JP6732221B2 - 架線集材装置及びそれを用いた集材方法 - Google Patents

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Description

本発明は、架線集材装置及びそれを用いた集材方法に関するものである。
これまで伐採された木材を集材位置まで搬送する手段として、ヘリコプターによる集材、ワイヤー等の架線を用いた集材などが用いられてきたが、ヘリコプターによる集材は費用が高いため、一般材よりも価格の安い間伐材などの集材には適さない。また、ワイヤー等の架線を用いた集材は、架設・撤去・張り替えなどに多くの労力が必要となる。
そこで、タワーを有する自走式のタワーヤーダーを用いた架線集材が提案されている。タワーヤーダーを用いた架線集材は、集材地にタワーヤードを自走移動させ、タワーと伐採地の樹木等の先柱との間にワイヤーを張り渡し、当該ワイヤーに懸架した搬器に伐採木を固定保持させた後、搬器を移動させて伐採木を集材地に集めるものである(例えば特許文献1を参照)。
特開2015−214419号公報
しかしながら、タワーヤーダーを用いた架線集材では、タワーヤーダーが集材地まで移動可能な作業車道を開設する必要があり初期費用がかかる。また、急峻な山林では作業車道を造ることができずタワーヤーダーを用いることができる地域が限定される。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業車道を必要とせず、急峻な山林でも所望の位置に設置可能な可搬式の架線集材装置を提供することにある。
また本発明の他の目的は、前記可搬式の架線集材装置を用いた集材用法を提供することにある。
前記目的を達成する本発明に係る可搬式の架線集材装置は、伐倒木を所望位置まで移動させる可搬式の架線集材装置であって、所望位置に立設されるタワー本体と、前記タワー本体と先柱との間に架け渡される第1ワイヤーと、第1ワイヤーに移動可能に吊り下げ支持されて、伐倒木を固定支持して移動する搬器と、第1ワイヤーの巻き取り及び繰り出しを行う第1ウインチとを備え、第1ウインチから第1ワイヤーを繰り出して前記搬器を伐倒木に接近させて前記搬器に伐倒木を固定支持し、第1ウインチに第1ワイヤーを巻き取って前記搬器と共に前記伐倒木を第1ワイヤーで吊り下げ支持し、前記搬器を移動させて前記伐倒木を所望位置まで移動させることを特徴とする。
前記構成の架線集材装置において、前記タワー本体が、所定距離隔てて平行に配置された2本の支柱と、前記2本の支柱間に軸方向に所定間隔で取り付けられた複数個の固定部材とを備える構成としてもよい。
また、前記構成の架線集材装置において、前記タワー本体と前記タワー本体の周囲に存在する第1支持柱との間に張り渡される第3ワイヤーと、前記タワー本体と前記タワー本体の周囲に存在する第2支持柱との間に張り渡される第4ワイヤーと、第3ワイヤーの巻き取り及び繰り出しを行う第3ウインチと、第4ワイヤーの巻き取り及び繰り出しを行う第4ウインチとを備え、第3ウインチと第4ウインチとによって立設した前記タワー本体の傾き調整を可能とした構成としてもよい。
また、前記構成の架線集材装置において、前記タワー本体の下端部に第1ウインチ〜第4ウインチが取り外し可能に取り付けられている構成としてもよい。
また、前記構成の架線集材装置において、第1ウインチ〜第4ウインチが直流モーターで駆動するものである構成としてもよい。
また、前記構成の架線集材装置において、前記タワー本体が、所定距離隔てて平行に配置された2本の支柱と、前記2本の支柱間に軸方向に所定間隔で取り付けられた複数個の固定部材とを備え、第3ワイヤーが、前記2本の支柱の一方の支柱の先端部と第3ウインチとの間を前記一方の支柱に沿って移動し、第4ワイヤーが、前記2本の支柱の他方の支柱の先端部と第4ウインチとの間を前記他方の支柱に沿って移動する構成としてもよい。
また、前記構成の架線集材装置において、前記搬器に接続された第2ワイヤーと、第2ワイヤーの巻き取り及び繰り出しを行う第2ウインチとを備え、前記搬器は第2ウインチによって移動する構成としてもよい。
また、前記構成の架線集材装置において、前記搬器がモーターを備え、第1ワイヤーに吊り下げられた状態で自力で移動可能である構成としてもよい。
また、前記構成の架線集材装置において、前記搬器が、第1ワイヤーが巻き付けられた、前記モーターで駆動する少なくとも2つの駆動プーリーを備える構成としてもよい。
また、前記構成の架線集材装置において、記搬器の前記モーターに前記搬器とは別の外部電源から電力供給される構成としてもよい。
