JPH0551938A - 油圧式掘削機を利用した架線式集材方法 - Google Patents

油圧式掘削機を利用した架線式集材方法

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JPH0551938A
JPH0551938A JP2581192A JP2581192A JPH0551938A JP H0551938 A JPH0551938 A JP H0551938A JP 2581192 A JP2581192 A JP 2581192A JP 2581192 A JP2581192 A JP 2581192A JP H0551938 A JPH0551938 A JP H0551938A
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drum
pulley
hydraulic excavator
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Akihiro Toyomura
昭宏 豊村
Kouichi Kouchisako
幸一 河内迫
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 林業分野における木材の架線式集材方法にお
いて、作業性、機動性に富んだ油圧式掘削機を利用する
ことにより、林道作りや山林の傾斜地を水平に造成して
集材基地を形成したり、ブームやアームを架線式集材方
法のタワーとして兼用することにより集材作業効率を大
幅に向上する。 【構成】 木材を搬送するための一方の集材基地に油圧
式掘削機を停車させ、他方の集材基地に定滑車を固定し
て、前記油圧式掘削機のブームまたはアームに設けたガ
イド滑車を介して前記油圧式掘削機に搭載されたエンド
レスドラムと定滑車間に巻回されたエンドレスワイヤの
所定箇所に木材を吊持して、前記エンドレスワイヤに張
力を与えることによってエンドレスドラムとエンドレス
ワイヤ間に摩擦力を発生させて木材を搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は林業分野における木材の
集材に関し、特に作業性、機動性に富んだ油圧式掘削機
を利用することにより、林道作りや山林の傾斜地を水平
に造成して集材基地を形成したり、ブームやアームを架
線式集材方法のタワーとして兼用すること、またブーム
やアームの上げ、下げを利用してエンドレスワイヤを張
設したり、吊荷の上げ、下げを行うこと、さらに油圧式
掘削機の走行と主ドラムを同時操作して張設を一定に保
って簡単に移動できることにより集材作業効率を大幅に
向上することを目的とする油圧式掘削機を利用した架線
式集材方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、林業分野における作業効率向上の
ために、作業性、機動性に富んだ油圧式掘削機が導入さ
れ始めたが、集材作業の分野だけは未だ適用されていな
い。即ち、図8に示すように油圧式掘削機81にウイン
チを搭載した機種では、エンドレスドラムは有せず、メ
インドラム82はジョークラッチ(図示せず)を介して
油圧モータにより駆動され、また、ウインチは油圧式掘
削機81のフレームに固定されるよう構成されている。
前記油圧式掘削機81により集材作業を行うには、メイ
ンドラム82にワイヤ83の一方端を巻回し、ガイド滑
車84を介して他方端を木材85に固定して前記油圧モ
ータ(図示せず)、およびジョークラッチ(図示せず)
を操作することにより実施している。
【0003】また、図9に示すようにホイール式トラッ
ク91に集材ウインチ92を搭載した機種では、アウト
リガ93によりトラック91を安定させると共に、別置
したウインチにより架線式集材用のタワー94を固定し
て集材作業を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記図8に示
すようなエンドレスドラムを有しない従来の機種では、
単にメインドラムを使用した一方のワイヤによる集材作
業であり、この機種は架線式集材方法が不可能であるた
