JPH0130957B2 - - Google Patents

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JPH0130957B2
JPH0130957B2 JP4165681A JP4165681A JPH0130957B2 JP H0130957 B2 JPH0130957 B2 JP H0130957B2 JP 4165681 A JP4165681 A JP 4165681A JP 4165681 A JP4165681 A JP 4165681A JP H0130957 B2 JPH0130957 B2 JP H0130957B2
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JP
Japan
Prior art keywords
artificial leather
suede
flame retardant
back side
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4165681A
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English (en)
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JPS57161172A (en
Inventor
Teruo Nakamura
Kazuo Iwasaki
Yoshinori Hosoda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP4165681A priority Critical patent/JPS57161172A/ja
Publication of JPS57161172A publication Critical patent/JPS57161172A/ja
Publication of JPH0130957B2 publication Critical patent/JPH0130957B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はスエード調の外観と柔軟な表面タツ
チ・風合を持つた、さらに強力と難燃性に優れた
椅子張り、壁装などの内装用またはカバン用の人
工皮革に関するものである。 近年極細繊維をパイル糸に持つた人工皮革の開
発が進み、スエード調の衣料用素材として多用さ
れるようになつた。これらスエード調の人工皮革
は、極細繊維からなる不織布にバインダーとして
高分子弾性重合体を含浸したものと、起毛した極
細繊維からなる編織物にバインダーとして高分子
弾性重合体を含浸したものとがある。起毛した編
織物をベースにしたスエード調の人工皮革は、ナ
ツプの緻密性に欠け編織の組織が表面から見える
など外観品位が天然スエードとは程遠いものであ
つた。不織布をベースにしたスエード調の人工皮
革はこれらの欠点をカバーできるものであり、高
級スエード調の人工皮革として使われるようにな
つた。最近不織布ベースのスエード調人工皮革を
衣料用途以外に展開しようとする動きがあり、椅
子張り、壁装などの内装用またはカバン用に使お
うと試みられている。不織布をベースにしたスエ
ード調人工皮革で椅子、壁、カバンなどをつくる
と外観品位、表面タツチ、風合はきわめて良好で
あるが、強力が弱く難燃性もないために用途開発
する上でネツクになつている。 かかる従来の不織布をベースにしたスエード調
人工皮革の欠点を改良する試みがなされてきた。
強力を向上するために、裏面に接着剤を塗付し補
強用の編織物を貼ると確かに強力は向上できる
が、風合が硬くなり実用的でなくなる。またこの
ような方法で補強したものに難燃剤を裏面から塗
付しようとしても、人工皮革と編織物とを接着す
るのに全面塗付した接着剤の層に邪魔されて難燃
剤が人工皮革の方へ浸透せず、難燃性を付与でき
なかつた。またスプレー法やデイツプ法により難
燃剤を人工皮革側に付けても、極細ナツプの柔軟
な表面タツチを欠い、風合も硬く目標とするもの
が得られないのが実状であつた。 本発明者らは従来のかかる欠点を回避するため
種々検討を重ねた結果、本発明に到達した。すな
わち、本発明の骨子は次のとおりである。 「単糸繊度が1デニール以下の極細繊維の不織
布にポリウレタンが含浸された厚さ0.3〜2.0mmの
繊維シートであつて、表面には該極細繊維の毛羽
を有し、裏面は織物または編物と接着された内装
用またはカバン用人工皮革の製造方法において、
該接着を全シート面積の5〜70%の点状の接着点
により達成し、かつ該難燃剤を裏面から付与する
ことを特徴とする内装用またはカバン用の難燃性
人工皮革の製造方法。」 本発明では不織布をベースにしたスエード調人
工皮革と編織物を特定範囲の面積で点状に接着さ
せた状態にしておくことにより、本来スエード調
人工皮革が持つていた風合を阻害せず、補強する
効果を発揮し、また裏面から難燃剤などをコーテ
イングした場合に編織物の間隙と点状に接着され
た間隙を通つて難燃剤が不織布ベースの人工皮革
