JP3228811U - 索道搬器及び索道装置 - Google Patents

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昌義 藤尾
昌義 藤尾
高志 嶋西
高志 嶋西
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松本鋼機株式会社
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Abstract

【課題】簡易な架線構造で動作できる索道搬器及び索道装置を提供する。【解決手段】索道搬器1は、主索33に沿って走行する走行輪を有する走行装置2,2と、主索33と概ね平行に延在する主フレーム3と、主フレーム3の一端に取り付けられて牽引索34が連結された連結プレート47と、被運搬物を吊る荷上索8が掛けられた荷上プーリ7と、荷上索8の巻き取り及び繰り出しを行うウインチ10と、ウインチ10の動作を制御する制御装置17と、主フレーム3の荷上プーリ7とウインチ10との間に取り付けられた揺動軸21を介して揺動可能に吊り下げられ、制御装置17及びウインチ10に電力を供給する蓄電池20と、揺動軸21に設けられたロータリーダンパ22を備える。索道搬器1は、牽引索34の他端が接続された地上の牽引索ウインチで駆動され、主索33に沿って移動する一方、ウインチ10で駆動される荷上索8で被運搬物を昇降する。【選択図】図1

Description

本考案は、例えば建設業や林業で資材や木材等の運搬のために使用される索道搬器と、これを用いた索道装置に関する。
従来より、建設業の工事現場や林業の集材現場において、標高差のある場所の間で資材や木材等の被運搬物等を運搬するために、索道装置を使用している。被運搬物が比較的軽量である場合に採用される索道装置として、ランニングスカイライン方式の索道装置が存在する(特許文献1参照)。
この索道装置は、台車上に設けた第1ウインチ及び第2ウインチと、これらのウインチに巻回された引戻索および引寄索と、立木等の一定の高さに取付けられた定滑車を介して引戻索の他端が連結されたフレーム部、このフレーム部の上部に回転自在に装着されて上記引戻索の上側架線部に移動自在に載置された2個の移動滑車、及び、被運搬物を上記引寄索の他端側の巻上索で吊り上げるようにフレーム部の下方に装着された吊滑車を有する索道搬器とで構成されている。
上記索道装置で被運搬物を運搬するには、被運搬物を上記引寄索の一端の巻上索に固定する。その後、第1ウインチと第2ウインチを互いに反対方向に作動させ、上記引戻索及び引寄索を相反する方向に同速に繰り出すとともに巻き取る。これにより、引戻索の一端に連結された索道搬器が、引戻索の上側架線部に案内されながら引寄索の引張力を受けて移動する。こうして、索道搬器の吊滑車から垂下する巻上索に固定された被運搬物を、空中に吊上げて運搬するようになっている。
特公平6−61189号公報
しかしながら、上記ランニングスカイライン方式の索道装置は、引戻索と引寄索の一端側に第1ウインチと第2ウインチを接続し、引戻索の上側架線部に索道搬器の移動滑車を走行させると共に引戻索の下側架線部の他端を索道搬器のフレーム部に連結し、さらに、引寄索の他端側に連なる巻上索を索道搬器の吊滑車から垂下して構成されるので、架線構造が複雑になる。したがって、索道装置を設置する際の架線作業に手間がかかる不都合がある。また、上記索道装置は、被運搬物を吊り上げるときは第2ウインチの巻取運転を行い、被運搬物の運搬を行うときは第1ウインチの繰出速度と第2ウインチの巻取速度が同じになるように同期運転を行う必要があるので、ウインチの操作が複雑になる。また、被運搬物の運搬中に引戻索と引寄索の速度差が生じやすく、その結果、被運搬物の揺れや乱高下が生じて荷崩れが生じるおそれがある。
そこで、本考案の課題は、簡易な架線構造で動作できる索道搬器及び索道装置を提供することにある。また、操作の容易な索道搬器及び索道装置を提供することにある。また、被運搬物を安定して運搬できる索道搬器及び索道装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本考案の索道搬器は、