め集材作業の作業効率を大幅に向上することはできな
い。
【0005】また、前記図9に示すようなホイール式ト
ラックでは、控え索およびアウトリガ併用のため停車ス
ペースを広く必要とするため、作業現場を簡単に移動す
ることができないと共に、エンドレスドラムとエンドレ
スワイヤを使用する場合は、該エンドレスワイヤの張り
力を調節することが面倒であった。また、車両に搭載さ
れた架線式集材用のタワーを固定するためのウインチが
特別に必要となり、装置が複雑になると共に、林道の建
設やホイール式トラックの停車スペースを造成するため
の油圧式掘削機が必要となる欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来の技術
における課題を解決するためになされたもので、第1の
発明は木材を搬送するための一方の集材基地に油圧式掘
削機を停車させ、他方の集材基地に定滑車を固定して、
前記油圧式掘削機のブームまたはアームに第1ガイド滑
車、第2ガイド滑車および第3ガイド滑車を取設すると
共に、エンドレスワイヤを巻回するためのエンドレスド
ラムと、前記エンドレスワイヤとエンドレスドラム間に
摩擦力を発生させるためにエンドレスワイヤを張設する
メインワイヤの一方端を巻回するメインドラムを設置
し、前記エンドレスドラムと定滑車との間に配置された
動滑車に前記第1ガイド滑車を介してメインワイヤの他
方端を固定し、また、前記エンドレスワイヤはエンドレ
スドラム→第1ガイド滑車→定滑車→動滑車→定滑車→
第2ガイド滑車→エンドレスドラムの順に巻回されてお
り、前記メインワイヤを巻き込むことによってエンドレ
スワイヤを張設すると共に、前記第1ガイド滑車と定滑
車間、または定滑車と第2ガイド滑車間のエンドレスワ
イヤの所定箇所に吊持された木材をエンドレスドラムを
回転して搬送することを特徴とし、第2の発明は木材を
搬送するための一方の集材基地に油圧式掘削機を停車さ
せ、他方の集材基地に定滑車を固定して、前記油圧式掘
削機のブームまたはアームに第1ガイド滑車、および第
2ガイド滑車を取設すると共に、エンドレスワイヤを巻
回するためのエンドレスドラムを設置し、前記エンドレ
スワイヤはエンドレスドラム→第1ガイド滑車→定滑車
→第2ガイド滑車→エンドレスドラムの順に巻回されて
おり、前記油圧式掘削機のブームまたはアームにより木
材を所定箇所に吊持したエンドレスワイヤを張設するこ
とにより、エンドレスワイヤとエンドレスドラム間に摩
擦力を発生させた状態でエンドレスドラムを回転させ
て、前記エンドレスワイヤに吊持された木材を搬送する
ことを特徴とし、第3の発明は木材を搬送するための一
方の集材基地に油圧式掘削機を停車させ、他方の集材基
地に定滑車を固定して、前記油圧式掘削機のブームまた
はアームに第1ガイド滑車、第2ガイド滑車および第3
ガイド滑車を取設すると共に、前記エンドレスワイヤを
巻回するためのエンドレスドラムを設置し、前記油圧式
掘削機のブームまたはアームと前記木材を搬送するため
の他方の集材基地間に張設された突張りワイヤ上を転動
するローラと、木材を吊持するためのメインワイヤを巻
回する吊り滑車とを設置した吊具に、前記エンドレスワ
イヤの両端部を固定し、前記メインワイヤの一方端は前
記油圧式掘削機に設置された第3ガイド滑車を介してメ
インドラムに巻回され、前記エンドレスドラムは前記第
1ガイド滑車および第2ガイド滑車を介して前記エンド
レスドラムと定滑車との間に巻回され、前記油圧式掘削
機によりエンドレスワイヤとエンドレスドラム間に摩擦
力を発生させることによって前記吊具に吊持された木材
をエンドレスドラムを回転して搬送することを特徴とす
る。
【0007】
【作用】第1の発明では、木材を搬送するための一方の
集材基地に油圧式掘削機を停車させ、他方の集材基地に
前記エンドレスワイヤを巻回した定滑車を固定したの
ち、メインドラムを回転してメインワイヤを巻き込む
と、エンドレスドラムと定滑車との間に配置された動滑
車が油圧式掘削機の方向に移動するため、エンドレスワ
イヤの弛みが張られる。そのため、第1ガイド滑車と定
滑車間、または定滑車と第2ガイド滑車間のエンドレス
ワイヤの所定箇所に吊持された木材が吊上げられると共
