JPH0553932A - コントローラのメモリ制御システム及びそのメモリ制 御方法 - Google Patents

コントローラのメモリ制御システム及びそのメモリ制 御方法

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JPH0553932A
JPH0553932A JP3244550A JP24455091A JPH0553932A JP H0553932 A JPH0553932 A JP H0553932A JP 3244550 A JP3244550 A JP 3244550A JP 24455091 A JP24455091 A JP 24455091A JP H0553932 A JPH0553932 A JP H0553932A
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time
memory means
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main memory
backup
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JP3244550A
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Takehiko Seiji
岳彦 清治
Atomi Noguchi
跡見 野口
Kazuhiko Ishii
一彦 石井
Kenichiro Furusato
権一郎 古里
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高信頼度制御コントローラのための、瞬電や
長時間停電に対しても、高信頼度のソフトウェアで短時
間で立上げ可能なメモリ制御装置及びその制御方式。 【構成】 充電可能な電池付きの主メモリ部4と、主メ
モリのイニシャル状態を記憶するバックアップメモリ
(ROM)5と、長時間動作するタイマー装置4と、停
電及び復電を検出して割込信号INT1、INT2を発
生する電源装置1と、メモリ制御装置2を備え、メモリ
制御装置は、停電発生時刻と復電発生時刻のタイマー4
の値から停電時間(t)を算出し、停電時間(t)の長
さにより主メモリ41の内容で即時オンライン処理を行
うのか、または、バックアップメモリ8からの転写また
は照合後に処理を開始するのか判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラント等の制御に用
いられる、いわゆる一般産業用制御高信頼度制御コント
ローラにおいてメモリバックアップを行うコントローラ
のメモリ制御システム及びそのメモリ制御方式に関し、
特に、瞬停や長期間の停電等、停電時間の長さに最適に
対応してコントローラの立ち上げの最適化を図ることの
可能なコントローラのメモリ制御システム及びそのメモ
リ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば原子力用プラントあるいは一般産
業用プラント等の制御に用いられるコントローラである
一般産業用制御高信頼度制御コントローラでは、停電及
び復電時でのコントローラの立ち上げにおけるソフトウ
ェア記憶内容の信頼性と応答性の最適化を図るため、種
々の方式や装置が提案され、また、実際に採用されてい
る。
【0003】例えば、コントローラの主メモリにおいて
は、停電等により主メモリ内に記憶する内容が破損する
のを防止する方法として、不揮発性の記憶素子であるR
OM(Read only memory)を主メモリとして用いることが
従来からよく行われてきた。しかしながら、この方式に
よると、ROM内容は一旦記憶した後は書換が不可能で
あることから、近年におけるコントローラの高機能化、
即ち、基本ソフトウェアの高度化に伴い、プログラムエ
リヤと可変データエリヤの分離が困難となって、高機能
化がほとんど不可能となってきている。また、高度のソ
フトウェアにおいては、動的メモリ割付機能等を有し、
メモリのROM化は全く融通性がなく、実際上の適用が
困難となっている。
【0004】一方、他の従来技術においては、主メモリ
として記憶内容が書換可能なRAM(Random Access Mem
ory)素子を用い、停電時に対応してバックアップ電源と
しての電池を登載するものが知られている。添付の図7
にその動作フローを示す。
【0005】しかしながら、この従来技術の方式によれ
ば、RAM素子が揮発性であることから、主メモリの記
憶時間、すなわちRAM内に記憶された内容が確実に記
録され得る許容時間は、前記バックアップ用の電池に充
電される電荷の消費により定まり、この主メモリの記憶
時間により許容され得る停電時間が決まってしまう。従
って、使用する場合には、可能性のある停電時間を考慮
し、前記許容時間以上の停電の場合には、その度ごと
に、プログラム ローディング ツールを接続し、主メ
モリへの書き込みが必要である。また、前記バックアッ
プ用電池に充電された電荷の消費量は、主メモリの容量
が大きくなると、それに比例して多くなるので、特に大
きなメモリを必要とする高機能、高性能なコントローラ
に対しては、この従来技術の方式は必ずしも最適な方式
とは言えなかった。
【0006】さらに、他の従来技術として、主にパソコ
ンやワークステーションにて行われる方式であるが、復
電立ち上げ毎に外部のディスクメモリからソフトウェア
を読み出して主メモリに書き込みローディングする方法
が知られ、あるいは、行われている。この従来技術の方
式は、添付の図8の(a)に示すシステムにおいて図2
の(b)の如くの動作を行うが、通常数分から数十分も
かかることが多い。勿論、その時間は、ローディングす
るソフトウェア量により、また、外部メモリであるディ
スクの性能等により異なるが、今日、制御高信頼度制御
コントローラにおける基本ソフトウェア等の高度化・高
機能化に伴い、必要なソフトウェア量は大きくなる傾向
にある。しかしながら、この従来方式では、短時間の停
電、あるいは瞬停に対する応答が遅く、特に、一般産業
用制御コントローラ等のような連続制御、監視するシス
テムにおいては、かかる応答性の遅れは許容できないこ
とが度々ある。
【0007】加えるに、さらに他の従来技術として、例
えば特開昭60ー110058号公報に示されたメモリ
・バックアップ方式によれば、電源断時にバッテリバッ
クアップされた主メモリの記憶内容を磁気ディスク等の
不揮発性バックアップメモリに退避させるとともに、復
電時には、その停電時間から、バッテリの能力で主メモ
リの記憶が消失していないと判断される場合には、主メ
モリの記憶内容で処理を開始し、それを超える場合に
は、前記磁気ディスクから退避させた記憶内容を主メモ
リに転送することが提案されている。これはPOS等を
想定したメモリ制御方式ではあるが、しかしながら、本
発明の適用対象である一般産業用制御高信頼度制御コン
トローラに適用する場合、応答性や信頼性への要求は比
較的厳しいものであることから、必ずしもこれらの要求
を満足することは困難であった。即ち、例えばプラント
制御の場合、瞬停、例えば数十ms、あるいは、定期検
査やサーベイランステストの如く数秒〜数時間の場合、
あるいは、故障時のように2〜3日の場合、あるいは、
プラント建設時や設備更新時の数日〜数カ月の停電の場
合等、様々な長さの停電時間に対しても最適なコントロ
ーラの立ち上げを行うというニーズがある。一方におい
ては、書替えを禁止しROM化する等の強いレベルの不
揮発性を要求する一方で、ソフトウェアをある管理下で
容易かつ迅速に変更できることのニーズも存在する。こ
のような、多様なニーズに対して、上記の従来技術の方
式では、必ずしも充分な融通性を確保することは困難で
あり、そのため、なお一層の改善を求められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明におい
ては、上記の従来技術における個々の問題を軽減し、多
用なニーズに対しても充分な融通性を確保することの可
能なコントローラのメモリ制御システム及びそのメモリ
制御方法を提案することを目的とするものである。
【0009】即ち、基本ソフトウェアの高機能・高度化
への技術動向に対応し、より大きなソフトウェア、複雑
な構成のソフトウェアへも対応することが出来る融通性
を備え、瞬停等の短時間の停電に対しても連続制御・監
視を可能とし、合わせて、前述の従来技術におけるプロ
グラム ローディング ツールを接続しての再ローディ
ング等の不便さを取り除き、さらには、ソフトウェアの
ROM化並の不揮発性を確保し、復電時のコントローラ
の立ち上げにおける信頼性と応答性の最適化を図ること
の可能なコントローラのメモリ制御システム及びそのメ
モリ制御方法を提案するものである。
【0010】さらに、本発明によれば、ソフトウェアの
不揮発性に対しても、一定の管理された手順下では、操
作員等による簡単な操作で容易かつ短時間でソフト変更
の可能なコントローラのメモリ制御システム及びそのメ
モリ制御方法が提示される。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
本発明の目的を達成するため、充電可能なバックアップ
電源手段を登載する主メモリ手段と、タイマーを有する
メモリ制御装置と、初期時の主メモリ手段の記憶内容と
同一の内容を記憶する不揮発性で書換不可能なバックア
ップメモリ手段とを備え、電源停電時におけるコントロ
ーラのメモリバックアップを行うコントローラのメモリ
制御装置において、前記主メモリ手段は書換可能でかつ
揮発性であり、さらに、前記メモリ制御装置は、電源の
停電時及び復電時の前記タイマーの読み時刻から停電時
間(t)を算出し、算出された該停電時間(t)が第1
の所定の時間(t1)以内であれば(t<t1)、前記主
メモリ手段の記憶内容で処理を実行し、該停電時間
(t)が前記第1の所定の時間(t1)を越え、かつ、
前記所定の時間(t1)よりも長い第2の所定の時間
(t2)以内であれば(t2<t<t1)、前記主メモリ
手段と前記バックアップメモリ手段の内容を比較照合
し、予め定められた範囲で一致していれば前記主メモリ
手段の内容で処理を実行し、該算出時間(t)が前記第
2の所定の時間(t2)を越える場合は、前記バックア
ップメモリ手段の記憶内容を前記主メモリ手段に転写し
てから処理を実行するように構成したコントローラのメ
モリ制御システムが提案される。
【0012】上記本発明の目的を達成するため、同時
に、充電可能なバックアップ電源手段を登載する書換可
能でかつ揮発性の主メモリ手段と、タイマーを有するメ
モリ制御装置と、初期時の主メモリ手段の記憶内容と同
一の内容を記憶する不揮発性で書換不可能なバックアッ
プメモリ手段とを備え、電源停電時におけるコントロー
ラのメモリバックアップを行うコントローラのメモリ制
御方法において、(i) 電源の停電時及び復電時の前記
タイマーの読み時刻から停電時間(t)を算出するステ
ップ、(ii) 算出された該停電時間(t)が第1の所定
の時間(t1 )以内であれば(t<t1)、前記主メモリ
手段の記憶内容でコントローラの処理を実行するステッ
プ、(iii) 該停電時間(t)が前記第1の所定の時間
(t1 )を越え、かつ前記所定の時間(t1)よりも長い
第2の所定の時間(t2)以内であれば(t2<t<
1)、前記主メモリ手段と前記バックアップメモリ手
段の内容を比較照合するステップ、(iv) 前記比較照合
の結果、前記主メモリ手段と前記バックアップメモリ手
段の内容が予め定められた範囲で一致していれば、前記
主メモリ手段の内容で前記コントローラの処理を実行す
るステップ、(v) 該算出時間(t)が前記第2の所定
の時間(t2)を越える場合は、前記バックアップメモ
リ手段の記憶内容を前記主メモリ手段に転写してから前
記コントローラの処理を実行するステップを備えている
コントローラのメモリ制御方法が提案される。
【0013】さらに、本発明の他の目的を達成するた
め、上記のコントローラのメモリ制御システムにおい
て、さらに、該停電時間(t)の長さに拘らず、操作員
による操作により作動し、前記バックアップメモリ手段
から主メモリ手段への転写を強制的に実行する手段を有
しているコントローラのメモリ制御システムが提案され
る。
【0014】加えるに、本発明では、上記コントローラ
のメモリ制御方式において、さらに、該停電時間(t)
の長さに拘らず、操作員による操作により、前記バック
アップメモリ手段から主メモリ手段への転写を強制的に
実行するステップを備えたコントローラのメモリ制御方
法が提案されている。
【0015】
【作用】上記の本発明になるコントローラのメモリ制御
システム及びそのメモリ制御方法によれば、先ず、停電
時及び復電時のタイマーの時刻から停電時間(t)が算
出され、この停電時間(t)が第1の設定時間(t1
よりも短く(t≦t1)、瞬停と判断されるならば、即
時オンライン処理を開始する。一方、停電時間(t)が
比較的長時間ならば(t1<t≦t2)、主メモリもバッ
クアップメモリも理論的には信ぴよう性が高いので、比
較照合し、問題のないことを確認してからオンライン処
理にはいる。この比較照合の結果、不一致であり、しか
しながら、両方ともECC(Error Code Check)やパリテ
ィチェク上問題なければ、バックアップメモリのROM
