JPH0657592B2 - 架設集材搬送装置 - Google Patents

架設集材搬送装置

Info

Publication number
JPH0657592B2
JPH0657592B2 JP8146191A JP8146191A JPH0657592B2 JP H0657592 B2 JPH0657592 B2 JP H0657592B2 JP 8146191 A JP8146191 A JP 8146191A JP 8146191 A JP8146191 A JP 8146191A JP H0657592 B2 JPH0657592 B2 JP H0657592B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
pillar
main
main body
pulley
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8146191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04292396A (ja
Inventor
晴夫 児玉
Original Assignee
株式会社シーケイエス・チューキ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社シーケイエス・チューキ filed Critical 株式会社シーケイエス・チューキ
Priority to JP8146191A priority Critical patent/JPH0657592B2/ja
Publication of JPH04292396A publication Critical patent/JPH04292396A/ja
Publication of JPH0657592B2 publication Critical patent/JPH0657592B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は原木やビーム材などを
ワイヤーロープで空中搬送するに好適な架設集材搬送装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の架設集材搬送装置としては「労
働省安全衛生部安全課」監修、昭和61年9月10日
「林材業労災防止協会」発行の書籍「集材機運転者安全
必携」に記載のものが周知である。
【0003】これらの従来技術のうち特に同上書籍第2
3頁、第24頁記載のように、エンドレスロープ式架設
集材機も周知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術は
高所から荷吊り集材中に、荷吊りキャリッジと先柱との
間の横動索が切断した事故が生じた場合、キャリッジに
ブレーキ機構が無いので、キャリッジが吊下げ荷と共に
主索に沿って元柱方向に急速に滑走して来て元柱に激突
し、元柱近辺に居るオペレータ等を人身事故に巻込む危
険が有った。 このため上記横動索を常に厳重に監視し
ていてその切断を発見したときに直ちに主索を大幅に弛
ませてキャリッジと荷とを故意に地上まで急落下させる
方法も有るが、これでもなお安全性に問題が有るし、作
業上のタイミングが採り辛いという問題点があった。
【0005】この発明は前記した各問題点を除去するた
めに、高所から荷吊り集材中に荷吊りキャリッジと先柱
との間の横動索が切れた場合、主索に対してキャリッジ
を急結合することで急ブレーキを掛けることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決させるための手段】上記したこの発明の目
的は、元柱とこの元柱よりも高所に立設した先柱との間
に張設した主索に溝付きプーリで搬器主体を吊り下げ架
設した集材搬送装置を構成するに当り、前記元柱に隣接
固定した第1のウインチの巻胴に巻き付けた昇降索の先
端部分を前記元柱の上部の定滑車および前記搬器主体の
下部に枢設した対をなす定滑車を経て先柱の上部に連結
するとともに、前記対をなす定滑車間における昇降索に
吊下げ具を有する動滑車を吊り下げ架設し、また一端を
搬器主体の元柱側に連結した横動索の他端部分を元柱の
上部の定滑車、第2のウインチの巻胴および先柱の上・
下の定滑車をそれぞれ順次に経て前記搬器主体にボスで
中間枢支されかつスプリングでストッパから遠ざかる回
動片の下部に連結するとともに、回動片の上部に連結し
た制動体を前記溝付きプーリ間の主索を挟んで搬器主体
に対向固設した一対の制動壁体間に前記スプリングの弾
力できつく嵌入可能に設けることで達成できる。
【0007】
【作用】エンドレスロープ式集材装置としての周知集材
動作が正常に続行している状態では搬器主体に枢支した
回動片は先柱側にある横動索の張力でスプリングの弾力
に抗してストッパが当接していて安定している。
【0008】ところが搬器主体と先柱との間の横動索が
原木の引寄せ途中で切断した場合には、回動片に加わっ
ていた張力がなくなるため、搬器主体は急降下し始めよ