に、エンドレスドラムとエンドレスワイヤ間に摩擦力を
発生させる。その状態でエンドレスドラムを回転する
と、前記エンドレスワイヤの所定箇所に吊持された木材
をエンドレスワイヤの移動方向に搬送することができ
る。
【0008】第2の発明では、木材を搬送するための一
方の集材基地に油圧式掘削機を停車させ、他方の集材基
地に前記エンドレスワイヤを巻回した定滑車を固定した
のち、油圧式掘削機のブームまたはアームを上昇させる
ことによって、エンドレスワイヤの所定箇所に吊持され
た木材が吊上げられると共に、エンドレスドラムとエン
ドレスワイヤ間に摩擦力を発生させる。その状態でエン
ドレスドラムを回転すると、前記エンドレスワイヤの所
定箇所に吊持された木材をエンドレスワイヤの移動方向
に搬送することができる。
【0009】第3の発明では、木材を搬送するための一
方の集材基地に油圧式掘削機を停車させ、他方の集材基
地に前記エンドレスワイヤを巻回した定滑車を固定した
のち、油圧式掘削機のブームまたはアームにより前記エ
ンドレスワイヤを張設した状態でメインワイヤを巻き込
んで木材を所定高さまで上昇させる。次にエンドレスド
ラムをメインドラムと一体回転させると、エンドレスド
ラムとエンドレスワイヤ間に摩擦力が発生してエンドレ
スワイヤが移動するため、該エンドレスワイヤの所定箇
所に吊持された木材をエンドレスワイヤの移動方向に搬
送することができる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を添付図面により詳述する。
図1は本発明の第1実施例の基本架線を示し、メインド
ラムとエンドレスドラムを同一軸上に軸支した所謂「1
軸2ドラム方式」に係り、図においてS1 は一方の集材
基地、S2 は他方の集材基地であって、一方の集材基地
1 には同軸上に軸支されたメインドラム1とエンドレ
スドラム2が軸支されており、エンドレスワイヤ3がエ
ンドレスドラム2に巻回されたうえ、他方の集材基地S
2 まで伸張され、この集材基地S2 に架設手段8によっ
て取設された動滑車6,7に巻回されて一方の集材基地
1 に戻るようにUターンした端部が動滑車4に巻回さ
れている。そして、この動滑車4に基端部がメインドラ
ム1に巻着されたメインワイヤ5の先端部が結着された
構成となっており、木材9は吊具10によってエンドレ
スワイヤ3に吊下されている。そして該木材9を搬送す
るに当たってはメインドラム1を回転させてメインワイ
ヤ5を巻き込むことによって動滑車4を介して、それま
で弛んでいたエンドレスワイヤ3を緊張させ、これによ
りエンドレスワイヤ3とエンドレスドラム2間に摩擦力
が発生し、該エンドレスドラム2の所要方向、例えば反
時計方向に回転するとエンドレスワイヤ3は図示矢印方
向に回動して吊下している木材9を他方の集材基地S2
側に搬送するようになっている。搬送木材9の上下動、
或いは弛み等はメインワイヤ5の巻込み、巻戻しにより
調整可能となっている。
【0011】上記集材方法に用いるドラムウインチの実
施例を図2に示す。図において代表符号11で示すウイ
ンチは油圧モータ12で回転駆動される主軸13、該主
軸13に一体動するようにエンドレスドラム14が軸支
されていると共に、該主軸13にはメインドラム15が
回転自在に遊嵌されていて所謂「1軸2ドラム方式」構
造になっている。そして、このメインドラム15の側部
には内拡クラッチ16とバンドブレーキ17が取設され
ていて、主軸13の回転に対するクラッチ入切とブレー
キによる固定ができるようになっている。即ち油圧モー
タ12の回転時はエンドレスドラム14は回転するが、
メインドラム15は、このクラッチ16の入切で回転、
停止、或いはフリフオール、ブレーキ17による固定等
を行うことができ、次の如きエンドレスワイヤ3および
メインワイヤ5の操作が可能である。 作動1:内拡クラッチ16入り、バンドブレーキ17切
りにより、油圧モータ12の回転駆動によりメインドラ
ム1、エンドレスドラム2が共に回転して各ワイヤ5,
3の巻込み、巻戻しが可能となる。 作動2:内拡クラッチ16、バンドブレーキ17を共に
切りにして油圧モータ12を回転駆動すると、エンドレ
