JP4706943B2 - 複合布及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、衣料用の複合布に関する。
風合い良好な衣料用布帛を得るために樹脂加工や熱処理加工等の後加工が行われるが、これらの加工は単に布帛の硬さを調節できても、ドレープ性にとみかつハリコシのある風合いを得ることは難しい。すなわち、布を硬く仕上げるとコシが強くなるもののドレープ性が欠如し、柔らかく仕上げるとドレープ性は得られるもののハリコシが不足する。
このため、互いに異種の二枚の布を接着剤で貼り合わせることにより良好な風合いを得ることが提示されている(例えば、特許文献1参照)。しかし単に二枚の布を接着剤で貼り合わせるだけでは柔軟性に限界がある。
また織物と編物をニードルパンチにより結合して風合いの改善を図ることが提示されている(例えば、特許文献2参照)。この方法は、布のハリ(反撥性)の点で問題がある。
特開平7−300712号公報 特開平8−337953号公報
本発明の目的は、風合い及びアピアランスの良好な衣料用複合布を提供しようとすることである。
本発明の要旨とするところは、一の平らな布帛と他の平らな布帛とを互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部を介して伸長させずに平らに貼着して複合布前駆体となし、該複合布前駆体をタンブラー加工する複合布の製造方法であり、前記接着剤塗布部が不規則に配置された0.2〜0.8mm径のドット状であり、前記接着剤塗布部を構成するあるドットと、そのドットと最も近い位置のドットとの中心間距離が2〜12mmであり、ドット密度が0.7〜25個/cm
である複合布の製造方法であることにある。
前記タンブラー加工は、前記複合布前駆体を衣料に仕立てたのち行われ得る。
また、本発明の要旨とするところは、一の平らな布帛と他の平らな布帛と、第3の平らな布帛とを準備し、該一の布帛と該第3の布帛の片面とを互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部を介して伸長させずに平らに貼着し次いで該他の布帛と該第3の布帛の他の片面とを互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部を介して伸長させずに平らに貼着して複合布前駆体となし、該複合布前駆体をタンブラー加工する複合布の製造方法であり、前記接着剤塗布部が不規則に配置された0.2〜0.8mm径のドット状であり、前記接着剤塗布部を構成するあるドットと、そのドットと最も近い位置のドットとの中心間距離が2〜12mmであり、ドット密度が0.7〜25個/cm
である複合布の製造方法であることにある。
前記タンブラー加工は、前記複合布前駆体を衣料に仕立てたのち行われ得る。
さらに、本発明の要旨とするところは、前記複合布の製造方法で得られた複合布であり、一の布帛と他の布帛とが、互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部を介して貼着され、隣りあう前記接着剤塗布部の間で、前記一の布帛及び前記他の布帛が曲面形状をなして該一の布帛及び該他の布帛の間に空隙が形成され、前記接着剤塗布部が不規則に配置された0.2〜0.8mm径のドット状であり、前記接着剤塗布部を構成するあるドットと、そのドットと最も近い位置のドットとの中心間距離が2〜12mmであり、ドット密度が0.7〜25個/cm
であり、前記一の布帛及び前記他の布帛の曲面形状が前記タンブラー加工で形成されたものである複合布であることにある。
またさらに、本発明の要旨とするところは、前記複合布の製造方法で得られた複合布であり、一の布帛と他の布帛と、第3の布帛とを含んでなり、該一の布帛と該第3の布帛の片面とが互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部を介して貼着され、該他の布帛と該第3の布帛の他の片面とが互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部を介して貼着されてなり、前記一の布帛を接着する隣りあう接着剤塗布部の間で、該一の布帛が曲面形状をなし、前記他の布帛を接着する隣りあう接着剤塗布部の間で該他の布帛が曲面形状をなし、前記第3の布帛が隣りあう接着剤塗布部の間で曲面形状をなし、該一の布帛及び該他の布帛の間に前記第3の布帛を間にして空隙が形成され、前記接着剤塗布部が不規則に配置された0.2〜0.8mm径のドット状であり、前記接着剤塗布部を構成するあるドットと、そのドットと最も近い位置のドットとの中心間距離が2〜12mmであり、ドット密度が0.7〜25個/cm