うとするが、その以前に回動片がスプリングの弾力でス
トッパから遠ざかる方向にボスを支点として回動する。
【0009】そしてこの回動片の回動でその上部に連結
した制動体が制動壁体の上面に沿って急速に右動して主
索をきつく挟んで一対の制動壁体間に自食い込みし、前
記のようにロープ切れのため急降下し始める搬器主体に
急ブレーキを掛けることができる。
【0010】なお切れた横動索を修復するには、主索を
大幅に弛ませて搬器主体を地上に降ろして行ない、また
一対の制動壁体間にカチ込まれ状態にある制動体をハン
マー等で抜去する。
【0011】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。先
ずこの発明の基本構成は図1に示すように、立設固定し
た元柱1 とこの元柱よりも高所に立設した先柱2 との間
に張設した鋼鉄製のワイヤーロープなどの主索3 に溝付
きプーリ4 で搬器主体5 を図3に示すように吊り下げ架
設した集材搬送装置を構成するに当り、図1に示すよう
に前記元柱1 に隣接固定した第1のウインチ 6aの巻胴
に巻き付けたワイヤーロープなどの昇降索7 の先端部分
を前記元柱1 の上部の定滑車8 および前記搬器主体5 の
下部に枢設した対をなす定滑車9,9 を経て先柱2 の上部
に図1に示すように連結する。
【0012】そして前記対をなす定滑車9,9 間における
昇降索7 に吊下げ具10を有する動滑車11を図3に示すよ
うに吊り下げ架設する。
【0013】また一端を搬器主体5 の元柱側に連結した
横動索12の他端部分を元柱1 の上部の定滑車8 、第2の
ウインチ 6bの巻胴および先柱2 の上・下の定滑車8,8
をそれぞれ順次に経て前記搬器主体5 にボス13で図3、
図4に示すように中間枢支され、かつスプリング14でス
トッパ15から遠ざかる回動片16の下部に図1、図3に示
すように連結する。
【0014】さらに前記回動片16の上部に図3に示すよ
うに連結した制動体17を前記溝付きプーリ4,4 間の主索
3 を挟んで搬器主体5 に対向固設した一対の制動壁体18
a,18b間に前記スプリング14の弾力できつく嵌入可能
に設けてこの発明による架設集材搬送装置を構成する。
【0015】なお前記第1、第2の各ウインチ 6a,6b
には電動式のものを用い、これら各ウインチの駆動と制
動とをそれぞれ一連のシーケンスに基づいてコンピュー
タ等で制御するようにすれば、使用に当り便利となる
が、上記各ウインチ 6a,6bは人手による手動スイッチ
制御でも的確に操作可能である。
【0016】また元柱1 と先柱2 との距離や主索3 の傾
斜角度は伐採現場や集材現場の状況にもよるが、大略1
00〜500m程で、各柱の高さは7〜20m程度、主
索3の傾斜角度は5°〜45°程度で設置し、各索条は
所定の弛度を保ち張設し、また使用し、さらに元柱1 や
第1、第2のウインチ 6a,6bなどはトラック積載のも
のを採用すれば便利である。
【0017】なお、図3から図6までの各図において符
号 4aおよび 9aで示す部分はそれぞれ図5に示すよう
に溝付きプーリ 4と定滑車9 とを搬器主体5 に枢支する
ための枢軸、16aは図5に示すように回動片16と制動体
17を連結するための連結片、4b,9bはそれぞれ枢軸 4
a,9aの抜け止めのためのEワッシャなどの抜け止め具
を示し、また動滑車11は枢軸11aを介し吊下げ具10の上
部に枢支してある。
【0018】この発明は以上のような構成のもので、以
下にその動作について詳述する。原木wをその伐採現場
から林道などに立設した元柱1 側に集材するには、先ず
図1に示すように元柱1 側に存在する搬器主体5 を第2
のウインチ 6bの回転力で横動索12を介して図2に示す
ように伐採現場の真上まで移動させるのであるが、この
ときにはに第1のウインチ 6aを回転させないで定滑車
9 を介し動滑車11を有する吊下げ具10を搬器主体5 と共
に移動させるため、動滑車11と吊下げ具10との重量をか
なり重くしてある。
【0019】次いで原木wの直上に来た搬器主体5 から
吊り下がっている吊下げ具10を原木w付近まで図2に示
すように引き降ろすには、第2のウインチ 6bを停止制
動した後、第1のウインチ 6aを巻きほぐし方向に回転
させると、昇降索 7は繰り出され、吊下げ具10および動
滑車11はこれらの自重で図2のように降下する。
【0020】そして原木wを周知の玉掛けロープ19で吊
下げ具10に引掛けた後、第1のウインチ 6aを巻き込み
方向に回転させれば、搬器主体5 の定滑車9 および元柱
1 の定滑車8 を介して昇降索7 が第1のウインチ 6aに
原木wを図7に示す状態を経て図8のように所定の高さ
まで引き上げることができる。
【0021】次に第2のウインチ 6bの制動を解除し横
動索12の両側部分を等速でそれぞれ第2のウインチ 6b
で移動させることで、原木wを所定高さに保持しつつ搬
器主体5 と共に主索3 に沿って元柱1側に図8に示すよ
うに引き寄せることができる。
【0022】そしてこの原木wを地上やトラック上に降