主索に沿って走行する走行輪を有する走行装置と、
上記走行装置に吊り下げられ、上記主索と概ね平行に延在する主フレームと、
上記主フレームの一端に取り付けられ、牽引索が連結される牽引索連結部と、
上記主フレームの一端側に取り付けられ、被運搬物を吊る荷上索が掛けられた荷上プーリと、
上記主フレームの他端側に取り付けられ、上記荷上索の巻き取り及び繰り出しを行うウインチと、
上記主フレームの他端側に取り付けられ、上記ウインチの動作を制御する制御装置と、
上記主フレームの荷上プーリとウインチとの間に取り付けられた揺動軸を介して揺動可能に吊り下げられ、上記制御装置及びウインチに電力を供給する蓄電池と、
上記揺動軸に設けられたロータリーダンパと
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、地上に存在する被運搬物が荷上索の下端に連結され、ウインチで荷上索を巻き取ることにより被運搬物を吊り上げる。被運搬物を所定の高さに吊り上げると、牽引索を通して主フレームに牽引力が与えられ、走行装置の走行輪が主索に沿って走行することにより、索道搬器が主索に沿って移動する。被運搬物が目的地に達すると、牽引索による主フレームの牽引が停止されて索道搬器の移動が停止する。この後、ウインチから荷上索が繰り出されて被運搬物が地上に下ろされ、運搬作業が完了する。この索道搬器を移動するためには、走行装置の走行輪が走行する主索と、主フレームに牽引力を伝達する牽引索を架設すればよいので架線構造が容易であり、その結果、架線作業を簡易にできる。また、索道搬器の移動のための牽引索と、被運搬物の吊り上げのための荷上索が独立しているので、従来のランニングスカイライン方式の索道装置のように、索道搬器を移動させるときに荷上索を駆動する必要が無い。したがって、索道搬器の操作を容易にできる。また、被運搬物を吊る荷上索は、索道搬器の移動の際に駆動しないので、従来のランニングスカイライン方式の索道装置のような索道搬器の移動の際の被運搬物の揺れや乱高下を防止でき、安定して被運搬物を運搬できる。また、ウインチと制御装置に電力を供給する蓄電池が、主フレームの荷上プーリとウインチとの間に取り付けられた揺動軸を介して揺動可能に吊り下げられ、この揺動軸にロータリーダンパが設けられている。これにより、索道搬器に生じる振動を軽減することができる。また、蓄電池により制御装置及びウインチを駆動するので、索道搬器に電源用ケーブルを接続する必要が無いから、架線構造や電源に関する設備を簡易にできる。
一実施形態の索道搬器は、上記走行装置が、上記主フレームの一端側と他端側に、上記主フレームに対して揺動自在に夫々連結されている。
上記実施形態によれば、主フレームを吊り下げる走行装置が、主フレームの一端側と他端側に連結される。また、主フレームに対して走行装置が揺動自在に連結される。これらにより、走行装置が走行する主索の傾斜角度や被運搬物の位置等に応じて、主フレームの姿勢を高い自由度で変更できる。
一実施形態の索道搬器は、上記荷上プーリが、上記主フレームの下部に主フレームの延在方向と直交する方向に揺動可能に設置された揺動フレームに取り付けられている。
上記実施形態によれば、荷上索で吊り上げようとする被運搬物が、主索の直下から主索の延在方向と直交する方向に位置する場合、揺動フレームが主フレームに対して揺動して荷上プーリを被運搬物の側に向けることにより、被運搬物に向かって荷上索の巻き取り又は繰り出しを行うことができる。これにより、主索の直下の側方に位置する被運搬物を引き寄せて吊り上げる、いわゆる横取りを行うことができる。
一実施形態の索道搬器は、上記揺動フレームの下部に上記荷上プーリが配置され、上記揺動フレームの上部に、上記荷上索を上記ウインチとの間の区間で主フレームと略平行を成すように案内する案内プーリが配置されている。