であり、前記一の布帛、前記他の布帛及び前記第3の布帛の曲面形状が前記タンブラー加工で形成されたものである複合布であることにある。
本発明によると、風合い及びアピアランスの良好な衣料用複合布が提供される。
本発明の複合布は、図1に示すように、一の布帛2と他の布帛4とを、互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部6を介して貼着して複合布前駆体5を得たのち、この複合布前駆体5を加熱状態で揉み、たたき、衝撃などの物理的、空気力学的、機械的な刺激を与えて一の布帛2と他の布帛4とを変形させて得られたものであり、図2に示す構造の複合布1である。図2に示すように、複合布1は、間隔をおいて隣りあう接着剤塗布部6、6の間に位置する、一の布帛2の(接着剤塗布部6、6の間に架け渡された)かけわたし部8及び、かけわたし部8に面対して間隔をおいて隣りあう接着剤塗布部6、6の間に位置する、他の布帛4の(接着剤塗布部6、6の間に架け渡された)かけわたし部10を弧状あるいは波状に変形させることにより、かけわたし部8とかけわたし部10との間に空隙14を形成したものである。複合布1は、このように、一の布帛2と他の布帛4とが、互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部6を介して貼着され、間隔をおいて隣りあう接着剤塗布部6、6の間で一の布帛4及び他の布帛6が曲面形状をなす複合布である。
本発明の複合布はかかる構造ゆえに、同一目付けの従来布に比べて柔軟であり、かつ、一の布帛2と他の布帛4とが単に重畳された場合よりハリコシがある。さらに同一目付けの従来布に比べて反撥性に富む。
また、一の布帛2と他の布帛4とが単に接着剤塗布部6を介して接合された布の場合は、その布を曲げ変形させたときに、接着剤塗布部6の存在で、一の布帛2と他の布帛4のうちの曲げの内側に位置する布が挫屈変形させられて変形時に強い抵抗力が発生するので、布全体として柔軟性が得られない。本発明の複合布はかけわたし部8とかけわたし部10が弧状あるいは波状に変形させられているのでこのような挫屈変形は起こらず、布全体として円滑な曲げ変形を行わせることができて柔軟な風合いが得られる。さらに、かけわたし部8とかけわたし部10が弧状あるいは波状に変形させられていることにより、布が引っ張り作用を受けたときに、引っ張りの初期に布自体が引っ張られる前に弧状あるいは波状の部分が伸ばされるので、初期引っ張り抵抗が小さく、良好な風合いが得られる。
加えて、本発明の複合布はかけわたし部8とかけわたし部10との間に空隙14を有することでタッチの柔らかいふっくらとした風合いとなり、かけわたし部8とかけわたし部10が弧状あるいは波状に変形させられていることにより、平坦な表面の布帛では得られない良好なアピアランスが得られる。
本発明において、一の布帛2と他の布帛4とが、互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部6を介して貼着された布を、加熱状態で揉み、たたき、落下衝撃などの物理的、空気力学的、機械的な刺激を与える手段としてはタンブラー加工が例示される。タンブラー加工は布帛に適用されるタンブラー加工機を用いて行うことができる。あるいは、布帛に適用される回転ドラム式の乾燥機を用いて、回転ドラムにこの貼着された布を投入して回転ドラムを回転させながら加熱することにより行うことができる。布に加熱状態で揉み、たたき、衝撃などの物理的、空気力学的、機械的な刺激を与える手段としては、布にタンブラー加工と同様の機械的な刺激を与える操作であればタンブラー加工に限定されない。タンブラー加工としてはエアタンブラーを用いることが、かけわたし部8とかけわたし部10との間に大きな空隙が形成され、タッチの柔らかいふっくらとした風合いを得るうえで好ましい。加熱温度は使用素材により適宜設定するが、80〜120℃であることが好ましい。揉み、たたき、衝撃などの物理的、空気力学的、機械的な刺激は、乾燥状態の複合布前駆体5に与えられてもよい。吸湿状態あるいは湿潤状態の複合布前駆体5に与えられてもよい。吸湿状態あるいは湿潤状態から乾燥状態に至る過程でこの刺激が与えられることがふっくらとした空隙14を得るうえで好ましい。