また、前記構成の架線集材装置において、前記外部電源から前記モーターへの電力供給の往線又は帰線として第1ワイヤーが用いられる構成としてもよい。
また、前記構成の架線集材装置において、前記搬器が、木材を吊り下げ支持する第5ワイヤーと、第5ワイヤーの巻き取り及び繰り出しを行う第5ウインチとを有する構成としてもよい。
また本発明によれば、前記のいずれかに記載の架線集材装置を用いた集材方法であって、前記タワー本体を所望位置に立設する工程と、第1ウインチによって前記タワー本体と先柱との間に第1ワイヤーを架け渡たすと共に、前記搬器を第1ワイヤーに移動可能に吊り下げる工程と、第1ウインチから第1ワイヤーを繰り出して所望の伐倒木の所まで前記搬器を移動させて前記伐倒木を前記搬器に固定する工程と、第1ウインチによって第1ワイヤーを巻き取って前記搬器と共に前記伐倒木を吊り下げ支持し、前記搬器を移動させて前記伐倒木を所望位置まで移動させる工程とを有することを特徴とする集材方法が提供される。
前記構成の集材方法において、第1ウインチ及び第2ウインチに加えて第3ウインチ及び第4ウインチによって前記タワー本体の傾きを調整し、所望位置まで移動させた前記伐倒木を所定の木材搬出用台車に積み込む工程をさらに含むようにしてもよい。
本発明の架線集材装置は、作業車道を必要とせず、急峻な山林でも所望の位置に設置することができる。これにより集材にかかる費用と労力を軽減させることができる。
また本発明の集材方法によれば、従来よりも少ない費用及び労力で集材することが可能となる。
本発明に係る架線集材装置の使用状態を示す斜視図である。 図1の架線集材装置を前側から見た図である。 本発明に係る架線集材装置を用いた集材方法を説明するための平面図である。 図3を左側面から見た図である。 第2実施形態に係る架線集材装置を示す左側面図である。 第3実施形態に係る架線集材装置を示す左側面図である。 第4実施形態に係る架線集材装置の使用状態を示す斜視図である。 図7に示す架線集材装置の搬器の本体構造を説明する図である。 図7に示す架線集材装置の伐倒木を固定する固定具を説明する図である。 図7に示す架線集材装置の搬器と補助滑車とを用いて伐倒木を移動させる状態図である。
以下、本発明に係る架線集材装置について図に基づきさらに詳しく説明するが本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1に、本発明に係る架線集材装置Tの使用状態を示す斜視図を示し、図2に、図1の架線集材装置Tを前側から見たを示す。なお、図1及び図2における前後方向、左右方向、上下方向は図1に示す各方向をいうものとする。
本発明の架線集材装置Tは可搬式であって、後述のタワー本体1、第1ウインチ41〜第4ウインチ44、第1ワイヤーW1〜第4ワイヤーW4、搬器2aなどの各部品が、例えば図1に示す仮設の単軌条台車(以下、「台車」と記すことがある。)5に乗せられて所望位置まで搬送され、当該位置において組み立てられて使用される。
本発明の架線集材装置Tは、タワー本体1と、タワー本体1の下端部に取り外し可能に設けられた第1ウインチ41〜第4ウインチ44と、これら第1ウインチ41〜第4ウインチ44によって巻き取り及び繰り出しが行われる第1ワイヤーW1〜第4ワイヤーW4とを備える。以下、各部品について説明する。
タワー本体1は、所定間隔隔てて平行に配置された2本の支柱11,12と、この2本の支柱11,12間に上下方向(軸方向)に所定間隔で取り付けられた複数個の板状の固定部材13とを有する。2本の支柱11,12の先端のそれぞれには滑車14,15が支柱11,12に対して回動可能に取り付けられている。また、滑車14と滑車15との間にも2つの滑車16,17が支柱に対して回動可能に取り付けられている。2本の支柱11,12の下端は地面に十数cm程度打ち込まれ、タワー本体1は下端を中心として上端が揺動可能に立設されている。
第1ウインチ41から引き出された第1ワイヤーW1は、支柱11に沿って上方に昇って滑車16によって方向転換され、その先端は先柱としての樹木30に巻き付き固定される。第1ワイヤーW1の先端を巻き付けるのに適当な樹木がない場合には一時的に先柱として人工柱を設けてもよい。タワー本体1から先柱30までの直線距離は、引き寄せる伐倒木の大きさや山林地形などを考慮し適宜決定すればよいが、通常、50m〜100m程度である。なお、集材を行う山林には電力供給設備が整っていないので、第1ウインチ41〜第4ウインチ44は直流モーターによって駆動し、その動力源はバッテリーとするのが望ましい。この場合、後述する伐倒木の台車5による搬出の際に、台車5は駆動モーターによってブレーキをかけながら安全速度で山林を下るのでその際に生じる電気を前記のバッテリーに蓄えるようにすれば、第1ウインチ41〜第4ウインチ44の駆動電力はほぼ賄うことができる。
