JPH0555310B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、紙材料に情報を記録する印刷機、特
に印刷位置を通る伸縮自在ピン鎖車の付いた紙送
り用印刷機プラテンに関する。

（背景技術） 円筒形印刷機プラテンは印刷電信機やタイプラ
イタ等に応用され幅広く使用されている。紙材料
を確実に送り、正確に整列させることは、円周上
に露出した紙整列ピンの付いたこれらのプラテン
により実現できる。これらの整列ピンは多層紙の
密着記入を必要とする応用例すなわち印刷前の形
状が印刷運転中、正確に配置される必要のある場
合に殊に有効である。これらの整列ピンがプラテ
ンの外表面を越えて延びていると、プラテンを横
切る印刷機ヘツドの動きのうち最初と最後の部分
について、ピンは印刷機ヘツドの運転を妨害する
傾向がある。このため、情報の記録されるべき紙
領域の広さは順次制限される。ピンをはずすと紙
領域は充分広がりより効果的な用途をもたらす
が、ピンの使用につきものの有利な点もその時点
で失われる。

市販の多くの印刷機はこの問題を解決するため
に、印刷機ヘツドとピンとの間の衝突を除去する
ため所定時間伸縮自在となる円周上に露出したピ
ンを備えたプラテンを有している。典型的装置は
米国特許第2000649号及び第4133613号に開示され
ている。伸縮自在ピンを備えたこれら市販の印刷
機プラテンはよく働くが、プラテンの運動に連動
するようにプラテンアツセンブリ内にピン及びピ
ンの統合体を製造することは高価であり、それは
プラテンアツセンブリの製造及び組立工程中にピ
ンを個々に取り扱う必要があるからである。

（発明の開示） 本発明によれば、プラテンの対向端部に配置さ
れる２個の伸縮自在ピン鎖車アツセンブリを有す
るプラテンが提供され、各伸縮自在ピン鎖車アツ
センブリは、ピンを円周上で所定距離をあけて保
持する薄いウエブ材に接合された複数のピンを組
込んでいる。各ピンは、プラテンとピンが回転す
る間も動かない変形箱形カムの横フランジと係合
する横ノツチを有している。カムフランジに沿つ
て動くピンは外周を越えて半径方向に反復出入り
する。

第１図を参照すると、行列印刷機、タイプライ
タ等の印刷装置によく知られた方法で載置される
円筒形プラテンアツセンブリ１０が示されてい
る。プラテンアツセンブリ１０は中空の円筒形プ
ラテン１１と該プラテン１１の対向端部に載置さ
れた一対のピン鎖車アツセンブリ１２とで構成さ
れている。各鎖車アツセンブリ１２は円の外周上
に離隔配置された複数のピン１３を有している。
ピン１３は印刷機（図略）の印刷部を通り確実に
紙を送るように紙材（図略）のヘリに沿つた送り
孔と係合する先細の端部を有している。

１個の鎖車アツセンブリ１２の詳細が第２図に
示されている。鎖車アツセンブリ１２は本体１
４、ピンアツセンブリ２２及び箱形カム２６から
構成されている。本体１４はハブ１５、リム１
６、複数の弾性触手部１７及び心軸部１８とから
成り、すべて前記ハブ１５と同心円状となつてい
る。ハブ１５はプラテン１１の中空開口部の内径
より大きい外径を有し、プラテン１１の中空端部
への挿入時にハブ１５とプラテン１１との間の締
り嵌めを確実に保証する。

リム１６はプラテン１１と同じ大きさの外径を
有し、更に、本体１４の長手方向の中心線２０か
ら半径方向に広がる９個のノツチ１９を有してい
る。各ノツチ１９は２個の弾性触手部１７の間に
位置され、ピン１３を摺動自在に受け入れる大き
さである。弾性触手部１７は本体１４の中心線２
０と平行にリム１６から延び、心軸部１８の周上
に位置している。心軸部１８の自由端はプラテン
制御つまみ２７に載置されるようになつている。

ピンアツセンブリ２２は熱硬化性のプラスチツ
ク材料で成形される９個のピン１３を有してい
る。ピン１３は、ピン１３と同時かつ同材料で成
形される薄い弾性ウエブ２１により不動状態に接
合されている。各ピン１３は一端部に形成される
横ノツチ２３を有している。弾性ウエブ２１はピ
ン１３を保持すると共に、第４図に示されるよう
にピン１３が所定の間隔をあけて円周上に置か
れ、更に横ノツチ２３が全て同方向を向くように
ピン１３を配置し、方向づけする。

鎖車アツセンブリ１２の組立工程で、ピンアツ
センブリ２２は、各ピン１３がそれぞれノツチ１
９に受け入れられるようにピンアツセンブリ２２
を配置することにより、本体１４と結合する。ピ
ンアツセンブリ２２は各ピン１３の横ノツチ２３
がリム１６から離れる方向に向けられる。