へも一部浸透するため、目的とする難燃性能を得
ることができるものである。 本発明をさらに詳細に説明する。 本発明でいう極細繊維の単糸繊度は、表面の高
級なスエード調効果を発揮させるために、1デニ
ール以下、特に0.5デニール以下であることが必
要である。 極細繊維のナツプを構成する繊維ポリマーは、
ポリエチレンテレフタレート、同共重合体(イソ
フタル酸、イソフタル酸ソジウムスルホネートな
ど)、ポリオキシエチレンベンゾエート、ポリブ
チレンテレフタレート、ナイロン6、ナイロン
66、ナイロン610、ナイロン12、PACM、ポリア
クリロニトリル系共重合ポリマー、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリビニルアルコール系、ポ
リウレタン系、ポリスチレン系などの合成繊維の
外に、ジアセテート、トリアセテートなどの半合
成繊維、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレー
ヨンなどの再生繊維および天然繊維である。ナツ
プを構成する極細繊維は前記の繊維ポリマーが2
種以上混ざつたものでもよく、またナツプは主と
して極細繊維で構成されるが1デニールよりも太
い繊維が少量含まれていてもよい。高級なスエー
ド調のナツプ品位を得るためには、極細繊維はポ
リエステル系、ポリアミド系ポリマであることが
望ましい。極細繊維は、特公昭46−27775などに
記載されている高分子配列体などの海島型繊維、
ポリマーブレンドによるブレンド紡糸繊維、物理
的または化学的手段により多数本のより細い繊維
に分割し得る剥離型複合繊維、スーパードロー紡
糸延伸糸、空気などによる強い吹き出し紡糸によ
る繊維、星雲型繊維などから得ることができる。 以上のような極細繊維の不織布に高分子弾性重
合体として主にポリウレタンが含浸されたもので
あるが、ポリウレタン以外に天然ゴム、クロロプ
レンゴム、SBR、NBR、アクリル系ゴム状物、
フツ素系ゴム状物、シリコン系ゴム状物など各種
のいわゆるゴム状物が併用されていてもよい。ま
た、これら高分子弾性重合体には、艶消剤、顔
料、安定剤などが適宜添加されていてもよい。 極細繊維の不織布にポリウレタンが含浸され、
表面に極細繊維の毛羽を有するスエード調人工皮
革の厚みは0.3〜2.0mmであることが必要である。
厚みが0.3mm未満であると、裏面に編織物を点状
に接着して補強しても目標とする強力が得れらな
いし裏面から難燃剤などをコーテイングした場合
に浸透性が良すぎてナツプ面にまご滲み出るケー
スもある。また厚みが2.0mmを越すと、目標とす
る強力が得られるものの風合が硬くなり実用に耐
えなくなつたり、裏面から難燃剤をコーテイング
した場合浸透性が不十分となり目標とする難燃性
能が得られなくなる。 スエード調人工皮革の裏面に点状に接着してい
る編織物は特に制約を受けないが、風合を硬くし
ない観点から厚みは人工皮革の厚み以下を、強さ
を補強する観点から人工皮革の半分以上の強力
を、裏面から難燃剤などをパツキングした時にコ
ーテイング剤が編織物の組織の隙間を通過しやす
いようにポーラスなことを要求される。 スエード調人工皮革と編織物とは、面積5〜70
%の範囲で点状に接着されていることが必要であ
る。接着面積が5%未満であると、目標とする強
力が得られず折り曲げられた時にスエード調人工
皮革の表面に不自然なシワを生じ商品価値がなく
なる。また接着面積が70%を越えると、目標とす
る強力が達成できるものの風合が硬くなり裏面か
ら難燃剤などをパツキングしても浸透性が悪く目
標とするものが得られなくなる。スエード調人工
皮革と編織物との点状接着剤には、通過低融点ポ
リマが用いられる。予め編織物に低融点ポリマを
点状に付けておき、人工皮革の裏面に温度100〜
200℃で熱圧着することができる。人工皮革と編
織物との接着力が低すぎると、目標とする強力が
得られなかつたり、実用中に接着が剥がれて外観
品位が悪くなる。かかる観点から接着力は1Kg/
3cm以上、望ましくは1.5Kg/3cm以上必要であ
る。 以上のようにスエード調人工皮革と編織物とが
点状に接着されたものは、車両用シート地、自動
車用シート地、応接用椅子張り地、壁装材、カバ
ン、バツクなどの用途に用いられる。用途によつ
て、難燃性能を付与するとかナツプ面に変化を付
与する必要が生じる。難燃性が必要な場合は、編
織物の裏面から難燃剤を含んだパツキング剤をコ
ーテイングし編織物と接着剤の間隙を通つて人工
皮革の方へ難燃剤を浸透させることにより難燃性
能を付与することができる。なお難燃剤組成物の
浸透によりすでにできていた接着点以外の部分も
補強されるような場合も本発明の範囲に含まれ
る。またナツプ面に変化を持たせるために、極細
繊維のナツプの溶解剤あるいは分解剤を模様状に
プリントし長短ナツプの模様を付与するとか、エ
ンボスローラーのようなものでナツプの倒れ方の
差による模様を付けることができる。また椅子張
り地などの場合、織物または編物面にさらにウレ
タンフオームなどのクツシヨン材をはり付けて使