スドラム14は回転しエンドレスワイヤ3を巻込み、巻
戻して所要方向に回動可能となり、メインドラム15は
フリフオール状態となる。 作動3:内拡クラッチ16を切り、バンドブレーキ17
を入にして油圧モータ12を回転駆動するとエンドレス
ドラム14は回転してエンドレスワイヤ3を巻込み、巻
戻し、メインドラム15は固定状態となる。
【0012】また、図3は上記ウインチに対する別の実
施例を示したもので、図において代表符号18で示すウ
インチも「1軸2ドラム方式」であって、油圧モータ1
9、該油圧モータ19で回転駆動される主軸20、そし
て該主軸20にエンドレスドラム21およびメインドラ
ム22が同軸上に回転自由に遊嵌されており、これら両
ドラム21,22にはそれぞれ内拡クラッチ23,24
およびバンドブレーキ25,26が取設されており、こ
れらクラッチ23,24、ブレーキ25,26の入切り
作動によって両ドラム21,22は単独、或いは同時に
回転、フリフオールおよび固定等を行うことができ、次
の如きエンドレスワイヤ3およびメインワイヤ5の操作
が可能である。 作動1:メインドラム用内拡クラッチ24入り、同バン
ドブレーキ26切りにすると共に、エンドレスドラム用
内拡クラッチ23切り、同バンドブレーキ25入り作動
すると、エンドレスドラム21は固定され、メインドラ
ム22単独に回転してメインワイヤ5を巻込み、巻戻し
することになり、エンドレスワイヤ3を固定した状態で
張り調整を行うことができる。 作動2:逆にメインドラム用内拡クラッチ24切り、同
バンドブレーキ26入りにすると共に、エンドレスドラ
ム用内拡クラッチ23入り、同バンドブレーキ25切り
作動すると、メインワイヤ5が固定されてエンドレスド
ラム21が単独回転してエンドレスワイヤ3の巻込み、
巻戻しにより回動されて木材9の搬送を行うことができ
る。 作動3:また、両ドラム21,22の内拡クラッチ2
3,24を共に入り、同バンドブレーキ25,26を切
り作動すると、これら両ドラム21,22は同時回転し
てエンドレスワイヤ3を回動させながら張り具合を調整
し、或いは吊下した木材9の上下動操作を行うことがで
きる。 作動4:更に両ドラム21,22の両方または一方の内
拡クラッチ23,24、バンドブレーキ25を切り作動
すると、これら両ドラム21,22両方とも、或いは一
方をフリフオール状態にしてエンドレスワイヤ3を張り
状態で回動を停止させたり、急速に吊下した木材9を降
下させるなど作業状態に応じた操作をすることができ
る。
【0013】このようなワイヤの架設、ウインチを備え
た集材方法、殊に油圧式掘削機を利用した第1実施例の
集材作業要領を図4,図5により説明する。図において
1 は傾斜地に造成された一方の集材基地、S2 は他方
の集材基地であって、この一方の集材基地S1 には油圧
式掘削機27が配置され、該掘削機27にはドラムウイ
ンチ28が装備され、該ウインチ28にはエンドレスド
ラム30とメインドラム35が取設され、これら両ドラ
ム28,35は図2,図3で示した「1軸2ドラム方
式」により同軸上に軸支されたものとなっている。そし
てエンドレスドラム30にはエンドレスワイヤ31が、
このエンドレスドラム30に巻回されたうえ、他方の集
材基地S2 の立木を利用した架設手段32により取設さ
れた定滑車33を介して動滑車34に巻回され、再び前
記定滑車33に巻回されて一方の集材基地S1 側にUタ
ーンするようにエンドレス状にドラム30、各滑車3
3,34に巻架されている。またメインドラム35には
メインワイヤ36が巻着されたうえ、先端が前記エンド
レスワイヤ31を巻回している動滑車34に結着されて
いる。そして、これら両ワイヤ31,36は掘削機27
の作業腕であるブーム37に取設されたガイド滑車3
8,39,40によってガイドされるようになってお
り、掘削機27の旋回、ブーム37の上下動によってワ
イヤ30,31の張り調整が可能となっている。なお図
示実施例では各ガイド滑車38,39,40はブーム3
7に取設しているが勿論アーム41に取設してもよい。
またエンドレスワイヤ31には吊具42を介して木材4
3が吊下されている。
【0014】次いで上記油圧式掘削機27を利用した集