上記実施形態によれば、揺動フレームによって、荷上プーリと案内プーリが主フレームと直交する方向に揺動するので、主索の直下の側方に位置する被運搬物に対して、この被運搬物の位置に応じて安定かつ適切に荷上索の巻き取り又は繰り出しを行うことができる。また、荷上索が案内プーリとウインチとの間で主フレームと略平行を成すように案内されるので、荷上プーリと案内プーリが揺動フレームを介して揺動しても、ウインチによる荷上索の巻き取り又は繰り出しを適切に行うことができる。
一実施形態の索道搬器は、上記揺動フレームの上記案内プーリのウインチ側に、逆巻防止装置が配置されている。
上記実施形態によれば、逆巻き防止装置が、揺動フレームによって案内プーリと共に揺動可能に形成される。したがって、荷上プーリと案内プーリが揺動フレームを介して揺動しても、ウインチによる荷上索の逆巻きを、効果的に防止することができる
一実施形態の索道搬器は、光で索道搬器の状態を知らせる報知装置を備える。
上記実施形態によれば、報知装置により、索道搬器の状態が光で報知されるので、遠隔の位置に存在する作業者や操作者が索道搬器の状態を容易に知ることができる。ここで、報知装置によって報知する索道搬器の状態としては、蓄電池の残量や、ウインチの運転状態等を採用できる。また、索道搬器の位置や、荷上索の下端に連結された吊具の位置等を、索道搬器の状態として知らせてもよい。報知装置が光で報知する方法としては、光の色や、光の点灯形態や、光の点滅等によるもの等がある。また、光の色や点灯形態や点滅パターンの違いにより、複数の情報を報知してもよい。
一実施形態の索道搬器は、上記報知装置が、上記ウインチの下端に取り付けられた揺動軸を介して揺動可能に配置されている。
上記実施形態によれば、報知装置が、ウインチの下端の揺動軸を介して揺動可能に配置されているので、索道搬器の走行中に姿勢が変化しても、安定して報知装置の光を視認可能にできる。また、報知装置の姿勢が安定するので、報知装置の動作を安定させることができる。
一実施形態の索道搬器は、上記制御装置に接続され、上記ウインチの動作を指令する指令信号を受信して制御装置に入力する無線通信装置を備える。
上記実施形態によれば、地上の操作者が保持する無線端末装置に操作者がウインチの動作を指令する入力を行い、この無線端末装置からウインチの動作を指令する指令信号が送信される。無線通信装置がウインチの指令信号を受信して制御装置に入力することにより、地上の操作者によってウインチの遠隔操作を行うことができる。すなわち、地上の操作者によって、荷上索の一端に接続された吊具や、荷上索の一端に吊り下げられた被運搬物の昇降を、荷上索の近傍で制御することができる。したがって、良好な作業性が得られる。
本考案の索道装置は、2点間に架設された主索と、
上記主索に沿って走行する上記索道搬器と、
上記索道搬器に一端が連結された牽引索と、
上記牽引索の巻き取り及び繰り出しを行う牽引索ウインチと、
上記牽引索ウインチの動作を制御する牽引索ウインチ制御装置と
を備える。
上記構成によれば、牽引索ウインチ制御装置を通して牽引索ウインチの動作が制御され、この牽引索ウインチによる牽引索の巻き取り及び繰り出しが制御されて、この牽引索に連結された索道搬器の移動が制御される。このように、被運搬物の昇降を索道搬器のウインチで行い、索道搬器の主索に沿った移動を牽引索ウインチで行うことにより、被運搬物を安定して運搬することができる。
一実施形態の索道装置は、上記牽引索ウインチ制御装置に接続され、上記牽引索ウインチの動作を指令する指令信号を受信して牽引索ウインチ制御装置に入力する無線通信装置を備える。
上記実施形態によれば、遠隔位置に存在する操作者が保持する無線端末装置に操作者が牽引索ウインチの動作を指令する入力を行うと、この無線端末装置から牽引索ウインチの動作を指令する指令信号が送信される。無線通信装置が牽引索ウインチの指令信号を受信すると、この指令信号が牽引索ウインチ制御装置に入力され、指令信号に応じた動作を行うように牽引索ウインチが制御される。これにより、遠隔位置の操作者によって牽引索ウインチの遠隔操作を行うことができる。すなわち、遠隔位置の操作者により、主索に沿った索道搬器の移動を制御することができる。
