JPH0555040A - 複合部品のインダクタンス調整方法 - Google Patents

複合部品のインダクタンス調整方法

Info

Publication number
JPH0555040A
JPH0555040A JP23725391A JP23725391A JPH0555040A JP H0555040 A JPH0555040 A JP H0555040A JP 23725391 A JP23725391 A JP 23725391A JP 23725391 A JP23725391 A JP 23725391A JP H0555040 A JPH0555040 A JP H0555040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
inductance
composite component
lead member
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23725391A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Suzuki
正人 鈴木
Hiromi Murakami
博美 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toko Inc filed Critical Toko Inc
Priority to JP23725391A priority Critical patent/JPH0555040A/ja
Publication of JPH0555040A publication Critical patent/JPH0555040A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂封止されて完成した高周波コイルを含む
複合部品において、その特性を調整するためのインダク
タンス調整方法を開示することにある。 【構成】 本発明の複合部品のインダクタンス調整方法
は、樹脂体9内に埋設されているコア2近傍の樹脂体9
に凹部20を設け、その凹部20に液状の磁性体22を
入れて硬化させる。凹部20の磁性体22の量によりイ
ンダクタンスを調節する。 【効果】 樹脂封止された後でも複合部品の特性の調整
ができるので、その規定が厳しくても製造歩留まりが低
下することはない。液状の磁性体22を凹部20に入れ
るので、磁性体22の計量が容易であり、インダクタン
スを細かく調節できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LCフィルタや遅延線
のような複合部品のインダクタンス調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】板状金属からなるリード部材上に回路素
子を配置し、該回路素子間をリード部材で接続すること
により得られるLCフィルタや遅延線のような複合部品
の構成は、例えば実願平1−149928号として出願
されている。このような複合部品は、回路素子を配置す
る導体パターンの形成された基板を用いないので、複合
部品として基板の厚み分だけ薄くできる利点がある。
【0003】また、リード部材の両面で回路素子の接続
を行えるので回路素子の実装密度が高まるし、さらにリ
ード部材を外部端子として兼用できるので外部端子を別
に用いる必要もないので、平面的な広がりを小さくした
小形の複合部品を得ることができる。この種の複合部品
は、基板を用いないのでリード部材の外部端子となる部
分を除いて全体を樹脂内に埋設して強固に固める必要が
あり、完成した複合部品の特性を調整することは難し
い。
【0004】しかし完成された複合部品の特性が、設計
時の特性からずれることにより調整を必要とする場合は
しばしば生ずる。特に、インダクタンスの調整を必要と
する場合が多い。リード部材は、通常リードフレームか
ら形成されるから回路素子をリードフレーム上に配置し
てその配置した部分を樹脂で固めて封止した後に、リー
ドフレームから切断して複合部品は完成する。従って、
樹脂封止前のリードフレームに接続された状態の複合部
品の特性を測定して調整することはできない。
【0005】もし、樹脂封止前にリードフレームから切
断したとしても、支持部分がなく形状の安定しない複合
部品の特性を測定して小さなコイルの巻数等を変化させ
て特性を調整することは非現実的である。このように樹
脂封止された複合部品の特性の調整が難しいことによっ
て、特性の規格が厳しい場合には製造歩留まりが著しく
低下する欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、樹脂
封止された後で行われる複合部品のインダクタンス調整
方法を開示することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は高周波コイルを
含む面接続用電極を有する回路素子を平面的に広がる導
体上に配置し、回路素子間を該導体で接続することによ
り回路を構成し、外部端子を露呈させた状態で全体を樹
脂封止する複合部品のインダクタンス調整方法におい
て、樹脂封止された後でコイルを巻いてあるコアの近傍
の樹脂体の凹部に液状磁性体を入れて硬化させることを
特徴とする複合部品のインダクタンス調整方法にある。
