JP2603914B2 - 紙管類のチャック装置 - Google Patents

紙管類のチャック装置

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JP2603914B2
JP2603914B2 JP6507695A JP6507695A JP2603914B2 JP 2603914 B2 JP2603914 B2 JP 2603914B2 JP 6507695 A JP6507695 A JP 6507695A JP 6507695 A JP6507695 A JP 6507695A JP 2603914 B2 JP2603914 B2 JP 2603914B2
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俊吾 根岸
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NEGISHI SEISAKUSHO CO.,LTD.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙管類を巻き芯として
各種の紙やフィルム、シート状の材料を巻き取る場合な
どに使用するチャック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば印刷された長尺紙を印刷機から巻
き取るための巻き取り機には紙管類が使用されることが
ある。従来のチャック装置は小さい金具(爪)を使用し
ていたため紙管類は部分的にチャックされ、そこにトル
クが集中するため変形や破損の原因となっていた。特に
薄肉紙管を使用したときは破損率が大きく、その結果紙
管類をスムーズに着脱することが難しくなり、大きな巻
き取りトルクが必要なときは厚肉紙管を使用せざるを得
ないこととなった。また従来のチャック装置の場合、作
動用又はその解除のための電力、エア等2次的動力が必
要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたもので、その課題は巻き取りなどのトル
クが、支持すべき紙管類の被チャック部全体にほぼ均等
にかかるようにするとともに、電力やエア等の2次的動
力を必要とせずにチャッキング及びその解除が実施でき
るようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、紙管類の端部開口に挿し込む筒状のチャック
本体10を具備し、その先端から他端方向へ向かう溝を
設けることによって半径方向へ弾性変形可能な複数のチ
ャック部11…を形成し、かつチャック部11を設けた
範囲の内面に内方へ突出した傾斜壁面12を形成し、チ
ャック本体10の内部に軸周りに回転可能な中心軸20
を配置し、前記傾斜壁面12に接触可能な傾斜状の外面
31を有するカム部材30を軸方向へのみ移動可能なよ
うに中心軸20に取り付け、中心軸方向の位置が変化し
た凹部乃至凸部からなるカム面32をカム部材30の周
方向へ連続的に形成し、中心軸20と直交する軸周りに
回転可能な少なくとも1個の転子35をカム面32と接
触可能な中心軸20に軸支し、さらに転子35とカム面
32が接するようにカム部材30を押圧するばね手段3
6を設けるという手段を講じたものである。
【0005】
【作用】中心軸20にトルクがかかっていない場合、転
子35はカム面32の凹部にあり、カム部材30の外面
31はチャック本体10の傾斜壁面12に接触可能か或
いは単に接触した状態にある。巻き取り等を開始し、中
心軸20にトルクが加わり、かつそのトルクが設定値を
越えると回転軸20はチャック本体10に対して回転し
ようとして転子35がカム面32を押す力が高まり、ば
ね手段36に抗してカム部材30を軸方向へ摺動させる
ので、そのテーパ状の外面31がチャック本体10の傾
斜壁面12を押圧し、外方へ押し広げるため複数のチャ
ック部11…は紙管類Aの内周面を外方へ圧迫し、チャ
ック状態になる。
【0006】チャック部11は筒状のチャック本体先端
部を溝によって複数部分に分けた構造を有するため、チ
ャック本体10が傾斜壁面12の部分で外方へ押される
とチャック部11の全体がほぼ均等に紙管類Aの内周面
を外方へチャックする。故に、トルクが全周方向のチャ
ック力に変換される。またチャックのための動力という
ものも必要とされない。
【0007】巻き取り等が終了して中心軸20にトルク