このようにして得られた本発明の複合布は、衣料用の素材として使用される。本発明の複合布を用いた衣料は、ドレープ性が良好で身体へのフィット感に優れる。また、ハリコシがあるため立体的なシルエットの仕立てがなされる。
本発明においては、複合布前駆体5は、衣料に仕立てられた状態で加熱状態で揉み、たたき、衝撃などの物理的、空気力学的、機械的な刺激を与えられてもよい。この刺激により、衣料を構成する複合布前駆体5が図2に示す構造の複合布1となる。
一般に衣料は着用や洗濯により風合いが損なわれることが多いが、本発明の複合布を用いた衣料は特別なクリーニングなどをせずとも、家庭用の洗濯機で洗濯して回転ドラム式の乾燥機で加熱乾燥することにより、元の風合いと外観(アピアランス)を復元させることができる。
一の布帛2と他の布帛4とは同種の布帛であってもよい。互いに異種の布帛であってもよい。一の布帛2や他の布帛4としては、特に限定されず、衣料用に用いられる織物、編物の使用が可能である。一の布帛や他の布帛4の目付けは衣料用に用いられる布帛の目付けの範囲であれば特に限定されず、20〜300g/mであることが好ましい。
一の布帛2と他の布帛4の構成糸は衣料用に用いられる織物や編物用の糸であれば特に限定されず、例えば、スパン糸、フィラメント糸、交撚糸、混繊糸、加工糸、カバリング糸が挙げられる。
一の布帛2と他の布帛4の構成繊維は衣料用に用いられる繊維であれば特に限定されず、綿、羊毛、獣毛、麻などの天然繊維、アセテートなどの半合成繊維、レーヨン、キュプラなどの再生繊維、ナイロンなどのポリアミド系繊維、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系繊維、アクリル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、塩化ビニル系繊維、ウレタン系弾性繊維などの合成繊維、が例示される。これらは単独で用いられてもよく、混紡、混繊、合撚などの形態で2種以上が混用されてもよい。
接着剤塗布部6は、接着剤を一の布帛2の面に所定のパターンで印加したのち、他の布帛4を一の布帛2に重ねあわせ、その後接着剤を硬化または固化することにより形成される。接着剤としては変性オレフィン系、エステル系、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系などの接着剤の使用が可能である。接着剤はエマルジョンタイプであってもよい。熱可塑性樹脂からなるものであってもよい。
接着剤の印刷は捺染、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーンドラム印刷などの手法により所定のパターンで接着剤を一の布帛2(あるいは他の布帛4)に印加することにより行うことができる。
接着剤塗布部6は線状であってもよいが、パターンが図3に示すように不規則に配置されたドット状であることが良好な風合いを得るうえで好ましい。かつ、互いに隣りあうドット(あるドットと、そのドットと最も近い位置のドット)の間隔(ドットの中心間距離)は、平均で2〜12mmであることが好ましい。ドット密度でいえば、0.7〜25個/cm
であることが好ましい。10〜20個/cmであることがアピアランスの均整性のうえでさらに好ましい。ドットは桝目状や亀甲状などに規則的に配置されてもよいが、規則的に配置されると、複合布を曲げたときに偏った不自然な変形挙動を示すことがあり、3次元的に自然な変形をさせるうえでは不規則な配置が好ましい。
ドットの径は0.2〜0.8mmであることが風合いと接着強度を両立させるうえで好ましい。
本発明の他の態様においては、複合布が一の布帛2と他の布帛4と、第3の布帛とを含んでなるものであってもよい。この場合、図4に示すように、複合布1aは、一の布帛2と第3の布帛3の片面とが互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部6hを介して貼着され、他の布帛4と第3の布帛3の他の片面とが互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部6jを介して貼着されてなる。隣りあう接着剤塗布部6hの間で、一の布帛2が曲面形状をなし、隣りあう接着剤塗布部6jの間で他の布帛4が曲面形状をなす。さらに、一の布帛2及び他の布帛4の間に第3の布帛3を間にして空隙14aが形成されている。
かかる態様の複合布1aにおいては、第3の布帛3として弾性回復性に優れた布帛を用いれば複合布1aも弾性回復性に優れたものとなる。あるいは、第3の布帛3が補強の役目をして引っ張りに対しする安定性が増す。
