JPH0554943U - 換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、建物の換気装置に関し、サッシ工
事と同時に換気給排気口を設置できるとともに換気給排
気口が意匠的にも不釣り合いとならないようにすること
を目的とする。 【構成】 建物の天井よりも高い位置まで設けられた開
口に設置されるサッシと、このサッシの上部側に横方向
に連続して一体的に配置される換気用フードと、この換
気用フードにサッシを介して任意の場所で接続する屋内
換気用チャンバーとを備えた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建物の換気装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、建物の換気装置としては、単独ガラリ，ベントキャップ，フードなど設 備の換気用給排気口を利用するものが知られている。

【０００３】 図４および図５には、単独ガラリ１を示す。この単独ガラリ１は、サッシ４を 設けた部位よりも上方の壁面２に設けた開口３に設けられている。そして、単独 ガラリ１には、チャンバー５が連絡し、このチャンバー５にはファン７を有する ダクト６が取り付けられている。

【０００４】 この単独ガラリ１によれば、天井８に開口するダクト６を介して室内９の換気 を行うことができる。 図６および図７には、ベントキャップ１０を示す。このベントキャップ１０は 、サッシ１３を設けた部位よりも上方の壁面１１に設けた開口１２の外側に設け られている。そして、ベントキャップ１０には、ファン１５を有するダクト１４ が取り付けられている。

【０００５】 このベントキャップ１０によれば、天井１６に開口するダクト１４を介して室 内１７の換気を行うことができる。 図８および図９には、フード２０を示す。このフード２０は、サッシ２３を設 けた部位よりも上方の壁面２１に設けた開口２２の外側に設けられている。そし て、フード２０には換気扇２４が取り付けられている。

【０００６】 このフード２０によれば、換気扇２４によって室内２５の換気を行うことがで きる。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述したごとき単独ガラリ，ベントキャップ，フードなど設備の換気 用給排気口を利用した換気装置では、建築工事とは別に単独ガラリ，ベントキャ ップ，フードなどを設置する工事を必要とし、しかも、壁面から遊離した形とな るため、建物と意匠的にもうまく噛み合わないことが多い。

【０００８】 本考案は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、 サッシ工事と同時に換気給排気口を設置できるとともに換気給排気口が意匠的に も不釣り合いとならないようにした換気装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、建物の天井よりも高い位置まで設けられた開口に設置されるサッシ と、このサッシの上部側に横方向に連続して一体的に配置される換気用フードと 、この換気用フードにサッシを介して任意の場所で接続する屋内換気用チャンバ ーとを備えたものである。

【００１０】

【作用】

本考案においては、サッシを取り付けることによって、換気用フードと屋内換 気用チャンバーとを同時に設置することができる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の詳細を図面に示す実施例について説明する。 図１ないし図３は、本考案に係る換気装置の一実施例を示すものである。

【００１２】 図において、３０はサッシを表す。 このサッシ３０は、複数の窓３１を開閉自在に連続したものであり、建物３２ の天井３３よりも高い位置まで開けられた壁面３６の開口部３４に従来と同様に 取り付けられる。

【００１３】 そして、このサッシ３０の上部側には、断面三角形状の換気用フード４０が溶 接によって取り付けられている。 この換気用フード４０は、サッシ３０の横幅と同じ大きさを有している。

【００１４】 そして、換気用フード４０は、底面４２と水切部４３及び開口４１が設けられ ている。 また、換気用フード４０の反対側には、サッシ３０に屋内換気用チャンバー４ ５が取り付けられている。

【００１５】 この屋内換気用チャンバー４５は、室内３５に連絡するダクト４６が設置され る部位だけに設けられている。ダクト４６には、ファン４７が設けられており、 室内３５の天井３３に開口している。

【００１６】 次に、斯して構成された本実施例の作用を説明する。 先ず、建物３２の天井３３よりも高い位置まで開けられた壁面３６の開口部３ ４の上部に、固定金具４４を設けて置く。そして、サッシ３０の下部を従来と同 様に載置するとともに、上部を固定金具４４に当接した後、溶接で固定する。

【００１７】 次に、屋内換気用チャンバー４５にダクト４６を取り付ける。 これによって、換気用フード４０と屋内換気用チャンバー４５を設けたサッシ ３０の取付けを完了する。

【００１８】 以上のごとく、本実施例によれば、複数の窓３１を連続してなるサッシ３０と 、このサッシ３０の上部側に横方向に連続して一体的に配置される換気用フード ４０と、この換気用フード４０にサッシ３０を介して任意の場所で接続する屋内 換気用チャンバー４５とを備えたので、サッシ３０の設置によって、換気用フー ド４０と屋内換気用チャンバー４５を同時に配設することが可能となり、従来の ごとく、サッシと換気用給排気口の設置を別々にすることがなくなり、作業が簡 便となる。

【００１９】 そして、換気用フード４０は、サッシ３０の上部側に横方向に連続して一体的 に設置されているので、サッシ３０と一体化したものとして意匠的にも見やすく なり、従来の換気用給排気口のように建物との不釣り合いがなくなる。

【００２０】 なお、本実施例では、６枚の窓３１に対して１つの換気用フード４０を配設し た場合について説明したが、その長さは任意である。 また、強度的に問題がある場合には、途中に柱を配置するなどの強度補強を行 うようにしてもよい。

【００２１】

【考案の効果】

以上述べた如く、本考案によれば、サッシに換気用フードと屋内換気用チャン バーを設けたので、サッシの取付けによって換気用フードと屋内換気用チャンバ ーの取付けが完了し、換気用給排気口の設置が簡便となる。

【００２２】 また、換気用フードが、サッシの上部側に横方向に連続して一体的に設置され ているので、サッシの上部の装飾部として機能し意匠的にも見やすくなり、従来 の換気用給排気口のように建物との不釣り合いがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る換気装置の一実施例を示す説明図
である。

【図２】図１の正面図である。

【図３】図１の要部拡大断面図である。

【図４】単独ガラリを用いた従来の換気装置を示す説明
図である。

【図５】図４の正面図である。

【図６】ベントキャップを用いた従来の換気装置を示す
説明図である。

【図７】図６の正面図である。

【図８】フードを用いた従来の換気装置を示す説明図で
ある。

【図９】図８の正面図である。

【符号の説明】

３０ サッシ ３１ 窓 ３２ 建物 ３３ 天井 ３４ 開口部 ４０ 換気用フード ４５ 屋内換気用チャンバー ４６ ダクト ４７ ファン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森田 敏之 愛知県名古屋市中区錦１丁目18番22号 株 式会社竹中工務店名古屋支店内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 建物の天井よりも高い位置まで設けられ
   た開口に設置されるサッシと、このサッシの上部側に横
   方向に連続して一体的に配置される換気用フードと、こ
   の換気用フードにサッシを介して任意の場所で接続する
   屋内換気用チャンバーとを備えたことを特徴とする換気
   装置。