本考案の実施形態の索道搬器を示す側面図である。 本考案の実施形態の索道装置を示す模式図である。
以下、本考案を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本考案の実施形態の索道搬器を示す側面図である。この索道搬器1は、建設現場で、被運搬物としての資材や機器を運搬するために設置される索道装置を構成するものである。この索道搬器1は、2点間に掛け渡された主索33に沿って走行し、主索33に沿って被運搬物を運搬すると共に、主索33の下方の位置で、荷上索8の先端の吊具9で吊り下げた被運搬物の上げ下ろしを行うように形成されている。
索道搬器1は、主索33に沿って走行する車輪を有する2つの走行装置2,2と、この走行装置2,2に吊り下げられた主フレーム3と、主フレーム3を牽引する牽引索34が連結される連結プレート47と、被運搬物を吊る荷上索8が掛けられる荷上プーリ7と、荷上索8の巻き取り及び繰り出しを行うウインチ10と、ウインチ10の動作を制御する制御装置17と、索道搬器1の状態を知らせる報知装置としての回転灯25と、制御装置17とウインチ10と回転灯25に電力を供給する蓄電池20を備える。
主フレーム3は、主索33と略平行に延在する角形管で形成され、延在方向の一端と他端の上面に設けられた連結プレート47,48と、走行装置2,2の下端との間がチェーンで連結されている。このように、走行装置2,2は、チェーンにより、主フレーム3の延在方向と、主フレーム3の延在方向の直交方向とに揺動自在に主フレーム3に連結されている。これにより、主索33の傾斜角度や、後述する荷上索8で吊られる被運搬物の位置に応じて、主フレーム3の姿勢が高い自由度で変更可能になっている。ここで、走行装置2は、主フレーム3に対して揺動可能であれば、チェーン以外の部材で主フレーム3に連結されてもよい。主フレーム3の一端に設けられた連結プレート47は、牽引索連結部として兼用されており、索道搬器1を牽引する牽引索34が連結されている。
主フレーム3の一端の下部には、主フレーム3の延在方向と平行の揺動軸を有するヒンジ部材5を介して、揺動フレーム6が取り付けられている。揺動フレーム6は、側面視において概ね台形状に形成され、ウインチ10から主フレーム3と平行に延びる荷上索8を内側に導いて下方に垂下させるように形成されている。揺動フレーム6の下辺の近傍に、荷上プーリ7と、荷上索8の巻き取り過ぎを防止する上限リミット11が設けられている。揺動フレーム6の上辺の他端側には、荷上索8をウインチ10と荷上プーリ7との間で案内する案内プーリ12と、この案内プーリ12のウインチ10側に隣接する逆巻防止装置13が設けられている。揺動フレーム6は、ヒンジ部材5によって、主フレーム3の延在方向と直交する方向に揺動する。これにより、荷上索8で吊り上げようとする被運搬物が、主索33の直下よりも主索33と直交する方向、すなわち主索33の直下の側方にずれた位置に存在する場合、揺動フレーム6が主フレーム3に対して揺動して荷上プーリ7を被運搬物の側に向けることにより、被運搬物に向かって荷上索8の巻き取り又は繰り出しを行うことができる。これにより、主索33の直下の側方に位置する被運搬物を引き寄せて吊り上げる、いわゆる横取りを行うことができる。
上限リミット11は、荷上プーリ7の下方に延びるスイッチアームと、このスイッチアームに連なるスイッチ本体とを有する。荷上索8が過剰に巻き取られると、吊具9の上部に設けられた鍔状部材がスイッチアームに接触してスイッチ本体が切り替わり、ウインチ10の動作が停止するようになっている。
逆巻防止装置13は、ウインチ10のドラムと案内プーリ12との間に架けられる荷上索8が、正常な巻き取り及び繰り出しが行われるときの経路に位置しているか否かを検出する。すなわち、荷上索8がウインチ10によって正常な巻き取り及び繰り出しが行われるときは、荷上索8は主フレーム3と略平行である。一方、ウインチ10のドラムから荷上索8が繰り出されてもドラムの回転が継続されると、荷上索8が逆回りに巻き取られ、ウインチ10のドラムにおける荷上索8の巻き取り位置が、主フレーム3から遠い側に切り替わる。これにより、案内プーリ12からウインチ10に至る荷上索8の経路が、主フレーム3に対して傾斜するように変化する。逆巻防止装置13は、この荷上索8の経路の変化を検知して、荷上索8の逆巻きを検出するように構成されている。ここで、逆巻防止装置13は、荷上索8の経路の変化を、光センサや、荷上索8に接触するスイッチ等の種々の手段によって検知することができる。