第3の布帛3はできるだけ低目付であることが複合布1aの風合いを良好にするうえで好ましい。また、第3の布帛3のカバーファクターが小さい場合、すなわち、糸密度が粗い場合、加工時に接着剤が第3の布帛3の糸の間の隙間に浸透して、ひとつのドットで一の布帛2と他の布帛4との両者を第3の布帛3と接着させることができる。
第3の布帛3としてはシャーのような薄地の織物や、薄地のトリコット布が好ましい。第3の布帛3としては低目付の不織布の使用も可能である。第3の布帛3の目付は10〜30g/mであることが風合いを良好にするうえで好ましい。
複合布1aは、一の布帛と第3の布帛とをドット状の接着剤を介して接着したのち、一の布帛を第3の布帛を内側にして他の布帛とドット状の接着剤を介して接着して複合布前駆体となし、次いでタンブラー加工することによって得ることができる。
あるいは、両面にドット状の接着剤を付与した第3の布帛を間にして一の布帛と他の布帛とを重畳したのち接着剤を硬化もしくは溶融後固化させて複合布前駆体となしたうえ、その複合布前駆体をタンブラー加工することによって得ることができる。
さらには、第3の布帛が、組織密度が低いあるいは繊維間の間隔が広いなどの目の粗い布帛である場合、片面に付与されたドット状の接着剤を反対側の面まで布帛を通過させて、反対側の面でも接着剤ドットとして機能させることもできる。図5にこのようにして得られた複合布1bの構造を示す。複合布1bは、一の布帛2と第3の布帛3の片面とが互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部6kを介して貼着され、他の布帛4と第3の布帛3の他の片面とが接着剤塗布部6kを介して貼着されてなる。隣りあう接着剤塗布部6kの間で、一の布帛2、他の布帛4が曲面形状をなす。さらに、一の布帛2及び他の布帛4の間に第3の布帛3を間にして空隙14bが形成されている。
実施例1
一の布帛としてポリエステル・綿(50/50)混紡糸使いローン(目付け40g/m)を用い、接着剤として接着芯地に用いられるアクリル系接着剤を用い、捺染により、ドットの間隔が、8から12mmの間にランダムに分布したパターンの接着剤のドットを一の布帛の面上に形成した。各ドットの径は0.7mmであった。他の布帛としてポリエステルポリエステル・綿(50/50)混紡糸(60/2S)使い平編み地(目付け80g/m)を用い、一の布帛の接着剤が印加された面に重畳して加圧加熱プレスし、接着剤を重合硬化させた。その後90℃でタンブラー加工を30分間行い、図2に示す構造の複合布を得た。得られた複合布はかけわたし部8とかけわたし部10に波状の曲面が形成され、また、かけわたし部8とかけわたし部10との間に空隙14が形成されていて、ドレープ性とハリコシに優れる風合い良好な複合布であった。
実施例2
一の布帛としてポリエステル・綿(50/50)混紡糸使いローン(目付け40g/m)を用い、接着剤としてウレタン系ホットメルト接着剤を用い、スクリーンドラムによるドットプリント方式により、ドット密度8.3個/cmで略ランダムに分布したパターン(図6)の接着剤のドット7を一の布帛の面上に形成した。各ドットの径は0.54mmであった。接着剤は200℃で溶融した状態でスクリーンドラムを介してこの布帛面に押し出した。他の布帛として一の布帛と同様の布帛を用い、一の布帛の接着剤が印加された面に重畳して加圧加熱プレスし、接着剤を溶融後硬化させた。その後90℃でタンブラー加工を30分間行い、図2に示す構造の複合布を得た。得られた複合布はかけわたし部8とかけわたし部10に波状の曲面が形成され、また、かけわたし部8とかけわたし部10との間に空隙14が形成されていて、ドレープ性とハリコシに優れる風合い良好な複合布であった。
実施例3
一の布帛、他の布帛として平織りの綿布(目付け60g/m)を用い、第3の布帛としてポリエステルトリコット編地(目付け20g/m))を用い、実施例2におけると同様にして一の布帛の面上にドット7を形成した。ついで第3の布帛を一の布帛の接着剤が印加された面に重畳して加圧加熱プレスし、接着剤を溶融後硬化させた。また、実施例2におけると同様にして他の布帛の面上に接着剤のドット7を形成した。この、他の布帛の接着剤が印加された面に第3の布帛を中側にして一の布帛を重畳して加圧加熱プレスし、接着剤を溶融後硬化させた。その後90℃でタンブラー加工を30分間行い、図4に示す構造の複合布を得た。得られた複合布はかけわたし部8とかけわたし部10に波状の曲面が形成され、また、かけわたし部8とかけわたし部10との間に空隙14aが形成されていて、ドレープ性とハリコシに優れる風合い良好な複合布であった。
