JPH06338418A - ギャップ付チップ型インダクタ用コア - Google Patents

ギャップ付チップ型インダクタ用コア

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Publication number
JPH06338418A
JPH06338418A JP5151558A JP15155893A JPH06338418A JP H06338418 A JPH06338418 A JP H06338418A JP 5151558 A JP5151558 A JP 5151558A JP 15155893 A JP15155893 A JP 15155893A JP H06338418 A JPH06338418 A JP H06338418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
chip
gap
shaped
type
Prior art date
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Pending
Application number
JP5151558A
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English (en)
Inventor
Kazuya Kimura
一弥 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP5151558A priority Critical patent/JPH06338418A/ja
Publication of JPH06338418A publication Critical patent/JPH06338418A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギャップ付きのチップ型インダクタやトラン
ス等に使用されるUI型コアにおいて、組立性がよく、
しかも磁路内のギャップ幅の設定が確実に行われる構造
のギャップ付チップ型インダクタ用コアを供する。 【構成】 U型コア1とI型コア4を組み合わせて磁路
を構成し、この磁路の中間に巻線12を施してチップ型
インダクタやトランス等を構成するコアにおいて、U型
コア1又はI型コア4の何れか一方又は両方の接合面6
の内側の一部をU型コア1又はI型コア4の磁路方向と
直角方向に削りとった形状を特徴とするギャップ付チッ
プ型インダクタ用コアである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップ型のインダクタ
やトランス等に用いられるコアに関係する。
【0002】
【従来の技術】従来のチップ型のインダクタやトランス
等には、コアとして酸化物磁性材料の壺型コアやUI型
コア等を用いていた。特に非常に小型で表面実装等に用
いられる巻線型のチップインダクタやチップトランス
は、全体の大きさが数mmから1mm以下の大きさのコ
アに巻線が施された状態で、表面実装がしやすいように
端子処理が施されて、電子部品として使用されている。
従来のUI型コアを用いたチップ型のインダクタやトラ
ンスにおいては、通常の大きさのインダクタやトランス
で用いたコアと同様な、形状のUI型コアが使用されて
いた。即ち、図4に示されるような、U型コア1の底部
3の両側に脚部2が一体に成形され、脚部2の先端の開
放端面にI型コア4の磁芯の両端を直接接合して(図4
のギャップスペーサ5のない状態)、磁路を形成して使
用されていた。一般には接合面はできるだけ、U型コア
1とI型コア4の断面積に等しいか、それ以上で接合さ
せてU型コア1とI型コア4の持つ本来の磁性体として
の特性を出し易くし、又、接合面もできるだけギャップ
(空隙)やずれを少なくすることで材料の持つ本来の磁
気特性を出し易くしていた。しかし、他方、磁気回路の
中に積極的に断面積の狭い部分やギャップ(空隙)を設
けることにより、透磁率は低下するが高い周波帯域まで
その値を保持できるという特性があるので、高い周波数
帯域や広い範囲の周波数帯域で使用されるインダクタや
トランスでは、図4に示すように、U型コア1とI型コ
ア4の接合面6全体にギャップスペーサ5等でギャップ
を入れた状態で使用するUI型コアが用いられている。
チップ型のインダクタやトランスにおいて使用される場
合は、非常に寸法の小さいU型コア1の底部3にコイル
を巻き付け、脚部2の先端の接合面6に絶縁性樹脂膜等
の非磁性物質から成るギャップスペーサ5を配置して、
その上にI型コア4を接合固定させた後、リード線の端
末処理をして、モールド等により樹脂成形し、モールド
の外部に残された外部接続端子部を整形し、製品にして
いた。ギャップ付きのチップ型インダクタやトランスの
ギャップ形成用非磁性物質として、塗布した接着剤の層
の厚さにより、接着層がギャップ層を兼ねていることが
多い。しかし、接着剤の塗布量の制御や押圧による流れ
出しなどにより正確に一定の間隙寸法のギャップ層を形
成することは困難であるという問題がある。又、ギャッ