上記案内プーリ12は、揺動フレーム6の上辺の他端側に配置されているので、揺動フレーム6が揺動しても、案内プーリ12とウインチ10のドラムとの間に掛かる荷上索8を、安定して主フレーム3と平行に保持できる。また、上記逆巻防止装置13は、揺動フレーム6の上辺の他端側に、上記案内プーリ12のウインチ10側に隣接して配置されているので、揺動フレーム6が揺動しても、ウインチ10による荷上索8の逆巻きを安定して検出できる。
ウインチ10は、荷上索8が周面側に巻かれるドラムと、このドラムを回転駆動するモータを有し、制御装置17によってモータの動作が制御されて、荷上索8の巻き取り及び繰り出しを行う。ウインチ10は、主フレーム3の他端側の下部に、ドラムが主フレーム3の直下に位置するように固定されている。
ウインチ10の下端には、索道搬器1の運転状態を知らせる報知装置としての回転灯25が吊り下げられている。回転灯25は、蓄電池20の残量が所定の基準値を下回ったときに作動して、運転可能な時間が残り少なくなっていることを、地上の操作者等に報知する。なお、報知装置として、回転灯25以外に、点滅動作するLED(発行ダイオード)等を用いてもよい。また、報知装置は、蓄電池20の残量以外に、ウインチ10の作動状態等を報知してもよい。例えば、主フレーム3の一端側への移動と、主フレーム3の他端側への移動と、吊具9の上昇と、吊具9の降下等を、互いに異なる色や点滅パターン等で報知してもよい。また、報知装置の配置位置は、ウインチ10の下端に限定されず、例えば主フレーム3や支持枠18等の地上から視認容易な位置に配置してもよい。また、制御装置17に報知装置を設置してもよい。
上記回転灯25は、ウインチ10の下端に主フレーム3の延在方向と直交する方向に延びる揺動軸26を介して、揺動可能に吊り下げられている。この揺動軸26にはロータリーダンパ27が設けられている。これにより、回転灯25が、図1の矢印S2で示すように、主フレーム3の延在方向に揺動すると共に、この回転灯25の揺動が減衰するようになっている。回転灯25は、揺動軸26で揺動可能かつロータリーダンパ27で揺動が減衰するように設置されていることにより、安定して動作することができる。
制御装置17は、主フレーム3の他端に下方に向かって取り付けられた支持枠18に支持されている。制御装置17は無線通信装置42を有し、無線通信装置42は、後述する無線端末装置としての第1操作端末41Aとの間で無線通信を行う。第1操作端末41Aは、後述する操作者P1,P2に保持されて操作される。無線通信装置42は、第1操作端末41Aから受信した指令信号を制御装置17に出力し、制御装置17は、指令信号に従ってウインチ10のモータを制御する。これにより、ウインチ10の遠隔操作が可能になっている。例えば、第1操作端末41Aから、吊具9の降下を指令する指令信号を無線通信装置42が受信すると、制御装置17はウインチ10が荷上索8の繰り出しを行うように制御する。一方、第1操作端末41Aから、吊具9の上昇を指令する指令信号を無線通信装置42が受信すると、制御装置17はウインチ10が荷上索8の巻き取りを行うように制御する。また、制御装置17は、上限リミット11から吊具9の位置が上限に達した旨の信号を受けると、ウインチ10の動作を停止する。また、制御装置17は、逆巻防止装置13から荷上索8の逆巻きを検出した旨の信号を受けると、ウインチ10のドラムの回転方向を逆転させて、ドラムの巻き取り方向を正常に戻すように制御する。また、制御装置17は、蓄電池20の残量を検出する残量検出器に接続されており、この残量検出器からの出力に基づいて蓄電池20の残量が所定値を下回ったことを検知すると、回転灯25を作動させるようになっている。
