JPH0551913U - 毛芯地 - Google Patents
毛芯地Info
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- JPH0551913U JPH0551913U JP10215591U JP10215591U JPH0551913U JP H0551913 U JPH0551913 U JP H0551913U JP 10215591 U JP10215591 U JP 10215591U JP 10215591 U JP10215591 U JP 10215591U JP H0551913 U JPH0551913 U JP H0551913U
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- JP
- Japan
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- weft
- fabric
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 主に洋服等の胸部に張りを付与すると共に、
基布を構成する織物の馬毛よりなる緯糸が解れ難く、か
つ織目のよれが生じ難い毛芯地を提供する。 【構成】 この毛芯地100は、緯糸11が馬毛より成
る織物を基布10としている。そして、緯糸11と経糸
12の少なくとも交錯部分に、この緯糸11と経糸12
を接着する高分子樹脂層20が設けられている。
基布を構成する織物の馬毛よりなる緯糸が解れ難く、か
つ織目のよれが生じ難い毛芯地を提供する。 【構成】 この毛芯地100は、緯糸11が馬毛より成
る織物を基布10としている。そして、緯糸11と経糸
12の少なくとも交錯部分に、この緯糸11と経糸12
を接着する高分子樹脂層20が設けられている。
Description
【0001】
本考案は、主に洋服等の胸部の増芯として使用される毛芯地に関する。
【0002】
従来より、人の体型に合わせ、洋服等の胸部を膨ませて張りを付与するために 、例えば、カシミヤや人毛等を緯糸とする織物を基布に用いた所謂毛芯地が、台 芯と共に使用する増芯として採用されている。ところが、このカシミヤや人毛等 を緯糸とする織物を基布に用いた毛芯地では、前述した張りを十分に付与するこ とが困難であった。
【0003】 そこで、従来は、この張りが十分に付与される馬毛を緯糸とする織物を基布に 用いた毛芯地が、洋服等の増芯として採用されている。
【0004】
しかしながら、馬毛を緯糸とする織物を基布に用いた従来の毛芯地は、これを 増芯として採用した場合、洋服等に十分な張りを付与することができるものの、 馬毛自身の摩擦抵抗が小さい等の理由により、この緯糸が容易に織物より解れた り、織目によれが生じるという欠点があった。
【0005】 そこで案出されたのが本考案であり、その目的とするところは、主に洋服等の 胸部に張りを付与すると共に、基布を構成する織物の馬毛よりなる緯糸が解れ難 く、かつ織目によれが生じ難い毛芯地を提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するために本考案の採った手段について実施例に対応する図面 に用いた符号を付して以下に説明する。即ち、本考案に係る毛芯地の構成は、図 1〜図3に示す如く、 「緯糸11が馬毛よりなる織物を基布10とする毛芯地100において、 前記織物の緯糸11と経糸12の少なくとも交錯部分に、前記緯糸11と経糸 12を接着する高分子樹脂層20を設けたことを特徴とする毛芯地100」 を内容とする。
【0007】 この場合、織物の緯糸11は、馬毛により構成されるが、経糸12は、綿、羊 毛等の天然繊維、或いは、ポリエステル、ポリアミド、アクリル等種々の合成繊 維を採用すれば良い。また高分子樹脂層20は、織物の緯糸11と経糸12の少 なくとも交錯部分に設けてあれば良い。つまり、緯糸11と経糸12の交錯部分 を接着することにより、特に摩擦抵抗が小さく、解れ易い馬毛からなる緯糸11 の解れ及び織目のよれを防止するのである。従って、高分子樹脂層20は、基布 10の少なくとも一面に設けてあれば良く、またその形態は、全面接着、或いは 線状、ドット状等の部分接着等必要に応じて選択すれば良い。
【0008】
上記の手段により、本考案に係る毛芯地100の基布10を構成する緯糸11 は、馬毛よりなるので、毛芯地100自身の張りが大きい。また、基布10に高 分子樹脂層20を設けるので、この張りを、その高分子樹脂層20が形成された 分だけ増加させることが可能と成る。従って、この毛芯地100が増芯として洋 服等の胸部に用いられると、そこに膨らみと張りが付与されて、人の体型に合っ た洋服等と成る。そして、馬毛より成る緯糸11と経糸12の少なくとも交錯部 分に接着された高分子樹脂層20により、この緯糸11と経糸12は固定される 。これにより、特に摩擦抵抗が小さく、解れ易い馬毛からなる緯糸11の解れ及 び織目のよれを防止する。
【0009】
以下図面に基づいて本考案に係る毛芯地の実施例について詳細に説明するが、 これは代表的なものを示したものであり、本実施例により本考案が限定されるも のではない。図1〜図3に示す如く、本考案に係る毛芯地100は、馬の尾の毛 より成る緯糸11と、綿より成る経糸12とにより製織された織物を基布10と する。そして、基布20の緯糸11と経糸12の少なくとも交錯部分に、この緯 糸11と経糸12が接着するようにポリウレタン樹脂より成る高分子樹脂層20 を、300個/inch2のドット状に設けてある。
【0010】 上記実施例において、織物の緯糸11及び経糸12の太さは、任意に選択すれ ば良い。そして、経糸12は、綿以外に羊毛等の天然繊維、或いはポリエステル 、ポリアミド、アクリル、ポリプロピレ等の合成繊維等を採用しても良い。また 高分子樹脂層20は、ポリウレタン以外に、ポリアクリル酸エステル、ポリアミ ド、スチレンブタジエンゴム、ニトリルブダジエンゴム等を採用しても良い。