搬器2aはフック21と走行用滑車22とが連結してなる。走行用滑車22が第1ワイヤーW1上に乗せられることにより、搬器2aは第1ワイヤーW1に移動可能に取り付けられる。換言すると、搬器2aは第1ワイヤーW1に沿って移動する。
第2ウインチ42から引き出された第2ワイヤーW2は、支柱12に沿って上方に昇って滑車17によって方向転換され、その先端は搬器2aに接続される。第1ワイヤーW1と第2ワイヤーW2とに張力をかけて緊張状態にすると、第1ワイヤーW1と第2ワイヤーW2とは上下方向に隙間を設けてほぼ平行となる。
第3ウインチ43から引き出された第3ワイヤーW3は、支柱11に沿って上方に昇って滑車14によって方向転換され、その先端はタワー本体1よりも後方に位置する第1支持柱としての樹木31に巻き付き固定される。第4ウインチ44から引き出された第4ワイヤーW4についても、支柱12に沿って上方に昇って滑車15によって方向転換され、その先端はタワー本体1よりも後方に位置する第2支持柱としての樹木32に巻き付き固定される。第1支持柱及び第2支持柱としての樹木31,32は、図2において、タワー本体1を中心として左右方向に対称な位置となるよう選定するのが望ましい。なお、第3ワイヤーW3及び第4ワイヤーW4の先端を巻き付けるのに適当な樹木がない場合には第1支持柱及び第2支持柱として人工柱を設けてもよい。
第3ワイヤーW3及び第4ワイヤーW4は、第3ウインチ43及び第4ウインチ44で巻き取られることによって張力が生じてタワー本体1の立設状態を支持する。ここで、第3ウインチ43及び第4ウインチ44で第3ワイヤーW3及び第4ワイヤーW4をさらに巻き取り及び/又は繰り出しを行うことによってタワー本体1の立設角度を調整することができる。すなわち、第3ウインチ43及び第4ウインチ44によって第3ワイヤーW3及び第4ワイヤーW4をさらに巻き取ればタワー本体1は下端を中心として後方に傾斜し、反対に第3ワイヤーW3及び第4ワイヤーW4を第3ウインチ43及び第4ウインチ44から繰り出せばタワー本体1は下端を中心として前方に傾斜する。また、第3ワイヤーW3を第3ウインチ43で巻き取り、第4ワイヤーW4を第4ウインチ44から繰り出せば、タワー本体1は下端を中心として右側に傾斜し、反対に、第3ワイヤーW3を第3ウインチ43から繰り出し、第4ワイヤーW4を第4ウインチ44で巻き取れば、タワー本体1は下端を中心として左側に傾斜する。
本発明の可搬式の架線集材装置Tは、前述のように、図1に示す台車5などによって所望位置まで搬送され、当該位置において組み立てられて使用される。また、使用後は各部品に分解されて台車5によって撤去される。加えて、この台車5は、本発明の架線集材装置Tによって引き寄せられた伐倒木を積載して土場まで搬送する。台車5について簡単に説明しておく。
台車5は、内蔵された複数の駆動車輪でレールユニット6に設けられた単レール61を圧接しながら自走する。台車5の走行及び停止は作業者による遠隔操作で行われると共に、台車5が所定位置、例えば複数個が連接されたレールユニット6の最端部に達すると自動停止するように設定されている。
1つのレールユニット6は数m程度の長さを有し、伐倒木が集積されトラック等で輸送される土場から集材地域まで長手方向に複数個連接されることによって単軌条路が形成される。レールユニット6は、上下方向に所定距離隔てて平行に配置された断面円形状の単レール61及び下フレーム62と、単レール61と下フレーム62との間に長手方向に所定間隔で設けられた鉛直材63と「ハ」字状に設けられた斜材64とを有する。そして、単レール61を跨ぐように台車5が取り付けられる。
レールユニット6は鉛直に設置する必要があるところ、レールユニット6の設置地域は山林などの傾斜地であるため、地面に打ち込んだ支持杭65に下フレーム62を固定し、下フレーム62を中心としてレールユニット6を揺動させてレールユニット6の角度が鉛直となるように調整した後固定される。地盤強度が弱い場合などには補助杭を地面にさらに打ち込んで支持杭65と接続して補強される。レールユニット6は長手方向に連接可能であって延長距離に制限はない。したがって、例えばループ状にレールユニット6を設置することも可能となり、この場合には複数の台車5を同時に走行させることができる。レールユニット6及び支持杭65は可搬可能であって、集材作業が終了すれば撤去し次の集材作業地域に搬送され設置される。