蓄電池20は、制御装置17、ウインチ10及び回転灯25に電力を供給するものであり、充電可能な二次電池で形成されている。蓄電池20は、鉛蓄電池、リチウムイオン電池又はニッケル水素電池等で構成することができる。蓄電池20は、主フレーム3の延在方向の略中央に設置された揺動軸21を介して揺動可能に吊り下げられている。揺動軸21は、主フレーム3の延在方向と直交する方向に延在し、主フレーム3の下面に固定された支持部材の下端に設けられており、ロータリーダンパ22が取り付けられている。このようにして揺動軸21で吊り下げられた蓄電池20は、図1の矢印S1で示すように、主フレーム3の延在方向に揺動可能になっている。また、ロータリーダンパ22により、蓄電池20の揺動が減衰するようになっている。
主フレーム3の他端に設けられた支持枠18の下端には、索道搬器1が主索33の途中で停止した場合等に、操作者が把持して手動で移動させるための手動牽引ロープ29が接続されている。
図2は、上記構成の索道搬器を用いて構成された索道装置を示す模式図である。
この索道装置は、標高の低い第1地点に設置された第1支持架台31と、標高の高い第2地点に設置された第2支持架台32と、第1支持架台31と第2支持架台32の間に掛けられた主索33と、主索33に吊り下げられて被運搬物45を運搬する索道搬器1と、一端が索道搬器1に接続された牽引索34と、第2支持架台32に設置されて牽引索34が掛けられた第1定滑車36と、第1支持架台32の近傍に設置されて牽引索34が掛けられた第2定滑車37と、牽引索34の他端が接続されて牽引索34の巻き取り及び繰り出しを行う牽引索ウインチ39と、操作者P1,P2に保持されて操作される無線端末装置としての操作端末41A,41Bを備える。
第1支持架台31及び第2支持架台32は、単管パイプを組んで形成することができるが、主索33や第1定滑車36を安定して支持できるのであれば、樹木やコンクリート塊等を使用してもよい。第2定滑車37は、この第2定滑車37に掛けられる牽引索34が主索33に絡まないように、第1支持架台32から一定の距離をおいて設置される。牽引索34と牽引索ウインチ39は、乱巻の防止のため、牽引索34が牽引索ウインチ39のドラムの回転軸に対して直角に巻き取り及び繰り出しが可能な位置関係となるように配置する。
主索33は、索道搬器1よりも一端側の傾斜角度が、45度以下となるように架設する。主索33の傾斜角度が45度を超えると、蓄電池20が荷上索8に接触する恐れがある。また、主索33の索道搬器1よりも一端側の傾斜角度は、牽引索ウインチ39から牽引索34を繰り出すことで索道搬器1が第2支持架台32へ移動可能な程度の角度に設定する。
操作端末41A,41Bは、索道搬器1の無線通信装置42と無線通信を行う第1操作端末41Aと、後述する牽引索ウインチ39の無線通信装置43と無線通信を行う第2操作端末41Bとで構成されている。第1地点に存在する第1操作者P1は、第1操作端末41Aと第2操作端末41Bとを保持し、索道搬器1のウインチ10と、牽引索ウインチ39の遠隔操作を行う。第2地点側に存在する第2操作者P2は、索道搬器1のウインチ10を操作する第1操作端末41Aのみを保持し、索道搬器1のウインチ10の遠隔操作を行う。第1操作者P1の第1操作端末41Aからの信号と、第2操作者P2の第1操作端末41Aからの信号が競合したときは、索道搬器1の無線通信装置42は、先に受信した信号を発信した第1操作端末41Aに従う。
牽引索ウインチ39は、牽引索34が周面側に巻かれるドラムと、このドラムを回転駆動するモータと、モータの動作を制御する制御装置と、この制御装置に接続された無線通信装置43を有する。無線通信装置43は、第1地点の第1操作者P1が操作する第2操作端末41Bとの間で無線通信を行う。無線通信装置43が第2操作端末41Bから受信した指令信号を制御装置に出力し、制御装置が指令信号に従ってモータを制御することにより、牽引索ウインチ39の遠隔操作が可能になっている。例えば、第2操作端末41Bから、第1支持架台31から第2支持架台32へ向かう方向の移動を指令する指令信号を無線通信装置43が受信すると、制御装置は牽引索34の巻き取りを行うように牽引索ウインチ39を制御する。一方、第2操作端末41Bから、第2支持架台32から第1支持架台31へ向かう方向の移動を指令する指令信号を無線通信装置43が受信すると、制御装置は牽引索34の繰り出しを行うように牽引索ウインチ39を制御する。