材方法について述べると、図2に示したウインチ11を
用いる場合においてはメインドラム35をフリフオール
状態にしてエンドレスワイヤ31を弛めて搬送木材43
を吊下する。勿論この状態でエンドレスドラム30を回
転させてもエンドレスワイヤ31の弛みにより空転する
だけで回動することはない。次いで内拡クラッチ16を
入り作動することによりメインドラム35は回転してメ
インワイヤ36を巻込み動滑車34を介してエンドレス
ワイヤ31を引張り緊張させてエンドレスドラム30間
に摩擦力を発生させて回動させて吊下した木材43を所
定方向に搬送する。そして作業中必要に応じメインワイ
ヤ36を巻込み、巻戻してエンドレスワイヤ31の張り
具合を調整しながら木材43を所定位置まで搬送すると
メインワイヤを巻戻し、或いはフリフオール状態にして
降下させて集材する。
【0015】また図3に示す両ドラム21,22に内拡
クラッチ23,24、およびバンドブレーキ25,26
を取設したウインチ18を用いる場合においては先ずエ
ンドレスドラム用内拡クラッチ23およびバンドブレー
キ25を共に切り作動してフリフオール状態にする。勿
論フリフオール状態にしなくてもエンドレスワイヤ31
は弛んでいるために回動することはないが空転させてお
く必要はなく、かえて完全に張設しない状態での空転に
よるワイヤ31との摩擦熱などの発生を防止することか
らもこの時点ではフリフオール状態が適切である。次い
でメインドラム用内拡クラッチ24を入り、ブレーキ切
り作動してメインドラム22を回転させメインワイヤ3
6を巻込んで引張りエンドレスワイヤ31を動滑車34
を介して緊張したうえ、エンドレスドラム30をフリフ
オール状態から該内拡クラッチ23入り、ブレーキ25
切りにして回転させてエンドレスワイヤ31を所要方向
に回動して木材43を搬送する。作業中エンドレスワイ
ヤ31が弛み、或いは吊下木材43を上下動させる場合
はエンドレスワイヤ31を回動させながら、または停止
させてメインワイヤ36を巻込み、巻戻して張り調整す
るなど両ドラム30,35の回転、固定、フリフオール
を単独或いは同時操作しながら集材作業状況に対応して
行われる。
【0016】図6は本発明に係る第2実施例を示したも
のであって、上記第1実施例に示したメインドラム3
5、メインワイヤ36、および動滑車34を無くして簡
素化した架線方式となっており、これらメインワイヤ3
6によるエンドレスワイヤ44の緊張、調整を、このエ
ンドレスワイヤ44の定滑車45、ガイド滑車46を取
設した油圧式掘削機47のブーム48の揺動によって代
行させるようにしたものである。従って掘削機に装備さ
れるウインチ49にはエンドレスドラム50単独のもの
となっている。
【0017】従って本実施例における集材方法は図示影
線の如く掘削機47のブーム48を下げてエンドレスワ
イヤ44を弛めて木材51を吊下し、次いで実線の如く
ブーム48を持上げてエンドレスワイヤ44を緊張させ
エンドレスドラム50間に摩擦力を発生させたうえ、該
ドラム50を所要方向に回転させて巻込み、巻戻しを行
って吊下木材51を搬送し、作業中、エンドレスワイヤ
44の張りをブーム48の上下動によって調整するよう
にしたものであって油圧式掘削機47を利用した簡素な
集材作業に好適である。
【0018】図7は本発明に係る第3実施例を示し、殊
にメインドラムとエンドレスドラムをそれぞれ独立した
駆動装置を備えた別個のウインチが油圧式掘削機に装備
されたものとして構成されている。図において、52は
一方の集材基地S1 に配置された油圧式掘削機であっ
て、該掘削機52にはメインドラムウインチ53および
エンドレスドラムウインチ54が装備されており、一方
のエンドレスドラム55にはエンドレスワイヤ56が一
端をエンドレスドラム55に巻回され他端を他方の集材
基地S2 の立木を利用した架設手段57によって取設さ
れた定滑車58に巻回され吊具59に両端を固定して張
設されており、またメインドラム60にはメインワイヤ
61が一端を前記吊具59に取設された吊り滑車62を
巻回して降下してフック63を介して木材64を吊下す
るようになっており、基端メインドラム60に巻着され
ている。そして、これら両ワイヤ56,61は掘削機5