の方を信頼性上優先し、主メモリへの転写を行った後、
オンライン処理に入る。停電時間(t)が所定の設定時
間(t2)を越えた場合(t>t2)も、主メモリのバッ
テリバックアップ能力を信用せず、無条件にバックアッ
プメモリ(ROM)から主メモリ(RAM)への転写を
行う。
【0016】また、電源立ち上げ後、オフライン状態と
し、操作員のスイッチ操作をプロセッサが認識し、即
ち、割り込み処理により、バックアップメモリ(RO
M)から主メモリへの転写を行う。即ち、ソフトウェア
の変更に当たっては、予め、バックアップメモリを新規
に変更されたソフトウェアを記憶するものに交換してお
き、操作員のスイッチ操作により容易にソフトウェア変
更を可能とする。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例について、添付の図
面を参照しながら詳細に説明する。図1には、本発明の
具体的実施例であるコントローラのメモリ制御システム
の全体構成が示されており、この図において、電源装置
1は外部の電源(本実施例では、100Vの交流(A
C)電源)に接続され、変圧器101、整流器102、
変圧器103、平滑回路104、そして、コンデンサー
105を介して、例えば5Vの直流(AC)電源を供給
している。また、この電源装置1は、その内部に、停電
及び復電を検出して各々の割り込み信号INT1、IN
T2を生成する停電検出回路106、復電検出回路10
7を備えている。より具体的には、停電検出回路106
は前記整流器102の出力部に接続されると共に、復電
検出回路107は前記平滑回路104の両出力端子に接
続され、それぞれ、その電圧を検出することにより外部
電源の停電及び復電を検出している。また、前記整流器
102の出力部には、さらに、スイッチング装置108
が接続されている。
【0018】次に、上記の電源装置1からの割り込み信
号INT1、INT2は、ライン201、202を介し
てメモリ制御装置2に入力されている。このメモリ制御
装置2は、図に示される様に、割込受付レジスタ203
と優先判定回路部204とから成る割込制御部21と、
プロセッサ22と、そして、本発明になるメモリ制御シ
ステムの停電、復電時の処理プログラム等を格納したマ
イクロプログラムROM23とから構成されている。前
記電源装置1からの割り込み信号INT1、INT2
は、より具体的には、前記制御部21の割込受付レジス
タ203に接続され、また、優先判定回路204、マイ
クロプログラムROM23は、それぞれ、プロセッサ2
2に対してバスライン24、24を介して接続されてい
る。さらに、前記制御部の割込受付レジスタ203に
は、上述の割り込み信号INT1、INT2に加え、い
わゆる操作スイッチ25からの信号がライン205を介
して接続されている。
【0019】本発明のメモリ制御システムは、上述の電
源装置1、メモリ制御装置2に加え、さらに、タイマー
装置3と、図には示されないが、例えば原子力用プラン
トあるいは一般産業用プラントの制御用コントローラを
構成する高信頼度制御コントローラのメモリを構成する
主メモリ部4と、そして、前記主メモリをバックアップ
するための不揮発バックアップメモリ5とから構成され
ている。より具体的には、前記タイマー装置3は、水晶
発信器31と、カウンタ32と、電池33とから構成さ
れている。また、前記主メモリ部4は、揮発性の書換可
能な記憶素子であるRAM(Random Access Memory)から
成る主メモリ41と、このRAMに記憶内容を保持する
ために必要な電力を供給するための充電可能な電池(い
わゆる、バックアップ用バッテリ)42を備え、一方、
前記不揮発性バックアップメモリ5は、書換不可能な不
揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)から
構成されている。この不揮発バックアップメモリ5のR
OM化については、素子としてPROM(Programable
Read Only Memory)を使用し、主メモリ41の初期時の
内容である制御用アプリケーションプログラムを予め焼
切り記憶する。さらに、これらタイマー装置3、主メモ
リ部4、不揮発性バックアップメモリ5は、バスライン
26、26…を介して前記メモリ制御装置2に接続され
ている。
【0020】続いて、上記に詳細に説明した本発明のメ
モリ制御システムの動作について以下に詳細に説明す
る。停電処理に入るまでのタイムチャートを示した添付