ろすには、図9に示すように前記昇降索 7の降下操作時
と同様な操作で降ろすことができ、地上やトラック上で
吊下げ具10から玉掛けロープ19を外して集材できる。
【0023】また吊下げ具10を初めとする搬器主体5 に
関する各部材を再び伐採現場まで引き戻すには、前記原
木wの引き上げ時と同様な操作で空の吊下げ具10を引き
上げた後、図1に示すように最初の操作に戻り、以下前
記の各操作の繰返しで多数の原木wを少人数で空中搬送
して集材することができる。
【0024】なお原木wに掛けた玉掛けロープ19は周知
手段で外して再利用できると共に、玉掛けロープ19自体
は絞り込みリング式の1本ロープのものでもよく、さら
に原木wの代りにビーム材などの建築資材やその他の資
材を空中搬送できる。
【0025】なお前記各動作が正常に続行している状態
では搬器主体5 に枢支した回動片16は先柱2 側にある横
動索12の張力でスプリング14の弾力に抗してストッパ15
が当接して安定している。
【0026】ところが搬器主体5 と先柱2 との間の横動
索12が図8に示すような原木wの引寄せ途中で図6で示
すように切断した場合には、同図に示すように回動片16
に加わっていた張力がなくなるため、搬器主体5 は急降
下し始めようとするが、その前に回動片16がスプリング
14の弾力でストッパ15から遠ざかる方向にボス13を支点
として回動する。
【0027】そしてこの回動片16の回動でその上部に連
結した制動体17が制動壁体18bの上面に沿って急速に右
動して主索3 をきつく挟んで一対の制動壁体18a,18b
間に図6のように自食い込みし、前記のようにロープ切
れのため急降下し始める搬器主体5 に図10に示すよう
に急ブレーキを掛けることができる。
【0028】なお切れた横動索12を修復するには、主索
3 を大幅に弛ませて搬器主体5 を地上に降ろして行な
い、また一対の制動壁体18a,18b間にカチ込まれ状態
にある制動体17をハンマー等で抜去する。
【0029】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成した
ので、以下に記載の効果を奏する。搬器主体5 と先柱2
との間の横動索12が原木wの引寄せ途中で切断した場合
には、回動片16に加わっていた張力がなくなるため、搬
器主体5 は急降下し始めようとするが、その前に回動片
16がスプリング14の弾力でストッパ15から遠ざかる方向
にボス13を支点として回動し、上部に連結した制動体17
が制動壁体18bの上面に沿って急速に右動して主索3 を
きつく挟んで一対の制動壁体18a,18b間に自食い込み
する。
【0030】したがって横動ロープ切れのため急降下し
始める搬器主体5 に急ブレーキを掛けることができるの
で安全であり、人身事故が生じないといった第1の効果
が有る。
【0031】また切れた横動索12を修復するには、主索
3 を大幅に弛ませて搬器主体5 を地上に降ろして行な
い、また一対の制動壁体18a,18b間にカチ込まれ状態
にある制動体17をハンマー等で抜去することで、すべて
が復旧するので、復旧作業も容易であるという第2の効
果も有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す一部省略の構成図
【図2】図1と状態を異にした構成図
【図3】搬器主体と各索条との斜視図
【図4】図3に示すものの中央部縦断立面図
【図5】図3に示すものの中央部縦断側面図
【図6】図4と状態を異にした断面図
【図7】図2と状態を異にした構成図
【図8】図7と状態を異にした構成図
【図9】図8と状態を異にした構成図
【図10】図9と状態を異にした構成図
【符号の説明】 1 元柱 2 先柱 3 主索 4 溝付きプーリ 5 搬器主体 6a 第1のウインチ 6b 第2のウインチ 7 昇降索 8,9 定滑車 10 吊下げ具 11 動滑車 12 横動索 13 ボス 14 スプリング 15 ストッパ 16 回動片 17 制動体 18a,18b 制動壁体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 元柱1 とこの元柱よりも高所に立設した
    先柱2 との間に張設した主索3 に溝付きプーリ4 で搬器
    主体5 を吊り下げ架設した集材搬送装置において、前記
    元柱1 に隣接固定した第1のウインチ 6aの巻胴に巻き
    付けた昇降索7 の先端部分を前記元柱1 の定滑車8 およ
    び前記搬器主体5 の下部に枢設した対をなす定滑車9,9
    を経て先柱2 の上部に連結するとともに、前記対をなす
    定滑車9,9 間における昇降索7 に吊下げ具10を有する動
    滑車11を吊り下げ、また一端を搬器主体5 の元柱側に連
    結した横動索12の他端部分を元柱1 の上部の定滑車8 、
    第2のウインチ 6bの巻胴および先柱2 の定滑車8 をそ
    れぞれ順次に経て前記搬器主体5 にボス13で中間枢支さ
    れかつスプリング14でストッパ15から遠ざかる回動片16
