥石中心軸5aが前記転走面1aに形成されたクラウニング面C1の法線N1の方向を常に維持するように行う。また、砥石加圧手段6によって、法線N1の方向に砥石5を加圧する。このとき、加圧力一定としてもよく、また砥石5の先端部が転走面1aの軸方向の端部から中央部に向かう時は、砥石加圧手段6の加圧力を徐々に小さくするようにし、また、中央部から両端部に向かう時は砥石加圧手段6の加圧力を徐々に大きくするように制御してもよい。
このように、事前に設定されたトラバース動作要素2のトラバース動作速度および旋回動作要素3の旋回速度に基づくトラバース駆動源2aおよび旋回駆動源3cの同期制御と、砥石加圧手段6の加圧パターン制御とにより、砥石中心軸5aがクラウニング面C1の法線N1の方向を常に維持し、かつ旋回中心Oがクラウニング面C1に沿って移動するようになされる。これにより、砥石5は、クラウニング面C1の各部位の面形状に対して一定角度および一定の力で作用し、研磨加工量はクラウニング面C1の軸方向に対して均一となる。その結果、軸方向に形状崩れのない所望の単一クラウニング面C1が得られる。
図5(B)は、転走面1aの断面が複数の円弧を繋ぎ併せた形状となる複合クラウニング面を超仕上げ加工する場合を示している。すなわち、それぞれ曲率中心P2,P3,P4となる3つの円弧を繋ぎ合わせた断面形状の複合クラウニング面C2とするものである。この複合クラウニング面C2は、転走面1aの軸方向両端側の曲率の大きな(すなわち曲率半径の小さな)領域C2a,C2cと、この領域C2a,C2cに挟まれた曲率の小さな領域C2bとの連続面で構成される。このような複合クラウニング面C2を加工するに際し、例えば、領域C2a,C2cでは砥石5を速い一定速度で旋回させて砥石中心軸5aが法線N2,4の方向を常に維持するよう、領域C2bでは遅い一定速度で旋回させて砥石中心軸5aが法線N3方向を常に維持するよう、トラバース駆動源2aおよび旋回駆動源3cが同期手段10によって同期制御してもよい。
また、砥石加圧手段6によって、領域C2aでは法線N2の方向に、領域C2bでは法線N3の方向に、領域C2cでは法線N4の方向に砥石5を加圧する。この場合、砥石5の先端部が転走面1aの軸方向端部から中央部に向かう時は、砥石加圧手段6の加圧力を徐々に小さくするようにし、また、中央部から両端部に向かう時は砥石加圧手段6の加圧力を徐々に大きくするように制御してもよい点は上記と同様であるが、領域C2a,C2b間およびC2b,C2c間の変曲部分では、加圧力の変化の度合いが大きくなるよう設定してもよい。このように、事前に設定されたトラバース動作要素2のトラバース動作速度および旋回動作要素3の旋回速度に基づくトラバース駆動源2aおよび旋回駆動源3cの同期制御と、砥石加圧手段6の加圧パターン制御とにより、図例のような軸方向に形状崩れのない所望の複合クラウニング面C2が得られる。
図6(A)(B)は、上記要領の超仕上げ加工方法によって加工した単一クラウニング面C1および複合クラウニング面C2の表面形状および粗度を測定した結果を示すものである。この図からも、軸方向に形状崩れのない均一な超仕上げ加工面が得られることが理解される。上記超仕上げ加工装置において、トラバース動作要素2、旋回動作要素3、および微振動動作要素4の動作条件等、あるいはさらに砥石加圧手段6の動作条件等を適宜設定することにより、断面が対数曲線となる対数クラウニング面の超仕上げ加工も行うことができる。
なお、上記実施形態では、ころ軸受の内輪の転走面を超仕上げ加工する例について述べたが、外輪の転走面の超仕上げ加工も上記と同様に行うことができる。また、トラバース動作要素2、旋回動作要素3、微振動動作要素4、砥石加圧手段6および支持機構1等の各構造は、図例のものに限定されるものではない。
この発明の超仕上げ加工装置の一実施形態の概略的平面図である。 同装置における微振動動作要素の概略的平面図である。 同装置における砥石加圧手段の概略的平面図である。 同装置における被加工ワークの支持機構の断面平面図である。 (A)は単一クラウニング面の超仕上げ加工の要領を説明する図、(B)は複合クラウニング面の超仕上げ加工の要領を説明する図である。 (A)は超仕上げ加工して得た単一クラウニング面の形状および粗度の測定結果を示す図、(B)は超仕上げ加工して得た複合クラウニング面の形状および粗度の測定結果を示す図である。 (A)(B)は従来装置により単一クラウニング面及び複合クラウニング面を超仕上げ加工する場合の加工の状況を概念的に示す図である。
符号の説明
1…内輪
1a…転走面
2…トラバース動作要素
2a…トラバース駆動源
3…旋回動作要素
3c…旋回駆動源
4…微振動動作要素
5…砥石
5a…砥石中心軸
6…砥石加圧手段
10…同期手段
A…超仕上げ加工装置
C1…単一クラウニング面
C2…複合クラウニング面
N1〜N4…法線
O…旋回中心

Claims (3)

  1. ころ軸受の内輪または外輪からなる軌道輪の転走面を加工する超仕上げ加工装置であって、
    所定位置に保持された軌道輪の転走面と平行に進退自在なトラバース動作要素と、
    このトラバース動作要素上に正逆に旋回自在に設置されて旋回中心が前記トラバース動作要素の進退動作により前記軌道輪の転走面の両端を結んだ直線上を移動する旋回動作要素と、
    この旋回動作要素上に微振動可能に設置された微振動動作要素と、
    この微振動動作要素上に設置されて前記転走面に接する超仕上げ用の砥石を砥石中心軸が前記旋回中心に対して垂直となる姿勢で保持し前記砥石中心軸の方向に前記転走面側へ砥石を加圧する砥石加圧手段と、
    前記トラバース動作要素を進退させるトラバース駆動源と、
    前記旋回動作要素を正逆に旋回させる旋回駆動源と、
    砥石中心軸が前記転走面に形成されたクラウニング面の法線方向を常に維持するように前記トラバース駆動源と前記旋回駆動源とを同期させる同期手段とを備え、
    前記砥石加圧手段は、砥石を保持する砥石ホルダーと、この砥石ホルダーに連結され前記前記転走面側へ砥石を加圧する加圧源とからなり、
    前記同期手段によるトラバース駆動源と前記旋回駆動源とを同期させる同期制御を行うものとして、砥石を、転走面の各部位の面形状に対して一定角度で作用させると共に、前記法線方向に、前記砥石加圧手段によって砥石を加圧して、砥石を、転走面の各部位の面形状に対して一定の力で作用させたころ軸受軌道輪の超仕上げ加工装置。
  2. 請求項1において、前記微振動動作要素の微振動の方向が、前記砥石中心軸および旋回中心に対して垂直となる方向であるころ軸受軌道輪の超仕上げ加工装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記クラウニング面は、断面が単一の円弧となる単一クラウニング面、または断面が複数の円弧を繋ぎ併せた形状となる複合クラウニング面、または断面が対数曲線となる対数クラウニング面であるころ軸受軌道輪の超仕上げ加工装置。
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