次に、このような構成の架線集材装置Tを用いた集材方法について図3及び図4を用いて説明する。図3は集材地域に設置された架線集材装置Tの平面図であり、図4は左側から見た図である。なお、前後方向、左右方向、上下方向は図3及び図4に記載の方向をいうものとする。
図3(a)及び図4(a)に示すように、山林の所定位置にタワー本体1を立設し、タワー本体1の下端部に第1ウインチ41〜第4ウインチ44を取り付ける。そして、第3ウインチ43によってタワー本体1と第1支持柱である樹木31との間に第3ワイヤーW3を張り渡すとともに、第4ウインチ44によってタワー本体1と第2支持柱である樹木32との間に第4ワイヤーW4を張り渡してタワー本体1を下端部を支点として傾き変化自在に立設する。次いで、第1ウインチ41から第1ワイヤーW1を繰り出して先端を先柱である樹木30に巻き付け固定し、第1ウインチ41によってタワー本体1と樹木30との間に第1ワイヤーW1を架け渡たすとともに、第1ワイヤーW1に搬器2aを吊り下げ支持させる。
次に、第1ウインチ41及び第2ウインチ42から第1ワイヤーW1及び第2ワイヤーW2を繰り出して搬器2aを下方に下ろす。図3(b)及び図4(b)に示すように、伐倒木TRが第1ワイヤーW1の直下にない場合には、第1ワイヤーW1及び第2ワイヤーW2をさらに繰り出して、作業者が伐倒木TRの所まで搬器2aを移動させて搬器2aのフック21を、伐倒木TRに予め巻き付けておいたロープに引っ掛ける。
次いで、第1ウインチ41及び第2ウインチ42を駆動させて第1ワイヤーW1及び第2ワイヤーW2を巻き取る。なお、伐倒木TRを引き寄せる際に、伐倒木TRの移動経路上に移動の障害となる他の樹木等がある場合には第1ウインチ41及び第2ウインチ42を個別に駆動させて障害物を避けるように伐倒木TRを移動させる。
そして、第1ワイヤーW1を張架したときの直下まで伐倒木TRが引き寄せられると、図3(c)及び図4(c)に示すように、第1ウインチ41によって第1ワイヤーW1をさらに巻き取って、伐倒木TRのロープの巻き付けられた端部を持ち上げる。このとき、伐倒木TRのロープの巻き付けられていないもう一方端は地面と接触していてもよい。この状態で第2ウインチ42を駆動させて第2ワイヤーW2を巻き取って、伐倒木TRと共に搬器2aをタワー本体1の方向に引き寄せる。伐倒木TRの移動経路上に移動の障害となる他の樹木等がある場合には、第3ウインチ43及び第4ウインチ44を駆動させて第3ワイヤーW3及び第4ワイヤーW4の巻き取り及び繰り出しを行ってタワー本体1の立設角度を調整して障害物を避けるように伐倒木TRを移動させる。また、山林の窪地や谷間、渓流などを越えて伐倒木TRを移動させる際は、伐倒木TRを搬器2aによって中空に吊り下げられた状態として移動させる。
伐倒木TRがタワー本体1の近くまで移動してきたら、第2ウインチ42によって第2ワイヤーW2をさらに巻き取って伐倒木TRを台車5の上方に吊り下げ移動させるとともに、第3ウインチ43及び第4ウインチ44で第3ワイヤーW3及び第4ワイヤーW4の巻き取り及び繰り出しを行ってタワー本体1の立設角度を調整して伐倒木TRを台車5に積み込む。
伐倒木TRが台車5に積まれると伐倒木TRからフック21を外して、次の伐倒木の所まで搬器2aを移動させる。第1ワイヤーW1は張架した状態では傾斜しているので、通常、第2ワイヤーW2を第2ウインチ42から送り出すことで搬器2aは自重で移動する。また、第1ワイヤーW1の傾斜角度が浅く搬器2aが自重で移動しない場合には、搬器2aにロープなどを結びつけておき作業者が力を加えて移動させるようにしてもよい。
以上説明した一連の集材作業が繰り返し行われ、集材可能な伐倒木がすべて集められると、架線集材装置Tは分解されて次の場所に搬送され組み立てられて新たに集材作業が行われる。
(第2実施形態)
図5に、本発明に係る架線集材装置の他の実施形態を示す。図1〜図4に示した第1実施形態では、本発明に係る架線集材装置Tを用いて傾斜面の下側から上側に伐倒木TRを引き上げていたが、本発明の架線集材装置Tは、傾斜面の上側から下側に伐倒木TRを引き下ろす場合に用いることも可能である。通常、作業安全性の観点から、伐倒木TRの集材では傾斜面の下側から上側に引き上げるが、山林の傾斜角度が急な地域ではレールユニット6の設置が困難な場合がある。そこで、このような場合には、設置可能な場所にレールユニット6及び架線集材装置Tを設置し、この設置場所から傾斜面の上側にある伐倒木TRを引き下ろすようにする。