上記構成の索道装置により、第1地点から第2地点へ被運搬物45を運搬する場合、まず、第1操作者P1が第2操作端末41Bを操作して、索道搬器1を第1支持架台31側へ移動するように指令する。この第2操作端末41Bへの指令に応じて、牽引索ウインチ39が牽引索34を繰り出し、索道搬器1が重力によって標高の低い第1支持架台31まで移動する。ここで、主索33の撓みにより、索道搬器1が移動途中で停止した場合、操作者が手動牽引ロープ29を把持して索道搬器1を第1支持架台31の近傍まで牽引する。索道搬器1が第1支持架台31の近傍に到達すると、第1操作者P1が第1操作端末41Aを操作して、吊具9の降下を指令する。この第1操作端末41Aへの指令に応じて、ウインチ10が荷上索8を繰り出し、吊具9が降下する。吊具9が地上の近傍まで達すると、第1操作者P1が第1操作端末41Aに吊具9の停止を指令し、これに応じてウインチ10の動作が停止して吊具9の降下が停止する。吊具9に被運搬物45が掛けられると、第1操作者P1が第1操作端末41Aを操作して吊具9の上昇を指令し、この指令に応じてウインチ10が荷上索8を巻き取り、吊具9に吊られた被運搬物45が吊り上げられる。被運搬物45が所定の高さに吊り上げられると、第1操作者P1が第1操作端末41Aを操作して吊具9の上昇の停止を指令し、これに応じてウインチ10の動作が停止して被運搬物45の上昇が停止する。続いて、第1操作者P1が第2操作端末41Bを操作し、索道搬器1の第2支持架台32側への移動を指令する。この指令に応じて、牽引索ウインチ39が牽引索34を巻き取り、索道搬器1が第2支持架台32側へ移動する。索道搬器1が第2支持架台32の近傍へ到達すると、第1操作者P1が第2操作端末41Bを操作して索道搬器1の停止を指令し、この指令に応じて牽引索ウインチ39の動作が停止して索道搬器1が停止する。索道搬器1が停止すると、第2操作者P2が第1操作端末41Aを操作して吊具9の降下を指令し、この指令に応じてウインチ10が荷上索8を繰り出し、吊具9に吊られた被運搬物45が降下する。被運搬物45が地上に到達すると、第2操作者P2が第1操作端末41Aに吊具9の停止を指令し、これに応じてウインチ10の動作が停止して吊具9の降下が停止する。この後、吊具9から被運搬物45を取り外して、被運搬物45の運搬が完了する。
このように、本実施形態の索道装置は、索道搬器1のウインチ10で駆動される荷上索8により被運搬物45の昇降を行い、地上に設置した牽引索ウインチ39で索道搬器1の移動を行うので、主索33と牽引索34を架設すればよい。したがって、索道装置の設置時の架線作業を簡易にできる。また、索道搬器1の移動のための牽引索34と、被運搬物45の昇降のための荷上索8が独立しているので、従来のランニングスカイライン方式の索道装置のように、索道搬器を移動させるときに荷上索を駆動する必要が無い。したがって、索道搬器1の操作を容易にできる。また、索道搬器1の移動の際に荷上索8を駆動しないので、従来のランニングスカイライン方式の索道装置のような索道搬器の移動の際の被運搬物45の揺れや乱高下を防止でき、安定して被運搬物45を運搬できる。また、本実施形態の索道搬器1は、蓄電池20が、主フレーム3の中央に設けられた揺動軸21を介して揺動可能に吊り下げられ、この揺動軸21に設けられたロータリーダンパ22で揺動が減衰されるので、索道搬器1に生じる振動を軽減することができる。
上記実施形態において、本考案の索道装置を建設現場に適用した場合について説明したが、本考案の索道装置は、林業の集材現場に設置してもよい。