の図2の波形にも示されるように、外部電源からの電力
(100VAC)が停電すると、電源装置1は、整流器
102の出力を検出し、停電検出回路106が割り込み
信号INT1を発生する。この割り込み信号INT1を
受けたメモリ制御装置2は、その割り込み制御部21及
びプロセッサ22を介して、タイマー装置3の値を読み
とり、図3に示す停電処理のフローにより停電時刻を記
憶することとなる。一般に、電源装置1は、外部AC電
源の停電を停電検出回路106が検知しても、その後し
ばらくの間は、例えば5VDC出力は活きており(図2
の(c)参照)、それによりプロセッサ22は動作する
ことができ、停電処理を可能としている。その時間関係
は同図のタイムチャートの如くである。
【0021】なお、停電処理、復電処理のプログラムは
マイクロプログラムROM23としてもち、完全に不揮
発にする。また、タイマー3は、水晶発振器31のクロ
ックパルス信号をカウンタ32にてカウントするが、こ
の消費電力は十分小さく、数年以上もたせることも今日
の技術では十分可能である。従って、上記で考慮され得
る停電時間(t)は、例えば1〜2年以上に対しても十
分対応可能である。
【0022】すなわち、図3の処理フローにおいて、前
記停電検出回路106からの割込信号INT1により、
停電割込処理が起動され(S11)、停電時刻がその時
のタイマー装置3のタイマーの値を読み込むことによっ
て取り込まれ(S12)、この時刻(停電開始時刻)が
メモリ制御装置1内の不揮発性メモリであるマイクロプ
ログラムROM23に書き込まれて退避され(S1
3)、処理が完了する(S14)。
【0023】次いで、図4の波形にも示されるように、
外部電源からの電力(100VAC)が復電すると、電
源装置1は、平滑回路整流器104の出力(5VDC)
を検出し、復電検出回路107が割り込み信号INT2
を発生する。この割り込み信号INT2を受けたメモリ
制御装置2は、以下に説明する復電処理を行う。なお、
復電検出回路107は、逆に、5VDC出力が安定し、
しばらくしてから(通常10〜100ms)プロセッサ
22を起動することとし、それまでは動作を停止させて
いる(図4の(b)と(d)を参照)。
【0024】すなわち、図5の処理フローにおいて、前
記復電検出回路107からの割込信号INT2により、
復電割込処理が起動される(S21)。まず、その時刻
(復電時刻)が前記タイマー装置3のタイマーの値を読
み込むことによって取り込まれ(S22)、続いて、既
に不揮発性メモリであるマイクロプログラムROM23
に書き込まれている停電時刻との差から、すなわち、以
下の式から停電時間(t)を算出する(S23)。 停電時間(t)=復帰時刻−停電時刻
【0025】さらに、この求められた停電時間(t)を
第1の所定の設定時間(t1)と比較し(t≦t1)、そ
の結果「No」であれば、さらに、前記第1の所定の設
定時間(t1)よりも大きな値に設定された第2の所定
の設定時間(t2)との比較(t≦t2)を行う(S2
4、S25)。第2の比較(S25)の結果「Yes」
と判断される場合には、その詳細動作は後に説明する
が、主メモリ(RAM)41とバックアップメモリ(R
OM)5の内容を照合し(S26)、照合の結果が所定
の範囲内で一致していれば(S27で「Yes」)処理
を完了する(S28)。
【0026】一方、前記第2の比較(S25)の結果が
「No」の場合、さらには、照合の結果が所定の範囲内
で一致していない(S27で「No」)場合には、バッ
クアップメモリ(ROM)5の記憶内容を主メモリ(R
AM)41に転写し(S29)、処理を完了することと
なる(S28)。また、前記第1の比較(S24)の結
果が「Yes」である場合には、そのまま、直ちに処理
を完了する(S28)。
【0027】即ち、本発明の方式によれば、算出された
停電時間(t)が、ごく短い時間である第1の所定の設
定時間(t1)よりも小さい(t≦t1)、つまり瞬停と
判断される場合は、プロセスへの影響として応答性を最
重要視して、即時オンライン処理を開始するようにす
る。一方、停電時間(t)が第1の所定の設定時間(t
1)よりは大きいが、しかしながら、第2の所定の設定
時間(t2)よりも小さい場合には(t1<t≦t2)、
つまり、瞬停とは見なせず、プロセス制御上、立ち上げ
までに時間的余裕があると見なし、応答性よりも信頼性
を重視して、主メモリ部4の主メモリ(RAM)41と
バックアップメモリ6との比較照合を行う。