伐倒木TRを傾斜面の上側から下側に引き下ろす場合、伐倒木が自重によって傾斜面を制御不能に滑り落ちることがないよう伐倒木TRと地面との接触抵抗を利用しながら伐倒木TRを引き下ろすことが重要である。すなわち、傾斜面が急傾斜であるほど伐倒木TRと地面との接触面積を大きくして伐倒木TRと地面との接触抵抗を大きくする。
(第3実施形態)
図6に、本発明に係る架線集材装置の他の実施形態を示す。図6の架線集材装置Tが前記第1実施形態の架線集材装置と異なる点は搬器である。図6の架線集材装置で使用する搬器2bは、先端にフック21が取り付けられた第5ワイヤーW5と、第5ワイヤーW5の巻き取り及び繰り出しを行う第5ウインチ45とを備える。そして、第5ウインチ45を収納する筐体23の上面には走行用滑車24が設けられ、搬器2bは第1ワイヤーW1に引っ掛けられて吊り下げられた状態で移動可能に支持されている。
このような構成の架線集材装置Tによれば、前記第1実施形態の架線集材装置と同様に、第1ワイヤーW1及び第2ワイヤーW2を繰り出して搬器2bを下方に下ろし、伐倒木TRが第1ワイヤーW1の直下にない場合には、第1ワイヤーW1及び第2ワイヤーW2をさらに繰り出して、作業者が伐倒木TRの所までフック21を移動させて伐倒木TRに取り付けることができる。そしてさらに、図6の架線集材装置Tによれば、第5ワイヤーW5を第5ウインチ45から繰り出して、より離れた伐倒木TRにもフック21を取り付けることができる。すなわち、集材可能な範囲が前記第1実施形態の架線集材装置よりも広がる。なお、第5ウインチ45の駆動及び停止は作業者による遠隔操作で行うようにする。
(その他の実施形態)
以上説明した実施形態では、第2ワイヤーW2の先端が搬器2a又は搬器2bに接続されていたが、搬器2a又は搬器2bに滑車を設けて、第2ウインチ42から繰り出された第2ワイヤーW2を当該滑車に巻き掛けて第2ワイヤーW2の先端をタワー本体1に固定する形態としてもよい。このような形態によれば、搬器2a又は搬器2bに設けた滑車が動滑車として働き、第2ウインチ42によって重量のある伐倒木TRであってもタワー本体1に引き寄せることができるようになる。
(第4実施形態)
図7に、本発明に係る架線集材装置の他の実施形態を示す。本実施形態は、架線集材装置を構成する部材を少なくして伐採現場に搬送しなければならない部材を減らすと共に、急傾斜などの伐採現場における集材作業の迅速且つ効率化を図った形態である。図7の架線集材装置Tが第1実施形態の架線集材装置と異なる点は、タワー本体1aの構造とその支持機構及び搬器2cである。
まずタワー本体1aの支持機構から説明する。タワー本体1aは1本の支柱から構成される。タワー本体1aの下端は、第1実施形態と同様に、地面に十数cm程度打ち込まれている。また、タワー本体1aの上端には第3ワイヤーW3及び第4ワイヤーW4のそれぞれの一方端が接続され、第3ワイヤーW3及び第4ワイヤーW4のそれぞれのもう一方端はタワー本体1aよりも後方で且つ左右方向に所定距離隔てて位置する樹木31(第1支持柱)と樹木32(第2支持柱)に巻き付け固定されている。これによりタワー本体1aは立設状態が維持される。この実施形態では、第3ワイヤーW3及び第4ワイヤーW4のウインチを用いた巻き取り及び繰り出しは行わない。したがって、タワー本体1aの立設角度は基本的に当初の状態のままで変化はしない。このような構造によればタワー本体1aの軽量化が図れるとも共に第3ウインチ及び第4ウインチが不要となる。
次に搬器2cについて説明する。第1実施形態では搬器2aは第2ウインチによる第2ワイヤーの巻き取りによって移動させていたが、本実施形態の搬器2cは第1ワイヤーW1に吊り下げられた状態で自力走行する。これにより第2ワイヤー及び第2ウインチが不要となる。
搬器2cは、本体7と、本体7に一方端側が揺動可能に支持された一対のアーム部8a,8bと、一対のアーム部8a,8bに接続された伐倒木TRを固定するための固定具9とを備える。図8に、搬器2cの本体7の内部構造を示す。本体7の基板71の一方側には、上下方向及び前後方向に所定間隔を隔てて第1プーリー72aと第2プーリー72bとが回転自在に設けられている。この2つのプーリー72a,72bには、基板71の他方面側に設けられたモーターM1,M2からそれぞれに動力が伝えられ、第1プーリー72aと第2プーリー72bとは反対方向に回転する。なお、第1プーリー72aと第2プーリー72bとは同一形状であり外周端における周速は同一である。基板71の前後方向の両端で上下方向の同じ高さ位置には、第1ガイドプーリー対73aと第2ガイドプーリー対73bが設けられている。また、第1ガイドプーリー対73aと第2ガイドプーリー対73bの上方には障害物検知センサー74a,74bが設けられている。障害物検知センサー74a,74bが搬器2cの進行方向前方に障害物のあることを検知すると、モーターM1,M2の駆動が停止され搬器2cは止まる。そしてまた、基板71の前後方向中央かつ上下方向上端部には、一対のアーム部81a,81bを支持する軸82が挿通する軸孔75が形成されている。