うことができる。 次に本発明を実施例により更に具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 実施例 1 島成分がポリエチレンテレフタレート60部、海
成分がポリスチレン40部であり、海成分を除去す
れば16本の単糸繊度0.13デニールの極細繊維が得
られる3.5デニール、51mmの高分子相互配列体繊
維のステープルを用い、ウエツブとし、ニードル
パンチングにより不織布を得た。この不織布を温
度98℃の12%ポリビニールアルコール系糊材液に
通し不織布の収縮と糊材の含浸を行ない、乾燥を
行なつた。次いで、トリクロルエチレン液で洗浄
を行ない、高分子相互配列体繊維の海成分ポリス
チレンをほとんど除去した。次に12%のポリウレ
タンを含むジメチルフオルムアミド溶液を含浸し
て湿式凝固し、脱ポリビニールアルコールを行な
い乾燥した。本シートを2枚にスライスし、表面
をサンドペーパーでバフイングし、染色したとこ
ろ、厚さが1.1mmで単糸繊度が0.13デニールのポ
リエチレンテレフタレートの極細繊維からなる不
織布にポリウレタンが含浸され、しかも表面には
極細繊維の豊富な毛羽を有する柔軟な風合のスエ
ード調の人工皮革を得た。 次に、前記のスエード調人工皮革の裏面に、低
融点ポリアミド系樹脂が直径1mmの大きさで256
ポイント/in2プリントされたポリエステル織物
(経糸:フイラメント150D−48F、緯糸:紡績糸
30S、織密度:52×43本/in、4枚朱子組織)を
重ね合せ、温度120℃で15秒間熱圧着した。 かくして得たものは、スエード調人工皮革と裏
張り織物とが低融点ポリアミド樹脂で全面積の25
%が点状に接着されており、表1に示すように比
較例に比べて風合、シワの形状がすぐれ、しかも
強伸度、縫目強力、裏張り布の剥離強力は自動車
用シートに耐える値であつた。
【表】
【表】 実施例 2 実施例1と同様の方法で得た染色されたスエー
ド調人工皮革の表面に、次に示すような苛性ソー
ダを含む糊剤を花柄模様状に捺染用スクリーンを
用い印捺した。 アロン A−20L 40部 苛性ソーダ 15部 水 45部 合 計 100部 苛性ソーダを印捺後、乾熱120℃で5分間の熱
処理をし、中和・洗浄・乾燥を十分に行なつた。 次に実施例1と同じ低融点ポリアミドがドツト
状にプリントされたポリエステル織物を、実施例
1と同じ方法でスエード調人工皮革に点接着し
た。 次に示すような難燃剤を含むバツキング剤を、
裏張り織物の面からコーテイングし、120℃で15
分間乾燥した。 トリス2,3ジクロロプロピルホスフエート5部 ポリリン酸アンモン 5部 臭化アンモン 6部 アクリル樹脂 18部 増粘剤(CMC) 1.2部水 64.8部 合 計 100部 かくして得たものは、スエード調人工皮革と裏
張り織物とが低融点ポリアミド樹脂で全面積の25
%が点状に接着されており、表面には長短ナツプ
による模様が付与されており、裏面からは難燃剤
を含んだバツキング剤がコーテイングされて裏張
り織物および点接着樹脂の隙間を通つて人工皮革
の裏面にも浸透していた。表2に示すように比較
例に比べて風合、シワの形状、凹凸模様の付与さ
れたナツプ品位がすぐれ、しかも強伸度、縫目強
力、裏張り布の剥離強力、難燃性能は自動車用シ
ートに耐える値であつた。特に剥離強力に関して
は、難燃剤の浸透によりすでにできていた接着点
以外の部分も補強され、非難燃加工品よりも向上
したものであつた。
【表】 水平法
ナツプ面にブンゼンバーナーを15秒間接炎し、10
in燃える時間をはかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 単糸繊度が1デニール以下の極細繊維の不織
    布にポリウレタンが含浸された厚さ0.3〜2.0mmの
    繊維シートであつて、表面には該極細繊維の毛羽
    を有し、裏面は織物または編物と接着された内装
    用またはカバン用人工皮革の製造方法において、
    該接着を全シート面積の5〜70%の点状の接着点
    により達成し、かつ該難燃剤を裏面から付与する
    ことを特徴とする内装用またはカバン用の難燃性
    人工皮革の製造方法。
JP4165681A 1981-03-24 1981-03-24 Artifical leather for interior or bag Granted JPS57161172A (en)

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JPS57161172A JPS57161172A (en) 1982-10-04
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CN109312532B (zh) * 2016-06-28 2021-05-11 东丽株式会社 复合片状物及其制造方法
CN115698422A (zh) * 2020-05-25 2023-02-03 富士胶片株式会社 组合物、片状成型体、人工皮革及片状成型体的制造方法

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