箱形カム２６は開口部２４と各ピン１３の横ノ
ツチ２３に摺動自在に受け入れられる幅の変形フ
ランジ２５を有している。鎖車アツセンブリ１２
を完成するため、箱形カム２６は、弾性触手部１
７を横ノツチ２３と対向するフランジ２５の付い
た開口部２４内に配置することにより、本体１４
と結合する。その後カム２６は、各ピン１３の横
ノツチ２３にフランジ２５を接合させるように圧
力が加えられる間、ゆつくりと回転される。フラ
ンジ２５が各ピン１３の横ノツチ２３と結合する
と、カム２６はリム１６と衝合し、弾性触手部１
７の自由端に位置するタブ２８はカム２６のくぼ
み部２９と係合し、カム２６を本体１４にロツク
させるが、カム２６と本体１４は、相対的に回転
運動をすることができる。

鎖車アツセンブリ１２は、各鎖車アツセンブリ
１２のハブ１５をプラテン１１の対向する中空端
部内に挿入することにより、プラテン１１と結合
する。

アツセンブリ１２はハブ１５及びプラテン１１
の締り嵌めにより適当な位置に保持される。その
後プラテン１１は、既に指摘の通り、印刷機に載
置され、従来からよく知られる方法で配置、駆動
される。カム２６はプラテン１１に対して静止状
態を保つため印刷機枠組（図略）に固定される。
例えば本実施例では、カム２６は印刷機枠組に固
定された円筒形棒体（図略）に係合するようにさ
れたノツチ３１を有するタブ３０と共に示されて
いる。このためカム２６の回転は阻止され、ハブ
１５を含む鎖車アツセンブリの本体１４、ピンア
ツセンブリ２２及びリム１６はプラテン１１と共
に自由に回転する。第３図に示されるように、プ
ラテン１１の印刷位置を通過する各ピン１３（破
線で図示）がプラテン１１の外周表面下に来るよ
うにフランジ２５の変形すなわち平坦部３２を位
置決めする場所でカム２６はロツクされる。印刷
機プラテン１１についてこれまで述べてきたよう
に、プラテン１１の両端部で円周上に配列された
ピン１３は、プラテン１１の外周表面を越えて延
び印刷機ヘツドの動作を妨害する場合、プラテン
１１の回転部を通じてプラテン１１の外周表面下
に伸縮自在となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、一対の伸縮自在ピン鎖車アツセンブ
リの付いた印刷機プラテンの平面図であり、第２
図は、伸縮自在ピン鎖車アツセンブリ一個の分解
等角図であり、第３図は、第１図の３−３線に沿
つたアツセンブリの断面図であり、第４図は、第
１図の４−４線に沿つたアツセンブリの断面図で
あり、第５図は、第１図の５−５線に沿つたアツ
センブリの断面図であり、第６図は、第２図に示
されたピンアツセンブリのピン一個の部分等角図
である。 主要部分の符号の説明、円筒形プラテンアツセ
ンブリ……１０、プラテン……１１、鎖車アツセ
ンブリ……１２、ピン……１３、本体……１４、
ノツチ……１９，３１、弾性ウエブ……２１、ピ
ンアツセンブリ……２２、横ノツチ……２３、変
形フランジ……２５、箱形カム……２６。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 印刷装置用プラテンアツセンブリにおいて、
   円筒形プラテンと； 印刷用紙の縁に沿つた送り穴に係合すると共に
   各々の間の相対運動を可能にするため弾性材製ウ
   エブに所定径の円周沿いに所定の距離をあけて保
   持および接合された複数のピンから成るピンアツ
   センブリと、円筒形プラテンの直径にほぼ等しい
   直径のリムを有しており、該リムはリム中心から
   半径方向に広がる複数のノツチを備え、該ノツチ
   がピン１個を半径方向で摺動自在に受け入れる大
   きさと形状を有する本体と、前記各ピンにそれぞ
   れ形成された横ノツチに摺動自在に係合して前記
   ピンアツセンブリの回転に伴つて前記ピンを前記
   リムの外周を越えて半径方向に出入りするように
   移動させる変形フランジを備えたカムと、前記カ
   ムを前記リムに回転自在にロツクする手段とをそ
   れぞれ具備する一対のピン鎖車アツセンブリと； 前記本体と前記ピンアツセンブリが前記円筒形
   プラテンと共に回転するように前記ピン鎖車アツ
   センブリを前記円筒形プラテンの対向端部に載置
   する載置手段と； 前記カムを印刷装置本体に対して静止状態に保
   持する手段と； から成ることを特徴とする印刷装置用プラテンア
   ツセンブリ。 ２ 前記載置手段が各ピン鎖車アツセンブリ内の
   ハブを含み、更に前記円筒形プラテンは対向端部
   に前記ハブを受け入れる開口部を有すると共に、
   該ハブの寸法は該開口部の寸法より大きく締り嵌
   めに効果的なものであることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項に記載の装置。 ３ 前記ハブと前記円筒形プラテン内の前記開口
   部が円筒形形状を有することを特徴とする特許請
   求の範囲第２項に記載の装置。 ４ 前記カムを前記リムに回転自在にロツクする
   手段が、前記リムの長手方向軸にほぼ平行に前記
   リムから延びる複数の弾性触手部を有し、各弾性
   触手部の自由端はタブを有すると共に、該カムに
   は該弾性触手部が嵌入される円筒形の開口部と、
   該タブと係合して前記カムを前記リムにロツクす
   るくぼみとが設けられていることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項に記載の装置。