【0028】そして、主メモリ部4の記憶内容が正しい
ことを確認してから、オンライン処理を開始する。この
ことは、主メモリ部4やバックアップメモリ5等の経年
による故障発生の確率の増大を勘案し、より高信頼性化
をはかることに着目したものとなっている。そして、こ
の時点で、照合不一致が発生していれば、以下の動作を
行うこととなる。すなわち、照合不一致が発生してお
り、主メモリ部4の主メモリ(RAM)41が異常な
ら、バックアップメモリ(ROM)5から主メモリ(R
AM)41へのデータの転写を行い、バックアップメモ
リ(ROM)5が異常なら主メモリ(RAM)41の内
容でオンライン起動、いずれも異常ないが不一致の場合
は、バックアップメモリ(ROM)5を信頼性上優先し
て主メモリ(RAM)41への転写を行う。
【0029】さて、停電時間(t)が第2の所定の設定
時間(t2)よりも大きな場合(t>t2)、もはや、揮
発性メモリである主メモリ(RAM)41のバッテリバ
ックアップ能力を信用せず、無条件にバックアップメモ
リ(ROM)5から主メモリ(RAM)41への転写を
行う。
【0030】なお、実際のプラントにおいては、瞬停と
いつても、電源母線に大型補機が接続されてあり起動す
る場合(数百ms程度)、所外電源断によるディーゼル立
ち上げ時間(数秒〜数十秒)等多々あり、上記第1の設
定時間(t1)はプロセスに合わせて設定することが望
ましい。
【0031】以上の説明からも明らかなように、上記の
本発明の実施例であるコントローラのメモリ制御システ
ム及びその制御方式によれば、システム立ち上げ時間と
ソフトウェアの記憶内容の信頼性について最適化をはか
ることができる。即ち、瞬停にたいしては即時に主メモ
リ41の内容によつて立ち上げオンライン処理を可能と
し、長時間停電時には、システム立ち上げに上記の如く
時間はかかるが、制御対象のプロセスも変化している場
合がほとんどであるので問題は無い立ち上げが可能とな
る。そこで、主メモリ41とバックアップメモリ5の比
較照合を行ってもプラントプロセス上は差異はないこと
はいうまでもない。
【0032】図6には、主メモリ41とバックアップメ
モリ5の比較照合を行って、さらに、不揮発バックアッ
プメモリ5から主メモリ41への転写を実行する処理フ
ローの詳細を示す。この処理の起動条件は、図5のフロ
ーにも示されるように、(i)停電時間(t)が第2の
設定時間(t2)を越えた場合(t>t2)、そして、
(ii)停電時間(t)が第1の設定時間(t1)を越
えてはいるものの、第2の設定時間(t2)は越えてお
らず(t1<t≦t2)、かつ、主メモリ41とバックア
ップメモリ5の比較照合を行った結果、所定の範囲で一
致していない場合である。
【0033】この転写実行処理フローでは、起動される
と(S31)、先ず、プロセッサ22に、バックアップ
メモリ5に対して、(1)アクセスするファイルのアド
レス、(2)転写を開始するための記憶の先頭アドレ
ス、及び、(3)語数をもってアクセスを開始させる
(S32)。また、その間の処理が、プロセスに悪影響
を与えないように、オフラインモードとして作動を開始
する(S33)。続いて、不揮発バックアップメモリ5
は、上記のデータ(1)〜(3)により、主メモリ41
へ転写すべく、(4)転写先の主メモリのアドレスと、
(5)そこに記憶されるべきデータを順次読み出してプ
ロセッサ22に転送する(S34)。さらに、そこでは
主メモリ41に書き込む前処理としてチェック、例えば
ECC(Error Check Code)やバリティチェックコード
等を生成し付加し(S35)、そして、当該アドレスに
書き込む(S36)。なお、これらの動作は、通常DM
A(Direct Memory Access)と呼ばれる装置により実行
される。その後、上記(3)の所定の語数が転写された
ことが確認され(S37)、主メモリ41が回復したら
ば、プロセッサ22はオフラインからオンラインへのモ
ード変更を行い、プロセス制御や監視を開始し(S3
8)、処理を完了する(S39)。
【0034】さらに、本発明によれば、不揮発バックア
ップメモリ5から主メモリ41への転写実行処理フロー
の起動条件として、例えばプラントの操作員等によるス
イッチ操作(図1において、操作スイッチ25を閉じ、
ライン205を介して信号を割込受付レジスタ203に
出力した場合)が加えられている。これは、ハードウェ
ア的には、上述の停電時割込INT1、復電割込INT