    の下部に連結するとともに、回動片16の上部に連結した
    制動体17を前記溝付きプーリ4,4 間の主索3 を挟んで搬
    器主体5 に対向固設した一対の制動壁体18a,18b間に
    前記スプリング14の弾力できつく嵌入可能に設けてなる
    架設集材搬送装置。
JP8146191A 1991-03-20 1991-03-20 架設集材搬送装置 Expired - Lifetime JPH0657592B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8146191A JPH0657592B2 (ja) 1991-03-20 1991-03-20 架設集材搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8146191A JPH0657592B2 (ja) 1991-03-20 1991-03-20 架設集材搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04292396A JPH04292396A (ja) 1992-10-16
JPH0657592B2 true JPH0657592B2 (ja) 1994-08-03

Family

ID=13747038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8146191A Expired - Lifetime JPH0657592B2 (ja) 1991-03-20 1991-03-20 架設集材搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0657592B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4678628B2 (ja) * 2008-10-31 2011-04-27 ▲高▼尾 義人 坂道運送車の牽引機構
DE202010008078U1 (de) * 2010-07-14 2010-10-07 Wilbert Turmkrane Gmbh Sicherheitssystem für eine Laufkatze eines Krans
JP2014157030A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Raito Kogyo Co Ltd 索道の鋼索検査システム及び鋼索検査方法
JP7330064B2 (ja) * 2019-10-29 2023-08-21 イワフジ工業株式会社 架線集材システム
JP6675630B1 (ja) * 2019-12-23 2020-04-01 株式会社マルイチ 搬送システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04292396A (ja) 1992-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3162428U (ja) 集材装置
US4068737A (en) Safety device for mobile work platform lift
CN106517003B (zh) 建筑机械和用于上升元件的上下移动的方法
CN112645209B (zh) 一种建筑施工用多钢管同步吊运装置
WO2020085314A1 (ja) クレーン装置、掛数判定方法及びプログラム
CN209940309U (zh) 一种高稳定性桥式起重机
JPH0657592B2 (ja) 架設集材搬送装置
JP2020100987A (ja) 柱状部材の把持装置及び当該装置を備えた車両
JPH0551197A (ja) 架設集材搬送装置
US4212576A (en) Pipe handling apparatus
JPH11199157A (ja) 昇降機の既設主索巻取り装置
US3978990A (en) Mobile log skidder
JP2015168579A (ja) 集材装置
CA1151144A (en) Pipe handling method and apparatus
JPH07304594A (ja) 架線式集材装置およびその集材方法
JPH1087274A (ja) 吊り荷で操作するクレーン
US5020962A (en) Apparatus for dismantling buildings
JP3811050B2 (ja) 集材用搬器
JP3228811U (ja) 索道搬器及び索道装置
JPH10203751A (ja) 2:1ローピングエレベータの主索交換方法及びその装置
CN209758911U (zh) 一种钢丝绳电动葫芦
CN218809956U (zh) 一种纸卷吊运小车
CN217650696U (zh) 吊运设备
KR20190121005A (ko) 커버 막 언와인딩 장치
CN211594829U (zh) 一种房建施工用高空悬挂牵引装置