【0011】 ここで、本考案に係る毛芯地の製造方法の一実施例について以下に説明する。 まず、ポリウレタン樹脂を主成分とする粘度12000cpsのエマルジョン樹 脂を、ロータリースクリーン(図示しない)に供給する。次いで、馬毛より成る 緯糸11と綿より成る経糸12とにより製織された織物の基布10を、300個 /inch2の目数を有するスクリーンに供給する。次いで、この基布10の緯 糸11と経糸12の少なくとも交錯部分に、上記エマルジョン樹脂を12g/m 2 (DRY)ドットコーティングする。次いで、これを乾燥機により、約130 ℃で乾燥処理して基布10に高分子樹脂層20を設け、これにより緯糸11と経 糸12とを接着し、相互に固定する。そして、これを冷却し、巻取ローラに巻取 る。
【0012】 このようにして得られた本考案に係る毛芯地は、例えば、図4又は図5に示す 如く、増芯として使用され、洋服の表地の裏側に、台芯、増芯の順に重ね合わせ て、縫製或いは熱融着される。
【0013】 また、本考案に係る毛芯地について、馬毛より成る緯糸11の解れ難さ及び織 目のよれの生じ難さを評価するために、以下の試験を行ったところ、表に示す結 果が得られた。そして、本考案に係る毛芯地と比較すると従来例には、馬毛より 成る緯糸と、綿より成る経糸とにより製織された織物を毛芯地として採用した。 なお、上記の試験方法は、JIS L−1096に基づいて、株式会社島津製作 所製のAGS 500Bにより緯糸の引っ張り試験を行い、このときの引っ張り 強度(g/本)を測定(N=5)するものとする。また、表中の織目のよれは、 目視により判定し、○は殆どよれが発生しない、△はところどころよれが発生す る、×は全体的によれが発生する、を各々表すものとする。
【0014】
【0015】 上記の表より明らかなように、本考案に係る毛芯地の実施例にあっては、N= 5のすべてについて引っ張り強度が高く、織目のよれも殆ど発生していないこと がわかる。つまり、これは緯糸と経糸が高分子樹脂層により接着されて相互に固 定しているためと考えられる。これより、本考案に係る毛芯地については、馬毛 より成る緯糸が解れ難く、かつ織目のよれが生じ難いことがわかる。
【0016】 これに対し、従来例にあっては、N=5のすべてについて引っ張り強度が低く 、織目のよれも多く発生していることがわかる。これより、従来例に係る毛芯地 については、馬毛より成る緯糸が解れ易く、かつ織目のよれが生じ易いことがわ かる。
【0017】
以上説明した通り、本考案に係る毛芯地を採用すると以下の効果を奏する。
【0018】 まず、馬毛を緯糸とし製織された織物を基布に採用しているので、毛芯地自身 の張りが大きく、さらに基布に設けられた高分子樹脂層により、この張りを増大 させることができる。このため、この毛芯地を洋服等の胸部に増芯として用いる ことにより、そこに膨らみと張りを付与し、人の体型に合った洋服等を提供する ことができる。
【0019】 また、本考案に係る毛芯地にあっては、基布として採用する織物の緯糸と経糸 が、高分子樹脂層により接着されて相互に固定しているので、特に摩擦抵抗が小 さく、解れ易い馬毛より成る緯糸の解れ及び織目のよれを防止するのに極めて効 果的である。
【図1】本考案に係る毛芯地を示す斜視図である。
【図2】図1における要部拡大平面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】本考案に係る毛芯地の使用状態を示す断面図で
ある。
ある。
【図5】洋服の一部省略正面図である。
10 基布 20 高分子樹脂層 100 本考案に係る毛芯地
Claims (1)
- 【請求項1】 緯糸が馬毛よりなる織物を基布とする毛
芯地において、 前記織物の緯糸と経糸の少なくとも交錯部分に、前記緯
糸と経糸を接着する高分子樹脂層を設けたことを特徴と
する毛芯地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10215591U JPH0551913U (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 毛芯地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10215591U JPH0551913U (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 毛芯地 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0551913U true JPH0551913U (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=14319845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10215591U Pending JPH0551913U (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 毛芯地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0551913U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015214764A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | 日東紡績株式会社 | 接着芯地 |
-
1991
- 1991-12-11 JP JP10215591U patent/JPH0551913U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015214764A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | 日東紡績株式会社 | 接着芯地 |
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