【0008】
【実施例】以下、本発明の複合部品のインダクタンスの
調整方法の実施例を示す図1から図5までを参照しなが
ら説明する。図1は本発明のインダクタンスの調整方法
を用い得る複合部品の樹脂体を除いた場合の斜視図、図
2は図1の回路素子間の結線図、図3は回路図、図4は
複合部品の斜視図、図5は図4のA−A断面図である。
【0009】実施例の複合部品は図3の回路図に示すロ
ーパスフィルタを構成しており、インダクタンス素子で
ある高周波コイルL1 、L2 を直列接続し、コイル
1 、コイルL2 の両端とアース間には容量素子である
コンデンサC1 、C2 、C3 を接続してある。図1に示
すように、コイルL1 、L2 はH形のセラミック材から
なるベース1の上に固着したコア2にコイルを巻回して
ある。ベース1の四隅には、夫々面接続用の電極を印刷
焼付等の公知の技術を用いて形成してあり、コイルのリ
ード3が接続する。チップ形のコンデンサC1 、C2
3 の両端にも面接続用の電極が形成してある。
【0010】夫々の回路素子は板状金属からなる4本の
リード部材の両面に配置してあり、コイルL1 はリード
部材4とリード部材5間、コイルL2 はリード部材5と
リード部材6間に直接面接続している。この接続は、リ
ード3の接続するベース1の電極を各リード部材にその
表側で接続することにより行われる。コンデンサC1
リード部材4とリード部材7間、コンデンサC2 はリー
ド部材5とリード部材7間、コンデンサC3 はリード部
材6とリード部材7間に各リード部材の裏側で電極が面
接続している。
【0011】各リード部材は回路素子を固定したり、相
互に接続する導体の役割を有するが、リード部材4は図
3における入力端子11、リード部材5は中継端子1
2、リード部材6は出力端子13、リード部材7はアー
ス端子14の役割を兼ねる。製造途中のリード部材は、
図1に1点鎖線で示す部分を含めたリードフレーム8の
状態にあり、回路素子を接続し、樹脂封止した後で実線
部分がリード部材として分離される。
【0012】図4と図5は樹脂封止された複合部品の夫
々斜視図と断面図であるが、樹脂体9のコイルL1 、L
2 の上側の夫々のコイルの磁路にあたる位置には四角形
の凹部20、凹部21を設けてある。そして、コイルL
2 上の凹部21には磁性体22が入っている。この磁性
体22は、液状のフェライトを凹部21内で硬化させた
ものである。
【0013】液状のフェライトは、例えば重量で80%
程度のフェライト粉末を混入したエポキシ系樹脂を用い
るとよい。磁性体22は絶縁体であればよく、フェライ
ト以外のものを用いてもよい。液状の磁性体は、熱を加
える公知の手段により硬化させる。
【0014】このように、磁性体22を磁路にあたる凹
部21に存在させることにより、磁性体22のない場合
に比較してコイルL2 の磁束の状態が変化する。無論、
磁性体22の量によっても変化する。従って、コイルL
2のインダクタンスを磁性体22により調整できる。調
整の必要のない場合は、凹部20のように磁性体22を
入れない。
【0015】磁性体22は最初は液状なので、凹部21
内に入れる量を細かく調節できる。つまり、インダクタ
ンスを細かく調整できる利点がある。硬化して凹部20
内に固着している磁性体22は、歯科用の切削器等を用
いて部分的に切削することにより再度インダクタンスの
調整を行うこともできる。なお図5では、樹脂体9内に
埋設されている回路素子はコイルL1 、L2 だけを示し
てある。また図4における41、71、61は夫々リー
ド部材4、7、6からなる外部端子である。中継端子1
2の役割をするリード部材5は、短く切断されて樹脂体
9内にある。
【0016】図6は本発明の複合部品のインダクタンス
調整方法の他の実施例を示す複合部品の斜視図であり、
図7は図6のB−B断面図である。この実施例の回路構
成は最初の実施例と同じであるので、同一部分は同じ符
号を付与してある。高周波コイルL1 、L2 の上側の凹
部30、31は、夫々水平部分32と垂直部分33から
なり、図7のように断面がL形である。磁性体34は凹
部31だけに入っている。
【0017】磁性体32がコア2の上側と横にあるの
で、最初の実施例に比較してインダクタンスの調整を広
い範囲で行うことができる。無論、コア2の両側に垂直
部分を設けることにより、断面がU形の凹部を形成する
こともできる。図8は本発明のインダクタンス調整方法
のさらに別の実施例を示す複合部品の斜視図であり、凹
部40、43は複合部品の稜線に沿って形成してある。
凹部43中で磁性体42が硬化している。
【0018】稜線にそった凹部40内に磁性体42があ
る図8のような場合は、磁性体42の量によってインダ
クタンスの調整ができるが、さらに硬化した磁性体42
を切削器を用いて切削して再度インダクタンスを調整す
る時には隅の方が切削し易く便利である。なお、凹部4
0、43は片側の側面が開いているので、硬化する前の
磁性体42は側面からこぼれないように粘度を高くする
必要がある。
【0019】実施例における凹部や磁性体は、複合部品
の表面に露呈していてもよいが、外観が悪くなる場合に
は樹脂で塞いでもよい。高周波コイルの形状は実施例に
限定されることなく、種々のものを使用できる。例え
ば、側面から面接続用端子を突出させた合成樹脂のベー
スをセラミック材の代わりに、コアに固着してもよい。