本考案は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、多くの変形が、本考案の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
1 索道搬器
2 走行装置
3 主フレーム
5 ヒンジ部材
6 揺動フレーム
7 荷上プーリ
8 荷上索
9 吊具
10 ウインチ
11 上限リミット
12 案内プーリ
13 逆巻防止装置
17 制御装置
18 支持枠
20 蓄電池
25 回転灯
21,26 揺動軸
22,27 ロータリーダンパ
29 手動牽引ロープ
31 第1支持架台
32 第2支持架台
33 主索
34 牽引索
36 第1定滑車
37 第2定滑車
39 牽引索ウインチ
41A 第1操作端末
41B 第2操作端末
42,43無線通信装置
45 被運搬物
47,48 連結プレート
P1 第1操作者
P2 第2操作者

Claims (10)

  1. 主索に沿って走行する走行輪を有する走行装置と、
    上記走行装置に吊り下げられ、上記主索と概ね平行に延在する主フレームと、
    上記主フレームの一端に取り付けられ、牽引索が連結される牽引索連結部と、
    上記主フレームの一端側に取り付けられ、被運搬物を吊る荷上索が掛けられた荷上プーリと、
    上記主フレームの他端側に取り付けられ、上記荷上索の巻き取り及び繰り出しを行うウインチと、
    上記主フレームの他端側に取り付けられ、上記ウインチの動作を制御する制御装置と、
    上記主フレームの荷上プーリとウインチとの間に取り付けられた揺動軸を介して揺動可能に吊り下げられ、上記制御装置及びウインチに電力を供給する蓄電池と、
    上記揺動軸に設けられたロータリーダンパと
    を備えることを特徴とする索道搬器。
  2. 請求項1に記載の索道搬器において、
    上記走行装置が、上記主フレームの一端側と他端側に、上記主フレームに対して揺動自在に夫々連結されていることを特徴とする索道搬器。
  3. 請求項1に記載の索道搬器において、
    上記荷上プーリが、上記主フレームの下部に主フレームの延在方向と直交する方向に揺動可能に設置された揺動フレームに取り付けられていることを特徴とする索道搬器。
  4. 請求項3に記載の索道搬器において、
    上記揺動フレームの下部に上記荷上プーリが配置され、上記揺動フレームの上部に、上記荷上索を上記ウインチとの間の区間で主フレームと略平行を成すように案内する案内プーリが配置されていることを特徴とする索道搬器。
  5. 請求項4に記載の索道搬器において、
    上記揺動フレームの上記案内プーリのウインチ側に、逆巻防止装置が配置されていることを特徴とする索道搬器。
  6. 請求項1に記載の索道搬器において、
    光で索道搬器の状態を知らせる報知装置を備えることを特徴とする索道搬器。
  7. 請求項6に記載の索道搬器において、
    上記報知装置が、上記ウインチの下端に取り付けられた揺動軸を介して揺動可能に配置されていることを特徴とする索道搬器。
  8. 請求項1に記載の索道搬器において、
    上記制御装置に接続され、上記ウインチの動作を指令する指令信号を受信して制御装置に入力する無線通信装置を備えることを特徴とする索道搬器。
  9. 2点間に架設された主索と、
    上記主索に沿って走行する請求項1乃至8のいずれかに記載の索道搬器と、
    上記索道搬器に一端が連結された牽引索と、
    上記牽引索の巻き取り及び繰り出しを行う牽引索ウインチと、
    上記牽引索ウインチの動作を制御する牽引索ウインチ制御装置と
    を備えることを特徴とする索道装置。
  10. 請求項9に記載の索道装置において、
    上記牽引索ウインチ制御装置に接続され、上記牽引索ウインチの動作を指令する指令信号を受信して牽引索ウインチ制御装置に入力する無線通信装置を備えることを特徴とする索道装置。
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