第1ワイヤーW1は第1ガイドプーリー対73aの間を通って第1プーリー72aに至り、第1プーリー72aの外周の約2/3に巻き付き、次いで第2プーリー72bに至る。そして第2プーリー72bの外周の約2/3に巻き付いて第2ガイドプーリー対73bに至る。このように第1プーリー72a及び第2プーリー72bと第1ワイヤーW1との接触距離が長く、両者の間には搬器2cの自重による摩擦力が生じるので第1プーリー72a及び第2プーリー72bは第1ワイヤーW1をしっかりとグリップし、モーターM1,M2からの駆動力で第1プーリー72a及び第2プーリー72bが回転すると搬器2cは第1ワイヤーW1上を移動する。
なお、後述するように、搬器2cは伐倒木TRの所まで運ばれる際に前後方向・上下方向のみならず左右方向にも揺れるが、2つのガイドプーリー対73a,73bによって第1ワイヤーW1は上下方向及び左右方向の移動が規制されているため、第1プーリー72a及び第2プーリー72bから第1ワイヤーW1が外れることはない。また、搬器2cを移動させるためのプーリーは2個に限定されるものではなく、搬器2cが第1ワイヤーW1上を滑ることなく移動できる範囲において1個であってもよいし3個以上であってもよい。
図7及び図10に示すように、一対のアーム部81a,81bは、搬器2cのハウジングの左右両側面の上部に一方端部が軸82によって揺動可能に支持されている。そして、一対のアーム部81a,81bの自由端側(下方端側)は棒状部材83で連結されている。
固定具9は、アーム部81a,81bの棒状部材83の左右方向中央部に接続されたチェーンCの下端部に取り付けられている。図9に固定具9の構造図を示す。固定具9は、L字状の本体フレーム91と、本体フレーム91の長手部911に移動可能に取り付けられた移動フレーム92と、移動フレーム92に支持された挟持用のネジ部材93とを備える。本体フレーム91の短手部912の先端部には伐倒木TRを挟持するため挟持部913が形成されている。また長手部911の略中央部にはチェーンCが取り付けられる取り付け部914が設けられている。移動フレーム92は、本体フレーム91の長手部911を挿通可能な貫通孔924を有する基部921と、内周面に雌ネジが螺刻されネジ部材93が螺入する貫通孔925を有する支持部922と、基部921と支持部922とを繋ぐ接続部923とを有する。ネジ部材93は先端に尖形状部931を有し、尖形状部931とネジ部932との間に鍔状部933を有する。
固定具9を伐倒木TRに固定する場合には、本体フレーム91の挟持部913と移動フレーム92のネジ部材93との間が伐倒木TRの直径以上となるように移動フレーム92を本体フレーム91の長手部に沿って移動させる。次いで、本体フレーム91の挟持部913と移動フレーム92のネジ部材93との間に伐倒木TRを位置させた後、移動フレーム92を伐倒木TRに近づける方向に移動させる。そして、ネジ部材93を伐倒木TRに近づく方向に回転させて、ネジ部材93の尖形状部931を伐倒木TRに食い込ませて鍔状部933と本体フレーム91の挟持部913との間で伐倒木TRを強固に挟持する。急傾斜などの伐採地においては作業性等の点でネジ部材93の締め付け及び緩めにはインパクトレンチが好適に使用される。
モーターM1,M2への電力は、搬器2cとは別に設けられた外部電源としての発電機95(図7に図示)から供給される。搬器2cに電源を搭載してもよいが、搬器2cの重量をできるだけ軽くして搬器2cの移動を容易且つ迅速に行えるようにする観点からは外部電源とするのが好ましい。図7に示すように、発電機95からモーターM1,M2への電力供給はケーブル96によって行われる。ケーブル96は、第1ワイヤーW1に引っ掛けた複数個のリング97によって第1ワイヤーW1に沿って螺旋状に保持され、搬器2cの移動に伴って伸縮する。発電機95からモーターM1,M2に100V直流電力を供給する場合、ケーブル96は1芯ケーブルを使用して往線とし、帰線は第1ワイヤーW1を用いる。1芯ケーブルを用いることでケーブルが細くなり持ち運び易く、取り扱い易くなる。