【0020】また、実施例では高周波コイルを含む回路
素子がリード部材により接続されて構成された複合部品
を説明したが、セラミック基板等の基板上に回路素子を
配置して導体パターンによりその回路素子間を平面的に
接続し、基板に接続する外部端子を露呈させた状態で樹
脂封止した複合部品にも応用できることは言うまでもな
い。全体を樹脂封止する樹脂体に磁性体が混入される場
合もある。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明の複合部品のイ
ンダクタンス調整方法は、樹脂封止した後で複合部品の
インダクタンスの調整を行い特性を調整することができ
る。従って、特性の規定が厳しくなっても製造歩留まり
が低下することはない。インダクタンスは樹脂体の凹部
の磁性体の量により調整されるが、液状の磁性体を用い
るので計量が容易であり細かく調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインダクタンスの調整方法を用い得る
複合部品の樹脂体を除いた場合の斜視図である。
【図2】図1の結線図である。
【図3】図1の回路図である。
【図4】図1の複合部品の斜視図である。
【図5】図4の断面図である。
【図6】本発明のインダクタンス調整方法の別の実施例
を示す複合部品の斜視図である。
【図7】図6の断面図である。
【図8】本発明のインダクタンス調整方法のさらに別の
実施例を示す複合部品の斜視図である。
【符号の説明】
2 コア 4 リード部材 5 リード部材 6 リード部材 7 リード部材 L2 高周波コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波コイルを含む面接続用電極を有す
    る回路素子を平面的に広がる導体上に配置し、回路素子
    間を該導体で接続することにより回路を構成し、外部端
    子を露呈させた状態で全体を樹脂封止する複合部品のイ
    ンダクタンス調整方法において、樹脂封止された後でコ
    イルを巻いてあるコアの近傍の樹脂体の凹部に液状磁性
    体を入れて硬化させることを特徴とする複合部品のイン
    ダクタンス調整方法。
  2. 【請求項2】 板状金属からなる複数のリード部材上に
    高周波コイルを含む面接続用電極を有する回路素子を配
    置し、回路素子の電極をリード部材に直接接続すること
    により該回路素子間をリード部材で接続する回路を構成
    し、外部端子となるリード部材を露呈させた状態で全体
    を樹脂封止する複合部品のインダクタンス調整方法にお
    いて、樹脂封止された後でコイルを巻いてあるコアの近
    傍の樹脂体の凹部に液状磁性体を入れて硬化させること
    を特徴とする複合部品のインダクタンス調整方法。
JP23725391A 1991-08-23 1991-08-23 複合部品のインダクタンス調整方法 Pending JPH0555040A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23725391A JPH0555040A (ja) 1991-08-23 1991-08-23 複合部品のインダクタンス調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23725391A JPH0555040A (ja) 1991-08-23 1991-08-23 複合部品のインダクタンス調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0555040A true JPH0555040A (ja) 1993-03-05

Family

ID=17012671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23725391A Pending JPH0555040A (ja) 1991-08-23 1991-08-23 複合部品のインダクタンス調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0555040A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009049304A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Murata Mfg Co Ltd 巻線型電子部品
JP2009117675A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Panasonic Corp インダクタンス部品
US10930421B2 (en) 2017-05-18 2021-02-23 Simmonds Precision Products, Inc. Method of tuning an inductance of an inductive sensor

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55157220A (en) * 1979-05-23 1980-12-06 Philips Nv Coil inductance regulator