2のブーム65に取設されたガイド滑車66,67,6
8によってガイドされるようになっている。更に一方の
集材基地S1 の立木69とアーム70間および該アーム
71と他方の集材基地S2 の立木71間に、それぞれ架
線タワーとしてのブーム65が倒れないように支持する
ための突張りワイヤ72,73が張設されており、特に
一方の突張りワイヤ73には前記吊具59に取設された
ローラ73が係合されていて、この突張りワイヤ73の
張力で木材64を吊下するメインワイヤ61を支えるよ
うになっている。
【0019】しかして本実施例による集材作業はエンド
レスワイヤ56をブーム65を持上げて緊張させ、この
緊張状態を支持するために両方の突張りワイヤ72,7
3を張って固定したうえ、次いでメインドラム60を回
転させて木材64を吊下しているメインワイヤ61を巻
込んで、該木材64を所定高さまで持上げながらエンド
レスワイヤ56を回動することによって搬送を行う。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によるときは
次の効果を得ることができる。 (1)油圧式掘削機により林道作り、および山林の傾斜
地を水平に造成して集材基地を自由に作ることができる
ため、集材基地の選択が容易である。 (2)油圧式掘削機のブームやアーム等の作業機を架線
式集材方法のタワーとして兼用することができるため、
装置が安価となる。 (3)エンドレスワイヤの張り調整および吊荷の上げ、
下げは主ドラムの巻込み、巻出し、または油圧式掘削機
のブームやアームを上げ、下げすることによって容易に
できる。このためハイリード式集材(木材の木口だけを
浮かせて引き寄せる)において、木材を引き寄せている
時、地面の凹凸や木株等があってもその障害物に木材の
木口が当たらないようにブームやアームの上げ、下げを
同時操作して木口を上げ下げして、地面から木口の高さ
を一定に保ち、安定して効率的に集材ができる。さらに
ある張設した状態から油圧式掘削機の旋回および走行
と、主ドラムを同時操作することによりエンドレスワイ
ヤを一定の張り力に保って集材場所を移動することが容
易に可能である。よって集材場所を移動しながらの移動
集材が簡単にできる。 (4)グラップルソーのような油圧式掘削機のアタッチ
メントを併用すれば、集材→玉切→積込作業が一台の油
圧式掘削機で可能となる。 (5)油圧式掘削機の油圧を使用できるため、特別な動
力源を必要としないだけでなく、油圧式のため操作レバ
ー1本で容易に操作できるため、操作性に優れている。 (6)第2発明のように突張りワイヤーにすれば油圧式
掘削機の安定性を増し、大量の木材を搬送することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の基本架線方式の原理図であ
る。
【図2】本発明に用いるドラムウインチの実施例を示す
断面図である。
【図3】本発明に用いるドラムウインチの他の実施例を
示す断面図である。
【図4】本発明第1実施例の集材作業要領図である。
【図5】図4に示す集材方法の架線説明図である。
【図6】本発明第2実施例を示す集材作業要領図であ
る。
【図7】本発明第3実施例を示す集材作業要領図であ
る。
【図8】従来の集材方法の一例を示す説明図である。
【図9】従来の集材方法の他の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 一方の集材基地 S2 他方の集材基地 1,15,22,35,60 メインドラム 2,14,21,30,50,55 エンドレスドラム 3,31,44,56 エンドレスワイヤ 4,34 動滑車 5,36,61 メインワイヤ 6,7,33,45,58 定滑車 9,43,51,64 木材 11,18,28,49,53,54 ドラムウインチ 12,19 油圧モータ 13,20 主軸 16,23,24 内拡クラッチ 17,25,26 バンドブレーキ 27,47,52 油圧式掘削機 37,48,65 ブーム 38〜40,46,66〜68 ガイド滑車 41,70 アーム 62 吊り滑車 72,73 突張りワイヤ 74 ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材を搬送するための一方の集材基地に