プスペーサ5を用いて組み立てる場合も、非常に小型で
磁路も短いため通常のインダクタやトランスに比べ、わ
ずかなギャップ幅のばらつきやコアのずれといったギャ
ップ形成のばらつきが特性に敏感に影響し、特性を大き
くばらつかせるため、組み立てに高い作業精度が必要と
なり、精密な組立装置や習熟した作業者が必要となり、
高価な製品となってしまうという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上述
の問題点が解消された、ギャップ付きのチップ型インダ
クタやトランス等に使用されるUI型コアにおいて、組
立性がよく、しかも磁路内のギャップ幅の設定が確実に
行われる構造のギャップ付チップ型インダクタ用コアを
供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解消するため、チップ型のインダクタやトランス等に使
用されるUI型コアの接合面の形状を、U型コア、I型
コアの何れか一方又は両方向の接合面の中間部の一部を
磁路と直角方向の溝状又は面取り状に加工した構造のギ
ャップ付チップ型インダクタ用コアを供する。即ち、本
発明は、U型コアとI型コアを組み合わせて磁路を構成
し、この磁路の中間に巻線を施してチップ型インダクタ
やトランス等を構成するコアにおいて、U型コア又はI
型コアの何れか一方又は両方の接合面の内側の一部をU
型コア又はI型コアの磁路方向と直角方向に削りとった
形状を特徴とするギャップ付チップ型インダクタ用コア
である。
【0005】
【作用】U型コアとI型コアを組み合わせて磁路を形成
させてチップ型の非常に小さいインダクタやトランスを
構成する際、磁路と直交する方向の筒状の空間が接合面
の中間部に設けられる構造なので、この接合面内の空間
により磁路内にギャップを形成したと同じ効果が得ら
れ、接合面部内側と外側に残された一部の接合面を密着
させるので、コアとコアは一定の幅で正確な距離に接合
が行える。又ギャップ部を形成する空間の設定は、必要
とするギャップ幅に応じて、予めコアに溝状又は面取り
状の加工を機械加工によりできるので、非常に高い精度
で設定できる。又組立作業中の接合面の押圧力も接合面
を密着させるに十分な力を加えるのみでギャップ幅は一
定になるので、押圧力の微細な調整は不要となり、簡単
に組み立てできる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。図1は、本発明の一実施例のギャップ付
チップ型インダクタ用コアと、これを用いたチップ型ト
ランスを示し、図1(a)はギャップ付チップ型インダ
クタ用コアの正面図、図1(b)はギャップ付チップ型
インダクタ用コアの側面図、図1(c)は図1(a)お
よび図1(b)に示すコアを用いたチップ型トランスの
斜視図。図2は、本発明の他の実施例のギャップ付チッ
プ型インダクタ用コアと、これを用いたチップ型インダ
クタを示し、図2(a)はギャップ付チップ型インダク
タ用コアの正面図、図2(b)はギャップ付チップ型イ
ンダクタ用コアの側面図、図2(c)は図2(a)およ
び図2(b)に示すコアを用いたチップ型インダクタの
正面図。図3は、本発明の他の実施例のギャップ付チッ
プ型インダクタ用コアを示し、図3(a)は正面図、図
3(b)は側面図である。図1(a)及び図1(b)に
示すように、第1の実施例は、外形寸法で、底部3の長
さが2.5mm、脚部2の長さが1.5mm、厚みが
0.5mm、幅が2mmのU型コア1と、長さが2.5
mm、厚さが0.5mm、幅が2mmのI型コア4を組
み合わせて同一面内の2箇所の接合面6で接合して使用
するUI型コアである。このU型コア1の接合面6の中
間部に横長の溝(図1(a)の接着剤溜部7)を磁路と
直角方向に加工し、これをI型コア4と組み合わせて使
用するギャップ付チップ型インダクタ用コアである。こ
のU型コア1の底部3に巻線を施し、U型コア1の接合
面部の溝状の接着剤溜部7に接着剤を充填し、上部より
I型コア4の接合位置を合わせて押し付け、乾燥させて
接着した後、端子処理、モールド等を行って、図1
(c)に示す構成のチップ型トランスを完成した。従来
に比べ接着作業も簡単にでき、製品の特性ばらつきも従
来に比べ半分以下にすることができた。
【0007】図2及び図3は、他の実施例について示
し、図1に示すUI型コアとほぼ同じ大きさか、やや小
さい形状で、図1の場合、一つの平面内の接合面部で接
合しているのに対し、図2及び図3に示す例は直角な2
つの面からなる接合面部で接合させる場合のUI型コア
の例である。このU型コア1とI型コア4の接合面部の
中間部のI型コア4又はU型コア1の角部を磁路に直交
する幅方向に面取りをした形状とすることで空間を作り
接着剤溜部7とした形状のギャップ付チップ型インダク
タ用コアである。図1に示す実施例と同様に図2(a)
及び図2(b)に示すUI型コアを用いて、図2(c)
に示すチップ型インダクタを組み立てたところ、巻線
後、接着剤をギャップ形成用の筒状の空間である接着剤
溜部7に充填した状態で2つのコアを嵌め合わせて接合