2の他に、割込信号INT3を発生する操作スイッチ2
5を追加すればよい。
【0035】この方式によれば、以上に述べた効果の他
に、下記のメリットがある。即ち、主メモリ41のソフ
トウェアを変更したい場合に、まず、不揮発バックアッ
プメモリ(ROM)5の内容を変更したものを準備し、
本コントローラに装着する。そして、電源装置1を立ち
上げ、つづいて、本操作スイッチ25を操作すると、ソ
フトウェアを容易に変更することが出来る。即ち、工場
等において、新バージョンの不揮発バックアップメモリ
5を制作し、プラントに持込んで、交換すれば、短時間
で容易にソフト変更が可能になる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、コントローラを瞬停等
の短時間の停電に対しては連続制御・監視を可能とし、
それ以上の停電時間に対しては、ソフトウェアのROM
化並の不揮発性を確保することによって復電時のコント
ローラの立ち上げにおける信頼性と応答性の最適化を図
り、さらには、コントローラの基本ソフトウェアの高機
能・高度化の動向に対応したソフトウェアの大型化、複
雑化へも容易に対応することが出来、多用なニーズに対
しても充分な融通性を確保することの可能な、実用的に
も優れたコントローラのメモリ制御システム及びそのメ
モリ制御方式が提供される。
【0037】また、操作員の操作により、上記の転写を
強制的に行うことにより、ソフトウェアの変更を可能と
し、ソフトウェアの不揮発性と変更の融通性を同時に実
現することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメモリ制御システムの基本構成を示す
全体回路図である。
【図2】停電時における上記メモリ制御システムの各部
信号を示す信号波形図である。
【図3】停電時における上記メモリ制御システムの停電
処理フローを説明する図である。
【図4】復電時における上記メモリ制御システムの各部
信号を示す信号波形図である。
【図5】復電時における上記メモリ制御システムの復電
処理フローを説明する図である。
【図6】上記復電処理フローの転写処理の詳細を示すフ
ロー図である。
【図7】従来技術になるバックアップ電源の動作を説明
するフロー図である。
【図8】他の従来技術になる主メモリ書き込みローディ
ング方法の一例を説明するための、システム構成及び動
作フロー図である。
【符号の説明】
1 電源装置 101、103 変圧器 102 整流器 104 平滑回路 105 コンデンサ 106 停電検出回路 107 復電検出回路 108 スイッチング 2 メモリ制御装置 21 割込制御部 203 割込受付レジスタ 204 優先判定回路 22 プロセッサ 23 マイクロプログラムROM 25 操作スィッチ 3 タイマー装置 31 水晶発振器 32 カウンタ 33 バッテリ 4 主メモリ部 41 主メモリ(RAM) 42 バッテリ 5 不揮発バックアップメモリ(ROM) INT1 停電割込信号 INT2 復電割込信号 INT3 操作割込信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古里 権一郎 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電可能なバックアップ電源手段を登載
    する主メモリ手段と、タイマーを有するメモリ制御装置
    と、初期時の主メモリ手段の記憶内容と同一の内容を記
    憶する不揮発性で書換不可能なバックアップメモリ手段
    とを備え、電源停電時におけるコントローラのメモリバ
    ックアップを行うコントローラのメモリ制御装置におい
    て、前記主メモリ手段は書換可能でかつ揮発性であり、
    さらに、前記メモリ制御装置は、電源の停電時及び復電
    時の前記タイマーの読み時刻から停電時間(t)を算出
    し、算出された該停電時間(t)が第1の所定の時間
    (t1)以内であれば(t<t1)、前記主メモリ手段の
    記憶内容で処理を実行し、該停電時間(t)が前記第1
    の所定の時間(t1)を越え、かつ、前記所定の時間
    (t1)よりも長い第2の所定の時間(t2)以内であれ
    ば(t2<t<t1)、前記主メモリ手段と前記バックア
    ップメモリ手段の内容を比較照合し、予め定められた範
    囲で一致していれば前記主メモリ手段の内容で処理を実
    行し、該算出時間(t)が前記第2の所定の時間