その他、本発明は、主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
複合布の前駆体の断面模式図である。 本発明の複合布の断面端面模式図である。 本発明の複合布における接着剤塗布部の形状と配置を示すパターン図である。 本発明の他の態様の複合布の断面端面模式図である。 本発明のさらに他の態様の複合布の断面端面模式図である。 本発明の複合布における他の態様の接着剤塗布部の形状と配置を示すパターン図である
1,1a:複合布帛
2:一の布帛
3:第3の布帛
4:他の布帛
5:複合布前駆体
6,6h,6j,6k:接着剤塗布部
8:かけわたし部
10:かけわたし部
14,14a:空隙

Claims (5)

  1. 一の平らな布帛と他の平らな布帛とを互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部を介して伸長させずに平らに貼着して複合布前駆体となし、該複合布前駆体をタンブラー加工する複合布の製造方法であり、前記接着剤塗布部が不規則に配置された0.2〜0.8mm径のドット状であり、前記接着剤塗布部を構成するあるドットと、そのドットと最も近い位置のドットとの中心間距離が2〜12mmであり、ドット密度が0.7〜25個/cmである複合布の製造方法。
  2. 一の平らな布帛と他の平らな布帛と、第3の平らな布帛とを準備し、該一の布帛と該第3の布帛の片面とを互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部を介して伸長させずに平らに貼着し次いで該他の布帛と該第3の布帛の他の片面とを互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部を介して伸長させずに平らに貼着して複合布前駆体となし、該複合布前駆体をタンブラー加工する複合布の製造方法であり、前記接着剤塗布部が不規則に配置された0.2〜0.8mm径のドット状であり、前記接着剤塗布部を構成するあるドットと、そのドットと最も近い位置のドットとの中心間距離が2〜12mmであり、ドット密度が0.7〜25個/cmである複合布の製造方法。
  3. 前記タンブラー加工が、前記複合布前駆体を衣料に仕立てたのち行われる請求項1または2に記載の複合布の製造方法。
  4. 請求項1に記載の複合布の製造方法で得られた複合布であり、一の布帛と他の布帛とが、互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部を介して貼着され、隣りあう前記接着剤塗布部の間で、前記一の布帛及び前記他の布帛が曲面形状をなして該一の布帛及び該他の布帛の間に空隙が形成され、前記接着剤塗布部が不規則に配置された0.2〜0.8mm径のドット状であり、前記接着剤塗布部を構成するあるドットと、そのドットと最も近い位置のドットとの中心間距離が2〜12mmであり、ドット密度が0.7〜25個/cmであり、前記一の布帛及び前記他の布帛の曲面形状が前記タンブラー加工で形成されたものである複合布。
  5. 請求項2に記載の複合布の製造方法で得られた複合布であり、一の布帛と他の布帛と、第3の布帛とを含んでなり、該一の布帛と該第3の布帛の片面とが互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部を介して貼着され、該他の布帛と該第3の布帛の他の片面とが互いに間隔をおいて配された複数の接着剤塗布部を介して貼着されてなり、前記一の布帛を接着する隣りあう接着剤塗布部の間で、該一の布帛が曲面形状をなし、前記他の布帛を接着する隣りあう接着剤塗布部の間で該他の布帛が曲面形状をなし、前記第3の布帛が隣りあう接着剤塗布部の間で曲面形状をなし、該一の布帛及び該他の布帛の間に前記第3の布帛を間にして空隙が形成され、前記接着剤塗布部が不規則に配置された0.2〜0.8mm径のドット状であり、前記接着剤塗布部を構成するあるドットと、そのドットと最も近い位置のドットとの中心間距離が2〜12mmであり、ドット密度が0.7〜25個/cmであり、前記一の布帛、前記他の布帛及び前記第3の布帛の曲面形状が前記タンブラー加工で形成されたものである複合布。
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