    油圧式掘削機を停車させ、他方の集材基地に定滑車を固
    定して、前記油圧式掘削機のブームまたはアームに第1
    ガイド滑車、第2ガイド滑車および第3ガイド滑車を取
    設すると共に、エンドレスワイヤを巻回するためのエン
    ドレスドラムと、前記エンドレスワイヤとエンドレスド
    ラム間に摩擦力を発生させるためにエンドレスワイヤを
    張設するメインワイヤの一方端を巻回するメインドラム
    を設置し、前記エンドレスドラムと定滑車との間に配置
    された動滑車に前記第3ガイド滑車を介してメインワイ
    ヤの他方端を固定し、また、前記エンドレスワイヤはエ
    ンドレスドラム→第1ガイド滑車→定滑車→動滑車→定
    滑車→第2ガイド滑車→エンドレスドラムの順に巻回さ
    れており、前記メインワイヤを巻き込むこと、ブームま
    たはアームを上げること、あるいは油圧式掘削機を走行
    させることによってエンドレスワイヤを張設すると共
    に、前記第1ガイド滑車と定滑車間、または定滑車と第
    2ガイド滑車間のエンドレスワイヤの所定箇所に吊持さ
    れた木材をエンドレスドラムを回転して搬送することを
    特徴とする油圧式掘削機を利用した架線式集材方法。
  2. 【請求項2】 木材を搬送するための一方の集材基地に
    油圧式掘削機を停車させ、他方の集材基地に定滑車を固
    定して、前記油圧式掘削機のブームまたはアームに第1
    ガイド滑車、および第2ガイド滑車を取設すると共に、
    エンドレスワイヤを巻回するためのエンドレスドラムを
    設置し、前記エンドレスワイヤはエンドレスドラム→第
    1ガイド滑車→定滑車→第2ガイド滑車→エンドレスド
    ラムの順に巻回されており、前記油圧式掘削機のブーム
    またはアームにより、木材を所定箇所に吊持したエンド
    レスワイヤを張設してエンドレスワイヤとエンドレスド
    ラム間に摩擦力を発生させた状態でエンドレスドラムを
    回転させて、前記エンドレスワイヤに吊持された木材を
    搬送することを特徴とする油圧式掘削機を利用した架線
    式集材方法。
  3. 【請求項3】 木材を搬送するための一方の集材基地に
    油圧式掘削機を停車させ、他方の集材基地に定滑車を固
    定して、前記油圧式掘削機のブームまたはアームに第1
    ガイド滑車、第2ガイド滑車および第3ガイド滑車を取
    設すると共に、前記エンドレスワイヤを巻回するための
    エンドレスドラムを設置し、前記油圧式掘削機のブーム
    またはアームと前記木材を搬送するための他方の集材基
    地間に張設された突張りワイヤ上を転動するローラと、
    木材を吊持するためのメインワイヤを巻回する吊り滑車
    とを設置した吊具に、前記エンドレスワイヤの両端部を
    固定し、前記メインワイヤの一方端は前記油圧式掘削機
    に設置された第3ガイド滑車を介してメインドラムに巻
    回され、前記エンドレスワイヤは前記第1ガイド滑車お
    よび第2ガイド滑車を介して前記エンドレスドラムと定
    滑車との間に巻回され、前記油圧式掘削機によりエンド
    レスワイヤとエンドレスドラム間に摩擦力を発生させる
    ことによって前記吊具に吊持された木材を、エンドレス
    ドラムを回転して所定方向に搬送することを特徴とする
    油圧式掘削機を利用した架線式集材方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010132458A (ja) * 2008-10-31 2010-06-17 ▲高▼尾 義人 坂道運送車の牽引機構
JP2016032988A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 有限会社ラボコスタ 往復担体の可逆駆動装置
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