面6が互いに接するまで押圧して接合し、乾燥させるこ
とで組み立てられ、図1の実施例に比べ本実施例の場
合、磁路方向のコア相互のずれは更に少なく、又接合面
のギャップのばらつきも、余分な接着剤が側方に排出さ
れるので発生せず、簡単に精度よく組み立てられ、その
製品の電気特性のばらつきも、従来に比し半分以下に抑
えることができた。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように、非常に小型のギャ
ップ付きチップ型インダクやトランス等の組み立てにお
いて、本発明によるギャップ付チップ型インダクタ用コ
アを使用することにより、特性ばらつきの少ない製品が
組立作業性よく製造でき、高い信頼性のある製品を安価
に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のギャップ付チップ型インダ
クタ用コアと、これを用いたチップ型トランスを示し、
図1(a)はギャップ付チップ型インダクタ用コアの正
面図、図1(b)はギャップ付チップ型インダクタ用コ
アの側面図、図1(c)は図1(a)および図1(b)
に示すコアを用いたチップ型トランスの斜視図。
【図2】本発明の他の実施例のギャップ付チップ型イン
ダクタ用コアと、これを用いたチップ型インダクタを示
し、図2(a)はギャップ付チップ型インダクタ用コア
の正面図、図2(b)はギャップ付チップ型インダクタ
用コアの側面図、図2(c)は図2(a)および図2
(b)に示すコアを用いたチップ型インダクタの正面
図。
【図3】本発明の他の実施例のギャップ付チップ型イン
ダクタ用コアを示し、図3(a)は正面図、図3(b)
は側面図。
【図4】従来のギャップ付チップインダクタ用コアを示
し、図4(a)は正面図、図4(b)は側面図。
【符号の説明】
1 U型コア 2 脚部 3 底部 4 I型コア 5 ギャップスペーサ 6 接合面 7 接着剤溜部 8 リード端子 9 コア固定部 10 外部接続端子部 11 巻線端末固定部 12 巻線 13 (巻線の)端末 14 樹脂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 U型コアとI型コアを組み合わせて磁路
    を構成し、この磁路の中間に巻線を施してチップ型のイ
    ンダクタやトランス等を構成するコアにおいて、U型コ
    ア又はI型コアの何れか一方又は両方の接合面の内側の
    一部をU型コア又はI型コアの磁路方向と直角方向に削
    りとった形状を特徴とするギャップ付チップ型インダク
    タ用コア。
JP5151558A 1993-05-28 1993-05-28 ギャップ付チップ型インダクタ用コア Pending JPH06338418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5151558A JPH06338418A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 ギャップ付チップ型インダクタ用コア

Applications Claiming Priority (1)

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JP5151558A JPH06338418A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 ギャップ付チップ型インダクタ用コア

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Publication Number Publication Date
JPH06338418A true JPH06338418A (ja) 1994-12-06

Family

ID=15521153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5151558A Pending JPH06338418A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 ギャップ付チップ型インダクタ用コア

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JP (1) JPH06338418A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103390483A (zh) * 2012-05-11 2013-11-13 株式会社电装 电磁驱动装置及其制造方法
JP2022034595A (ja) * 2020-08-19 2022-03-04 Tdk株式会社 コイル部品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103390483A (zh) * 2012-05-11 2013-11-13 株式会社电装 电磁驱动装置及其制造方法
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