モーターM1,M2のオン・オフ、すなわち搬器2cの移動及び停止は無線により制御する。具体的には作業者の手元のリモートコントローラー(不図示)によって搬器2cの移動及び停止を制御する。また、第1ウインチ41の巻き取り及び繰り出しについても作業者の手元のリモートコントローラーによって制御する。
このような構成の架線集材装置による集材方法は、基本的には第1実施形態の架線集材装置Tと同じである。第1実施形態の架線集材装置と異なる部分について簡単に説明すると、第1ウインチ41から第1ワイヤーW1を繰り出して搬器2cを下方に下ろし、伐倒木TRに固定具9を固定する。そして、第1ウインチ41を駆動させて第1ワイヤーW1を巻き取り、第1ワイヤーW1に張力が生じる状態とし伐倒木TRの少なくとも一部を持ち上げる。通常は伐倒木TRの移動方向前側を持ち上げる。次いで、モーターM1,M2を駆動させて搬器2cを移動させる。このとき、伐倒木TRはその一部を持ち上げた状態で移動させてもよいし、あるいは全体を完全に持ち上げた状態で移動させてもよい。ただし、伐倒木TRの全体を完全に持ち上げた状態で移動させる場合、固定具9による伐倒木TRの固定が1カ所であると搬器2cの移動によって伐倒木TRが揺動し不安定になる虞がある。そこで、伐倒木TRを完全に持ち上げた状態で移動させる場合には、伐倒木TRの長さ方向両端を固定具9によって固定して移動させるのが望ましい。図10に一例を示す。
図10の移動方法は、伐倒木TRの移動方向前側の端部を搬器2cの固定具9で固定し、伐倒木TRの移動方向後側の端部を、第1ワイヤーW1に取り付けられたフック付き滑車78にチェーンCで接続された固定具9で固定する方法である。この方法によれば伐倒木TRの長さ方向両端が固定具9で固定されるので、搬器2cによる移動によって伐倒木TRが大きく揺動することはなく、伐倒木TRは第1ワイヤーW1と略平行な状態で安定して搬送される。伐倒木TRが長い場合には、フック付き滑車78に吊された固定具9の数を増やして伐倒木TRの固定箇所をさらに増やすことによって伐倒木TRの安定した移動が可能となる。
搬器2cによって台車5(図1に図示)の近くまで移動させた伐倒木TRは、第1ウインチ41による第1ワイヤーW1の巻き取り及び送り出しによって搬器2cを上下方向に移動させて台車5へ積み込む。あるいは、搬器2cによって所望本数の伐倒木TRを台車5の近くまで一端移動させ、その後、先柱30(図1に図示)から第1ワイヤーW1を外すと共に、搬器2cを第1ワイヤーW1から取り外し、第1ワイヤーW1の先端部に固定具9を取り付ける。そして、台車5の近くに集めた伐倒木TRに固定具9を固定し、第1ウインチ41による第1ワイヤーW1の巻き取り及び送り出しによって伐倒木TRを上下方向に移動させて台車5に積み込むようにしてもよい。作業性及び効率性の観点からは後者の積み込み方法が推奨される。
以上、本発明に係る架線集材装置の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限りにおいて種々の変更及び追加が可能である。
本発明の架線集材装置は、作業車道を必要とせず、急峻な山林でも所望の位置に設置することができ、集材にかかる費用と労力を軽減させることができ有用である。
T 架線集材装置
1,1a タワー本体
2a,2b,2c 搬器
5 台車
6 レールユニット
7 本体
8a,8b アーム部
9 固定具
11 支柱
12 支柱
13 固定部材
21 フック
22 走行用滑車
30 先柱
31 第1支持柱
32 第2支持柱
41 第1ウインチ
42 第2ウインチ
43 第3ウインチ
44 第4ウインチ
45 第5ウインチ
61 単レール
62 下フレーム
63 鉛直材
64 斜材
65 支持杭
72a 第1プーリー
72b 第2プーリー
91 本体フレーム
92 移動フレーム
93 ネジ部材
96 ケーブル
M1,M2 モーター
W1 第1ワイヤー
W2 第2ワイヤー
W3 第3ワイヤー
W4 第4ワイヤー
W5 第5ワイヤー
TR 伐倒木

Claims (13)

  1. 伐倒木を所望位置まで移動させる可搬式の架線集材装置であって、
    所望位置に下端部を支点として傾き変化自在に立設されるタワー本体と、
    前記タワー本体と先柱との間に架け渡される第1ワイヤーと、
    第1ワイヤーに移動可能に吊り下げ支持されて、伐倒木を固定支持して移動する搬器と、
    第1ワイヤーの巻き取り及び繰り出しを行う第1ウインチと、