    (t2)を越える場合は、前記バックアップメモリ手段
    の記憶内容を前記主メモリ手段に転写してから処理を実
    行するように構成したことを特徴とするコントローラの
    メモリ制御システム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1において、前記メモリ制御
    装置は、さらに、該停電時間(t)が前記第1の所定の
    時間(t1)を越え、かつ、前記第2の所定の時間
    (t2)以内(t2<t<t1)の場合で、前記主メモリ
    手段と前記バックアップメモリ手段の内容を比較照合し
    た結果、予め定められた範囲で一致していない場合に
    は、前記バックアップメモリ手段の記憶内容を前記主メ
    モリ手段に転写してから処理を実行するように構成した
    ことを特徴とするコントローラのメモリ制御システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項1において、さらに、該停電
    時間(t)の長さに拘らず、操作員による操作により作
    動し、前記バックアップメモリ手段から主メモリ手段へ
    の転写を強制的に実行する手段を有していることを特徴
    とするコントローラのメモリ制御システム。
  4. 【請求項4】 充電可能なバックアップ電源手段を登載
    する書換可能でかつ揮発性の主メモリ手段と、タイマー
    を有するメモリ制御装置と、初期時の主メモリ手段の記
    憶内容と同一の内容を記憶する不揮発性で書換不可能な
    バックアップメモリ手段とを備え、電源停電時における
    コントローラのメモリバックアップを行うコントローラ
    のメモリ制御方法において、 (i) 電源の停電時及び復電時の前記タイマーの読み時
    刻から停電時間(t)を算出するステップ、 (ii) 算出された該停電時間(t)が第1の所定の時間
    (t1)以内であれば(t<t1)、前記主メモリ手段の
    記憶内容でコントローラの処理を実行するステップ、 (iii) 該停電時間(t)が前記第1の所定の時間
    (t1)を越え、かつ前記所定の時間(t1)よりも長い
    第2の所定の時間(t2)以内であれば(t2<t<
    1 )、前記主メモリ手段と前記バックアップメモリ手
    段の内容を比較照合するステップ、 (iv) 前記比較照合の結果、前記主メモリ手段と前記バ
    ックアップメモリ手段の内容が予め定められた範囲で一
    致していれば、前記主メモリ手段の内容で前記コントロ
    ーラの処理を実行するステップ、 (v) 該算出時間(t)が前記第2の所定の時間(t2
    を越える場合は、前記バックアップメモリ手段の記憶内
    容を前記主メモリ手段に転写してから前記コントローラ
    の処理を実行するステップを備えていることを特徴とす
    るコントローラのメモリ制御方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項4において、さらに、前記ス
    テップ(iii)における比較照合の結果、前記主メモリ手
    段と前記バックアップメモリ手段の内容が予め定められ
    た範囲で一致していない場合には、前記バックアップメ
    モリ手段の記憶内容を前記主メモリ手段に転写してから
    前記コントローラの処理を実行するステップを備えたこ
    とを特徴とするコントローラのメモリ制御方法。
  6. 【請求項6】 前記請求項4において、さらに、該停電
    時間(t)の長さに拘らず、操作員による操作により、
    前記バックアップメモリ手段から主メモリ手段への転写
    を強制的に実行するステップを備えたことを特徴とする
    コントローラのメモリ制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002297459A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Denso Corp バックアップ機能を備えた車両用制御装置
JPWO2016013247A1 (ja) * 2014-07-24 2017-04-27 日本電気株式会社 計量装置および計量データ記録方法

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