JPS5645516A (en) * 1979-08-13 1981-04-25 Dow Chemical Co Water sealable electric wire
JPS5850973A (ja) * 1981-09-21 1983-03-25 ソニー株式会社 アドレス用クラブフエ−スアジヤスタ−
JPS596808B2 (ja) * 1976-01-16 1984-02-14 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ダイヤモンドの製法
JPS61202408A (ja) * 1985-03-06 1986-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd インダクタ
JPH01199412A (ja) * 1988-02-04 1989-08-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd インダクタンス素子
JPH01316908A (ja) * 1988-06-17 1989-12-21 Toko Inc Lcフイルタ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS596808B2 (ja) * 1976-01-16 1984-02-14 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ダイヤモンドの製法
JPS55157220A (en) * 1979-05-23 1980-12-06 Philips Nv Coil inductance regulator
JPS5645516A (en) * 1979-08-13 1981-04-25 Dow Chemical Co Water sealable electric wire
JPS5850973A (ja) * 1981-09-21 1983-03-25 ソニー株式会社 アドレス用クラブフエ−スアジヤスタ−
JPS61202408A (ja) * 1985-03-06 1986-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd インダクタ
JPH01199412A (ja) * 1988-02-04 1989-08-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd インダクタンス素子
JPH01316908A (ja) * 1988-06-17 1989-12-21 Toko Inc Lcフイルタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009049304A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Murata Mfg Co Ltd 巻線型電子部品
JP2009117675A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Panasonic Corp インダクタンス部品
US10930421B2 (en) 2017-05-18 2021-02-23 Simmonds Precision Products, Inc. Method of tuning an inductance of an inductive sensor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4506238A (en) Hybrid circuit device
DE102015116942A1 (de) Halbleiterpackungen und -module mit integriertem Ferritmaterial
JPS60214510A (ja) インダクタンスチップ
JP2003329749A (ja) 磁気センサ及び電流センサ
JP3548643B2 (ja) プレーナーインダクタ
JPH0555040A (ja) 複合部品のインダクタンス調整方法
JP2000340428A (ja) インダクター用フェライトコア及びこれを用いたチップインダクター
JPH11204352A (ja) トランスあるいはトランスを備えた回路モジュールとその製造方法
JPS58223306A (ja) リ−ドレス型固定インダクタの製造方法
JPH06290975A (ja) コイル部品並びにその製造方法
JP2553015Y2 (ja) 複合部品
JPH0555858A (ja) 複合部品のインダクタンス調整方法
JPH0410723B2 (ja)
JPH0513236A (ja) コイル実装電子部品基板とその製造方法
JPH0314009Y2 (ja)
CN212034094U (zh) 一种无磁芯功分器及电子设备
TW201303921A (zh) 具有預成型殼體的晶片電感器及其製造方法
JPH06338418A (ja) ギャップ付チップ型インダクタ用コア
JP2867787B2 (ja) インダクタ
JPS60208809A (ja) インダクタ
JPH08340193A (ja) 複合フェライトによる基板兼用ケースを用いた電子部品
JPS645859Y2 (ja)
JP2650146B2 (ja) 複合部品の製造方法
JPH0211769Y2 (ja)
JPH0354432Y2 (ja)