JPH086073Y2 - 起毛針布 - Google Patents
起毛針布Info
- Publication number
- JPH086073Y2 JPH086073Y2 JP1989112002U JP11200289U JPH086073Y2 JP H086073 Y2 JPH086073 Y2 JP H086073Y2 JP 1989112002 U JP1989112002 U JP 1989112002U JP 11200289 U JP11200289 U JP 11200289U JP H086073 Y2 JPH086073 Y2 JP H086073Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cloth
- needle
- rubber
- raised
- needle cloth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は裏張り布と針布裏面との接着強力を向上し、
安定した起毛性能を発揮させることを目的とした起毛針
布に関するものである。
安定した起毛性能を発揮させることを目的とした起毛針
布に関するものである。
従来、織物の立毛や毛布の解毛,整毛の用途に用いら
れる起毛針布は、起毛機のパイルロール,カウンターパ
イルロールに捲着され使用される。上記の起毛針布は通
常表面或は基層中にゴムシートを組成し、3〜5枚の布
地を貼り合わせて構成された基布に略U字状の針を植針
して形成されているが、起毛作用時に布との圧力により
針布の底面方向へ負荷に針の移動や抜けを防止する目的
で裏張り布がゴム糊(未加硫)により針布の裏面に貼着
し、針抜けを防止することが行なわれている。
れる起毛針布は、起毛機のパイルロール,カウンターパ
イルロールに捲着され使用される。上記の起毛針布は通
常表面或は基層中にゴムシートを組成し、3〜5枚の布
地を貼り合わせて構成された基布に略U字状の針を植針
して形成されているが、起毛作用時に布との圧力により
針布の底面方向へ負荷に針の移動や抜けを防止する目的
で裏張り布がゴム糊(未加硫)により針布の裏面に貼着
し、針抜けを防止することが行なわれている。
しかるに上記未加硫の生ゴム糊による針布裏面と裏張
り布との貼り合わせ構造ではカーシート用ポリエステル
トリコットの裏起毛の様に、起毛加工時に針布にかかる
負荷が増大することによる針のクラウン部のぐらつきや
更には起毛時に200℃に近い熱風が吹き付けられること
による温度上昇のため裏張りの効果が半減してしまい、
針をしっかりと把持出来ず、又、長期の使用によってゴ
ム糊が劣化し接着力が急激に低下し、極端な場合、層間
剥離を生じ、クラウン部が安定せず起毛効率の急激な低
下が発生し、所望の外観,風合いを有し、安定した高品
質の起毛製品が得られないという問題点がある。
り布との貼り合わせ構造ではカーシート用ポリエステル
トリコットの裏起毛の様に、起毛加工時に針布にかかる
負荷が増大することによる針のクラウン部のぐらつきや
更には起毛時に200℃に近い熱風が吹き付けられること
による温度上昇のため裏張りの効果が半減してしまい、
針をしっかりと把持出来ず、又、長期の使用によってゴ
ム糊が劣化し接着力が急激に低下し、極端な場合、層間
剥離を生じ、クラウン部が安定せず起毛効率の急激な低
下が発生し、所望の外観,風合いを有し、安定した高品
質の起毛製品が得られないという問題点がある。
本考案は上記問題点の解消にあたり、図面に示す如
く、起毛針布の裏面(8)に綿布又は合成繊維布よりな
る裏張り布(5)を貼着した起毛針布において、該針布
裏面(8)と裏張り布(5)との間に粉末イオウを混入
したゴム糊(4)塗布層を設け、加硫により一体に固着
することにより、問題点を解決した。
く、起毛針布の裏面(8)に綿布又は合成繊維布よりな
る裏張り布(5)を貼着した起毛針布において、該針布
裏面(8)と裏張り布(5)との間に粉末イオウを混入
したゴム糊(4)塗布層を設け、加硫により一体に固着
することにより、問題点を解決した。
即ち、本考案は上記裏張り布と針布裏面とを接着する
ゴム糊の加硫により層間の接着強度を格段に向上させる
と共に耐熱性を高め、針の抜けを完全に防止すると共
に、クラウン底部のぐらつき、振動を抑止し、ゴム糊の
劣化による層間の剥離を生じることなく、安定した起毛
効果を長期間維持することが可能となる。
ゴム糊の加硫により層間の接着強度を格段に向上させる
と共に耐熱性を高め、針の抜けを完全に防止すると共
に、クラウン底部のぐらつき、振動を抑止し、ゴム糊の
劣化による層間の剥離を生じることなく、安定した起毛
効果を長期間維持することが可能となる。
以下本考案の一実施例を図面に従って説明する。
図面は本考案の実施の一例を示す構成断面図である。
図面に示す如く、本考案の起毛針布は表層(1)と基
層(2)よりなる基布及び、これに植針された略U字状
の針(3)とで針布を構成し、該針布の裏面に加硫剤含
有ゴム糊(4)の塗布層により一体に貼り合わせた裏張
り布(5)とで構成される。
層(2)よりなる基布及び、これに植針された略U字状
の針(3)とで針布を構成し、該針布の裏面に加硫剤含
有ゴム糊(4)の塗布層により一体に貼り合わせた裏張
り布(5)とで構成される。
表層(1)はフエルト又は天然ゴム或はNBR,SBR,クロ
ロプレン,シリコンゴム,ウレタンゴム又はこれらのゴ
ムと天然ゴムの混合ゴム又はこれらの発泡ゴムよりなる
厚さ0.5mm乃至3.0mmのシート状物が用いられ、基層
(2)には2乃至5枚の綿布(6)と1枚の麻布(7)
との積層層間を天然又は合成ゴム糊等で一体に貼り合わ
せ基布が構成されている。
ロプレン,シリコンゴム,ウレタンゴム又はこれらのゴ