がかからなくなった場合には、転子35が再びカム面3
2の凹部に移行し、ばね手段36が弛緩し、かつまた複
数のチャック部11…の弾性復原作用が働くのですぐに
チャックが解除されることとなる。またチャック本体1
0に戻しばね13を取り付けたときは、チャック解除は
より速やかになる。
【0008】
【実施例】図面を参照して説明すると、図1は巻き取り
機に本発明を実施した例を示しており、紙管類Aは両端
部の開口内に挿し込まれる支軸L1 、L2 によって回転
可能に支えられ、その一方の支軸L2 に本発明のチャッ
ク装置Cを組み込んでいる(図2)。チャック装置は、
紙管類Aの端部開口内に挿し込んで内面を外方へ押し広
げるチャック本体10を有する。
【0009】チャック本体10は筒状を有し、紙管類A
に挿し込む先端から他端方向へ向けてすり割り状の溝1
5を複数設けることにより、半径方向(放射方向)へ弾
性変形可能な複数のチャック部11を形成している(図
3)。例示のチャック部11は、本体10の円筒を4等
分するように軸方向へ他端の環状部16近くまで形成し
た4条の溝15によって分離形成された4片から成る。
チャック部11を設けた部分の外面には軸方向の凹凸か
ら成る縦筋状の摩擦面14を形成し、紙管類Aの内面に
対する摩擦を高めている。
【0010】チャック本体10の内部には、壁面から内
方へ突出した傾斜壁面12が設けられる。例示の傾斜壁
面12は筒状チャック本体10の先端側を大径とし、他
端側を小径としたテーパ状の面であり、チャック本体1
0の先端開口近くに設けてある。しかし、この壁面12
はチャック部11を設けた範囲であればチャック本体1
0のどこに設けても良い。傾斜壁面12が先端に近けれ
ば近いほど、弾性変形に必要な力は小さくて済むが、変
形量もまた少なくなる。16は周溝であり、傾斜壁面1
2の部分外周に形成され、そこに戻しばね13を嵌合さ
せている。
【0011】前記チャック本体10に対して軸周りに回
転可能な中心軸20をその本体内に配置する。22は回
転軸承のためのベアリングであり、本体他端の環状部1
6と中心軸の基部間に介装される。中心軸20は駆動側
からトルクを受ける部材であり、受けたトルクをチャッ
クキング力に変換するためのカム機構が先端部に設けら
れる。
【0012】そのカム機構は中心軸20に対して相対回
転可能に取り付けられたカム部材30と、中心軸20と
一体に回転する転子35とから成る。カム部材30は、
チャック本体10の傾斜壁面12に面接触可能なテーパ
状の外面31を有し、その中心の孔37の部分で中心軸
20の先端の細軸部21に回転可能に嵌め込まれてい
る。またカム部材30の先端側の端面に中心軸20の軸
方向における位置を変化させる凹部38と凸部39とを
有する傾斜状のカム面32が周方向へ連続して設けられ
ている(図4)。例示のカム面32は全周に4箇所設け
られており、したがって中心軸20が90度回転するご
とに転子35を1回往復動させる。回転方向後方の凸部
39へは転子35が逆転しないように凹部38の後壁は
急角度の面となっている。
【0013】転子35は上述のカム面32を転動するコ
ロ状の部材であり、細軸21の先端近くに、中心軸20
と直交する軸41回りに回転可能に設けてある。その数
は少なくとも1個、又はカム面32の数と同数個の間で
選択できる。転子35はそれとカム面32とが常に適切
な力で接するように、カム部材30を押圧するばね手段
36の作用力を受けている。例示のばね手段36はカム
部材30の他端面と細軸部21の他端段部との間に圧縮
状態で設けてある。
【0014】カム部材30が軸周りに回転することなく
軸方向へのみ移動可能であるようにするために係合機構
40を設ける。例示の係合機構40はカム部材30とチ
ャック本体10との間に設けてあり、カム部材30側の
軸方向の突条42と、チャック本体10の軸方向の太溝
部43から成る。太溝部43は、前記溝15の先端を拡
大させて設けている。
【0015】中心軸20は先端に円錘台形の整形子44
をねじ45で止めておき、他端の接続筒部46にて駆動
側の軸47へキー楔合により接続される。48はそのキ
ー溝を示す。また図2(a)に示すように紙管類Aを前
述の支軸L1 、L2 へ着脱するために、少なくとも本発
明のチャック装置Cを設けた支軸L2 又は両方の軸L
1 、L2 を軸方向へ往復動させる。軸471 、472
往復動装置48に接続され紙管類Aに抜き差しされる。
【0016】なお、図1に示す巻き取り機Wは駆動側の
中心軸20にプーリやスプロケットホイールのような駆
動輪49を取り付け、それと駆動源50であるモータの
軸とをベルトやチェンのような伝動手段51によって連
繋している。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るので、巻き取り機Wの場合には、紙管類の端部開口に
チャック本体10を挿し込み、シート、フィルム等を固
定し巻き取り方向へ駆動すると、そのトルクによりチャ
ック部11…が紙管類Aの内面全面を外方へ押し広げる
ので、チャック力が紙管類の一部に集中するようなこと
がなく、チャックされる端部開口の全周にほぼ均等にか
かり、故に薄肉の紙管でもそれを損傷することなく確実
に固定することができ、しかも電力やエア等の動力を作
動上特に必要とせず、中心軸20に加えられるトルクを
利用してチャックを行ない、かつそのトルクがなくなっ
たときにはチャックを解除することができるという顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙管類のチャック装置を実施した
巻き取り機の例を示す正面図。
【図2】(a)紙管類を支軸へ着脱する機構の説明図。 (b)本発明に係るチャック装置の1実施例を示す縦断
面図。
【図3】本発明に係るチャック装置の分解斜視図。
【図4】(a)カム部材の平面図。 (b)図4(a)のA−A線断面図。 (c)図4(a)の正面図。
【図5】作動状態を示す縦断説明図。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙管類の端部をチャックし、管軸周りに
    一体回転可能にするチャック装置であって、紙管類の端
    部開口に挿し込む筒状のチャック本体10を具備し、そ
    の先端から他端方向へ向かう溝を設けることによって半
    径方向へ弾性変形可能な複数のチャック部11…を形成
    し、かつチャック部11を設けた範囲の内面に内方へ突
    出した傾斜壁面12を形成し、チャック本体10の内部
    に軸周りに回転可能な中心軸20を配置し、前記傾斜壁
    面12に接触可能な傾斜状の外面31を有するカム部材
    30を軸方向へのみ移動可能なように中心軸20に取り
    付け、中心軸方向の位置が変化した凹部乃至凸部からな
    るカム面32をカム部材30の周方向へ連続的に形成
    し、中心軸20と直交する軸周りに回転可能な少なくと
    も1個の転子35をカム面32と接触可能な中心軸20
    に軸支し、さらに転子35とカム面32が接するように
    カム部材30を押圧するばね手段36を設けた構成を有
    する紙管類のチャック装置。
  2. 【請求項2】 チャック本体10の先端側から他端側へ
    向けて先細状となる傾斜壁面12をチャック本体10の
    内面に形成し、その傾斜壁面12に接触するテーパ状の
    外面31を有するカム部材30を中心軸20の先端部側
    に取り付け、中心軸20の先端部に細軸部21を形成
    し、そこにカム部材30を取り付け、細軸部21の段部
    とカム部材30との間にばね手段36を介装し、中心軸
    20の先端部に転子35を軸支した構成を有する請求項
    第1項記載の紙管類のチャック装置。
  3. 【請求項3】 外方へ弾性変形した複数のチャック部1
    1を管状部材の端部開口へ挿し込み可能な外径に復原さ
    せる手段の一つとして、チャック部11の外面に戻しば
    ね13を取り付けた構成を有する請求項第1項記載の紙
    管類のチャック装置。
  4. 【請求項4】 チャック本体10の外周面に回転方向と
    交叉する方向の筋状からなる摩擦面14を形成し、かつ
    チャック本体10の外形をその先端側から他端側へ設け
    た溝15が先端側で接する分だけ先細となるように形成
    した請求項第1項記載の紙管類のチャック装置。
  5. 【請求項5】 カム部材30を中心軸20の軸方向への
    み移動可能にする係合機構40として、カム部材30の
    外周に半径方向外方へ向けて突設した軸方向の突条42
    と、それを係合させるためチャック本体10の軸方向に
    形成した凹溝部43とを組み合わせた請求項第1項記載
    の紙管類のチャック装置。
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