    前記タワー本体と前記タワー本体の周囲に存在する第1支持柱との間に張り渡される第3ワイヤーと、
    前記タワー本体と前記タワー本体の周囲に存在する第2支持柱との間に張り渡される第4ワイヤーと、
    第3ワイヤーの巻き取り及び繰り出しを行う第3ウインチと、
    第4ワイヤーの巻き取り及び繰り出しを行う第4ウインチと、
    を備え、
    第3ウインチと第4ウインチとによって前記タワー本体の傾き変化を可能とし、
    第1ウインチから第1ワイヤーを繰り出して前記搬器を伐倒木に接近させて前記搬器に伐倒木を固定支持し、第1ウインチに第1ワイヤーを巻き取って前記搬器と共に前記伐倒木を第1ワイヤーで吊り下げ支持し、前記搬器を移動させて前記伐倒木を所望位置まで移動させることを特徴とする可搬式の架線集材装置。
  2. 前記タワー本体が、
    所定距離隔てて平行に配置された2本の支柱と、
    前記2本の支柱間に軸方向に所定間隔で取り付けられた複数個の固定部材と
    を備える請求項1に記載の架線集材装置。
  3. 前記タワー本体の下端部に第1ウインチ〜第4ウインチが取り外し可能に取り付けられている請求項1又は2記載の架線集材装置。
  4. 第1ウインチ〜第4ウインチが直流モーターで駆動するものである請求項1〜3のいずれかに記載の架線集材装置。
  5. 前記タワー本体が、
    所定距離隔てて平行に配置された2本の支柱と、
    前記2本の支柱間に軸方向に所定間隔で取り付けられた複数個の固定部材と
    を備え、
    第3ワイヤーが、前記2本の支柱の一方の支柱の先端部と第3ウインチとの間を前記一方の支柱に沿って移動し、
    第4ワイヤーが、前記2本の支柱の他方の支柱の先端部と第4ウインチとの間を前記他方の支柱に沿って移動する
    請求項のいずれかに記載の架線集材装置。
  6. 前記搬器に接続された第2ワイヤーと、
    第2ワイヤーの巻き取り及び繰り出しを行う第2ウインチと、
    を備え
    前記搬器は第2ウインチによって移動する請求項1〜のいずれかに記載の架線集材装置。
  7. 前記搬器がモーターを備え、第1ワイヤーに吊り下げられた状態で自力で移動可能である請求項1〜のいずれかに記載の架線集材装置。
  8. 前記搬器が、第1ワイヤーが巻き付けられた、前記モーターで駆動する少なくとも2つの駆動プーリーを備える請求項記載の架線集材装置。
  9. 前記搬器の前記モーターに前記搬器とは別の外部電源から電力供給される請求項又は記載の架線集材装置。
  10. 前記外部電源から前記モーターへの電力供給の往線又は帰線として第1ワイヤーが用いられる請求項記載の架線集材装置。
  11. 前記搬器が、木材を吊り下げ支持する第5ワイヤーと、第5ワイヤーの巻き取り及び繰り出しを行う第5ウインチとを有する
    請求項1〜10のいずれかに記載の架線集材装置。
  12. 前記請求項1〜11のいずれかに記載の架線集材装置を用いた集材方法であって、
    前記タワー本体を所望位置に立設する工程と、
    第1ウインチによって前記タワー本体と先柱との間に第1ワイヤーを架け渡たすと共に、前記搬器を第1ワイヤーに移動可能に吊り下げる工程と、
    第1ウインチから第1ワイヤーを繰り出して所望の伐倒木の所まで前記搬器を移動させて前記伐倒木を前記搬器に固定する工程と、
    第1ウインチによって第1ワイヤーを巻き取って前記搬器と共に前記伐倒木を吊り下げ支持し、前記搬器を移動させて前記伐倒木を所望位置まで移動させる工程と、
    を有することを特徴とする集材方法。
  13. 前記請求項のいずれかに記載の架線集材装置を用いた集材方法であって、
    前記タワー本体を所望位置に立設する工程と、
    第1ウインチによって前記タワー本体と先柱との間に第1ワイヤーを架け渡たすと共に、前記搬器を第1ワイヤーに移動可能に吊り下げる工程と、
    第1ウインチから第1ワイヤーを繰り出して所望の伐倒木の所まで前記搬器を移動させて前記伐倒木を前記搬器に固定する工程と、
    第1ウインチによって第1ワイヤーを巻き取って前記搬器と共に前記伐倒木を吊り下げ支持し、前記搬器を移動させて前記伐倒木を所望位置まで移動させる工程と、
    第3ウインチ及び第4ウインチによって前記タワー本体の傾きを調整し、所望位置まで移動させた前記伐倒木を所定の木材搬出用台車に積み込む工程と、
    を有することを特徴とする集材方法。
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