ムと天然ゴムの混合ゴム又はこれらの発泡ゴムよりなる
厚さ0.5mm乃至3.0mmのシート状物が用いられ、基層
(2)には2乃至5枚の綿布(6)と1枚の麻布(7)
との積層層間を天然又は合成ゴム糊等で一体に貼り合わ
せ基布が構成されている。
上記基布には断面形状が丸形,平形,楕円形,菱形,
三角形等より選ばれる略U字形の硬鋼線又は合金鋼線よ
りなる針(3)が所定角度で植針されて針布を形成し、
該針布の裏面(8)に、一体に貼着される裏張り布
(5)としては綿布又は合成繊維布を使用し、表面に予
めイオウ微粉末を天然ゴムに対し0.5%(重量比)混入
して形成したゴム糊(9)を塗布含浸して下地層とな
し、更に該ゴム糊塗布面にイオウ微粉末と超加硫促進剤
〔ソクシノールBZ(住友化学社製)〕を0.5%(重量
比)混入して形成したゴム糊(4)の塗布層を設けて針
布裏面と一体に積層貼り合わせ、ゴム糊の加硫によりク
ラウン底部を強固に保持し、安定した起毛効果と耐久性
にすぐれた起毛針布を構成したものである。
三角形等より選ばれる略U字形の硬鋼線又は合金鋼線よ
りなる針(3)が所定角度で植針されて針布を形成し、
該針布の裏面(8)に、一体に貼着される裏張り布
(5)としては綿布又は合成繊維布を使用し、表面に予
めイオウ微粉末を天然ゴムに対し0.5%(重量比)混入
して形成したゴム糊(9)を塗布含浸して下地層とな
し、更に該ゴム糊塗布面にイオウ微粉末と超加硫促進剤
〔ソクシノールBZ(住友化学社製)〕を0.5%(重量
比)混入して形成したゴム糊(4)の塗布層を設けて針
布裏面と一体に積層貼り合わせ、ゴム糊の加硫によりク
ラウン底部を強固に保持し、安定した起毛効果と耐久性
にすぐれた起毛針布を構成したものである。
尚、上記実施例に於いて、基層には綿布や麻布の他、
ポリエステルやアラミド繊維の他、高強力ポリエチレン
繊維,ポリアセタール繊維等のフィラメント糸や紡績糸
を少なくとも縦糸として織成した布を1〜複数枚組み合
わせ用いる事もでき、表層には羊毛フエルトやニードル
パンチフェルトを用いることも可能である。
ポリエステルやアラミド繊維の他、高強力ポリエチレン
繊維,ポリアセタール繊維等のフィラメント糸や紡績糸
を少なくとも縦糸として織成した布を1〜複数枚組み合
わせ用いる事もでき、表層には羊毛フエルトやニードル
パンチフェルトを用いることも可能である。
本考案は上記の如く構成したから、針布裏面と裏張り
布を接着するゴム糊の加硫により層間の接着強度を一段
と向上させると共に耐熱性を高め、針の抜けを完全に防
止すると共に、クラウン底部のぐらつき、振動が防止さ
れる。
布を接着するゴム糊の加硫により層間の接着強度を一段
と向上させると共に耐熱性を高め、針の抜けを完全に防
止すると共に、クラウン底部のぐらつき、振動が防止さ
れる。
又、ゴム糊の劣化による層間の剥離を生じる事なく、
安定した起毛効果を長期間維持し、良品質の起毛製品を
得ることができる等の効果を有する考案である。
安定した起毛効果を長期間維持し、良品質の起毛製品を
得ることができる等の効果を有する考案である。
図面は本考案の実施の一例を示す構成断面図である。 (1)……表層、(2)……基層 (3)……U字状針、(4)……加硫剤含有ゴム糊 (5)……裏張り布、(6)……綿布 (7)……麻布、(8)……針布裏面 (9)……イオウ混入ゴム糊
Claims (1)
- 【請求項1】針布裏面に綿布又は合成繊維布よりなる裏
張り布を貼着した起毛針布において、該針布裏面と裏張
り布との間に粉末イオウを混入したゴム糊塗布層を設
け、加硫により一体に固着してなることを特徴とする起
毛針布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989112002U JPH086073Y2 (ja) | 1989-09-25 | 1989-09-25 | 起毛針布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989112002U JPH086073Y2 (ja) | 1989-09-25 | 1989-09-25 | 起毛針布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0350093U JPH0350093U (ja) | 1991-05-15 |
JPH086073Y2 true JPH086073Y2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=31660457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989112002U Expired - Lifetime JPH086073Y2 (ja) | 1989-09-25 | 1989-09-25 | 起毛針布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086073Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS546938A (en) * | 1977-06-10 | 1979-01-19 | Kanai Hiroyuki | Card clothing for yarn raising |
-
1989
- 1989-09-25 JP JP1989112002U patent/JPH086073Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0350093U (ja) | 1991-05-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |