JPH0552348U - 円筒ころ軸受用保持器 - Google Patents

円筒ころ軸受用保持器

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JPH0552348U
JPH0552348U JP10550191U JP10550191U JPH0552348U JP H0552348 U JPH0552348 U JP H0552348U JP 10550191 U JP10550191 U JP 10550191U JP 10550191 U JP10550191 U JP 10550191U JP H0552348 U JPH0552348 U JP H0552348U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一対の環状体10を多数の柱体12で一体に
連結する。各柱体12には、その全長に沿っている羽根
部1a、1bが延設される。環状体10の半径は、上記
羽根部1a、1bの外接円と略等しく設定される。また
各環状体10の、当該羽根部1a、1bの基端側に対向
する部位には、羽根部1a、1bの撓みを許容する切欠
部10aを設ける。 【効果】 羽根部1a、1bが各柱体12の全長に沿っ
て延設されているので、製品の金型を製造する際に、ア
ンダーカット部を形成するための別工程を省略し、製造
コストの上昇を防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は円筒ころ軸受用保持器に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
一般にこの種の保持器は、図3に示すように、一対の環状体50をその中心線 方向に対向させ、両者間を多数の柱体51で一体に連結した樹脂成形品である。 各柱体51は、上記環状体50の周方向に所定の間隔を隔てて配設されており、 隣接する柱体51間に、上記環状体50との間で軸受の円筒ころ(図示せず)を 収容するための収容空間52を形成している。この収容空間52から上記円筒こ ろが脱落するのを防止するために、各柱体51には、それぞれ対応する収容空間 52内に保持器の外径側から突出する羽根部5a、5bが延設されている。羽根 部5a、5bの内面は、それと連続する各柱体51の側面と同様に上記円筒ころ の外径に概ね沿う円弧状に形成されている。
【0003】 ここで円筒ころのがたつきによる振動を防止し、滑らかな回転特性を得るため に、各羽根部5a、5b間の周方向の長さをできるだけ長く設定すると共に各羽 根部5a、5bの剛性を高く設定して、各羽根部5a、5bが円筒ころのがたつ きを充分に規制できるようにしておく必要がある。そのため図3に示す従来例の 構成では、各羽根部5a、5bの基端部を各環状体50、51と連続させ、各羽 根部5a、5bの撓み量を小さく設定していた。
【0004】 ところが、上記保持器を形成する際には、各環状体50を成形するための金型 と、羽根部5a、5bを有する各柱体51(または収容空間52)を成形するた めの金型とを組み合わせ、周知の樹脂成形法により製品を成形した後、成形され た羽根部5a、5bを弾性的に撓ませながら、各柱体51を成形する金型を当該 保持器の径方向外方に無理抜きする必要がある。また、上記保持器を採用して軸 受を組み立てる際には、上記保持器の収容空間を、それが当該軸受の内輪外周に 形成された軌道に沿うように予め内輪に嵌め込み、各円筒ころを各羽根部5a、 5b間の隙間に押し込むことにより、各羽根部5a、5bを弾性的に拡開させて 無理嵌めする必要もある。このように、保持器の成形時及び軸受の組立時におい ては、各羽根部5a、5bを弾性的に撓ませる必要があることから、円筒ころの がたつき防止の要請と共に、各羽根部5a、5bが充分な撓み特性を有すること も必要であり、図3の構成では、充分に羽根部5a、5bを撓ませることができ ないという問題があった。
【0005】 そのような課題が解決できるものとして、例えば図4に示す保持器が知られて いる(実開平2−19928号公報参照)。 その構造では、羽根部5a、5bの保持器中心線方向幅を、各柱体51の全長 よりも短く設定することにより、羽根部5a、5bの基端部両端と各環状体50 との間に間隙Cを設けている。
【0006】 図4の構成によれば、羽根部5a、5bを環状体50に対して相対的に撓ませ ることが可能であるから、保持器を成形したり軸受を組み立てるための充分な撓 み量を確保することができると共に、各羽根部5a、5bの保持器周方向の長さ を長く設定して、円筒ころの保持剛性を高めることが可能になる。 ところが、上記間隙Cを隔てた図4の構成の羽根部5a、5bを成形する際に は、図5、図6に示すように、当該間隙Cを成形するためのアンダーカット部C Tを有する金型Dを採用する必要がある。このため、金型Dにアンダーカット部 CTを形成するために、放電加工、またはNCフライス等特殊な工程が別途必要 になることから、製造コストが大幅に高くなるという不具合があった。
【0007】 本考案は上記課題に鑑みてなされたもので、廉価な金型で成形することができ ると共に、保持器の成形や軸受の組み立てが容易であり、しかも円筒ころのがた つきによる振動を防止することができる円筒ころ軸受用保持器を提供することを 目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の円筒ころ軸受用保持器は、一対の環状体 をその中心線方向に対向させ、両者間を、それらとの間で円筒ころ収容空間を区 画する多数の柱体により一体に連結し、各柱体には、その全長に沿っていると共 に、上記環状体の外径側から上記収容空間内に突出する羽根部を延設し、上記環 状体の半径を、上記羽根部の外接円と略等しく設定し、各環状体の、当該羽根部 の基端側に対向する部位に、羽根部の撓みを許容する切欠部を設けていることを 特徴としている。
【0009】
【作用】
上記構成からなる円筒ころ軸受用保持器によれば、環状体に切欠部を設けてい るので、保持器を成形したり軸受を組み立てる際に、羽根部を充分に撓ませるこ とができる。従って各羽根部の保持器周方向の長さを長く設定することができ、 円筒ころの保持剛性を高めることが可能になる。しかも本考案においては、羽根 部を、柱体の全長に沿う寸法に設定しているので、アンダーカット部を有さない 金型を使って羽根部を成形することができる。また、環状体の半径を、上記羽根 部の外接円と略等しく設定しているので、環状体によって保持器全体の剛性を確 保することができる。
【0010】
【実施例】
以下、添付図面を参照しつつ、本考案の好ましい実施例について詳述する。 本考案の一実施例における円筒ころ軸受用保持器の要部斜視図である図1を参 照して、この保持器は、一対の環状体10をその中心線方向に対向させ、両者間 を、それらとの間で円筒ころ収容空間11を区画する多数の柱体12で一体に連 結したプラスチック樹脂製品である。
【0011】 各柱体12の、保持器外径側稜線部からは、当該保持器の周方向に延びる一対 の羽根部1a、1bが延設されている。各羽根部1a、1bは、柱体12の全長 に沿って、上記環状体10の外径側から上記収容空間11内に突出している。そ して、各羽根部1a、1bの内側面と、それに連続する各柱体12の側面とは、 図外の円筒ころの転がり面に沿う滑らかな凹曲形状に形成されている。
【0012】 上記環状体10の半径は、この羽根部1a、1bの外接円の半径と略等しく設 定されており、各環状体10の、当該羽根部1a、1bの基端側に対向する部位 には、羽根部1a、1bの撓みを許容する切欠部10aが設けられている。 このように上記構成からなる本実施例の円筒ころ軸受用保持器によれば、環状 体10に切欠部10aを設けているので、保持器を成形したり軸受を組み立てる ために、羽根部1a、1bを充分に撓ませることができる。従って各羽根部1a 、1bの保持器周方向の長さを長く設定することができ、円筒ころの保持剛性を 高めることが可能になる。また環状体10の半径を、上記羽根部1a、1bの外 接円の半径と略等しく設定しているので、保持器全体の剛性をも確保することが できる。
【0013】 次に図2を参照して、上記羽根部1a、1bを有する各柱体12(または収容 空間11)を成形するための金型について説明する。 この金型20は、放射状に分割された多数の金型片21からなり、具体的には 図示していない環状体10用の金型と組み合わされ、周知の樹脂成形法により製 品を成形するためのものであり、上記各柱体12を形成するための膨出部22と 、膨出部22の両側に設けられ、各羽根部1a、1bを成形するための凹部23 とを備えている。ここで図1の実施例の羽根部1a、1bは、柱体12の全長に 沿って延設されているので、金型20にアンダーカット部を設ける必要がなくな り、上記金型20の凹部23は、周知のワイヤーカット放電加工機により容易に 形成することができる。
【0014】 このように本実施例においては、羽根部1a、1bを柱体12の全長に沿って 延設しているので、アンダーカット部を有さない金型20(金型片21)を使っ て羽根部1a、1bを成形することができる。従って羽根部1a、1bを形成す る際に、アンダーカット部を成形するための別工程を省略することができる結果 、製造コストが上昇するのを防止することができる。
【0015】 しかも成形された製品は、成形時や組み立て時に羽根部1a、1bを充分に撓 ませることができる結果、各羽根部1a、1bの保持器周方向の長さを長く設定 することができ、円筒ころの保持剛性をも高めることができる。 従って本実施例によれば、成形や組み立てが容易であり、しかも円筒ころのが たつきによる振動を防止することができる。
【0016】 なお上述した実施例は本考案の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本考 案の要旨を変更しない範囲内で種々の設計変更を施すことができることは云うま でもない。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の円筒ころ軸受用保持器によれば、羽根部を形成す る際に、アンダーカット部を有さない金型を採用することができるので、アンダ ーカット部を成形するための別加工を省略することができる結果、製造コストが 上昇するのを防止することができる。しかも成形された製品は、成形時や組み立 て時に羽根部を充分に撓ませることができ、しかも環状体によって充分な剛性が 確保されていると共に、各羽根部の保持器周方向の長さを長く設定することによ り、円筒ころの保持剛性をも高めることができる。
【0018】 従って本考案によれば、成形や組み立てが容易であり、しかも円筒ころのがた つきによる振動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における円筒ころ軸受用保持
器の要部斜視図である。
【図2】上記保持器の金型の要部平面略図である。
【図3】従来の保持器の要部斜視図である。
【図4】従来の別の保持器の要部断面略図である。
【図5】図4の保持器を成形するための金型の要部平面
略図である。
【図6】図5のVI−VI矢視断面図である。
【符号の説明】
1a 羽根部 1b 羽根部 10 環状体 10a 切欠部 11 収容空間 12 柱体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の環状体をその中心線方向に対向さ
    せ、両者間を、それらとの間で円筒ころ収容空間を区画
    する多数の柱体により一体に連結し、各柱体には、その
    全長に沿っていると共に、上記環状体の外径側から上記
    収容空間内に突出する羽根部を延設し、上記環状体の半
    径を、上記羽根部の外接円と略等しく設定し、各環状体
    の、当該羽根部の基端側に対向する部位に、羽根部の撓
    みを許容する切欠部を設けていることを特徴とする円筒
    ころ軸受用保持器。
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